JP2005016403A - 消音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来と同等の消音効果が得られ、かつ、消音室内のレイアウトが自由で消音性能チューニングの自由度を高めることができると共に、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能な消音装置の提供。
【解決手段】排気制御弁2がアウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に組み付けられ、該排気制御弁2の弁体21に、該排気制御弁2の閉弁状態において排気ガス流入口(排気抵抗の小さいメイン流路)15と消音室(拡張室)14内との間を常時連通する状態で貫通小孔(排気抵抗の大きいサブ流路)23が形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】排気制御弁2がアウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に組み付けられ、該排気制御弁2の弁体21に、該排気制御弁2の閉弁状態において排気ガス流入口(排気抵抗の小さいメイン流路)15と消音室(拡張室)14内との間を常時連通する状態で貫通小孔(排気抵抗の大きいサブ流路)23が形成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消音装置に関し、特に、排圧感応式の排気制御弁が組み込まれた消音装置の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジン排気系の途中には少なくともメインマフラ(消音装置)が組み込まれ、このメインマフラ内には、少なくとも排気抵抗の小さいメイン流路と該メイン流路よりは排気抵抗の大きいサブ流路とが並列に設けられると共に、メイン流路側には、所定の排気圧で開弁することにより排気抵抗の小さいメイン流路を開く排圧感応式の排気制御弁が組み込まれるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−371841号公報 (明細書(3)頁、図1、2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の消音装置では、排気制御弁が、消音室内に組み込まれたインナーパイプ(特にインレットパイプ)や、消音室内を仕切るインナープレート(バッフルプレート)に組み付けられていたため、以下に述べるような問題点があった。
即ち、インナープレートに組み付けられるものにあっては、これが消音器内レイアウトの制限となり、消音性能チューニングの際のネックになる場合がある。
また、インナーパイプに組み付けられるものにあっても、消音性能チューニングの際のネックになる場合があると共に、インナーパイプおよびそれを保持するインナープレートが必要になるため、部品点数および組み付け工数の増加により、コスト高になる。
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、従来例と同等の消音効果が得られ、かつ、消音室内のレイアウトが自由で消音性能チューニングの自由度を高めることができると共に、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能な消音装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の消音装置は、消音室内に常時連通する流路を備えると共に、排気圧に応じて排気量の調整を行う排圧感応式の排気制御弁が、アウタープレートに形成された流入口に組み込まれていることを特徴とす手段とした。
【0007】
請求項2記載の消音装置は、請求項1記載の消音装置において、前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔で構成されていることを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の消音装置は、請求項1記載の消音装置において、前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体と前記流入口との間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
【作用および効果】
請求項1記載の消音装置では、上述のように、消音室内に常時連通する流路を備えると共に、排気圧に応じて排気量の調整を行う排圧感応式の排気制御弁が、アウタープレートに形成された流入口に組み込まれた構成とすることにより、消音室内のレイアウトを自由に行うことができるようになるため、消音性能チューニングの自由度を高めることができるようになるという効果が得られる。
【0010】
また、消音室内に排気制御弁を組み付けるために必要であったインナーパイプおよびそれを保持するインナープレートを省略することができるため、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能になる。
【0011】
請求項2に記載に消音装置では、上述のように、前記常時連通する流路が、排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔で構成されることにより、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させることができるため、アウタープレート部分に新たに流路を作る必要がなく、従ってコストの低減化が図れるようになる。
【0012】
請求項3に記載の消音装置では、上述のように、前記常時連通する流路が、排気制御弁の弁体と前記流入口との間に形成された隙間で構成されることにより、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させることができるため、アウタープレート部分に新たに流路を作る必要がなく、従ってコストの低減化が図れるようになる。
【0013】
また、請求項2および請求項3に記載の消音装置では、以上のように、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させる構造であるため、1段の拡張のみとなるが、後にデータで示すように、常時連通する流路を消音室内部に形成することにより、排気ガスの流入口部分と消音室内に形成される常時連通する流路とで2段の拡張となる従来例に対し、排気ガスの流入口に組み込まれた排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔(常時連通する流路)の流路断面積を消音室内部に形成される従来例のサブ流路の流路断面積よりは狭くして拡張比を高く設定することにより、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)
この発明の実施の形態1の消音装置は、請求項1、2に記載の発明に対応する。
まず、この発明の実施の形態1の消音装置の構成を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の消音装置を示す断面図、図2は図1のII−II線における拡大縦断面図であり、図において、1は消音器本体、2は排気制御弁、3、4は排気管を示す。
【0015】
前記消音器本体1は、略円筒状のアウターシェル11と、該アウターシェル11の前後両端開口部を閉塞するアウタープレート12、13とで構成され、内部に消音室14が形成されている。そして、前側のアウタープレート12にはエンジンからの排気ガス流入口15が形成され、該排気ガス流入口15にはエンジン(図示せず)からの排気管3が接続されている。
【0016】
前記排気制御弁2は、アウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に対し該排気ガス流入口15を消音室14の内側から所定の付勢力で閉塞する状態で組み付けられている。即ち、排気制御弁2は、排気ガス流入口15を消音室14側から開閉自在に閉塞する弁体21と、該弁体を閉弁方向に付勢するコイルスプリング22を備えている。
そして、該排気制御弁2の弁体21には、排気ガス流入口15と消音室14内との間を常時連通する状態で貫通小孔23が形成されている。
【0017】
即ち、この発明の実施の形態1では、排気制御弁2の弁体21で開閉される排気ガス流入口15が最も排気抵抗の小さいメイン流路を構成し、弁体21に形成された貫通小孔23が排気抵抗の大きいサブ流路(常時連通する流路)を構成している。そして、消音室14内の全体が1つの拡張室を構成している。
【0018】
次に、本発明の実施の形態の作用・効果を説明する。
1.エンジンの低速回転時
アイドリング時や低速走行時等のようにエンジンの回転数が所定の低速回転数域においては、排気ガス流入口15からの排気圧力が小さいため、コイルスプリング22による所定の閉弁付勢力の方が上回って排気制御弁2の弁体21が排気ガス流入口15を閉じた閉弁状態に維持される。
【0019】
このように、エンジンの低速回転時においては、エンジンからの排気は、排気制御弁2における弁体21に形成された貫通小孔23を経由して消音室(拡張室)14内に流入し、これにより、所定の圧力損失に基づく所定の大きな消音効果が得られる。
従って、流通抵抗の大きいサブ流路を構成する貫通小孔23を経由させることで、エンジンの低速回転時に必要とされる低騒音化要求を満足させることができる。
【0020】
2.エンジンの高速回転時
次に、エンジン回転数が所定の低速回転域を越え、排気圧力がコイルスプリング22による所定の閉弁付勢力に勝ると、排気圧力に応じて排気制御弁2の弁体21が消音室14側に向けて押し開かれた状態となる。
【0021】
このように、エンジンの中・高速回転時においては、エンジンからの排気は、開かれたメイン流路を構成する排気抵抗の小さな排気ガス流入口15を経由して消音室(拡張室)14内に直接流入するもので、これにより、エンジンの高速回転時に必要とされる低背圧化要求を満足させることができる。
【0022】
以上詳細に説明してきたように、この発明の実施の形態1の消音装置によれば、排気制御弁2を、アウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に組み付けると共に、該排気制御弁2の弁体21に、該排気制御弁2の閉弁状態において排気ガス流入口(メイン流路)15と消音室(拡張室)14内との間を常時連通する状態で貫通小孔小穴(サブ流路)23を形成した構成とすることにより、消音室14内のレイアウトを自由に行うことができるようになるため、消音性能チューニングの自由度を高めることができるようになるという効果が得られる。
【0023】
また、消音室14内に排気制御弁2を組み付けるために従来例では必要であったインナーパイプおよびそれを保持するインナープレートを省略することができるため、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能になる。
【0024】
また、排気制御弁2の弁体21にサブ流路を構成する貫通小孔23を設けた構成としたことにより、排気ガス流入口15で構成されるメイン流路内の一部をサブ流路として共用させることができるため、アウタープレート12部分に新たに流路を作る必要もない。
従って、コストの低減化が可能となる。
【0025】
また、以上のように消音室14内への排気ガス流入口15で構成されるメイン流路内の一部をサブ流路(貫通小孔23)として共用させる構造であるため、1段の拡張のみとなるが、後に実験データで示すように、サブ流路を消音室14内部に形成することにより、排気ガス流入口15部分と消音室14内に形成されるサブ流路部分とで2段の拡張となる従来例に対し、排気ガス流入口15に組み込まれた排気制御弁2の弁体21に形成された貫通小孔(サブ流路)23の流路断面積を消音室14内部に形成される従来例のサブ流路の流路断面積よりは狭くして拡張比を高く設定することにより、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることができる。
【0026】
即ち、図3は拡張が排気ガス流入口15部分と消音室14内のインナープレート5に形成されたサブ流路51部分との2段に設けられた従来例を示す概念図、図4は拡張が排気制御弁2の弁体21に形成された貫通小孔23部分の1段のみ設けられた本発明の実施の形態1を示す概念図、図5は消音器本体1の径φDが252.8mm、排気ガス流入口15の径φAが54.0mmで、2段目のサブ流路51の径φBを35.0mm〜60.5mmまでの間で変化させた9パターンにおける拡張2段(従来例)の場合の圧力損失(mmhg)値と、この各圧力損失(mmhg)値に対応する拡張1段のみ(本発明の実施の形態1)の場合の拡張比、および、その拡張比を得るために必要な貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCの値を示す実験データ、図6は消音器本体1の径φDが100.0mmの場合における図5と同様の実験データを示しており、この両実験データから明らかなように、従来例における2段目のサブ流路51の径φBよりも、本発明の実施の形態1における貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCを小径に設定することにより、拡張が1段のみであっても、圧力損失としては拡張が2段の従来例と同等の値を得ることができる。
従って、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることが可能である。
【0027】
ちなみに、図7は径φDが252mmの消音器本体1における、拡張2段で2段目のサブ流路51の径φBが45mmの場合と、拡張1段で貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCが38.4mmの場合の、各周波数(Hz)における挿入損失(dB)の値を示す計算データ、図8は径φDが100mmの消音器本体1における、径φBが45mmの場合と径φCが39mmの場合の同様の計算値を示すデータであり、この両計算データに示すように、ほぼ同等の挿入損失値(消音性能)が得られることがわかる。
【0028】
次に、消音器本体1内の消音レイアウトの例を、図9〜11に基づいて説明する。
<例1>
この例1では、図9に示すように、消音室14内の上流側寄りの位置に1枚のインナープレート16を配置することにより、上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、下流側の室を吸音室1bとした例を示す。
【0029】
<例2>
この例2では、図10に示すように、消音室14内の上流側寄りの位置に1枚のインナープレート16を配置することにより、上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、下流側の室を共鳴室1cとした例を示す。
【0030】
<例3>
この例3では、図11に示すように、消音室14内に3枚のインナープレート16、17、18、19を配置することにより、最上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、2段目の拡張室1dと、吸音室1bと共鳴室1cを形成させた例を示す。
【0031】
以上のように、消音室14内における追加的な消音のためのレイアウトが自由であるため、消音室14の内部空間を有効利用して消音効果を高めることができるようになる。
【0032】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあたっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分はその図示および説明を省略し、もしくは同一の符号を付してその説明を省略する。
【0033】
(発明の実施の形態2)
この発明の実施の形態2の消音装置は、排気抵抗の大きいサブ流路(常時連通する流路)が排気制御弁2の閉弁状態において該排気制御弁2の弁体21と排気ガス流入口15との間に形成された隙間h、hで構成されている点が、前記発明の実施の形態1とは相違したものである。
【0034】
即ち、この発明の実施の形態2の消音装置では、図12(断面図)、13(図12のXIII−XIII線における拡大縦断面図)に示すように、排気制御弁2における弁体21の自由端側で、排気ガス流入口15の開口縁部と対面する弁体21内側の面の一部に、メッシュで構成されるスペーサ6が固定されることにより、排気制御弁2の弁体21と排気ガス流入口15との間に常時開口する隙間h、hが形成され、この隙間h、hで排気抵抗の大きいサブ流路を構成している。
【0035】
この発明に実施の形態2では、上述のように構成されるため、エンジンの低速回転時においては、エンジンからの排気は、排気制御弁2における弁体21と排気ガス流入口15の開口縁部との間に形成された隙間h、hを経由して消音室(拡張室)14内に流入し、これにより、所定の圧力損失に基づく所定の大きな消音効果が得られる。
従って、流通抵抗の大きいサブ流路を構成する貫通小孔23を経由させることで、エンジンの低速回転時に必要とされる低騒音化要求を満足させることができる。
【0036】
また、エンジンの中・高速回転時においては、エンジンからの排気は、排気圧力に応じて開かれたメイン流路を構成する排気抵抗の小さな排気ガス流入口15を経由して消音室(拡張室)14内に直接流入するもので、これにより、エンジンの高速回転時に必要とされる低背圧化要求を満足させることができる。
【0037】
そして、発明の実施の形態2では、サブ流路を上流側のアウタープレート12に形成される排気ガス流入口15を開閉する排気制御弁2部分に形成した構成としたことで、前記発明の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0038】
以上本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は上述の発明の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、発明の実施の形態1では、弁体21に形成した貫通小孔23でサブ流路(常時連通する流路)を構成させたが、弁体21に形成されたスリットや一部を切欠した切欠部で構成させるようにしてもよい。
【0039】
また、発明の実施の形態2では、弁体21の一部にスペーサ6を固定することにより形成された隙間h、hでサブ流路を構成させるようにしたが、弁体21のプレス成形時に一部に溝を形成することにより、該溝と排気流入口15の開口縁部との間に排気流入口15と消音室14内とを常時連通するサブ流路を構成させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の消音装置を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線における拡大縦断面図である。
【図3】従来例を示す概念図である。
【図4】発明の実施の形態1の消音装置を示す概念図である。
【図5】実験データを示す図である。
【図6】実験データを示す図である。
【図7】各周波数における挿入損失の値を示す計算データである。
【図8】各周波数における挿入損失の値を示す計算データである。
【図9】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例1を示す断面図である。
【図10】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例2を示す断面図である。
【図11】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例3を示す断面図である。
【図12】発明の実施の形態2の消音装置を示す断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線における拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 消音器本体
1a 拡張室
1b 吸音室
1c 共鳴室
1d 拡張室
11 アウターシェル
12 アウタープレート
13 アウタープレート
14 消音室
15 排気ガス流入口(メイン流路)
16 インナープレート
17 インナープレート
18 インナープレート
19 インナープレート
2 排気制御弁
21 弁体
22 コイルスプリング
23 貫通小孔(常時連通する流路)
3 排気官
4 排気官
5 インナープレート
51 サブ流路
6 スペーサ
h 隙間(常時連通する流路)
【発明の属する技術分野】
本発明は、消音装置に関し、特に、排圧感応式の排気制御弁が組み込まれた消音装置の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジン排気系の途中には少なくともメインマフラ(消音装置)が組み込まれ、このメインマフラ内には、少なくとも排気抵抗の小さいメイン流路と該メイン流路よりは排気抵抗の大きいサブ流路とが並列に設けられると共に、メイン流路側には、所定の排気圧で開弁することにより排気抵抗の小さいメイン流路を開く排圧感応式の排気制御弁が組み込まれるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−371841号公報 (明細書(3)頁、図1、2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の消音装置では、排気制御弁が、消音室内に組み込まれたインナーパイプ(特にインレットパイプ)や、消音室内を仕切るインナープレート(バッフルプレート)に組み付けられていたため、以下に述べるような問題点があった。
即ち、インナープレートに組み付けられるものにあっては、これが消音器内レイアウトの制限となり、消音性能チューニングの際のネックになる場合がある。
また、インナーパイプに組み付けられるものにあっても、消音性能チューニングの際のネックになる場合があると共に、インナーパイプおよびそれを保持するインナープレートが必要になるため、部品点数および組み付け工数の増加により、コスト高になる。
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、従来例と同等の消音効果が得られ、かつ、消音室内のレイアウトが自由で消音性能チューニングの自由度を高めることができると共に、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能な消音装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の消音装置は、消音室内に常時連通する流路を備えると共に、排気圧に応じて排気量の調整を行う排圧感応式の排気制御弁が、アウタープレートに形成された流入口に組み込まれていることを特徴とす手段とした。
【0007】
請求項2記載の消音装置は、請求項1記載の消音装置において、前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔で構成されていることを特徴とする手段とした。
【0008】
請求項3記載の消音装置は、請求項1記載の消音装置において、前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体と前記流入口との間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
【作用および効果】
請求項1記載の消音装置では、上述のように、消音室内に常時連通する流路を備えると共に、排気圧に応じて排気量の調整を行う排圧感応式の排気制御弁が、アウタープレートに形成された流入口に組み込まれた構成とすることにより、消音室内のレイアウトを自由に行うことができるようになるため、消音性能チューニングの自由度を高めることができるようになるという効果が得られる。
【0010】
また、消音室内に排気制御弁を組み付けるために必要であったインナーパイプおよびそれを保持するインナープレートを省略することができるため、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能になる。
【0011】
請求項2に記載に消音装置では、上述のように、前記常時連通する流路が、排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔で構成されることにより、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させることができるため、アウタープレート部分に新たに流路を作る必要がなく、従ってコストの低減化が図れるようになる。
【0012】
請求項3に記載の消音装置では、上述のように、前記常時連通する流路が、排気制御弁の弁体と前記流入口との間に形成された隙間で構成されることにより、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させることができるため、アウタープレート部分に新たに流路を作る必要がなく、従ってコストの低減化が図れるようになる。
【0013】
また、請求項2および請求項3に記載の消音装置では、以上のように、排気制御弁で開閉される流路内の一部を常時連通する流路として共用させる構造であるため、1段の拡張のみとなるが、後にデータで示すように、常時連通する流路を消音室内部に形成することにより、排気ガスの流入口部分と消音室内に形成される常時連通する流路とで2段の拡張となる従来例に対し、排気ガスの流入口に組み込まれた排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔(常時連通する流路)の流路断面積を消音室内部に形成される従来例のサブ流路の流路断面積よりは狭くして拡張比を高く設定することにより、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)
この発明の実施の形態1の消音装置は、請求項1、2に記載の発明に対応する。
まず、この発明の実施の形態1の消音装置の構成を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の消音装置を示す断面図、図2は図1のII−II線における拡大縦断面図であり、図において、1は消音器本体、2は排気制御弁、3、4は排気管を示す。
【0015】
前記消音器本体1は、略円筒状のアウターシェル11と、該アウターシェル11の前後両端開口部を閉塞するアウタープレート12、13とで構成され、内部に消音室14が形成されている。そして、前側のアウタープレート12にはエンジンからの排気ガス流入口15が形成され、該排気ガス流入口15にはエンジン(図示せず)からの排気管3が接続されている。
【0016】
前記排気制御弁2は、アウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に対し該排気ガス流入口15を消音室14の内側から所定の付勢力で閉塞する状態で組み付けられている。即ち、排気制御弁2は、排気ガス流入口15を消音室14側から開閉自在に閉塞する弁体21と、該弁体を閉弁方向に付勢するコイルスプリング22を備えている。
そして、該排気制御弁2の弁体21には、排気ガス流入口15と消音室14内との間を常時連通する状態で貫通小孔23が形成されている。
【0017】
即ち、この発明の実施の形態1では、排気制御弁2の弁体21で開閉される排気ガス流入口15が最も排気抵抗の小さいメイン流路を構成し、弁体21に形成された貫通小孔23が排気抵抗の大きいサブ流路(常時連通する流路)を構成している。そして、消音室14内の全体が1つの拡張室を構成している。
【0018】
次に、本発明の実施の形態の作用・効果を説明する。
1.エンジンの低速回転時
アイドリング時や低速走行時等のようにエンジンの回転数が所定の低速回転数域においては、排気ガス流入口15からの排気圧力が小さいため、コイルスプリング22による所定の閉弁付勢力の方が上回って排気制御弁2の弁体21が排気ガス流入口15を閉じた閉弁状態に維持される。
【0019】
このように、エンジンの低速回転時においては、エンジンからの排気は、排気制御弁2における弁体21に形成された貫通小孔23を経由して消音室(拡張室)14内に流入し、これにより、所定の圧力損失に基づく所定の大きな消音効果が得られる。
従って、流通抵抗の大きいサブ流路を構成する貫通小孔23を経由させることで、エンジンの低速回転時に必要とされる低騒音化要求を満足させることができる。
【0020】
2.エンジンの高速回転時
次に、エンジン回転数が所定の低速回転域を越え、排気圧力がコイルスプリング22による所定の閉弁付勢力に勝ると、排気圧力に応じて排気制御弁2の弁体21が消音室14側に向けて押し開かれた状態となる。
【0021】
このように、エンジンの中・高速回転時においては、エンジンからの排気は、開かれたメイン流路を構成する排気抵抗の小さな排気ガス流入口15を経由して消音室(拡張室)14内に直接流入するもので、これにより、エンジンの高速回転時に必要とされる低背圧化要求を満足させることができる。
【0022】
以上詳細に説明してきたように、この発明の実施の形態1の消音装置によれば、排気制御弁2を、アウタープレート12に形成された排気ガス流入口15に組み付けると共に、該排気制御弁2の弁体21に、該排気制御弁2の閉弁状態において排気ガス流入口(メイン流路)15と消音室(拡張室)14内との間を常時連通する状態で貫通小孔小穴(サブ流路)23を形成した構成とすることにより、消音室14内のレイアウトを自由に行うことができるようになるため、消音性能チューニングの自由度を高めることができるようになるという効果が得られる。
【0023】
また、消音室14内に排気制御弁2を組み付けるために従来例では必要であったインナーパイプおよびそれを保持するインナープレートを省略することができるため、部品点数および組み付け工数の削減によるコストの低減化が可能になる。
【0024】
また、排気制御弁2の弁体21にサブ流路を構成する貫通小孔23を設けた構成としたことにより、排気ガス流入口15で構成されるメイン流路内の一部をサブ流路として共用させることができるため、アウタープレート12部分に新たに流路を作る必要もない。
従って、コストの低減化が可能となる。
【0025】
また、以上のように消音室14内への排気ガス流入口15で構成されるメイン流路内の一部をサブ流路(貫通小孔23)として共用させる構造であるため、1段の拡張のみとなるが、後に実験データで示すように、サブ流路を消音室14内部に形成することにより、排気ガス流入口15部分と消音室14内に形成されるサブ流路部分とで2段の拡張となる従来例に対し、排気ガス流入口15に組み込まれた排気制御弁2の弁体21に形成された貫通小孔(サブ流路)23の流路断面積を消音室14内部に形成される従来例のサブ流路の流路断面積よりは狭くして拡張比を高く設定することにより、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることができる。
【0026】
即ち、図3は拡張が排気ガス流入口15部分と消音室14内のインナープレート5に形成されたサブ流路51部分との2段に設けられた従来例を示す概念図、図4は拡張が排気制御弁2の弁体21に形成された貫通小孔23部分の1段のみ設けられた本発明の実施の形態1を示す概念図、図5は消音器本体1の径φDが252.8mm、排気ガス流入口15の径φAが54.0mmで、2段目のサブ流路51の径φBを35.0mm〜60.5mmまでの間で変化させた9パターンにおける拡張2段(従来例)の場合の圧力損失(mmhg)値と、この各圧力損失(mmhg)値に対応する拡張1段のみ(本発明の実施の形態1)の場合の拡張比、および、その拡張比を得るために必要な貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCの値を示す実験データ、図6は消音器本体1の径φDが100.0mmの場合における図5と同様の実験データを示しており、この両実験データから明らかなように、従来例における2段目のサブ流路51の径φBよりも、本発明の実施の形態1における貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCを小径に設定することにより、拡張が1段のみであっても、圧力損失としては拡張が2段の従来例と同等の値を得ることができる。
従って、拡張が1段のみであっても、従来例と同等の消音効果を得ることが可能である。
【0027】
ちなみに、図7は径φDが252mmの消音器本体1における、拡張2段で2段目のサブ流路51の径φBが45mmの場合と、拡張1段で貫通小孔23(拡張1段部分)の径φCが38.4mmの場合の、各周波数(Hz)における挿入損失(dB)の値を示す計算データ、図8は径φDが100mmの消音器本体1における、径φBが45mmの場合と径φCが39mmの場合の同様の計算値を示すデータであり、この両計算データに示すように、ほぼ同等の挿入損失値(消音性能)が得られることがわかる。
【0028】
次に、消音器本体1内の消音レイアウトの例を、図9〜11に基づいて説明する。
<例1>
この例1では、図9に示すように、消音室14内の上流側寄りの位置に1枚のインナープレート16を配置することにより、上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、下流側の室を吸音室1bとした例を示す。
【0029】
<例2>
この例2では、図10に示すように、消音室14内の上流側寄りの位置に1枚のインナープレート16を配置することにより、上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、下流側の室を共鳴室1cとした例を示す。
【0030】
<例3>
この例3では、図11に示すように、消音室14内に3枚のインナープレート16、17、18、19を配置することにより、最上流側の室を拡張室1aとして残すと共に、2段目の拡張室1dと、吸音室1bと共鳴室1cを形成させた例を示す。
【0031】
以上のように、消音室14内における追加的な消音のためのレイアウトが自由であるため、消音室14の内部空間を有効利用して消音効果を高めることができるようになる。
【0032】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明にあたっては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分はその図示および説明を省略し、もしくは同一の符号を付してその説明を省略する。
【0033】
(発明の実施の形態2)
この発明の実施の形態2の消音装置は、排気抵抗の大きいサブ流路(常時連通する流路)が排気制御弁2の閉弁状態において該排気制御弁2の弁体21と排気ガス流入口15との間に形成された隙間h、hで構成されている点が、前記発明の実施の形態1とは相違したものである。
【0034】
即ち、この発明の実施の形態2の消音装置では、図12(断面図)、13(図12のXIII−XIII線における拡大縦断面図)に示すように、排気制御弁2における弁体21の自由端側で、排気ガス流入口15の開口縁部と対面する弁体21内側の面の一部に、メッシュで構成されるスペーサ6が固定されることにより、排気制御弁2の弁体21と排気ガス流入口15との間に常時開口する隙間h、hが形成され、この隙間h、hで排気抵抗の大きいサブ流路を構成している。
【0035】
この発明に実施の形態2では、上述のように構成されるため、エンジンの低速回転時においては、エンジンからの排気は、排気制御弁2における弁体21と排気ガス流入口15の開口縁部との間に形成された隙間h、hを経由して消音室(拡張室)14内に流入し、これにより、所定の圧力損失に基づく所定の大きな消音効果が得られる。
従って、流通抵抗の大きいサブ流路を構成する貫通小孔23を経由させることで、エンジンの低速回転時に必要とされる低騒音化要求を満足させることができる。
【0036】
また、エンジンの中・高速回転時においては、エンジンからの排気は、排気圧力に応じて開かれたメイン流路を構成する排気抵抗の小さな排気ガス流入口15を経由して消音室(拡張室)14内に直接流入するもので、これにより、エンジンの高速回転時に必要とされる低背圧化要求を満足させることができる。
【0037】
そして、発明の実施の形態2では、サブ流路を上流側のアウタープレート12に形成される排気ガス流入口15を開閉する排気制御弁2部分に形成した構成としたことで、前記発明の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0038】
以上本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は上述の発明の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、発明の実施の形態1では、弁体21に形成した貫通小孔23でサブ流路(常時連通する流路)を構成させたが、弁体21に形成されたスリットや一部を切欠した切欠部で構成させるようにしてもよい。
【0039】
また、発明の実施の形態2では、弁体21の一部にスペーサ6を固定することにより形成された隙間h、hでサブ流路を構成させるようにしたが、弁体21のプレス成形時に一部に溝を形成することにより、該溝と排気流入口15の開口縁部との間に排気流入口15と消音室14内とを常時連通するサブ流路を構成させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の消音装置を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線における拡大縦断面図である。
【図3】従来例を示す概念図である。
【図4】発明の実施の形態1の消音装置を示す概念図である。
【図5】実験データを示す図である。
【図6】実験データを示す図である。
【図7】各周波数における挿入損失の値を示す計算データである。
【図8】各周波数における挿入損失の値を示す計算データである。
【図9】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例1を示す断面図である。
【図10】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例2を示す断面図である。
【図11】発明の実施の形態1の消音装置における消音器本体内の消音レイアウトの例3を示す断面図である。
【図12】発明の実施の形態2の消音装置を示す断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線における拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 消音器本体
1a 拡張室
1b 吸音室
1c 共鳴室
1d 拡張室
11 アウターシェル
12 アウタープレート
13 アウタープレート
14 消音室
15 排気ガス流入口(メイン流路)
16 インナープレート
17 インナープレート
18 インナープレート
19 インナープレート
2 排気制御弁
21 弁体
22 コイルスプリング
23 貫通小孔(常時連通する流路)
3 排気官
4 排気官
5 インナープレート
51 サブ流路
6 スペーサ
h 隙間(常時連通する流路)
Claims (3)
- 消音室内に常時連通する流路を備えると共に、排気圧に応じて排気量の調整を行う排圧感応式の排気制御弁が、アウタープレートに形成された流入口に組み込まれていることを特徴とする消音装置。
- 前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体に形成された貫通小孔で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
- 前記常時連通する流路が、前記排気制御弁の弁体と前記流入口との間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
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