JP2008050911A - 道路標識柱 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポールの破損の恐れが格段に小さくなされた道路標識柱を提供する。
【解決手段】ポール部1の上下端にキャップ及びベースを取り付けて形成した道路標識柱において、ポール部1を形成する可とう性の合成樹脂11にカーボンナノチューブ12を長さ方向に配向させて含有させ、ポール部1の可とう性を損なうことなくカーボンナノチューブ12によりポール部1の引っ張り強度及び引っ張り伸び率が改善させてポール部1の破損の恐れを格段に小さくしている。
【選択図】図2
【解決手段】ポール部1の上下端にキャップ及びベースを取り付けて形成した道路標識柱において、ポール部1を形成する可とう性の合成樹脂11にカーボンナノチューブ12を長さ方向に配向させて含有させ、ポール部1の可とう性を損なうことなくカーボンナノチューブ12によりポール部1の引っ張り強度及び引っ張り伸び率が改善させてポール部1の破損の恐れを格段に小さくしている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車線分離帯等の路面から立設され、車両の運転者等に車線の分離などを喚起する道路標識柱に関するものである。
路面に立設され、車両の運転者等に車線の分離などを喚起する道路標識柱は、車両の接触により破損する恐れが大きいものであり、とりわけポール部分に破損が発生する恐れが大きいものである。かかるポール部分の破損を防止するものとして、例えば、他物の接触あるいは衝突によって曲り変形可能な中空形態のポール本体と、ポール本体の下端部に内嵌可能な突出部分及び路面への接地環状部分を有するベースと、ポール本体に外嵌可能な内孔及びベースの接地環状部分に対向する環状部分を有するリングとを具備してなる道路標識柱であって、上記ポール本体、ベース及びリングが互いに独立部品として製作され、ポール本体の下端部にその突出部分を内嵌させたベースの接地環状部分とポール本体に外嵌させたリングの環状部分とをベースの下側からねじ部材を介して締結固定することにより、ポール本体の下端環状部分がベースの接地環状部分とリングの環状部分との間に挟込み固定される状態で全体を組立可能に構成するこことで、安定した固定強度が得られ、かつ、破損を少なくして全体の耐久性向上が図れるようにした道路標識柱が開示されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載のような従来の道路標識柱では、ポール本体を可とう性の合成樹脂を用いて形成するものであり、踏みつけられた場合の耐久性については結局の所合成樹脂の弾性及び靱性に頼るものであり、ポールの破損防止について構造による大きな改善は期待できないものであった。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、ポールの破損の恐れが格段に小さくなされた道路標識柱を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる道路標識柱は、少なくとも可とう性の合成樹脂を用いて形成されたポール部を有し、該ポール部を形成する可とう性の合成樹脂にカーボンナノファイバーが含有されていることを特徴とするものである。
本発明に係わる道路標識柱によれば、ポール部を形成する可とう性の合成樹脂に含有されたカーボンナノファイバーにより、ポール部の可とう性を損なうことなくポール部の引っ張り強度及び引っ張り伸び率が改善され、ポール部の破損の恐れを格段に小さくすることができる。
また前記カーボンナノファイバーは、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノコーン、カーボンマイクロコイル、カーボンフレーク及びフラーレンからなる群から選ばれた少なくとも1つであれば、これらは何れも市場から入手して使用することができるものであり、容易にバインダーに配合して上述の如き効果を得ることができ好ましい。
また更に外層が設けられ、該外層にはカーボンナノファイバーが含有されていないものであれば、外層の色調がカーボンナノファイバーの色調により干渉されることを防止でき、外観を所望のものとすることができ好ましい。
本発明に係わるポール部を形成する可とう性の合成樹脂に含有されたカーボンナノファイバーにより、ポール部の可とう性を損なうことなくポール部の引っ張り強度及び引っ張り伸び率が改善され、ポール部の破損の恐れを格段に小さくすることができる。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係わる長尺樹脂成形体の、実施の一形態を示す斜視図である。道路標識柱10は、路面に固着されるベース部2と、ベース部2から上方に突出され、可とう性の合成樹脂を用いて形成されたポール部1と、ポール部1の上端に取り付けられたキャップ部3とから形成されている。ポール部1は可とう性の合成樹脂を用いて形成され、形状は中空の円筒状であり、道路標識柱10に車両が衝突した場合には、ポール部1が合成樹脂の可とう性により屈曲し、車両が通過した後は合成樹脂の反発力により再度起立するものであるが、屈曲及び起立が繰り返される場合に、ポール部1のベース部2付近の合成樹脂が疲労し、その部分のポール部1が破損する恐れが高くなる。
図2は、図1に示した道路標識柱におけるポール部1の、寸法を誇張して表した縦断面図である。ポール部1は、ポリウレタン系エラストマーである可とう性の合成樹脂11中に、カーボンナノファイバー12が含有されて形成されている。カーボンナノファイバー12は、ポール部1の延設方向αに沿って配向されて含有されている。カーボンナノファイバー12は、外径が0.4〜80nm程度のものであり、繊維長さは10nm〜3mm程度である。またバインダー11の100重量部に対し、カーボンナノファイバー12は0.01〜20重量部程度配合されている。カーボンナノチューブ12がポール部1に含有されていることで、ポール部1の可とう性を損なうことなくポール部1の引っ張り強度及び引っ張り伸び率を改善し、ポール部1の破損の恐れを格段に小さくすることができる。
カーボンナノファイバー12は、カーボンナノチューブに限定されるものではなく、カーボンナノホーン、カーボンナノコーン、カーボンマイクロコイル、カーボンフレーク及びフラーレンからなる群から選ばれた少なくとも1つを選択して用いることができる。用いることが可能なカーボンナノチューブとしては、例えばシングルウオールカーボンナノチューブ、マルチウオールカーボンナノチューブ等が挙げられる。カーボンナノコイルとは炭素からなる繊維直径が0.05〜5μm、コイル外径が繊維直径の2〜10倍であり、巻数が10μm当たり5/コイル外径(μm)〜50/コイル外径(μm)であるコイル状繊維のものである。更にフラーレンとしてはC60、C70、C60とC70の混合物などを用いることができるが、C60構造のものは球形に近く方向性に乏しいものであるから、C70構造を有するものを好適に用いることができる。
また、かかるポール部の形成においては、例えば溶融状態となされた可とう性の合成樹脂に、粉体であるカーボンナノファイバーを配合し、一軸又は二軸の押出機により押出成形することができる。またかかる押出成形は、円筒状とする中空押出成形や、スパイラル成形等の適宜の成形方法を用いることができる。円筒状とする中空押出成形を用いることで、可とう性の合成樹脂中にカーボンナノファイバーがほぼ均一に分散されると共に、金型から吐出される際にカーボンナノファイバーを自動的にポール部の延設方向αに配向されることが可能である。
図3は、図1に示した道路標識柱の実施形態の、変形の一例を示す寸法を誇張したポール部の横断面図である。ポール部1は、内層4及び外層5が設けられ、内層4は可とう性の合成樹脂11にカーボンナノファイバー12が含有されて形成されているが、外層5は可とう性の合成樹脂11にカーボンナノファイバーを含有させず、顔料、紫外線吸収剤等のみを含有させたものである。カーボンナノファイバーはカーボンに由来する黒色の物質であり、可とう性の合成樹脂に含有させた場合には黒色になるのが避けられないが、内層4にカーボンナノファイバーを含有させてポール部1の可とう性を損なうことなくポール部1の引っ張り強度及び引っ張り伸び率を改善しポール部1の破損の恐れを格段に小さくすると共に、外層5には顔料等のみを含有させておくことで、外観上はカーボンナノファイバー12による黒色が現れることがなく、外観を所望の色調及び意匠とすることが可能となりうる。内層4の黒色を外観上現れなくするには、外層4の厚みは0.3〜3.0mmとしておくのが好ましい。
1 ポール部
11 可とう性の合成樹脂
12 カーボンナノファイバー
10 道路標識柱
11 可とう性の合成樹脂
12 カーボンナノファイバー
10 道路標識柱
Claims (3)
- 少なくとも可とう性の合成樹脂を用いて形成されたポール部を有し、該ポール部を形成する可とう性の合成樹脂にカーボンナノファイバーが含有されていることを特徴とする道路標識柱。
- 前記カーボンナノファイバーは、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノコーン、カーボンマイクロコイル、カーボンフレーク及びフラーレンからなる群から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の道路標識柱。
- 更に外層が設けられ、該外層にはカーボンナノファイバーが含有されていないものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の道路標識柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006230769A JP2008050911A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 道路標識柱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006230769A JP2008050911A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 道路標識柱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008050911A true JP2008050911A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39235225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006230769A Pending JP2008050911A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 道路標識柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008050911A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010126971A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示体 |
-
2006
- 2006-08-28 JP JP2006230769A patent/JP2008050911A/ja active Pending
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JP2010126971A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示体 |
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