JP5302524B2 - 回転機器およびオイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は回転機器およびオイルポンプに関する。例えば車両のパワーステアリング装置等に使用されるオイルポンプに利用することができる。
回転機器の代表例であるオイルポンプを例にとって、従来技術を説明する。オイルポンプとして、作動室と吸込ポートと吐出ポートとをもつ基部と、基部の作動室に回転可能に設けられたロータとをもつものが知られている(特許文献1)。ロータは、ロータ本体と、ロータ本体の外周部の溝に嵌合されたベーンとをもつ。ロータの回転に伴い、ベーンが遠心方向および向心方向に移動する。これに伴い、互いに隣設するベーン間の室の圧力が変動し、油を吸込ポートから吸い込んで、吐出ポートから吐出する。ここで、基部はフロントハウジングとリヤハウジングとからなる。リヤハウジングは、ロータ本体の摺動面とベーンの摺動面とに対向する摺動対向面を備えている。リヤハウジングは、アルミニウム−シリコン系合金で形成され、軽量化を図りつつ、高耐摩耗性および高強度を有するようにされている。
特開2007−132237号公報
近年、内燃機関の更なる高出力化に伴い、オイルポンプの吐出油圧が更に高圧化している。このためオイルポンプの運転条件によっては、リヤハウジング等のハウジングの摺動対向面における摩耗が進行するおそれがある。殊に、内部の高圧化によって、リヤハウジングに反り変形が発生することがある。この場合、リヤハウジングの摺動対向面の摩耗量が増加し易い。この結果、リヤハウジングの摺動対向面とロータ本体の摺動面との間、あるいは、リヤハウジングの摺動対向面とベーンの摺動面との間から油が漏れるおそれがある。従って使用期間が長くなると、オイルポンプの本来の性能が得られないおそれがある。コンプレッサなどの他の回転機器においても、近年では、回転機器の性能向上に伴い、摺動条件が同様に過酷になりつつある。
そこで、上記特許文献1のものでは、リヤハウジングの摺動対向面に、低温硫酸浴を用いた陽極酸化処理によるアルマイト層を設け、耐摩耗性を向上させている。しかしながら、上記処理ではアルマイト被膜の硬度がHv230〜450程度であり、耐摩耗性が十分とはいえない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、摺動条件が過酷なときであっても、耐摩耗性を確保し、性能を確保するのに有利な回転機器およびオイルポンプを提供することを課題とするにある。
本発明者はオイルポンプ等の回転機器について鋭意開発を進めている。そして、ハウジング等の基部のうちロータの摺動面が摺動する摺動対向面に、α−Alを含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を形成すれば、基部の摺動対向面を良好に硬質化でき、基部の摺動対向面の耐摩耗性を向上させつつ、相手攻撃性を抑え得ることを本発明者は知見し、試験で確認し、本発明を完成させた。
(1)本発明に係る回転機器は、(i)作動室をもつ基部と、(ii)基部の作動室に回転可能に設けられたロータとを具備する回転機器において、(iii)基部は複数の分割体で構成されており、複数の分割体のうちの少なくとも一つは、シリコンを10〜15質量%含むアルミニウム合金のダイカスト品を基材として形成されており、ロータの摺動面に対向すると共にロータの摺動面が摺動する摺動対向面をもち、且つ、摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を備えていることを特徴とする。
(2)本発明に係るオイルポンプは、(i)作動室と、作動室に連通する吸込ポートおよび吐出ポートとをもつ基部と、(ii)基部の作動室に回転可能に設けられ、回転に伴い油を吸込ポートから吸い込んで吐出ポートから吐出するロータとを具備するオイルポンプにおいて、(iii)基部は複数の分割体で構成されており、複数の分割体のうちの少なくとも一つは、シリコンを10〜15質量%含むアルミニウム合金のダイカスト品を基材として形成されており、ロータの摺動面に対向すると共にロータの摺動面が摺動する摺動対向面をもち、且つ、摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を備えていることを特徴とする。
(3)本発明によれば、ロータの摺動面が摺動する摺動対向面をもつ分割体は、シリコンを10〜15質量%含むアルミニウム合金のダイカスト品を基材として形成されている。摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を備えており、硬質化されている。このため摺動対向面の耐摩耗性が向上している。さらに、適度な表面粗さは相手攻撃性を低下させると共に、油保持性を確保する。このため摺動条件が厳しいときであっても、相手材の摩耗が抑制されると共に、分割体の摺動対向面における摩耗が抑制される。
本発明に係る回転機器およびオイルポンプによれば、分割体の摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層(陽極酸化膜)を備えており、硬質化されている。従って、摺動条件が厳しいときであっても、相手材の摩耗が抑制されると共に、分割体の摺動対向面における摩耗性が抑制される。故にオイルポンプ等の回転機器の性能を長期にわたり確保するのに有利である。
・ロータは、外周面に溝をもつ回転可能なロータ本体と、ロータ本体の溝に嵌合されロータの回転に伴い遠心方向および向心方向に作動するベーンとを有する形態が例示される。摺動対向面のアルマイト層は、ベーンの摺動面に接触可能に対向している。この場合、摺動対向面における摩耗が抑制される。
・分割体を構成するアルミニウム合金は、質量%でシリコンを1〜25%含む形態が例示される。シリコンの含有により、アルミニウム合金の硬度および強度が高くなり、分割体が強化される。この場合、シリコンを5〜20%、8〜15%含む形態が例示される。なお、シリコン含有量は分割体に要請される性質によって異なり、上限値としては18%、15%、13%、11%が例示される。この上限値と組み合わせ得る下限値としては2%、4%、6%、7%、9%が例示される。
・アルミニウム合金に形成される一般的なアルマイト層はγ−Alからなり、一般的には基地側のバリヤ層と、バリヤ層の上に積層され細孔をもつ表面側のポア層とを備えている。しかし、本発明のアルマイト層においてはα−Alを含み、硬質であり、一般的にアルマイト層よりも細孔は少なくされている。本発明に係るアルマイト層としては、α−Alがほとんどを占めていても良い。アルマイト層を100%とするとき、質量比で、α−Alは50%以上、60%以上、更には70%以上、80%以上占めていても良い。この場合、かなり硬質のアルマイト層が得られる。更に、本発明に係るアルマイト層においては、α−アルミナの他に、γ−Alおよび/またはβ−Al等といった他の相のアルミナが含まれていても良い。α−Alとγ−Alとが混在するときには、比率としては、質量比で、α−Al/γ−Al=0.95〜0.05、0.80〜0.20、0.70〜0.30、場合によっては0.60〜0.40とすることができる。アルマイト層においてα−Alとγ−Alとが混在するときには、γ−Alよりも硬質のα−Alと、α−Alよりも硬度が低い比較的軟質のγ−Alとが複合化した特性が期待され、過剰の硬質化が抑制される。
・アルマイト層の厚みは、耐摩耗性、硬さおよび生産性等を考慮すると、5〜300マイクロメートルである形態が例示される。また5〜200マイクロメートル、5〜100マイクロメートル、10〜50マイクロメートルである形態が例示される。上記した厚みであれば、基地組織がシリコン相を有するときであっても、アルマイト層がアルミニウム合金の基地組織のシリコン相および共晶相の双方を良好に覆うことが期待される。この場合、シリコン相の剥離抑制に有利である。
・α−Alは硬質である。分割体を構成する母材の厚み方向の中心領域の内部硬度は、望ましくは、Hv100〜300、またはHv100〜200である。アルマイト層の被膜硬度は一般的にはHv500〜2000である形態を採用する。これにより摺動対向面における耐摩耗性の向上が期待される。アルマイト層の硬度の上限値としてはHv1800、Hv1600、Hv1400が例示される。この上限値と組み合わせ得る下限値としてはHv600、Hv700、Hv800が例示される。Hvはビッカース硬度を意味する。アルマイト層は、母材であるアルミニウム合金に形成された内層と、内層に被覆され内層よりも硬度が低い外層とを備えていることが好ましい。外層は内層よりも硬度が低いため、相手攻撃性が抑制される。内層はHv1200〜2000,Hv1300〜1800が例示される。外層はHv800〜1400,Hv900〜1200が例示される。
・α−Alを含むアルマイト層の表面粗さが大きいと、当該アルマイト層は硬度が高いだけに相手攻撃性が増加する。これに対してアルマイト層の表面粗さが小さい方が相手攻撃性が低下する。上記した点を考慮し、アルマイト層の表面粗さとしては、Rz(JIS)で2〜8マイクロメートル、3〜8マイクロメートル、または、4〜8マイクロメートルである形態を採用することができる。更にアルマイト層の表面粗さが上記した範囲であれば、摺動対向面における表面粗さが小さい場合に比較して、摺動対向面における良好な油保持性が期待される。実施例で述べるように、ロータは、分割体の摺動対向面に形成されているアルマイト層(油保持性が期待される)と、作動室に配置された含油部材とで挟まれている形態が例示される。この場合、ロータが回転するとき、ロータの両側において油潤滑性を確保するのに有利である。
上記したようにアルマイト層の表面粗さとしては、相手材攻撃性を抑え、相手材(ロータ)に有害な摩耗を生じさせないためには、8.0マイクロメートル以下であることが望ましい。このことから、分割体の耐摩耗性を向上させつつ良好な油保持性を得るためには、アルマイト層の硬度および表面粗さは、上記した範囲(硬度Hv500〜2000、表面粗さ2〜8マイクロメートル)とする。
本発明の実施例1を図1および図2を参照して説明する。まず、全体構成から説明する。オイルポンプは、車両のステアリングの操作をアシストするパワーステアリング装置に使用されるものであり、エンジンのクランクシャフトで回転される。図1に示すように、基部1はアルミニウム合金を基材としており、内壁面11aで区画された作動室11及び作動室11に連通する吐出室12をもつフロントハウジング13(第1ハウジング,分割体)と、フロントハウジング13の取付端面13aに固定されたリヤハウジング18(第2ハウジング,分割体)とを有する。
シール部15を介して作動室11に嵌合して吐出室12に対面するように配置された第1サイドプレート16(含油部材)が設けられている。第1サイドプレート16は、ロータ3のロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面に対向する摺動対向面160をもつ。第1サイドプレート16は鉄系圧密体を焼結した鉄系焼結品であり、Hv150〜300程度、殊に180〜250である。第1サイドプレート16の比重は6.3〜7.2程度、6.5〜7.0程度であり、多数の細孔を有する。細孔は含油性を有するため、良好な油潤滑性を期待できる。
取付ボルト14(取付具)をリヤハウジング18の通孔18pに挿通し、更に、フロントハウジング13のねじ孔13pにねじ込むことにより、リヤハウジング18はハウジング13の取付端面13aにシール部18sを介して固定されている。第1サイドプレート16の厚み方向には、吐出室12及び作動室11に連通する吐出ポート19が形成されている。第1サイドプレート16とリヤハウジング18とで挟持されるように、カムリング20が作動室11に嵌合して配置されている。
シャフト孔21は作動室11に繋がるようにフロントハウジング13に形成されている。フロントハウジング13に吸込通路24が形成されている。吸込通路24は、リヤハウジング18の吸込連通路26を経て吸込ポート27に連通する。
図2に示すように、ロータ3は、作動室11のカムリング20内に回転可能に設けられている。ロータ3は、回転に伴い油を吸込ポート27から吸い込んで吐出ポート19を経て吐出室12に吐出し、ひいては吐出通路28に供給し、ポンプ作用を行う。ロータ3は、カムリング20内で回転するロータ本体30(鉄系合金で形成された焼結品を浸炭焼き入れしたもの、Hv550〜850程度、殊にHv600〜800程度)と、ロータ本体30の外周部の溝31aに放射方向に嵌合された複数の羽根状のベーン31(鉄系合金、切削加工品,Hv650〜950程度、殊にHv700〜900程度)とを有する。鉄系のロータ本体30は、焼結品を浸炭させた後に焼き入れした材料で形成されており、硬化および高強度化されている。
図1に示すようにフロントハウジング13には吐出通路28が形成されている。吐出通路28には公知の流量制御弁(例えば特許3744145号公報に記載の流量制御弁2)が設けられている。吐出通路28は吐出室12に連通し、吐出室12及び吐出ポート19を介して作動室11に連通する。吐出通路28は吸込通路24に連通している。プーリ4aをもつ炭素鋼または合金鋼で形成された駆動シャフト4(鉄系、切削加工品、P1:軸芯)はシャフト孔21内にメタル軸受210を介して回転可能に支承されていると共に、ロータ3のロータ本体30の孔に一体的に係合している。
エンジンのクランクシャフトにエンドレスベルトで連結されたプーリ4aが回転する。すると、駆動シャフト4が回転し、ロータ3は回転する。この結果、ロータ3及びベーン31がカムリング20内で同方向に回転する。べーン31の先端はカムリング20のカム面20cに沿って移動する。隣設するベーン31で室33が形成される。吸込ポート27側では室33の容積は、吸込ポート27からの油吸い込み性を確保すべく相対的に大きくされており、吐出ポート19側では室33の容積は相対的に小さくされている。
さて要部構成について説明する。リヤハウジング18は、質量%でシリコンを8〜16%、殊に10〜15%含む鋳物用のアルミニウム合金(ADC12相当、ダイカスト品)で形成されている。リヤハウジング18は摺動対向面180をもつ。摺動対向面180は、ロータ3のロータ本体30の摺動面(端面)およびベーン31の摺動面(端面)に対向する。リヤハウジング18の全体は、α−Alを主要成分として含むアルマイト層185を形成するようにアルマイト処理(陽極酸化処理)されている。封孔処理はされていない。従って、リヤハウジング18の摺動対向面180の表面には、アルマイト層185が形成されている。
リヤハウジング18は、作動室11に背向すると共に外方に露出する露出面182をもつ。露出面182においても、アルマイト層185と同様のアルマイト層185Bが形成されている。
上記したリヤハウジング18をアルマイト処理するにあたっては、ケロナイト・コーティングとして知られるプラズマ酸化処理を行った。この場合、まず、リヤハウジング18を脱脂し、その後、低濃度アルカリ電解液を貯留した処理浴にリヤハウジング18を浸漬させた。その状態でリヤハウジング18を陽極とし、陽極と陰極との間に印加させる電圧を徐々に高くしてプラズマ放電を発生させ、アルマイト層を形成する。上記したアルマイト処理により、細孔があまり形成されていないアルマイト層が成長する。なお、電圧が400〜500V付近では青白い火花が発生した。
リヤハウジング18の厚み方向の中心領域の内部硬度はHv130〜160であり、アルマイト層185の硬度はHv500〜2000、殊に700〜1800とされている(Hvの測定荷重は100g)。なお、α−Alを主要成分とするアルマイト層185の平均硬度は、鉄−炭素系の第1サイドプレート16の平均硬度(Hv180〜250)よりも高い。アルマイト層185の表面粗さは、Rz(JIS)で3〜8マイクロメートルであり、耐摩耗性を抑えつつ油保持性が確保されている。
アルマイト層185において、α−Alが生成していることはX線回折により確認されている。アルマイト層185において、X線回折によれば、α−アルミナの他に、γ−Alも発生している。α−Alとγ−Alとの比率としては、質量比で、α−Al/γ−Al=0.80〜0.20とされている。従って、アルマイト層185は、硬質のα−Alおよび比較的軟質のγ−Alの複合効果が期待される。なお、アルマイト層を100%とするとき、質量比で、α−Alは50%以上占めていても良い。
上記したように本実施例によれば、アルマイト処理によりリヤハウジング18の摺動対向面180の表面硬度は高くなる。このため摺動対向面180がロータ3のロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面と摺動するときであっても、リヤハウジング18の摺動対向面180の耐摩耗性が向上し、摺動対向面180の摩耗が低減される。耐焼き付き性も向上する。このためベーン31の遠心方向および向心方向への移動性が長期にわたり円滑に維持され、オイルポンプの本来の性能を良好に維持できる。
更に、リヤハウジング18の摺動対向面180が、アルマイト層185により高硬度化されている本実施例によれば、オイルポンプの吐出圧が従来よりもかなり高圧化(例えば8MPa→15MPa)され、高圧化に伴いリヤハウジング18に反り変形が生じるときであっても、リヤハウジング18の摺動対向面180における過剰な摩耗が抑制される。従って、リヤハウジング18の摺動対向面180とロータのロータ本体30の摺動面との間、リヤハウジング18の摺動対向面180とベーン31の摺動面との間から油が漏れるおそれが抑制される。従って、オイルポンプの吐出圧が高圧化するときであっても、オイルポンプの本来の性能を良好に維持できる。
リヤハウジング18の摺動対向面180は、油環境下においてロータのロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面と摺動するため、高い精度の平面度を得るべく、プラズマ電解処理前に平面加工されている。ここで、アルマイト層185を形成する前のリヤハウジング18の摺動対向面180は表面粗さは、Rz(JIS)で1マイクロメートルであった。これに対してアルマイト層185の表面粗さは、Rz(JIS)で3〜8マイクロメートル、殊に4〜8マイクロメートルであった。表面粗さはJISB 0601(1994)に準拠して測定した。
このようにリヤハウジング18の摺動対向面180に高い精度の平面加工を施しつつも、アルマイト処理により摺動対向面180の表面粗さが適度となる。このため、アルマイト層185が形成されていない従来品に比較して、油膜の抜け(油膜追従性)が抑制され、リヤハウジング18の摺動対向面180における油膜の保持性の向上が期待される。この意味においても、リヤハウジング18の摺動対向面180の摩耗が低減され、オイルポンプの本来の性能を良好に維持できる。
リヤハウジング18は、前述したように、合金の強化のために、質量%でシリコンを8〜16%、殊に10〜15%含むアルミニウム合金で形成されている。この金属をアルミニウム−シリコン系の平衡状態図から判定すると、冷却速度を考慮すると、摺動対向面180の金属組織は基本的にはシリコン相および共晶相とが混在して形成される。ここで、アルマイト処理時において、シリコン相および共晶相の導電率が相違するため、電流密度がシリコン相と共晶相とで相違し、シリコン相と共晶相とでアルマイト層の成長速度が相違し、この影響で、アルマイト層に適度なムラが発生し、上記した表面粗さが発現されるものと推察される。なお、アルマイト層185が上記した厚みであれば、アルミニウム合金におけるシリコン相および共晶相の双方を良好に覆うことができることが期待される。
本実施例によれば、鉄系の第1サイドプレート16の比重は6.4〜7.0、殊に6.7〜6.9であり、鉄系部品としては比較的小さく、多数の細孔をもち、含油性を有する。従って、第1サイドプレート16の摺動対向面160とロータ3との間における良好な油潤滑性および摺動性が確保されている。
本実施例によれば、図1に示すように、ロータ3は、α−Alを主要成分とするアルマイト層185を備えた摺動対向面180をもつアルミニウム合金で形成されたリヤハウジング18と、鉄系焼結部品である第1サイドプレート16(鉄系の含油部材、焼結体)とで、ロータ本体30の厚み方向(矢印T方向)において挟まれている。ここで、ロータ3を構成するロータ本体30とベーン31との円滑な作動性を高めるためには、ロータ3と第1サイドプレート16との間における潤滑性と、ロータ3とリヤハウジング18との間における潤滑性とにあまり大きな差がない方が好ましい。
この点本実施例によれは、α−Alを主要成分とするアルマイト層185は適度な表面粗さを有しており、且つ、第1サイドプート16は前述したように多数の細孔を有して含油性を備えているため、第1サイドプレート16とロータ3との間においては良好なる油潤滑性が期待できる。また、リヤハウジング18の摺動対向面180は、適度な表面粗さを有するアルマイト層185を備えているため、アルマイト層185が形成されていない従来品に比較して、摺動対向面180における良好な油保持性を期待できる。このように本実施例によれば、ロータ3の軸心方向(矢印T方向)における両面側において、良好なる油潤滑性を期待できる。このため、ロータ3を構成するロータ本体30およびベーン31の作動性が良好に確保される。
本実施例によれば、リヤハウジング18のうち外気に触れる露出面182においても、高い硬度を有するアルマイト層185B(アルマイト層185と同一)が形成されている。このため、露出面182における耐摩耗性も向上させることができ、保管時や組付時等において他の部品が露出面182に衝突したとしても、露出面182に傷がつきにくい。また、リヤハウジング18はシャフト4を嵌合させるシャフト孔18xを有する。シャフト孔18xの内周面18yにも、α−Alを主要成分とするアルマイト層185が形成されている。このためシャフト4が高速でシャフト孔18x内を回転駆動するときであっても、シャフト孔18xの内周面18yにおける耐摩耗性が向上している。なお、フロントハウジング13(分割体)にはプラズマ電解処理が施されていないが、これに限らず、フロントハウジング13にも同種のアルマイト層を形成しても良い。
(試験例)
本発明品に相当する試験例について説明する。即ち、アルミニウム合金(基本組成:シリコン含有量14.0〜16.0質量%,銅2.5〜4%、マグネシウム0.7〜0.9%、ロックウェル硬度(Bスケール)HRB80〜84)の試験片を用い、試験例を実施した。この場合、試験片を脱脂した後、その試験片をアルマイト処理した。アルマイト処理するにあたっては、ケロナイト・コーティングとして知られるプラズマ酸化処理を行った。この場合、先ず、試験片を脱脂し、その後、低濃度アルカリ電解液を貯留した処理浴に試験片を浸漬させた。その状態で試験片を陽極とし、陽極と陰極との間に印加させる電圧を徐々に高くしてプラズマ放電を陽極と陰極との間に発生させ、プラズマ酸化処理によるアルマイト層を試験片の表面に形成した。上記したアルマイト処理により、細孔があまり形成されていないアルマイト層が成長していた。なお、電圧が300〜600V付近では青白い火花が発生した。
試験例に係るアルマイト層によれば、表面粗さはRz(JIS)で3.0〜4.0マイクロメートル、膜厚は4〜6マイクロメートル、硬度はHv800〜1500であった。なお硬度Hvは10グラム荷重(Hv0.01)で測定した。試験片に係るアルマイト層によれば、α−アルミナ相が主要相として生成していることはX線回折により確認された。更にα−Alの他に、γ−Alも発生していた。
比較例についても同様に試験した。即ち、同種の試験片を脱脂した後、硫酸を含む液を貯留した低温の硫酸浴に試験片を浸漬させ、その状態で、試験片を陽極とし、陽極と陰極との間に電圧を印加し、硬質アルマイト処理を行い、その後、封孔処理を行った。この場合、浴電圧は10〜30ボルト、電流密度は50〜200アンペア/dm、浴温度は8〜25℃とした。この比較例では、γ−Alからなるアルマイト層が生成されるものの、α−Alを主要成分とするアルマイト層が生成されなかった。比較例1に係る被膜によれば、表面粗さはRz(JIS)で3.6マイクロメートル、膜厚は7〜12マイクロメートル、硬度はHv231であった。
上記した試験例に係る試験片について、摩擦試験(ボールオンディスク試験)を実施した。摩擦試験では、図3に示すように、試験片に載せたボール(JIS SUJ2)を所定の荷重で油剤中で試験片の表面に摺動させた。摺動条件としては、荷重を2N(面圧:約1GPa)、油剤をパワステ用オイル、油温を100℃として、ボールの回転速度を5rpm、10rpm、25rpm、50rpm、100rpm、200rpm、300rpm、400rpm、500rpmとし、各速度でそれぞれ10分間摺動させた。比較例に係る試験片についても同様に摩擦試験した。
図4は、本発明品の相当する試験片および比較例の比摩耗量(試験片の耐摩耗性)についての試験結果の相対比較を示す。ここで、1.0E−06は1.0×10−6を意味する。図4に示すように、本発明品に相当する試験例は、比較例よりも耐摩耗性が優れている。図5は、本発明品に相当する試験例および比較例の相手材(ボール)の比摩耗量(相手攻撃性)についての試験結果の相対比較を示す。図5に示すように、本発明品に相当する試験例は、比較例よりも相手攻撃性がはるかに少ないことがわかる。図6(A)、図7(A)は試験片の摩耗痕を示す(単位距離:1mm)。図6(B)、図7(B)は比較例の摩耗痕を拡大して示す(単位距離:0.1mm)。図6(A)、図7(A)に示すように、試験例の試験片に係る摩耗痕は抑えられている。これに対して、図6(B)、図7(B)に示すように、比較例の試験片に係る摩耗痕は大きい。このことからも、試験例の試験片は比較例よりも耐摩耗性が良いことがわかる。
なお、他の試験片に係るアルマイト層の表面粗さについては、Rz(JIS)で、4.0〜5.0マイクロメートル、6.0〜7.0マイクロメートルであった。
図8は、上記した試験片に係るアルマイト層の断面を示す電子顕微鏡写真(SEM)を示す。図8に示すように、このアルマイト層は、母材であるアルミニウム合金に形成された内層(Hv1200〜2000)と、内層に積層された外層(Hv800〜1400)とを備えていた。このように内層の硬度および外層の硬度共に試験片の母材の硬度よりも高く、Hv500以上であった。但し外層の硬度は内層の硬度よりも低かった。これにより相手攻撃性が過剰に高くなることが抑制される。一般的にはシュウ酸を用いたアルマイト処理によりポア層において形成される細孔(六角形状セルの細孔)は、外層および内層にもあまり形成されていなかった。この場合、細孔の存在確率が小さくなるため、硬度を高くするのに有利であり、更に、摺動粉等の細孔への過剰な進入防止が期待される。
アルマイト層の表面粗さは、Rz(JIS)で3〜8マイクロメートルであった。α−Alがアルマイト層に生成していることはX線回折により確認された。アルマイト層において、X線回折(XRD)によれば、α−Alの他に、γ−Alも発生していた。α−Alとγ−Alとの比率としては、質量比で、α−Al/γ−Al=0.80〜0.20とされていた。
実施例2は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図1および図2が準用される。本実施例においても、実施例1と同様に、リヤハウジング18は、ロータ3のロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面に対向する摺動対向面180をもつ。リヤハウジング18の摺動対向面180の表面には、アルマイト処理により、α−アルミナを主要成分とするアルマイト層185が形成されている。アルマイト層185の空孔は少ないため、封孔処理はされていない。
更に本実施例によれば、第1サイドプレート16は鉄系ではなく、質量%でシリコンを8〜16%、殊に10〜15%含むアルミニウム合金(ADC12相当、ダイカスト品)で形成されている。第1サイドプレート16は、ロータ3のロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面に対向する摺動対向面160をもつ。第1サイドプレート16の摺動対向面160の表面には、上記アルマイト処理により、α−Alを主要成分とするアルマイト層が形成されている。このアルマイト層には細孔があまり形成されないため、封孔処理はされていない。α−Alが生成していることはX線回折により確認されている。上記アルマイト層において、X線回折によれば、α−Alの他に、γ−Alも発生している。
実施例3は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図1および図2が準用される。本実施例によれば、リヤハウジング18は、過共晶組成をもつアルミニウム−シリコン系合金で形成されている。リヤハウジング18の全体は、α−アルミナを主要成分とするアルマイト層を形成するように、プラズマ電解処理されている。封孔処理はされていない。従って、リヤハウジング18の摺動対向面180の表面には、アルマイト層185が形成されている。
実施例4は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図1および図2が準用される。本実施例においても、実施例1と同様に、リヤハウジング18は、ロータ3のロータ本体30の摺動面およびベーン31の摺動面に対向する摺動対向面180をもつ。リヤハウジング18の摺動対向面180の表面には、アルマイト層185が形成されている。リヤハウジング18のうち作動室11に背向する露出面182にも、アルマイト層185Bが形成されている。摺動対向面180におけるアルマイト層185の厚みは、露出面182におけるアルマイト層185Bの厚みよりも厚くされている。この場合、アルマイト処理のコストを抑えつつ、リヤハウジング18の摺動対向面180の耐摩耗性を向上させることができる。この場合、アルマイト処理するにあたり、リヤハウジング18が陽極とされ、相手電極である陰極との間に電圧が印加されている。陽極とされるリヤハウジング18の摺動対向面180を陰極に近づけて対向させておくと共に、リヤハウジング18の露出面182を陰極に背向させて陰極から遠ざけておく。
実施例5は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図1および図2が準用される。本実施例によれば、上記したリヤハウジング18をアルマイト処理するにあたっては、プラズマ酸化処理を行った。この場合、まず、リヤハウジング18を脱脂し、その後、低濃度アルカリ電解液からなる処理液を貯留した処理浴に、リヤハウジング18を浸漬させた。処理液は弱アルカリ電解液であり、水を主成分とし、リン酸ナトリウム(NaPO)を1〜10グラム/リットル、ケイ酸ナトリウム(NaSiO)を1〜20グラム/リットル、水酸化ナトリウム(NaOH)を1〜30グラム/リットルを添加したものである。プラズマ酸化処理では、上記した処理液の中で、高い電流密度の交流パルス電流(正電位の絶対値>負電位の絶対値)を通電することにより、アルマイト層185をリヤハウジング18の表面全体に形成することができる。
(その他)
上記した実施例によれば、リヤハウジング18は、質量%でシリコンを8〜16%含むアルミニウム合金で形成されているが、これに限らず、質量%でシリコンを2〜8%含むアルミニウム合金で形成されていても良い。またアルミニウム−シリコン系の合金としては、初晶シリコンが生成する過共晶系でも良い。更に、アルミニウム−シリコン系の合金に限らず、アルミニウム−銅系の合金、アルミニウム−マグネシウム系の合金、アルミニウム−亜鉛系の合金に適用しても良い。リヤハウジング18はダイカスト品(鋳造品)とされているが、砂型品でも、グラビティ金型鋳造品、鍛造品でも良い。第1サイドプート16は焼結品であり、含油性を有するが、場合によっては含油性を有しないものでも良い。第1サイドプレート16は鉄系焼結品であり、焼き入れされていないが、焼き入れ硬化させても良い。第1サイドプレート16は鉄系に限らず、アルミニウム合金系としても良い。第1サイドプレート16の硬度は、適宜選択でき、Hv400〜800程度、またはHv150〜400程度、Hv200〜600程度が例示されるが、これらに限定されるものではない。
上記した実施例によれば、ベーン式のオイルポンプに適用されているが、これに限らず、場合によってはギヤ式のポンプでも良い。パワーステアリング装置用のオイルポンプに限らず、他の用途のオイルポンプでも良い。オイルポンプに限らず、コンプレッサでも良く、回転体と基部とを有するものであれば、何でも良く、回転体の回転をフォアーの直動として伝達させるカム装置等にも適用できる。本発明は上記した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。複数の実施例の特徴を併有することにしても良い。
本発明は例えば車両等に搭載されるオイルポンプ等の回転機器に用いるのに適する。例えば、車両のパワーステアリング装置等の油圧機器に使用されるオイルポンプに用いるのに適する。
実施例1に係り、オイルポンプの断面図である。 実施例1に係り、異なる方向からみたオイルポンプの断面図である。 摩擦試験の概念を示す図である。 本発明品に相当する試験例および比較例の比摩耗量(試験片の耐摩耗性)についての試験結果を示すグラフである。 本発明品に相当する試験例および比較例の相手材の比摩耗量(相手攻撃性)についての試験結果を示すグラフである。 (A)は試験例の試験片の摩耗痕を示す写真図であり、(B)は比較例の試験片の摩耗痕を示す写真図である。 (A)は試験例の試験片の摩耗痕を拡大して示す写真図であり、(B)は比較例の試験片の摩耗痕を拡大して示す写真図である。 試験例に係るアルマイト層の断面を示す電子顕微鏡写真(SEM)を示す写真図である。
符号の説明
1は基部、11は作動室、13はフロントハウジング(分割体)、16は第1サイドプレート(含油部材)、18はリヤハウジング(分割体)、180は摺動対向面、185はアルマイト層、185Bはアルマイト層、19は吐出ポート、24は吸込通路、27は吸込ポート、28は吐出通路、3はロータ、30はロータ本体、31はベーンを示す。

Claims (5)

  1. (i)作動室をもつ基部と、
    (ii)前記基部の前記作動室に回転可能に設けられたロータとを具備する回転機器において、
    (iii)前記基部は複数の分割体で構成されており、
    複数の前記分割体のうちの少なくとも一つは、シリコンを10〜15質量%含むアルミニウム合金のダイカスト品を基材として形成されており、前記ロータの摺動面に対向すると共に前記ロータの前記摺動面が摺動する摺動対向面をもち、且つ、前記摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を備えていることを特徴とする回転機器。
  2. (i)作動室と、前記作動室に連通する吸込ポートおよび吐出ポートとをもつ基部と、
    (ii)前記基部の前記作動室に回転可能に設けられ、回転に伴い油を前記吸込ポートから吸い込んで前記吐出ポートから吐出するロータとを具備するオイルポンプにおいて、
    (iii)前記基部は複数の分割体で構成されており、
    複数の前記分割体のうちの少なくとも一つは、シリコンを10〜15質量%含むアルミニウム合金のダイカスト品を基材として形成されており、前記ロータの摺動面に対向すると共に前記ロータの前記摺動面が摺動する摺動対向面をもち、且つ、前記摺動対向面は、プラズマ陽極酸化処理によって形成されたα−Al50質量%以上含む硬度Hv500〜2000かつ表面粗さ2〜8マイクロメートルのアルマイト層を備えていることを特徴とするオイルポンプ。
  3. 請求項2において、前記ロータは、外周面に溝をもつ回転可能なロータ本体と、前記ロータ本体の前記溝に嵌合され前記ロータの回転に伴い遠心方向および向心方向に作動するベーンとを有しており、前記摺動対向面の前記アルマイト層は前記ベーンの摺動面に接触可能に対向していることを特徴とするオイルポンプ。
  4. 請求項2および3のうちの一項において、前記アルマイト層の厚みは、2〜100マイクロメートルであることを特徴とするオイルポンプ。
  5. 請求項2〜のうちの一項において、前記ロータは、前記分割体の前記摺動対向面に形成されている前記アルマイト層と、前記作動室に配置されている含油部材とで挟まれていることを特徴とするオイルポンプ。
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