JP5298804B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、用紙束の側面方向から空気を吹き付けて用紙を浮き上がらせるエア捌き方式の給紙機構を備えたプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用して好適な給紙装置及び画像形成装置に関するものである。
近年、プリントオンデマンド(POD)市場において、様々な紙種に対応するため、エア捌き方式の給紙装置が考案されている。エア捌き方式の給紙装置では用紙端面にエアを吹き付けて、用紙を効率良く捌くことにより、ノーフィードやマルチフィードを防止している。更に捌き効率を上げるため、用紙束の側面からエアを当てることで、用紙を浮上状態にし、用紙間を広げエア捌きの効率を向上させる技術文献も見られる。
この種のエア捌き方式の給紙機構に関連して特許文献1には、シート給送装置が開示されている。シート給送装置によれば、シート収納部、昇降自在なトレイ、エア吹き付け部、吸着搬送部及び端部規制部材を備える。シート収納部は、装置本体に着脱自在に挿入される。昇降自在なトレイは、シート収納部に設けられ、シートを支持する。エア吹き付け部は、トレイに支持されたシートを浮上させるためにシートの端部にエアを吹き付ける。吸着搬送部は、エア吹き付け部により浮上したシートを吸着して搬送する。端部規制部材は、シート収納部に設けられ、トレイに支持されているシートの端部を規制する。これを前提にして、端部規制部材の上端を下方向に退避可能に構成するようになされる。
このようにエア捌き方式のシート供給装置を構成すると、装置高さを高くすること無く、シートの端部規制を確実に行うことができるので、装置の大型化を招くことなく、分離性能を向上できるというものである。
また、特許文献2にはシート給送装置が開示されている。このシート給送装置によれば、シート積載手段、エア吹き付け手段及び重送検知手段を備え、重送検知時、エア吹き付け手段を調整する調整モードを実行する。シート積載手段にはシートが積載される。エア吹き付け手段はファンを有しており、シート積載手段に積載されたシートに対し、当該ファンでエアを吹き付けてシートを捌くようになされる。これを前提にして、重送検知手段で重送を検知した場合、給紙ジョブを停止させて調整モードを実行し、ファンの回転数のPWM値を該ファンの回転数が目標回転数範囲に入るPWM値に変更する。そして、給紙ジョブを再開するようにした。
このようにシート給送装置を構成すると、重送を検知した場合、シートの捌きが可能なエア圧を得られるようにエア吹き付け手段を調整できるので、ジョブ中に重送が発生するのを防止できるというものである。
特開2007−276912号公報(第5頁 図1) 特開2007−308207号公報(第7頁 図3)
ところで、エア捌き方式の給紙装置及びこれを備えた画像形成装置によれば、次のような問題がある。
i.特許文献1に見られるようなシート給送装置によれば、給紙吸着搬送系が用紙を吸着可能とする範囲であって、所定の浮上位置と用紙の吸引位置との間の距離を用紙吸引距離としたとき、エア風量だけで用紙の浮上制御を行っているので、用紙の種類(紙種)によって用紙吸引距離が短くなると、重送、めくれ現象の原因となる。また、用紙の重さ(斤量)が重く、用紙吸引距離が長くなると、ノーフィード現象の原因となる。
ii.特許文献2に見られるようなシート給送装置によれば、シート積載手段(以下用紙給紙系ともいう)に積載されたシートに対し、ファンでエアを吹き付けてシートを捌くようになされる。そして、重送を検知した場合に、エア吹き付け部(捌き用エア)の風量を調整モードにより自動調整している。このため、重送を検知する毎に、用紙の種類(紙種)及びその重さ(斤量)に応じて、エア風量や、用紙束の上限位置等を設定する必要がある。
iii.用紙が用紙束の上限位置から所定の浮上位置に至るまでの所要時間と、用紙を浮かせるためのサイドエアの風量は、紙種や斤量により大きく異なることが知られている。現状では、サイドエアの風量を紙種や、斤量によりプログラム的に一義的に決めて実施する場合が多い(決め打ち値の設定)。従って、用紙束の上限位置から所定の浮上位置に到達するまでの所要時間(浮上速度)が紙種や斤量等により変動してしまう。
iv.因みに、各紙種、各斤量ごとにサイドエアの風量及び用紙束の上限位置を評価し、これらの最適値を求め、給紙制御条件毎にプログラム内に設定値を記述し、これを給紙制御時に読み出して設定する方法が考えられる。しかし、ユーザ固有の特殊紙については、プログラミングされていないため、これらの最適値が設定できず、用紙の浮上時間が期待する時間と異なるという問題があった。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、紙種や斤量等によらず、用紙給紙系から画像形成系等へ送出される用紙の繰出し動作を安定化できるようにすると共に、特殊紙についても、他の用紙と同等な浮上速度を設定して送出できるようにした給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る第1の給紙装置は、吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮上する所要時間を用紙の浮上時間としたとき、前記用紙の種類毎に空気の制御量及び前記用紙束上限位置の情報を格納する記憶部と、前記用紙の種類に対応して前記記憶部から読み出される制御目標値としての前記用紙束上限位置及び前記空気の制御量の情報各々設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付ける空気吹付部と、前記空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する時間測定部と、前記時間測定部によって測定された前記用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙に吹き付ける空気の制御量を求める制御部とを備え、前記制御部は、前記用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、前記用紙の有無の検出結果において、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を増加するように前記空気吹付部を制御し、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を減少するように前記空気吹付部を制御することを特徴とするものである。
請求項1に係る第1の給紙装置によれば、記憶部には、用紙の種類毎に空気の制御量及び前記用紙束上限位置の情報が格納される。空気吹付部は用紙の種類に対応して記憶部から読み出される制御目標値としての用紙束上限位置及び空気の制御量の情報が各々設定され用紙収納部の所定の方向から用紙に空気を吹き付ける。時間測定部は、空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する。これを前提にして、制御部が、時間測定部によって測定された用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、ここに設定された用紙の浮上時間の期待値と測定された用紙の浮上時間とを一致させるための用紙に吹き付ける空気の制御量を求めるようになる。その際に制御部は、用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる用紙の有無を検出し、用紙の有無の検出結果において、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を増加するように空気吹付部を制御し、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を減少するように空気吹付部を制御する。従って、紙種や斤量等によらず、任意に設定した用紙の浮上時間の期待値に、当該用紙の浮上時間を合わせ込むことができる。
請求項2に係る給紙装置は、請求項1において、前記用紙束上限位置から浮き上がった前記用紙の上限位置を検知する浮上上限検知センサと、前記用紙束上限位置から浮き上がった前記用紙の下限位置を検知する浮上下限検知センサとを備え、前記制御部は、前記浮上上限検知センサ及び前記浮上下限検知センサの出力に基づいて前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出することを特徴とするものである。
請求項に係る第2の給紙装置は、吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮上する所要時間を用紙の浮上時間としたとき、前記用紙の種類毎に空気の制御量及び用紙束上限位置の情報を格納する記憶部と、前記用紙の種類に対応して前記記憶部から読み出される制御目標値としての前記用紙束上限位置及び前記空気の制御量の情報が各々設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付ける空気吹付部と、前記空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する時間測定部と、前記時間測定部によって測定された前記用紙の浮上時間に対して当該用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙束の上限位置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、前記用紙の有無の検出結果において、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、前記用紙束の上限位置を上昇するように前記用紙収納部を制御し、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、前記用紙束の上限位置を降下するように前記用紙収納部を制御することを特徴とするものである。
請求項に係る第2の給紙装置によれば、記憶部には、用紙の種類毎に空気の制御量及び前記用紙束上限位置の情報が格納される。空気吹付部は用紙の種類に対応して記憶部から読み出される制御目標値としての用紙束上限位置及び空気の制御量の情報が各々設定され用紙収納部の所定の方向から用紙に空気を吹き付ける。時間測定部は、空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する。これを前提にして、制御部が、時間測定部によって測定された用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、ここに設定された用紙の浮上時間の期待値と測定された用紙の浮上時間とを一致させるための用紙束の上限位置を制御するようになる。制御部は、用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる用紙の有無を検出し、用紙の有無の検出結果において、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、用紙束の上限位置を上昇するように用紙収納部を制御し、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、用紙束の上限位置を降下するように用紙収納部を制御する。従って、用紙が吸着許容範囲から吸着送出部の吸着位置に移動する際の吸着距離を調整できるようになる。
請求項に係る給紙装置は、請求項において、前記用紙束の上限位置を検出する用紙束上限検知センサを備え、前記制御部は、前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、用紙有無検出結果に基づいて前記用紙束上限検知センサの位置を調整することにより前記用紙束の上限位置を制御することを特徴とするものである。
請求項に係る画像形成装置は、用紙束の側面方向から空気を吹き付けて用紙を浮き上がらせ、当該用紙を吸着して送出するエア捌き方式の給紙機構と、前記給紙機構から送出される用紙に画像を形成する画像形成部とを備え、前記給紙機構には、請求項1、2に記載第1の給紙装置及び請求項3、4に記載の第2の給紙装置の少なくともいずれか一方が実装されることを特徴とするものである。
請求項に係る画像形成装置によれば、給紙機構には本発明に係る第1及び第2の給紙装置の少なくともいずれか一方が適用されるので、プログラミングされていないユーザ固有の特殊紙についても、最適な空気の制御量及び最適な用紙束上限位置を設定できるようになり、特殊紙の用紙の浮上時間を当該特殊紙以外の他の用紙の浮上時間に合わせ込むことができる。従って、特殊紙についても、他の用紙と同等な浮上速度を設定できるようになる。
請求項に係る第1の画像形成装置は、請求項において、吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に至る所要時間を用紙の浮上時間とし、前記用紙の種類毎に空気の制御量及び用紙束上限位置の情報が設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付け、前記空気を吹き付けられて浮き上がる用紙の浮上時間を測定し、測定された前記用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙に吹き付ける空気の制御量を求める処理を第1の給紙調整モードとしたとき、前記第1の給紙調整モードを実行して得られた前記空気の制御量を前記給紙機構に設定し、設定された前記空気の制御量に基づいて前記用紙収納部から吹き上がる用紙を画像形成部へ送出する用紙給紙制御を実行することを特徴とするものである。
請求項に係る第2の画像形成装置は、請求項において、前記吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に至る所要時間を用紙の浮上時間とし、前記用紙束上限位置が設定された前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付け、前記空気を吹き付けられて浮き上がる用紙の浮上時間を測定し、測定された前記用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙束の上限位置を制御する処理を第2の給紙調整モードとしたとき、前記第2の給紙調整モードを実行して得られた前記用紙束上限検知センサの位置を調整することに修正される前記用紙束上限位置を前記給紙機構に設定し、設定された前記用紙束上限位置に基づいて前記用紙収納部から吹き上がる用紙を画像形成部へ送出する用紙給紙制御を実行することを特徴とするものである。
請求項1に記載の第1の給紙装置によれば、用紙に吹き付ける空気の制御量を求める制御部を備え、この制御部は、測定された用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された用紙の浮上時間の期待値と測定された用紙の浮上時間とを一致させるための空気の制御量を求める。その際に、制御部は用紙の有無の検出結果において、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を増加するように空気吹付部を制御し、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を減少するように空気吹付部を制御するものである。
この構成によって、紙種や斤量等によらず、任意に設定した用紙の浮上時間の期待値に、当該用紙の浮上時間を合わせ込むことができる。また、用紙が吸着許容範囲から吸着送出部の吸着位置に移動する際の吸着距離を調整できるようになる。これにより、用紙収納部から画像形成系等へ送出される用紙の繰出し動作を安定化できるようになる。
請求項に係る第2の給紙装置によれば、制御部が、設定された用紙の浮上時間の期待値と測定された用紙の浮上時間とを一致させるための用紙束の上限位置を制御する。その際に、制御部は、用紙の有無の検出結果において、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、用紙束の上限位置を上昇するように用紙収納部を制御し、用紙束上限位置から浮き上がる用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、用紙束の上限位置を降下するように用紙収納部を制御するものである。従って、用紙が吸着許容範囲から吸着送出部の吸着位置に移動する際の吸着距離を調整できるようになる。
請求項に係る給紙装置は、請求項において、制御部が用紙有無検出結果に基づいて用紙束上限検知センサの位置を調整して、用紙束の上限位置を制御するので、用紙が吸着許容範囲から吸着送出部の吸着位置に移動する際の吸着距離を調整できるようになる。
請求項乃至に記載の画像形成装置によれば、給紙機構には本発明に係る第1又は第2の給紙装置が実装されるので、プログラミングされていないユーザ固有の特殊紙についても、最適な空気の制御量及び最適な用紙束上限位置を設定できるようになり、特殊紙の用紙の浮上時間を当該特殊紙以外の他の用紙の浮上時間に合わせ込むことができる。従って、特殊紙についても、他の用紙と同等な浮上速度を設定できるようになる。これにより、紙種や斤量等に左右されずに、一定の速度で給紙される用紙に画像を形成できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態に係る給紙装置及び画像形成装置について説明をする。
図1は本発明の実施形態としての画像形成装置100の全体構成例を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100はモノクロ複写機を構成し、装置本体部101、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF及び大容量の給紙装置LTから構成される。
装置本体部101は、定着装置7、画像処理部20、用紙搬送部70及び画像形成部80を有して構成される。用紙搬送部70は給紙トレイ10、第1給紙部11、第2給紙部12、排紙部14、搬送路切換部15、循環再給紙部16及び反転排紙部17から構成されている。給紙トレイ10は用紙収納部の一例を構成し、装置本体内実装用の用紙給紙部23を構成する(図3参照)。
画像形成部80は、像担持体である感光体1、帯電部2、露光装置3、現像装置4、転写部5及びクリーニング部6を有し、用紙搬送部70によって搬送される用紙Pに画像を形成して画像面が未定着である記録済みの用紙Pを定着装置7へ出力する。定着装置7は、画像形成部80から出力される用紙Pを定着する。
自動原稿送り装置DFの原稿台上には原稿dが載置され、原稿dは図示しない給紙部により搬送され、画像読取装置SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が露光され、イメージセンサCCDにより読み込まれる。イメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーデインク補正、画像圧縮処理等を行った後、露光装置3に原稿読取データDsc(画像信号)となって送られる。
画像形成部80においては、帯電や、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。例えば、感光体1の表面が帯電部2により帯電され、露光装置3からのレーザ光照射により静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像が顕像化されてトナー像となる。次いで、給紙トレイ10に収容された用紙Pが第1給紙部11から搬送される。用紙Pは、レジストローラから成る第2給紙部12でトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pは、転写部5でトナー像が転写されてから定着装置7により定着される。
定着後の用紙Pは、排紙部14により装置外に排出される。一方、クリーニング部6により感光体1上の転写残のトナーが除去される。なお、両面コピーの場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、循環再給紙部16に送り込まれて反転され、再び画像形成部80において第2面に画像形成後、排紙部14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙部17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙部14により装置外に排出される。
なお、給紙装置LTは装置本体外付け用(オプション用)の用紙給紙部の一例を構成し、装置本体部30を有している。装置本体部30の内部には、用紙積載板31、左右のスライドガイド部32,33、積載板駆動部34、ファン駆動部40、制御ユニット50及び給紙搬送ユニット60が設けられる。給紙装置LTでは、左側のスライドガイド部32と、右側のスライドガイド部33との間に、用紙積載板31が昇降自在に係合され、この用紙積載板31上には大量の用紙Pが束状にして載置される。
続いて、図2及び図3を参照して、給紙装置LTについて更に詳しく説明する。図2は、エア捌き方式の給紙装置LTの構成例を示す説明図、及び、図3はその給紙装置LTにおけるセンサ配置例を示す拡大図である。図2に示す給紙装置LTの1つの給紙トレイ10’(機構)は、用紙積載板31、左側のスライドガイド部32(右側は図示せず)、積載板駆動部34、ファン駆動部40、給紙搬送ユニット60及びセンサ位置調整部95を有して構成される。
用紙積載板31は用紙収納部の一例を構成し、左側のスライドガイド部32及び右側のスライドガイド部33に挟まれ、上下に移動可能な構造を有し、複数の用紙Pを積載して収納するようになされる。用紙積載板31は制御ユニット50の制御を受けて積載板駆動部34により上昇される。積載板駆動部34は制御ユニット50の制御を受けて用紙積載板31の移動を制御する。例えば、積載板駆動部34は、1枚の用紙P又は複数の用紙Pが繰り出される毎に用紙積載板31を上昇するように制御する。
最上部及び、当該最上部から下方の数枚の用紙Pは、用紙繰出し時にファン駆動部40によって吹き上げられる。ファン駆動部40は空気吹付部の一例を構成し、用紙束上限位置p1が設定される用紙積載板31の所定の方向、例えば、用紙束の両(片)側面方向から用紙Pに空気(以下サイドエアという)を吹き付けるようになされる。ファン駆動部40はファンモータ40aや、ファン40b、ダクト40c等の他に、図示しない先端捌きファンや、吸引ファン、シャッター機構等を有して構成される。
例えば、用紙束の両側面方向にはダクト40cが配設され、このダクト40cにはファン40b及び、図示しないシャッター機構が接続される。ファンモータ40aが駆動すると、ファン40bが回転し、エアがダクト40cを通って用紙束の両側面方向から吹き出す。これにより、シャッター機構がONする毎に用紙束の両側面方向からサイドエアを供給できるようになる。図中、用紙積載板31上の用紙状態において、用紙Pの密部分が用紙束の部位である。同図において、用紙Pの粗部分が浮き上がった部位である。この例では、7枚の用紙Pが用紙束上限位置p1上の空間に浮き上がっている。
給紙トレイ10’の上部には、吸着搬送部の一例を構成する給紙搬送ユニット60が設けられる。給紙搬送ユニット60は吸引搬送ベルト60aを有しており、用紙捌き動作によって、吹き上げられた用紙Pを吸着して画像形成装置100の第2給紙部12に送出するように動作する。この例では、用紙積載板31上の用紙Pが全て繰り出されると、新たな用紙Pがセットされる。用紙積載板31は、用紙束の重さで降下するように動作する。
図3において、L1は用紙吸引距離であり、給紙搬送ユニット60の吸引搬送ベルト60aが用紙Pを吸着可能とする範囲である。L2は用紙浮上距離であり、ファン駆動部40が用紙Pを浮き上がらせる浮上範囲である。
この例で、給紙搬送ユニット60の下面を基準にして用紙吸引距離L1+用紙浮上距離L2の位置に用紙束上限位置p1が設定される。ここに用紙束上限位置p1とは、給紙搬送ユニット60に対する用紙吸引距離L1+用紙浮上距離L2(可変)が設定される用紙積載板31に収納された用紙束の上限位置(最上層の用紙位置)をいう。用紙束上限位置p1には、用紙束上限検知センサ91が移動可能に配設され、用紙積載板31の可動方向と直交する用紙端面方向から用紙Pを検知して、当該用紙積載板31に収納された用紙束の上限位置を検知する。
用紙束上限検知センサ91にはセンサ位置調整部95が係合される。センサ位置調整部95には、例えば、図示しない位置移動レール機構が設けられ、用紙束上限検知センサ91をスライド自在に係合する。センサ位置調整部95は、第2の給紙調整モードによって、用紙束上限位置p1の調整が必要となった場合に、センサ位置調整信号S95に基づいて用紙束上限検知センサ91の位置を調整するようになされる。センサ位置調整部95はセンサ位置調整信号S95を入力すると、位置移動レール機構に沿って、しかも、用紙束の厚み方向に平行して用紙束上限検知センサ91を上方向又は下方向に移動する。これにより、用紙積載板31に収納された用紙束の上限位置に用紙束上限検知センサ91を合わせ込むことができる。
また、用紙吸引距離L1を成す部位と用紙浮上距離L2を成す部位とを区分する領域には吸着許容範囲L3が設定される。吸着許容範囲L3とは、給紙搬送ユニット60が、吹き上げられた用紙Pを重送無く送出可能な範囲であって、給紙搬送ユニット60によって用紙Pが吸着許容となる範囲をいう。例えば、吸着許容範囲L3を2αとしたとき、吸着許容範囲L3はL1−α<L3<L1+αの関係となる。
L1+αの部位には浮上下限位置p2が設定される。浮上下限位置p2とは、用紙束上限位置p1から浮上した用紙Pが辛うじて吸着が許容される下限位置をいう。浮上下限位置p2には、浮上下限検知センサ92が配設され、エア捌き動作により浮上下限位置p2に浮上した用紙Pが検知される。これにより、浮上した用紙Pの下限位置を検知できるようになる。
L1−αの部位には浮上上限位置p3が設定される。浮上上限位置p3とは、用紙束上限位置p1から浮上した用紙Pが重送無く吸着が許容される上限位置をいう。浮上上限位置p3には、浮上上限検知センサ93が配設され、エア捌き動作により浮上上限位置p3に浮上した用紙Pが検知される。これにより、浮上した用紙Pの上限位置を検知できるようになる。
上述の用紙束上限検知センサ91、浮上下限検知センサ92及び浮上上限検知センサ93は、サイドエア吹き付け方向とほぼ直交する用紙正面に対峙する側であって、用紙浮上方向(用紙束積層方向)に沿って下から順に配設される。この例で、給紙搬送ユニット60には吸着検知センサ94が配設され、吸着許容範囲L3から吸着した用紙Pが検知される。
続いて、画像形成装置100の制御系の構成例について説明する。図4は、画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。図4に示す画像形成装置100は装置本体部101及び給紙装置LTで各々制御系を有している。
装置本体部101はエア捌き方式の大容量の給紙装置LTに接続され、自動原稿送り装置DF、画像読取装置SC、定着装置7、用紙給紙部23、操作表示部24、制御部55及び画像形成部80を有して構成される。
自動原稿送り装置DFは、操作表示部24からのスタート指示に基づいて制御部55から出力される原稿送り制御信号Sdfを入力すると、原稿送り制御信号Sdfに基づいて原稿を自動的に送るようになされる。画像読取装置SCは、操作表示部24からのスタート指示に基づいて制御部55から出力される画像読取制御信号Sscを入力すると、画像読取制御信号Sscに基づいて原稿を自動的に読み取って原稿読取データDscを制御部55に送るようになされる。
操作表示部24は、給紙調整モードや画像形成条件等を設定する際に使用される。操作表示部24にはキーボード、液晶表示ディスプレイ及びタッチセンサパネルを組み合わせたものが使用される。操作表示部24には表示データD25に基づいて、印刷枚数、紙種、用紙サイズ、画像形成モード、給紙トレイ等の画像形成条件を設定するためアイコン映像が表示される。表示データD25は、制御部55から操作表示部24に出力される。紙種には、普通紙、厚紙等の用紙Pの種類や、その重さを示す斤量(坪量)等が含まれる。ユーザは操作表示部24を使用して、紙種やコピー枚数等を設定するように操作される。操作表示部24により設定された給紙調整モードや、紙種、コピー枚数等の設定情報は操作データD24となって制御部55に出力される。
用紙給紙部23は、操作表示部24からの操作データD24に基づく用紙供給信号S23を入力し、用紙供給信号S23に基づいて所定サイズ及び厚みの用紙Pを画像形成部80に供給する。用紙給紙部23は装置本体部101内に設けられた複数の給紙トレイ10により構成される。
画像形成部80は、用紙給紙部23や大容量の給紙装置LTから給紙される用紙Pに原稿読取データDsc及び画像制御信号S80に基づいてモノクロ画像を形成する。原稿読取データDscは、画像読取装置SCから画像形成部80に出力される。画像制御信号S80は、制御部55から画像形成部80に出力される。画像形成部80は、給紙搬送ユニット60によって送出される用紙Pに画像を形成する。
画像形成部80は用紙給紙部23の第2給紙部を介して未定着の用紙Pを定着装置7へ出力する。定着装置7は、画像形成部80から出力される未定着の用紙Pを定着制御信号S7に基づいて定着する。定着制御信号S7は、制御部55から定着装置7に出力される。
図4に示す給紙装置LTは、積載板駆動部34、ファン駆動部40、制御ユニット50、給紙搬送ユニット60、浮上用紙位置センサユニット90、用紙束上限検知センサ91、吸着検知センサ94及びセンサ位置調整部95を有して構成される。浮上用紙位置センサユニット90は、浮上下限検知センサ92及び浮上上限検知センサ93から構成される。
上述の装置本体部101の制御部55には給紙装置LTの制御ユニット50が接続される。制御ユニット50はCPU53(Central Processing Unit;中央処理ユニット)及び記憶部52を有している。記憶部52にはEEPROM(Electric Erasable Program ROM)や、ハードディスク装置等の不揮発性のメモリや、読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、汎用ワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)が使用される。
不揮発性のメモリには、例えば、当該給紙装置LTの全体を制御するためのシステムプログラムが格納される。RAMには、プログラムデータや、給紙制御実行時の制御コマンド等を一時記憶するようになされる。CPU53は電源がオンされると、ROMからシステムプログラムをRAMに読み出してシステムプログラムを起動し、当該給紙装置全体を制御するようになされる。
CPU53は給紙制御に関して装置本体部101と通信処理を実行する。例えば、CPU53は、装置本体部101の制御部55から操作データD24に基づく用紙供給信号Sltや制御情報等を入力する。制御情報はCPU53に設定され、給紙調整モードにおいて紙種毎に取得した用紙束上限位置p1とサイドエアの風量とに関する情報である。
CPU53は、紙種毎に用紙束上限位置p1とサイドエアの風量とに関する制御情報を設定し、用紙供給信号Sltに基づいて所定サイズ及び厚みの用紙Pを画像形成部80に供給するように給紙搬送ユニット60を制御する。この例で給紙調整モードは第1及び第2の給紙調整モードに分かれている。CPU53は、第1の給紙調整モードを実行して得られたサイドエアの風量をファン駆動部40に設定し、ここに設定されたサイドエアの風量に基づいて用紙積載板31の最上層から吹き上がる用紙Pを画像形成部80へ送出する用紙給紙制御を実行する。
ここに第1の給紙調整モードとは、用紙束上限位置p1(図3参照)が設定された用紙積載板31の側面の方向から用紙Pに空気(サイドエア)を吹き付け、サイドエアを吹き付けられて浮き上がる用紙Pの浮上時間を測定し、ここに測定された用紙Pの浮上時間に対して用紙Pの浮上時間の期待値を設定し、ここに設定された用紙Pの浮上時間の期待値と測定された用紙Pの浮上時間とを一致させるための最適なサイドエアの風量を求める処理をいう。用紙Pの浮上時間とは、用紙Pが用紙束上限位置p1から用紙浮上距離L2を浮上して吸着許容範囲L3に至る所要時間(移動時間)をいう。
また、第2の給紙調整モードとは、用紙束上限位置p1が設定された用紙積載板31の側面の方向から用紙Pに空気(サイドエア)を吹き付け、サイドエアを吹き付けられて浮き上がる用紙Pの浮上時間を測定し、ここに測定された用紙Pの浮上時間に対して用紙Pの浮上時間の期待値を設定し、ここに設定された用紙Pの浮上時間の期待値と測定された用紙Pの浮上時間とを一致させるための最適な用紙束の上限位置を求める処理をいう。
この例では、CPU53は、用紙束上限位置p1から吸着許容範囲L3に浮き上がる用紙Pの有無を検出し、この用紙有無検出結果に基づいて用紙束上限検知センサの位置を調整することで修正される用紙束の上限位置を制御する。第2の給紙調整モードは、第1の給紙調整モードと別個独立して実行したり、第1の給紙調整モードで最適な調整ができなかった場合に、第1の給紙調整モードに続けて第2の給紙調整モードを実行するようになされる。第2の給紙調整モードでは、用紙束上限検知センサ91の位置が可変され、このセンサ位置(制御目標)に追従するように、給紙トレイ10’の用紙積載板31の上昇や下降による用紙束の上限位置が制御される。
積載板駆動部34は制御ユニット50内の図示しないI/Oポートを介してCPU53に接続され、積載板駆動信号S34に基づいて図1に示した用紙積載板31を上昇駆動するように動作する。積載板駆動信号S34はCPU53からI/Oポートを介して積載板駆動部34に出力される。
ファン駆動部40も同様にしてCPU53に接続され、ファン駆動信号S40に基づいて図示ないファンを駆動し、用紙積載板31上の用紙束にサイドエアを吹き付けるように動作する。ファン駆動信号S40はCPU53からファン駆動部40に出力される。
給紙搬送ユニット60は同様にCPU53に接続され、給紙制御信号S60に基づいて図示ない給紙モータを駆動し、用紙吹き上げ動作によって、吹き上げられた用紙Pを吸着して画像形成装置100の第2給紙部12に送出するように動作する。給紙制御信号S60はCPU53から給紙搬送ユニット60に出力される。
用紙束上限検知センサ91は同様にCPU53に接続され、用紙束上限位置p1で用紙積載板31に収納された用紙束の上限位置を検知して用紙束上限検知信号S91を発生する。用紙束上限検知センサ91は、例えば、用紙束上限位置p1を検知するとONして、ハイ・レベルの用紙束上限検知信号S91を発生する。未検知の場合はOFFしてロー・レベルの用紙束上限検知信号S91を発生する。用紙束上限検知信号S91は、用紙束上限検知センサ91からCPU53に出力される。CPU53は、用紙束上限検知センサ91から出力される用紙束上限検知信号S91により用紙束の上限位置(用紙積載板31の位置)を決める。
浮上下限検知センサ92も同様にCPU53に接続され、浮上下限位置p2で浮上する用紙Pの位置を検知して浮上下限検知信号S92を発生する。浮上下限検知センサ92は、例えば、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上下限検知信号S92を発生する。未検知の場合はOFFしてロー・レベルの浮上下限検知信号S92を発生する。浮上下限検知信号S92は、浮上下限検知センサ92からCPU53に出力される。
浮上上限検知センサ93も同様にCPU53に接続され、浮上上限位置p3で浮上する用紙Pの位置を検知して浮上上限検知信号S93を発生する。浮上上限検知センサ93は、例えば、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上上限検知信号S93を発生する。未検知の場合はOFFしてロー・レベルの浮上上限検知信号S93を発生する。浮上上限検知信号S93は、浮上上限検知センサ93からCPU53に出力される。
吸着検知センサ94も同様にCPU53に接続され、給紙搬送ユニット60で吸着許容範囲L3から吸着した用紙Pを検知して吸着検知信号S94を発生する。吸着検知センサ94は、例えば、浮上する用紙Pを吸着するとONして、ハイ・レベルの吸着検知信号S94を発生する。未検知の場合はOFFしてロー・レベルの吸着検知信号S94を発生する。吸着検知信号S94は、吸着検知センサ94からCPU53に出力される。この例で、用紙束上限検知センサ91、浮上下限検知センサ92、浮上上限検知センサ93及び吸着検知センサ94には、反射型のフォトセンサが使用される。
センサ位置調整部95は同様にCPU53に接続され、センサ位置調整信号S95に基づいて用紙束上限検知センサ91を昇降駆動し、用紙積載板31上の用紙束の最上層を検知するように動作する。センサ位置調整信号S95はCPU53からセンサ位置調整部95に出力される。
CPU53はサイドエアの風量を可変する制御機能を有している。CPU53は、浮上上限検知センサ93から出力される浮上上限検知信号S93に基づいてエア風量を制御し、浮上する用紙Pの浮上位置を制御する。このとき、一度に浮上させる用紙Pの紙量(例えば、数枚〜数十枚等)を制御してもよい。
この例で、CPU53は、用紙束上限位置p1から吸着許容範囲L3に浮き上がる用紙Pの有無を検出し、用紙有無検出結果に基づいて用紙Pに吹き付けるサイドエアの風量を増減する。吸着許容範囲L3に浮き上がる用紙Pの有無は、例えば、用紙束上限検知センサ91がONして、浮上下限検知センサ92もONする状態がCPU53に入力されることで検出される。表1は、浮上上限検知センサ93、浮上下限検知センサ92の出力と、用紙Pの浮上状態とその際の制御内容をまとめたものである。
Figure 0005298804
例えば、CPU53は、浮上下限検知センサ92から浮上下限検知信号S92を入力し、浮上上限検知センサ93から浮上上限検知信号S93を入力する。表1によれば、浮上上限検知センサ93がOFFで、浮上下限検知センサ92もOFFである(1)の状態は、用紙Pが吸着許容範囲L3の下限位置に届いていない場合である。この場合、CPU53は、『サイドエアの風量を「強」に変更する』内容のファン駆動信号S40をファン駆動部40に出力する。また、CPU53は、用紙束上限位置p1を上方修正するために、用紙束上限検知センサ91の位置を上げる」内容のセンサ位置調整信号S95をセンサ位置調整部95に出力する。
更に表1によれば、浮上上限検知センサ93がONで、浮上下限検知センサ92もONである(2)の状態は、用紙Pが吸着許容範囲L3の上限位置を越えている場合である。この場合、CPU53は、『サイドエアの風量を「弱」に変更する』内容のファン駆動信号S40をファン駆動部40に出力する。
また、CPU53は、用紙束上限位置p1を下方修正するために、用紙束上限検知センサ91の位置を下げる」内容のセンサ位置調整信号S95をセンサ位置調整部95に出力する。
なお、浮上上限検知センサ93がOFFで、浮上下限検知センサ92がONする(3)の状態は、用紙Pが吸着許容範囲L3内に正常に浮き上がる場合である。この場合は、CPU53は、『サイドエアの風量を「現状維持」する』内容のファン駆動信号S40をファン駆動部40に出力する。用紙束上限位置p1は修正不要(OK)なので、用紙束上限検知センサ91はその位置をキープ(現状維持)するようになる(サイドエア風量の可変フィードバック制御機能)。
このように、CPU53が、吸着許容範囲L3に浮き上がる用紙Pの検出有無に基づいて用紙Pに吹き付けるサイドエアの風量を増減するので、当該用紙Pを再現性良く用紙束上限位置p1から吸着許容範囲L3に浮き上げることができる。この際に得られるサイドエアの風量及び用紙束上限位置p1に関する情報は用紙Pの種類毎に取得される。
この例で、CPU53には、時間測定部の一例を構成するタイマー部51が設けられる。タイマー部51は、ファン駆動部40によってサイドエアが吹き付けられ浮き上がる用紙Pの浮上時間を測定する。用紙Pの浮上時間は、例えば、用紙束上限検知センサ91の位置とサイドエアの風量が設定され、CPU53のタイマー部51が、ファン駆動部40によってサイドエアをオンした時刻から浮上上限検知センサ93が用紙Pを検知する時刻(検知反応を示す時刻)に至る経過時間を計測することによって得られる。
CPU53は、タイマー部51によって測定された用紙Pの浮上時間に対して用紙Pの浮上時間の期待値を設定し、ここに設定された用紙Pの浮上時間の期待値と測定された用紙Pの浮上時間とを一致させるための用紙Pに吹き付けるサイドエアの風量(空気の制御量)を求める。
給紙装置LTでは、CPU53が、用紙Pの浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙Pの浮上時間に対応するサイドエアの風量を求める。このように、CPU53が用紙Pの浮上時間を所定の回数だけ測定し、これらを平均して用紙Pの浮上時間を得るので、より正確な当該用紙Pの浮上時間に対応するサイドエアの風量を求めることができる。
この例で、制御ユニット50内に設けられた記憶部52には、第1、第2の給紙調整モードを実行して得られた当該用紙Pの種類毎にサイドエアの風量及び用紙束上限位置p1の制御情報が格納される。制御情報の格納場所は、制御ユニット50に限定されることはなく、制御ユニット50に代えて装置本体部101内に設けられた記憶部(図示せず)を利用してもよい。制御部55又はCPU53は、給紙制御を実行する時に、当該用紙Pに対応するサイドエアの風量及び用紙束上限位置p1の情報を記憶部52から読み出し制御目標値として給紙装置LTに設定するようになされる。
このように、給紙制御を実行する時に、当該用紙Pに対応するサイドエアの風量及び用紙束上限位置p1の情報を記憶部52から読み出し制御目標値として設定するので、第1、第2の給紙調整モードを実行して得られたユーザ固有の特殊紙についても、最適なサイドエアの風量及び最適な用紙束上限位置p1を設定できるようになり、特殊紙の用紙Pの浮上時間を当該特殊紙以外の他の用紙Pの浮上時間に合わせ込むことができる。
[給紙調整モード]
続いて、給紙装置LTの動作例について給紙調整モードにおける情報取得例を説明する。図5及び図6は、給紙調整モードにおける情報取得例(その1,2)を示すフローチャートである。
この例では、装置本体部101から給紙装置LTに給紙調整モードが設定される。給紙調整モードは、大量コピーを実行する前、給紙トレイ10’に新たな用紙束がセットされた場合、デフォルトの制御情報が準備されていない特殊紙がセットされた場合等に実行する。給紙調整モードに関しては、第1の給紙調整モードで最適な調整ができなかった場合に、第1の給紙調整モードに続けて第2の給紙調整モードを実行する場合を例に挙げる。
この動作例では、給紙トレイ10’に新たな用紙束がセットされた場合を想定する。この場合、用紙束上限位置p1に用紙束の最上部がある条件で、サイドエアをONした後に、浮上上限検知センサ93がONになるまでの浮上時間が、その期待値t(ms)と等しくなるように用紙束上限位置p1とサイドエアの風量を調節する処理を実行する。この制御条件にて浮上する用紙Pが浮上上限検知センサ93(浮上上限位置p3)を越えすぎないように制御する。
これらを情報取得条件にして、装置本体部101から給紙装置LTに第1の給紙調整モードが設定されると、図5に示すフローチャートのステップST1でCPU53は浮上時間の期待値t(ms)を記憶部52(レジスタでもよい)に設定する。この期待値t(ms)は、例えば、画像形成部80の画像形成能力を発揮する値である。
次に、ステップST2でCPU53は、用紙束上限位置p1(初期設定位置)まで用紙積載板31を上げるように積載板駆動部34を制御する。このとき、積載板駆動部34は、CPU53から出力される積載板駆動信号S34に基づいて、図1に示した用紙積載板31を上昇駆動するように動作する。
用紙束上限検知センサ91は、用紙束上限位置p1検知するとONして、例えば、ハイ・レベルの用紙束上限検知信号S91を発生する。用紙束上限検知信号S91は、用紙束上限検知センサ91からCPU53に出力される。CPU53は、用紙束上限検知センサ91から出力される用紙束上限検知信号S91により用紙束の上限位置(用紙積載板31の位置)を決める。
ステップST3でCPU53は、サイドエアをON(初期設定値で動作)するようにファン駆動部40を制御すると共に、タイマー部51を起動して計測動作を開始する。ファン駆動部40は、CPU53からファン駆動信号S40を入力すると、ファン駆動信号S40に基づいてファンモータ40aを駆動する。図2に示したファンモータ40aが回転すると、ファン40bが回転し、エアがダクト40cを通って用紙束の両側面方向から吹き出す。これにより、シャッター機構がONする毎に両側面方向から、用紙積載板31上の用紙束にサイドエアを吹き付けるように動作(サイドエアを供給)できるようになる。タイマー部51は、ファン駆動部40によってサイドエアが吹き付けられ浮き上がる用紙Pの浮上時間を測定する。
ステップST4でCPU53は、浮上下限検知センサ92がONしたか否かを検出する。浮上下限検知センサ92は、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上下限検知信号S92をCPU53に出力する。CPU53は、浮上下限検知センサ92がONしたことを検出すると、ステップST5に移行してタイマー動作を停止して浮上時間を測定する。この例では、ファン駆動部40によってサイドエアをオンした時刻から浮上下限検知センサ92が用紙Pを検知する時刻(検知反応を示す時刻)に至る経過時間を計測する。
その後、ステップST6で浮上上限検知センサ93がOFFしたか否かを検出する。浮上上限検知センサ93は、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上上限検知信号S93をCPU53に出力される。このとき、サイドエアが強いと用紙Pは浮上を続けるので、浮上上限検知センサ93がONする。しかし、サイドエアが適量であると用紙Pが浮上を続けるものの浮上上限位置p3には到達せず、浮上上限検知センサ93はOFFしたままとなる。
従って、浮上上限検知センサ93がOFFしたままである(3)の状態となっている場合は、ステップST7に移行して、CPU53は、先に測定した用紙Pの浮上時間と、当該用紙Pの浮上時間の期待値t(ms)とを比較し、用紙Pの浮上時間が許容範囲内にあるか否かを判別する。用紙Pの浮上時間が許容範囲内にあると判別された場合は、ステップST8に移行する。
一方、上述のステップST4で浮上下限検知センサ92がONしない(1)の状態となっている場合には、ステップST9に移行して、サイドエアをONしてから数秒経過したか否かを判別する。サイドエアをONしてから数秒経過していないと判別された場合は、ステップST4に戻って、CPU53は、浮上下限検知センサ92がONしたか否かの判別を継続する。
サイドエアをONしてから数秒経過したと判別された場合には、ステップST10に移行してCPU53はタイマー動作を停止する(時間を測定する)。その後、ステップST11に移行してCPU53は、第1及び第2の給紙調整モードに基づいて用紙束上限位置p1とサイドエアとを調整する。そして、ステップST12に移行してCPU53は、サイドエアをONすると共に、タイマー動作を開始して用紙Pの浮上時間を測定する。その後、ステップST4に戻る。
上述のステップST6で浮上上限検知センサ93がOFFしない(2)の状態となっている場合は、ステップST13に移行してCPU53は、第1及び第2の給紙調整モードに基づいて用紙束上限位置p1とサイドエアとを調整する。その後、ステップST12に戻ってCPU53はサイドエアをONすると共に、タイマー動作を開始して用紙Pの浮上時間を測定する。その後、ステップST4に戻る。
また、上述のステップST7でCPU53は、先に測定した用紙Pの浮上時間が許容範囲内から外れると判別した場合は、ステップST14に移行して給紙調整モードを開始してから数秒経過したか否かを判別する。給紙調整モードを開始してから数秒経過したと判別した場合は、ステップST15に移行して、CPU53は、浮上時間の期待値t(ms)がNG値であると、装置本体部101の操作表示部24等の画面にエラーを表示する。その後、CPU53は給紙調整モードを終了する。
上述のステップST14でCPU53が給紙調整モードを開始してから数秒経過していないと判別した場合は、ステップST16に移行して、先に測定した用紙Pの浮上時間と浮上時間の期待値t(ms)との差が大きいか否かを判別する。CPU53は、両者の差が大きいと判別した場合は、ステップST17で第1及び第2の給紙調整モードに基づいて用紙束上限検知センサ91の位置(用紙束上限位置p1)とサイドエアの風量とを調整する。
例えば、CPU53は、浮上下限検知センサ92から浮上下限検知信号S92を入力し、及び、浮上上限検知センサ93から浮上上限検知信号S93を入力する。そして、浮上上限検知センサ93がOFFで、浮上下限検知センサ92もOFFである(1)の状態によれば、用紙Pが吸着許容範囲L3の下限位置に到達する浮上速度が遅い場合である。この場合、CPU53は、『サイドエアの風量を「強」に変更する』内容のファン駆動信号S40をファン駆動部40に出力する。
また、CPU53は、用紙束上限位置p1を上方修正するために、第2の給紙調整モードに基づいて用紙束上限検知センサ91の位置を上げる」内容の積載板駆動信号S34を積載板駆動部34に出力する。これにより、用紙浮上距離L2が減少するので、用紙吸引距離L1を減少する方向に調整できるようになる。その後、ステップST12に移行する。
上述のステップST16で、CPU53は両者の差が小さいと判別した場合は、ステップST18に移行して第2の給紙調整モードに基づいて用紙束上限位置p1を調整する。このとき、浮上上限検知センサ93がONで、浮上下限検知センサ92がONとなるような(2)の状態によれば、用紙Pが吸着許容範囲L3の上限位置を越えている場合である。この場合、CPU53は、『サイドエアの風量を「弱」に変更する』内容のファン駆動信号S40をファン駆動部40に出力する。
また、CPU53は、用紙束上限位置p1を下方修正するために、用紙束上限検知センサ91の位置を下げる」内容の積載板駆動信号S34を積載板駆動部34に出力する。これにより、用紙浮上距離L2が増加するので、用紙吸引距離L1を増加する方向に調整できるようになる。その後、ステップST12に移行し、上述したステップST4〜ST8の処理を実行する。
ステップST8でCPU53は、用紙束上限検知センサ91の位置(用紙束上限位置p1)とサイドエアの風量とを示す制御情報を記憶部52に格納する。給紙調整モード時に得られた最適な用紙束上限検知センサ91の位置(用紙束上限位置p1)とサイドエアの風量とを示す情報は当該用紙毎に紐付けして格納される。これらの情報を格納した後に、第2の給紙調整モードを終了する。
このように給紙装置LTによれば、積載板駆動部34,ファン駆動部40及びセンサ位置調整部95を制御する制御ユニット50を備え、制御ユニット50がサイドエアの風量と用紙束上限位置p1を調整することで、紙種や斤量等によらず、任意に設定した用紙Pの浮上時間の期待値t(ms)に、当該用紙Pの浮上時間を合わせ込むことができる。
また、用紙Pが吸着許容範囲L3から給紙搬送ユニット60の吸引搬送ベルト60aに移動する際の用紙吸引距離L1を任意に調整できるようになる。しかも、斤量及び紙種によらず、用紙束上限位置p1から用紙浮上距離L2を浮上して吸着許容範囲L3に至る用紙Pの浮上時間を調整(設定)することができる。これにより、給紙トレイ10’から給紙搬送ユニット60へ用紙Pを給紙する際の用紙吸着動作を安定化できるようになる。
[通常のコピーモード]
続いて、画像形成装置100の動作例について説明する。図7は、通常のコピーモード時の動作例を示すフローチャートである。
この例では、第1及び第2の給紙調整モード時に取得した、用紙束上限検知センサ91の位置(用紙束上限位置p1)やサイドエアの風量等の制御情報が、装置本体部101から給紙装置LTに設定される。コピー動作中は、浮上上限位置p3に用紙Pを浮上させる制御として、浮上上限検知センサ93がONになるときは、サイドエアを1段階弱く、同センサがOFFになるときは、サイドエアを1段階強くするようになされる。用紙Pは用紙供給信号Sltに基づいて画像形成部80へ給紙する。
これを給紙制御条件にして、図7に示すフローチャートのステップST21で装置本体部101から給紙装置LTに制御情報が設定される。制御情報はCPU53に設定され、第1及び第2の給紙調整モードにおいて紙種毎に取得した用紙束上限位置p1とサイドエアの風量とに関する情報である。このとき、CPU53から積載板駆動部34へ積載板駆動信号S34が出力される。積載板駆動部34は、積載板駆動信号S34に基づいて図1に示した用紙積載板31を上昇駆動するように動作する。
なお、特殊紙等のセットにより、用紙束上限位置p1を上方修正する必要がある場合は、第2の給紙調整モードに基づいてCPU53からセンサ位置調整部95へ「用紙束上限検知センサ91の位置を上げる」内容のセンサ位置調整信号S95が出力される。センサ位置調整部95はセンサ位置調整信号S95を入力すると、位置移動レール機構に沿って、しかも、用紙束の厚み方向に平行して用紙束上限検知センサ91を上方向に移動制御する。この移動制御により、用紙積載板31に収納された用紙束の上限位置に用紙束上限検知センサ91を合わせ込むようになされる。もちろん、用紙束上限位置p1を下方修正する必要がある場合は、第2の給紙調整モードに基づいてCPU53からセンサ位置調整信号S95へ「用紙束上限検知センサ91の位置を下げる」内容のセンサ位置調整信号S95が出力される。
次に、ステップST22で給紙装置LTは装置本体部101から給紙&コピー開始コマンドを入力する。給紙&コピー開始コマンドは制御情報が設定された後にCPU53に設定される。このとき、給紙&コピー開始コマンドに基づいてCPU53からファン駆動部40へファン駆動信号S40が出力される。ファン駆動部40は、ファン駆動信号S40に基づいて図2に示したファン40bを駆動し、用紙積載板31上の用紙束にサイドエアを吹き付けるように動作する。
その後、ステップST23でCPU53は、浮上下限検知センサ92がONしたかを判別する。このとき、浮上下限検知センサ92は、浮上下限位置p2へ浮上する用紙Pを検知してCPU53へ浮上下限検知信号S92を出力する。浮上下限検知センサ92は、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上下限検知信号S92を出力する。未検知の場合はOFFしたままロー・レベルの浮上下限検知信号S92を出力する。
CPU53は浮上下限検知センサ92がONしていないことを検出した場合は、ステップST24に移行して、サイドエアがONされてから数秒経過したか否かを判別する。サイドエアがONされてから数秒経過していない場合は、ステップST23に戻る。サイドエアがONされてから数秒経過したことを検出した場合は、ステップST25に移行してCPU53は、サイドエアの風量を1段階「強」にする。その後、ステップST23に戻る。
上述のステップST23で、浮上下限検知センサ92がONしたことを判別した場合は、ステップST26に移行して、CPU53は、浮上上限検知センサ93がOFFしているかを判別する。このとき、浮上上限検知センサ93は、浮上上限位置p3へ浮上する用紙Pを検知してCPU53へ浮上上限検知信号S93を出力する。浮上上限検知センサ93は、浮上する用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの浮上上限検知信号S93を出力する。未検知の場合はOFFしたままロー・レベルの浮上上限検知信号S93を出力する。
また、ステップST26でCPU53は、浮上上限検知センサ93がOFFしていないことを検出した場合は、ステップST27に移行して、サイドエアの風量を1段階「弱」にする。その後、ステップST23に戻る。
上述のステップST26で浮上上限検知センサ93がOFFしていることを判別した場合は、ステップST28に移行して吸着搬送処理を実行する。このとき、給紙装置LTでは、給紙搬送ユニット60が吸着許容範囲L3に浮上する用紙Pを用紙供給信号Sltに基づいて吸着する。吸着検知センサ94は、吸着許容範囲L3から吸着した用紙Pを検知するとONして、ハイ・レベルの吸着検知信号S94を発生する。吸着検知信号S94は、吸着検知センサ94からCPU53に出力される。給紙搬送ユニット60は、画像形成部80へ所定サイズ及び厚みの用紙Pを搬送するようになる。なお、未検知の場合はOFFしてロー・レベルの吸着検知信号S94を発生する。
そして、ステップST29で装置本体部101はコピー処理を実行する。このとき、装置本体部101では画像形成部80が画像制御信号S80に基づいて当該用紙Pに画像を形成する。その後、ステップST30で、装置本体部101の制御部55がコピー処理を終了したか否かを判別する。コピー処理が終了していない場合は、ステップST23に戻って給紙制御を継続する。コピー処理が終了した場合は、給紙制御を終了する。例えば、ファン駆動部40は、ファン駆動信号S40に基づいて図示ないファンを停止し、サイドエアの吹き付け動作を終了する。
このように、実施の形態としての画像形成装置100によれば、本発明に係るエア捌き方式の給紙装置LTを備え、用紙給紙制御を実行するCPU53は、給紙調整モードを実行して得られた用紙束上限検知センサ91の位置(用紙束上限位置p1)を積載板駆動部34に設定し、サイドエアの風量をファン駆動部40に設定する。ここに設定されたサイドエアの風量に基づいて用紙束上限位置p1の用紙積載板31上の用紙束から吹き上がる用紙Pを画像形成部80へ送出するようになされる。
従って、プログラミングされていないユーザ固有の特殊紙についても、最適なサイドエアの風量及び最適な用紙束上限位置p1を設定できるようになり、特殊紙の用紙Pの浮上時間を当該特殊紙以外の他の用紙Pの浮上時間に合わせ込むことができる。この結果、特殊紙についても、他の用紙Pと同等な浮上速度を設定できるようになる。これにより、紙種や斤量等に左右されずに、一定の速度で給紙される用紙Pに画像を形成できるようになる。
上述した実施例では、装置本体部101に外付けする給紙装置LTの場合について説明したが、これに限られることはなく、装置本体部101内に実装した用紙給紙部23に本発明を適用しても同一の効果が得られる。
この発明は、用紙束の側面方向からサイドエアを吹き付けて用紙を浮き上がらせるエア捌き方式の給紙トレイ(機構)を備えたプリンタ(印刷機)や複写機、これらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明の実施形態としての画像形成装置100の全体構成例を示す断面図である。 エア捌き方式の給紙装置LTの構成例を示す説明図である。 その給紙装置LTにおけるセンサ配置例を示す拡大図である。 画像形成装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。 給紙調整モードにおける情報取得例(その1)を示すフローチャートである。 給紙調整モードにおける情報取得例(その2)を示すフローチャートである。 通常のコピーモード時の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 感光体
2 帯電部
3 露光装置
4 現像装置
5 転写部
6 クリーニング部
7 定着装置
10,10’ 給紙トレイ
11 第1給紙部
12 第2給紙部
14 排紙部
15 搬送路切換部
16 循環再給紙部
17 反転排紙部
20 画像処理部
23 用紙給紙部
24 操作部
30,101 装置本体部
31 用紙積載板
32,33 スライドガイド部
34 積載板駆動部
40 ファン駆動部
50 制御ユニット
55 制御部
60 給紙搬送ユニット
80 画像形成部
90 浮上用紙位置センサユニット
91 用紙束上限検知センサ
92 浮上下限検知センサ
93 浮上上限検知センサ
94 吸着検知センサ
95 センサ位置調整部
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮上する所要時間を用紙の浮上時間としたとき、
    前記用紙の種類毎に空気の制御量及び前記用紙束上限位置の情報を格納する記憶部と、
    前記用紙の種類に対応して前記記憶部から読み出される制御目標値としての前記用紙束上限位置及び前記空気の制御量の情報各々設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付ける空気吹付部と、
    前記空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する時間測定部と、
    前記時間測定部によって測定された前記用紙の浮上時間に対して当該用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙に吹き付ける空気の制御量を求める制御部とを備え
    前記制御部は、
    前記用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、
    前記用紙の有無の検出結果において、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を増加するように前記空気吹付部を制御し、
    前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、当該用紙に吹き付ける空気の制御量を減少するように前記空気吹付部を制御することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記用紙束上限位置から浮き上がった前記用紙の上限位置を検知する浮上上限検知センサと、
    前記用紙束上限位置から浮き上がった前記用紙の下限位置を検知する浮上下限検知センサとを備え、
    前記制御部は、
    前記浮上上限検知センサ及び前記浮上下限検知センサの出力に基づいて前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮上する所要時間を用紙の浮上時間としたとき、
    前記用紙の種類毎に空気の制御量及び用紙束上限位置の情報を格納する記憶部と、
    前記用紙の種類に対応して前記記憶部から読み出される制御目標値としての前記用紙束上限位置及び前記空気の制御量の情報が各々設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付ける空気吹付部と、
    前記空気吹付部によって空気が吹き付けられ浮き上がる用紙の浮上時間を測定する時間測定部と、
    前記時間測定部によって測定された前記用紙の浮上時間に対して当該用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙束の上限位置を制御する制御部とを備え
    前記制御部は、
    前記用紙の浮上時間を所定の回数だけ測定し平均して得られた当該用紙の浮上時間に対応する空気の制御量を求めると共に、前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、
    前記用紙の有無の検出結果において、前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上下限位置に到達していない場合は、前記用紙束の上限位置を上昇するように前記用紙収納部を制御し、
    前記用紙束上限位置から浮き上がる前記用紙が吸着許容範囲の浮上上限位置を越えている場合は、前記用紙束の上限位置を降下するように前記用紙収納部を制御することを特徴とする給紙装置。
  4. 前記用紙束の上限位置を検出する用紙束上限検知センサを備え、
    前記制御部は、
    前記用紙束上限位置から吸着許容範囲に浮き上がる前記用紙の有無を検出し、
    用紙有無検出結果に基づいて前記用紙束上限検知センサの位置を調整することにより前記用紙束の上限位置を制御することを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  5. 用紙束の側面方向から空気を吹き付けて用紙を浮き上がらせ、当該用紙を吸着して送出するエア捌き方式の給紙機構と、
    前記給紙機構から送出される用紙に画像を形成する画像形成部とを備え、
    前記給紙機構には、請求項1、2に記載の給紙装置及び請求項3、4に記載の給紙装置の少なくともいずれか一方が実装されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に至る所要時間を用紙の浮上時間とし、前記用紙の種類毎に空気の制御量及び用紙束上限位置の情報が設定され前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付け、前記空気を吹き付けられて浮き上がる用紙の浮上時間を測定し、測定された前記用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙に吹き付ける空気の制御量を求める処理を第1の給紙調整モードとしたとき、
    前記第1の給紙調整モードを実行して得られた前記空気の制御量を前記給紙機構に設定し、設定された前記空気の制御量に基づいて前記用紙収納部から吹き上がる用紙を画像形成部へ送出する用紙給紙制御を実行することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記吹き上げられた用紙を吸着して送出する吸着送出部によって用紙が吸着許容となる範囲を吸着許容範囲とし、前記吸着送出部に対する吸着許容範囲が設定されて用紙を収納する用紙収納部の用紙束の上限位置を用紙束上限位置とし、前記用紙が用紙束上限位置から吸着許容範囲に至る所要時間を用紙の浮上時間とし、前記用紙束上限位置が設定された前記用紙収納部の所定の方向から前記用紙に空気を吹き付け、前記空気を吹き付けられて浮き上がる用紙の浮上時間を測定し、測定された前記用紙の浮上時間に対して用紙の浮上時間の期待値を設定し、設定された前記用紙の浮上時間の期待値と測定された前記用紙の浮上時間とを一致させるための前記用紙束の上限位置を制御する処理を第2の給紙調整モードとしたとき、
    前記第2の給紙調整モードを実行して得られた前記用紙束上限検知センサの位置を調整することで修正される前記用紙束上限位置を前記給紙機構に設定し、設定された前記用紙束上限位置に基づいて前記用紙収納部から吹き上がる用紙を画像形成部へ送出する用紙給紙制御を実行することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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