JP5296349B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5296349B2
JP5296349B2 JP2007217704A JP2007217704A JP5296349B2 JP 5296349 B2 JP5296349 B2 JP 5296349B2 JP 2007217704 A JP2007217704 A JP 2007217704A JP 2007217704 A JP2007217704 A JP 2007217704A JP 5296349 B2 JP5296349 B2 JP 5296349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
circuit
bit
data
potential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007217704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008091005A5 (ja
JP2008091005A (ja
Inventor
宗広 上妻
義元 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2007217704A priority Critical patent/JP5296349B2/ja
Publication of JP2008091005A publication Critical patent/JP2008091005A/ja
Publication of JP2008091005A5 publication Critical patent/JP2008091005A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5296349B2 publication Critical patent/JP5296349B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Description

本発明は、メモリ回路を有する半導体装置に関する。
現在、家電やコンピュータなど、CPUを搭載した製品が世の中に普及し、我々の生活において必要不可欠なものとなっている。一般的に、このような製品には、CPUの他、特定の機能を有する専用回路、メモリなどの集積回路部品が搭載されている。例えば、CPUとメモリが搭載されている場合、メモリはCPUのプログラム格納領域、または作業領域として用いられる。
例えば、CPUとメモリとを搭載した製品として、非特許文献1に記載されているような無線通信を行う半導体装置が知られている。このような半導体装置は、無線チップ、無線ICなどと呼ばれている。
CPUを搭載した製品の性能向上のためには、CPUの動作速度向上が必要である。また、CPUの動作速度向上のためにはメモリの高速動作が必要となる。従って、メモリの消費電力は回路部の消費電力の大部分を占めることになる。しかしながら、一般にCPUとメモリは汎用部品として別々に設計されるため、個々に消費電力の低減はなされるものの、CPUとメモリを統合したシステム全体としての消費電力の低減は何ら考慮されていないのが現状である。
Hiroki Dembo他、「RFCPUs on Glass and Plastic Substrates fabricated by TFT Transfer Technology」IEEE、TECHNICAL DIGEST OF INTERNATIONAL ELECTRON DEVICES MEETING、2005年12月5日、pp.1067−1069
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであり、本発明はメモリとメモリに格納されたデータを用いて動作する回路(例えば、CPU、専用回路など)を有する半導体装置の消費電力を低減することを課題とする。
本発明は、メモリ回路に記憶させるデータ(例えば、CPUもしくは専用回路で用いられるデータ)に応じてメモリセルの構成を決定することで、半導体装置の消費電力を低減し、発熱量が少ない半導体装置を提供することを課題とする。
本発明において、メモリ回路は、複数のワード配線と、ワード配線と交差するように配置された複数のビット配線と、ワード配線の1本およびビット配線の1本が交差することで規定される領域にそれぞれ設けられた複数のメモリセルとを有する。さらに、メモリ回路は、最終行のメモリセルよりも出力側で、互いに異なるビット配線に接続されている複数のラッチ回路と、ラッチ回路よりも出力側で、互いに異なるビット配線に接続されている複数のプリチャージ回路とを有する。
本発明に係るメモリ回路の特徴の1つは、メモリセルに記憶されるデータはハイおよびローで構成され、複数のメモリセルは、それぞれ、ハイまたはローのいずれか一方を記憶し、データを構成するハイおよびローのうち、多い方を記憶しているメモリセルには半導体素子が形成されず、少ない方を記憶しているメモリセルにはワード配線およびビット配線に接続している半導体素子が形成されていることにある。
本発明に係るメモリ回路の他の特徴の1つは、少なくとも1本のワード配線について、当該ワード配線に対応して形成される複数のメモリセルには半導体素子が形成されていないことを特徴とする。この場合、半導体素子が形成されないメモリセルは、データを構成するハイおよびローのうち、多い方が記憶されている。
本発明において、メモリセルには、半導体素子として、ダイオード、トランジスタ、メモリ素子などを用いることができる。
本発明を用いた半導体装置は、半導体素子を形成しないメモリセルを含むことにより、消費電力を低減できる。また、低消費電力のため発熱を抑えることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し、また実施の形態および実施例を適宜組み合わせることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、メモリとCPUを有する半導体装置について説明する。図3は、メモリとCPUを有する半導体装置の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、半導体装置は、CPU151と、メインメモリ152と、入出力インタフェース153と、アドレスバス156と、データバス157と、コントローラバス158とを有する。メインメモリ152はROM154と、RAM155とを含む。ROM154はCPU151が実行するプログラムを記憶するプログラムメモリとして用いられる。RAM155は、CPU151がプログラムを実行するときの作業メモリとして用いられる。
CPU151と、メインメモリ152とはアドレスバス156で接続されている。さらに、CPU151、メインメモリ152、および入出力インタフェース153はデータバス157およびコントローラバス158で互いに接続されている。
CPU151は機器の動作を制御し、CPU151がプログラムを実行するために必要な情報はメインメモリ152内のROM154に格納されている。ROM154はデータの読み出し専用のメモリ回路である。ROM154に格納されるデータは製造段階で固有のものである。CPU151が処理する命令および処理に必要なプログラムデータはROM154に記憶されているため、CPU151の処理動作とメインメモリ152からのデータの読み出し動作は繰り返し行われる。CPU151の動作に必要なデータを読み出す際にROM154は電力を消費する。RAM155はデータの書き込みや書き換えが可能なメモリ回路である。RAM155は、主にプログラムの途中のCPU151における処理結果を保存するために用いられる。外部からの信号の入力および、外部への処理結果などの信号の出力は入出力インタフェース153を介して行われる。
メインメモリ152に記憶されるデータなど、図3に示す半導体装置で使用されるデータは2進法で記述され、すなわち、データは「1」および「0」で記述されている。以下、データを構成する「1」と「0」を、信号の電位の高低に対応して、”high(ハイ)”と”low(ロー)”で記す。
アドレスバス156はCPU151が必要とする命令やデータをメインメモリ152に伝えるための配線(経路)である。データバス157はメインメモリ152に対するデータの読み出しおよび書き込み、並びに入出力インタフェース153を介して外部装置とのデータの取得や提供を行うための配線(経路)である。コントローラバス158はメインメモリ152や入出力インタフェース153に制御情報を与えるための配線(経路)である。
ROM154の構成について図1、図4を用いて説明する。図1はROM154に格納されているデータにおいて”high”が多い場合の構成例を示す回路図である。図4はROM154に格納されているデータにおいて”low”が多い場合の構成例を示す回路図である。
ROM154の構成を決定するために、CPU151が必要とするプログラムなど、ROM154に格納するデータの解析を行い、”high”または”low”のいずれが多いかを調べる。その結果によりROM154の構成を決定することで、半導体装置全体の消費電力を低減することができる。最初に”high”が多い場合のROM154の回路構成例について図1を用いて説明する。
図1に示すように、ROM154は、第1のワード配線101、第2のワード配線102、第1のビット配線103、第2のビット配線104、第1のメモリセル106、第2のメモリセル107、第3のメモリセル108、第4のメモリセル109を有する。
また、これらのメモリセル(106〜109)からデータを読み出すための手段として、本実施の形態のメモリ回路は、第1のプリチャージ回路110、第2のプリチャージ回路111、第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113、第1のバッファ124、第2のバッファ125と、第1のメモリ出力配線126、および第2のメモリ出力配線127を含む。第1のプリチャージ回路110は、プリチャージ配線105を第1の電位とすることで第1のビット配線103を第2の電位とする機能を有する。第2のプリチャージ回路111は、プリチャージ配線105を第3の電位とすることで第2のビット配線104を第4の電位とする機能を有する。第1のラッチ回路112は第1のビット配線103の第2の電位を保持する機能を有し、第2のラッチ回路113は、第2のビット配線104の第4の電位を保持する機能を有する。
図1のROM154(メモリ回路)の構成例は、ワード配線およびビット配線の本数を2本とし、4個のメモリセルを2行2列に配列した例を示している。ワード配線、ビット配線の本数、並びにメモリセルの配置および数は、図1の構成例に限定されるものではなく、ワード配線およびビット配線は、それぞれ、2本以上設けることができる。そして、これらの配線の数に応じてメモリセルの配列および数が決定される。この点は、他の図面に示したメモリ回路の構成例についても同様である。
図1に示すように、ワード配線(101、102)とビット配線(103、104)は交差して配置され、2本のワード配線(101、102)と2本のビット配線(103、104)が交差することで規定される4つの領域(図1で点線で囲んだ領域)にメモリセル(106〜109)が設けられている。
第1のメモリセル106は、ビット配線およびワード配線に接続されている半導体素子を含むセルであり、第1のワード配線101と第1のビット配線103の交差することで規定される領域に配置される。第2のメモリセル107は空セルであり、第1のワード配線101と第2のビット配線104の交差することで規定される領域に配置される。第3のメモリセル108は空セルであり、第2のワード配線102と第1のビット配線103の交差することで規定される領域に配置される。第4のメモリセル109は空セルであり、第2のワード配線102と第2のビット配線104の交差することで規定される領域に配置される。空セルとは、ダイオード、トランジスタ、メモリ素子などの半導体素子を含まないセルであり、すなわち、メモリセル内が空であるものをいう。
また、第1のメモリセル106は半導体素子を含むセルである。半導体素子としては、トランジスタ、ダイオード、メモリ素子(メモリトランジスタ)などを用いることができる。本実施の形態では、半導体素子としてトランジスタを用いた例を示す。図1では、メモリセルに形成されるトランジスタとして、n型トランジスタ114が用いられる。
第1のメモリセル106において、n型トランジスタ114のゲート電極は、第1のワード配線101に接続され、ソース電極は第1のビット配線103に接続され、ドレイン電極は電位が固定されるように所定の配線に接続され、図1の構成例ではドレイン電極を接地電位端子に接続している。本明細書では、半導体素子を含むメモリセルの構造の1つとして、半導体素子の電極が接地電位端子に接続されているセルを「接地セル」と呼ぶことにする。よって、第1のメモリセル106は接地セルである。
また、第1のビット配線103には、第3のメモリセル108(最終行のメモリセル)の出力側に、第1のラッチ回路112、第1のプリチャージ回路110が順に接続され、第1のビット配線103の出力端には、第1のバッファ124の入力端子が接続されている。また、第2のビット配線104にも、第1のビット配線103と同様、第4のメモリセル109(最終行のメモリセル)の出力側に、第2のラッチ回路113、第2のプリチャージ回路111が順に接続され、第2のビット配線104の出力端には、第2のバッファ125の入力端子が接続されている。
第1のラッチ回路112および第2のラッチ回路113は同じ構成であり、それぞれ、2つのインバータを有する。第1のラッチ回路112はインバータ120、121を有し、第2のラッチ回路113はインバータ122、123を有する。なお、第1のラッチ回路112および第2のラッチ回路113をコンデンサで構成することもできる。
第1のプリチャージ回路110および第2のプリチャージ回路111は同じ構成であり、それぞれ、トランジスタを有している。第1のプリチャージ回路110は第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を有し、第2のプリチャージ回路111は第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を有する。第1のプリチャージ用p型トランジスタ118および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119は、それぞれ、ゲート電極が共通のプリチャージ配線105に接続され、ソース電極は共通の電源配線130に接続されている。また、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のドレイン電極は第1のビット配線103に接続され、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のドレイン電極は第2のビット配線104に接続されている。電源配線130の電位は一定の電位に固定されている。
第1のバッファ124の出力端子に第1のメモリ出力配線126が各々接続され、第2のバッファ125の出力端子に第2のメモリ出力配線127が接続されている。
次に、図2のタイミングチャートを用いて、図1に示すROM154(メモリ回路)からデータを読み出す動作を説明する。なお、図1のROM154は2本のビット配線および2本のワード配線でなる回路例のため、図2のタイミングチャートが示すように、1回のデータの読み出し動作には、第1のプリチャージ信号期間208、第1のワード信号期間209、第1のデータ保持期間210、第2のプリチャージ信号期間211、第2のワード信号期間212、第2のデータ保持期間213で構成される。
図2において、201は第1のワード配線101に入力される信号(以下、「第1のワード信号」という。)であり、第1のワード配線101の電位を示している。202は第2のワード配線102に入力される信号(以下、「第2のワード信号」という。)である。203は第1のビット配線103に入力される信号(以下、「第1のビット信号」という。)であり、204は第2のビット配線104に入力される信号(以下、「第2のビット信号」という。)である。205はプリチャージ配線105に入力される信号(以下、「プリチャージ信号」という。)である。206は、第1のメモリ出力配線126から出力される信号(以下、「第1のメモリ出力信号」という。)であり、207は、第2のメモリ出力配線127から出力される信号(以下、「第2のメモリ出力信号」という。)である。
まず、第1のプリチャージ信号期間208でプリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”low”とすると、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位、および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位が”low”となる。第1のビット配線103には、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給され、第2のビット配線104にも、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給される。その結果、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)が”high”となり、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号204)が”high”となる。第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113により、それぞれ、第1のビット配線103の電位(第1ビット信号203)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号204)が保持される。
続いて第1のワード信号期間209で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”high”にし、第1のワード配線101の電位(第1のワード信号201)を”high”にする。このとき、第1のワード配線101に接続した第1のメモリセル106のn型トランジスタ114のゲート電極に”high”が印加されることになる。n型トランジスタ114のドレイン電極の電位が接地電位にあるため、ゲート電極に”high”が印加されると、第1のビット配線103の電位は”low”になる。一方、第2のメモリセル107が空セルのため、第2のビット配線104の電位は何も操作されず、”high”のままである。つまり、第1のビット配線103の電位(第1ビット信号203)は”low”となり、第2のビット配線104の電位(第2ビット信号204)は、”high”となる。
ここで、第1ビット信号203、第2ビット信号204は、それぞれ、第1のバッファ124、第2のバッファ125を介して、第1のメモリ出力配線126、第2のメモリ出力配線127に”low”、”high”の信号として出力される。つまり、第1のワード配線101に対応する第1のメモリセル106、第2のメモリセル107から、それぞれ、”low”、”high”が読み出せたことになる。
次に、第1のデータ保持期間210では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”low”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”high”の状態を保持し続ける。
次に、第2のプリチャージ信号期間211で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”low”とすると、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位、および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位が”low”となる。第1のビット配線103には、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給され、第2のビット配線104にも、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給される。
第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)は”high”の状態を維持し、第2のビット配線104の電位も”high”の状態を維持する。第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113により、それぞれ、第1のビット配線103の電位(第1ビット信号203)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号204)が保持される。
続いて第2のワード信号期間212で、プリチャージ配線105の電位を”high”にし、第2のワード配線102の電位を”high”にする。第2のワード配線102にはメモリセルが電気的に接続されてないので、第1、第2のビット配線103、104の電位は何も操作されないため、”high”のままである。つまり、第1、第2のビット配線103、104の電位は”high”、”high”となる。その後、第1、第2のビット配線103、104の信号は、それぞれ、第1、第2のバッファ124、125を介して、第1、第2のメモリ出力配線126、127に”high”、”high”の信号として出力される。つまり、第3、第4のメモリセル108、109から”high”、”high”のデータが読み出せたことになる。
第2のデータ保持期間213では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”high”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”high”、の状態を保持し続ける。
以上のように、第1〜第4のメモリセル106〜109から、それぞれ、”low”、”high”、”high”、”high”のデータが得られる。”high”のデータを記憶しているメモリセル(107〜109)ではワード配線に半導体素子が接続されていないため、読み出しの動作のとき、メモリセルで電力が消費されない。よって、半導体装置全体で無駄な電力消費を削減することができる。特に第2のワード配線102のように全く半導体素子が接続されない場合、ワード配線で電力は消費されない。このように、メモリ回路に格納させるデータが、”high”を多く含む多い場合は図1の構成例のように”high”を格納するメモリセルに空セルを用いる構成にするとよい。
次に、図4を用いて、ROM154に格納されるデータが”low”の方を多く含む場合のROM154の回路構成例について説明する。
図4において、図1と同じ符号は同じ構成要素を示す。図4に示すROM154の構成で、図1と異なる点は、図1の第1のバッファ124、第2のバッファ125を、それぞれ、第1のインバータ144、第2のインバータ145に変更したことであり、他は図1の回路と同様である。
次に、図5のタイミングチャートを用いて、図4に示すROM154(メモリ回路)からデータを読み出す動作を説明する。なお、図4のROM154は2本のビット配線および2本のワード配線でなる回路例のため、図5のタイミングチャートが示すように、1回のデータの読み出し動作には、第1のプリチャージ信号期間508、第1のワード信号期間509、第1のデータ保持期間510、第2のプリチャージ信号期間511、第2のワード信号期間512、第2のデータ保持期間513で構成される。
図5において、501は第1のワード配線101に入力される信号(以下、「第1のワード信号」という。)であり、第1のワード配線101の電位を示している。502は第2のワード配線102に入力される信号(以下、「第2のワード信号」という。)である。503は第1のビット配線103に入力される信号(以下、「第1のビット信号」という。)であり、504は第2のビット配線104に入力される信号(以下、「第2のビット信号」という。)である。505はプリチャージ配線105に入力される信号(以下、「プリチャージ信号」という。)である。506は、第1のメモリ出力配線126から出力される信号(以下、「第1のメモリ出力信号」という。)であり、507は、第2のメモリ出力配線127から出力される信号(以下、「第2のメモリ出力信号」という。)である。
まず、第1のプリチャージ信号期間508で、プリチャージ配線105の電位を”low”とする。このとき、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位、および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位が”low”となる。第1のビット配線103には、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給され、第2のビット配線104にも、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給される。その結果、第1のビット配線103、第2のビット配線104の電位は各々”high”、”high”となる。第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113により、それぞれ、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号503)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号504)が保持される。
続いて第1のワード信号期間509で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号505)を”high”にする。さらに、第1のワード配線101の電位(第1のワード信号501)を”high”にする。第1のワード配線101に接続している第1のメモリセル106に含まれるn型トランジスタ114のゲート電極に”high”が印加されることになる。n型トランジスタ114のドレイン電極の電位が接地電位にあるため、ゲート電極に”high”が印加されると、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号503)は”low”になる。
一方、第2のメモリセル107が空セルのため、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号504)は何も操作されず、”high”のままである。つまり、第1のワード信号期間509で、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号503)は”low”となり、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号504)は”“high”となる。
第1のビット信号503、第2のビット信号504は、それぞれ、第1のインバータ144、第2のインバータ145に入力され、反転される。よって、第1のメモリ出力配線126からは”high”の信号(第1のメモリ出力信号506)が出力され、第2のメモリ出力配線127から”low”の信号(第2のメモリ出力信号507)が出力される。つまり、第1のメモリセル106、第2のメモリセル107から、それぞれ、”high”、”low”のデータが読み出せたことになる。
第1のデータ保持期間510では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”high”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”low”の状態を保持し続ける。
次に、第2のプリチャージ信号期間511で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号505)を”low”とする。このとき、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位、および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位が”low”となる。第1のビット配線103には、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給され、第2のビット配線104にも、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給される。その結果、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号503)は”high”になり、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号504)は”high”になる。第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113により、それぞれ、第1のビット配線103の電位、第2のビット配線104の電位が保持される。
続いて第2のワード信号期間512で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号505)を”high”にする。さらに第2のワード配線102の電位(第2のワード信号502)を”high”にする。第2のワード配線102には空セルのみ設けられているため、トランジスタが電気的に接続されていないので、第1のビット配線103、第2のビット配線104の電位は何も操作されない。つまり、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号503)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号504)は、それぞれ、”high”、”high”となる。
第1のビット配線103の信号(第1のビット信号503)、第2のビット配線104の信号(第2のビット信号504)は、それぞれ、第1のインバータ144、第2のインバータ145に入力され、反転される。よって、第1のメモリ出力配線126からは、”low”の信号(第1のメモリ出力信号506)が出力され、第2のメモリ出力配線127からは、”low”の信号(第2のメモリ出力信号507)が出力される。つまり、第3のメモリセル108、第4のメモリセル109から”low”、”low”のデータが読み出せたことになる。
第2のデータ保持期間513では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”low”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”low”、の状態を保持し続ける。
以上のように、第1〜第4のメモリセル106〜109から、各々”high”、”low”、”low”、”low”のデータが得られる。”low”のデータを記憶しているメモリセル(107〜109)ではワード配線に何らの半導体素子(特にそのゲート電極)が接続されていないため、読み出し時にメモリセルに電力が消費されないため、半導体装置全体として、無駄な電力消費を削減することができる。特に第2のワード配線102のように全く半導体素子と接続されない場合、ワード配線で電力は消費されない。そのため、メモリ回路(ROM154)に格納させるデータが、”low”の方を多く含む場合は、図4の構成例のように”low”を格納するメモリセルに空セルを用いる構成にするとよい。
このように、ROM154に格納されたデータ(例えば、CPU151のプログラムデータなど)に合わせて、”high”、または”low”のデータのうち、多い方のデータを記憶するメモリセルを空セルにすることで、消費電力を非常に効果的に低減することができる。さらに、消費電力が低減できるため発熱も低減することができる。すなわち、メモリ回路を本実施の形態に示した構成とすることで、低消費電力、発熱の少ない半導体装置を提供できる。
本実施の形態1の図1、図4に示すメモリ回路は、製造段階で各メモリセルに記憶するデータが決まっているメモリ回路(例えば、マスクROMなど)に対しては特に好適である。
(実施の形態2)
実施の形態1で説明したように、半導体装置の構成上、密接な関係にあるCPUとプログラムを記憶するメモリ回路(プログラムメモリ)において、CPUが必要とするプログラムのデータ解析を行うことで、メモリ回路を最も消費電力を低減した構成とすることが可能である。
また、プログラムのデータ解析を行わない場合でもCPUのNOP命令のデータに合わせてメモリの構成を変えることで、消費電力の削減を効果的に行うことができる。本実施の形態はそのような例について説明する。
本実施の形態では、メモリ回路において、NOP命令を格納する複数のメモリセルを空セルで構成する。例えば、NOP命令が”high”データ(または「1」)のみで構成されている場合は、図1のようなメモリ回路(ROM154)をプログラムメモリに用いることができる。図1の構成例において、メモリ回路の第2行(第2のワード配線102)に配置されたメモリセル(108、109)にNOP命令のデータを記憶する。第2行のメモリセル(第3のメモリセル108、第4のメモリセル109)は全て空セルで構成されており、第3のメモリセル108、第4のメモリセル109から”high”、”high”の信号を読み出すことができる。すなわち、「1」のみで記述されるNOP命令が得られる。このようにメモリを構成することで、NOP命令の読み出しに要する消費電力を削減できる。また消費電力の削減により、発熱も抑えることができる。
また、NOP命令が”low”データのみ(「0」のみ)で構成されている場合、図4のようなメモリ回路を用いることができる。図4の構成例でも、NOP命令のデータは第2行のメモリセル(第3のメモリセル108、第4のメモリセル109)に格納されている。第3のメモリセル108、第4のメモリセル109から”low”、”low”の信号を読み出すことができる。すなわち、「0」のみで記述されるNOP命令が得られる。第3のメモリセル108、第4のメモリセル109に格納されているデータでNOP命令を構成することができる。
以上のようにNOP命令を格納する複数のメモリセルを空セルとすることで、CPUのNOP命令の読み出しに必要な消費電力を低減することが可能となる。特に、少なくとも1つのワード配線に対応して形成されるメモリセルを全て空セルとすることで、消費電力を効果的に低減することができる。
なお、図1、4の構成例では、1本のワード配線(第1のワード配線101)に対応して形成されるメモリセル(第1および第2のメモリセル)にNOP命令を格納するようにしたが、NOP命令を格納するセルは、複数本のワード配線に対応して形成されるメモリセルとすることもできる。
本実施の形態2の図1、図4に示すメモリ回路は、製造段階で各メモリセルに記憶するデータが決まっているメモリ回路(例えば、マスクROMなど)に対して特に好適である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、空セルの代わりに、空セルと同様の機能を有するメモリセルを設けたメモリ回路の例を説明する。より具体的には、空セルと同様の機能を具備させるために、メモリセルにトランジスタなどの半導体素子を設けるが、半導体素子はワード配線との電気的に接続されていない構造とする。このように、ワード配線と電気的に接続されていない半導体素子を有するメモリセルを「オープンセル」と呼ぶこととする。
以下、本実施形態におけるメモリ回路の構成例について、図6を用いて説明する。本実施の形態では、メモリ回路に格納されるデータが”high”の方を多く含む場合の構成例を示す。図6のメモリ回路は図1のメモリ回路と同じデータ配列を持ち、また図6において、図1と同じ符号は同じ構成要素を示している。
図6のメモリ回路(ROM154)は、図1のメモリ回路とは、第1〜第4のメモリセル606〜609の構造が異なり、他の構成は、図1のメモリ回路と同様である。第1〜第4のメモリセル606〜609には、それぞれ、半導体素子としてn型トランジスタ616〜619が形成されている。
第1のメモリセル606は、図1の第1のメモリセル106と同様の接地セルであり、n型トランジスタ616は、ドレイン電極が接地電位端子に接続され、ソース電極が第1のビット配線103に接続され、ゲート電極が第1のワード配線101に接続されている。
一方、第2のメモリセル607、第3のメモリセル608および第4のメモリセル609はオープンセルである。第2のメモリセル607において、n型トランジスタ616は、ドレイン電極が接地電位端子に接続され、ソース電極が第2のビット配線104に接続されているが、ゲート電極は第1のワード配線101に電気的に接続されていない。第3のメモリセル608において、n型トランジスタ618は、ドレイン電極が接地電位端子に接続され、ソース電極が第1のビット配線103に接続されているが、ゲート電極は第2のワード配線102に電気的に接続されていない。第4のメモリセル609において、n型トランジスタ619は、ドレイン電極が接地電位端子に接続され、ソース電極が第2のビット配線104に接続されているが、ゲート電極は第2のワード配線102に電気的に接続されていない。
なお、本実施の形態の「オープンセル」の「オープン」とは、ワード配線とトランジスタのゲート電極が断線した状態を意味している。第2〜第4のメモリセルのようなオープンセルを作製するには、例えば、n型トランジスタのゲート電極とワード配線を接続しないように、ワード配線を形成することで可能である。
本実施の形態のメモリ回路(ROM154)の読み出し動作は、図1のメモリ回路と同様である。データの読み出し動作のタイミングチャートも図2のタイミングチャートと同じになる。
まず、第1のプリチャージ信号期間208で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”low”とする。このとき、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位が”low”となる。第1のビット配線103には、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給され、第2のビット配線104にも、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119を介して、そのソース電極に接続された電源配線130から電荷が供給される。よって、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)が”high”になる。第1のラッチ回路112により第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)が保持される。
続いて第1のワード信号期間209で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”high”にする。さらに、第1のワード配線101の電位(第1のワード信号201)を”high”にする。このとき、第1のメモリセル606において、第1のワード配線101に接続したn型トランジスタ616のゲート電極に”high”が印加されることになる。n型トランジスタ616のドレイン電極の電位が接地電位にあるため、ゲート電極に”high”が印加されると、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)は”low”になる。
一方、第2のメモリセル607において、第1のワード配線101とn型トランジスタ617のゲート電極とは結線されていないので、第2のビット配線104の電位は変化せず、”high”のままである。つまり、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号204)は”high”のままである。
つまり、第1のワード信号期間209で、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号203)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号204)は、それぞれ、”low”、”high”となる。ここで、第1のビット信号203、第2のビット信号204は、それぞれ、第1のバッファ124、第2のバッファ125に入力される。第1のバッファ124、第2のバッファ125からは、入力された信号の電位の高低(”low”と”high”)を変化させず、第1のメモリ出力配線126、第2のメモリ出力配線127に出力する。よって、第1のメモリ出力配線126からは、”low”の信号(第1のメモリ出力信号206)が出力され、第2のメモリ出力配線127から”high”の信号(第2のメモリ出力信号207)が出力される。つまり、第1のメモリセル606、第2のメモリセル607から、それぞれ、”low”、”high”のデータが読み出せたことになる。
第1のデータ保持期間210では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”low”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”high”の状態を保持し続ける。
次に、第2のプリチャージ信号期間211で、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号205)を”low”とする。このとき、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位と、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位とが”low”となる。ソース電極に接続された電源配線130から、第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して第1のビット配線103に電荷が供給され、第2のプリチャージ用p型トランジスタ119介して第2のビット配線104に電荷が供給される。第1のビット配線103の電位は”high”になり、第2のビット配線104の電位は”high”の状態を維持する。なお、第1、第2のラッチ回路112、113により第1、第2のビット配線103、104の電位が保持される。
続いて第2のワード信号期間212で、プリチャージ配線105の電位を”high”にし、第2のワード配線102の電位を”high”にする。第2のワード配線102にはメモリセルがつながっておらず、第1、第2のビット配線103、104の電位は何も操作されないため、第1、第2のビット配線103、104の電位は”high”のままである。つまり、第1、第2のビット配線103、104の電位は”high”、”high”となる。その後、第1、第2のビット配線103、104の信号は各々第1、第2のバッファ124、125を介して、第1、第2のメモリ出力配線126、127に”high”、”high”の信号として出力される。つまり、第1、第2のメモリセル608、609から”high”、”high”のデータが読み出せたことになる。
第2のデータ保持期間213では、第1のビット配線103の電位は第1のラッチ回路112によって保たれ、第2のビット配線104の電位は第2のラッチ回路113によって保たれる。そのため、第1のメモリ出力配線126の電位は”high”の状態を保持し続け、第2のメモリ出力配線127の電位は”high”の状態を保持し続ける。
以上により第1〜第4のメモリセル606〜609から、各々”low”、”high”、”high”、”high”のデータが得られる本実施形態では、”high”のデータを格納するメモリセルのゲート電極とワード配線が接続されていないため、データを読み出すとき無駄な電力消費を削減することができる。第2のワード配線102のように全く半導体素子と接続されていない場合、ワード配線で電力は消費されない。これにより第1、第2のワード配線101、102の駆動に必要となる電力量を削減することができる。
なお、図6は、データに”high”の方が多い場合に、high”を格納するセルにオープンセルを用いる構成を示している。”low”の方が多い場合は、”low”を格納するメモリセルにオープンセルを適用すればよい。メモリセル以外の構成は、図4と同様にすることで、格納するデータに”low”の方が多い場合に、消費電力を削減したメモリ回路を構成することができる。
本実施の形態を用いることにより、メモリ回路は、ワード配線に接続されている行デコーダで消費する電力が低減することができる。また、ワード配線を形成するフォトレジストの露光マスクのみの変更で各メモリセルに記憶するデータが変更できるため、本実施の形態は異なるデータ配列を持つ多数のメモリ回路を作製することに有利である。
以上のような構成とすることで、消費電力を低減したメモリを搭載する半導体装置が提供できる。
本実施の形態2の図1、図4に示すメモリ回路は、製造段階で各メモリセルに記憶するデータが決まっているメモリ回路(例えば、マスクROMなど)に対して特に好適である。
なお本実施の形態は、他の実施の形態および他の実施例と適宜に組み合わせることができる。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3においては、ROMのようにデータの読み出しのみで、データの書き換えをしないメモリ回路について説明した。本実施の形態ではデータの書き換えが可能なメモリ回路について説明する。本実施の形態では、一部のメモリセルをデータの書き換えができない、半導体装置固定のデータを記憶するメモリセルとするメモリ回路について説明する。
図7は、本実施の形態のメモリ回路の構成例を示す回路図である。図1と共通の要素には同じ符号を付している。図7のメモリ回路において、メモリセルに形成される半導体素子はメモリトランジスタである点が特徴である。メモリトランジスタは、例えば、ゲート電極として、制御ゲート電極と浮遊ゲート電極を有する構造のトランジスタや、ゲート絶縁膜に電荷トラップできる構造のトランジスタである。
本実施の形態のメモリ回路はデータの書き換え不可能領域と書き換え可能領域を有する。よって、図3で書き換え不可能なROM154、書き換え可能なRAM155を併せた機能を持つため、本実施形態のメモリ回路を図3のメインメモリ152として使用することができる。そのため、予めCPUが必要とするプログラムデータは書き換え不可能なデータとして書き換え不可能領域に記憶させる。一方、CPUが演算処理を行うときに、出力されるデータを書き換え可能領域に記憶させる。本実施形態のメモリ回路は、これら2つの動作を1つのメモリ回路で担うことができる。
図7のメモリ回路において、第1のワード配線101に対応して形成される全てのメモリセルを書き換えができない固有のデータを格納する構造としている。本実施の形態では第1のメモリセル706および第2のメモリセル707を空セルとする例を示す。空セルとは、半導体素子(本実施の形態ではメモリ素子)を含まないセルであり、すなわち、メモリセル内が空であるものを指す。また、図7のメモリ回路では空セルには、”high”のデータを格納する例を示している。
他方、第2のワード配線102に対応して形成される全てのメモリセルの構造は、メモリトランジスタを含む接地セルである。第3のメモリセル708には、メモリトランジスタ718が形成され、ゲート電極が第2のワード配線102に接続され、ソース電極が第1のビット配線103に接続され、ドレイン電極が接地電位端子に接続されている。第4のメモリセル709もメモリトランジスタ719を有し、ゲート電極が第2のワード配線102に接続され、ソース電極が第2のビット配線104に接続され、ドレイン電極が接地電位端子に接続されている。なお、メモリトランジスタ718、719が、ゲート電極として、制御用ゲート電極と浮遊ゲート電極を有する構造のトランジスタである場合は、制御用ゲート電極が第2のワード配線102に接続される。
次に、図7のメモリ回路のデータ書込動作について説明する。
各メモリセルに対して、データの書き込みは行単位(ワード配線単位)で行われる。ここでは、例として、メモリトランジスタ718、719に制御用ゲート電極と浮遊ゲート電極を有するトランジスタ適用し、ホットキャリアのエレクトロンを利用して書き込みを行う例を示す。また、第3のメモリセル708に”high”のデータを書き込み、第4のメモリセル709に”low”のデータを書き込む動作を説明する。
第1のワード配線101に対応するメモリセルにはデータの書き込みは不要であるため、第1のワード配線101については、書き込み動作を行わない。まず、第2のワード配線102に高電位(接地電位よりも高電位)を与える。同時に、第1のビット配線103に高電位(メモリトランジスタをオン状態にする電位)を与える。第3のメモリセル708において、第1のメモリトランジスタ718のチャネルに電流が流れ、ドレイン電極付近で高エネルギー電子(ホットキャリア)が発生し、浮遊ゲート電極に電荷が蓄積される。浮遊ゲート電極の電荷が制御ゲート電極のしきい値電圧を高電位にすることで、データ”high”を記憶する。
一方、第4のメモリセル709において、第2のワード配線102に高い電圧を与えて高電位にし、第2のビット配線104の電位を接地電位にする。第4のメモリセル709において、メモリトランジスタ719のドレイン電極付近にホットキャリアは発生せず、浮遊ゲート電極に電荷が蓄積されない。従って、制御ゲート電極のしきい値電圧は変化せずに、データ”low”を記憶する。
以上のようにメモリトランジスタは浮遊電極の電位状態に応じて”high”、”low”のデータを記憶する。
また、メモリトランジスタに対して書き込んだデータの消去はドレイン電極を開放し、制御ゲート電極を接地させ、ソース電極に高電圧を印加することで行う。高電圧印加で電子は高エネルギー状態になり、トンネル効果によって浮遊ゲート電極内の電子を浮遊ゲート電極からソース電極を介して引き抜くことができる。なお、全セルのソース電極に同時に高電圧を加えるため、メモリ素子を有する全てのメモリセルの記憶データは消去される。
次に、データ読み出し動作について説明する。
まず、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号)を”low”とする。第1のプリチャージ用p型トランジスタ118のゲート電極の電位、および第2のプリチャージ用p型トランジスタ119のゲート電極の電位が”low”となり、電源配線130から第1のプリチャージ用p型トランジスタ118を介して第1のビット配線103に電荷が供給され、電源配線130から第2のプリチャージ用p型トランジスタ119とを介して第2のビット配線104に電荷が供給される。その結果、第1のビット配線103の電位(第1のビット信号)が”high”となり、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号)が”high”とになる。第1のラッチ回路112、第2のラッチ回路113により、それぞれ、第1のビット配線103の電位(第1ビット信号)、第2のビット配線104の電位(第2のビット信号)が保持される。
次に、プリチャージ配線105の電位(プリチャージ信号)を”high”にし、第2のワード配線102の電位(第2のワード信号)を”high”にする。第3のメモリセル708において、メモリトランジスタ718の制御ゲート電極に”high”が印加されることになる。メモリトランジスタ718の制御ゲート電極のしきい値電圧は第2のワード配線102の電位”high”と比較して高いため、第1のビット配線103の電位は変化せず”high”のままとなる。
一方、第4のメモリセル709において、メモリトランジスタ719の制御ゲート電極にも”high”が印加される。メモリトランジスタ719の制御ゲート電極のしきい値電圧は第2のワード配線102の電位”high”と比較して低いため、第2のビット配線104の電位は接地電位となり、すなわち”low”となる。
以上のように、第3のメモリセル708、第4のメモリセル709に記憶された”high”、”low”のデータを読み出すことができる。
また、本発明の実施の形態で説明したように第1、第2のメモリセル706、707は空セルのため、第1のワード配線101に第1のワード信号が与えられても第1、第2のビット配線103、104の電位は変化しないので、第1、第2のメモリセル706、707から”high”、”high”のデータを読み出すことができる。
以上により、第1〜第4のメモリセル706〜709から各々”high”、”high”、”high”、”low”のデータが得られる。つまり、空セルから”high”データが、メモリトランジスタで構成されるメモリセルから”high”、”low”のデータが読み出せることがわかる。
図7のメモリ回路の構成例では、第1のワード配線101に対応して形成されるメモリセルを全て空セルとすることで、”high”で記述されるNOP命令を格納させることができる。
図7のメモリ回路の構成例では、空セルに”high”を格納する場合を示したが、第1〜第4のメモリセル706〜709以外の構成を、図4のメモリ回路の構成とすることで、空セルに”low”のデータを格納することができる。この場合、第1、第2のメモリ出力配線126、127の入力側に第1、第2のインバータ144、145が接続されているため、上記のように第3、第4のメモリセルにデータが書き込まれているならば、第1〜第4のメモリセル706〜709から各々”low”、”low”、”low”、”high”のデータが得られる。
また、図7の構成例では、1本のワード配線(第1のワード信号201)に対応して形成されるメモリセルに固有のデータを格納するようにしたが、複数本のワード配線に対応するメモリセルに固有のデータを格納するようにすることもできる。
また、図7の構成例では、固有のデータ(書き換えされないデータ)を格納するメモリセルを空セルのみで構成したが、図1、図4の第1のメモリセル106のような、トランジスタを用いた接地セルもあわせて用いることで、”low”、および”high”の双方のデータで構成されるデータを、書き換え不可能な固有なデータとして格納することができる。
メモリ回路において固定データを持つメモリセルに空セルを用いることで、行デコーダの消費電力を低減するのに非常に有用である。本実施の形態により、メモリ回路とCPUとを含む半導体装置全体の消費電力を効果的に低減することが可能である。また消費電力を低減することで、半導体装置の発熱を抑えることができる。
(実施の形態5)
本発明における半導体装置の実施の形態として、メモリと専用回路を有する構成例について、図8を用いて説明する。図8は本実施の形態における半導体装置のブロック図である。
図8(A)は専用回路と、メモリを有する半導体装置の構成例を示すブロック図である。図8(A)においてメインメモリ801、専用回路802、入出力インタフェース803、アドレスバス804と、データバス805と、コントローラバス806とを有する。
メインメモリ801と、専用回路802とはアドレスバス804で接続されている。さらに、メインメモリ801と、専用回路802、および入出力インタフェース803はデータバス805およびコントローラバス806で互いに接続されている。
専用回路802は、例えば、画像処理回路や暗号処理回路である。また、専用回路802はメインメモリ801に格納されたデータを用いて演算処理を行うため、必要となるデータはメインメモリ801に記憶される。メインメモリ801と専用回路802が一つの回路を構成するためにはどちらも欠かすことのできない要素である。この半導体装置において、メインメモリ801に、実施の形態1〜4で説明したメモリ回路を適用することにより、半導体装置全体の消費電力の低減が可能であり、かつ発熱を抑えることができる。なお、実施の形態1〜3のメモリ回路は、メインメモリ801のデータの書き換えを不可能なメモリ回路に適用される。実施の形態4のメモリ回路を適用することで、データの書き換えが不可能領域と書き換え可能領域を有するメインメモリを構成することができる。
次に、CPU、専用回路と、メモリを有する半導体装置の構成例を示すブロック図である図8(B)について説明する。
図8(B)において演算回路810、メインメモリ813、入出力インタフェース816、アドレスバス817と、データバス818と、コントローラバス819とを有する。
演算回路810はCPU811と、専用回路812とを含み、メインメモリ813はROM814と、RAM815とを含む。
ROM814はCPU811が実行するプログラムを記憶するプログラムメモリとして用いられ、専用回路812が動作するために必要なデータも格納されている。RAM815は、CPU811がプログラムを実行するときの作業メモリとして用いられる。
演算回路810と、メインメモリ813とはアドレスバス817で接続されている。さらに、CPU811、メインメモリ813、および入出力インタフェース816はデータバス818およびコントローラバス819で互いに接続されている。
CPU811は機器の動作を制御し、CPU811がプログラムを実行するために必要な情報はメインメモリ813内のROM814に格納されている。ROM814はデータの読み出し専用のメモリ回路である。ROM814に格納されるデータは製造段階で固有のものである。CPU811が処理する命令および処理に必要なプログラムデータはROM814に記憶されているため、CPU811の処理動作とメインメモリ813からのデータの読み出し動作は繰り返し行われる。CPU811の動作に必要なデータを読み出す際にROM814は電力を消費する。RAM815はデータの書き込みや書き換えが可能なメモリ回路である。RAM815は、主にプログラムの途中のCPU811における処理結果を保存するために用いられる。一方、専用回路812は固定動作を行うための回路であり、予め決められた命令に対する処理のみを行う。ROM814に専用回路812の処理動作に必要となるプログラムデータが記憶されており、専用回路812はROM814からプログラムデータを読み出すことで処理を行うことが可能となる。外部からの信号の入力および、外部への処理結果などの信号の出力は入出力インタフェース816を介して行われる。
なお、ROM814には、実施の形態1〜3のメモリ回路が適用できる。また、ROM814とRAM815を含むメインメモリ813には、実施の形態4のメモリ回路が適用できる。
アドレスバス817はCPU811が必要とする命令やデータをメインメモリ813に伝えるための配線(経路)である。データバス818はメインメモリ813に対するデータの読み出しおよび書き込み、並びに入出力インタフェース816を介して外部装置とのデータの取得や提供を行うための配線(経路)である。コントローラバス819はメインメモリ813や入出力インタフェース816に制御情報を与えるための配線(経路)である。
近年、超小型ICチップと、無線通信用のアンテナを組み合わせた小型の半導体装置として、無線チップが脚光を浴びている。無線チップは、無線通信装置(以下、リーダ/ライタという)を使った通信信号(動作磁界)の授受により、データを書き込み、及びデータを読み出しを行うことができる。
無線チップの応用分野として、例えば、流通業界における商品管理が挙げられる。現在では、バーコードなどを利用した商品管理が主流であるが、バーコードは光学的に読み取るため、遮蔽物があるとデータを読み取れない。一方、無線チップでは、無線でデータを読み取るため、遮蔽物があっても読み取れる。従って、商品管理の効率化、低コスト化などを実現できる。その他、乗車券、航空旅客券、料金の自動精算など、広範な応用が可能である。
無線チップの応用分野が広がりつつある中で、より高機能な無線チップに対する要求も高まっている。例えば、送受信データを暗号化することで、第三者へのデータ漏洩の防止が可能になる。これには、復号化および暗号化の処理をハードウェア的に処理する方式と、ソフトウェア的に処理する方式と、ハードウェアおよびソフトウェアを併用する方式と、が考えられる。ハードウェア的に処理する方式では、復号化や、暗号化を行う専用回路で演算回路を構成する。ソフトウェア的に処理する方式では、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)と大規模メモリとで演算回路を構成し、復号化プログラムや暗号化プログラムをCPUで実行する。ハードウェアおよびソフトウェアを併用する方式では、専用回路と、CPUと、メモリと、で演算回路を構成し、専用回路で復号化や暗号化のための演算処理の一部分を行い、残りの演算処理のプログラムをCPUで実行する。いずれも無線チップに大容量のメモリを搭載することが要求される。本発明を適用することにより、メモリの大容量化に伴う、消費電力が上がることを回避することができる。
本実施例では、CPU、専用回路およびメモリ回路を備えた半導体装置の例として、暗号処理機能を有する無線チップについて説明する。図9は、無線チップのブロック図である。
図9を用いて無線チップのブロック構成を説明する。図9において、無線チップ2601は、演算回路2606とアナログ部2615とから構成される。演算回路2606は、CPU2602と、ROM2603と、RAM2604と、コントローラ2605とを有する。アナログ部2615は、アンテナ2607と、共振回路2608と、電源回路2609と、リセット回路2610と、クロック生成回路2611と、復調回路2612と、変調回路2613と、電源管理回路2614とを有する。
ROM2603に、実施の形態1〜3で示したメモリ回路を適用することで、無線チップ全体の消費電力を効果的に低減することができる。また、RAM2604に実施の形態4で示したメモリ回路を適用することで、無線チップ全体の消費電力を効果的に低減することができる。また、消費電力を低減することで、無線チップの発熱を低減することができる。
コントローラ2605は、CPUインタフェース(CPUIF)2616と、制御レジスタ2617と、コード抽出回路2618と、符号化回路2619と、から構成される。なお、図9では、説明の簡単化のため、通信信号を受信信号2620と、送信信号2621とに分けて示したが、実際には、両者は一体とされた信号であり、無線チップ2601およびリーダ/ライタの間で同時に送受信される。受信信号2620は、アンテナ2607と共振回路2608とで受信された後、復調回路2612により復調される。また、送信信号2621は、変調回路2613により変調された後、アンテナ2607から送信される。
図9において、通信信号により形成される磁界中に無線チップ2601を置くと、アンテナ2607と共振回路2608により、誘導起電力を生じる。誘導起電力は、電源回路2609における電気容量により保持され、また電気容量によって電位が安定化され、無線チップ2601の各回路に電源電圧として供給される。リセット回路2610は、無線チップ2601全体の初期リセット信号を生成する。例えば、電源電圧の上昇に遅延して立ち上がる信号をリセット信号として生成する。クロック生成回路2611は、電源管理回路2614より生成される制御信号に応じて、クロック信号の周波数とデューティー比を変更する。復調回路2612は、ASK方式の受信信号2620の振幅の変動を”0”/”1”の受信データ2622として検出する。復調回路2612は、例えばローパスフィルターとする。さらに、変調回路2613は、送信データをASK方式の送信信号2621の振幅を変動させて送信する。例えば、送信データ2623が”0”の場合、共振回路2608の共振点を変化させ、通信信号の振幅を変化させる。電源管理回路2614は、電源回路2609より演算回路2606に供給される電源電圧または演算回路2606における消費電流を監視し、クロック生成回路2611において、クロック信号の周波数とデューティー比を変更するための制御信号を生成する。
本実施例における無線チップの動作を説明する。まず、リーダ/ライタより送信された受信信号2620により、無線チップ2601が暗号文データを含む受信信号2620を受信する。受信信号2620は、復調回路2612で復調された後、コード抽出回路2618で制御コマンドや暗号文のデータなどに分解され、制御レジスタ2617に格納される。ここで、制御コマンドは、無線チップ2601の応答を指定するデータである。例えば、固有ID番号の送信、動作停止、暗号解読などを指定する。ここでは、暗号解読の制御コマンドを受信したとする。
続いて、演算回路2606において、CPU2602が、ROM2603に格納された暗号解読プログラムにしたがって、ROM2603に予め格納された秘密鍵2624を用いて暗号文を解読(復号)する。復号された暗号文(復号文)は、制御レジスタ2617に格納される。この際、RAM2604をデータ格納領域として用いる。なお、CPU2602は、CPUIF2616を介してROM2603、RAM2604、制御レジスタ2617にアクセスする。CPUIF2616は、CPU2602が要求するアドレスより、ROM2603、RAM2604、制御レジスタ2617のいずれかに対するアクセス信号を生成する機能を有している。
最後に、符号化回路2619において、復号文から送信データ2623を生成し、変調回路2613で変調し、アンテナ2607より送信信号2621をリーダ/ライタに送信する。
なお、本実施例では、演算方式として、ソフトウェア的に処理する方式、すなわち、CPUと大規模メモリとで演算回路を構成し、プログラムをCPUで実行する方式について説明したが、目的に応じて最適な演算方式を選び、当該方式に基づいて構成することも可能である。例えば、演算方式として、他にも、演算をハードウェア的に処理する方式と、ハードウェアおよびソフトウェアを併用する方式と、が考えられる。ハードウェア的に処理する方式では、専用回路で演算回路を構成すれば良い。ハードウェアおよびソフトウェアを併用する方式では、専用回路と、CPUと、メモリと、で演算回路を構成し、専用回路で演算処理の一部分を行い、残りの演算処理のプログラムをCPUで実行すれば良い。
本実施例では、無線チップの作製方法を説明する。本発明に係る無線チップを構成する各回路を薄膜トランジスタで作製することができる。本実施例では、無線チップを構成する回路を薄膜トランジスタで形成し、薄膜トランジスタの製造に使用した基板から、可撓性(フレキシブル)基板に回路を転載し、フレキシブルな無線チップを製造する方法を示す。
本実施例では、無線チップを構成する回路として、インバータなどを構成するpチャネル型TFT(「pch−TFT」とも表記する。)およびnチャネル型TFT(「nch−TFT」とも表記する。)、コンデンサ、および電源回路などに設けられる高耐圧型のnチャネル型TFTを代表的に示す。以下、図10〜図15に図示する断面図を用いて、無線チップの作製方法を説明する。
基板260にガラス基板を用いる。図10(A)に示すように、基板260上に第1層261a〜第3層261cでなる剥離層261を形成する。第1層261aは、平行平板型プラズマCVD装置により、原料ガスにSiH、NOを用いて酸化窒化シリコン膜(SiONy、x>y>0)を厚さ100nm形成する。第2層261bとして、厚さ30nmのタングステン膜をスパッタリング装置で成膜する。第3層261cとして、厚さ200nmの酸化シリコン膜をスパッタリング装置で成膜する。
第3層261c(酸化シリコン)を成膜することで、第2層261b(タングステン)の表面が酸化され、界面にタングステン酸化物が形成される。タングステン酸化物が形成されることで、のちに素子形成層250を他の基板に転載するときに、基板260を分離しやすくなる。第1層261aは、素子形成層250を作製している間、第2層261bの密着性を維持するための層である。
第2層261bには、タングステン他、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムの金属膜や、これらの金属の化合物が好ましい。また、第2層261bの厚さは20nm以上40nm以下とすることができる。
図10(B)に示すように、剥離層261上に、2層構造の下地絶縁層249を形成する。第1層249aとして、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NO、NH、Hを用いて窒化酸化シリコン膜(SiN、x>y>0)を厚さ50nm形成する。第1層249aの窒素の組成比が40%以上となるようにしてバリア性を高めた。第2層249bは、プラズマCVD装置によりSiH、NOを原料ガスに用いて、酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y>0)を厚さ100nm成膜する。第2層249bの窒素の組成比は0.5%以下とする。
図10(C)に示すように、下地絶縁層249上に、結晶性シリコン膜271を形成する。結晶性シリコン膜271は次の方法で作製する。プラズマCVD装置により、原料ガスにSiHおよびH2を用い、厚さ66nmの非晶質シリコン膜を形成する。非晶質シリコン膜にレーザを照射して結晶化させることで、結晶性シリコン膜271とする。レーザ照射方法の一例を示す。LD励起のYVOレーザの第2高調波(波長532nm)を照射する。特に第2高調波に限定する必要はないが、第2高調波はエネルギー効率の点で3次以上の高次の高調波より優れている。照射面において、光学系によりビームの形状が長さ500μm、幅20μm程度の線状となるように、またその強度が10〜20Wとなるようにする。またビームを基板に対して相対的に10〜50cm/secの速度で移動する。
結晶性シリコン膜271を形成した後、結晶性シリコン膜271にp型不純物を添加する。ここでは、イオンドーピング装置において、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用い、ボロンを結晶性シリコン膜271の全体に添加する。非晶質シリコンを結晶化した結晶性シリコンは不対結合を有するため、理想的な真性シリコンではなく、弱いn型の導電性を示す。そのため、p型不純物を微量添加することにより、結晶性シリコン膜271が真性シリコンとなるようにする効果がある。この工程は必要に応じて行えばよい。
図10(D)に示すように、結晶性シリコン膜271を素子ごとに分割し、半導体層273〜276を形成する。半導体層273〜275には、それぞれ、TFTのチャネル形成領域、ソース領域およびドレイン領域が形成される。半導体層276はMIS型コンデンサの電極を構成する。結晶性シリコン膜271を加工する方法の一例を示す。フォトリソグラフィ工程によりレジストを結晶性シリコン膜271上に形成し、レジストをマスクにして、ドライエッチング装置により、エッチング剤にSF、Oを用いて結晶性シリコン膜271をエッチングすることで、所定の形状の半導体層273〜276を形成する。
図11(A)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR31を形成し、nチャネル型TFTの半導体層274および275にp型不純物を微量添加する。ここでは、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用い、イオンドーピング装置により半導体層274、275にボロンをドーピングする。ドーピングが終了したらレジストR31を除去する。
図11(A)の工程は、nチャネル型TFTのしきい値電圧が負の電圧にならないようすることを目的とする。nチャネル型TFTの半導体層274、275に5×1015atoms/cm以上1×1017atoms/cm以下の濃度でボロンを添加すればよい。図11(A)の工程は必要に応じて行えばよい。
図11(B)に示すように、基板260全体に絶縁膜277を形成する。絶縁膜277はTFTのゲート絶縁膜、コンデンサの誘電体となる。ここでは、プラズマCVD装置により、プラズマCVD装置により原料ガスSiH、NOを用いて酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y>0)を厚さ20〜40nm形成する。
図11(C)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR32を形成し、コンデンサの半導体層276にn型不純物を添加する。ドーピングガスに水素で希釈したホスフィン(PH)を用いて、イオンドーピング装置により半導体層276にリンをドーピングし、半導体層276全体にn型不純物領域279を形成する。ドーピング工程が終了したら、レジストR32を除去する。
図11(D)に示すように、絶縁膜277上に導電膜281を形成する。導電膜281は、TFTのゲート電極などを構成する。ここでは、導電膜281を2層の多層構造とする。1層目は厚さ30nmのタンタル窒化物、2層目は厚さ370nmのタングステンとする。タンタル窒化物、タングステンはそれぞれスパッタリング装置で成膜する。
導電膜281上にフォトリソグラフィ工程によりレジストを形成し、エッチング装置により導電膜281をエッチングして、図12(A)に示すように、第1導電膜284〜286を半導体層273〜276上に形成する。第1導電膜283〜285はTFTのゲート電極またはゲート配線となる。高耐圧型のnチャネル型TFTでは、他のTFTよりもゲート幅(チャネル長)が広くなるように、導電膜285を形成している。第1導電膜286はコンデンサの一方の電極を構成する。
導電膜281はドライエッチング法によりエッチングする。エッチング装置にICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング装置を用いる。エッチング剤としては、はじめにタングステンをエッチングするためCl、SF、Oの混合ガスを用い、次に、処理室に導入するエッチング剤をCl2ガスのみに変更し、タンタル窒化物をエッチングする。
図12(B)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR33を形成する。nチャネル型TFTの半導体層274と275にn型不純物を添加する。第1導電膜284がマスクとなり半導体層274にn型低濃度不純物領域288、289が自己整合的に形成され、第1導電膜285がマスクとなり半導体層275にn型低濃度不純物領域290、291が自己整合的に形成される。水素で希釈したホスフィン(PH)をドーピングガスに用い、イオンドーピング装置により半導体層274、275にリンを添加する。図12(B)の工程は、nチャネル型TFTにLDD領域を形成するための工程である。n型低濃度不純物領域288、289のn型不純物が、1×1016atoms/cm以上5×1018atoms/cm以下の範囲で含まれるようにする。
図12(C)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR34を形成し、pチャネル型TFTの半導体層273にp型不純物を添加する。半導体層273は、n型不純物領域273nとして残す部分がレジストR34に覆われているため、露出している領域がp型不純物領域273pとなる。第1導電膜283がマスクとなり半導体層273にp型高濃度不純物領域273a、273bが自己整合的に形成される。また第1導電膜283で覆われている領域273cがチャネル形成領域として自己整合的に形成される。p型不純物の添加は、ドーピングガスに水素で希釈したジボラン(B)を用いる。ドーピングが終了したらレジストR34を除去する。
図12(D)に示すように、第1導電膜283〜286の周囲に絶縁層293〜296を形成する。絶縁層293〜296はサイドウォール、側壁と呼ばれるものである。まず、原料ガスにSiH、NOを用いて、プラズマCVD装置により酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y>0)を100nmの厚さに形成する。次に、原料ガスにSiH、NOを用いて、LPCVD装置により酸化シリコン膜を200nmの厚さに形成する。フォトリソグラフィ工程によりレジスト形成する。このレジストを用いて、まず、上層の酸化シリコン膜をバッファードフッ酸でウェットエッチング処理する。次に、レジストを除去し、下層の酸化窒化シリコン膜ドライエッチング処理をすることで、絶縁層293〜296が形成される。この一連の工程で、酸化窒化シリコンでなる絶縁膜277もエッチングされ、絶縁膜277は第1導電膜283〜285と絶縁層293〜296の下部のみ残る。
図13(A)に示すように、フォトリソグラフィ工程によりレジストR35を形成する。nチャネル型TFTの半導体層274、275とコンデンサの半導体層にn型不純物を添加し、n型高濃度不純物領域を形成する。半導体層274は、第1導電膜284、絶縁層294がマスクとなり、n型低濃度不純物領域288、289にさらにn型不純物が添加される。その結果、n型高濃度不純物領域274a、274bが自己整合的に形成される。第1導電膜284と重なる領域274cがチャネル形成領域として自己整合的に確定する。また、n型低濃度不純物領域288、289において絶縁層294と重なる領域274e、274dは、そのままn型低濃度不純物領域として確定する。半導体層275も半導体層274と同様、n型高濃度不純物領域275a、275b、チャネル形成領域275c、n型低濃度不純物領域275e、275dが形成される。また、第1導電膜286および絶縁層296がマスクとなり、n型不純物領域279にさらにn型不純物が添加され、n型高濃度不純物領域276a、276bが自己整合的に形成される。半導体層276の第1導電膜286および絶縁層296と重なる領域がn型不純物領域276cとして確定する。
n型不純物の添加工程は、上述したとおり、イオンドーピング装置を使用し、ドーピングガスに水素で希釈したホスフィン(PH)を用いればよい。nチャネル型TFTのn型高濃度不純物領域274a、274b、275a、275bには、リンの濃度が1×1020atoms/cm以上2×1021atoms/cm以下の範囲になるように、リンがドーピングされる。
レジストR35を除去し、図13(B)に示すように、キャップ絶縁膜298を形成する。キャップ絶縁膜298として、プラズマCVD装置により、プラズマCVD装置により酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y>0)を50nmの厚さに形成する。酸化窒化シリコン膜の原料ガスには、SiH、NOを用いる。キャップ絶縁膜298を成膜した後、窒素雰囲気中で550℃の加熱処理を行い、半導体層273〜276に添加したn型不純物およびp型不純物を活性化する。
図13(C)に示すように、第1層間絶縁膜300を形成する。第1層間絶縁膜300を2層構造とする。1層目の絶縁膜として、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NOを用いて、窒化酸化シリコン膜(SiN、x>y>0)を100nmの厚さに形成する。2層目の絶縁膜には、プラズマCVD装置により原料ガスにSiH、NO、NH、Hを用いて、酸化窒化シリコン膜(SiO、x>y>0)を600nmの厚さに形成する。
フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程により、第1層間絶縁膜300およびキャップ絶縁膜298を除去し、コンタクトホールを形成する。第1層間絶縁膜300上に導電膜を形成する。ここでは、導電膜を4層構造とする。下から、厚さ60nmのチタン、40nmの窒化チタン、500nmの純アルミニウム、100nmの窒化チタンの順に積層する。それぞれの層はスパッタリング装置で成膜する。フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程により導電膜を所定の形状に加工し、第2導電膜303〜314を形成する。
なお、第2導電膜と第1導電膜が接続されることを説明するため、図面では、第2導電膜と第1導電膜が半導体層上で接続するように示しているが、実際には、第2導電膜と第1導電膜とのコンタクト部分は半導体層上をさけて形成されている。
第2導電膜312によりn型高濃度不純物領域276aと276bが接続されている。よって、n型不純物領域276c、絶縁膜277、第1導電膜286でなる積層構造のMIS型コンデンサが形成される。第2導電膜314はアンテナ回路の端子であり、アンテナ322が接続される。
図14(A)に示すように、第2層間絶縁膜316を形成する。第2層間絶縁膜316には、第2導電膜314に達するコンタクトホールを形成する。第2層間絶縁膜316を感光性ポリイミドで形成する例を示す。スピナーを用いて1.5μmの厚さでポリイミドを塗布する。フォトリソグラフィ工程を用いて、ポリイミドを露光し、現像することでコンタクトホールが形成されたポリイミドが形成される。現像後、ポリイミドを焼成する。
さらに、第2層間絶縁膜316上に導電膜を形成する。フォトリソグラフィ工程とエッチング工程により、この導電膜を所定の形状に加工し、第3導電膜320を形成する。第3導電膜320を構成する導電膜として、厚さ100nmのTiをスパッタリング装置で成膜する。第3導電膜320はアンテナ322をアンテナ回路の端子(第2導電膜314)と接続するためのアンテナのバンプである。
図14(B)に示すように、開口部が形成された第3層間絶縁膜321を形成する。ここでは、第2層間絶縁膜316と同様の方法で、感光性ポリイミドで形成する。開口部はアンテナ322を形成する領域に形成される。
図14(B)に示すように、アンテナ322を形成する。蒸着装置により、メタルマスクを用いてアルミニウムを蒸着し、所定の形状のアンテナ322を開口部に形成する。
図11(A)〜図14(B)に示す工程を経て、基板260上に無線チップを構成する回路が形成される。次に、図15に示すように、無線チップを可撓性基板により封止する工程を説明する。
アンテナ322を保護するための保護絶縁層323を形成する。フォトリソグラフィ工程とエッチング工程を行う、またはレーザ光を照射することにより、保護絶縁層323と共に基板260上に積層された絶縁膜を除去し、剥離層261に達する開口部を形成する。基板260上には、同じ多数の無線チップを構成する回路が多数形成されている。無線チップごとに、回路を分割するように形成される。
次に、保護絶縁層323上面に転載用の基板を一時的に固定した後、基板260を剥離する。剥離層261の第2層261bと第3層261cの界面で接合が弱くなっているため、物理的に力を加えることで開口部の端部から剥離が進行し、素子形成層250から基板260を剥がすことができる。基板260が剥がれた下地絶縁層249に可撓性基板324を接着剤により固定する。そして、転載用の基板を取り外す。保護絶縁層323に他方の可撓性基板325を接着剤により固定する。そして、可撓性基板324と可撓性基板325の外側から圧力を加えながら、加熱処理をすることにより、可撓性基板324と可撓性基板325で無線チップを構成する回路を封止する。
本実施例では、薄膜トランジスタと共にアンテナ322を形成する例について説明したが、外付けアンテナを用いることもできる。
また、本実施例では作製時に使用した基板260を剥離する例を示したが、作製時に使用した基板を残すこともできる。この場合、基板が撓むように、基板を研磨、または研削して薄くすればよい。
本実施例により撓めることが可能であり、薄型化で軽量な無線チップを作製することが可能である。なお、本実施例で示した基板の剥離方法は、無線チップの作製方法に限定されるものではなく、他の半導体装置に適用することで、撓めることが可能な半導体装置を作成することができる。
なお、本実施例は、他の実施の形態、他の実施例と自由に組み合わせて実施することが可能である。
図16を用いて、上記実施例で説明した無線チップとして機能する半導体装置3000の使用方法を説明する。
無線チップの用途は広範にわたるが、例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等、図16(A)参照)、包装用容器類(包装紙やボトル等、図16(C)参照)、記録媒体(DVDソフトやビデオテープ等、図16(B)参照)、乗り物類(自転車等、図16(D)参照)、身の回り品(鞄や眼鏡等)、食品類、植物類、動物類、人体、衣類、生活用品類、電子機器等の商品や荷物の荷札(図16(E)、図16(F)参照)等の物品に設けて使用することができる。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(単にテレビ、テレビ受像機、テレビジョン受像機とも呼ぶ)および携帯電話等を指す。
本発明の半導体装置3000は、本発明の記憶素子を有し、プリント基板に実装、または表面に貼ったり、埋め込むことにより、物品に固定される。例えば、本なら紙に埋め込んだり、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込んだりして各物品に固定される。本発明の半導体装置3000は、小型、薄型、軽量を実現するため、物品に固定した後も、その物品自体のデザイン性を損なうことがない。また、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類等に本発明の半導体装置3000を設けることにより、認証機能を設けることができ、この認証機能を活用すれば、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に本発明の半導体装置を取り付けることにより、検品システム等のシステムの効率化を図ることができる。
本発明のメモリ回路図である。 図1のメモリ回路におけるタイミングチャートである。 メモリとCPUを有する半導体装置の構成例を示すブロック図である。 本発明のメモリ回路図である。 図4のメモリ回路におけるタイミングチャートである。 本発明のメモリ回路図である。 本発明のメモリ回路図である。 メモリとCPUを有する半導体装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の無線チップのブロック図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの作製工程を説明するための断面図である。 本発明の無線チップの用途を説明するための図である。
符号の説明
101 第1のワード配線
102 第2のワード配線
103 第1のビット配線
104 第2のビット配線
105 プリチャージ配線
106 第1のメモリセル
107 第2のメモリセル
108 第3のメモリセル
109 第4のメモリセル
110 第1のプリチャージ回路
111 第2のプリチャージ回路
112 第1のラッチ回路
113 第2のラッチ回路
114 n型トランジスタ
118 プリチャージ用p型トランジスタ
119 プリチャージ用p型トランジスタ
120 インバータ
121 インバータ
122 インバータ
123 インバータ
124 第1のバッファ
125 第2のバッファ
126 第1のメモリ出力配線
127 第2のメモリ出力配線
130 電源配線
144 第1のインバータ
145 第2のインバータ
151 CPU
152 メインメモリ
153 入出力インタフェース
154 ROM
155 RAM
156 アドレスバス
157 データバス
158 コントローラバス
201 第1のワード信号
202 第2のワード信号
203 第1のビット信号
204 第2のビット信号
205 プリチャージ信号
206 第1のメモリ出力信号
207 第2のメモリ出力信号
208 第1のプリチャージ信号期間
209 第1のワード信号期間
210 第1のデータ保持期間
211 第2のプリチャージ信号期間
212 第2のワード信号期間
213 第2のデータ保持期間
249 下地絶縁層
250 素子形成層
260 基板
261 剥離層
271 結晶性シリコン膜
273 半導体層
274 半導体層
275 半導体層
276 半導体層
277 絶縁膜
279 n型不純物領域
281 導電膜
283 第1導電膜
284 第1導電膜
285 第1導電膜
286 第1導電膜
288 n型低濃度不純物領域
289 n型低濃度不純物領域
290 n型低濃度不純物領域
291 n型低濃度不純物領域
293 絶縁層
294 絶縁層
295 絶縁層
296 絶縁層
298 キャップ絶縁膜
300 第1層間絶縁膜
303 第2導電膜
304 第2導電膜
312 第2導電膜
314 第2導電膜
316 第2層間絶縁膜
320 第3導電膜
321 第3層間絶縁膜
322 アンテナ
323 保護絶縁層
324 可撓性基板
325 可撓性基板
501 第1のワード信号
502 第2のワード信号
503 第1のビット信号
504 第2のビット信号
505 プリチャージ信号
506 第1のメモリ出力信号
507 第2のメモリ出力信号
508 第1のプリチャージ信号期間
509 第1のワード信号期間
510 第1のデータ保持期間
511 第2のプリチャージ信号期間
512 第2のワード信号期間
513 第2のデータ保持期間
606 第1のメモリセル
607 第2のメモリセル
608 第3のメモリセル
609 第4のメモリセル
616 n型トランジスタ
617 n型トランジスタ
618 n型トランジスタ
619 n型トランジスタ
706 第1のメモリセル
707 第2のメモリセル
708 第3のメモリセル
709 第4のメモリセル
718 メモリトランジスタ
719 メモリトランジスタ
801 メインメモリ
802 専用回路
803 入出力インタフェース
804 アドレスバス
805 データバス
806 コントローラバス
810 演算回路
811 CPU
812 専用回路
813 メインメモリ
814 ROM
815 RAM
816 入出力インタフェース
817 アドレスバス
818 データバス
819 コントローラバス
249a 第1層
249b 第2層
2601 無線チップ
2602 CPU
2603 ROM
2604 RAM
2605 コントローラ
2606 演算回路
2607 アンテナ
2608 共振回路
2609 電源回路
2610 リセット回路
2611 クロック生成回路
2612 復調回路
2613 変調回路
2614 電源管理回路
2615 アナログ部
2616 CPUIF
2617 制御レジスタ
2618 コード抽出回路
2619 符号化回路
261a 第1層
261b 第2層
261c 第3層
2620 受信信号
2621 送信信号
2622 受信データ
2623 送信データ
2624 秘密鍵
273n n型不純物領域
273p p型不純物領域
273a p型高濃度不純物領域
273b p型高濃度不純物領域
273c 領域
274a n型高濃度不純物領域
274b n型高濃度不純物領域
274c 領域
274d 領域
274e 領域
275a n型高濃度不純物領域
275b n型高濃度不純物領域
275c チャネル形成領域
275d n型低濃度不純物領域
275e n型低濃度不純物領域
276a n型高濃度不純物領域
276b n型高濃度不純物領域
276c n型不純物領域
3000 半導体装置

Claims (4)

  1. 第1の回路と、CPUと、を有し、
    前記第1の回路は、
    複数のワード配線と、
    複数のビット配線と、
    複数のメモリセルと、
    複数の第3の回路と、
    複数の第4の回路と、
    複数のバッファと、
    を有し、
    前記複数のビット配線は、前記複数のワード配線と交差するように配置され、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記複数のワード配線のいずれか1つと、前記複数のビット配線のいずれか1つとが交差する部分の近傍に配置され、
    前記複数の第3の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つに第1の電位を供給することができる機能を有し、
    前記複数の第4の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つが有する第2の電位を保持することができる機能を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1のメモリセル又は第2のメモリセルのいずれかであり、
    前記第1のメモリセルは、半導体素子を有し、
    前記第2のメモリセルは、半導体素子を有しておらず、
    前記複数のバッファは、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記CPUのNOP命令に対応するデータは、全て第1のデータであり、
    前記第1のデータは、前記第2のメモリセルから出力されるデータに対応し、
    前記複数のメモリセルのうち前記第2のメモリセルの数は、前記第1のメモリセルの数より多いことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の回路と、CPUと、を有し、
    前記第1の回路は、
    複数のワード配線と、
    複数のビット配線と、
    複数のメモリセルと、
    複数の第3の回路と、
    複数の第4の回路と、
    複数のインバータと、
    を有し、
    前記複数のビット配線は、前記複数のワード配線と交差するように配置され、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記複数のワード配線のいずれか1つと、前記複数のビット配線のいずれか1つとが交差する部分の近傍に配置され、
    前記複数の第3の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つに第1の電位を供給することができる機能を有し、
    前記複数の第4の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つが有する第2の電位を保持することができる機能を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1のメモリセル又は第2のメモリセルのいずれかであり、
    前記第1のメモリセルは、半導体素子を有し、
    前記第2のメモリセルは、半導体素子を有しておらず、
    前記複数のインバータは、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記CPUのNOP命令に対応するデータは、全て第1のデータであり、
    前記第1のデータは、前記第2のメモリセルから出力されるデータに対応し、
    前記複数のメモリセルのうち前記第2のメモリセルの数は、前記第1のメモリセルの数より多いことを特徴とする半導体装置。
  3. 第1の回路と、CPUと、を有し、
    前記第1の回路は、
    複数のワード配線と、
    複数のビット配線と、
    複数のメモリセルと、
    複数の第3の回路と、
    複数の第4の回路と、
    複数のバッファと、
    を有し、
    前記複数のビット配線は、前記複数のワード配線と交差するように配置され、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記複数のワード配線のいずれか1つと、前記複数のビット配線のいずれか1つとが交差する部分の近傍に配置され、
    前記複数の第3の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つに第1の電位を供給することができる機能を有し、
    前記複数の第4の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つが有する第2の電位を保持することができる機能を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1のメモリセル又は第2のメモリセルのいずれかであり、
    前記第1のメモリセルは、第1の半導体素子を有し、
    前記第2のメモリセルは、第2の半導体素子を有し、
    前記第1の半導体素子は、前記複数のワード配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記第1の半導体素子は、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記第2の半導体素子は、前記複数のワード配線のいずれとも電気的に接続されておらず、
    前記複数のバッファは、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記CPUのNOP命令に対応するデータは、全て第1のデータであり、
    前記第1のデータは、前記第2のメモリセルから出力されるデータに対応し、
    前記複数のメモリセルのうち前記第2のメモリセルの数は、前記第1のメモリセルの数より多いことを特徴とする半導体装置。
  4. 第1の回路と、CPUと、を有し、
    前記第1の回路は、
    複数のワード配線と、
    複数のビット配線と、
    複数のメモリセルと、
    複数の第3の回路と、
    複数の第4の回路と、
    複数のインバータと、
    を有し、
    前記複数のビット配線は、前記複数のワード配線と交差するように配置され、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記複数のワード配線のいずれか1つと、前記複数のビット配線のいずれか1つとが交差する部分の近傍に配置され、
    前記複数の第3の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つに第1の電位を供給することができる機能を有し、
    前記複数の第4の回路は、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つが有する第2の電位を保持することができる機能を有し、
    前記複数のメモリセルは、それぞれ、第1のメモリセル又は第2のメモリセルのいずれかであり、
    前記第1のメモリセルは、第1の半導体素子を有し、
    前記第2のメモリセルは、第2の半導体素子を有し、
    前記第1の半導体素子は、前記複数のワード配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記第1の半導体素子は、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記第2の半導体素子は、前記複数のワード配線のいずれとも電気的に接続されておらず、
    前記複数のインバータは、それぞれ、前記複数のビット配線のいずれか1つと電気的に接続され、
    前記CPUのNOP命令に対応するデータは、全て第1のデータであり、
    前記第1のデータは、前記第2のメモリセルから出力されるデータに対応し、
    前記複数のメモリセルのうち前記第2のメモリセルの数は、前記第1のメモリセルの数より多いことを特徴とする半導体装置。
JP2007217704A 2006-09-05 2007-08-24 半導体装置 Expired - Fee Related JP5296349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007217704A JP5296349B2 (ja) 2006-09-05 2007-08-24 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006240540 2006-09-05
JP2006240540 2006-09-05
JP2007217704A JP5296349B2 (ja) 2006-09-05 2007-08-24 半導体装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008091005A JP2008091005A (ja) 2008-04-17
JP2008091005A5 JP2008091005A5 (ja) 2010-09-24
JP5296349B2 true JP5296349B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=39374977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007217704A Expired - Fee Related JP5296349B2 (ja) 2006-09-05 2007-08-24 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5296349B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011118351A1 (en) * 2010-03-25 2011-09-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942599U (ja) * 1982-09-09 1984-03-19 日本電気株式会社 半導体集積回路
JPS59210595A (ja) * 1984-04-13 1984-11-29 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
JPS60254494A (ja) * 1984-05-31 1985-12-16 Nec Corp 読み出し専用メモリ
JPS61222092A (ja) * 1985-03-27 1986-10-02 Sharp Corp マスクrom
JPH01119991A (ja) * 1987-11-04 1989-05-12 Sony Corp マスクrom
JP3210324B2 (ja) * 1990-09-18 2001-09-17 富士通株式会社 半導体装置
JP2001101888A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Iwate Toshiba Electronics Kk 半導体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008091005A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6979499B2 (ja) 半導体装置
JP4860160B2 (ja) 半導体装置
US7742351B2 (en) Semiconductor device and electronic device
US8198666B2 (en) Semiconductor device including a nonvolatile memory element having first, second and third insulating films
JP5301019B2 (ja) プログラム及び半導体装置
US8521120B2 (en) Semiconductor device
US7782651B2 (en) Semiconductor device including storage device and method for driving the same
JP5976155B2 (ja) 半導体装置及び半導体装置の作製方法
JP5358731B2 (ja) 半導体装置
US7613030B2 (en) Semiconductor memory device and method for operating the same
JP5264017B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US8134883B2 (en) Semiconductor device
JP5296349B2 (ja) 半導体装置
JP2011096353A (ja) 半導体装置の駆動方法
JP2008034838A (ja) ヒューズメモリを搭載した半導体装置
JP5049686B2 (ja) 半導体装置及びその駆動方法
US8825943B2 (en) Semiconductor device and driving method the same
JP2008004256A (ja) 半導体装置
JP2008034083A (ja) 半導体装置及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5296349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees