JP5303906B2 - 発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡成形体 - Google Patents
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Description
本発明の第二は、上記記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡、成形して得られる発泡成形体に関する。
ペンタン、ブタンの含有量は、島津製GC−14BPFガスクロマトグラフィーを用いてFIDで測定した。カラムはGLサイエンス製DNP25を用いた。ヘリウムをキャリアーガスとし、50ml/min.で流し、カラム温度40℃、インジェクション、及びディテクター温度は140℃で用いた。試料である発泡性スチレン系樹脂粒子0.5gをテトラヒドロフラン15mlに溶解させ、更に内部標準液を5ml加え、測定サンプルとした。内部標準液は0.15mgのシクロヘキサンをテトラヒドロフランで100mlに希釈し、調整した。求めたペンタン、ブタンの含有量から、それらの組成比は算出した。
得られたカップ状発泡成形体について、以下のような評価を実施した。
(1) 発泡剤含有量:発泡性スチレン系樹脂粒子約2gを150℃で30分加熱し、その後、室温までデシケーター内で冷却した。加熱前重量と加熱後重量から下記式を用いて発泡性スチレン系樹脂粒子中の発泡剤量を算出した。
発泡剤含有量=(加熱前重量−加熱後重量)/加熱前重量×100
(2) ゲル分率:発泡性スチレン系樹脂粒子10gを秤量し、200メッシュの網かごで包んだ。その網かごを200ccのトルエンに浸漬させ、スターラーで24時間攪拌した。この操作を2回繰り返し、網かご中に残ったゲルについて150℃で30分乾燥させ、デシケーター内で室温まで冷却した後、重量を測定し、元の重量からゲル分率[%](=浸漬後の樹脂の重量/浸漬前の樹脂の重量×100)を計算した。
(3) 融着率:カップ状発泡成形体の側壁を手で割り、破断面に存在する全ての粒子のうち、発泡粒子そのものが破断している粒子の割合を100分率で示した。80以上を合格とした。
(4) 表面外観:カップ状発泡成形体表面に存在する粒間の数と大きさから判断し、印刷時に不良が起こるほどのものについて×、良好とはいえないが使用に耐えうるものについて△、問題なく印刷ができるものについて○の評価をした。
(5) 界面活性剤溶液浸透試験:北広ケミカル(株)製スコアロール700コンクを0.1重量%、和光純薬工業(株)製エリオクロームブラックTを0.05重量%含む界面活性剤水溶液約400gをカップ状発泡成形体に入れ、カップ外壁面に界面活性剤水溶液が浸透し、水滴が現れ始めるまでの時間を測定した。そして、水滴が現れ始めるまで30分以上かかれば合格とした。
(6) カレー洩れ試験:油脂成分の浸透抑制効果を確認するために、カレールウ200gをカップ状発泡成形体に入れ、サランラップで包装し、60℃の雰囲気下においてカップ外壁にカレーが洩れだすまでの時間を測定した。カレーが洩れだすまで24時間以上かかれば合格とした。
(7) 3次発泡:カップ状成形体から20cmの距離に写真用500Wレフランプ(ナショナル製を置き、光を照射させて3次発泡させた。互いの距離は20cmで、10秒間照射したら30秒間冷却するサイクルを4回繰り返した。得られた3次発泡したカップ状成形体の触感と中心線平均粗さで比較を行った。触感については商品として使用に問題がある場合には×、良好とはいえないが使用に耐えうるものについては△、問題なく使用できるものには○をつけた。
(8) 中心線平均粗さ:JIS B0601に規定された方法に準拠し、測定器として小坂研究所製万能表面形状測定器SE−3Cを用いて、中心線平均粗さを測定した。
攪拌機を備えた5L反応機に、純水1.5L、第3リン酸カルシウム9.7g、α―オレフィンスルフォン酸ソーダ1重量%水溶液15cc、塩化ナトリウム1.7g、通常の懸濁重合法、あるいは重合性単量体を規則的な振動下にノズルを通すことにより液滴群として水性媒体中に分散させ、合着及び付加的な分散を生じさせることなく重合させる方法により得られる粒子径が0.2〜0.3mmのスチレン系樹脂種粒子427gを入れ、攪拌下に反応器中の分散液を90℃に昇温した。次いで、ベンゾイルパーオキサイド3.6g、1.1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン3.0gをスチレン系単量体1280gに溶解したものを5時間かけて反応器中に仕込みながら重合した。単量体溶液の仕込みが終了した後、直ちに120℃に昇温して3時間重合を行い、スチレン系樹脂粒子を得た。
発泡剤として、n/i=100/0のブタン0.5重量部、n/i=80/20のペンタン4.8重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を20重量%、ノルマルペンタン(検査値イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を80重量%で混合したものを使用した。ブタンはノルマルブタン(検査値ノルマルブタン99.5%、イソブタン0.5%含有)を用いた。得られた樹脂粒子の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=95/5のペンタン5.5重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を5重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を95重量%で混合したものを使用した。得られた樹脂粒子の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=100/0のブタン0.3重量部、n/i=90/10のペンタン5.5重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を10重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を90重量%で混合したものを使用した。ブタンはノルマルブタン(ノルマルブタン99.5%、イソブタン0.5%含有)を用いた。得られた樹脂粒子の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=85/15のペンタン4.8重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を15重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を85重量%で混合したものを使用した。得られた樹脂粒子の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=75/25のペンタン4.8重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を25重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を75重量%で混合したものを使用した。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=100/0のブタン0.3重量部、n/i=75/25のペンタン4.8重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を25重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を75重量%で混合したものを使用した。ブタンはノルマルブタン(ノルマルブタン99.5%、イソブタン0.5%含有)を用いた。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=0/100のブタン0.3重量部、n/i=80/20のペンタン4.5重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、イソペンタン(検査値:イソペンタン98%、ノルマルペンタン2%含有)を20重量%、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を80重量%で混合したものを使用した。ブタンはイソブタン(ノルマルブタン0.7%、イソブタン98.9%含有)を用いた。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
発泡剤として、n/i=100/0のブタン0.3重量部、n/i=100/0のペンタン4.5重量部を仕込んだ以外は、参考例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なおペンタンは、ノルマルペンタン(検査値:イソペンタン1%、ノルマルペンタン99%含有)を使用した。ブタンはノルマルブタン(検査値:ノルマルブタン99.5%、イソブタン0.5%含有)を用いた。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
スチレン単量体の追加中、4時間目にジビニルベンゼンを0.2重量部添加している以外は比較例1と同様に実施し、発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた樹脂の評価結果を表1に示す。
Claims (2)
- 発泡性スチレン系樹脂粒子中の発泡剤が、炭素数4〜5の炭化水素系発泡剤からなり、イソブタンを含まず、全発泡剤中の5重量%〜20重量%がイソペンタンであり、さらにノルマルブタンを含有することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡してから、成形して得られる発泡成形体。
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JP2007289824A JP5303906B2 (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | 発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡成形体 |
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