JP5301962B2 - 道路用標示体 - Google Patents
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Description
すなわち本発明に係る道路用標示体は、ベース部と、該ベース部に下端を支持固定されて立設されるポール部を備え、該ポール部は少なくとも可とう性の合成樹脂を用いて形成され、前記ポール部には長手方向の両端部に亘って補強糸が埋設されている道路用標示体であって、
前記ポール部は、熱可塑性ポリウレタンを用いて中空円筒形状で形成された内筒部の外周面上に、合成樹脂で形成された前記補強糸が配置され、さらにその外周に熱可塑性ポリウレタンを用いて形成された外筒部が被覆されたものであり、且つ前記補強糸が前記ベース部に支持されたポール部の下端から上端に至るように設けられていることを特徴としている。
図1は本発明に係る道路用標示体の実施の一形態を示す正面図であり、図2は図1の断面図であり、図3は本発明に係る道路用標示体のポール部の実施の一形態を示す図であり、図4は本発明に係る道路用標示体のポール部の実施の他の一形態を示す図であり、図5は本発明に係る道路用標示体のポール部の実施の他の一形態を示す図である。
ベース部3の側壁には、帯状の反射部材2を取り付けるための側壁溝部32が全周に亘って形成されている。ベース3の材質は、成形の容易さおよび車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると、熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマーなどが好適である。また、耐衝撃性に優れる塩化ビニル、ASA樹脂、ABS樹脂なども好適に用いることができる。
帯状の反射部材2は、ベース部3の側壁溝部32に巻回されて取り付けられている。反射部材2は、側壁溝部32に巻回させることで外れにくくなると共に、反射器21をベース部3の外面からそれ程突設させることなく設けることができ、また上下方向への位置ずれを防ぐことができ好ましい。また、ベース部3の外周への反射部材2の取り付けは、側壁溝部32を設けずに行っても良い。また、反射部材2は、反射テープをそのまま貼着してもよく、ガラス製の反射器をそのままベース部3の外周に埋め込むように取り付けてもよい。
ベース部3を回転させて、アンカーボルト5の雄ねじ部を路面に埋設して固定されたアンカーナットに螺入させれば、ベース部3を路面に固定することができる。
ポール部1は、中空円筒状に形成された内筒部13と、その外側を覆うように設けられた外筒部12とを備え、内筒部13と外筒部12との間には、ポリウレタン繊維の補強糸14が中空円筒状のポール部1の上下両端に至るように長手方向に向けて設けられている。ポール部1の形成方法を具体的に記載すると、最初に内筒部13を内径φ74、厚さ2mmの中空円筒形状に熱可塑性ポリウレタンの押し出し成形により形成する。その後、その押し出し方向に向けて、1本が太さ約500デニールのポリウレタン繊維で形成された補強糸14を円筒部13の外周面にそれぞれ均等に12本配置し、更にその外周に厚さ1mmの外筒部12を熱可塑性ポリウレタンの押し出し成形によって被覆して形成している。本実施形態では内筒部13と外筒部12とを熱可塑性ポリウレタンを用いて形成しているが、これに限るものではなく、それぞれの材料となる樹脂を異ならせてもよい。また、本実施形態では、補強糸14にポリウレタン繊維の糸を用いているが、これに限るものではなく、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエステル、など他の合成樹脂繊維の糸を用いてもよく、炭素繊維の糸など合成樹脂以外の繊維の糸を用いてもよい。また、本実施形態では、補強糸14を12本埋設しているが、これに限らずにあらゆる本数を埋設してよく、4〜24本程度の埋設で好適な効果を得ることができる。また補強糸14のポリウレタン繊維に約500デニールの糸を用いているが、これに限らずにあらゆる太さの糸を用いることができ、約400〜2000デニールの糸を好適に用いることができる。また、ポール部1の内筒部13,外筒部12の寸法についても、適宜変更しても良い。
本実施形態は、補強糸14を内筒部13の外周に螺旋巻きにして配置した後、外筒部12を被覆してポール部1を形成したした点が、図3に示した前記の実施形態と異なる事項である。
このように補強糸14を螺旋巻きにして配置することで、1本の補強糸14でポール部1のより広い範囲を補強できるので、同一の本数の補強糸でより効率的に補強効果を得ることができる。
本実施形態は、12本の補強糸14が、各6本の第一の補強糸14aと第二の補強糸14bとで構成されている。そして、それぞれ内筒部13の外周に各6本づつ均等に配置した第一の補強糸14aと第二の補強糸14bとを、それぞれ反対方向の螺旋巻きで内筒部13に巻き付けた後、外筒部12を被覆してポール部1を形成したした点が、図4に示した前記の実施形態と異なる事項である。
このように第一の補強糸14aと第二の補強糸14bとをそれぞれ反対方向の螺旋巻きに配置することで、補強糸14が網状にポール部1に埋設配置されるので、ポール部1が折り曲げられるなど力がかけられたときには、第一の補強糸14aと第二の補強糸14bとがそれぞれ埋設された方向へかかる力に対応する。これにより、斜め方向に力がかかったときには、その方向に配置された方の補強糸がその力に対応してポール部1の強度と折れ曲がった後の復元性を向上させる。また、正面から力がかかったときには第一の補強糸14aと第二の補強糸14bの2本の補強糸14がそれぞれ配置された方向に向けて力を分散させて対応するので、ポール部1の強度と復元性を向上させる。
11 反射シート
12 外筒部
13 内筒部
14 補強糸
15 中空部
2 反射部材
21 反射器
22 基材
3 ベース部
31 環状溝
32 側壁溝部
4 キャップ部
41 上壁部
42 空気抜き孔
43 キャップ下端部
44 側壁
5 アンカーボルト
Claims (3)
- ベース部と、該ベース部に下端を支持固定されて立設されるポール部を備え、該ポール部は少なくとも可とう性の合成樹脂を用いて形成され、前記ポール部には長手方向の両端部に亘って補強糸が埋設されている道路用標示体であって、
前記ポール部は、熱可塑性ポリウレタンを用いて中空円筒形状で形成された内筒部の外周面上に、合成樹脂で形成された前記補強糸が配置され、さらにその外周に熱可塑性ポリウレタンを用いて形成された外筒部が被覆されたものであり、且つ前記補強糸が前記ベース部に支持されたポール部の下端から上端に至るように設けられていることを特徴とする道路用標示体。 - 前記補強糸が前記ポール部の長手方向へ螺旋巻きにされて埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用標示体。
- 前記補強糸が第一の補強糸と第二の補強糸を備え、該第一の補強糸と第二の補強糸とがそれぞれ反対方向の螺旋巻きにされて前記ポール部に埋設されていることを特徴とする請求項2に記載の道路用標示体。
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JP2008302096A JP5301962B2 (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 道路用標示体 |
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