JP2019142626A - 後処理装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束に対する後処理の実施可否を、各用紙の厚さ等のメディア情報をユーザーが設定しなくても判断することができる後処理装置等を提供する。【解決手段】複数の給紙手段2、34から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙40と信頼性の低いメディア情報を有する用紙50とが混在する用紙束A、B、Cを生成する用紙束生成手段32と、信頼性の低いメディア情報を有する用紙50におけるメディア情報の最大値と最小値を用いて、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値Tmaxと最小値Tminを推定する推定手段301と、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、推定されたメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段301を備えている。【選択図】図10
Description
この発明は、複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束にステープル処理、パンチ処理、リングバインド処理等の後処理を実施可能な後処理装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
例えば、画像形成装置から出力された印刷済みの複数枚の用紙に、1枚又は複数枚の仕切り用紙を挿入して用紙束を生成し、この用紙束に後処理を行う後処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、画像形成済みの複数枚の用紙と仕切り用紙とは、通常、厚さ等のメディア情報が相違する。
一方、後処理装置には後処理可能な閾値、例えば後処理可能な用紙束の厚さが設定されているのが一般的である。
用紙束の厚さが後処理可能な閾値を超えているかどうかを判断するためには、画像形成装置からの用紙や仕切り用紙の厚さについての情報が必要となる。このため、従来では、ユーザーが仕切り用紙を含む用紙の厚さ等のメディア情報について入力するようになっている。
しかしながら、ユーザーがメディア情報を設定するのはその分操作が煩雑となり、使い勝手が良くなかった。
また、昨今では、画像形成装置側の用紙の厚さ等をセンサ等を用いて自動的に測定する技術が提供されていることから、用紙束を構成する仕切り用紙等の他の用紙についても、ユーザーによるメディア情報の設定操作を省略しても、後処理装置による後処理の実施可否を判断できるようにすることが望まれている。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束に対する後処理の実施可否を、各用紙の厚さ等のメディア情報をユーザーが設定しなくても判断することができる後処理装置、画像形成システム及びプログラムを提供することを課題とする。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
(2)用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する前項1に記載の後処理装置。
(3)用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する前項1または2に記載の後処理装置。
(4)前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている前項1〜3の何れかに記載の後処理装置。
(5)前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である前項1〜4の何れかに記載の後処理装置。
(6)前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する前項4に記載の後処理装置。
(7)前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する前項1〜6の何れかに記載の後処理装置。
(8)前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている前項1〜7の何れかに記載の後処理装置。
(9)画像形成装置と、後処理装置装置と、前記後処理装置に備えられた給紙手段と、前記後処理装置に備えられ、前記画像形成装置から出力されてきた用紙と、前記給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
(10)用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する前項9に記載の画像形成システム。
(11)用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する前項9または10に記載の画像形成システム。
(12)前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている前項9〜11の何れかに記載の画像形成システム。
(13)前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である前項9〜12の何れかに記載の画像形成システム。
(14)前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する前項12に記載の画像形成システム。
(15)前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する前項9〜14の何れかに記載の画像形成システム。
(16)前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている前項9〜15の何れかに記載の画像形成システム。
(17)複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて推定する推定ステップと、後処理装置で実施される後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定ステップにより推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断ステップと、をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(1)複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする後処理装置。
(2)用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する前項1に記載の後処理装置。
(3)用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する前項1または2に記載の後処理装置。
(4)前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている前項1〜3の何れかに記載の後処理装置。
(5)前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である前項1〜4の何れかに記載の後処理装置。
(6)前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する前項4に記載の後処理装置。
(7)前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する前項1〜6の何れかに記載の後処理装置。
(8)前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている前項1〜7の何れかに記載の後処理装置。
(9)画像形成装置と、後処理装置装置と、前記後処理装置に備えられた給紙手段と、前記後処理装置に備えられ、前記画像形成装置から出力されてきた用紙と、前記給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする画像形成システム。
(10)用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する前項9に記載の画像形成システム。
(11)用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する前項9または10に記載の画像形成システム。
(12)前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている前項9〜11の何れかに記載の画像形成システム。
(13)前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である前項9〜12の何れかに記載の画像形成システム。
(14)前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する前項12に記載の画像形成システム。
(15)前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する前項9〜14の何れかに記載の画像形成システム。
(16)前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている前項9〜15の何れかに記載の画像形成システム。
(17)複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて推定する推定ステップと、後処理装置で実施される後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定ステップにより推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断ステップと、をプロセッサに実行させるためのプログラム。
この発明によれば、複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束が生成され、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、生成された用紙束におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する。そして、後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断するから、各用紙のメディア情報をユーザーが設定しなくても、後処理の実施可否を判断することができる。このため、後処理を実施するためのユーザーの作業が簡素化され、使い勝手が良くなる。
具体的判断の一例を挙げると、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が後処理可能閾値以下である場合は、後処理可能と判断し、用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が後処理可能閾値以上である場合は、後処理不可能と判断する。
また、後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合には、信頼性の低いメディア情報を測定することにより、より確実な判断を行うことができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成システム1の構成を示す図である。この画像形成システム1は、画像形成装置2にフロア型の後処理装置3が接続されている。
後処理装置3は、給紙手段の一つを構成する画像形成装置2から送られてきたシートの複数枚を束にして、金属針を使用したステープル処理、パンチ穴処理、中綴じ処理などを行う機能を備えている。図1の例では後処理装置12の略中央部に、ステープル処理を行うためのステープル処理部31が配置されている。なお、図1の画像形成装置2では、給紙トレイ21から給紙されシート搬送経路22を下方から縦搬送されてきた用紙に、画像形成部23にて中間転写ベルト24上に生成した画像を転写ローラ25により転写したのち、定着部26で定着し、後処理装置3に搬送するようになっている。なお、図1に示す符号27は画像読取装置であり、符号28は自動原稿搬送装置(ADF)であり、画像形成部23、画像読取装置27、自動原稿搬送装置28等の構成は周知であるので詳細な説明は省略する。
後処理装置3は、画像形成装置2から搬送給紙される印刷済み用紙を用紙束生成部32上にて重ね合わせ状態で待機させる。また、印刷済み用紙とは異なる用紙、例えばこの例のように仕切り用紙を給紙して、印刷済み用紙に混在させるための給紙トレイ34を備えている。そして、画像形成装置2から搬送されてきた印刷済み用紙の所定枚数毎に、給紙トレイ34にセットされた仕切り用紙を給紙し、印刷済み用紙と仕切り用紙とが混在した用紙束を用紙束生成部32上に生成するようになっている。
なお、後処理の種類を示す後処理モード、印刷済み用紙の枚数、印刷済み用紙の何枚目にあるいは何枚毎に仕切り用紙を挿入するか等は、画像形成装置2の操作パネルからユーザーが予め設定するようになっている。
後処理装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた用紙を用紙束生成部32にて重ね合わせ状態で待機させ、それらの用紙の途中、あるいは最初のページあるいは最後ページに、給紙トレイ34にセットされた仕切り用紙を給紙挿入し、印刷済み用紙と仕切り用紙とが混在した用紙束を用紙束生成部32上に生成する。ユーザーの指示通りの用紙束を生成した後、用紙束生成部32上の用紙束に対してユーザーによって指定されたステープル処理等の後処理を実行したのち、排紙部33に排紙する。
図2は、画像形成装置2の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置2は、制御部200、固定記憶装置210、画像読取装置220、操作パネル230、画像出力装置240、プリンタコントローラ250及びネットワークインターフェイス(ネットワークI/F)260、通信インターフェース(通信I/F)270、メディア測定部280等を備え、互いにシステムバス275を介して接続されている。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、S−RAM(Static Random Access Memory)203、NV−RAM(Non Volatile RAM)204及び時計IC205等を備えている。
CPU201は、ROM202等に保存されている動作プログラムを実行することにより、画像形成装置2の全体を統括的に制御する。例えばコピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等を実行可能に制御する。更にこの実施形態では、ユーザーによって後処理装置3による後処理や仕切り用紙の挿入等が指示されたときには、後処理モードや仕切り用紙の挿入条件を後処理装置3に通知するとともに、印刷済み用紙の後処理装置3への搬送等について後処理装置3との通信処理等を行う。
ROM202は、CPU201が実行するプログラムやその他のデータを格納する。
S−RAM203は、CPU201がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に保存する。
NV−RAM204は、バッテリでバックアップされた不揮発メモリであり、画像形成に係わる各種の設定等を記憶するものである。
時計IC205は、時刻を計時すると共に、内部タイマーとして機能し処理時間の計測等を行う。
固定記憶装置210は、ハードディスク等からなり、プログラムや各種データ等を保存する。
画像読取装置220は、スキャナ等を備え、プラテンガラス上にセットされた原稿を走査することによって読み取り、読み取った原稿を画像データに変換する。
操作パネル230は、ユーザーが仕切り用紙の挿入へジョブ等の指示や各種設定を行う際に用いられるものであり、リセットキー231、スタートキー232、ストップキー233、表示部234及びタッチパネル235等を備えている。
リセットキー231は、設定をリセットする際に使用されるものであり、スタートキー232はスキャン等の開始操作に使用されるものであり、ストップキー233は動作を中断する場合等に押下されるものである。
表示部234は、例えば液晶表示装置からなりメッセージや各種の操作画面等を表示するものであり、タッチパネル235は表示部234の画面上に生成され、ユーザーのタッチ操作を検出する。
画像出力装置240は、画像読取装置220で読み取られた原稿の画像データや、端末装置3から送信されたプリントデータから生成された複写画像を用紙上に印字し印刷物として出力するものであり、前述した画像形成部23、中間転写ベルト24、転写ローラ25、定着部26等により構成される。
プリンタコントローラ250は、ネットワークインターフェース260によって受信されたプリントデータから複写画像を生成するものである。
ネットワークI/F260は、パーソナルコンピュータ等の外部装置との間でネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段として機能し、通信I/F270は後処理装置3と通信を行うためのインターフェースである。
メディア測定部280は印刷される用紙の特性についての情報であるメディア情報を測定するものであり、この実施形態では用紙の厚さを測定する。用紙の厚さ測定はセンサ等を用いた公知の方法で行われ、測定結果に基づいて制御部200が印刷時の動作を最適な動作に切り替えることができるようになっている。
図3は後処理装置3の電気的な構成を示すフローチャートである。図3に示すように後処理装置3は、制御部300、固定記憶装置304、前述したステープル処理部31、パンチ処理部35、給紙部305、通信インターフェース(通信I/F)306等を備え、互いにシステムバスを介して接続されている。
制御部300は、CPU301、ROM302、RAM303等を備えている。CPU301は、ROM302等に保存されている動作プログラムを実行することにより、後処理装置3の全体を統括的に制御する。例えば、画像形成装置2と通信を行いながら、ユーザーによって指定された後処理を実行させる。
固定記憶装置304はハードディスク等からなり、プログラムや各種データ等を保存する。
パンチ処理部35は用紙束にパンチ穴を開ける処理を行う。なお、図3の例では後処理部として、ステープル処理部31とパンチ処理部35を示したが、これらに限定されることはない。
給紙部304は、給紙トレイ34にセットされた仕切り用紙を給紙して、画像形成装置2から給紙される用紙と仕切り用紙とが混在した用紙束を、用紙束生成部32上に生成する。給紙部304には給紙トレイ34上の用紙の上限を検知するセンサ36が備えられている。このセンサ36については後述する。
通信I/F306は画像形成装置2と通信を行うためのインターフェースである。
次に、ユーザーが後処理モードとしてステープル処理を指定した場合に、後処理装置3がステープル処理を実施可能な用紙束の厚さである後処理可能閾値と、用紙束の状態を比較して、後処理の実施可否を判断する方法を説明する。
図4は、A〜Cの3種類の用紙束と後処理可能閾値Lとの関係を示す図である。
各用紙束A〜Cには、メディア情報(この例では用紙の厚さ)の信頼性の高い用紙と低い用紙が混在している。各用紙束A〜Cにおける白枠部分は用紙の厚さについての信頼性の高い第1の用紙群、換言すれば厚さが確定している第1の用紙群40を示し、ハッチング部分は信頼性が低い用紙群、換言すれば厚さが確定していない第2の用紙群50を示している。また、第2の用紙群50の各用紙の厚さを、通紙可能な最小厚さと仮定した場合の用紙束の厚さは最小となり、この場合の用紙束A〜Cの厚さをTminとする。一方、第2の用紙群50の各用紙の厚さを、通紙可能な最大厚さと仮定した場合の用紙束の高さは最大となり、この場合の用紙束A〜Cの厚さをTmaxとする。
このように、用紙束A〜Cに信頼性の高い用紙と信頼性の低い用紙が混在した場合、信頼性の低い用紙の厚さに応じて、TmaxとTminとの間で各用紙束A〜Cのそれぞれの厚さに差が発生する。さらに、信頼性の低い用紙の枚数が多いほど、各用紙束A〜Cにおける厚さの差が大きくなる。
図4の用紙束Aでは、厚さが確定していない第2の用紙群50が含まれていても、用紙束Aの最大厚さTmaxが後処理可能閾値Lよりも小さいため、後処理可能と判断できる。図4の用紙束Cでは、厚さが確定していない第2の用紙群50が含まれていても、用紙束Aの最小厚さTminが後処理可能閾値Lよりも大きいため、後処理不可能と判断できる。
しかし、最大厚さTmaxと最小厚さTminとの間に、後処理可能閾値Lが存在する用紙束Bについては、後処理の実施可否を判断できない。即ち、用紙束Bの厚さが最大厚さTmaxのときに後処理を行ってしまうと後処理不良が発生し、用紙束Bの厚さが最小厚さTminのときに後処理不可能と判断すると、ユーザーの望む出力物が得られないという課題が発生する。
なお、図5に示すように、最大厚さTmaxと最小厚さTminとの間に後処理可能閾値が存在する用紙束B1であっても、第2の用紙群50の枚数が少ない場合は、用紙束B1の最大厚さTmaxと最小厚さTminとの差は小さくなる。後処理可能閾値Lにはある程度のマージンを見込んでおり、後処理可能閾値Lを多少超えていても後処理は問題なく実施できるため、後処理可能と判断しても良い。
また、図6に示すように、最大厚さTmaxと最小厚さTminとの間の最小厚さTminに近い位置に後処理可能閾値Lが存在する用紙束B2の場合、第2の用紙群50における各用紙の厚さが薄い場合のみ、後処理可能と判断できるが、第2の用紙群50における各用紙の厚さを測定する必要がある。また、最大厚さTmaxと最小厚さTminとの間の最大厚さTmaxに近い位置に後処理可能閾値が存在する用紙束B3の場合、第2の用紙群50における各用紙が非常に厚い用紙でなければ、後処理可能と判断できるが、やはり第2の用紙群50における各用紙の厚さを測定する必要がある。
この実施形態では、厚さを測定された用紙は信頼性の高い用紙と判断され、厚さを測定されていない用紙や厚さを設定されていない用紙は信頼性の低い用紙と判断される。画像形成装置2から後処理装置3へ給紙される印刷済み用紙は、メディア測定部280によって厚さを測定されているので、信頼性の高い用紙と判断される。メディア測定部280による厚さの測定は、全用紙について行われても良いし、ジョブ毎に先頭の用紙についてのみ行い、他の用紙の厚さは測定された先頭の用紙の厚さと同じであると推定されても良い。また、メディア測定部280が備えられておらず、ユーザーが厚さを設定可能な場合、これを信頼性の高い用紙と判断するように予め設定されていても良いし、信頼性を高いものとするか低いものとするかを、ユーザーが操作パネル230から選択できるようにしても良い。
メディア測定部280によって測定された用紙の厚さは、通信I/F270を介して後処理装置3へ通知される。一方、後処理装置3の給紙部305から給紙される仕切り用紙は、厚さを測定されておらず、信頼性の低い用紙と判断される。
また、仕切り用紙等について厚さをユーザー等が設定可能となされている場合に、厚さを設定された用紙の信頼性を高いものとするか低いものとするかは、予め決められていても良いし、ユーザーが選択できるようにしても良い。この実施形態では、後処理装置3の給紙部305から給紙される用紙は、厚さの設定がなされておらず、信頼性の低い用紙とする。
なお、画像形成装置2から後処理装置3へ給紙される印刷済み用紙の枚数や、後処理装置3の給紙部305から給紙される仕切り用紙の枚数は、公知の技術によりカウントされている。
次に、第2の用紙群50における各用紙、換言すれば後処理装置3の給紙部305から給紙される仕切り用紙の厚さを測定する方法について説明する。
図7は、後処理装置3の給紙部305の構成を模式的に示す図であり、給紙トレイ34に仕切り用紙60が載置されている状態を示している。給紙トレイ34は図示しない駆動モータにより昇降可能に構成されており、給紙トレイ34を上昇(リフトアップ)させることで、前述したセンサ36が給紙トレイ34上の仕切り用紙60の上限を検知してオフからオン(OFF→ON)に切り替わるとともに、センサ36のオンにより給紙トレイ34の駆動モータが停止するようになっている。
しかしながら、モータ停止後も給紙トレイ34は慣性力で上昇し、図7のセンサON→OFFの位置で停止する。なお、図7は給紙トレイ34が停止している状態として描かれているが、実際にはセンサOFF→ONの位置とセンサON→OFFの位置との差分Xだけ、図7の例では仕切り用紙60の5枚分だけ、給紙トレイ34が上昇して停止していることを表している。
この状態で、仕切り用紙60を5枚以上給紙すると、給紙中にセンサ36がオンからオフに切り替わり、給紙トレイ34は再度上昇する。つまりリフトアップ動作を行う。
ここで、センサOFF→ONの位置とセンサON→OFFの位置との差分X、つまり給紙トレイ34が駆動モータの停止後に慣性力で上昇する距離Xは、設計値として決定されており、この距離Xの間に何枚の仕切り用紙60が給紙されたかを調べることにより、仕切り用紙60の一枚あたりの厚さをX/給紙された仕切り用紙枚数(図8の例では5枚)で計算することができる。
しかし、図7の例では、仕切り用紙60を5枚給紙しないと、センサ36がオンからオフに切り替わらないから、例えば3枚の仕切り用紙60が給紙されて1つの用紙束当たりの仕切り用紙60の給紙が完了したときや、次の給紙のために待機している場合には、センサ36がオンからオフに切り替わらず、仕切り用紙60の一枚あたりの厚さを計算することができず、測定タイミングが遅くなり、ジョブが進行してしまう。後処理不可となる場合を考慮すると、後処理実施可否の判断は速やかに行うのが望ましい。
そこで、仕切り用紙60を給紙してもセンサ36がオンからオフに切り替わらないときは、次のような方法で仕切り用紙60の厚さを測定する。
即ち、図7の状態から仕切り用紙60が3枚だけ給紙された状態を図8に示す。この状態から、センサ36がオンからオフに切り替わるまで給紙トレイ34を下降(リフトダウン)させる。給紙トレイ34を下降させたときの下降距離をYとすると、仕切り用紙60の1枚毎の厚さは、(X−Y)/給紙された仕切り用紙枚数(図8の例では3枚)、で演算できる。なお、給紙トレイ34の下降距離Yは、給紙トレイ34の駆動モータの回転量等から演算することで求めることができる。
このような給紙トレイ34のリフトダウン方式による厚さ測定により、速やかに仕切り用紙60の1枚当たり厚さを求めることができる。
ところで、図9に示すように、図7に示した状態から用紙を所定枚数給紙したときに給紙トレイ34が慣性力により上昇する距離を、用紙1についてはX1、用紙1の厚さよりも厚さの薄い用紙2についてはX2とし、給紙トレイ34を図8に示したようにセンサ36がオンからオフへ切り替わるまでリフトダウンしたときの下降距離を、用紙1についてはY1、用紙2についてはY2としたとき、下降距離Y1とY2の差ΔYがある程度大きくないと、特に厚さの差が近似しているときには精度の高い差が出にくい。つまり、精度の高い厚さ測定を行うためには、給紙トレイ34が駆動モータの停止後に慣性で上昇する距離X内での給紙枚数を一定値以上確保して、リフトダウン方式による厚さの測定を行うのが望ましい。これによって、用紙束の最大厚さTmaxと最小厚さTminとの間の最大厚さTmaxに近い位置に後処理可能閾値Lが存在する図6の用紙束B3の場合においても、第2の用紙群50における各用紙が非常に厚い用紙かどうかを精度良く判定することができる。
図10は、後処理装置3がステープル処理を実施可能な用紙束の厚さである後処理可能閾値と、用紙束の状態を比較して、後処理の実施可否を判断するときの、後処理装置3の動作を示すフローチャートである。
この動作は、後処理装置3の制御部300におけるCPU301が、ROM302等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
ユーザーは、画像形成装置2の操作パネル203から、後処理モード、1つの用紙束に含まれる印刷済み用紙の枚数、用紙束の何処に仕切り用紙60を挿入するか等を設定し、後処理装置3の給紙トレイ34に仕切り用紙60をセットした後、スタートキー232を押すと、印刷が開始され、印刷済みの用紙が画像形成装置2から後処理装置3へ給紙される。なお、先頭の印刷済み用紙については、メディア測定部280により厚さを測定された後、後処理装置3へ送られる。
一方、ユーザーにより設定された後処理モード等の設定情報、及びメディア測定部280により測定された厚さについての情報は、後処理装置3へと通知される。
後処理装置3は、ステップS01で、後処理モード等の設定情報、及び印刷済み用紙の厚さについての情報を画像形成装置2から取得して、1つの用紙束に含まれる印刷済み用紙の枚数と、仕切り用紙60の枚数を把握する。仕切り用紙60の枚数は仕切り用紙の挿入箇所から演算すれば良い。
次いで、ステップS02で、印刷済み用紙の枚数と仕切り用紙60の枚数を基に、用紙束の最大厚さと最小厚さを推定する。画像形成装置2から給紙される印刷済み用紙はその厚さが画像形成装置2から通知されていて、信頼性の高い用紙であり、画像形成装置2から通知された厚さを用いて、用紙束内の印刷済み用紙の厚さが計算される。一方、後処理装置3の給紙トレイ34から給紙される仕切り用紙60はその厚さが不明な信頼性の低い用紙であり、通紙可能な最小厚さと仮定して、用紙束の最小厚さTminを推定し、通紙可能な最大厚さと仮定して、用紙束の最大厚さTmaxを推定する。
次いでステップS03で、後処理モードに対応する後処理可能閾値Lが、最大厚さTmaxと最小厚さTminの間に存在するかどうかを判断する。存在する場合は(ステップS03でYES)、ステップS04で給紙トレイ34を上昇させ、ステップS05でセンサ36がオンになったかどうかを判断する。オンになっていなければ(ステップS05でNO)、オンになるのを待つ。オンになると(ステップS05でYES)、ステップS06で給紙トレイ34を停止したのち、ステップS07で、予め設定された用紙束の挿入位置となるように仕切り用紙60を給紙する。給紙トレイ34の上昇を停止したとき、給紙トレイ34は慣性力で本来停止すべき位置よりも上昇している。
この状態で、ステップS08で、前述したリフトダウンによる仕切り用紙60の厚さ測定を実施する。具体的には、センサ36がオンからオフに切り替わるまで、給紙トレイ34を徐々に下げ、センサ36がオンからオフに切り替わると給紙トレイ34を停止させ、給紙トレイ34の下降距離Yを求める。そして、(X−Y)/給紙された仕切り用紙枚数、の式から仕切り用紙60の厚さを算出する。ただし、仕切り用紙60の給紙中にセンサ36がオンからオフに切り替わったときは、給紙トレイ34を下降させることなく、X/給紙された仕切り用紙枚数の式から仕切り用紙60の厚さを算出する。
ステップS09では、算出した仕切り用紙60の厚さを用いて、用紙束の厚さを算出した上で、後処理可能閾値Lと比較して後処理の実施可否を判断する。実施可能な場合は(ステップS09でYES)、ステップS12で、用紙束が生成されたら後処理を実行する。以後は、用紙束が生成される毎に後処理が実行される。
ステップS09で、後処理を実施できない場合は(ステップS09でNO)、ステップS14に進み、画像形成装置2に警告を通知する。画像形成装置2はこの警告を受け、後処理を実施できない旨のメッセージを操作パネル230に表示してユーザーに知らせる。
ステップS03で、後処理モードに対応する後処理可能閾値Lが、用紙束の最大厚さTmaxと最小厚さTminの間に存在しない場合は(ステップS03でNO)、ステップS10で、用紙束の最大厚さTmaxが後処理可能閾値L以下かどうかを判断する。後処理可能閾値L以下であれば(ステップS10でYES)、ステップS11で後処理可能と判断し、ステップS12で、用紙束が生成されたら後処理を実行する。以後は、用紙束が生成される毎に後処理が実行される。後処理可能閾値L以下でなければ(ステップS10でNO)、用紙束の最小厚さTminが後処理可能閾値Lを超えているから、ステップS13で後処理不可能と判断し、ステップS14で、画像形成装置2に警告を通知する。
なお、ステップS10の判断において、用紙束の最大厚さTmaxが閾値Lを僅かに超えているが、閾値のマージンα以下である場合は、後処理可能と判断しても良い。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、用紙束の全体の厚さの最大値と最小値の推定処理や、後処理可能閾値との比較による後処理可否の判断処理を、後処理装置3のCPU(プロセッサ)301が実行する構成としたが、後処理装置3から必要な情報を取得して画像形成装置2のCPU(プロセッサ)201が実行する構成であっても良い。また、画像形成装置2や後処理装置3から必要な情報を取得してパーソナルコンピュータが実行する構成としても良い。
また、後処理装置3の給紙部305から厚さの不明な仕切り用紙を給紙する例を示したが、仕切り用紙ではない他の1枚又は複数枚の用紙を、画像形成装置2から給紙された印刷済み用紙と混在させて用紙束を生成しても良い。
また、用紙のメディア情報が用紙の厚さである場合を説明したが、メディア情報は用紙の厚さに限定されることはなく、厚さに代えて用紙の坪量であっても良いし、後処理の実施可否に影響を与える特性、例えば用紙の硬さ、材質、コーティングの有無、エンボスの有無、あるいはこれらの組み合わせであっても良い。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 後処理装置
31 ステープル処理部
32 用紙束生成部
34 給紙トレイ
35 パンチ処理部
36 センサ
40 信頼性の高いメディア情報を有する用紙
50 信頼性の低いメディア情報を有する用紙
200 制御部
201 CPU
202 ROM
230 操作パネル
240 画像出力装置
270 通信インターフェース
300 制御部
301 CPU
302 ROM
305 給紙部
306 通信インターフェース
A、B、C 用紙束
2 画像形成装置
3 後処理装置
31 ステープル処理部
32 用紙束生成部
34 給紙トレイ
35 パンチ処理部
36 センサ
40 信頼性の高いメディア情報を有する用紙
50 信頼性の低いメディア情報を有する用紙
200 制御部
201 CPU
202 ROM
230 操作パネル
240 画像出力装置
270 通信インターフェース
300 制御部
301 CPU
302 ROM
305 給紙部
306 通信インターフェース
A、B、C 用紙束
Claims (17)
- 複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、
信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、
後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、
を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する請求項1に記載の後処理装置。
- 用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する請求項1または2に記載の後処理装置。
- 前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている請求項1〜3の何れかに記載の後処理装置。
- 前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である請求項1〜4の何れかに記載の後処理装置。
- 前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、
前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する請求項4に記載の後処理装置。 - 前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する請求項1〜6の何れかに記載の後処理装置。
- 前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている請求項1〜7の何れかに記載の後処理装置。
- 画像形成装置と、
後処理装置装置と、
前記後処理装置に備えられた給紙手段と、
前記後処理装置に備えられ、前記画像形成装置から出力されてきた用紙と、前記給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束を生成する用紙束生成手段と、
信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて、前記用紙束生成手段により生成された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を推定する推定手段と、
後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定手段により推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成システム。 - 用紙束の全体におけるメディア情報の最大値が前記後処理可能閾値以下である場合、前記判断手段は後処理可能と判断する請求項9に記載の画像形成システム。
- 用紙束の全体におけるメディア情報の最小値が前記後処理可能閾値以上である場合、前記判断手段は後処理不可能と判断する請求項9または10に記載の画像形成システム。
- 前記後処理可能閾値が、用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値の間に存在する場合に、前記信頼性の低いメディア情報を測定する測定手段を備えている請求項9〜11の何れかに記載の画像形成システム。
- 前記メディア情報は用紙の厚さまたは坪量である請求項9〜12の何れかに記載の画像形成システム。
- 前記複数の給紙手段のうち、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を給紙する給紙手段は、給紙される用紙の上限を検知するセンサと、昇降可能に設けられ、信頼性の低いメディア情報を有する用紙を複数枚載置した状態で、前記センサにより用紙の上限が検知されるまで上昇しさらに慣性力により上昇して停止し、停止した状態で前記用紙を給紙可能に構成された給紙トレイと、を備え、
前記測定手段は、1つの用紙束の生成過程における前記用紙の給紙中に前記センサがオフになったときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、前記給紙トレイの停止後センサがオフになるまでの給紙枚数とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定し、前記センサがオフになる前に前記用紙の給紙が完了しまたは一部給紙後待機しているときは、前記慣性力による給紙トレイの上昇距離と、給紙完了または待機までの給紙枚数と、給紙完了または待機状態で前記センサがオフになるまで給紙トレイを下降させたときの下降距離とから、用紙の厚さもしくは坪量を測定する請求項12に記載の画像形成システム。 - 前記判断手段は、メディア情報が測定されている用紙は、信頼性の高いメディア情報を有する用紙であり、メディア情報が測定されていない用紙は、信頼性の低いメディア情報を有する用紙である判断する請求項9〜14の何れかに記載の画像形成システム。
- 前記メディア情報の信頼性が高いか低いかをユーザーが選択可能となされている請求項9〜15の何れかに記載の画像形成システム。
- 複数の給紙手段から給紙された用紙からなる用紙束であって、信頼性の高いメディア情報を有する用紙と信頼性の低いメディア情報を有する用紙とが混在する用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値を、信頼性の低いメディア情報を有する用紙の前記メディア情報の最大値と最小値を用いて推定する推定ステップと、
後処理装置で実施される後処理モードに応じて予め設定されている後処理可能閾値と、前記推定ステップにより推定された用紙束の全体におけるメディア情報の最大値と最小値に基づいて、後処理の実施可否を判断する判断ステップと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018026696A JP2019142626A (ja) | 2018-02-19 | 2018-02-19 | 後処理装置、画像形成システム及びプログラム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018026696A Pending JP2019142626A (ja) | 2018-02-19 | 2018-02-19 | 後処理装置、画像形成システム及びプログラム |
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2018
- 2018-02-19 JP JP2018026696A patent/JP2019142626A/ja active Pending
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