JP5300462B2 - プリザーブドフラワアレンジメントおよびその製造方法 - Google Patents

プリザーブドフラワアレンジメントおよびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、プリザーブドフラワを用いたプリザーブドフラワアレンジメントに関する。なお、この発明において「プリザーブドフラワアレンジメント」とは、一つの花からなるものは勿論のこと、ブーケ等にアレンジされたものを含む意味である。
プリザーブドフラワ(preserved flower)は、長期間保存できるよう加工された花であり、プリザーブドフラワは、適宜アレンジされてウェディングブーケやインテリアフラワなどに利用されている。
しかし、プリザーブドフラワは、蕾状態であるか、花弁の開き度合いが低い状態のものである。花弁が開いた状態でプリザーブ処理したのでは、運搬中などに壊れやすくなるからである。
このため、柔らかさや瑞々しさを有して美しい外観であるものの、見た目に単調であった。
このような難点を解消するため、下記特許文献1、2に開示されたようなプリザーブドフラワアレンジメントが提案された。
特開2003−268617号公報 特許第3957216号公報
特許文献1に開示されたプリザーブドフラワアレンジメントは、花弁を花床から取り外した後、取り外した花弁を花床の近傍に接着剤で取り付けて花弁の開度を増大させるというものである。取り外した花弁の基部に切り込みを形成してから取り付けて、花弁の開度をさらに増すようにすることも記載されている。
特許文献2に開示されたプリザーブドフラワアレンジメントは、分離した花弁に創作手段を2つ以上加えて接着剤で固定するというものである。創作手段は、花弁を上下逆さまにすること、花弁をカットすること、花弁を裏返すこと、花弁同士を上下に張り合わせることである。このようにすることで、アレンジする作者の創作意欲をかき立て、作者の個性を十分に発揮させて個性的で美麗なプリザーブドフラワが得られると記載されている。
花弁の貼り付けは、貼り付けられる対象を一方の手に持った状態で行われる。このため、花弁を上下逆さまにしたり、花弁を裏返したり、花弁同士を上下に張り合わせたりすることは、花弁の接着動作と一連に、もしくは同様の動作で行うことができる。しかしながら、花弁をカットするには、鋏やカッタなどが必要となるため、接着動作と一連に行うことはできず、作業性が悪い。
このため、プリザーブドフラワアレンジメントの製造に時間がかかるという難点があった。
また、たとえば一重咲きのバラのように花弁が薄い花にはプリザーブ処理ができず、プリザーブドフラワの種類は実際の生花に比べて少なかった。
そこで、この発明は、花弁をカットしなくとも咲き誇ったような美麗な外観を得ることができるようにすることを主たる目的とする。
そのための手段は、プリザーブドフラワの複数枚の花弁を中核部に順次貼り付けて構成するプリザーブドフラワアレンジメントであって、前記花弁のうちの少なくとも一部の花弁に凹部が形成されるとともに、該凹部部分が、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする塑性接着層を介して貼り付けられたプリザーブドフラワアレンジメントである。
前記中核部には、一部の花弁を分離したプリザーブドフラワや、すべての花弁を分離したプリザーブドフラワのほか、プリザーブドフルーツなどのプリザーブ処理したものやその他の適宜の部材が使用される。また、前記凹部は指などで押して形成される。
前記凹部による花弁の変形と、この花弁を接着固定している塑性接着層の形状により、花弁を所望の状態にすることができる。
前記凹部部分には、複数の襞からなるギャザー部が形成されるとよい。花弁の横方向に縮めて縦方向に延びる複数の襞を有したギャザー部を形成すると、花弁にひらひら感を出すことができる。
前記中核部が、プリザーブドフラワで構成されるとともに、花弁を残して形成され、該中核部の花弁部分にワイヤが横方向に貫通され、該ワイヤの両側部分を下方に折り曲げて花床部分に固定されたプリザーブドフラワアレンジメントであってもよい。ワイヤが中核部の花弁を保持することになり、花弁の脱落を防止する。折り曲げたワイヤの先を茎とすることもできる。
前記中核部と前記花弁が別品種の花のプリザーブドフラワで構成されたプリザーブドフラワアレンジメントであるもよい。プリザーブドフラワとして存在しない花を模倣することが容易に行える。
別の手段は、プリザーブドフラワの複数枚の花弁を中核部に順次貼り付けて製造するプリザーブドフラワアレンジメントの製造方法であって、前記花弁を貼り付ける部位に、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする塑性接着剤を塗布するとともに、貼り付ける花弁の一部に凹部を形成した後、該凹部部分を前記塑性接着剤に押し付けて花弁を貼り付けるプリザーブドフラワアレンジメントの製造方法である。
塗布された塑性接着剤に対して、一部に凹部が形成された花弁の凹部部分が押し付けられて接着されるので、凹部によって花弁の形状を変更できるとともに、塑性接着剤とその形によって、花弁の形状を保持できるうえに所望の取り付け姿勢に保つことができる。また、花弁に凹部を形成した後に花弁の貼り付けを行うので、より確実に所望の形状や姿勢に貼り付けることができる。
以上のように、この発明によれば、花弁をカットしなくとも花弁の貼り付け状態を自由に調節できるので、簡易迅速に美麗なプリザーブドフラワアレンジメントが得られる。その上、プリザーブドフラワとして存在しない花を模造したプリザーブドフラワアレンジメントを得ることも容易である。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、開花状態にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11の斜視図、図2は半八重の平咲き(花形)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11の平面図、図3はピオニー咲き(花形)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11の平面図である。
これらに示したバラのプリザーブドフラワアレンジメント11は、図4(a)に示したようなバラのプリザーブドフラワ21を用いて製造される。すなわち、プリザーブドフラワ21の複数枚の花弁22を中核部12に順次貼り付けて構成される。中核部12とは、製造されるプリザーブドフラワアレンジメント11の中核となる部分であり、プリザーブドフラワやその他の適宜のもので構成される。
プリザーブドフラワ21で構成する場合には、図4(c)に示したようにプリザーブドフラワ21の中心部を構成する花床23と花弁22とを有する蕾様の部分24であっても、図5(c)に示したようにすべての花弁22を分離した後の花床23とシベ部25からなる部分26であってもよい。すべての花弁22を分離するのか、それとも残すのか、残すのならばどれくらいの花弁22を残すのかは、目的とする花の開花度合いや花形に応じて適宜設定される。
複数枚の花弁22の貼り付けに際しては、少なくともその一部の花弁の貼り付けにおいて、花弁の一部に凹部が形成され、この凹部部分が貼り付けられる。そして、貼り付けには、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする塑性接着層が用いられる。
以下、図1、図2、図3に示した各プリザーブドフラワアレンジメント11について順に説明し、その他のプリザーブドフラワアレンジメント11についても説明する。
図1に示す開花状態にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11は、図4(a)に示したような開花度合いの低いプリザーブドフラワ21を好みの開花状態にアレンジしたものである。
まず、図4(a)に示した状態のバラのプリザーブドフラワ21から、花弁22を分離する。分離は外側のものから順に行う。分離する花弁22の枚数は、所望する開花度合いに応じて適宜決める。開花度合いを高くしたければ、より多くの花弁22を分離すればよい。
そして、図4(b)に示したように花弁22とそれ以外の蕾様の部分24とに分離して、この蕾様の部分24を、製造するプリザーブドフラワアレンジメント11の中核部12とする。
この中核部12に、図4(c)に示したように2本のワイヤ31を、平面視十字状に突き刺す。すなわち、横方向に貫通させてワイヤ31の両側部分を、図8に示したように下方に折り曲げたのちに上から緑色のフラワテープ32を巻きつけて茎部13を形成する(図1参照)。
ワイヤ31を突き刺す位置は、花床23よりも上の花弁22部分である。プリザーブドフラワ21の花弁22は、経年変化により散るので、このようにしてワイヤ31を突き刺して止めることで、花弁22が散ることを防止できる。なお、ワイヤ31の両側部分は花床23に固定するだけで、上記の茎部13を形成せずともよい。
つづいて、分離した花弁22を中核部12の周りに一枚ずつ貼り付けて花弁部14を形成する。貼り付けに際しては、花弁22を貼り付ける部分に塑性接着剤41を塗布するとともに、花弁22には凹部22aを形成する(図6(b),図7,図8参照)。
塑性接着剤41は、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする接着剤である。塑性接着剤41には、ホットメルト型接着剤であるグルースティック(図示せず)が用いられる。すなわち、グルーガン(図示せず)で溶融されて吐出されたグルーが塗布される。グルーは貼り付け時の柔らかさの点で、プリザーブドフラワ21の花弁22の貼り付けに好適である。
また、花弁22の凹部22aは、図6(a)に示したような膨らみのある花弁22の一部、この例の場合には花弁22の基部に、図6(b)に示したように形成される。凹部22aは、指先で押すだけで簡単に形成できる。
花弁22の貼り付けは、花弁22の凹部22a部分を塗布された塑性接着剤41に対して押し付けて行う。この動作は、片方の手に中核部12を保持し、他方の手に花弁22を持って行う。花弁22を貼り付けてから、花弁22の形と花弁22の姿勢を所望通りに整える。塑性接着剤41はすぐに硬化し、塑性接着層15となる。また、グルーからなる塑性接着剤41は適宜の柔らかさを有するので、花弁22の自由な変形や姿勢変更が可能であり、また、上記の凹部22aは貼り付け時に形成することもできる。
花弁22は、中核部12を囲むように順次貼り付けられるが、このとき所望するプリザーブドフラワアレンジメント11に応じて、花弁22を図7に示したように平面からみて適宜幅で重ね合わせる。図7に示した例では、花弁22の幅の1/2程度が重ね合わせられている。このような花弁22の貼り付けを、所望するプリザーブドフラワアレンジメント11に応じて、たとえば3周、4周などと、適宜枚数行う。もちろんこの時、花弁22を貼り付ける位置が外周側であるか内周側であるかによって、花弁22の形態や姿勢は適宜調節される。
このようにして花弁22が貼り付けられると(図8(a),(b),(c)参照)、
花弁部14(花弁22)と花弁部14(花弁22)との間に凹部22aと塑性接着層15により隙間16ができ、開花したような外観が得られる。
しかも、花弁22の凹部22aの形状は、塑性接着層15によってすぐに固められ、一定の形状に保持されるとともに、花弁22の姿勢も塑性接着層15によってすぐに固定される。
なお、図8においては説明の便宜上、花弁22と塑性粘着層15の関係を模式的に表している。つまり、実際に塑性粘着層15等が図示のようになるというわけではない。図8以下、図9〜図13においても同様である。
図2に示す半八重の平咲き(花形)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11は、図4(a)に示したような丸弁咲き(花形)のプリザーブドフラワ21を半八重咲きにアレンジしたものである。
まず、図4(a)に示した状態のバラのプリザーブドフラワ21から、図5(b)に示したようにすべての花弁22を分離する。分離は外側のものから順に行う。
そして、花弁22と、花床23とシベ部25とからなる部分26とに分離して、この部分26を、製造するプリザーブドフラワアレンジメント11の中核部12とする(図5(c)参照)。
この中核部12に、図5(c)に示したように1本のワイヤ31を突き刺す。すなわち、横方向に貫通させてワイヤ31の両側部分を、図9に示したように下方に折り曲げたのちに上から緑色のフラワテープ32を巻きつけて茎部13を形成する。なお、ワイヤ31の両側部分は花床23に固定するだけで、上記の茎部13を形成せずともよい。
つづいて、分離した花弁22を中核部12の周りに、たとえば25枚程度3周くらい、適宜重ね合わせながら一枚ずつ貼り付ける。貼り付けに際しては、上述と同様で、花弁22を貼り付ける部分に塑性接着剤41を塗布するとともに、花弁22には凹部22aを形成する。
塑性接着剤41と花弁22の凹部22aについては、上述と同様であるので詳しい説明は省略する。
この例においては、平咲きの半八重咲きであるので、花弁22には上記の凹部22aに加えて、図6(c)に示したようなギャザー部22bを形成する。ギャザー22bは、縦方向に延びる複数の襞を有するもので、花弁22の凹部22a部分やその近傍を指先でつまんで横方向に縮めれば形成できる。
花弁22の貼り付けも上述と同様で、花弁22の凹部22a部分を塗布された塑性接着剤41に対して押し付けて行う。このとき、花弁22が貼りついた状態での形を整えるとともに、花弁22の姿勢を所望通りに整える。平咲きであるので花弁22が広がるように固定する。塑性接着剤41はすぐに硬化し、塑性接着層15となる。そして、花弁22は凹部22aに加えて上記のようなギャザー部22bを有するので、花弁22のひらひら感を表現することができる。ギャザー部22bの向きを横にすれば、花弁22の長さを短くしたり、広がった状態にしたりすることができる。
なお、上述と同様、グルーからなる塑性接着剤41は適宜の柔らかさを有するので、上記のギャザー部22bの形成を含めて、花弁22の自由な変形や姿勢変更が可能であり、また、上記の凹部22aとギャザー部22bは貼り付け時に形成することもできる。
また、一重咲きの場合には、5枚程度の花弁22で中核部12を1周囲むようにすればよい。
このようにして花弁22が貼り付けられると(図9(a),(b),(c)参照)、
花弁部14(花弁22)と花弁部14(花弁22)との間に凹部22a及びギャザー部22bと塑性接着層15とにより隙間16ができ、平咲きの外観が得られる。
しかも、花弁22の凹部22aとギャザー部22bの形状は、塑性接着層15によってすぐに固められ、一定の形状に保持されるとともに、花弁22の姿勢も塑性接着層15によってすぐに固定される。
図3に示すピオニー咲き(花形)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11は、図4(a)に示したような丸弁咲き(花形)のプリザーブドフラワ21を花形の異なるピオニー咲きにアレンジしたものである。
まず、カーネーションのプリザーブドフラワ(図示せず)から、外周側の一部の花弁を分離する。分離は外側のものから順に行う。分離する花弁の枚数は、所望するプリザーブドフラワアレンジメント11の中心部の花の量に応じて適宜決める。この、内側の一部の花弁22を残したカーネーションのプリザーブドフラワ27が中核部12となる。
この中核部12に、図4(c)に示したのと同様に2本のワイヤ31を、図10に示したように下方に折り曲げたのち上から緑色のフラワテープ32を巻きつける。これによって茎部13を形成する(図10参照)。
ワイヤ31を突き刺す位置は、上述と同様に、花床23よりも上の花弁部分である。
つづいて、図4(b)、図5(b)に示したようにしてバラのプリザーブドフラワ21から分離した花弁22を中核部12の周りに適宜重ね合わせながら一枚ずつ貼り付ける。貼り付けに際しては、上述と同様で、花弁22を貼り付ける部分に塑性接着剤41を塗布するとともに、花弁22には凹部22aを形成する。
貼り付けに際しては、所望のプリザーブドフラワアレンジメント11の内周側の部分と外周側の部分で貼り付け方を変える。
内周側の部分では、図10(a)に示したように花弁22を上下逆さに貼り付けて丸みを出す。一方、外周側の部分では、図10(b)に示したように花弁22を本来の向きにして、外側に開いた状態にして貼り付ける。このとき、花弁22の基部に凹部22aを形成する。また、内周側の部分での花弁22の貼り付けは3周程度行い、外周側の部分では1周程度固定すればよい。
花弁22の貼り付けは、上述の各例と同様に行う。すなわち、花弁22を貼り付ける部分に塑性接着剤41を塗布して、花弁22を押し付ける。
塑性接着剤41については上述と同様で、外周側の花弁22に凹部22aを形成すること、花弁22を重ね合わせること等については上述と同様であるので詳しい説明は省略する。
また、上述と同様に、花弁22の貼り付け時において、花弁22が貼りついた状態での形を整えるとともに、花弁22の姿勢を所望通りに整える。塑性接着剤41はすぐに硬化し、塑性接着層15となる。また、グルーからなる塑性接着剤41は適宜の柔らかさを有するので、花弁22の自由な変形や姿勢矯正が可能であり、また、上記の凹部22aは貼り付け時に形成することもできる。
このようにして花弁22が貼り付けられると(図10(a),(b),(c)参照)、中核部12の周りを丸い花弁22が囲み、その外周側に平咲きのように開く花弁22が位置する、ピオニー咲きのバラのプリザーブドフラワアレンジメント11が得られる。このとき、内周側部分の花弁部14(花弁22)同士の間には塑性接着層15により隙間16ができ、内周側部分の花弁部14(花弁22)と外周側部分の花弁部14(花弁22)の間には凹部22aと塑性接着層15により隙間16ができ、ピオニー咲きのような外観が得られる。
しかも、花弁22の凹部22aの形状は、塑性接着層15によってすぐに固められ、一定の形状に保持されるとともに、花弁22の姿勢も塑性接着層15によってすぐに固定される。
次に、その他のプリザーブドフラワアレンジメント11として、スプレーウィット(品種)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11と、イングリッシュローズ(品種)にアレンジしたバラのプリザーブドフラワアレンジメント11について説明する。
スプレーウィットは、カップのような形態で丸くころんとした外観を有する。このため、まず、バラのプリザーブドフラワ21からすべての花弁22を除去して、図5(c)に示したような花床23とシベ部25からなる部分26を得て、これを中核部12とする。つづいて、図11(a)に示したように、花弁22を上下逆さまにして、中核部12の周りに、花弁を相互に部分的に重ね合わせながら順次貼り付ける。3周程度固定してから最後に、比較的丸く湾曲した花弁22を選んで、最も外周に貼り付ける。このとき、花弁22の基部に凹部22aを形成し、この凹部22aの上側部分を塑性接着剤41で貼り付ける。
イングリッシュローズにはいろいろな形があるが、この例では、花弁が入り組んだクォーターロゼット咲きのものを示す。
まず、バラのプリザーブドフラワ21から分離した花弁22を図12(a)に示したように、複数枚まとめて筒状に丸める。この筒状花弁28を、図12(b)に示したような花床23とシベ部25からなる中核部12の外周に対して全周にわたって貼り付ける。つぎに、図12(c)に示したように上下逆さにした花弁22を上述と同様に貼り付ける。貼り付けは4周程度行うとよい。続いて、図13(a)に示したように、花弁22を自然な姿勢にして、2周程度貼り付ける。この貼り付けに際しては、花弁22の基部に凹部22aを形成して広がった外観を付与する。すると、図13(b)に示したようなイングリッシュローズを模したバラのプリサーブドフラワアレンジメント11が得られる。
このほか、様々な品種のプリザーブドフラワに対して花弁の付け替えをしたり、異なる品種のプリザーブドフラワを適宜組み合わせたりすれば、所望のプリザーブドフラワアレンジメントが得られる。既存の花を模造する以外に、新規で美麗な花を創作することもできる。
そして、上述のように製造においては、塑性接着剤41と花弁22の凹部22a及び/又はギャザー部22bの存在により、花弁22をカットしなくとも花弁22の形状や姿勢を自由に調節できるので、花弁22の貼り付け動作に余分な動作が不要となって、簡易迅速に美麗なプリザーブドフラワアレンジメントが得られる。
この発明の構成と、上記の構成との対応において、
この発明のプリザーブドフラワアレンジメントは、上記のバラのプリザーブドフラワアレンジメントに対応し、
同様に、
プリザーブドフラワは、バラのプリザーブドフラワに対応するも、
この発明は上記の構成のみに限定されるものではなく、その他の形態を採用することができる。
たとえば、中核部には、プリザーブドフラワ以外のものを使用することができる。
また、凹部を有する花弁の貼り付けは、凹部の中心部分で行うほか、その上端部や下端部、横方向の側部で行ってもよい。
プリザーブドフラワアレンジメントの斜視図。 他のプリザーブドフラワアレンジメントの平面図。 他のプリザーブドフラワアレンジメントの平面図。 プリザーブドフラワとその加工状態を示す説明図。 プリザーブドフラワの加工状態を示す説明図。 花弁に対する加工状態を示す説明図。 花弁の貼り付け方を示す平面図。 図1に示したプリザーブドフラワアレンジメントの製造工程を示す説明図。 図2に示したプリザーブドフラワアレンジメントの製造工程を示す説明図。 図3に示したプリザーブドフラワアレンジメントの製造工程を示す説明図。 他の例に係るプリザーブドフラワアレンジメントの製造工程を示す説明図。 他の例に係るプリザーブドフラワアレンジメントの製造工程を示す説明図。 図12の続きの工程を示す説明図。
符号の説明
11…バラのプリザーブドフラワアレンジメント
12…中核部
13…茎部
14…花弁部
15…塑性接着層
16…隙間
21…バラのプリザーブドフラワ
22…花弁
22a…凹部
22b…ギャザー部
23…花床
31…ワイヤ
41…塑性接着剤

Claims (5)

  1. プリザーブドフラワの複数枚の花弁を中核部に順次貼り付けて構成するプリザーブドフラワアレンジメントであって、
    前記花弁のうちの少なくとも一部の花弁に凹部が形成されるとともに、
    該凹部部分が、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする塑性接着層を介して貼り付けられた
    プリザーブドフラワアレンジメント。
  2. 前記凹部部分に、複数の襞からなるギャザー部が形成された
    請求項1に記載のプリザーブドフラワアレンジメント。
  3. 前記中核部が、プリザーブドフラワで構成されるとともに、花弁を残して形成され、
    該中核部の花弁部分にワイヤが横方向に貫通され、
    該ワイヤの両側部分を下方に折り曲げて花床部分に固定された
    請求項1または請求項2に記載のプリザーブドフラワアレンジメント。
  4. 前記中核部と前記花弁が別品種の花のプリザーブドフラワで構成された
    請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載のプリザーブドフラワアレンジメント。
  5. プリザーブドフラワの複数枚の花弁を中核部に順次貼り付けて製造するプリザーブドフラワアレンジメントの製造方法であって、
    前記花弁を貼り付ける部位に、塗布後の貼り付け時に可塑性を有しその後硬化して接着をする塑性接着剤を塗布するとともに、
    貼り付ける花弁の一部に凹部を形成した後、
    該凹部部分を前記塑性接着剤に押し付けて花弁を貼り付ける
    プリザーブドフラワアレンジメントの製造方法。
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