JP2010065535A - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より一層消音効率を向上させると共に、低背圧化を達成すること。
【解決手段】排気系を構成する第1〜第3排気管14a〜14cには、それぞれ管内を流通する排気ガスの流量を制御する第1〜第3開閉弁16a〜16cが設けられ、前記各開閉弁16a(16b、16c)には、弁開度によって排気ガスの流量を制御する弁体30と、前記弁体30が閉じられた弁閉状態のときに排気ガスの一部を上流側から下流側に向かって流通させる流通手段が設けられ、前記流通手段は、弁体30の外周面を囲繞するチューブ部材24を有し、前記チューブ部材24と前記弁体30との間に形成された間隙32によって排気ガスの一部が流通する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両の排気系に配設されるエンジンの排気装置に関する。
従来から、例えば、自動車等の車両のエンジンの排気系には、排気音を低減するために消音器が装着されている。この種の消音器に関し、例えば、特許文献1には、エンジンの回転数の全域で排気音の低減及び排気ガスの低背圧化を同時に確保することができるとする多連型消音装置が開示されている。
この特許文献1に開示された多連型消音装置では、エンジンに連結された排気管本体と、前記排気管本体の途中から分岐する分岐管と、前記分岐管の途中に設けられた第1開閉弁と、前記排気管本体に連結され開閉弁が設けられていない第1テールパイプと、第2開閉弁を有する第2テールパイプとからなる2つのパイプを備えた第1消音器と、前記分岐管に連結され開閉弁が設けられていない第3テールパイプと、第3開閉弁を有する第4テールパイプとからなる2つのパイプを備えた第2消音器とを設ける構成が採用されている。
この場合、エンジンのアイドリング回転〜低回転域では、第1〜第3開閉弁の全部を弁閉状態として分岐管を閉塞し、排気管本体に連通する第1消音器の第1テールパイプのみから排気ガスを吐出させ、次に、エンジンの中回転域では、第1開閉弁を弁閉状態として分岐管を閉塞し、第2開閉弁のみを弁開状態として排気管本体に連通する第1消音器の第1テールパイプ及び第2テールパイプから排気ガスを吐出させている。
続いて、エンジンが高回転域で負荷が小さいときには、第1開閉弁及び第2開閉弁のみを弁開状態とし、第1消音器の第1テールパイプ及び第2テールパイプと第2消音器の第3テールパイプから排気ガスを吐出させ、さらに、高回転域で負荷が大きいときには、第1〜第3開閉弁の全部を弁開状態として第1〜第4テールパイプの全部から排気ガスを吐出させている。
実開平5−96429号公報
しかしながら、特許文献1に開示された多連型消音装置では、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、排気管本体に連通する第1消音器の第1テールパイプ及び/又は第2テールパイプから排気ガスを吐出させて排気音を低減するようにしているが、エンジンの低回転域においては、一般的に、消音器の容量が大きいほど消音効率が高くなるのに対して、第2消音器が全く使用されておらず、消音が効果的になされていないという問題がある。
また、特許文献1に開示された多連型消音装置では、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、排気管本体に連通する第1消音器から排気ガスが吐出されて第2消音器からは排気ガスが吐出されないように構成されている。従って、例えば、冬季のような低温環境で車両を使用する際、排気ガスが吐出される第1消音器のみから水蒸気による白煙が発生し、排気ガスが吐出されない第2消音器からは白煙が発生しないため、自動車ユーザに対し、排気系の第2消音器に連通するガス通路が、閉塞しているかもしれない、という不安感を抱かせるおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、第1消音器及び第2消音器の両方から排気ガスを吐出させ、より一層消音効率を向上させると共に、低背圧化を達成し、さらに、自動車ユーザに対して不安感を抱かせることを回避することが可能なエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、エンジンに連結される排気管が、分岐部より上流側に配設された第1排気管、前記分岐部より下流側に配設された第2排気管及び第3排気管によって構成され、前記第2排気管に接続される第1消音器と前記第3排気管に接続される第2消音器とを備えるエンジンの排気装置において、前記第1〜第3排気管には、それぞれ管内を流通する排気ガスの流量を制御する第1〜第3流量制御弁が設けられ、前記各流量制御弁には、弁開度によって排気ガスの流量を制御する弁体と、前記弁体が閉じられた弁閉状態のときに排気ガスの一部を上流側から下流側に向かって流通させる流通手段とが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、弁体が閉じられた閉弁状態であっても第1〜第3流量制御弁にそれぞれ設けられた流通手段を介して排気ガスの一部を流通させ、第1消音器及び第2消音器の両方から排気ガスを吐出させることにより、片側一方の消音器のみから排気ガスを吐出させていた従来技術と比較して、より一層消音効率を向上させると共に、低背圧化を達成することができる。
換言すると、本発明によれば、エンジンのアイドリング回転〜低回転域において、従来と比較して、第1消音器及び第2消音器の両方から排気ガスを吐出させて排気ガスが流通(通過)する消音器全体の容量を増大させることにより、消音効率が高くなると共に、低背圧化を達成することができる。
また、本発明によれば、例えば、冬季のような低温環境で自動車を使用した場合であっても、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、第1消音器及び第2消音器の両方から排気ガスを吐出させることにより、自動車ユーザに対して片側の排気管が閉塞しているかもしれない、というような不安感を抱かせることを好適に回避することができる。
この場合、前記流通手段として、例えば、弁体の外周面を囲繞するチューブ部材を設け、前記弁体と前記チューブ部材との間に形成された間隙によって排気ガスの一部を流通させ、又は、前記弁体を迂回し、前記各流量制御弁の上流側と下流側とを連通させるバイパス管路によって排気ガスの一部を流通させるようにするとよい。弁体が弁閉状態において、簡素な構造によって排気ガスの一部を流通させることができるからである。
さらに、本発明によれば、第1消音器及び第2消音器に、それぞれ、大気中に排気ガスを排出する一対のテールパイプを接続し、前記第2流量制御弁及び第3流量制御弁を、前記第1消音器及び第2消音器の内部にそれぞれ設け、前記第2流量制御弁及び第3流量制御弁の弁開度が制御されることにより、前記一対のテールパイプ中のいずれか一方のテールパイプからの排気ガスの流通が遮断されると共に、前記一対のテールパイプ中の他方のテールパイプにより前記流通手段が構成されるようにするとよい。また、第1排気管に第3消音器が接続され、第1流量制御弁が、前記第3消音器の内部で排気ガスが前記第3消音器内に導入される導入ポートの近傍部位に配置されるようにするとよい。
このように、第1流量制御弁を第3消音器の内部に一体的に設け、又は第2流量制御弁及び第3流量制御弁を第1消音器及び第2消音器の内部に一体的に設けることにより、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
本発明では、エンジンのアイドリング回転〜中回転域において、第1消音器及び第2消音器の両方から排気ガスを吐出させることにより、より一層消音効率を向上させると共に、低背圧化を達成し、さらに、自動車ユーザに対して不安感を抱かせることを回避することが可能なエンジンの排気装置を得ることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るエンジンの排気装置を自動車の排気系に適用した概略斜視図である。
本発明の実施形態に係る排気装置10では、自動車1等の車両のエンジン2(内燃機関)の排気系3に介装されるものに基づいて以下説明するが、これに限定されるものではなく、車両以外のエンジンの排気系に適用することも可能である。
図1に示されるように、自動車1に搭載されたエンジン2には、前記エンジン2から排出された排気ガスを大気に排出するための排気系3が配設されている。この排気系3は、エンジン2の排気ポートに接続される排気マニホールド4と、前記排気マニホールド4の下流側に接続される排気管5と、前記排気管5の途中に接続される排気ガス浄化用の触媒6と、前記触媒6の下流側に接続される本発明の第1実施形態に係る排気装置10とを有する。
図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る排気装置の概略構成図、図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB線に沿った第1開閉弁の縦断面図、図2(c)は、図2(b)のIIC−IICに沿った第1開閉弁の横断面図である。
図2(a)に示されるように、第1実施形態に係る排気装置10は、前記触媒6の下流側に接続されると共に、後記する分岐部12よりも上流側に配設される第1排気管14aと、前記第1排気管14aの下流側に順次直列に配設される第1開閉弁(流量制御弁)16a及びプリチャンバ(第3消音器)18と、前記プリチャンバ18の下流側に設けられ二股に分岐する分岐部12と、前記分岐部12から分岐した下流側にそれぞれ略並列に設けられる第2排気管14b及び第3排気管14cと、前記第2排気管14bの下流側に順次直列に接続され、平面視して車体リアの右側に配設される第2開閉弁(流量制御弁)16b及び第1消音器20aと、前記第3排気管14cの下流側に順次直列に接続され、平面視して車体リアの左側に配設される第3開閉弁(流量制御弁)16c及び第2消音器20bとを備える。
前記第1消音器20a及び第2消音器20bには、それぞれ、消音器内の排気ガスを大気に開放する2本のテールパイプ22a、22bが接続される。なお、第1開閉弁16aは、プリチャンバ18の上流側に配設されているが、図2(a)の二点鎖線で示されるように、前記プリチャンバ18の下流側に配設されるようにしてもよい。
エンジン2の駆動によって排出された排気ガスは、触媒6によって有害成分が浄化された後、プリチャンバ18によって一次的に消音され、さらに、第1消音器20a及び第2消音器20bによって二次的に消音されて大気中に排出される。
第1〜第3開閉弁16a〜16cは、それぞれ同一構成からなり、初期状態において弁閉状態からなるノーマルクローズタイプのバルブからなる。以下、第1開閉弁16aの構造を詳細に説明し、第2開閉弁16b及び第3開閉弁16cについては、その説明を省略する。
図2(b)、(c)に示されるように、第1開閉弁16aは、略円筒状に形成されたチューブ部材24と、第1排気管14aに連通する図示しないインレットポート及びアウトレットポートが形成され前記チューブ部材24の両端部を閉塞する一対のエンドプレート(図示せず)と、回動軸28によって前記チューブ部材24内に回動自在に軸支される略円板状の弁体30とを有する。
前記チューブ部材24の内壁と前記弁体30の外周面との間には、径方向に沿って所定間隔離間する環状の間隙(流通手段)32が形成され、この間隙32は、弁体30の開閉動作に影響されることがなく、上流側から下流側に向かって排気ガスの流通を部分的に許容する。
チューブ部材24の軸線と略直交する弁閉状態に弁体30を付勢する、例えば、ばね部材等の弾性部材(図示せず)が設けられ、このばね部材のばね力に抗して弁体30が回動軸28を中心として所定角度だけ回動することにより、チューブ部材24の内部を排気ガスが流通する弁開状態に弁開度が調整される。
すなわち、弁体30が初期状態でチューブ部材24の軸線と略直交する弁閉状態にあるとき、弁体30が障壁となって排気ガスの流通が妨げられると共に、チューブ部材24と弁体30との間に形成された間隙32を介して排気ガスの一部が流通するように設けられる(図2(c)参照)。
一方、弁体30が変位(回動)してチューブ部材24の軸線と略平行な弁開状態にあるとき、前記弁体30が障壁となることがなく、チューブ部材24の内部に沿って排気ガスが流通する。
なお、第1〜第3開閉弁16a〜16cは、それぞれ、排気ガスの圧力(排気圧力)の増減により弁体30を開閉するようにしてもよいし、又は、例えば、図示しない電磁ソレノイドや電気アクチュエータ等の電気的機構によって弁体30を開閉動作させるように構成されるとよい。
本発明の第1実施形態に係る排気装置10が適用された自動車1の排気系3は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
先ず、エンジン2のアイドリング回転〜低回転域では、第1〜第3開閉弁16a〜16cの全ての弁体30が閉じられた弁閉状態にあり、チューブ部材24内における排気ガスの流通が前記弁体30によって妨げられると共に、第1〜第3開閉弁16a〜16cのチューブ部材24と弁体30との間の間隙32に沿って排気ガスの一部が流通する。
従って、第1開閉弁16aの間隙32を通過した排気ガスは、プリチャンバ18によって第1次的に消音され、分岐部12を経由して第2開閉弁16bの間隙32を通過した排気ガスが第1消音器20aのテールパイプ22a、22bから吐出されると同時に、第3開閉弁16cの間隙32を通過した排気ガスが第2消音器20bのテールパイプ22a、22bから吐出される。
この結果、第1消音器20a及び第2消音器20bをそれぞれ同時に排気ガスが通過することにより、排気音を十分に低減することができる。
次に、エンジン2の中回転域では、第2開閉弁16b及び第3開閉弁16cの弁体30が弁閉状態にそれぞれ保持された状態において、第1開閉弁16aの弁体30が変位して弁閉状態から弁開状態に弁開度が調整される。従って、分岐部12の上流側に配設された第1開閉弁16aの弁体30が弁開状態となることにより、排気ガスがチューブ部材24内を流通することが可能となり、低背圧化を確保することができると共に、気流騒音の発生を抑制することができる。
さらに、エンジン2の高回転域では、第1〜第3開閉弁16a〜16cの全ての弁体30を弁閉状態から弁開状態へと弁開度を調整することにより、排気ガスの低背圧化を確保しつつ、気流騒音の発生を抑制することができる。
このように、第1実施形態では、エンジン2のアイドリング回転〜中回転域において、第1消音器20a及び第2消音器20bの両方から排気ガスを吐出させ、片側一方の消音器のみから排気ガスを吐出させていた従来技術と比較して、より一層消音効率を向上させると共に、低背圧化を達成することができる。
換言すると、第1実施形態では、エンジン2のアイドリング回転〜低回転域において、従来と比較して、第1消音器20a及び第2消音器20bの両方から排気ガスを吐出させて排気ガスが流通(通過)する消音器全体の容量を増大させることにより、消音効率が高くなると共に、低背圧化を達成することができる。
さらに、第1実施形態では、例えば、冬季のような低温環境で自動車1を使用した場合であっても、エンジン2のアイドリング回転〜中回転域において、第1消音器20a及び第2消音器20bの両方から排気ガスを吐出させることにより、自動車ユーザに対して片側の排気管が閉塞しているかもしれない、というような不安感を抱かせることを好適に回避することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る排気装置10aを図3に示す。なお、以下に示す実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。図3(a)は、第2実施形態に係る排気装置の概略構成図、図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB線に沿った第1開閉弁の縦断面図である。
第2実施形態に係る排気装置10aでは、それぞれ同一構成からなる第1〜第3開閉弁40a〜40cにおいて、円板状からなる弁体42の外径がチューブ部材24の内径と略同径に設定されて間隙32が設けられていないと共に、前記間隙32に代替して第1〜第3開閉弁40a〜40cの弁体42を迂回して前記第1〜第3開閉弁40a〜40cのインレットポート側(上流側)とアウトレットポート側(下流側)とを連通させる小径のバイパス管路(流通手段)44を設けることによって、前記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、弁体42が閉じて弁閉状態にあるとき、排気ガスの一部が前記弁体42を迂回して小径のバイパス管路44に沿って流通することが許容されることにより、前記間隙32と同様の作用効果を得ることができる。
なお、以下の実施形態では、チューブ部材24と弁体30との間で間隙32が形成された第1実施形態における第1〜第3開閉弁16a〜16cを部分閉塞型開閉弁として白抜きの弁記号で表し、一方、前記間隙32が形成されていない第2実施形態における第1〜第3開閉弁40a〜40cを完全閉塞型開閉弁(図3(b)参照)として黒塗りの弁記号で表して、以下説明する。
次に、開閉弁として前記部分閉塞型開閉弁と前記完全閉塞型開閉弁とを混在させて構成した他の実施形態に係る排気装置を図4(a)〜(d)に示す。
図4(a)は、第3実施形態に係る排気装置10bの概略構成図であり、この第3実施形態では、分岐部12の上流側に配置された第1開閉弁16aを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の下流側に配置された第2開閉弁40b及び第3開閉弁40cを、バイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁によって構成している。
図4(b)は、第4実施形態に係る排気装置10cの概略構成図であり、この第4実施形態では、分岐部12の上流側に配置された第1開閉弁40aを、バイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の下流側に配置された第2開閉弁16b及び第3開閉弁16cを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁によって構成している。
図4(c)は、第5実施形態に係る排気装置10dの概略構成図であり、この第5実施形態では、分岐部12の上流側に配置された第1開閉弁16aを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の一方の下流側に配置された第2開閉弁40bを、バイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の他方の下流側に配置された第3開閉弁16cを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁によって構成している。
図4(d)は、第6実施形態に係る排気装置10eの概略構成図であり、この第6実施形態では、分岐部12の上流側に配置された第1開閉弁40aを、バイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の一方の下流側に配置された第2開閉弁16bを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁によって構成し、分岐部12の他方の下流側に配置された第3開閉弁40cを、バイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁によって構成している。
このように、第1〜第3開閉弁16a〜16c、40a〜40cを、間隙32を有する部分閉塞型開閉弁とバイパス管路44を有する完全閉塞型開閉弁とを混在させて構成することにより、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、第7実施形態に係る排気装置を図5に示す。図5(a)は、第7実施形態に係る排気装置の概略構成図、図5(b)は、第1消音機構部50aの縦断面拡大図、図5(c)は、図5(a)のVB−VB線に沿った縦断面図である。
この第7実施形態に係る排気装置10fは、図5(a)に示されるように、分岐部12の上流側に配置された第1開閉弁16aとプリチャンバ(第3消音器)18とが一体化して構成された第1消音機構部50aと、分岐部12の一方の下流側に配置された第2開閉弁40bと第1消音器20aとが一体化して構成された第2消音機構部50bと、分岐部12の他方の下流側に配置された第3開閉弁40cと第2消音器20bとが一体化して構成された第3消音機構部50cを備える。なお、第2消音機構部50b及び第3消音機構部50cは、それぞれ同一構成からなる。
第1消音機構部50aは、図5(b)に示されるように、略円筒状に形成されたハウジング52と、前記ハウジング52の両端部をそれぞれ閉塞する一対の閉塞部材54a、54bと、前記ハウジング52の導入ポートの近傍部位に配置され部分閉塞型開閉弁からなる第1開閉弁16aとを有する。なお、前記第1開閉弁16aは、図2(b)、(c)に示される部分閉塞型開閉弁と同一に構成されるため、その詳細な説明を省略する。
第2消音機構部50b(第3消音機構部50c)は、図5(a)、(c)に示されるように、サイレンサハウジング58の内部に配置され、大気に連通する一対のテールパイプ22a、22bの一方に接続される完全閉塞型開閉弁からなる第2開閉弁40b(第3開閉弁40c)を有する。なお、前記第2開閉弁40b(第3開閉弁40c)は、図3(b)に示される完全閉塞型開閉弁と同一に構成されるため、その詳細な説明を省略する。
第7実施形態では、部分閉塞型開閉弁からなる第1開閉弁16aとプリチャンバ18とを一体化すると共に、完全閉塞型開閉弁からなる第2開閉弁40b(第3開閉弁40c)と第1消音器20a(第2消音器20b)とを一体化して構成することにより、部品点数を削減して製造コストを低減させることができる利点がある。
第7実施形態の動作を概略説明すると、エンジン2のアイドリング回転〜低回転域において、第1〜第3開閉弁16a、40b、40cの全ての弁体30、42が閉じられた弁閉状態にあり、第1消音機構部50aにおける排気ガスの流通が弁体30によって妨げられると共に、第1開閉弁16aのチューブ部材24と弁体30との間の間隙32によって排気ガスの一部の流通が許容される。前記第1消音機構部50aを通過した排気ガスは、分岐部12を経由して第2消音機構部50b及び第3消音機構部50cにそれぞれ導入され、第2開閉弁40bが付設されていない他のテールパイプ(流通手段)22bから大気中に吐出されると共に、第3開閉弁40cが付設されていない他のテールパイプ(流通手段)22bから大気中に吐出される。
この結果、第7実施形態では、第1実施形態と同様に、エンジン2のアイドリング回転〜低回転域において、排気ガスが第2消音機構部50b及び第3消音機構部50cをそれぞれ同時に通過することにより、排気音を十分に低減することができる。
次に、多数の開閉弁が配置された他の実施形態に係る排気装置を図6に示す。図6は、第8実施形態に係る排気装置の概略構成図である。この第8実施形態に係る排気装置10gでは、分岐部12の上流側であってプリチャンバ18の上流側及び下流側に第1開閉弁60a及び第2開閉弁60bをそれぞれ配設すると共に、分岐部12の一方の下流側であって第1消音器20aの上流側に第3開閉弁60cを配設し且つ第1消音器20aに接続された一方のテールパイプ22aの途中に第4開閉弁60dを配設し、さらに、分岐部12の他方の下流側であって第2消音器20bの上流側に第5開閉弁60eを配設し且つ第2消音器20bに接続された他方のテールパイプ20bの途中に第6開閉弁60fを配設している。
この場合、前記第1開閉弁60a、第2開閉弁60b、第3開閉弁60c及び第5開閉弁60eは、それぞれ、図2(b)、(c)に示される部分閉塞型開閉弁によって構成され、テールパイプ22a、22bの途中に配設された第4開閉弁60d及び第6開閉弁60fは、図3(b)に示される完全閉塞型開閉弁によって構成される。なお、第4開閉弁60d及び第6開閉弁60fは、それぞれ、図2(b)、(c)に示される部分閉塞型開閉弁によって構成されてもよい。
第8実施形態では、第1〜第6開閉弁60a〜60fからなる多数の開閉弁が配設されることにより、より一層消音機能を向上させて更なる高性能化を達成することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの排気装置を自動車の排気系に適用した概略斜視図である。 (a)は、前記排気装置の概略構成図、(b)は、(a)のIIB−IIB線に沿った第1開閉弁の縦断面図、(c)は、(b)のIIC−IICに沿った第1開閉弁の横断面図である。 (a)は、第2実施形態に係る排気装置の概略構成図、(b)は、(a)のIIIB−IIIB線に沿った第1開閉弁の縦断面図である。 (a)〜(d)は、それぞれ、第3〜第6実施形態に係る排気装置の概略構成図である。 (a)は、第7実施形態に係る排気装置の概略構成図、(b)は、第1消音機構部の縦断面拡大図、(c)は、(a)のVB−VB線に沿った縦断面図である。 第8実施形態に係る排気装置の概略構成図である。
符号の説明
10、10a〜10g 排気装置
12 分岐部
14a〜14c 排気管
16a〜16c、40a〜40c、60a〜60f 開閉弁(流量制御弁)
18 プリチャンバ(消音器)
20a、20b 消音器
22a、22b テールパイプ
24 チューブ部材
28 回転軸
30、42 弁体
32 間隙
44 バイパス管路

Claims (5)

  1. エンジンに連結される排気管が、分岐部より上流側に配設された第1排気管、前記分岐部より下流側に配設された第2排気管及び第3排気管によって構成され、前記第2排気管に接続される第1消音器と前記第3排気管に接続される第2消音器とを備えるエンジンの排気装置において、
    前記第1〜第3排気管には、それぞれ管内を流通する排気ガスの流量を制御する第1〜第3流量制御弁が設けられ、前記各流量制御弁には、弁開度によって排気ガスの流量を制御する弁体と、前記弁体が閉じられた弁閉状態のときに排気ガスの一部を上流側から下流側に向かって流通させる流通手段とが設けられることを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの排気装置において、
    前記流通手段は、弁体の外周面を囲繞するチューブ部材を有し、前記弁体と前記チューブ部材との間に形成された間隙によって排気ガスの一部を流通させることを特徴とするエンジンの排気装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの排気装置において、
    前記流通手段は、前記弁体を迂回し、前記各流量制御弁の上流側と下流側とを連通させるバイパス管路からなることを特徴とするエンジンの排気装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの排気装置において、
    前記第1消音器及び第2消音器には、それぞれ、大気中に排気ガスを排出する一対のテールパイプが接続され、
    前記第2流量制御弁及び第3流量制御弁は、前記第1消音器及び第2消音器の内部にそれぞれ設けられ、前記第2流量制御弁及び第3流量制御弁の弁開度が制御されることにより、前記一対のテールパイプ中のいずれか一方のテールパイプからの排気ガスの流通が遮断されると共に、前記一対のテールパイプ中の他方のテールパイプにより前記流通手段が構成されることを特徴とするエンジンの排気装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの排気装置において、
    前記第1排気管に第3消音器が接続され、前記第1流量制御弁は、前記第3消音器の内部で排気ガスが前記第3消音器内に導入される導入ポートの近傍部位に配置されることを特徴とするエンジンの排気装置。
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