JP5297832B2 - 差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差動伝送ケーブルに使用される中空コア体の製造方法及び製造装置に関する。より詳しくは、中空コア体の特性を制御する技術に関する。
デジタルデータ伝送の高速化及び長距離化が可能であることから、近年、差動伝送ケーブルの需要が高まっている。図8及び図9は差動伝送ケーブルの構造を示す断面図である。図8に示すように、差動伝送ケーブルでは、内部導体101の周囲に絶縁被覆層102が設けられた1対の信号線103が、相互に平行に配置されている。そして、この1対の信号線103を、ドレイン線104と共に、金属テープなどで捲回して、その周囲に外部導体105を形成したものを、更にジャケット106で被覆した構成となっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、図9に示すように、中空コア体を使用した差動伝送ケーブルも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の差動伝送ケーブルにおける信号線113は、内部導体111の周囲に、内環状部112a、外環状部112c及びこれらを連結する連結部112bからなり、長手方向に連続する複数の空隙部112dを有する中空状の絶縁被覆層112が設けられている。この信号線113も、2本が相互に平行に配置されており、その中央谷間部に、ドレイン線114が配置されている。また、これらの周囲には外部導体115が形成されており、外部導体115の外面はジャケット116で被覆されている。
このような中空コア体は、絶縁被覆層を発泡体で形成した場合に比べて、誘電率を低減することができ(特許文献3参照)、更に、長手方向における誘電率のばらつきも少ないため、伝播速度が安定するという特徴がある。このため、この中空コア体を適用した差動伝送ケーブルでは、安定したスキュー(1対の信号線間での伝播速度差)を得ることができる。
一方、従来、絶縁被覆層の厚さを制御することで、同軸ケーブル用コアにおける静電容量、特性インピーダンス及び伝播遅延時間のうちの少なくとも1つの特性を、長手方向に均一化する方法も提案されている(例えば、特許文献4参照。)。この特許文献4に記載の方法では、例えば、静電容量測定装置で測定された単位長毎の静電容量値と、予め決められた値との間で差異が生じた場合には、その結果に基づいて熱可塑性樹脂の押出量や圧力を変更することで、絶縁被覆層の肉厚を調整している。
特開2002−358841号公報 特開2008−103179号公報 特開2007−335393号公報 特開平7−153330号公報
しかしながら、前述した従来の技術には、以下に示す問題点がある。特許文献1,2に記載されているような差動伝送用ケーブルは、スキューが小さいほど、高速で、安定した伝送を行うことができる。このスキューを小さくするには、対になる2本の信号線(コア体)の伝播速度の差、即ち誘電率(εr)の差をなくす必要があるが、原料のロット、外気温及びその他の製造条件の変動により、誘電率(εr)に差がないコア体を製造することは難しいという問題点がある。そこで、従来は、スキューを改善するために、ケーブルの長さを調節するなどして、対になる2本の信号線(コア体)の伝播速度を合わせる作業を行っており、その調整及び検査に多くの時間と手間を要している。
一方、特許文献4に記載の同軸ケーブルの製造方法のように、静電容量の測定値に応じて、コア体の絶縁被覆層の肉厚を制御する方法は、伝播速度の向上に対しては効果が小さく、スキュー特性を重視した制御には有効でないという問題点がある。更に、この方法は、制御可能な範囲が狭く、発泡コア体のように長手方向における発泡度の変化が大きいものについては、誘電率(εr)のばらつきを抑えることはできない。このような理由から、現時点では、スキューが10ps/m以下の差動伝送用ケーブルは実現されていない。
そこで、本発明は、スキューを10ps/m以下にすることができる差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法及び製造装置を提供することを主目的とする。
本発明に係る差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法は、押出成形により、内部導体の周囲に、内環状部、外環状部及びこれらを連結する複数の連結部とで構成され、絶縁性樹脂からなる絶縁被覆体を形成する工程と、前記絶縁被覆体を冷却する冷却工程と、を有し、誘電率の変動に応じて、前記絶縁被覆体の冷却条件を調節し、前記外環状部の形状を変化させる
本発明においては、誘電率の変動に応じて、絶縁被覆体の冷却条件を調節し、外環状部の形状を変化させるため、製造されるコア体では伝播速度のばらつきが抑制される。
この中空コア体の製造方法では、前記内部導体の外径を測定する工程と、冷却後のコア体のキャパシタンスを測定する工程と、冷却後のコア体の外径を測定する工程と、を有し、これらの値から冷却後のコア体の誘電率を算出してもよい。
また、前記誘電率から伝播速度を算出し、該伝播速度が設定よりも遅くなった場合は、前記内環状部、前記外環状部及び前記連結部によって区画される空隙部が前記絶縁被覆体に占める割合が大きくなるように前記冷却条件を調節し、前記伝播速度が設定よりも速くなった場合は、前記空隙部の前記絶縁被覆体に占める割合が小さくなるように前記冷却条件を調節することもできる。
更に、前記冷却工程において前記絶縁被覆体を水冷する場合は、前記誘電率の変動に応じて、押出成形後のコア体が水に浸漬されるまでの時間又は距離を変更すればよい。
一方、前記冷却工程において前記絶縁被覆体を空冷する場合は、前記誘電率の変動に応じて、押出成形後のコア体に風があたるまでの時間又は距離を変更すればよい。
また、前記冷却工程において前記絶縁被覆体を加熱冷却管により冷却する場合であれば、前記誘電率の変動に応じて、前記加熱冷却管の温度を変更すればよい。
本発明に係る差動伝送ケーブル用中空コア体の製造装置は、内部導体の周囲に、内環状部、外環状部及びこれらを連結する複数の連結部とで構成され、絶縁性樹脂からなる絶縁被覆体を形成する押出成形部と、前記絶縁被覆体を冷却する冷却部と、前記冷却部における冷却条件を調節する制御部と、を有し、前記制御部において、誘電率の変動に応じて冷却条件を調節し、前記絶縁被覆体の外環状部の形状を変化させるものである。
本発明においては、制御部により、誘電率の変動に応じて、冷却部における冷却条件を調節し、絶縁被覆体の外環状部の形状を変化させるため、伝播速度を所定の範囲内に納めることができる。
この製造装置は、更に、前記内部導体の外径を測定する内部導体径測定部と、冷却後のコア体のキャパシタンスを測定するキャパシタンス測定部と、冷却後のコア体の外径を測定するコア径測定部と、これらの値から冷却後のコア体の誘電率を算出する演算部と、を有していてもよい。
その場合、前記演算部が前記制御部に設けられていてもよい。
また、前記誘電率から伝播速度を算出し、前記制御部によって、算出された伝播速度が設定よりも遅くなった場合は、前記内環状部、前記外環状部及び前記連結部によって区画される空隙部が前記絶縁被覆体に占める割合が大きくなるように前記冷却条件を調節し、前記伝播速度が設定よりも速くなった場合は、前記空隙部の前記絶縁被覆体に占める割合が小さくなるように前記冷却条件を調節することもできる。
本発明によれば、コア体の誘電率の変動に応じて、押出成形後の冷却条件を調節しているため、伝播速度のばらつきが低減され、差動伝送ケーブルにしたときのスキューを10ps/m以下にすることができる。
(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る中空コア体の製造方法によって製造される中空コア体の構成例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る中空コア体の製造方法を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施形態に係る中空コア体の製造方法において使用する装置の構成例を示す図である。 制御部25の動作を示すブロック図である。 (a)及び(b)は冷却条件を変えて作製した中空コア体を示す断面図である。 横軸にダイス22aと冷却水の水面との距離をとり、縦軸に伝播速度Tをとって、冷却条件と得られたコア体の伝播速度Tとの関係を示すグラフ図である。 本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る中空コア体の製造方法において、加熱冷却管によりコア体を冷却する方法を模式的に示す図である。 特許文献1に記載の差動伝送ケーブルの構造を示す断面図である。 特許文献2に記載の差動伝送ケーブルの構造を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付の図面を参照して、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
先ず、本発明の第1の実施形態に係る中空コア体の製造方法について説明する。図1(a)及び(b)は、本実施形態の中空コア体の製造方法によって製造される中空コア体の構成例を示す断面図である。図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態の製造方法により得られる中空コア体10,11は、内部導体1,3の周囲に、長手方向に連続する空隙部2dを備える絶縁被覆体2を設けたものであり、差動伝送用ケーブルに使用される。
この中空コア体10,11における内部導体は、図1(a)に示す内部導体1ように1本の導線で構成されたものでも、図1(b)に示す内部導体3ように複数の導線で構成されものでもよく、更に、撚線構造のものでもよい。また、内部導体1,3を構成する導線には、例えば強度及び導電性に優れる銅線、銅合金線又はこれらの表面を銀などでめっきしためっき線などを使用することができるが、これらに限定されるものではなく、各種導線から適宜選択して使用することができる。
一方、絶縁被覆体2は、内部導体1,3を覆う内環状部2aと、この内環状部2aの外側に所定の間隔を空けて形成された外環状部2cと、内環状部2a及び外環状部2cを相互に連結する複数の連結部2bとで構成されている。この絶縁被覆体2における内環状部2aと外環状部2cとは、略同軸状に形成されており、連結部2bはこれらの周方向に沿って略等間隔に配置されている。
そして、内環状部2a、外環状部2c及び各連結部2bによって区画される空間は、それぞれ空隙部2dとなっており、各空隙部2dは中空コア体10,11の長手方向(軸方向)に連続して形成されている。また、絶縁被覆体2の長手方向に垂直な断面における空隙部2dの割合、即ち、絶縁被覆体2における空隙率は、例えば40%以上である。更に、外環状部2cの外径、即ち、中空コア体10,11の外径は、例えば3mm以下である。
このような絶縁被覆体2は、熱可塑性樹脂により一体成形することができる。その材質としては、例えば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)などのフッ素樹脂、ポリオレフィン、環状ポリオレフィン、シンジオタクチックポリスチレン(s−PS)、ポリメチルペンテン、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)などが挙げられる。
なお、図1(a),(b)に示す中空コア体10,11では、連結部2bを6箇所設け、6個の空隙部2dを形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、空隙部2dの数は、必要とされる中空率及び機械的特性などに応じて、適宜設定することができる。
次に、本実施形態の中空コア体の製造方法について、図1(a)に示す中空コア体10を製造する場合を例にして、具体的に説明する。図2は本実施形態の中空コア体の製造方法を示すフローチャート図である。また、図3は本実施形態の中空コア体の製造方法において使用する装置の構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態の製造方法においては、先ず、内部導体1の外径を測定する(ステップS1)。
具体的には、図3に示すように、送線機(図示せず)に巻回されている内部導体1を、引取機20aで引き出し、外径測定装置21aによってその外径を測定する。なお、その測定データは、外径測定装置21aから制御部25に送信される。また、この外径測定は、所定の間隔で連続的して行う。
次に、押出成形により、内部導体1の周囲に、熱可塑性樹脂からなる絶縁被覆体2を形成する(ステップS2)。具体的には、所定形状のダイス22aを備えた押出成型機22内に内部導体1を導入し、その周囲に、内環状部2a、外環状部2c及びこれらを連結する連結部2bからなる絶縁被覆体2を形成する。
その後、押出成形後のコア体を冷却し、絶縁被覆体2を構成する樹脂を完全に固化させる(ステップS3)。具体的には、冷却部23に冷水を貯留した冷却槽を設け、押出成形後のコア体を、この冷却槽内の冷水中に浸漬することにより、絶縁被覆体2を構成する樹脂を水冷する。
次に、中空コア体10のキャパシタンス(静電容量)を測定する(ステップS4)。具体的には、冷却後の中空コア体10を、引取機20bを介して、キャパシタンス測定装置24に導入し、そのキャパシタンスを測定する。その測定データは、キャパシタンス測定装置24から制御部25に送信される。
引き続き、外径測定装置21bにより、中空コア体10の外径を測定する(ステップS5)。この外径測定は、所定の間隔で連続的して行い、その測定データは、外径測定装置21bから制御部25に送信される。なお、ステップS4のキャパシタンス測定、及びステップS5の外径測定は、この順に行う必要はなく、外径測定後にキャパシタンス測定を行ってもよい。
次に、制御部25において、ステップS1で測定した内部導体1の外径(d)、ステップS4で測定した中空コア体10のキャパシタンス(C)、ステップS5で測定した中空コア体10の外径(D)から、中空コア体10の誘電率εrを求め、その値に基づいて算出される伝播速度T(ns/m)の値が所定の範囲内になるように、冷却部23での冷却条件を調節する(ステップS6)。また、このとき、伝播速度Tと併せてインピーダンスZ(Ω)も算出し、その値の変化を監視したり、冷却条件の調節に反映させたりすることもできる。
なお、中空コア体10の誘電率εr、伝播速度T(ns/m)及びインピーダンスZ(Ω)は、それぞれ下記数式1〜数式3により求めることができる。また、これらのデータは、例えば毎秒毎に出力するようにする。
図4は制御部25の動作を示すブロック図である。また、図5(a)及び(b)は冷却条件を変えて作製した中空コア体の形状を示す断面図である。図4に示すように、制御部25において算出した伝播速度Tが、予め設定した範囲内であるときは、冷却条件の調節は行わずに、後述する巻き取り工程を行う。一方、伝播速度Tが、予め設定した範囲から外れた場合は、冷却部23における冷却条件、具体的には、押出成形機22のダイス22aと、冷却部23に設けられた冷却槽内の冷水の水面との距離又はコア体が冷水に浸漬されるまでの時間を調節し、絶縁被覆体2の形状を変化させる。
例えば、伝播速度Tが設定範囲よりも遅くなった場合は、ダイス22aと水面との距離を短くする。これにより、図5(a)に示すように、絶縁被覆体2の空隙部2dの外縁(外環状部2cの内縁)が外側に向かって膨らみ、断面の外形が略花びら状となるため、空隙部2dの割合(空隙率)が大きくなる。このとき、空隙部2dの内縁(内環状部2aの外縁)の大きさは変化しない。
一方、伝播速度Tが設定範囲よりも速くなった場合には、ダイス22aと水面との距離を長くする。これにより、図5(b)に示すように、絶縁被覆体2の空隙部2dの外縁(外環状部2cの内縁)の膨らみが小さくなり、空隙部2dの割合(空隙率)が小さくなる。また、空隙部2dの外縁(外環状部2cの内縁)の曲率の低下に伴い、外環状部2cの外縁の曲率も小さくなるため、絶縁被覆体2の断面の外形は略六角形状となる。
このように、絶縁被覆体2の形状を変えると、中空コア体の誘電率εrが変化するため、この誘電率εrから求められる伝播速度Tの値も変化する。図6は横軸にダイス22aと冷却水の水面との距離をとり、縦軸に伝播速度Tをとって、冷却条件と得られたコア体の伝播速度との関係を示すグラフ図である。図6に示すように、ダイス22aと冷却水の水面との距離を短くして、絶縁被覆体2の外形を前述した略花びら状にし、空隙部率を大きくすると、中空コア体の伝播速度Tは速くなる。一方、これらの距離を長くして、絶縁被覆体2の外形を前述した略六角形状にし、空隙率を小さくすると、伝播速度Tは遅くなる。
従って、制御部25で算出した伝播速度T(ns/m)の値に基づいて、冷却条件を調節し、絶縁被覆体2の形状を変化させることにより、製造される中空コア体10の伝播速度Tを一定に保つことが可能となる。なお、この冷却条件の調節は、手動でおこなっても、又は機械制御により自動で行ってもよい。
前述した工程により製造された中空コア体10は、引取機20cを介して、巻取機(図示せず)に送られ、巻き取られる(ステップS7)。
本実施形態の中空コア体の製造方法においては、絶縁被覆体2の形状を変化させることにより、製造される中空コア体の誘電率εr(伝播速度T)を調節しているため、中空コア体の長手方向及び異なるロット間における伝播速度Tのばらつきを低減することができる。また、この製造方法では、誘電率εr及び伝播速度Tをモニターし、その結果に基づいて、押出成形後の冷却条件をフィードバック制御しているため、絶縁被覆体2の形状を、容易にかつ確実に変化させることができる。その結果、本実施形態の製造方法で製造された中空コア体を使用することにより、スキューが10ps/m以下の差動伝送ケーブルを実現することができる。
次に、本発明の第1の実施形態の変形例に係る中空コア体の製造方法について説明する。前述した第1の実施形態の製造方法では、冷却部23に、冷却槽を設け、水冷により押出成形後のコア体を冷却しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、空冷、加熱冷却管による冷却又はこれらの併用も可能である。
先ず、本発明の第1の実施形態の第1変形例として、空冷方式により、押出成形後のコア体を冷却する場合について説明する。本変形例の中空コア体の製造方法における装置構成は、冷却部23に冷却槽に代えて空冷ノズルを設ける以外は、前述した第1の実施形態と同様である。そして、本変形例の製造方法では、制御部25において算出された伝播速度Tが、予め設定した範囲から外れた場合は、押出成形機22のダイス22aと、冷却部23に設けられた空冷ノズルとの距離又はコア体に風があたるまでの時間を調節する。
具体的には、伝播速度Tが設定範囲よりも遅くなった場合は、例えば、ダイス22aと空冷ノズルとの距離を短くして、絶縁被覆体2における空隙部2dの割合(空隙率)を大きくする。また、伝播速度Tが設定範囲よりも速くなった場合には、例えば、ダイス22aと空冷ノズルとの距離を長くして、絶縁被覆体2における空隙部2dの割合(空隙率)を小さくする。
本変形例のように、冷却方法を、水冷から空冷に代えた場合でも、前述した第1の実施形態と同様、中空コア体の長手方向及び異なるロット間における伝播速度Tのばらつきを、容易にかつ確実に低減することができる。これにより、スキューが10ps/m以下の差動伝送ケーブルを実現することができる。
次に、本発明の第1の実施形態の第2変形例として、加熱冷却管によって、押出成形後のコア体を冷却する場合について説明する。図7は加熱冷却管によりコア体を冷却する方法を模式的に示す図である。本変形例の中空コア体の製造方法における装置構成は、冷却部23に冷却槽に代えて、図7に示す加熱冷却管30を設ける以外は、前述した第1の実施形態と同様である。
加熱冷却管30は、管内の温度を制御可能であればその構成は特に限定されるものではないが、例えば、鉄スリーブの周囲に加熱用のヒーターが設けられ、熱電対31a,31bにより鉄スリーブ内の温度が測定可能となっているものを使用することができる。その場合、熱電対31a,31bによって温度をモニターし、鉄スリーブ内が所定の温度範囲になるようにヒーターの電源をON/OFFすることにより、管内の温度を制御することができる。
本変形例の製造方法においては、この加熱冷却管30内を通過させることにより、押出成形後のコア体を冷却するが、制御部25において算出された伝播速度Tが、予め設定した範囲から外れた場合は、冷却部23に設けられた加熱冷却管30の温度を調節する。具体的には、伝播速度Tが設定範囲よりも遅くなった場合は、加熱冷却管30の温度を下げる。これにより、絶縁被覆体2における空隙部2dの割合(空隙率)が大きくなるため、中空コア体10の伝播速度Tを速くすることができる。一方、伝播速度Tが設定範囲よりも速くなった場合には、加熱管の温度を上げる。これにより、絶縁被覆体2における空隙部2dの割合(空隙率)が小さくなるため、中空コア体10の伝播速度Tを遅くすることができる。
本変形例のように、加熱冷却管による冷却方式を採用した場合でも、前述した第1の実施形態と同様、中空コア体の長手方向及び異なるロット間における伝播速度Tのばらつきを、容易にかつ確実に低減することができる。これにより、スキューが10ps/m以下の差動伝送ケーブルを実現することができる。また、加熱冷却管30を使用することにより、真円性を向上させることができるため、0.5mm以下の極細線であっても外径安定性に優れた中空コア体を得ることができる。
なお、これら第1及び第2変形例の中空コア体の製造方法における上記以外の構成及び効果は、前述した第1の実施形態と同様である。また、前述した第1の実施形態及びその変形例では、図1(a)に示す構造の中空コア体10を製造する場合を例にして説明したが、図1(b)に示す構造の中空コア体11を製造する場合でも、同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果について具体的に説明する。本実施例においては、押出成形後の冷却条件をフィードバック制御して作製した実施例の中空コア体と、押出成形後の冷却条件をフィードバック制御しないで作製した比較例の中空コア体とを比較して、伝播速度Tのばらつきの度合いを確認した。
(実施例1)
先ず、本発明の実施例1として、前述した第1の実施形態の製造方法により、図1(b)に示す中空コア体11を作製した。その際、内部導体3には、直径が0.16mmの導線3aを7本使用した撚線構造の錫めっき錫合金線(外径0.480mm、単線とした場合の電気的な相当外径は0.451mm)を使用した。また、押出成形には、クロスヘッドダイスを使用し、ダイスの温度は350℃とし、ダイス中を15m/分の速度で送線した。更に、絶縁被覆体2を形成する樹脂には、三井デュポンフロロケミカル社製 PFA樹脂 420HPJ(誘電率2.1)を使用した。
また、ダイスの直後に水冷却槽を設け、ダイスと水冷却層の水面との距離は、60mmに設定し、押出成形後のコア体を後方に引き取り、冷却した。そして、製造される中空コア体11の外径が1.159mm、水中キャパシタンスCが80.6pF/m、計算上の誘電率εrが1.3692、伝播速度Tが3.9004ns/mとなる条件で生産を開始し、伝播速度Tの調整基準は3.900±0.006ns/mとした。なお、これらのデータは20秒間の移動平均値である。
一方、内部導体3の外径は、キーエンス社の外径測定器 LS7000を使用し、測定モードをピークモードにして、0.3秒間(内部では720回)測定し、その最大値を取得した。また、キャパシタンスCは、タキカワエンジニアリング社製 キャパシタンスモニター(検出器:CP−05−10,中継器:CPM−011,表示器:CPM―401)を使用し、内部の平均化を10回として測定した。更に、中空コア体11の外径は、キーエンス社の外径測定器 LS7000を使用し、揺動式の測定器を使用して、10秒間で180°揺動させて、全周方向に亘って外径を測定した。
そして、製造中に、制御部25で算出されたデータが、中空コア体11の外径:1.154mm、水中キャパシタンスC:81.3pF/m、計算上の誘電率εr:1.374、伝播速度T:3.9007ns/mとなり、その後15分間、伝播速度Tが3.906ns/mを超えていたため、フィードバック制御により、電気制御式Zステージに取り付けられた冷却水槽を、自動制御によりダイス側に10mm移動させた。即ち、ダイスと水面との距離を10mm縮めた。更に、その後2分間はフィードバック制御を行わないように設定した。
その結果、フィードバック制御後に製造された部分は、外径が1.159mm、水中キャパシタンスCが80.6pF/m、計算上の誘電率εrが1.3692、伝播速度Tが3.9004ns/mと、設定通りのコア体が得られた。この部分の断面は、図1(b)に示す形状から、図5(a)に示すような空隙部2dの外縁が外側に向かって膨らんだ略花びら状に変化しており、真円率は98.2%から97.8%に、若干ながら低下していた。しかしながら、本実施例で作製した中空コア体の伝播速度Tは、全長にわたって、目標伝播速度(3.90±0.01ns/m)内であった。
(実施例2)
次に、実施例2として、前述した第1の実施形態の第1変形例の製造方法により、図1(b)に示す中空コア体11を作製した。その際、内部導体3には、直径が0.16mmの導線3aを7本使用した撚線構造の錫めっき錫合金線(外径0.480mm、単線とした場合の電気的な相当外径は0.451mm)を使用した。また、押出成形には、クロスヘッドダイスを使用し、ダイスの温度は350℃とし、ダイス中を15m/分の速度で送線した。更に、絶縁被覆体2を形成する樹脂には、三井デュポンフロロケミカル社製 PFA樹脂 420HPJ(誘電率2.1)を使用した。
また、ダイスの直後に空冷ノズルを設け、ダイスとノズルとの距離30mmに設定し、押出成形後のコア体を後方に引き取り、冷却した。そして、製造される中空コア体11の外径が1.160mm、水中キャパシタンスCが80.5pF/m、計算上の誘電率εrが1.3688、伝播速度Tが3.8998ns/mとなる条件で生産を開始し、伝播速度Tの調整基準は3.900±0.006ns/mとした。なお、これらのデータは20秒間の移動平均値である。
そして、製造中に、制御部25で算出されたデータが、中空コア体11の外径:1.154mm、水中キャパシタンスC:81.3pF/m、計算上の誘電率εr:1.374、伝播速度T:3.9074ns/mとなり、その後5分間、伝播速度Tが3.906ns/mを超えていたため、フィードバック制御により、電気制御式Zステージに取り付けられた空冷ノズルを、自動制御によりダイス側に10mm移動させた。即ち、ダイスとノズルとの距離を10mm縮めた。更に、その後2分間はフィードバック制御を行わないように設定した。
その結果、フィードバック制御後に製造された部分は、外径が1.160mm、水中キャパシタンスCが80.5pF/m、計算上の誘電率εrが1.3688、伝播速度Tが3.8998ns/mであり、設定通りのコア体が得られた。この部分の断面は、図1(b)に示す形状から、図5(a)に示す略花びら状に変化しており、真円率は98.2%から97.8%に、若干ながら低下していた。しかしながら、本実施例で作製した中空コア体の伝播速度Tは、全長にわたって、目標伝播速度(3.90±0.01ns/m)内であった。
(実施例3)
次に、実施例3として、前述した第1の実施形態の第2変形例の製造方法により、図1(b)に示す中空コア体11を作製した。その際、内部導体3には、直径が0.025mmの導線3aを7本使用した撚線構造の錫めっき錫合金線(外径0.075mm、単線とした場合の電気的な相当外径は0.0705mm)を使用した。また、押出成形には、クロスヘッドダイスを使用し、ダイス中を30m/分の速度で送線した。更に、絶縁被覆体2を形成する樹脂には、三井デュポンフロロケミカル社製 PFA樹脂 420HPJ(誘電率2.1)を使用した。
また、ダイスの直後にヒーター加熱式冷却管を設け、ダイス及び加熱管の温度を200℃として、押出成形後のコア体を後方に引き取り、冷却した。そして、製造される中空コア体11の外径が0.182mm、水中キャパシタンスCが80.2pF/m、計算上の誘電率εrが1.3689、伝播速度Tが3.9000ns/mとなる条件で生産を開始し、伝播速度Tの調整基準は3.900±0.006ns/mとした。なお、これらのデータは20秒間の移動平均値である。
そして、製造中に、制御部25で算出されたデータが、中空コア体11の外径:0.181mm、水中キャパシタンスC:81.0pF/m、計算上の誘電率εr:1.345、伝播速度T:3.9080ns/mとなり、その後5分間、伝播速度Tが3.906ns/mを超えていたため、フィードバック制御により、加熱管の温度を40℃下げた。更に、その後2分間はフィードバック制御を行わないように設定した。
その結果、フィードバック制御後に製造された部分は、外径が0.182mm、水中キャパシタンスCが80.2pF/m、計算上の誘電率εrが1.3689、伝播速度Tが3.9000ns/mと、設定通りのコア体が得られた。この部分の断面は、図1(b)に示す形状から、図5(a)に示す略花びら状に変化しており、真円率は98.2%から97.3%に、若干ながら低下していた。しかしながら、本実施例で作製した中空コア体の伝播速度Tは、全長にわたって、目標伝播速度(3.90±0.01ns/m)内であった。
(比較例)
次に、本発明の比較例として、押出成形後の冷却条件をフィードバック制御せず、それ以外は前述した実施例2と同様にして、図1(b)に示す中空コア体11を作製した。その際、内部導体3には、直径が0.16mmの導線3aを7本使用した撚線構造の錫めっき錫合金線(外径0.480mm、単線とした場合の電気的な相当外径は0.451mm)を使用した。また、押出成形には、クロスヘッドダイスを使用し、ダイスの温度は350℃とし、ダイス中を15m/分の速度で送線した。更に、絶縁被覆体2を形成する樹脂には、三井デュポンフロロケミカル社製 PFA樹脂 420HPJ(誘電率2.1)を使用した。
また、ダイスの直後に空冷ノズルを設け、ダイスとノズルとの距離30mmに設定し、押出成形後のコア体を後方に引き取り、冷却した。そして、製造される中空コア体11の外径が1.160mm、水中キャパシタンスCが80.5pF/m、計算上の誘電率εrが1.3688、伝播速度Tが3.8998ns/mとなる条件で生産を開始した。なお、これらのデータは20秒間の移動平均値である。
その結果、製造中に、中空コア体11の外径が1.154mm、水中キャパシタンスCが81.3pF/m、計算上の誘電率εrが1.374、伝播速度Tが3.9074ns/mとなり、その後5分間、伝播速度Tが3.906ns/mを超えていた。更にその後、外径が1.151mm、水中キャパシタンスCが81.7pF/m、計算上の誘電率εrが1.3777、伝播速度Tが3.9125ns/mとなり、設定の3.9±0.01nsから大幅にずれ、安定したコア体が得られなかった。
1、3、101、111 内部導体
2 絶縁被覆体
2a、112a 内環状部
2b、112b 連結部
2c、112c 外環状部
2d、112d 空隙部
3a 導線
20a、20b、20c 引取機
21a、21b 外径測定装置
22 押出成形機
22a ダイス
23 冷却部
24 キャパシタンス測定装置
25 制御部
30 加熱冷却管
31a、31b 熱電対
10、11 中空コア体
100、110 差動伝送ケーブル
102、112 絶縁被覆層
103、113 信号線
104、114 ドレイン線
105、115 外部導体
106、116 ジャケット

Claims (10)

  1. 押出成形により、内部導体の周囲に、内環状部、外環状部及びこれらを連結する複数の連結部とで構成され、絶縁性樹脂からなる絶縁被覆体を形成する工程と、
    前記絶縁被覆体を冷却する冷却工程と、を有し、
    誘電率の変動に応じて、前記絶縁被覆体の冷却条件を調節し、前記外環状部の形状を変化させる差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  2. 前記内部導体の外径を測定する工程と、
    冷却後のコア体のキャパシタンスを測定する工程と、
    冷却後のコア体の外径を測定する工程と、を有し、
    これらの値から冷却後のコア体の誘電率を算出することを特徴とする請求項1に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  3. 前記誘電率から伝播速度を算出し、該伝播速度が設定よりも遅くなった場合は、前記内環状部、前記外環状部及び前記連結部によって区画される空隙部が前記絶縁被覆体に占める割合が大きくなるように前記冷却条件を調節し、前記伝播速度が設定よりも速くなった場合は、前記空隙部の前記絶縁被覆体に占める割合が小さくなるように前記冷却条件を調節することを特徴とする請求項1又は2に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  4. 前記冷却工程において前記絶縁被覆体を水冷し、
    前記誘電率の変動に応じて、押出成形後のコア体が水に浸漬されるまでの時間又は距離を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  5. 前記冷却工程において前記絶縁被覆体を空冷し、
    前記誘電率の変動に応じて、押出成形後のコア体に風があたるまでの時間又は距離を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  6. 前記冷却工程において前記絶縁被覆体を加熱冷却管により冷却し、
    前記誘電率の変動に応じて、前記加熱冷却管の温度を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造方法。
  7. 内部導体の周囲に、内環状部、外環状部及びこれらを連結する複数の連結部とで構成され、絶縁性樹脂からなる絶縁被覆体を形成する押出成形部と、
    前記絶縁被覆体を冷却する冷却部と
    記冷却部における冷却条件を調節する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、誘電率の変動に応じて冷却条件を調節し、前記絶縁被覆体の外環状部の形状を変化させる差動伝送ケーブル用中空コア体の製造装置。
  8. 前記内部導体の外径を測定する内部導体径測定部と、
    冷却後のコア体のキャパシタンスを測定するキャパシタンス測定部と、
    冷却後のコア体の外径を測定するコア径測定部と、
    これらの値から冷却後のコア体の誘電率を算出する演算部と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造装置。
  9. 前記演算部が前記制御部に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造装置。
  10. 前記誘電率から伝播速度を算出し、前記制御部は、算出された伝播速度が設定よりも遅くなった場合は、前記内環状部、前記外環状部及び前記連結部によって区画される空隙部が前記絶縁被覆体に占める割合が大きくなるように前記冷却条件を調節し、前記伝播速度が設定よりも速くなった場合は、前記空隙部の前記絶縁被覆体に占める割合が小さくなるように前記冷却条件を調節することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の差動伝送ケーブル用中空コア体の製造装置。
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