JP5298358B2 - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5298358B2 JP5298358B2 JP2007011915A JP2007011915A JP5298358B2 JP 5298358 B2 JP5298358 B2 JP 5298358B2 JP 2007011915 A JP2007011915 A JP 2007011915A JP 2007011915 A JP2007011915 A JP 2007011915A JP 5298358 B2 JP5298358 B2 JP 5298358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- gas diffusion
- anion
- cathode
- separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
空気極:1/2O2 + 2H+ + 2e- → H2O ・・・・(2)
アノードよびカソードは、それぞれ触媒層とガス拡散層が積層した構造からなる。各電極の触媒層が固体高分子膜を挟んで対向配置され、燃料電池を構成する。触媒層は、触媒を担持した炭素粒子がイオン交換樹脂により結着されてなる層である。ガス拡散層は酸化剤ガスや燃料ガスの通過経路となる。
Pt + 4Cl- ⇔ [PtCl4]2- + 2e- E0=0.758V ・・・・(4)
また、燃料電池が停止している間に、燃料電池スタックや、カソードに供給される空気などを加湿するためのバブラーは室温で放置されるため、菌が繁殖することがある。菌が繁殖すると、電解質膜の分解などが起こり、再発電後にセル性能が低下するという問題がある。なお、同様な現象は、触媒としてルテニウムなどの金属を用いた場合にも起こりうる。
図1は、実施の形態に係る電極触媒およびこれを用いた燃料電池10の構造を模式的に示す斜視図である。図2は、図1のA−A線上の断面図である。燃料電池10は、平板状のセル50を備え、このセル50の両側にはセパレータ34およびセパレータ36が設けらている。この例では一つのセル50のみを示すが、セパレータ34やセパレータ36を介して複数のセル50を積層して、燃料電池10が構成されてもよい。セル50は、固体高分子電解質膜20、アノード22およびカソード24とを有する。アノード22は、触媒層26およびガス拡散層28からなる積層体を有する。同様に、カソード24は、触媒層30およびガス拡散層32からなる積層体を有する。アノード22の触媒層26とカソード24の触媒層30は、固体高分子電解質膜20を挟んで対向するように設けられている。
すなわち、塩化物イオンが銀と反応して難溶性塩のAgClとなることにより、塩化物イオンが除去される。これにより、触媒として白金を使用した場合に、白金の溶出が生じにくくなり、白金溶出によるセル電圧の低下が抑制される。なお、特定部位に銀を含む陰イオン捕捉層を配置することは、他の臭素イオン、ヨウ素イオンなどのハロゲンイオンや硫黄イオン、シアンイオンにも有効である。なお、塩化物イオンなどの陰イオンは、空気が供給されるカソード側に混入しやすいため、陰イオン捕捉層をカソード側に設けることが好ましい。
図3は、セパレータ36に陰イオン捕捉層100を設けた場合を示す図である。セパレータ36に陰イオン捕捉層100を設ける場合には、図3に示すように、ガス流路40の溝部分のみに陰イオン捕捉層100が設けられていることが望ましい。リブ部分110に陰イオン捕捉層が存在すると、運転時間が長くなるにつれて、銀と塩化物イオンとの反応により、比抵抗の大きい塩化銀が生成する。塩化銀がリブ部分に生成すると、セパレータ36とカソードガス拡散基材との間の界面抵抗が増加し、セル電圧が減少してしまう。なお、図3に示した例では、陰イオン捕捉層100が、ガス流路40の溝部分において全面に設けられているが、陰イオン捕捉層100が、ガス流路40の底部のみ、側部のみ、または上流側、たとえば上流側のみに設けられていてもよい。
カソードガス拡散基材に陰イオン捕捉層を設ける場合には、カソードガス拡散基材に撥水性を付与するためのテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)に、銀コロイド粒子(たとえば、99.9%、325μmメッシュ、ニラコ製)を混ぜて含浸する。図4は、ガス拡散基材に対する銀の添加量(wt%)を変えて、セル電圧および塩化物イオン添加時の電圧低下を測定した結果を示すグラフである。塩化物として100ppmのHClをガス拡散基材に添加した。銀粒子の含浸量は、カソードガス拡散基材の重さに対して、0.1wt%〜15wt%までの範囲が望ましい。銀粒子の含浸量が0.1wt%より少ないと、塩化物イオン添加による電圧低下の抑制効果が認められず、銀粒子の含浸量が15wt%より多いと、相対的に親水性の強い銀によってガス拡散性の低下が認められた。銀粒子の含浸量は、より好ましくは、1wt%〜5wt%であり、2wt%が最も良い性能を示した。
通常、マニホールドは、セパレータの周辺領域に設けられた貫通孔によって形成されている。このため、マニホールドに陰イオン捕捉層を設ける場合には、セパレータに陰イオン捕捉層を設ける処理と同様に、テーピングマスクを用いて貫通孔以外にマスクを施した状態で銀電解めっきを行うことができる。
なお、上述した特定部位は、外部から電圧を印加しない状態で標準水素電極に対する電位が0.200V以上となる部位であるが、外部から電圧を印加することにより、標準水素電極に対する電位が0.200V以上としてもよい。たとえば、マニホールドに連通する酸化剤ガスの配管に、銀を含むフィルターを設け、このフィルターに0.200V以上の電圧を印加してもよい。これによれば、酸化剤が燃料電池に供給される前に、酸化剤に混入した塩化物イオンなどを除去することができる。
Claims (4)
- プロトンを移動させるイオン交換膜と、
前記イオン交換膜の一方の側に設けられたカソードと、
前記イオン交換膜の他方の側に設けられたアノードと、
前記アノードに供給される燃料ガスまたは前記カソード供給される酸化剤ガスが流通する流通路の特定部位において、陰イオンと反応することにより難溶性塩を作る物質として銀を含む陰イオン捕捉層が設けられ、
前記特定部位がセパレータの溝のみ、ガス拡散基材またはマニホールドのうち、少なくとも1カ所であることを特徴とする燃料電池。 - 前記特定部位の標準水素電極に対する電位が0.200V以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記セパレータの溝に設けられた前記陰イオン捕捉層の厚さが1〜100μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
- 前記特定部位がガス拡散基材の場合において、前記陰イオン捕捉層に含まれる銀の含有量が前記ガス拡散基材の重量に対して0.1wt%〜15wt%であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007011915A JP5298358B2 (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007011915A JP5298358B2 (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | 燃料電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008177132A JP2008177132A (ja) | 2008-07-31 |
JP5298358B2 true JP5298358B2 (ja) | 2013-09-25 |
Family
ID=39703990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007011915A Expired - Fee Related JP5298358B2 (ja) | 2007-01-22 | 2007-01-22 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5298358B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6274716B2 (ja) | 2012-03-02 | 2018-02-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ガス拡散層およびガス拡散層を含む膜電極接合体、ならびに膜電極接合体の再生方法 |
JP6141753B2 (ja) * | 2013-11-06 | 2017-06-07 | 日本特殊陶業株式会社 | 固体酸化物形燃料電池 |
JP6477273B2 (ja) * | 2015-06-10 | 2019-03-06 | 株式会社デンソー | 燃料電池用アノードおよびその製造方法ならびに燃料電池単セル |
DE102018002337A1 (de) | 2017-04-08 | 2018-10-11 | Daimler Ag | Verfahren zum Verringern der Halogenion-Verunreinigung in Feststoff-Polymerelektrolyt-Brennstoffzelle |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4415678A1 (de) * | 1994-05-04 | 1995-11-09 | Hoechst Ag | Elektrochemische Zelle |
JPH11162478A (ja) * | 1997-12-02 | 1999-06-18 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池用セパレータ |
JP2000106197A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-11 | Aisin Takaoka Ltd | 燃料電池及び燃料電池用セパレータ |
JP4529205B2 (ja) * | 1999-11-30 | 2010-08-25 | 株式会社豊田中央研究所 | 燃料電池用セパレータおよびこれを備えた燃料電池 |
JP2002198059A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 高分子電解質型燃料電池およびその運転方法 |
JP4886968B2 (ja) * | 2004-02-24 | 2012-02-29 | アイシン精機株式会社 | 燃料電池システム |
JP4957047B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2012-06-20 | 大日本印刷株式会社 | 燃料電池用触媒層−電解質膜積層体 |
-
2007
- 2007-01-22 JP JP2007011915A patent/JP5298358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008177132A (ja) | 2008-07-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4937755B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5118372B2 (ja) | 直接メタノール型燃料電池 | |
JP5260009B2 (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP5034344B2 (ja) | ガス拡散電極およびそれを用いてなる燃料電池 | |
JP5072652B2 (ja) | 水電解装置 | |
JP2009199988A (ja) | 直接メタノール型燃料電池用アノード電極及びそれを用いた直接メタノール型燃料電池 | |
JP5298358B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP5294550B2 (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP2003178780A (ja) | 高分子電解質型燃料電池システム、および高分子電解質型燃料電池の運転方法 | |
JP2007066750A (ja) | 燃料電池用ガス拡散体、燃料電池用セパレータ及び燃料電池 | |
JP2009080967A (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP5274035B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP5219571B2 (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP2006196452A (ja) | 電極 | |
JP5298303B2 (ja) | 膜電極接合体および燃料電池 | |
JP4162469B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用電極構造体 | |
JP2009211953A (ja) | 電極基材、電極、膜電極接合体、燃料電池および電極基材の製造方法 | |
JP2005339962A (ja) | 高分子膜電極接合体、高分子電解質型燃料電池、および高分子膜電極接合体の製造方法 | |
JP5339262B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2009187891A (ja) | 膜電極構造体及び燃料電池 | |
JP2006079840A (ja) | 燃料電池用電極触媒、および、これを用いた燃料電池用mea | |
JP2006120402A (ja) | 燃料電池 | |
JP4043451B2 (ja) | 燃料電池用拡散層およびそれを用いた燃料電池 | |
JP2008288068A (ja) | 燃料電池、燃料電池のアノード、および、膜電極接合体 | |
JP2008218131A (ja) | 固体高分子形燃料電池用膜/電極接合体およびそれを用いた固体高分子形燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130129 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130312 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130507 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130522 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130530 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |