以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態における複合機の一例の外観図である。図1において、複合機1は、画像形成装置の一例であり、本体部100と、撮像部121と、自動原稿送り部122と、給紙部123a、123b、及び123c(以下、総称する場合「給紙部123」という。)と、排紙部124a及び124b(以下、総称する場合「排紙部124」という。)と、後処理部125と等を有する。
本体部100は、複合機1の制御部等が格納される。撮像部121は、スキャナ等によって構成され、原稿より画像を読み取る。自動原稿送り部122は、原稿を自動的に連続して撮像部121に読み取らせるための機構を有する。給紙部123は、給紙トレイ等によって構成され、印刷用紙が格納される。排紙部124は、排紙トレイ等により構成され、印刷された用紙を排出する。後処理部125は、ステープル処理、パンチ処理、折り処理、ソート処理等の後処理を実行する。
図2は、本発明の実施の形態における複合機の制御部の構成例を示す図である。図2中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図2において、制御部110は、それぞれバスBで相互に接続されている、CPU111、補助記憶装置112、メモリ装置113、ネットワークインタフェース114、通信装置115、及び後処理入出力部116等より構成される。
補助記憶装置112には、インストールされたプログラムや、撮像部121によって読み取られた画像データ等が記録される。メモリ装置113は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置112からプログラムを読み出して格納する。CPU111は、メモリ装置113に格納されたプログラムに従って複合機1に係る機能を実行する。ネットワークインタフェース114は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介した通信を制御する。通信装置115は、FAX通信の制御を行う。後処理入出力部116は、後処理部125との通信を制御する。
なお、図2では、図1において図示されていなかった、印刷部126及び操作部127が図示されている。印刷部126は、感光体ドラム及び転写ベルト等によって構成され、印刷用紙に画像を転写する。操作部127は、いわゆる操作パネルであり、操作指示の入力を受け付けるための各種のボタン(キー)や、情報の表示及び操作指示の入力を受け付けるためのLCD(Liquid Crystal Display)等によって構成される。
また、図2に示されるように、給紙部123は、計測部300を有する。計測部300は、給紙トレイにおける用紙(印刷用紙)の消費(減少)に応じて変化する、給紙トレイに関する物理量(給紙トレイの状態)を計測するために用いられる。
図3は、本発明の実施の形態における複合機の機能構成例を説明するための図である。図3において、複合機1は、印刷処理制御部11、必要量算出部12、残量判定部13、不足判定部14、不足通知部15、履歴更新部16、計測値記録部18、関係導出部19、及び履歴テーブル21等より構成される。これら各部は、プログラムがCPU111によって処理されることにより実現されるソフトウェアである。
印刷処理制御部11は、印刷指示やコピー指示等(以下、「印刷指示等」という。)に応じて実行される印刷処理全般の制御を行う。必要量算出部12は、印刷指示等の内容に基づいて、当該印刷指示に応じて必要とされる(消費される)用紙の枚数(以下、「用紙必要量」という。)を算出する。計測値記録部18は、用紙の消費に応じて、用紙の消費量と、計測部300による計測値とを履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、履歴テーブル21に記録されている、用紙の消費量と計測値との履歴に基づいて、用紙の消費量と計測値の変化との関係を導出する。残量判定部13は、関係導出部19によって導出される用紙の消費量と計測値との関係と、印刷指示時における給紙トレイに関する物理量の計測値とに基づいて、給紙トレイにおける用紙の残り枚数(以下、「用紙残量」という。)を判定(推測)する。不足判定部14は、用紙必要量と用紙残量とを比較することにより、用紙が不足する可能性の有無を印刷実行前に判定する。不足通知部15は、不足判定部14によって、用紙の不足の可能性が有ると判定されたときに、その旨をユーザに通知するための処理を制御する。履歴更新部16は、用紙の消費に応じて履歴テーブル21を更新する。
履歴テーブル21は、印刷が行われるたび(例えば、印刷ジョブが完了するたび)に、ステープルの消費量と計測部300による計測値とが記録されるテーブルである。
図4は、履歴テーブルの構成例を示す図である。履歴テーブル21における各行(各レコード)は、用紙の消費量と、用紙消費後(印刷完了後)の給紙トレイに関する物理量の計測値とを項目として含み、印刷が行われるたび、又は用紙が消費されるたびに追加(記録)される。なお、計測値の変化量が毎回記録されるようにしてもよい。
以下、複合機1の処理手順について説明する。図5は、複合機による印刷時における処理手順を説明するためのフローチャートである。図5の処理は、撮像部121によって読み取られた画像データ、補助記憶装置112に保存されている画像データ、又はネットワークを介して受信される画像データの印刷指示に応じて実行される。
ステップS101において、残量判定部13は、用紙の残量を判定する。当該処理の詳細については後述する。続いて、必要量算出部12は、印刷指示の内容に基づいて、用紙必要量を算出する(S102)。例えば、印刷指示の対象とされているデータのページ数、集約の指定の有無、両面印刷指定の有無、及び印刷部数等のパラメータに基づいて用紙の必要量が算出される。
続いて、不足判定部14は、用紙必要量と用紙残量とを比較することにより、今回の印刷指示に対する印刷処理において用紙が不足するか否かを判定する(S103)。用紙必要量が用紙残量を超える場合、用紙不足と判定され(S103でYes)、不足通知部15は、用紙が不足する可能性があることを通知する(S104)。当該通知(不足通知)は、例えば、操作部127を介して印刷指示が入力された場合は、操作部127に用紙の不足を通知する画面(以下、「不足通知画面」という。)を表示させることにより行われる。また、ネットワークを介して接続されているPC(Personal Computer)等より印刷指示が入力された場合は、当該PCに不足通知画面を表示させることにより行われる。不足通知により、ユーザは、印刷処理が開始される前に、用紙の不足を予め認識することができる。
不足通知に応じて、ユーザが、用紙を給紙トレイ(給紙部123)に補給した場合(S105でYes)、印刷処理制御部11は、印字(印刷用紙への画像の転写)を印刷部126に実行させる(S107)。
一方、不足通知に応じて、ユーザが用紙を補給しない場合、例えば、不足通知画面において、用紙の補給を行わないことがボタン等を介して入力された場合(S105でNo)、印処理制御部11は、対応指示を入力させる(S106)。対応指示の入力とは、例えば、印刷条件の変更(印刷部数の変更、印刷するページの変更、又は使用する給紙トレイ(用紙)の変更等)や、印刷の中止の指示等が相当する。対応指示が入力されると、印刷の中止が指示された場合を除き、印刷処理制御部11は、印字を印刷部126に実行させる(S107)。なお、対応指示の入力において、印刷条件が変更された場合、再度、ステップS102以降を繰り返すことにより、用紙の不足を判定してもよい。
ステップS107に続いて、履歴更新部16は、履歴テーブル21を更新する(S108)。当該処理の詳細については後述する。続いて、印刷処理制御部11は、印刷された用紙の排紙を排紙部124に実行させる(S109)。
続いて、図5のステップS101における処理について説明する。図6は、用紙残量の判定処理を説明するためのフローチャートである。
まず、関係導出部19は、履歴テーブル21に記録されている用紙消費量と計測値の全ての記録(履歴)を読み出す(S201、S202)。続いて、関係導出部19は、読み出された履歴に基づいて、用紙消費量と計測値の変化との関係を導出する(S203)。当該関係は、例えば、用紙一枚当たりの計測値の変化量であってもよいし、計測値の所定の変化量当たりの用紙消費量であってもよい。いずれの場合であっても、履歴テーブル21より取得された過去の履歴における所定期間(例えば、全期間)において消費された用紙枚数と、当該所定期間の計測値の変化量とに基づいて算出すればよい。
続いて、残量判定部13は、給紙部123の計測部300より、現在の物理量の計測値を取得する(S204)。但し、履歴テーブル21において、計測値の変化量ではなく、計測値がそのまま記録されている場合は、履歴テーブル21の最後(最新)のレコードの計測値を取得し、現在の計測値として扱ってもよい。
続いて、残量判定部13は、現在の計測値と、ステップS203において導出された用紙消費量と計測値の変化との関係に基づいて、用紙残量を算出する(S205)。なお、計測値には多少の誤差が含まれる可能性があるため、ここで算出される用紙残量は推定値となる。
続いて、図5のステップS108における処理について説明する。図7は、履歴テーブルの更新処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS251において、履歴更新部16は、履歴テーブル21に新たなレコードを作成し、当該レコードに今回の印刷処理による用紙の消費量を記録する。続いて、履歴更新部16は、給紙部123の計測部300より現在の物理量の計測値を取得し、取得された値を新たに生成されたレコードに記録する(S252)。なお、計測値の変化量を記録する場合は、現在の計測値と、図6のステップS204において取得された値との差分を算出し、その算出結果を記録すればよい。
以下、給紙トレイの具体的構成に基づいて、計測部300について具体的に説明する。て、
図8は、第一の実施の形態における給紙トレイの構造を説明するための図である。図8の説明において、左右方向は、図中における方向に従う。
図8において、給紙トレイ210は、4つの側面と一つの底面により、上面が開放された直方体を形成し、上昇トレイ211、上昇モータ212、及び上昇トレイ支持部材213等が配設されている。
上昇トレイ211は、矩形の板状の部材であり、その上に用紙50が載置される。上昇トレイ211において左端側の両側面には回転軸211aが上昇トレイ211より突き出す形で固定されている。なお、回転軸211aは、給紙トレイ211を貫通していてもよい。上昇トレイ211の両側面より突き出た回転軸211aは、それぞれ給紙トレイ210の対向する側面において回転自在に支持される。
一方、上昇トレイ211の右端側は、図中奥行き方向の中央付付近において上昇トレイ支持部材213の上端によって摺動可能に支持される。上昇トレイ支持部材213は、棒状の部材であり、上昇モータ212の駆動によって上下動する。
上昇トレイ211の右端側が上昇トレイ支持部材213によって上下動する一方で、左端側は回転軸211aによって回転するため、上昇トレイ211は、右側が高く、左側が低くなるような傾斜を形成する。傾斜の角度は、上昇トレイ支持部材213の上下動によって変化する。
給紙トレイ210に用紙50が補給される際、上昇モータ212は、上昇トレイ支持部材213を下降させる。その結果、上昇トレイ211の傾斜は小さくなり、平らに近い状態となる。この状態、すなわち、上昇トレイ211の傾斜が最も小さくなった状態を、以下、「基準状態」という。
給紙が行われる際、上昇モータ212は、用紙50の右端側の最上部が、給紙トレイ210の側面の最上部の給紙位置に到達するまで上昇トレイ支持部213を介して上昇トレイ211を上昇させる。その上昇量は用紙50の枚数の減少に応じて大きくなり、最後の一枚が給紙されるときは、上昇トレイ211が給紙位置まで上昇する。
以下、上記のような構造による給紙トレイ210における計測部300の具体例について説明する。以下の各図において、図8と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第1の例を示す図である。図9では、計測部300としてロータリエンコーダ301を用いた例が示されている。ロータリエンコーダ301は、回転軸211aの回転量(上昇トレイ211の傾き)を計測可能なように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇し、回転軸211aが回転すると、ロータリエンコーダ301によってその回転量(上昇トレイ211の傾斜角度の変化量)が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された回転量を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの回転量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総回転量と、現在までの回転量との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総回転量は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、ロータリエンコーダの代わりにロータリスイッチを用いてもよい。
次に、図10は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第2の例を示す図である。図10では、計測部300としてロータリエンコーダ302を用いた例が示されている。ロータリエンコーダ302は、上昇モータ212の回転量を計測可能なように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211を上昇させるため上昇モータ212が回転すると、ロータリエンコーダ302によってその回転量(回転角度)が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された回転量を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの回転量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総回転量と、現在までの回転量との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総回転量は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、ロータリエンコーダの代わりにロータリスイッチを用いてもよい。
次に、図11は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第3の例を示す図である。図11では、計測部300としてタイマー303を用いた例が示されている。タイマー303は、上昇モータ212の駆動時間(上昇モータ212への電流の供給時間)を計測可能なように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて、上昇トレイ211を上昇させるために上昇モータ212が駆動すると、タイマー303によってその駆動時間が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された駆動時間を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの駆動時間を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総駆動時間と、現在までの駆動時間との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総駆動時間は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図12は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第4の例を示す図である。図12では、計測部300として傾斜センサ304を用いた例が示されている。傾斜センサ304は、上昇トレイ211において、例えば、用紙50が載置される面と反対側の面に配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211の傾斜が変化すると、傾斜センサ304によって傾斜角度が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された傾斜角度を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの傾斜角度を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの傾斜角度と、現在の傾斜角度との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの傾斜角度は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図13は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第5の例を示す図である。図13では、計測部300として加速度センサ305を用いた例が示されている。加速度センサ305は、上昇トレイ211において、例えば、用紙50が載置される面と反対側の面に配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、加速度センサ305によってその加速度が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された加速度に基づいて算出される運動量(移動量)を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの運動量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総運動量と、現在までの運動量との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総運動量は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図14は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第6の例を示す図である。図14では、計測部300として測距センサ306を用いた例が示されている。測距センサ306は、例えば、給紙トレイ210の底面の右端側に配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、測距センサ306によって、測距センサ306が配設された位置における給紙トレイ210の底面から上昇トレイ211までの距離が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された距離を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの距離を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの距離と、現在の距離との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの距離は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、測距センサを上昇トレイ211に配設し、上昇トレイ211から給紙トレイ210の底面までの距離を計測するようにしてもよい。
次に、図15は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第7の例を示す図である。図15では、計測部300として反射型フォトセンサ307を用いた例が示されている。反射型フォトセンサ307は、給紙トレイ210の側面に、用紙50による光の反射が検出可能なように、用紙50の消費に応じて用紙50の高さ(厚さ)が変化する方向(用紙50が積載される方向)に並べて配設される。図中では、給紙トレイ210の奥の側面の右端側において、給紙トレイ210の底面付近から最上部付近まで複数の反射型フォトセンサ307が垂直に一列に並べて配設された例が示されている。
斯かる構成において、用紙50又は上昇トレイ211に対向しない反射型フォトセンサ307は、光の反射を検出せず、用紙50又は上昇トレイ211に対向する反射型フォトセンサ307は、用紙50又は上昇トレイ211による光の反射を検出する。用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、光の反射を検出しないセンサの数は増加し、光の反射を検出するセンサの数は減少する。したがって、当該センサの数の増加又は減少によって、用紙50の厚さ又は上昇トレイ211の高さの変化が検出されうる。
この場合、計測値記録部18は、反射が検出された反射型フォトセンサ307の数、又は反射が検出されなかった反射型フォトセンサ307の数(以下「検出数」という。)を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの検出数の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、現在の検出数と、用紙の残量が0となったときの検出数との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの検出数は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、光を検知する手段ではなく、超音波方式等の他の手段の物と置き換えても良い。
次に、図16は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第8の例を示す図である。図16では、計測部300として発光素子308及び受光素子309を用いた例が示されている。発光素子308は給紙トレイ210の側面に、受光素子309は、上昇トレイ211(用紙50)を挟んで発光素子308と対向する側面に、それぞれ、用紙50の消費に応じて用紙50の高さ(厚さ)が変化する方向(用紙50が積載される方向)に並べて配設される。図中では、給紙トレイ210の奥の側面の右端側に複数の受光素子309が、手前の側面の右端側に複数の発光素子308が、それぞれ給紙トレイ210の底面付近から最上部付近まで垂直に一列に並べて配設された例が示されている。
斯かる構成において、用紙50又は上昇トレイ211に対向しない受光素子309は、発光素子308からの光を検出し、用紙50又は上昇トレイ211に対向する受光素子309は、発光素子308からの光を検出しない。用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、光を検出する受光素子309の数は増加し、光を検出しない受光素子309の数は減少する。したがって、当該センサの数の増加又は減少によって、用紙50の厚さ又は上昇トレイ211の高さの変化が検出されうる。
この場合、計測値記録部18は、光が検出された受光素子309の数、又は光が検出されなかった受光素子309の数(以下「検出数」という。)を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの検出数の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、現在の検出数と、用紙の残量が0となったときの検出数との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの検出数は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、光を検知する手段ではなく、超音波方式等の他の手段の物と置き換えても良い。
次に、図17は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第9の例を示す図である。図17では、計測部300として可変抵抗器310を用いた例が示されている。可変抵抗器310は、上昇トレイ211の傾斜角度又は回転軸211aの回転角度によって抵抗値が変化するように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211の傾斜が大きくなると、可変抵抗器310によって計測される抵抗値が変化する。
この場合、計測値記録部18は、計測された抵抗値を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの抵抗値を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの抵抗値と、現在の抵抗値との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの抵抗値は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図18は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第10の例を示す図である。図18では、計測部300として識別バー311及び少なくとも一つの反射型フォトセンサ312を用いた例が示されている。識別バー311は、細長い板状の部材であり、給紙トレイ210の側面に、給紙トレイ210の底面付近から最上部付近までにかけてその長手方向が反射型フォトセンサ312の移動方向と一致するように(例えば、略垂直方向に)配設される。図中では、給紙トレイ210の奥の側面に配設された例が示されている。識別バー311の表面は、用紙50の消費に応じて用紙50の高さ(厚さ)が変化する方向(上昇トレイ211が上昇する方向)において反射率が一方向(増加方向又は減少方向)に徐々に一定の割合で変化するように形成されている。反射型フォトセンサ312は、識別バー311の表面の反射率を検出(計測)可能なように、上昇トレイ211に固定されて配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、反射型フォトセンサ312によって計測される識別バー311の反射率が変化する。
この場合、計測値記録部18は、計測された反射率を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの反射率の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの反射率と、現在の反射率との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの反射率は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、反射型フォトセンサの代わりに透過型フォトセンサを用いてもよい。この場合、識別バー311を、長手方向において、透過率が一方向に一定の割合で変化するように形成し、透過型フォトセンサによって検出される透過率を計測値として用いればよい。
次に、図19は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第11の例を示す図である。図19では、計測部300として識別バー313及び複数の反射型フォトセンサ314を用いた例が示されている。識別バー313は、細長い板状の部材であり、給紙トレイ210の側面に、給紙トレイ210の底面付近から最上部付近までにかけてその長手方向が反射型フォトセンサ314の移動方向と一致するように(例えば、略垂直方向に)配設される。図中では、給紙トレイ210の奥の側面に配設された例が示されている。識別バー313の表面には、所定のパターン(例えばグレイコードカウンタのパターン)が形成(印刷)されている。複数の反射型フォトセンサ314は、識別バー313の長手方向と交差(直交)する方向に一列に並ぶように上昇トレイ211に配設され、それぞれ識別バー313の異なる位置の表面からの光の反射の有無を検出する。すなわち、識別バー313の表面に形成されるパターンは、光を反射する部分(反射率が所定の閾値以上の部分)と、光を反射しない部分(反射率が所定の閾値未満の部分)とより構成され、光を反射する部分としない部分との配列(順列)は、各反射型フォトセンサ314に対応させて識別バー313の長手方向において変化する。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、各反射型フォトセンサ314によって検出される光の反射の有無の順列が変化する。
この場合、計測値記録部18は、複数の反射型フォトセンサ314によって検出された反射の有無(ON/OFF)の順列を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、予め複合機1の補助記憶装置112等に記録されている、反射の有無の順列ごとに用紙残量が登録された情報を取得する。残量判定部13は、当該情報に現在の反射の有無を当てはめることにより用紙残量の推定値を求める。
次に、図20は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第12の例を示す図である。図20では、計測部300として識別バー315及び少なくとも一つの反射型フォトセンサ316を用いた例が示されている。識別バー315は、細長い板状の部材であり、給紙トレイ210の側面に、給紙トレイ210の底面付近から最上部付近までにかけてその長手方向が反射型フォトセンサ316の移動方向と一致するように(例えば、略垂直方向に)配設される。図中では、給紙トレイ210の奥の側面に配設された例が示されている。識別バー315の表面は、用紙50の消費に応じて用紙50の高さ(厚さ)が変化する方向(上昇トレイ211が上昇する方向)において、一定間隔の縞模様が形成されている。反射型フォトセンサ316は、識別バー315の表面の反射率を検出(計測)可能なように、上昇トレイ211に固定されて配設される。なお、図中では、二つの反射型フォトセンサ316が配設された例が示されているが、一つでもよい。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、反射型フォトセンサ316によって識別バー315の縞模様より検出される反射率(反射の有無)が変化し、その変化の様子に基づいて反射型フォトセンサ316が通過した縞模様の数が増加する。すなわち、当該構成では、ロータリエンコーダと同様の要領で上昇トレイ211の上昇量を計測することができる。
この場合、計測値記録部18は、反射型フォトセンサ316が通過した縞模様の数(例えば、縞の境界の数)を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの計測値の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの計測値と、現在の計測値との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの計測値は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図21は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第13の例を示す図である。図21では、計測部300として上昇トレイ支持部材213及び反射型フォトセンサ317を用いた例が示されている。図21において、上昇トレイ支持部材213の表面は、図18の識別バー311の表面と同様に形成されている。すなわち、上昇トレイ支持部材213の表面は、用紙50の消費に応じて用紙50の高さ(厚さ)が変化する方向(上昇トレイ211が上昇する方向)において反射率が一方向(増加方向又は減少方向)に徐々に一定の割合で変化するように形成されている。反射型フォトセンサ317は、上昇トレイ支持部材213の表面の反射率を検出(計測)可能なように、上昇トレイ支持部材213の移動に対して固定されて、例えば、給紙トレイ210の底面部に配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、反射型フォトセンサ317によって計測される上昇トレイ支持部材213の反射率が変化する。
この場合、計測値記録部18は、計測された反射率を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの反射率の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの反射率と、現在の反射率との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの反射率は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、反射型フォトセンサの代わりに透過型フォトセンサを用いてもよい。この場合、上昇トレイ支持部材213を、長手方向において、透過率が一方向に一定の割合で変化するように形成し、透過型フォトセンサによって検出される透過率を計測値として用いればよい。
また、上昇トレイ支持部材214の表面を図19又は図20の識別バー313又は315のように形成し、反射型フォトセンサ314又は316を、反射型フォトセンサ317の位置に配置してもよい。
次に、図22は、第一の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第14の例を示す図である。図22中、図18と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図22は、計測部300として識別バー311、導光線318、及び光センサ319等を用いた例が示されている。導光線318は、例えば、光ファイバによって構成され、その一端は、例えば、図18において反射型フォトセンサ312が配設された位置に固定され、識別バー311からの光の検出位置320とされる。導光線318の他端は、光センサ319に接続される。したがって、検出位置320において検出される光は、導光線320によって光センサ319に伝達される。光センサ319は、導光線318によって伝達される光を検出し、電気信号を出力する。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、検出位置20も上昇し、光センサ319による計測値が変化する。
この場合、計測値記録部18は、光センサ319による計測値を履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの計測値の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの計測値と、現在の計測値との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの計測値は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
第14の例のような構成によれば、センサ類の配置位置の自由度を高めることができ、また、検出位置320の構成を簡素化することができる。
なお、図22は、第10の例の変形例に相当するが、識別バー311の代わりに、第11の例における識別バー313を用いてもよい。この場合、複数の光センサによって、複数の導光線より伝達される複数の検出位置における光を検出するようにすればよい。
次に、第二の実施の形態について説明する。図23は、第二の実施の形態における給紙トレイの構造及び計測部の例を説明するための図である。図23中、図8と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
第二の実施の形態では、上昇モータ212及び上昇トレイ支持部材213の代わりに、弾力によって上昇トレイ211を上昇又は下降させるための弾性体が用いられている。図中では、弾性体の一例としてのばね215が、上昇トレイ211の右端側の底面側と、給紙トレイ210の底面との間に配設された例が示されている。この場合、用紙50の消費に応じて、ばね215の弾力により上昇トレイ211が上昇する。
図中では、また、計測部300の一例として圧力センサ321が示されている。圧力センサ321は、ばね215の伸縮方向において、ばね215の一端側に配設される。図中では、給紙トレイ210の底面側の一端に配設された例が示されている。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて上昇トレイ211が上昇すると、ばね205は伸張し、圧力センサ321によって検出される荷重は減少する。
この場合、計測値記録部18は、圧力センサ321によって検出される荷重を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの荷重の変化量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、現在の荷重と、用紙残量が0となったときの荷重との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの荷重は、予め複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、上昇トレイ211側に圧力センサ321を配設してもよい。
次に、第三の実施の形態について説明する。図24は、第三の実施の形態における給紙トレイの構造を説明するための図である。図24において、給紙トレイ220は、4つの側面と一つの底面より構成され、その上側にはアームモータ221、給紙アーム222、及び給紙ローラ223等が配設されている。給紙トレイ220の側面のうち、給紙方向の側面は、用紙50が給紙され易いように給紙方向に対して傾斜を有している。
アームモータ221は、アームモータ221を軸として給紙アーム222を回転移動させる。給紙ローラ223の軸は、給紙アーム222によって支持され、アームモータ221とは別の駆動によって回転する。
給紙トレイ220に用紙50が補給される際、アームモータ221の駆動により、給紙ローラ223は最上部まで(例えば、給紙アーム222が水平となる状態まで)上昇する(この状態を、以下「基準状態」という)。用紙50の補給後、給紙トレイ220が閉じられると(セットされると)、アームモータ221の駆動により給紙ローラ223は用紙50に接するまで(用紙50を押し付けるまで)下降する。
給紙時において、給紙ローラ223は、用紙50に押し付けられた状態(圧力をかけた状態)で給紙方向(矢印a2)の方向に回転し、給紙ローラ223の表面と用紙50の表面との摩擦によって用紙50が一枚ずつ給紙トレイ220より給紙される。用紙50が給紙されることにより減少すると(消費されると)、アームモータ221は、給紙ローラ223が用紙50に押し付けられるまで、給紙アーム222を矢印a1の方向に移動させる。
以下、上記のような構造による給紙トレイ220における計測部300の具体例について説明する。以下の各図において、図24と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図25は、第三の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第1の例を示す図である。図25では、計測部300としてロータリエンコーダ331を用いた例が示されている。ロータリエンコーダ331は、アームモータ221の回転量を計測可能なように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて給紙ローラ223を用紙50に押し付けるため、アームモータ221が回転すると、ロータリエンコーダ331によってその回転量(回転角度)が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された回転量を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの回転量を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総回転量と、現在までの回転量との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総回転量は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
なお、ロータリエンコーダの代わりにロータリスイッチを用いてもよい。
次に、図26は、第三の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第2の例を示す図である。図26では、計測部300として可変抵抗器332を用いた例が示されている。可変抵抗器332は、給紙アーム222の傾斜角度又はアームモータ221の回転量によって抵抗値が変化するように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて給紙アーム222の傾斜が変化すると、又はアームモータ221が駆動すると可変抵抗器332によって計測される抵抗値が変化する。
この場合、計測値記録部18は、計測された抵抗値を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの抵抗値を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの抵抗値と、現在の抵抗値との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの抵抗値は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図27は、第三の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第3の例を示す図である。図27では、計測部300として傾斜センサ333を用いた例が示されている。傾斜センサ333は、給紙アーム222に配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じて給紙アーム222の傾斜が変化すると、傾斜センサ333によって傾斜角度が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された傾斜角度を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの傾斜角度を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、用紙残量が0となったときの傾斜角度と、現在の傾斜角度との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。用紙残量が0となったときの傾斜角度は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
次に、図28は、第三の実施の形態の給紙トレイにおける計測部の第4の例を示す図である。図28では、計測部300としてタイマー334を用いた例が示されている。タイマー334は、アームモータ221の駆動時間(アームモータ221への電流の供給時間)を計測可能なように配設される。
斯かる構成において、用紙50の消費に応じてアームモータ221が駆動すると、タイマー334によってその駆動時間が計測される。
この場合、計測値記録部18は、計測された駆動時間を計測値として履歴テーブル21に記録する。関係導出部19は、例えば、用紙1枚当たりの駆動時間を算出する(この算出結果をVとする。)。残量判定部13は、基準状態から用紙残量が0となるまでの総駆動時間と、現在までの駆動時間との差分をVで除すことにより、用紙残量の推定値を算出する。総駆動時間は、予め、複合機1の補助記憶装置112等に記録しておけばよい。
上述したように、本発明の実施の形態における複合機1によれば、印刷指示に応じて、用紙の不足を予測することができる。用紙の不足が予測される場合、それを事前にユーザに通知することができ、用紙の補給や他の代替手の選択を事前に行わせることができる。したがって、用紙不足によって印刷処理が中断されるといった事態の発生を適切に防止することができる。また、ユーザが期待する形式で、又は予め納得して選択された代替の手段による形式で最終的な出力を行うことができる。
また、用紙残量を自動的に算出(推測)するため、用紙を補給した際等に補給量や残量をユーザにわざわざ入力させる必要はない。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。