JP3202338U - 装飾体 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数の皺による生々しい外観を表出させた表現力に富む装飾体を提供する。【解決手段】球形の装飾体を、内部の発砲スチロールから成る球形の芯体と、芯体の球表面に装着した多数のレース製装飾部材から構成する。レース製装飾部材は、花形模様が横に繰り返されたケミカルレースを図形単位で切断した小片3aや、複数の小片3aを横にずらしながら重ねて装着した積層装飾部材3eから成る。芯体Aの外表面A1に1つの小片3aを接着剤により装着する。積層装飾部材3eの側縁部を芯体に装着した小片3aを囲むようにして、外周縁部に重ね合わせながら接着剤により球表面に装着する。同様の作業を繰り返して、球表面を複数のレース製装飾部材により被覆し、外面に多数の皺または凹凸による生々しさを表出させる。【選択図】図5
Description
本考案は装飾体に係り、とくに動物や昆虫、植物、食べ物、建物、乗り物、空想物等を象った装飾体に関する。
従来、動物や昆虫、植物、食べ物、建物、乗り物、空想物等を象った装飾体(一般にフィギュアと呼ばれる)は、装飾体を構成する各パーツがプラスチック、金属、磁器、ガラス、粘土等の材料を用いて形成されており、表面が比較的滑らかで生々しさの表現力が乏しかった。
本考案は上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、生々しい外観を生む装飾体を提供することを、その目的とする。
本考案の請求項1記載の装飾体では、装飾体を構成する一部または全部のパーツが、芯体と、芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項2記載の装飾体では、装飾体を構成する一部のパーツが、芯体と、芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成されており、装飾体を構成する他の一部のパーツが、プリザーブド処理またはドライ処理された植物体、またはレース製装飾部材により形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項3記載の装飾体では、装飾体は、羽根のパーツを有する昆虫のフィギュアであり、頭部と胴体のパーツは、芯体と、芯体の表面を被覆するように装着したレース製装飾部材により形成されており、羽根のパーツは、プリザーブド処理またはドライ処理された植物の葉を素材として形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項4記載の装飾体では、レース製装飾部材は、レースの小片、または複数のレースの小片を横にずらしながら重ねて装着した積層装飾部材であること、を特徴としている。
本考案の請求項5記載の装飾体では、レースの小片は、任意の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項6記載の装飾体では、レースの小片は、花の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項7記載の装飾体では、芯体の表面に複数のレース製装飾部材が横にずらしながら重ねて装着されていること、を特徴としている。
本考案の請求項8記載の装飾体では、レース製装飾部材は、ケミカルレースを素材として形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項9記載の装飾体では、芯体の材質は、プラスチック、木材、金属、粘土、ガラスの中から選択された一つであること、を特徴としている。
本考案の請求項2記載の装飾体では、装飾体を構成する一部のパーツが、芯体と、芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成されており、装飾体を構成する他の一部のパーツが、プリザーブド処理またはドライ処理された植物体、またはレース製装飾部材により形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項3記載の装飾体では、装飾体は、羽根のパーツを有する昆虫のフィギュアであり、頭部と胴体のパーツは、芯体と、芯体の表面を被覆するように装着したレース製装飾部材により形成されており、羽根のパーツは、プリザーブド処理またはドライ処理された植物の葉を素材として形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項4記載の装飾体では、レース製装飾部材は、レースの小片、または複数のレースの小片を横にずらしながら重ねて装着した積層装飾部材であること、を特徴としている。
本考案の請求項5記載の装飾体では、レースの小片は、任意の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項6記載の装飾体では、レースの小片は、花の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項7記載の装飾体では、芯体の表面に複数のレース製装飾部材が横にずらしながら重ねて装着されていること、を特徴としている。
本考案の請求項8記載の装飾体では、レース製装飾部材は、ケミカルレースを素材として形成されていること、を特徴としている。
本考案の請求項9記載の装飾体では、芯体の材質は、プラスチック、木材、金属、粘土、ガラスの中から選択された一つであること、を特徴としている。
本考案によれば、装飾体を構成する一部または全部のパーツを、芯体と、芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成したことにより、装飾体の外観に多数の皺または多数の凹凸による生々しさを容易に表出させることかできる。
以下、本考案の最良の形態を実施例に基づき説明する。
図1と図2を参照して本考案の第1実施例を説明する。図1は本考案に係る球形の装飾体の外観斜視図、図2は球形の装飾体の外観を示す図面代用写真である。この球形の装飾体は全体を1つのパーツとすればボールのフィギュアとなり、大小二つの球形の装飾体を上下に重ねて接着すれば2つのパーツからなる雪だるまのフィギュアとなる。
図1、図2において、1は球状の装飾体であり、球形の発泡スチロールから成る内部の芯体2と、芯体2の表面全体を隙間無く被覆するように装着された種々の大きさの複数のレース製装飾部材3(レース製装飾部材3は、後述する小片3aまたは積層装飾部材3b、3c・・を表す)から形成されている。
図1、図2において、1は球状の装飾体であり、球形の発泡スチロールから成る内部の芯体2と、芯体2の表面全体を隙間無く被覆するように装着された種々の大きさの複数のレース製装飾部材3(レース製装飾部材3は、後述する小片3aまたは積層装飾部材3b、3c・・を表す)から形成されている。
図3はレース製装飾部材3の製造方法の一例を示す説明図である。
図2(1)に示す如く、花びら図形が横に繰り返された細幅のケミカルレース4を用意し、図形単位でカットし、花びら1つ分ずつの多数の小片(カットレース素材)3aを作成する(図7参照。なお、小片3aも1つのレース製装飾部材3となる)。複数の小片3aを約半分弱の大きさが重なるように横にずらしながら接着剤で接着し、長さが種々異なる複数のレース製装飾部材としての積層装飾部材3b、3c・・を作成する(図2(2)、図4、図8乃至図10参照)。小片3a、積層装飾部材3b、3c、・・は外面に多数の凹凸や皺を有する。
図2(1)に示す如く、花びら図形が横に繰り返された細幅のケミカルレース4を用意し、図形単位でカットし、花びら1つ分ずつの多数の小片(カットレース素材)3aを作成する(図7参照。なお、小片3aも1つのレース製装飾部材3となる)。複数の小片3aを約半分弱の大きさが重なるように横にずらしながら接着剤で接着し、長さが種々異なる複数のレース製装飾部材としての積層装飾部材3b、3c・・を作成する(図2(2)、図4、図8乃至図10参照)。小片3a、積層装飾部材3b、3c、・・は外面に多数の凹凸や皺を有する。
図5と図6は球形の装飾体1の製造方法の原理説明図である。
仮に、図5(1)に示す如く芯体Aが薄い円盤形であったとき、まず芯体Aの表面A1の真ん中に下面に接着剤を塗布した小片3aを装着する。次に、下面に接着剤を塗布した例えば積層装飾部材3eを、先端側から小片3aの外周に沿って、積層装飾部材3eの片側の側縁部が小片3aの外周縁部に重なるようにして、表面A1に接着する(図5(2)、(3)、図6(1)、(2)参照)。同様にして、下面に接着剤を塗布した積層装飾部材3n(3nは、3b、3c、・・、の内の任意)を先端側から積層装飾部材3eの外周に沿って、積層装飾部材3nの片側の側縁部が積層装飾素材3eの外周縁部に重なるようにして表面A1に接着する(図6(3)参照)。以下、同様の作業を繰り返すことにより、芯体Aの表面A1を、小片3aや積層装飾部材3b、3c・・のレース製装飾部材3で被覆することで、外面に多数の皺や凹凸を現出させる。なお、レース製装飾部材3の貼着順序は、3a、3e、・・に限定されないのは勿論である。
仮に、図5(1)に示す如く芯体Aが薄い円盤形であったとき、まず芯体Aの表面A1の真ん中に下面に接着剤を塗布した小片3aを装着する。次に、下面に接着剤を塗布した例えば積層装飾部材3eを、先端側から小片3aの外周に沿って、積層装飾部材3eの片側の側縁部が小片3aの外周縁部に重なるようにして、表面A1に接着する(図5(2)、(3)、図6(1)、(2)参照)。同様にして、下面に接着剤を塗布した積層装飾部材3n(3nは、3b、3c、・・、の内の任意)を先端側から積層装飾部材3eの外周に沿って、積層装飾部材3nの片側の側縁部が積層装飾素材3eの外周縁部に重なるようにして表面A1に接着する(図6(3)参照)。以下、同様の作業を繰り返すことにより、芯体Aの表面A1を、小片3aや積層装飾部材3b、3c・・のレース製装飾部材3で被覆することで、外面に多数の皺や凹凸を現出させる。なお、レース製装飾部材3の貼着順序は、3a、3e、・・に限定されないのは勿論である。
次に、図7乃至図10を参照して球体の装飾体1の製造方法を説明する。図7乃至図10は球形の装飾体1の製造方法を示す図面代用写真である。
球形の装飾体1の内部の芯体2は球表面2Aを有しており、図5、図6の芯体Aとは異なるが、レース装飾部材3による被覆方法は基本的に図5、図6と同様である。
芯体2の直径が約2乃至3cmとし、図3(1)の花形の細幅のケミカルレース4が薄茶色で幅が10mm程度として(なお、色は薄茶色に限定されない)、芯体2の球表面2Aの一ヶ所に下面に接着剤を塗布した小片3aを接着により装着する(図7参照)。次に、下面に接着剤を塗布した例えば積層装飾部材3dを、先端側から小片3aの外周に沿って、積層装飾部材3dの片側の側縁部が小片3aの外周縁に重なるようにして球表面2Aに接着する(図8、図9参照)。同様にして、下面に接着剤を塗布した積層装飾部材3n(3nは、3b、3c、・・、の内の任意のもの。球表面2Aの残りの非貼着面積が少ない場合は3aでも良い)を、先端側から積層装飾部材3dの外周に沿って、積層装飾部材3nの片側の側縁部が積層装飾部材3dの外周縁に重なるようにして球表面2Aに接着する(図10参照)。以下、同様の作業を繰り返すことにより、芯体2の球表面2Aを、多数のレース製装飾部材3で隙間無く被覆することで、球形の装飾体1の外面に多数の皺や凹凸を現出させる(図1、図2参照)。なお、レース製装飾部材の貼着順序は、3a、3d、・・に限定されないのは勿論である。
球形の装飾体1の内部の芯体2は球表面2Aを有しており、図5、図6の芯体Aとは異なるが、レース装飾部材3による被覆方法は基本的に図5、図6と同様である。
芯体2の直径が約2乃至3cmとし、図3(1)の花形の細幅のケミカルレース4が薄茶色で幅が10mm程度として(なお、色は薄茶色に限定されない)、芯体2の球表面2Aの一ヶ所に下面に接着剤を塗布した小片3aを接着により装着する(図7参照)。次に、下面に接着剤を塗布した例えば積層装飾部材3dを、先端側から小片3aの外周に沿って、積層装飾部材3dの片側の側縁部が小片3aの外周縁に重なるようにして球表面2Aに接着する(図8、図9参照)。同様にして、下面に接着剤を塗布した積層装飾部材3n(3nは、3b、3c、・・、の内の任意のもの。球表面2Aの残りの非貼着面積が少ない場合は3aでも良い)を、先端側から積層装飾部材3dの外周に沿って、積層装飾部材3nの片側の側縁部が積層装飾部材3dの外周縁に重なるようにして球表面2Aに接着する(図10参照)。以下、同様の作業を繰り返すことにより、芯体2の球表面2Aを、多数のレース製装飾部材3で隙間無く被覆することで、球形の装飾体1の外面に多数の皺や凹凸を現出させる(図1、図2参照)。なお、レース製装飾部材の貼着順序は、3a、3d、・・に限定されないのは勿論である。
この実施例によれば、球形の装飾体1について、内部を球形の芯体2とし、芯体2の球表面2Aを多数のレース製装飾部材3を横にずらして重ねな接着して隙間無く被覆するようにして形成したことにより、球形の装飾体1の外面に繊維の柔ら味と、多数の皺や凹凸による生々しさを併せ持った今までにない斬新な外観を表出することかできる。球形の装飾体1は全体を一つのパーツとすればボールのフィギュアとなり、また、大小2つのパーツとして、上下に重ねれば雪だるまのフィギュアとなる。
なお、上記した実施例では、花びら図形が横に繰り返された細幅のケミカルレース4を用いたが、他の図形模様、例えばハート形やビーズ玉が連なった如きの模様のケミカルレースを用いたり、図形模様が縦横に繰り返された中幅や広幅のケミカルレースを用いたり、更にはケミカルレース以外の種々のレースを用いても良い。また、レース製装飾部材の内の小片3aは図形一つ単位でカットして作成したが、二つ単位、三つ単位でカットしたり、一つ半単位、二つ半単位でカットするなど、図形1つ分以上の大きさにカットしても良い。
また、多数の小片3aをそのまま球表面2Aを隙間無く被覆するように接着剤で装着しても良く、この場合、小片3a同士が横にすこしずつずらしながら重なるように装着しても良く、重ならないように装着しても良い。
また、芯体の材質は、発泡スチロールに限定されず、発泡スチロール以外の種々のプラスチック、木材、金属、粘土、ガラスなどから選択されたものであっても良い。また、複数材質を複合した芯体であっても良い。
また、多数の小片3aをそのまま球表面2Aを隙間無く被覆するように接着剤で装着しても良く、この場合、小片3a同士が横にすこしずつずらしながら重なるように装着しても良く、重ならないように装着しても良い。
また、芯体の材質は、発泡スチロールに限定されず、発泡スチロール以外の種々のプラスチック、木材、金属、粘土、ガラスなどから選択されたものであっても良い。また、複数材質を複合した芯体であっても良い。
図11乃至図13を参照して本考案の第2実施例を説明する。図11は本考案に係るトンボの装飾体の外観斜視図、図12はトンボの装飾体の外観を示す図面代用写真、図13はトンボの装飾体の角度を変えた外観を示す図面代用写真である。
図11乃至図13において、10はトンボの装飾体であり、多数のパーツが接着等で組み合わせて構成されている。11と12は一対の頭部パーツであり、白色で略球状に形成されている。13と14は一対の黒色の硬質プラスチック製の目玉パーツであり、小径の硬質プラスチック製のビーズ玉からなり、頭部パーツ11と12の外面に接着により装着されている。15は胴部パーツであり、紅色で棒状に形成されている。頭部パーツ11と12は胴部パーツ15の前端近くの上側に左右対称かつ互いに接するように接着されている。頭部パーツ11と12、胴部パーツ15は後述するように、芯体の表面を被覆するようにレース製装飾部材を貼着して形成されている。16は脚パーツであり、茶色の針金の略中央部分を胴部パーツ15の内、頭部パーツ11、12近くの後側に巻装して固定し、両端部を揃えて後方へ延設されている。17乃至20は網目構造を有す羽根パーツであり、ここでは植物の葉をプリザーブド処理した紅色のプリザーブド・リーフを素材にして形成されている。羽根パーツ17と18は基端部が胴部パーツ15の内、脚パーツ16の巻装された上に接着されている。羽根パーツ17は先端が胴部パーツ15の左側で斜め前方を向くように配設されており、羽根パーツ18は先端が胴部パーツ15の左側で斜め後方を向くように配設されている。また、羽根パーツ19は先端が胴部パーツ15の右側で斜め前方を向くように配設されており、羽根パーツ20は先端が胴部パーツ15の右側で斜め後方を向くように配設されている。
図11乃至図13において、10はトンボの装飾体であり、多数のパーツが接着等で組み合わせて構成されている。11と12は一対の頭部パーツであり、白色で略球状に形成されている。13と14は一対の黒色の硬質プラスチック製の目玉パーツであり、小径の硬質プラスチック製のビーズ玉からなり、頭部パーツ11と12の外面に接着により装着されている。15は胴部パーツであり、紅色で棒状に形成されている。頭部パーツ11と12は胴部パーツ15の前端近くの上側に左右対称かつ互いに接するように接着されている。頭部パーツ11と12、胴部パーツ15は後述するように、芯体の表面を被覆するようにレース製装飾部材を貼着して形成されている。16は脚パーツであり、茶色の針金の略中央部分を胴部パーツ15の内、頭部パーツ11、12近くの後側に巻装して固定し、両端部を揃えて後方へ延設されている。17乃至20は網目構造を有す羽根パーツであり、ここでは植物の葉をプリザーブド処理した紅色のプリザーブド・リーフを素材にして形成されている。羽根パーツ17と18は基端部が胴部パーツ15の内、脚パーツ16の巻装された上に接着されている。羽根パーツ17は先端が胴部パーツ15の左側で斜め前方を向くように配設されており、羽根パーツ18は先端が胴部パーツ15の左側で斜め後方を向くように配設されている。また、羽根パーツ19は先端が胴部パーツ15の右側で斜め前方を向くように配設されており、羽根パーツ20は先端が胴部パーツ15の右側で斜め後方を向くように配設されている。
次に、図14乃至図18を参照して各パーツとトンボの装飾体10の製造方法を説明する。
(1)頭部パーツ(図14参照)
頭部パーツ11、12は、球状で直径7、8mm程度の発泡スチロールからなる芯体(図示せず)と、図2と同様に、白色で花びらの図柄が横に連続した幅10mm、厚さ1.5mmの細幅ケミカルレース4から形成した多数のレース製被覆部材3により、図1の球形の装飾体1と同様に形成する(なお、色は白色に限定されない)。完成後の頭部パーツ11、12の直径は10mm程度である。
(1)頭部パーツ(図14参照)
頭部パーツ11、12は、球状で直径7、8mm程度の発泡スチロールからなる芯体(図示せず)と、図2と同様に、白色で花びらの図柄が横に連続した幅10mm、厚さ1.5mmの細幅ケミカルレース4から形成した多数のレース製被覆部材3により、図1の球形の装飾体1と同様に形成する(なお、色は白色に限定されない)。完成後の頭部パーツ11、12の直径は10mm程度である。
(2)胴部パーツ(図15乃至図17参照)
胴部パーツ15は図15に示す如く、木製のつま楊子を長さ35mm程度に切断した棒状の芯体21と、図2と同様の紅色で花びらの図柄が横に連続した幅10mm、厚さ1.5mmの細幅ケミカルレース4から、厚さ3mm程度、長さ35mm程度のレース製装飾部材3gを形成しておく(なお、色は紅色に限定されない)。最初、横向きに置いた芯体21の上半分を包み込むようにして、一つのレース製装飾部材3gを芯体21の表面21Aに接着剤で接着する(図15(1)、(2)、図16参照)。続いて、横向きに置いた芯体21の下半分を包み込むようにして、一つのレース製装飾部材3gを芯体21の表面21Aに接着剤で接着する(図15(3)、(4)参照)。次に、芯体21の一端部を半球状に囲むようにして小片3aを接着剤で接着することで、芯体21の表面21Aを複数のレース製装飾部材3で隙間無く被覆する(図15(5)、図17参照)。半球状に小片3aの接着された側が胴部のパーツ15の前側となる。
胴部パーツ15は図15に示す如く、木製のつま楊子を長さ35mm程度に切断した棒状の芯体21と、図2と同様の紅色で花びらの図柄が横に連続した幅10mm、厚さ1.5mmの細幅ケミカルレース4から、厚さ3mm程度、長さ35mm程度のレース製装飾部材3gを形成しておく(なお、色は紅色に限定されない)。最初、横向きに置いた芯体21の上半分を包み込むようにして、一つのレース製装飾部材3gを芯体21の表面21Aに接着剤で接着する(図15(1)、(2)、図16参照)。続いて、横向きに置いた芯体21の下半分を包み込むようにして、一つのレース製装飾部材3gを芯体21の表面21Aに接着剤で接着する(図15(3)、(4)参照)。次に、芯体21の一端部を半球状に囲むようにして小片3aを接着剤で接着することで、芯体21の表面21Aを複数のレース製装飾部材3で隙間無く被覆する(図15(5)、図17参照)。半球状に小片3aの接着された側が胴部のパーツ15の前側となる。
(3)脚パーツ、羽根パーツ
脚パーツ16には直径1mm程度、長さ15cm程度の茶色の針金を用いる(なお、色は茶色に限定されない)。羽根パーツ17乃至20は、植物の葉をプリザーブド処理した紅色のプリザーブド・リーフを4枚用意し、各々長さ40mm程度、最大幅10mm程度の羽根形に切り出して形成する(図11乃至図13参照)。
脚パーツ16には直径1mm程度、長さ15cm程度の茶色の針金を用いる(なお、色は茶色に限定されない)。羽根パーツ17乃至20は、植物の葉をプリザーブド処理した紅色のプリザーブド・リーフを4枚用意し、各々長さ40mm程度、最大幅10mm程度の羽根形に切り出して形成する(図11乃至図13参照)。
(4)トンボの装飾体の製造(図18参照)
トンボの装飾体10の製造は、まず胴パーツ15の中央より少し前側に、脚パーツ16の針金の略中央部分を巻装して固定し、脚パーツ16の両端部を揃えながら胴部パーツ15の後方へ延設する。次に、羽根パーツ17乃至20の基端部を胴部パーツ15の内、脚パーツ16の巻装された上に重ねながら接着する。更に、頭部パーツ11と12を胴部パーツ15の前端近くの上側に左右対称かつ互いに接するように接着する。最後に目玉パーツ13と14を頭部パーツ11と12の外面に左右対称に接着する。
トンボの装飾体10の製造は、まず胴パーツ15の中央より少し前側に、脚パーツ16の針金の略中央部分を巻装して固定し、脚パーツ16の両端部を揃えながら胴部パーツ15の後方へ延設する。次に、羽根パーツ17乃至20の基端部を胴部パーツ15の内、脚パーツ16の巻装された上に重ねながら接着する。更に、頭部パーツ11と12を胴部パーツ15の前端近くの上側に左右対称かつ互いに接するように接着する。最後に目玉パーツ13と14を頭部パーツ11と12の外面に左右対称に接着する。
この実施例によれば、トンボの装飾体10を構成する頭部パーツ11と12について、内部の芯体(図示せず)と、芯体の表面を多数のレース製装飾部材3を横にずらして重ねながら接着して隙間無く被覆するようにして形成したことにより、頭部パーツ11、12の外面に繊維の柔ら味と、多数の皺や凹凸による生々しさを併せ持った今までにない斬新な外観を表出することかできる
また、トンボの装飾体10を構成する胴部パーツ15について、内部の芯体21と、芯体21の表面21Aを2つのレース製装飾部材3で隙間無く包むように被覆して形成したことにより、胴部パーツ15の外面に繊維の柔ら味と、多数の皺や凹凸による生々しさを併せ持った今までにない斬新な外観を表出することかできる。
また、羽根パーツ17乃至20をプリザーブド処理したプリザーブド・リーフ70から形成したことにより、本物の羽根に近い網目構造を表出させることができる。
また、トンボの装飾体10を構成する胴部パーツ15について、内部の芯体21と、芯体21の表面21Aを2つのレース製装飾部材3で隙間無く包むように被覆して形成したことにより、胴部パーツ15の外面に繊維の柔ら味と、多数の皺や凹凸による生々しさを併せ持った今までにない斬新な外観を表出することかできる。
また、羽根パーツ17乃至20をプリザーブド処理したプリザーブド・リーフ70から形成したことにより、本物の羽根に近い網目構造を表出させることができる。
なお、上記した第2実施例では、花びら図形が横に繰り返された細幅のケミカルレース4を用いたが、他の図形模様、例えばハート形やビーズ玉が連なった如きの模様のケミカルレースを用いたり、図形模様が縦横に繰り返された中幅や広幅のケミカルレースを用いたり、更にはケミカルレース以外の種々のレースを用いても良い。また、レース製装飾部材の内の小片3aは図形一つ単位でカットして作成したが、二つ単位、三つ単位でカットしたり、一つ半単位、二つ半単位でカットするなど、図形1つ分以上の大きさにカットしても良い。
また、多数の小片3aをそのまま球表面2Aを隙間無く被覆するように接着剤で装着しても良く、この場合、小片3a同士が横にすこしずつずらしながら重なるように装着しても良く、重ならないように装着しても良い。
また、芯体の材質は、発泡スチロールに限定されず、発泡スチロール以外の種々のプラスチック、木材、金属、粘土、ガラスなどから選択されたものであっても良い。また、複数材質を複合した芯体であっても良い。
また、羽根パーツ17乃至20は植物の葉をプリザーブド処理したプリザーブド・リーフを用いて形成したが、単に乾燥処理したドライ・リーフ等のドライフラワーを用いて形成しても良い。
また、装飾体としてトンボを象ったフィギュアを例に挙げたが、他の動物や昆虫、植物、食べ物、建物、乗り物、空想物等を象ったフィギュアであっても良いのは勿論である。
また、芯体に装着せずに、レース製装飾部材をそのまま装飾体のパーツ(動物の尾など)として用いても良い。
また、多数の小片3aをそのまま球表面2Aを隙間無く被覆するように接着剤で装着しても良く、この場合、小片3a同士が横にすこしずつずらしながら重なるように装着しても良く、重ならないように装着しても良い。
また、芯体の材質は、発泡スチロールに限定されず、発泡スチロール以外の種々のプラスチック、木材、金属、粘土、ガラスなどから選択されたものであっても良い。また、複数材質を複合した芯体であっても良い。
また、羽根パーツ17乃至20は植物の葉をプリザーブド処理したプリザーブド・リーフを用いて形成したが、単に乾燥処理したドライ・リーフ等のドライフラワーを用いて形成しても良い。
また、装飾体としてトンボを象ったフィギュアを例に挙げたが、他の動物や昆虫、植物、食べ物、建物、乗り物、空想物等を象ったフィギュアであっても良いのは勿論である。
また、芯体に装着せずに、レース製装飾部材をそのまま装飾体のパーツ(動物の尾など)として用いても良い。
本考案は、単独での置物や玩具、花束等の添え物に適用可能である。
1 球形の装飾体
2、21芯体
3 レース製装飾部材
3a レース製装飾部材としての小片
3b、3c、・・ レース製装飾部材としての積層装飾部材
10 トンボの装飾体
11、12 頭部パーツ
13、14 目玉パーツ
15 胴部パーツ
16 脚パーツ
17乃至20 羽根パーツ
2、21芯体
3 レース製装飾部材
3a レース製装飾部材としての小片
3b、3c、・・ レース製装飾部材としての積層装飾部材
10 トンボの装飾体
11、12 頭部パーツ
13、14 目玉パーツ
15 胴部パーツ
16 脚パーツ
17乃至20 羽根パーツ
Claims (9)
- 装飾体を構成する一部または全部のパーツが、
芯体と、
芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成されていること、
を特徴とする装飾体。 - 装飾体を構成する一部のパーツが、
芯体と、
芯体の表面を被覆するようにして装着したレース製装飾部材により形成されており、
装飾体を構成する他の一部のパーツが、
プリザーブド処理またはドライ処理された植物体、またはレース製装飾部材により形成されていること、
を特徴とする装飾体。 - 装飾体は、羽根のパーツを有する昆虫のフィギュアであり、
頭部と胴体のパーツは、
芯体と、
芯体の表面を被覆するように装着したレース製装飾部材により形成されており、
羽根のパーツは、
プリザーブド処理またはドライ処理された植物の葉を素材として形成されていること、
を特徴とする請求項2記載の装飾体。 - レース製装飾部材は、レースの小片、または複数のレースの小片を横にずらしながら重ねて装着した積層装飾部材であること、
を特徴とする請求項1乃至3の内のいずれか一項記載の装飾体。 - レースの小片は、任意の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、
を特徴とする請求項4記載の装飾体。 - レースの小片は、花の図形が横又は縦横に繰り返されたレースから、図形を1つ以上含む大きさに切断して形成されていること、
を特徴とする請求項4記載の装飾体。 - 芯体の表面に複数のレース製装飾部材が横にずらしながら重ねて装着されていること、
を特徴とする請求項1乃至6の内のいずれか一項記載の装飾体。 - レース製装飾部材は、ケミカルレースを素材として形成されていること、
を特徴とする請求項1乃至7の内のいずれか一項記載の装飾体。 - 芯体の材質は、プラスチック、木材、金属、粘土、ガラスの中から選択された一つであること、
を特徴とする請求項1乃至8の内のいずれか一項記載の装飾体。
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---|---|---|---|
JP2015005860U JP3202338U (ja) | 2015-11-17 | 2015-11-17 | 装飾体 |
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Family Applications (1)
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2015
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