JP5296905B2 - 表示装置及びテレビジョン受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像を表示する表示装置及び該表示装置を備えたテレビジョン受信装置に関する。
従来、テレビジョン受信装置において、キャビネットには、見栄えを良くし、高級感を与えるため、アルミニウムを用いる場合がある。アルミニウムを用いたキャビネットは、4本のフレーム部材から構成されている。各フレーム部材を形成するには、押し出し加工が用いられている。
このような構成の場合、フレーム部材を組み合わせて、キャビネットを形成するため、加工誤差により、フレーム部材間の段差、すきま等が発生する。
特許文献1には、アルミニウムの押出加工により形成される4本のフレーム部材を矩形状に連結して構成するテレビジョン受信装置のキャビネットが記載されている。各フレーム部材の端部は、フレーム部材の長手方向に対して、直角となっている。隣接する2つのフレーム部材を連結する際には、一方のフレーム部材の端面と他方のフレーム部材の内面とを突き合わせ、突き合わせ部分にコーナーブラケット(L字型連結金具の側面に三角形の部材を設けたもの)を当てて固定していることが、記載されている。
特許文献2には、フロントキャビネットと、リアキャビネットとを備えたテレビジョン受信装置において、リアキャビネットは4つのフレーム部材を矩形状に繋ぎ合わせていることが記載されている。各フレーム部材の端面はフレーム部材の長手方向に対して約45度に傾いている。フレーム部材には、該フレーム部材の長手方向に沿って延び、フレーム部材の一端から他端まで凹溝が形成されている。両フレーム部材を連結する場合には、隣り合うフレーム部材の凹溝に、略L字形の連結金具を差し込み、2つのフレーム部材の端面を突き合わせ、ネジ止めして固定することが、記載されている。
特開2002−190997号公報 特開2008−136068号公報
しかしながら、上述のキャビネットでは、隣接する2つのフレーム部材の接触面は平面であり、なおかつフレーム部材の位置を連結金具のみで規制するため、2つのフレーム部材の連結部に段差、すきまが生じやすい。
段差やすきまが生じると、キャビネットの見栄が悪くなり、商品価値の低下を招く。そのため、キャビネットの組み立てには、手間を要していた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、フレーム部材同士の連結部の段差、すきまを、より少なくしたキャビネットを備える表示装置及びテレビジョン受信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、該表示パネルの周縁部を覆う矩形枠状のキャビネットとを備える表示装置において、前記キャビネットは、矩形枠の各辺を構成する部材の端部同士を突き合わせて連結して構成してあり、各部材の端は板状部分を含み、該板状部分は板幅よりも幅狭な厚肉部を有し、該厚肉部には、相互に係合して夫々の部材の相対移動を規制する規制部が設けてあり、該規制部は、一方の部材に設けられ、前記端部から長手方向に突出し、夫々突出長又は先端形状が異なる複数の突起部及び、他方の部材に設けられ、前記複数の突起部夫々の差し込みが可能に設けられた複数の穴部とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、一方の部材に設けられた複数の突起部と、他方の部材に設けられた複数の突起受け部とが係合することにより、夫々の部材の相対移動を規制する。それにより、キャビネットを構成する部材同士の連結部分の段差、すきまを、より小さくすることが可能となる。
本発明に係る表示装置は、前記他方の部材は、前記端部から長手方向に突出する第2突起部を更に備え、前記一方の部材は、前記第2突起部と係合する第2突起受け部とを更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記他方の部材は第2突起部を更に備え、前記一方の部材は第2突起部と係合する第2突起受け部を備えるので、より確実に部材同士の連結部分の段差、すきまを、より小さくすることが可能となる。
本発明に係る表示装置は、画像を表示する表示パネルと、該表示パネルの周縁部を覆う矩形枠状のキャビネットとを備える表示装置において、前記キャビネットは、矩形枠の各辺を構成する部材の端部同士を突き合わせて連結して構成してあり、各部材の端部には、相互に係合して夫々の部材の相対移動を規制する規制部が設けてあり、該規制部は、一方の部材に設けられ、前記端部から長手方向に突出し、先端に二股部を有する突起部と、他方の部材に設けられ、前記突起部の差し込みが可能な孔部を有し、前記突起部は、前記孔部を貫通してあり、前記孔部より突出してある前記二股部の一方と他方との離隔長は、前記孔部の寸法よりも大きい部分を含むことを特徴とする。
本発明にあっては、突起部は、孔部を貫通してあり、孔部より突出してある二股部の一方と他方との離隔長は、孔部の寸法よりも大きい部分を含んでいるので、連結金具やネジといった固定用部品を用いずに突起部を突起受け部に固定することが可能となる。それにより、部品点数の低減、組立て工数の低減を図ることが可能となる。
本発明に係るテレビジョン受信装置は、上述の表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、該受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に画像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、一方の部材に設けられた複数の突起部と、他方の部材に設けられた複数の突起受け部とが係合することにより、夫々の部材の相対移動を規制する。それにより、キャビネットを構成する部材同士の連結部分の段差、すきまを、より小さくすることが可能となる。
本発明によれば、一方の部材に設けられた複数の突起部と、他方の部材に設けられた複数の突起受け部とが係合することにより、夫々の部材の相対移動を規制する。それにより、キャビネットを構成する部材同士の連結部分の段差、すきまを、より小さくすることが可能となる。
実施の形態1に係るテレビジョン受信装置の一構成例を示す外観斜視図である。 図1におけるII−II線による断面のうち要部を拡大した断面簡略図である。 フロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 フロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 2つのフレーム部材の連結状態を示す斜視図である。 2つのフレーム部材の連結状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係るフロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 実施の形態3に係るフロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 実施の形態4に係るフロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 実施の形態4に係るフロントキャビネットを構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。 2つのフレーム部材の連結状態を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る表示装置を、テレビジョン受信装置を例として説明する。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係るテレビジョン受信装置の一構成例を示す外観斜視図である。図2は、図1におけるII−II線による断面のうち要部を拡大した断面簡略図である。図2においては主要部品の位置関係を示すのが目的であるので、記載を簡略化している。テレビジョン受信装置は、表示パネルユニット1、ベゼル2、フロントキャビネット3、リアキャビネット4、スタンド5、チューナ部6(受信部)、及び信号処理部7を備えている。
表示パネルユニット1は、矩形状の液晶パネルを備え、液晶への印加電圧を制御して光の透過率を調整し、映像を前面に表示するように構成されている。
ベゼル2は、矩形の枠状をなし、表示パネルユニット1の周縁部を覆うように配置されている。ベゼル2は、表示パネルユニット1の上方、下方、及び正面を支持し、表示パネルユニット1を固定している。
フロントキャビネット3は、矩形の枠状をなし、ベゼル2の周縁部を覆うように配置されている。フロントキャビネット3は、ベゼル2を介して表示パネルユニット1を固定している。
リアキャビネット4は、一面が開口された箱体状をなしている。リアキャビネット4は、表示パネルユニット1の背面を覆うようにして、フロントキャビネット3に固定されている。
スタンド5は、テレビジョン受信装置を台などに載置する場合に用いる。チューナ部6は、テレビジョン放送を受信し、放送信号を取り出す。信号処理部7は、放送信号から画像情報及び音声情報を取り出し、取り出した画像情報を基に、表示パネルユニット1の備える表示パネルに画像を表示させる。信号処理部7は、取り出した音声情報を図示しないスピーカより出力させる。
次にフロントキャビネット3について詳述する。フロントキャビネット3は各辺を構成する4つのフレーム部材を備えている。各辺を構成する部材は端部同士を突き合わせて、連結金具にて連結してある。ここでは、4つのフレーム部材のうち、2つのフレーム部材について説明する。残りの2つのフレーム部材は、以下に説明するフレーム部材と同様な構成であるので、説明を省略する。
図3及び図4は、フロントキャビネット3を構成するフレーム部材31、32の端部形状の一例を示す斜視図である。図5及び図6は、2つのフレーム部材31、32の連結状態を示す斜視図である。
図3Aに示すように、フレーム部材32は穴部32a、32bを備えている。図3B及び図4Bに示すように、フレーム部材31は、突起部31a、31bを備えている。
フレーム部材31、32は、例えば、アルミニウムを押し出し加工することにより形成される棒状の部材であり、その断面は略L字型である。フレーム部材31の幅広の板状部分31dには幅全体の1/2程度の幅を持つ厚肉部31cが設けてある。
フレーム部材31の端部は、幅広の板状部分31dを所定の角度(45度程度)で斜めに切断してある。残った厚肉部31cにより、フレーム部材の長手方向に突出する突起部31a、31bを形成してある。突起部31a及び31bの突出長は、突起部31bの方が、突起部31aよりも長くなっている。
同様にフレーム部材32の端部はフレーム部材31と同様な角度でカットしてある。
厚肉部32cには、端部から長手方向に延びる穴部32aが形成してある。穴部32aは断面が略矩形状であり、厚肉部32cの断面と相似形となっている。また、厚肉部32cの側面の壁を切り欠いて穴部32bが形成してある。穴部32bは、フレーム部材32の端部から所定の距離をおいて、形成してある。穴部32bは、厚肉部32cの内部で、穴部32aと連通している。
穴部32a、32bの厚み方向の寸法は、突起部31a、31bの厚み寸法と略同一としてある。
フレーム部材31とフレーム部材32との連結は以下のようにして行う。フレーム部材32の突起部31aをフレーム部材32の穴部32aと嵌合させる。突起部31bを穴部32bと嵌合させる。フレーム部材31とフレーム部材32とが結合した状態を示しているのが、図5及び図6である。図5は、結合状態をテレビジョン受信装置の内部側から見た図である。図6は、テレビジョン受信装置の外観側から見た図である。フレーム部材31とフレーム部材32は、連結金具をネジで固定することにより、互いを固定する。
突起部31a及び穴部32aが嵌合し、突起部31aの端面と厚肉部32c側面の壁とが接するため、フレーム部材31の長手方向の動きが規制される。
突起部31b及び穴部32bが嵌合し、突起部31bの側面と穴部32bの側壁(フレーム部材32の長手方向と直角な面)とが接することにより、フレーム部材32の長手方向の動きが規制される。
以上により、フレーム部材31及び32は長手方向の動きを相互に規制する。
また、突起部31a及び穴部32aが嵌合することにより、突起部31aの幅広の面と、穴部32aの壁面である厚肉部32cの幅広の面とが、接する。そのため、フレーム部材31及びフレーム部材32は、厚肉部32cの幅広の面の法線方向に動くことを互いに規制する。それにより、フレーム部材31及びフレーム部材32の接合部33の段差を小さくすることが可能となる。
さらに、突起部31b及び穴部32bが嵌合することにより、突起部31bの側面と穴部32bの側壁とが、接する。また、突起部31aの先端と穴部32aの幅の狭い壁(フレーム部材32の長手方向と平行な面)とが、接する。それにより、フレーム部材31及びフレーム部材32が、板状部分31d及び板状部分32dと平行な平面内で回転することを互いに規制する。従って、フレーム部31及びフレーム部32の接合部33のすきまを、より小さくすることが可能となる。
上述の説明においては、フレーム部材31の一端と、フレーム部材32の一端とを連結する例を示した。フレーム部材31及びフレーム部材32と同様なフレーム部材を更に一組用意する。それらの部材間又はそれら部材とフレーム部材31の他端又はフレーム部材32の他端についても、上述と同様に連結することにより、矩形状のフロントキャビネット3を形成することが可能となる。
なお、上述の説明においては、突起部31bと穴部32bの組み合わせは、一組のみ形成しているが、それに限られず、複数組設けても良い。
また、フレーム部材31及びフレーム部材32の両方に突起部、穴部を設けても良い。
実施の形態2
図7は、実施の形態2に係るフロントキャビネット3を構成するフレーム部材34、35の端部形状の一例を示す斜視図である。図7Aは、端部をテレビジョン受信装置の内部側から見た図である。図7Bは、端部をテレビジョン受信装置の外観側から見た図である。
図7A、7Bに示すように、フレーム部材34は、凹部34a及び凸部34b、34cを備えている。図7Aに示すように、フレーム部材35は、凸部35a及び凹部35b、35cを備えている。
フレーム部材34は、例えば、アルミニウムを押出加工することにより形成される棒状の部材であり、その断面は略L字型である。フレーム部材34の端部は、幅広の板状部分34dの厚みの約1/2を所定の角度(45度程度)で斜めに切断してある。残りの厚み部分により、凸部34b、34cを形成してある。凸部34b、34cは略三角形状である。凸部34bは、長手方向に平行な辺、該辺に連なり該辺と直角をなす辺、2つの辺を結ぶ板状部分34dの切断線と平行な辺とからなる。凸部34cも、同様である。凸部34b、34cの間には、板状部分34dの厚みの約1/2程度の深さを持つ凹部34aが形成してある。凹部34aは、略台形状である。凹部34aの平行な2辺のうち、一方の辺は板状部分の切断線であり、他方の辺は、それに平行な辺である。残りの2辺うち一方の辺は、長手方向の平行な辺であり、凸部34bの一辺と連なっている。他方の辺は、長手方向と直角な辺であり、凸部34cの一辺と連なっている。
フレーム部材35も同様であり、押出し加工により形成されている。フレーム部材35の端部は、幅広の板状部分35dの厚みの約1/2を所定の角度(45度程度)で斜めに切断してある。残りの厚み部分により、凸部35aを形成してある。凸部35aの形状は、略台形状である。凸部35aの両脇には、板状部分35dの厚みの約1/2程度の深さを持つ凹部35b、35cが形成してある。凹部35b、35cの形状は、略三角形状である。
フレーム部材35に形成された凸部35a、凹部35b、35cは、それぞれ、フレーム部材34に形成された凹部34a、凸部34b、34cと、同様な形状となっており、フレーム部材34とフレーム部材35とが結合する際には、それぞれが嵌合するようにしてある。
本実施の形態においては、凸部34b、34cの先端の一辺は、フレーム部材34の長手方向と直角な辺となっているので、凸部34b、34cがそれぞれ凹部35b、35cと嵌合することにより、フレーム部材34の長手方向の動きを規制することが可能となる。一方、フレーム部材35の凹部35b、35cの一辺が長手方向と直角な辺となっているので、凹部35b、35cがそれぞれ凸部34b、34cと嵌合することにより、フレーム部材35の長手方向の動きを規制することが可能となっている。
以上により、フレーム部材34、35は、長手方向の動きを相互に規制する。
また、フレーム部材34及びフレーム部材35の両方に凸部及び凹部を端部に沿って互い違いに形成してある。そのことにより、フレーム部材34及びフレーム部材35は、板状部分34d及び35dと平行な面の法線方向への動きを互いに規制し合う。従って、フレーム部材34及びフレーム部材35の接合部の段差を、より小さくすることが可能となる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、フレーム部材34及びフレーム部材35と同様な部材を更に一組用意し、それらの部材も同様に連結することにより、矩形状のフロントキャビネット3を構成することが可能となる。
実施の形態3
図8は、実施の形態3に係るフロントキャビネット3を構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。図8Aは、端部をテレビジョン受信装置の内部側から見た図である。図8Bは、端部をテレビジョン受信装置の外観側から見た図である。
図8A、8Bに示すように、フレーム部材36は、凹部36a、凸部36b及び36cを備えている。図8Aに示すように、フレーム部材37は、凸部37a、凹部37b及び37cを備えている。
本実施の形態におけるフレーム部材36、37と、上述のフレーム部材34、35とは、凸部及び凹部の形状が異なり、その他の部分については、同様であるので、相違する点を主に説明する。
フレーム部材36の凹部36a及びフレーム部材37の凸部37aは、それぞれ略平行四辺形状である。フレーム部材36の凸部36b及びフレーム部材37の凹部37bは、それぞれ略三角形状である。フレーム部材36の凸部36c及びフレーム部材37の凹部37cは、それぞれ略台形状である。
フレーム部材36の凸部36aは、長手方向に平行な2辺と、板状部分36dの切断線と平行な2辺とからなる。長手方向に平行な2辺の一方は、突起部36bの一辺と略同一であり、他方は突起部36cの一辺と略同一である。
フレーム部材36の凸部36bは、長手方向に平行な辺、該辺に連なり該辺と直角をなす辺、2つの辺を結ぶ板状部分36dの切断線と平行な辺とからなる。
凸部36cは、長手方向に平行な2辺と、長手方向と直角をなす辺と、板状部分36dの切断線と平行な辺とからなる。
フレーム部材37に形成された凸部37a、凹部37b、37cは、それぞれ、フレーム部材36に形成された凹部36a、凸部36b、36cと、同様な形状となっており、フレーム部材36とフレーム部材37とが結合する際には、それぞれが嵌合するようにしてある。
本実施の形態において、フレーム部材36の凸部36b、36cは、長手方向に平行な辺及び長手方向に直角な辺を備えている。凹部36aに長手方向に平行な辺を備えている。フレーム部材37の凹部37b、37cは、長手方向に平行な辺及び長手方向に直角な辺を備えている。凸部37aに長手方向に直角な辺を備えている。
フレーム部材36の凹部36a及び凸部36b、36cと、フレーム部材37の凸部37a及び凹部37b、37cが、それぞれ嵌合する。それにより、凸部及び凹部の長手方向に直角又は平行な辺が接することにより、フレーム部材36、37は、長手方向の動きを相互に規制する。
また、フレーム部材36及びフレーム部材37の両方に凸部、凹部を端部に沿って互い違いに形成してある。そのことにより、フレーム部材36及びフレーム部材37は、板状部分36d、37dを含む平面に対して直角方向の動きを互いに規制し合うので、フレーム部材36及びフレーム部材37の接合部の段差を、より小さくすることが可能となる。
また、凹部37cは、フレーム部材37の長手方向に対して直角の方向に伸びる壁面を備え、該壁面はフレーム部材36の凸部36cの側面と接する。それにより、フレーム部材36及び37がフレームの板状部分36d、37dを含む平面内で回転することを互いに規制する。従って、フレーム部材36、37のすきまを、より小さくすることが可能となる。
本実施の形態においても、実施の形態1又は実施の形態2と同様に、フレーム部材36及びフレーム部材37と同様な部材を更に一組用意し、それらの部材も同様に連結することにより、矩形状のフロントキャビネット3を構成することが可能となる。
実施の形態4
図9及び図10は、実施の形態4に係るフロントキャビネット3を構成するフレーム部材の端部形状の一例を示す斜視図である。図11は、2つのフレーム部材38、39の連結状態を示す斜視図である。図9Aに示すように、フレーム部材39は穴部39a、39b(孔部)を備えている。図9B及び図10Bに示すように、フレーム部材38は、突起部38a、38b(二股部)を備えている。
フレーム部材38、39は、例えば、アルミニウムを押し出し加工することにより形成される棒状の部材であり、その断面は略L字型である。フレーム部材38の幅広の板状部38eには幅全体の1/2程度の幅を持つ厚肉部38dが設けてある。
フレーム部材38の端部は、幅広の板状部38eを所定の角度(45度程度)で斜めに切断してある。残った厚肉部38dにより、フレーム部材38の長手方向先端には二股状の突起部38a、38bを形成してある。突起部38a及び38bの突出長、幅は略同一である。また、突起部38aは厚肉部38dの一方の外縁より形成してあるが、突起部38bは厚肉部38dの他方の外縁より所定の距離をおいて、形成してある。それにより、突起部38a、38bよりも突出長の短い突起部38cが形成される。
フレーム部材39の端部はフレーム部材38と同様な角度でカットしてある。フレーム部材39の幅広の板状部39dには幅全体の1/2程度の幅を持つ厚肉部39cが設けてある。
厚肉部39cには、端部から長手方向に延びる穴部39aが形成してある。穴部39aは断面が略矩形状であり、厚肉部39cの断面と相似形となっている。また、厚肉部39cの側面の壁を切り欠いて穴部39bが形成してある。穴部39bは、フレーム部材39の端部から所定の距離をおいて、形成してある。穴部32bは、厚肉部39cの内部で穴部39aと連通している。
穴部39a、39bの厚み方向の寸法は、突起部38a、38bの厚み寸法と略同一としてある。
フレーム部材38とフレーム部材39との連結は以下のようにして行う。フレーム部材38の突起部38a、38b、38cをフレーム部材39の穴部39aに差し込む。突起部38cはフレーム部材39の厚肉部39cの側面の壁と当接させる。突起部38a、38bはフレーム部材39の穴部39bと嵌合させる。フレーム部材38及び39が嵌合した状態を示したのが、図11Aである。
図11Aは、フレーム部材38及び39が単に嵌合した状態であり、互いは固定されていない。フレーム部材38及び39を固定するために、フレーム部材38の突起部38a、38bを互いが離れる方向に曲げる。曲げた状態を示しているのが、図11Bである。突起部38b、38cを曲げるのには、ドライバ等の工具を用いれば良い。
突起部38c及び孔部39aが嵌合し、突起部38cの端面と厚肉部39c側面の壁とが接するため、フレーム部材38の長手方向の動きが規制される。
突起部38a及び38b並びに穴部39bが嵌合し、突起部38bの側面に面していない突起部38aの側面と穴部39bとが、突起部38aの側面に面していない突起部38bの側面と穴部39bとが接する。そして、突起部38a、突起部38bは、互いに離れる方向に曲げてある。突起部38aと突起部38bとの間隔は、穴部39bの寸法よりも大きくしてあるので、突起部38a、38bは穴部39bに固定されている。すなわち、突起部38a(二股部の一方)と突起部38b(二股部の他方)との間隔(離隔長)は、穴部39b(孔部)の寸法よりも大きい部分がある。これにより、フレーム部材39の長手方向の動きが規制される。
また、突起部38c及び穴部39aが嵌合することにより、突起部38cの幅広の面と、穴部39aの壁面である厚肉部39cの幅広の面とが、接する。そのため、フレーム部材38及びフレーム部材39は、厚肉部39cの幅広の面の法線方向に動くことを互いに規制する。それにより、フレーム部材38及びフレーム部材39の接合部の段差を小さくすることが可能となる。
さらに、突起部38a及び38b並びに穴部39bが嵌合することにより、突起部38a及び38bの側面と穴部39bの側壁とが、接する。また、突起部38cの先端と穴部39aの幅の狭い壁(フレーム部材39の長手方向と平行な面)とが、接する。それにより、フレーム部材38及びフレーム部材39が、板状部38e及び板状部39dと平行な平面内で回転することを互いに規制する。従って、フレーム部38及びフレーム部39の接合部のすきまを、より小さくすることが可能となる。
なお、上述の説明において、規制部を、突起部又は凸部及び穴部又は凹部としたが、相互に係合することにより、フレーム部材の相対移動を規制できるものであれば、他の形状であっても良い。
また、上述の説明において、フレーム部材31及び32、34及び35、36及び37、並びに38及び39を構成する材質は、アルミニウムとしたが、それに限られない。押し出し加工に適している金属、マグネシウム合金、銅、鋼、チタン、ニッケルなどを採用しても良い。
さらに、上述した実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 表示パネルユニット
2 ベゼル
3 フロントキャビネット
4 リアキャビネット
31、32 フレーム部材
31a、31b 突起部
31c 厚肉部
32a、32b 穴部
32c 厚肉部
33 接合部
34、35 フレーム部材
34a 凹部
34b、34c 凸部
35a 凸部
35b、35c 凹部
36、37 フレーム部材
36a 凹部
36b、36c 凸部
37a 凸部
37b、37c 凹部
38、39 フレーム部材
38a、38b、38c 突起部
38d 厚肉部
38e 板状部
39a、39b 穴部
39c 厚肉部
39d 板状部

Claims (4)

  1. 画像を表示する表示パネルと、
    該表示パネルの周縁部を覆う矩形枠状のキャビネットと
    を備える表示装置において、
    前記キャビネットは、矩形枠の各辺を構成する部材の端部同士を突き合わせて連結して構成してあり、
    各部材の端は板状部分を含み、該板状部分は板幅よりも幅狭な厚肉部を有し、
    該厚肉部には、相互に係合して夫々の部材の相対移動を規制する規制部が設けてあり、
    該規制部は、
    一方の部材に設けられ、前記端部から長手方向に突出し、夫々突出長又は先端形状が異なる複数の突起部及び、
    他方の部材に設けられ、前記複数の突起部夫々の差し込みが可能に設けられた複数の穴部とを有すること
    を特徴とする表示装置。
  2. 前記他方の部材は、前記端部から長手方向に突出する第2突起部を更に備え、
    前記一方の部材は、前記第2突起部と係合する第2突起受け部とを更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 画像を表示する表示パネルと、
    該表示パネルの周縁部を覆う矩形枠状のキャビネットと
    を備える表示装置において、
    前記キャビネットは、矩形枠の各辺を構成する部材の端部同士を突き合わせて連結して構成してあり、
    各部材の端部には、相互に係合して夫々の部材の相対移動を規制する規制部が設けてあり、
    該規制部は、
    一方の部材に設けられ、前記端部から長手方向に突出し、先端に二股部を有する突起部と、
    他方の部材に設けられ、前記突起部の差し込みが可能な孔部を有し、
    前記突起部は、前記孔部を貫通してあり、
    前記孔部より突出してある前記二股部の一方と他方との離隔長は、前記孔部の寸法よりも大きい部分を含むこと
    を特徴とする表示装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の表示装置と、
    テレビジョン放送を受信する受信部と
    を備え、
    該受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記表示装置に画像を表示するようにしてあること
    を特徴とするテレビジョン受信装置。
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