JP2008034083A - 半導体装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリにおけるデータの読み出しに関し、低消費電力なメモリを搭載した半導体装置を提供することを課題とする。
【解決手段】ワード線と、ビット線と、ワード線及びビット線に電気的に接続されたメモリセルを有する半導体装置において、ビット線に接続され、ビット線の電位をメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位にするプリチャージ回路を有し、プリチャージ回路はビット線毎に設けられており、ビット線毎にメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位にする構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は半導体装置に関する。特にメモリを搭載した半導体装置に関する。また、当該半導体装置を具備する電子機器に関する。
メモリを搭載する半導体装置において、メモリの性能は、半導体装置の性能を決定する上で、非常に重要である。例えば、CPUとメモリとを搭載する半導体装置において、CPUが処理する命令及び処理に必要なデータは、メモリに格納しておく必要がある。また、CPUの処理は、メモリのデータを順次読み出すことで進行する。つまり、CPUとメモリとを搭載する半導体装置において、高性能化のためには、CPUはより複雑な処理をこなす必要があり、大容量のメモリが要求されることになる。また、メモリを搭載する半導体装置において、メモリの消費電力は、半導体装置の消費電力の大部分を占めることが多い。
本発明者が著者の一人として含まれる非特許文献1には、メモリを具備する半導体装置の一例として、CPU(中央演算装置:Central Processing Unit)とメモリとを搭載したRFID(無線認証:Radio Frequency Identification)装置(以下、RFIDという)が開示されている。このようなRFIDには、高性能化のためメモリの容量の増加と低消費電力化という同時に実現することが困難な性能が要求されている。
Hiroki Dembo他、「RFCPUs on Glass and Plastic Substrates fabricated by TFT Transfer Technology」IEEE、TECHNICAL DIGEST OF INTERNATIONAL ELECTRON DEVICES MEETING、2005年12月5日、pp.1067−1069.
メモリを搭載する半導体装置において、近年のメモリ容量の増加に伴い、データの読み出しに伴う消費電力の増加が顕在化してくる。特に、データの読み出しが高速に行われるROM(Read Only Memory)においては、記録されたデータの読み出し時に、各ビット線をプリチャージする必要がある。そのためROMのデータの読み出しにおいては、消費電力の増加は特に大きくなってしまっていた。
ここで従来のメモリにおけるデータの読み出しを行うROMの一例として、図5に示すようなマスクROMの構成を用いて説明する。なお、図5はマスクROMのブロック図について示したものである。また、図6は図5の領域511を拡大した本発明の回路図である。また図7は図6におけるマスクROMの回路図についてのタイミングチャートである。
まず図5について説明する。図5においてマスクROMは、アドレス信号線501と、アドレス入力バッファ502と、ローデコーダ503と、グランド線504(GND線とも言う)と、メモリマトリクス505と、リードイネーブル信号線506と、プリチャージ回路507と、カラムデコーダ508と、データ出力バッファ509と、データ信号線510と、から構成される。
図5において、アドレス信号線501は、10本のアドレス信号線A0〜A9から構成されるものとして説明する。またメモリマトリクス505は、複数のメモリセルから構成されるものとして説明する。また、データ信号線510は、8本のデータ信号線D0〜D7で構成されるものとして説明する。なお、ここで示すアドレス信号線501の数、データ信号線510の数は一例であり、これに限定されるものでは無いことを付記する。
次に図6において図5における領域511の構成について説明する。図5における領域511として、n(nは自然数)番目のワード線601と、(n+1)番目のワード線602と、m(mは自然数)番目のビット線603と、(m+1)番目のビット線604と、n番目のワード線601とm番目のビット線603の交点に対応して配置されたn行m列のメモリセル605と、(n+1)番目のワード線602とm番目のビット線603の交点に対応して配置された(n+1)行m列のメモリセル606と、n番目のワード線601と(m+1)番目のビット線604の交点に対応して配置されたn行(m+1)列のメモリセル607と、(n+1)番目のワード線602と(m+1)番目のビット線604の交点に対応して配置された(n+1)行(m+1)列のメモリセル608と、m番目のプリチャージ回路609と、(m+1)番目のプリチャージ回路610と、リードイネーブル信号線611と、m番目のラッチ回路612と、(m+1)番目のラッチ回路613と、m番目のアナログスイッチ614と、(m+1)番目のアナログスイッチ615と、m番目のセレクト信号線616と、m番目の反転セレクト信号線617と、(m+1)番目のセレクト信号線618と、(m+1)番目の反転セレクト信号線619と、メモリの出力データ信号線620と、を示す。
なお、本明細書においては、n番目のワード線とm番目のビット線の交点に対応して配置されたメモリセルをn行m列のメモリセルと呼ぶことにする。
n行m列のメモリセル605、(n+1)行m列のメモリセル606、n行(m+1)列のメモリセル607、(n+1)行(m+1)列のメモリセル608は、各々1つのNチャネル型トランジスタから構成される。ここで、n行m列のメモリセル605において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線601に、ソースはグランド線に、ドレインはm番目のビット線603に各々電気的に接続されている。(n+1)行m列のメモリセル606において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線602に、ドレインはm番目のビット線603に各々電気的に接続され、ソースは電気的にどこにも接続しておらず、フローティングの状態である。n行(m+1)列のメモリセル607において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線601に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線604に各々電気的に接続されている。(n+1)行(m+1)列のメモリセル608において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線602に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線604に各々電気的に接続されている。また、m番目のプリチャージ回路609と(m+1)番目のプリチャージ回路610はPチャネル型トランジスタから構成される。m番目のプリチャージ回路609のPチャネル型トランジスタのゲートはリードイネーブル信号線611、ソースは電源線621、ドレインはm番目のビット線603に各々電気的に接続されている。(m+1)番目のプリチャージ回路610のPチャネル型トランジスタのゲートはリードイネーブル信号線611、ソースは電源線622、ドレインは(m+1)番目のビット線604に各々電気的に接続されている。
m番目のアナログスイッチ614には、m番目のセレクト信号線616とm番目の反転セレクト信号線617が各々電気的に接続されている。なお、m番目のセレクト信号線616の電位を高電位レベル(以下、Hレベルという)とし、m番目の反転セレクト信号線617の電位を低電位レベル(以下、Lレベルという)とすることで、m番目のアナログスイッチ614を電気的に導通もしくは非導通とすることができる。(m+1)番目のアナログスイッチ615には、(m+1)番目のセレクト信号線618と(m+1)番目の反転セレクト信号線619が各々電気的に接続されている。なお、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位をHレベルとし、(m+1)番目の反転セレクト信号線619の電位をLレベルとすることで、(m+1)番目のアナログスイッチ615を電気的に導通もしくは非導通とすることができる。なお、m番目のセレクト信号線616の電位および(m+1)番目のセレクト信号線618の電位は、メモリアドレス信号の特定のビットをデコードして、生成される。すなわち、いずれか一つがHレベルであり、残りがLレベルとなる。また、m番目のセレクト信号線616の電位がLレベルの時、m番目の反転セレクト信号線617の電位はHレベルとし、m番目のセレクト信号線616の電位がHレベルの時、m番目の反転セレクト信号線617の電位はLレベルとする。同様に、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位がLレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線619の電位はHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位がHレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線619の電位はLレベルとする。
次に図7において図6で示したメモリセルに入出力される信号のタイミングチャートについて示す。図7は、リードイネーブル信号線611の電位、m番目のビット線603の電位、(m+1)番目のビット線604の電位、n番目のワード線601の電位、(n+1)番目のワード線602の電位、m番目のセレクト信号線616の電位、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位、出力データ信号線620の電位のタイミングチャートである。
また図7において、T1−1は第1のプリチャージ期間、T1−2は第1の読み出し期間、T2−1は第2のプリチャージ期間、T2−2は第2の読み出し期間、T3−1は第3のプリチャージ期間、T3−2は第3の読み出し期間、T4−1は第4のプリチャージ期間、T4−2は第4の読み出し期間である。
なお、本明細書において各信号線にHレベル、Lレベルが入力される例を具体的に説明しているが、各信号線の電位については回路を構成するトランジスタの極性に依存するものであるため、特にこれに限定されないものであることを付記する。
次に、図6に示したメモリの動作を図7に示すタイミングチャートを用いて具体的に説明する。最初にn行m列のメモリセル605のデータを読み出す場合について説明する。
まず、第1のプリチャージ期間T1―1において、リードイネーブル信号線611に供給されるリードイネーブル信号線611の電位をLレベルとする。このとき、m番目のプリチャージ回路609と(m+1)番目のプリチャージ回路610のPチャネル型トランジスタのゲートの電位がLレベルになる。したがって、m番目のビット線603と(m+1)番目のビット線604の電位は共にHレベルとなる。
また、n番目のワード線601と(n+1)番目のワード線602の電位は共にLレベルとする。さらに、n行m列のメモリセル605のデータを読み出す為に、m番目のセレクト信号線616の電位はHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位はLレベルとする。すなわち、m番目のアナログスイッチ614は導通し、(m+1)番目のアナログスイッチ615は非導通である。
なお、m番目のビット線603、(m+1)番目のビット線604の電位は、それぞれm番目のラッチ回路612、(m+1)番目のラッチ回路613によって保持される。すなわち、Hレベルを保持する。以上がm番目のプリチャージ期間T1−1におけるプリチャージ動作である。
次に第1の読み出し期間T1−2において、リードイネーブル信号線611の電位をHレベルにする。この時、m番目のプリチャージ回路609と(m+1)番目のプリチャージ回路610のPチャネル型トランジスタのゲートの電位はHレベルになる。
またn行m列のメモリセル605のデータを読み出す為に、n番目のワード線601の電位をHレベルとする。この時、n行m列のメモリセル605とn行(m+1)列のメモリセル607におけるNチャネル型トランジスタのゲートの電位がHレベルになる。
この時、n行m列のメモリセル605におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、n行m列のビット線603の電位はLレベルになる。同様に、n行(m+1)列のメモリセル607におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、(m+1)番目のビット線604の電位はLレベルになる。
ここで、m番目のアナログスイッチ614が導通しているので、出力データ信号線620の電位はm番目のビット線603の電位と同様にLレベルになる。これにより、n行m列のメモリセル605のデータが読み出される事になる。以上が、n行m列のメモリセル605のデータを読み出す動作の説明である。
次に、(n+1)行m列のメモリセル606のデータを読み出す場合について説明する。
まず、第2のプリチャージ期間T2―1において、リードイネーブル信号線611に供給されるリードイネーブル信号線611の電位をLレベルとする。この時、m番目のプリチャージ回路609と(m+1)番目のプリチャージ回路610のPチャネル型トランジスタのゲートの電位がLレベルになる。したがって、m番目のビット線603と(m+1)番目のビット線604の電位は共にHレベルとなる。
また、n番目のワード線601と(n+1)番目のワード線602の電位は共にLレベルとする。さらに、(n+1)行m列のメモリセル606のデータを読み出す為に、m番目のセレクト信号線616の電位はHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線618の電位はLレベルとする。すなわち、m番目のアナログスイッチ614は導通し、(m+1)番目のアナログスイッチ615は非導通である。
なお、この時、m番目のビット線603、(m+1)番目のビット線604の電位は、それぞれm番目のラッチ回路612、(m+1)番目のラッチ回路613によって保持される。すなわち、Hレベルを保持する。以上が第2のプリチャージ期間T2−1におけるプリチャージ動作である。
次に第2の読み出し期間T2−2において、リードイネーブル信号線611の電位をHレベルにする。この時、m番目のプリチャージ回路609と(m+1)番目のプリチャージ回路610のPチャネル型トランジスタのゲートの電位はHレベルになる。
また、(n+1)行m列のメモリセル606のデータを読み出す為に、(n+1)番目のワード線602の電位をHレベルとする。この時、(n+1)行m列のメモリセル606と(n+1)行(m+1)列のメモリセル608におけるNチャネル型トランジスタのゲートの電位がHレベルになる。
この時、(n+1)行m列のメモリセル606におけるNチャネル型トランジスタのソースは未接続なので、m番目のビット線603の電位はHレベルになる。一方(n+1)行(m+1)列のメモリセル608におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、(m+1)番目のビット線604の電位はLレベルになる。
ここで、m番目のアナログスイッチ614が導通しているので、出力データ信号線620の電位はm番目のビット線603の電位と同様にHレベルになる。これにより、(n+1)行m列のメモリセル606のデータが読み出される事になる。以上が、メモリセル606のデータを読み出す動作の説明である。
以下同様に、第3のプリチャージ期間T3−1においてプリチャージ動作が行われ、第3の読み出し期間T3−2においてn行(m+1)列のメモリセル607のデータが読み出されることになる。同様に、第4のプリチャージ期間T4−1においてプリチャージ動作が行われ、第4の読み出し期間T4−2において(n+1)行(m+1)列のメモリセル608のデータが読み出されることになる。
以上が、図6に示したメモリの動作の説明である。
図7のタイミングチャートに示すように、従来のデータの読み出しをおこなうメモリの動作において、プリチャージ期間にビット線の電位をHレベルとすることで電位の変動が増え、大量の電力が消費されることになる。また従来のデータの読み出しをおこなうメモリの動作において、読み出し期間にビット線の電位をLレベルとすることで電位の変動が増え、大量の電力が消費されることになる。
例えば、図7における第2の読み出し期間T2−2においてデータを読み出したいメモリセルは、(n+1)行m列のメモリセル606であるが、同時に(n+1)行(m+1)列のメモリセル608に繋がっている(m+1)番目のビット線604の電位もLレベルとなる。つまり、読み出すつもりのないビット線においても電力が消費されていることがわかる。
本発明は、上位の諸問題を鑑みなされたもので、メモリにおけるデータの読み出しに関し、低消費電力なメモリを搭載した半導体装置を提供することを課題とする。
本発明におけるメモリを搭載する半導体装置は、読み出したいデータが格納されたメモリセルに接続されたビット線を選択的にプリチャージする。そして、読み出されないメモリセルに繋がるビット線の電位がプリチャージされない構成とする。本発明の具体的な構成としてはメモリ内のビット線及びデータ線の電位を選択的にプリチャージするようにアナログスイッチを設けることを特徴とする。以下、本発明の具体的な構成について示す。
本発明の半導体装置の一は、ワード線と、第1のビット線及び第2のビット線と、ワード線及び第1のビット線に電気的に接続された第1のメモリセルと、ワード線及び第2のビット線に電気的に接続された第2のメモリセルと、第1のビット線に第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力する第1のプリチャージ回路と、第2のビット線に第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力する第2のプリチャージ回路と、第1のビット線と第1のプリチャージ回路との間に設けられた第1のスイッチング素子と、第2のビット線と第2のプリチャージ回路との間に設けられた第2のスイッチング素子と、を有し、第1のスイッチング素子により選択された第1のビット線には、第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力され、第2のスイッチング素子により選択された第2のビット線には、第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力される構成とする。
本発明の半導体装置の一は、ワード線と、第1のビット線及び第2のビット線と、ワード線及び第1のビット線に電気的に接続された第1のメモリセルと、ワード線及び第2のビット線に電気的に接続された第2のメモリセルと、第1のビット線及び第2のビット線から選択されたビット線に第1のメモリセル及び第2のメモリセルの一方のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力するプリチャージ回路と、第1のビット線とプリチャージ回路との間に設けられた第1のスイッチング素子と、第2のビット線とプリチャージ回路との間に設けられた第2のスイッチング素子と、を有し、第1のスイッチング素子により選択された第1のビット線には、第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力され、第2のスイッチング素子により選択された第2のビット線には、第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力される構成とする。
また本発明において、メモリセルは、トランジスタを有し、トランジスタは、ゲート端子がワード線に接続され、ソースまたはドレインのうち一方の端子がビット線に接続されていてもよい。また、トランジスタは、同一基板上に設けられ、基板はガラス基板、石英基板、及びプラスチック基板のいずれかであるものでもよい。また、トランジスタは、SOI基板を有するものであってもよい。
また本発明において、ビット線に電気的に接続され、メモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を保持するラッチ回路を有するものでもよい。
また本発明において、プリチャージ回路は、トランジスタを有し、トランジスタは、ソース及びドレインのうち一方の端子がスイッチング素子に電気的に接続されていてもよい。
また、本発明において、メモリセルのいずれかを選択し、保持されたデータを読み出すためのデコーダを有し、デコーダは、ワード線及びビット線を介してメモリセルに接続される構成であってもよい。
なお、本明細書に示すスイッチは、様々な形態のものを用いることができ、一例として、電気的スイッチや機械的なスイッチなどがある。つまり、電流の流れを制御できるものであればよく、特定のものに限定されず、様々なものを用いることができる。例えば、トランジスタでもよいし、ダイオード(PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)でもよいし、それらを組み合わせた論理回路でもよい。よって、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、そのトランジスタは、単なるスイッチとして動作するため、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。ただし、オフ電流が少ない方が望ましい場合、オフ電流が少ない方の極性のトランジスタを用いることが望ましい。オフ電流が少ないトランジスタとしては、LDD領域を設けているものやマルチゲート構造にしているもの等がある。また、スイッチとして動作させるトランジスタのソース端子の電位が、低電位側電源(Vss、GND、0Vなど)に近い状態で動作する場合はNチャネル型を、反対に、ソース端子の電位が、高電位側電源(Vddなど)に近い状態で動作する場合はPチャネル型を用いることが望ましい。なぜなら、ゲートとソースの間電圧の絶対値を大きくできるため、スイッチとして、安定した動作を行うことができるからである。なお、Nチャネル型とPチャネル型の両方を用いて、CMOS型のスイッチにしてもよい。CMOS型のスイッチにすると、スイッチを介して出力する電圧(つまりスイッチへの入力電圧)が、出力電圧に対して、高かったり、低かったりして、状況が変化する場合においても、適切に動作させることが出来る。
なお、本発明において接続されているとは、電気的に接続されている場合と直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、本発明が開示する構成において、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチやトランジスタや容量素子やインダクタや抵抗素子やダイオードなど)が配置されていてもよい。あるいは、間に他の素子を挟まずに、直接接続されて、配置されていてもよい。なお、電気的な接続を可能とする他の素子を間に介さずに接続されていて、直接接続されている場合のみを含む場合であって、電気的に接続されている場合を含まない場合には、直接接続されている、と記載するものとする。なお、電気的に接続されている、と記載する場合は、電気的に接続されている場合と直接接続されている場合とを含むものとする。
なお、本発明において、トランジスタは、様々な形態のトランジスタを適用させることが出来る。よって、適用可能なトランジスタの種類に限定はない。したがって、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いた薄膜トランジスタ(TFT)、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるトランジスタ、MOS型トランジスタ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、ZnO、a−InGaZnOなどの化合物半導体を用いたトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ、その他のトランジスタを適用することができる。なお、非単結晶半導体膜には水素またはハロゲンが含まれていてもよい。また、トランジスタが配置されている基板の種類は、様々なものを用いることができ、特定のものに限定されることはない。従って例えば、単結晶基板、SOI基板、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板、紙基板、セロファン基板、石材基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイルを有する基板などに配置することが出来る。また、ある基板でトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを移動させて、別の基板上に配置するようにしてもよい。
なお、トランジスタの構成は、様々な形態をとることができる。特定の構成に限定されない。例えば、ゲート本数が2本以上になっているマルチゲート構造を用いてもよい。マルチゲート構造にすることにより、オフ電流を低減することができ、また、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くすることができ、また、飽和領域で動作する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化しても、ドレイン・ソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。また、チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造でもよい。チャネルの上下にゲート電極が配置されている構造にすることにより、チャネル領域が増えるため、電流値を大きくし、空乏層ができやすくなってS値を小さくすることができる。また、チャネルの上にゲート電極が配置されている構造でもよいし、チャネルの下にゲート電極が配置されている構造でもよいし、正スタガ構造であってもよいし、逆スタガ構造でもよいし、チャネル領域が複数の領域に分かれていてもよいし、並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよい。また、チャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なっていてもよい。チャネル(もしくはその一部)にソース電極やドレイン電極が重なってない構造にすることにより、チャネルの一部に電荷がたまって、動作が不安定になることを防ぐことができる。また、LDD領域があってもよい。LDD領域を設けることにより、オフ電流を低減することができ、また、トランジスタの耐圧を向上させて信頼性を良くすることができ、また、飽和領域で動作する時に、ドレイン・ソース間電圧が変化しても、ドレイン・ソース間電流があまり変化せず、フラットな特性にすることができる。
なお、トランジスタとは、それぞれ、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子であり、ドレイン領域とソース領域の間にチャネル領域を有する。ここで、ソースとドレインとは、トランジスタの構造や動作条件等によって変わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。そこで、本発明においては、ソース及びドレインとして機能する領域を、ソースもしくはドレインと呼ばない場合がある。その場合、一例としては、それぞれを第1端子、第2端子と表記する場合がある。
なお、ゲートとは、ゲート電極とゲート配線(ゲート線とも言う)とを含んだ全体、もしくは、それらの一部のことを言う。ゲート電極とは、チャネル領域やLDD(Lightly Doped Drain)領域などを形成する半導体と、ゲート絶縁膜を介してオーバーラップしている部分の導電膜のことを言う。
なお、ソースとは、ソース領域とソース電極とソース配線(ソース線またはソース信号線等とも言う)とを含んだ全体、もしくは、それらの一部のことを言う。ソース領域とは、P型不純物(ボロンやガリウムなど)やN型不純物(リンやヒ素など)が多く含まれる半導体領域のことを言う。従って、少しだけP型不純物やN型不純物が含まれる領域、いわゆる、LDD(Lightly Doped Drain)領域は、ソース領域には含まれない。ソース電極とは、ソース領域とは別の材料で形成され、ソース領域と電気的に接続されて配置されている部分の導電層のことを言う。ただし、ソース電極は、ソース領域も含んでソース電極と呼ぶこともある。ソース配線とは、各画素のソース電極の間を接続するための配線、または、ソース電極と別の配線とを接続するための配線のことを言う。
しかしながら、ソース電極としても機能し、ソース配線としても機能するような部分も存在する。そのような領域は、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。つまり、ソース電極とソース配線とが、明確に区別できないような領域も存在する。例えば、延伸して配置されているソース配線とオーバーラップしてソース領域がある場合、その領域はソース配線として機能しているが、ソース電極としても機能していることになる。よって、そのような領域は、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。
また、ソース電極と同じ材料で形成され、ソース電極とつながっている領域や、ソース電極とソース電極とを接続する部分も、ソース電極と呼んでも良い。また、ソース領域とオーバーラップしている部分も、ソース電極と呼んでも良い。同様に、ソース配線と同じ材料で形成され、ソース配線とつながっている領域も、ソース配線と呼んでも良い。このような領域は、厳密な意味では、別のソース電極と接続させる機能を有していたりすることがない場合がある。しかし、製造の効率などの関係で、ソース電極やソース配線と同じ材料で形成され、ソース電極やソース配線とつながっている領域がある。よって、そのような領域もソース電極やソース配線と呼んでも良い。
また、例えば、ソース電極とソース配線とを接続してさせている部分の導電膜も、ソース電極と呼んでも良いし、ソース配線と呼んでも良い。
なお、ソース端子とは、ソース領域や、ソース電極や、ソース電極と電気的に接続されている領域について、その一部分のことを言う。
なお、ドレインの定義については、ソースと同様であるため、説明を省略する。
なお、本発明において、半導体装置とは半導体素子(トランジスタやダイオードなど)を含む回路を有する装置をいう。また、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般でもよい。
なお、本発明において、ある物の上に形成されている、あるいは、〜上に形成されている、というように、〜の上に、あるいは、〜上に、という記載については、ある物の上に直接接していることに限定されない。直接接してはいない場合、つまり、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って例えば、層Aの上に(もしくは層A上に)、層Bが形成されている、という場合は、層Aの上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層Cや層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含むものとする。また、〜の上方に、という記載についても同様であり、ある物の上に直接接していることに限定されず、間に別のものが挟まっている場合も含むものとする。従って例えば、層Aの上方に、層Bが形成されている、という場合は、層Aの上に直接接して層Bが形成されている場合と、層Aの上に直接接して別の層(例えば層Cや層Dなど)が形成されていて、その上に直接接して層Bが形成されている場合とを含むものとする。なお、〜の下に、あるいは、〜の下方に、の場合についても、同様であり、直接接している場合と、接していない場合とを含むこととする。
本発明により、半導体装置に搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置とすることができる。
以下、本発明の実施の態様、実施例について、図面を参照して説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態を図1、図2、図3を用いて説明する。図1は本発明におけるマスクROMのブロック図である。また、図2は図1の領域111を拡大した本発明の回路図である。また、図3は図2の回路図におけるタイミングチャートである。なお、本実施の形態では、メモリセルが2行2列のメモリとして説明するが、一般にn行m列とすることができる(n、mは自然数)。
本実施の形態においては、データの読み出しを行うROMの一例としてマスクROMを用いて説明を行う。図1においてマスクROMは、アドレス信号線101と、アドレス入力バッファ102と、ローデコーダ103と、グランド線104と、メモリマトリクス105と、リードイネーブル信号線106と、スイッチング回路107と、プリチャージ回路108と、データ出力バッファ109と、データ信号線110と、から構成される。
図1において、アドレス信号線101は、10本のアドレス信号線A0〜A9から構成されるものとして説明する。またメモリマトリクス105は、複数のメモリセルから構成されるものとして説明する。また、データ信号線110は、8本のデータ信号線D0〜D7で構成されるものとして説明する。なお、ここで示すアドレス信号線101の数、データ信号線110の数は例であり、これに限定されるものではないことを付記する。
次に図2において図1におけるマスクROMの領域111の構成について説明する。図2における領域111として、n番目のワード線201と、(n+1)番目のワード線202と、m番目のビット線203と、(m+1)番目のビット線204と、n番目のワード線201とm番目のビット線203が交差する地点に配置されたn行m列のメモリセル205と、(n+1)番目のワード線202とm番目のビット線203が交差する地点に配置された(n+1)行m列のメモリセル206と、n番目のワード線201と(m+1)番目のビット線204が交差する地点に配置されたn行(m+1)列のメモリセル207と、(n+1)番目のワード線202と(m+1)番目のビット線204が交差する地点に配置された(n+1)行(m+1)列のメモリセル208と、m番目のラッチ回路209と、(m+1)番目のラッチ回路210と、m番目のアナログスイッチ211と、(m+1)番目のアナログスイッチ212と、m番目のセレクト信号線213と、m番目の反転セレクト信号線214と、(m+1)番目のセレクト信号線215と、(m+1)番目の反転セレクト信号線216と、m番目のプリチャージ回路217と、(m+1)番目のプリチャージ回路218と、リードイネーブル信号線219と、メモリの出力データ信号線220と、から構成される。
なお、本明細書においては、n番目のワード線とm番目のビット線の交点に対応して配置されたメモリセルをn行m列のメモリセルと呼ぶことにする。
n行m列のメモリセル205、(n+1)行m列のメモリセル206、n行(m+1)列のメモリセル207、(n+1)行(m+1)列のメモリセル208は、各々1つのNチャネル型トランジスタから構成される。ここで、n行m列のメモリセル205において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線201に、ソースはグランド線に、ドレインはm番目のビット線203に各々電気的に接続されている。(n+1)行m列のメモリセル206において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線202に、ドレインはm番目のビット線203に各々電気的に接続され、ソースは電気的にどこにも接続しておらず、フローティングの状態である。n行(m+1)列のメモリセル207において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線201に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線204に各々電気的に接続されている。(n+1)行(m+1)列のメモリセル208において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線202に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線204に各々電気的に接続されている。また、m番目のプリチャージ回路217と(m+1)番目のプリチャージ回路218はPチャネル型トランジスタから構成される。m番目のプリチャージ回路217のPチャネル型トランジスタのゲートはリードイネーブル信号線219、ソースは電源線221、ドレインはメモリの出力データ信号線220に各々電気的に接続されている。(m+1)番目のプリチャージ回路218のPチャネル型トランジスタのゲートはリードイネーブル信号線219、ソースは電源線222、ドレインはメモリの出力データ信号線220に各々電気的に接続されている。
m番目のアナログスイッチ211には、m番目のセレクト信号線213とm番目の反転セレクト信号線214が各々電気的に接続されている。なお、m番目のセレクト信号線213の電位をHレベルとし、m番目の反転セレクト信号線214の電位をLレベルとすることで、m番目のアナログスイッチ211を電気的に導通もしくは非導通とすることができる。(m+1)番目のアナログスイッチ212には、(m+1)番目のセレクト信号線215と(m+1)番目の反転セレクト信号線216が各々電気的に接続されている。なお、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位をHレベルとし、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位をLレベルとすることで、(m+1)番目のアナログスイッチを電気的に導通もしくは非導通とすることができる。なお、m番目のセレクト信号線213の電位および(m+1)番目のセレクト信号線215の電位は、メモリアドレス信号の特定のビットをデコードして、生成される。すなわち、いずれか一つがHレベルであり、残りがLレベルとなる。また、m番目のセレクト信号線213の電位がLレベルの時、m番目の反転セレクト信号線214の電位はHレベルとし、m番目のセレクト信号線213の電位がHレベルの時、m番目の反転セレクト信号線214の電位はLレベルとする。同様に、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位がLレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位はHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位がHレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位はLレベルとする。
また図3は、リードイネーブル信号線219の電位、m番目のビット線203の電位、(m+1)番目のビット線204の電位、n番目のワード線201の電位、(n+1)番目のワード線202の電位、m番目のセレクト信号線213の電位、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位、メモリの出力データ信号線220の電位のタイミングチャートであり、各々の電位は、図2におけるリードイネーブル信号線219、m番目のビット線203、(m+1)番目のビット線204、n番目のワード線201、(n+1)番目のワード線202、m番目のセレクト信号線213、(m+1)番目のセレクト信号線215、メモリの出力データ信号線220の電位に対応する。
また図3において、S1−1は第1のプリチャージ期間、S1−2は第1の読み出し期間、S2−1は第2のプリチャージ期間、S2−2は第2の読み出し期間、S3−1は第3のプリチャージ期間、S3−2は第3の読み出し期間、S4−1は第4のプリチャージ期間、S4−2は第4の読み出し期間である。
次に、図2に示したメモリの動作を説明する。最初にn行m列のメモリセル205のデータを読み出す場合について説明する。
まず、第1のプリチャージ期間S1−1において、リードイネーブル信号線219の電位をLレベルとする。この時、m番目のプリチャージ回路217と(m+1)番目のプリチャージ回路218のPチャネル型トランジスタのゲートの電位がLレベルになる。また、n番目のワード線201の電位と(n+1)番目のワード線202の電位をLレベルとする。
さらに、m番目のセレクト信号線213の電位をHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位をLレベルとする。この時、m番目のアナログスイッチ211は導通し、(m+1)番目のアナログスイッチ212は非導通となる。したがって、m番目のビット線203の電位はHレベルとなる。一方、(m+1)番目のビット線204の電位は変化しない。
なお、m番目のビット線203の電位は、m番目のラッチ回路209によって保持される。すなわち、Hレベルを保持する。以上が第1のプリチャージ期間S1−1におけるプリチャージ動作である。
次に第1の読み出し期間S1−2において、リードイネーブル信号線219の電位をHレベルにする。この時、m番目のプリチャージ回路217と(m+1)番目のプリチャージ回路218のPチャネル型トランジスタのゲートの電位はLレベルになる。
また、n行m列のメモリセル205のデータを読み出す為に、n番目のワード線201をHレベルとする。この時、n行m列のメモリセル205とn行(m+1)列のメモリセル207におけるNチャネル型トランジスタのゲートの電位がHレベルになる。
この時、n行m列のメモリセル205におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、m番目のビット線203の電位はLレベルになる。同様に、n行(m+1)列のメモリセル207におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、(m+1)番目のビット線204の電位はLレベルになる。
ここで、m番目のアナログスイッチ211が導通しているので、出力データ信号線220の電位はm番目のビット線203の電位と同様にLレベルになる。これにより、メモリセル205のデータが読み出されることになる。以上がメモリセル205のデータを読み出す動作の説明である。
次に、(n+1)行m列のメモリセル206のデータを読み出す場合について説明する。
まず、第2のプリチャージ期間S2−1において、リードイネーブル信号線219をLレベルとする。この時、m番目のプリチャージ回路217と(m+1)番目のプリチャージ回路218のPチャネル型トランジスタのゲートの電位がLレベルになる。また、n番目のワード線201と(n+1)番目のワード線202はLレベルのまま変化しない。
さらに、m番目のセレクト信号線213をHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線215をLレベルとする。この時、m番目のアナログスイッチ211は導通し、(m+1)番目のアナログスイッチ212は非導通となる。したがって、m番目のビット線203の電位はHレベルとなる。また、(m+1)番目のビット線204の電位はLレベルとなる。
なお、m番目のビット線203の電位は、m番目のラッチ回路209によって保持される。すなわち、Hレベルを保持する。同様に、(m+1)番目のビット線204の電位は、(m+1)番目のラッチ回路210によって保持される。すなわち、Lレベルを保持する。以上が第2のプリチャージ期間S2−1におけるプリチャージ動作である。
次に第2の読み出し期間S2−2において、リードイネーブル信号線219の電位をHレベルにする。この時、m番目のプリチャージ回路217と(m+1)番目のプリチャージ回路218のPチャネル型トランジスタのゲートの電位はLレベルになる。
また、(n+1)行m列のメモリセル206のデータを読み出す為に、(n+1)番目のワード線202の電位をHレベルとする。この時、(n+1)行m列のメモリセル206と(n+1)行(m+1)列のメモリセル208におけるNチャネル型トランジスタのゲートの電位がHレベルになる。
この時、(n+1)行m列のメモリセル206におけるNチャネル型トランジスタのソースは未接続なので、m番目のビット線203の電位はHレベルになる。一方、(n+1)行(m+1)列のメモリセル208におけるNチャネル型トランジスタのソースはグランドに電気的に接続されているので、(m+1)番目のビット線204の電位はLレベルになる。
ここで、m番目のアナログスイッチ211が導通しているので、出力データ信号線220の電位はm番目のビット線203の電位と同様にHレベルになる。これにより、メモリセル206のデータが読み出されることになる。以上がメモリセル206のデータを読み出す動作の説明である。
以下同様に、第3のプリチャージ期間S3−1においてプリチャージ動作が行われ、第3の読み出し期間S3−2においてn行(m+1)列のメモリセル207のデータが読み出されることになる。同様に、第4のプリチャージ期間S4−1においてプリチャージ動作が行われ、第4の読み出し期間S4−2において(n+1)行(m+1)列のメモリセル207のデータが読み出されることになる。
以上が、図2に示したメモリの動作の説明である。
また、図5乃至図7において示した従来のROMのデータの読み出しに関する構成と本発明のROMの読み出しに関する構成について比較し、本発明の有利な点について説明する。
従来例として示したマスクROMの回路である図6の回路では、図7のタイミングチャートに示すように、m番目のビット線603は2回、(m+1)番目のビット線604は4回Hレベルとなっている。一方、図2の回路では、図3のタイミングチャートより、m番目のビット線203の電位は1回、(m+1)番目のビット線204の電位は3回Hレベルとなっている。つまり、本発明において無駄にプリチャージされることを回避できる。すなわち、消費電力を削減することができる。以上のような構成とする事で、メモリを搭載した低消費電力の半導体装置を提供する事ができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態、他の実施例と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、上記実施の形態1において説明した構成とは異なる構成について示し説明する。
なお、本実施形態におけるマスクROMの構成におけるブロック図は、実施の形態1の図1で示した構成と同様であるため本実施の形態において、その説明については、実施の形態1に記載の図1の説明を援用するものとする。
また、図4は本実施の形態におけるマスクROMの回路図である。本実施の形態においては、実施の形態1において示した図1における領域111として、n番目のワード線201と、(n+1)番目のワード線202と、m番目のビット線203と、(m+1)番目のビット線204と、n番目のワード線201とm番目のビット線203が交差する地点に配置されたn行m列のメモリセル205と、(n+1)番目のワード線202とm番目のビット線203が交差する地点に配置された(n+1)行m列のメモリセル206と、n番目のワード線201と(m+1)番目のビット線204が交差する地点に配置されたn行(m+1)列のメモリセル207と、(n+1)番目のワード線202と(m+1)番目のビット線204が交差する地点に配置された(n+1)行(m+1)列のメモリセル207と、m番目のラッチ回路209と、(m+1)番目のラッチ回路210と、m番目のアナログスイッチ211と、(m+1)番目のアナログスイッチ212と、m番目のセレクト信号線213と、m番目の反転セレクト信号線214と、(m+1)番目のセレクト信号線215と、(m+1)番目の反転セレクト信号線216と、プリチャージ回路401と、リードイネーブル信号線219と、メモリの出力データ信号線220と、から構成される。
n行m列のメモリセル205、(n+1)行m列のメモリセル206、n行(m+1)列のメモリセル207、(n+1)行(m+1)列のメモリセル208は、各々1つのNチャネル型トランジスタから構成される。ここで、n行m列のメモリセル205において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線201に、ソースはグランド線に、ドレインはm番目のビット線203に各々電気的に接続されている。(n+1)行m列のメモリセル206において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線202に、ドレインはm番目のビット線203に各々電気的に接続され、ソースは電気的にどこにも接続しておらず、フローティングの状態である。n行(m+1)列のメモリセル207において、Nチャネル型トランジスタのゲートはn番目のワード線201に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線204に各々電気的に接続されている。(n+1)行(m+1)列のメモリセル207において、Nチャネル型トランジスタのゲートは(n+1)番目のワード線202に、ソースはグランド線に、ドレインは(m+1)番目のビット線204に各々電気的に接続されている。また、プリチャージ回路401はPチャネル型トランジスタから構成される。プリチャージ回路401のPチャネル型トランジスタのゲートはリードイネーブル信号線219、ソースは電源線402、ドレインはメモリの出力データ信号線220に各々電気的に接続されている。
m番目のアナログスイッチ211には、m番目のセレクト信号線213とm番目の反転セレクト信号線214が各々電気的に接続されている。なお、m番目のセレクト信号線213の電位をHレベルとし、m番目の反転セレクト信号線214の電位をLレベルとすることで、m番目のアナログスイッチ211を電気的に導通もしくは非導通とすることができる。(m+1)番目のアナログスイッチ212には、(m+1)番目のセレクト信号線215と(m+1)番目の反転セレクト信号線216が各々電気的に接続されている。なお、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位をHレベルとし、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位をLレベルとすることで、(m+1)番目のアナログスイッチを電気的に導通もしくは非導通とすることができる。なお、m番目のセレクト信号線213の電位および(m+1)番目のセレクト信号線215の電位は、メモリアドレス信号の特定のビットをデコードして、生成される。すなわち、いずれか一つがHレベルであり、残りがLレベルとなる。また、m番目のセレクト信号線213の電位がLレベルの時、m番目の反転セレクト信号線214の電位はHレベルとし、m番目のセレクト信号線213の電位がHレベルの時、m番目の反転セレクト信号線214の電位はLレベルとする。同様に、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位がLレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位はHレベルとし、(m+1)番目のセレクト信号線215の電位がHレベルの時、(m+1)番目の反転セレクト信号線216の電位はLレベルとする。
なお図4に示すマスクROMの構成におけるタイミングチャートについては、上記実施の形態1において示した図3の構成と同様であるため本実施の形態においては、その説明について実施の形態1に記載の図3の説明を援用するものとする。
図4におけるマスクROMの構成において、実施の形態1における図2の構成との違いは、各ビット線に対応して設けられていたプリチャージ回路401が、複数のビット線に対応して1個のプリチャージ回路が設けられている点である。
そのため実施の形態1におけるマスクROMの回路図である図2と、実施の形態2におけるマスクROMの回路図である図4と、を比較すると、プリチャージ回路に関するトランジスタの数が図4の方が少ない。図2と図4におけるマスクROMのタイミングチャートについては同様であり、消費電力削減に関しては同様の性能を有している。そのためプリチャージ回路に関するトランジスタ数の少ない図4の方が小型化という点で優れている。すなわち、図4に示したマスクROMを具備する半導体装置は、図2に示したマスクROMを具備する半導体装置に比べ、より小型な半導体装置を提供することができるといえる。
以上のような構成とする事で、メモリを搭載した低消費電力であり、且つ小型化を達成した半導体装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は、他の実施の形態、他の実施例と自由に組み合わせて実施することが可能である。
本発明の半導体装置は、メモリを具備したあらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。つまり、本発明はメモリを具備した電子機器を含むものである。例えば、本発明の半導体装置を適用した電子機器として、ビデオカメラやデジタルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、コンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、または記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD(digital versatile disc)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。それら電子機器の具体例を図8に示す。
図8(A)、図8(B)は、デジタルカメラを示している。図8(B)は、図8(A)の裏側を示す図である。このデジタルカメラは、筐体2111、表示部2112、レンズ2113、操作キー2114、シャッターボタン2115などを有する。また、取り出し可能なメモリ2116を備えており、当該デジタルカメラで撮影したデータをメモリ2116に記憶させておく構成となっている。本発明の半導体装置をメモリ1225に適用することができる。
また、図8(C)は、携帯電話を示しており、携帯端末の1つの代表例である。この携帯電話は筐体2121、表示部2122、操作キー2123などを含む。また、携帯電話は、取り出し可能なメモリ2125を備えており、当該携帯電話の電話番号等のデータ、映像、音楽データ等をメモリ2125に記憶させ再生することができる。本発明の半導体装置は当該メモリ2125に適用することができる。
また、図8(D)は、デジタルプレーヤーを示しており、オーディオ装置の1つの代表例である。図8(D)に示すデジタルプレーヤーは、本体2130、表示部2131、メモリ部2132、操作部2133、イヤホン2134等を含んでいる。なお、イヤホン2134の代わりにヘッドホンや無線式イヤホンを用いることができる。メモリ部2132は、本発明の半導体装置を用いることができる。例えば、記録容量が20〜200ギガバイト(GB)の大容量メモリを用い、操作部2133を操作することにより、映像や音声(音楽)を記録、再生することができる。なお、表示部2131は黒色の背景に白色の文字を表示することで消費電力を抑えられる。これは携帯型のオーディオ装置において特に有効である。なお、メモリ部2132は取り出し可能な構成としてもよい。
また、図8(E)は、電子ブック(電子ペーパーともいう)を示している。この電子ブックは、本体2141、表示部2142、操作キー2143、メモリ部2144を含んでいる。またモデムが本体2141に内蔵されていてもよいし、無線で情報を送受信できる構成としてもよい。メモリ部2144は、本発明の半導体装置を用いることができる。例えば、記録容量が20〜200ギガバイト(GB)のメモリを用い、操作キー2143を操作することにより、映像や音声(音楽)を記録、再生することができる。なお、メモリ部2144は、取り出し可能な構成としてもよい。
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、メモリを有するものであればあらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。本発明の半導体装置は低消費電力であるため、図8に示すようなバッテリー駆動の電子機器において、バッテリー駆動時間に影響を与えず、データを持ち運びできることを可能にする。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。
近年、超小型ICチップと、無線通信用のアンテナを組み合わせた小型の半導体装置(以下、無線チップという)が脚光を浴びている。無線チップは、無線通信装置(以下、リーダ/ライタという)を使った通信信号(動作磁界)の授受により、データの書き込み、またはデータの読み出しを行うことができる。
無線チップの応用分野として、例えば、流通業界における商品管理が挙げられる。現在では、バーコードなどを利用した商品管理が主流であるが、バーコードは光学的に読み取るため、遮蔽物があるとデータを読み取れない。一方、無線チップでは、無線でデータを読み取るため、無線による通信信号が通過するのであれば遮蔽物があっても読み取れる。従って、商品管理の効率化、低コスト化などが期待されている。その他、乗車券、航空旅客券、料金の自動精算など、広範な応用が期待されている。
無線チップの応用分野が広がりつつある中で、より高機能な無線チップに対する要求も高まっている。例えば、送受信データを暗号化することで、第三者へのデータ漏洩の防止が期待される。これには、復号化/暗号化の処理をハードウェア的に処理する方式と、ソフトウェア的に処理する方式と、ハードウェア的に処理する方式及びソフトウェア的に処理する方式を併用する方式と、が考えられる。ハードウェア的に処理する方式では、復号化/暗号化を行う専用回路で演算回路を構成する。ソフトウェア的に処理する方式では、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)と大規模メモリとで演算回路を構成し、復号化/暗号化プログラムをCPUで実行する。ハードウェア的に処理する方式及びソフトウェア的に処理する方式を併用する方式では、専用回路と、CPUと、メモリと、で演算回路を構成し、専用回路で復号化/暗号化の演算処理の一部分を行い、残りの演算処理のプログラムをCPUで実行する。いずれも無線チップに大容量のメモリを搭載することが要求される。本発明を適用することにより、メモリの大容量化に伴い、消費電力が高くなることを回避することができる。
本実施例では、本発明における半導体装置の例として、暗号処理機能を有する無線チップについて図9、図10を用いて説明する。図9は、無線チップのブロック図であり、図10は無線チップのレイアウト図である。
まず、図9を用いて無線チップのブロック構成を説明する。図9において、無線チップ1001は、CPU1002と、ROM1003と、RAM1004と、コントローラ1005と、からなる演算回路1006と、アンテナ1007と、共振回路1008と、電源回路1009と、リセット回路1010と、クロック生成回路1011と、復調回路1012と、変調回路1013と、電源管理回路1014と、からなるアナログ部1015と、から構成される。コントローラ1005は、CPUインターフェース(CPUIF)1016と、制御レジスタ1017と、コード抽出回路1018と、符号化回路1019と、から構成される。なお、図9では、説明の簡単化のため、通信信号を受信信号1020と、送信信号1021とに分けて示したが、実際には、両者は一体とされた信号であり、無線チップ1001及びリーダ/ライタの間で同時に送受信される。受信信号1020は、アンテナ1007と共振回路1008とで受信された後、復調回路1012により復調される。また、送信信号1021は、変調回路1013により変調された後、アンテナ1007より送信される。
図9において、通信信号により形成される磁界中に無線チップ1001を置くと、アンテナ1007と共振回路1008により、誘導起電力を生じる。誘導起電力は、電源回路1009における電気容量により保持され、また電気容量によって電位が安定化され、無線チップ1001の各回路に電源電圧として供給される。リセット回路1010は、無線チップ1001全体の初期リセット信号を生成する。例えば、電源電圧の上昇に遅延して立ち上がる信号をリセット信号として生成する。クロック生成回路1011は、電源管理回路1014より生成される制御信号に応じて、クロック信号の周波数とデューティー比を変更する。復調回路1012は、ASK方式の受信信号1020の振幅の変動を”0”/”1”の受信データ1022として検出する。復調回路1012は、例えばローパスフィルターとする。さらに、変調回路1013は、送信データをASK方式の送信信号1021の振幅を変動させて送信する。例えば、送信データ1023が”0”の場合、共振回路1008の共振点を変化させ、通信信号の振幅を変化させる。電源管理回路1014は、電源回路1009より演算回路1006に供給される電源電圧または演算回路1006における消費電流を監視し、クロック生成回路1011において、クロック信号の周波数とデューティー比を変更するための制御信号を生成する。
本実施例における無線チップの動作を説明する。まず、無線チップ1001がリーダ/ライタより送信された暗号文データを含む受信信号1020受信する。受信信号1020は、復調回路1012で復調された後、コード抽出回路1018で制御コマンドや暗号文のデータなどに分解され、制御レジスタ1017に格納される。ここで、制御コマンドは、無線チップ1001の応答を指定するデータである。例えば、固有ID番号の送信、動作停止、暗号解読などを指定する。ここでは、暗号解読の制御コマンドを受信したとする。
続いて、演算回路1006において、CPU1002が、ROM1003に格納された暗号解読プログラムにしたがって、ROM1003にあらかじめ格納された秘密鍵1024を用いて暗号文を解読(復号)する。復号された暗号文(復号文)は、制御レジスタ1017に格納される。この際、RAM1004をデータ格納領域として用いる。なお、CPU1002は、CPUインターフェース1016を介してROM1003、RAM1004、制御レジスタ1017にアクセスする。CPUインターフェース1016は、CPU1002が要求するアドレスより、ROM1003、RAM1004、制御レジスタ1017のいずれかに対するアクセス信号を生成する機能を有している。
最後に、符号化回路1019において、復号文から送信データ1023を生成し、変調回路1013で変調し、アンテナ1007より送信信号1021をリーダ/ライタに送信する。
なお、本実施例では、演算方式として、ソフトウェア的に処理する方式、すなわち、CPUと大規模メモリとで演算回路を構成し、プログラムをCPUで実行する方式について説明したが、目的に応じて最適な演算方式を選び、最適な演算方式に基づいて演算回路を構成することも可能である。例えば、演算方式として、他にも演算をハードウェア的に処理する方式、すなわち、ハードウェア的に処理する方式では、特定の処理のみを行う専用回路で構成される演算回路を用いて演算処理を行う方式と、ハードウェア的に処理する方式及びソフトウェア的に処理する方式を併用する方式と、が考えられる。ハードウェア的に処理する方式及びソフトウェア的に処理する方式を併用する方式では、専用回路と、CPUと、メモリと、で演算回路を構成し、専用回路で演算処理の一部分を行い、残りの演算処理のプログラムをCPUで実行すれば良い。
次に、図10を用いて、無線チップのレイアウト構成について説明する。なお、図10において、図9に相当する部分には、同一の番号を付し、説明を省略する。
図10において、FPCパッド1107は、FPC(Flexible Print Circuit)を無線チップ1001に貼る時に用いる電極パッド群であり、アンテナバンプ1108は、アンテナ(図示せず)を貼り付ける電極パッドである。なお、アンテナを貼り付ける際には、アンテナバンプ1108に過度の圧力が印加される可能性がある。したがって、アンテナバンプ1108の下には、トランジスタなど、回路を構成する部品を配置しないことが望ましい。
FPCパッド1107は、主に不良解析時に用いると有効である。無線チップでは、電源電圧を通信信号から得るため、例えば、アンテナや電源回路で不良が発生している場合、演算回路が全く動作しない。このため、不良解析が著しく困難となる。しかし、FPCより、FPCパッド1107を介して無線チップ1001に電源電圧を供給し、また、アンテナより供給される電気信号の代わりに、任意の電気信号を入力することで、演算回路を動作させることが可能になる。したがって、不良解析が効率的に行える。
さらに、FPCパッド1107を、プローバーを使った測定が可能な配置にすると更に有効である。すなわち、FPCパッド1107において、電極パッドを、プローバーの針のピッチに合わせて配置することで、プローバーによる測定が可能となる。プローバーを用いることで、不良解析時に、FPCを貼り付ける工数を減らすことができる。また、基板上に複数の無線チップを形成した状態でも測定できるので、個々の無線チップに分断する工数も減らすことができる。また、量産時に、アンテナを貼り付ける工程の直前に、無線チップの良品検査を行うことが可能である。したがって、工程の早い段階で不良品を選別できるので、生産コストを削減することができる。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。すなわち半導体装置である無線チップに搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置を提供することができる。
本実施例では、上記実施例で示した無線チップの作製方法を説明する。本発明に係る無線チップを構成する各回路を薄膜トランジスタで作製することができる。本実施例では、無線チップを構成する回路を薄膜トランジスタで形成し、薄膜トランジスタの製造に使用した基板から、可撓性(フレキシブル)基板に回路を転載し、フレキシブルな無線チップを製造する方法を示す。
本実施例では、無線チップを構成する回路として、インバータなどを構成するPチャネル型TFT(「Pch−TFT」とも表記する。)及びNチャネル型TFT(「Nch−TFT」とも表記する。)、並びに薄膜トランジスタ上のアンテナを代表的に示す。以下、図11〜図13に図示する断面図を用いて、無線チップの作製方法を説明する。
まず、基板1301の一表面に絶縁膜1302を介して剥離層1303を形成し、続けて下地膜として機能する絶縁膜1304と半導体膜1305(例えば、非晶質珪素を含む膜)を積層して形成する(図11(A)参照)。なお、絶縁膜1302、剥離層1303、絶縁膜1304および非晶質半導体膜1305は、連続して形成することができる。
基板1301は、ガラス基板、石英基板、金属基板(例えばステンレス基板など)、セラミック基板、シリコン基板等の半導体基板、など、から選択されるものである。他にもプラスチック基板として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、アクリルなどの基板を選択することもできる。なお、本工程では、剥離層1303は、絶縁膜1302を介して基板1301の全面に設けているが、必要に応じて、基板1301の全面に剥離層を設けた後に、フォトリソグラフィ法により選択的に形成してもよい。
絶縁膜1302、絶縁膜1304は、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン(SiO)(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiN)(x>y>0)等の絶縁材料を用いて形成する。例えば、絶縁膜1302、1304を2層構造とする場合、第1層目の絶縁膜として窒化酸化シリコン膜を形成し、第2層目の絶縁膜として酸化窒化シリコン膜を形成するとよい。また、第1層目の絶縁膜として窒化シリコン膜を形成し、第2層目の絶縁膜として酸化シリコン膜を形成してもよい。絶縁膜1302は、基板1301から剥離層1303又はその上に形成される素子に不純物元素が混入するのを防ぐブロッキング層として機能し、絶縁膜1304は基板1301、剥離層1303からその上に形成される素子に不純物元素が混入するのを防ぐブロッキング層として機能する。このように、ブロッキング層として機能する絶縁膜1302、1304を形成することによって、基板1301からNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が、剥離層1303から剥離層に含まれる不純物元素がこの上に形成する素子に悪影響を与えることを防ぐことができる。なお、基板1301として石英を用いるような場合には絶縁膜1302、1304を省略してもよい。
剥離層1303は、金属膜や金属膜と金属酸化膜の積層構造等を用いることができる。金属膜としては、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)から選択された元素、または元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる膜を単層又は積層して形成する。また、これらの材料は、スパッタ法やプラズマCVD法等の各種CVD法等を用いて形成することができる。金属膜と金属酸化膜の積層構造としては、上述した金属膜を形成した後に、酸素雰囲気下またはNO雰囲気下におけるプラズマ処理、酸素雰囲気下またはNO雰囲気下における加熱処理を行うことによって、金属膜表面に当該金属膜の酸化物または酸化窒化物を設けることができる。例えば、金属膜としてスパッタ法やCVD法等によりタングステン膜を設けた場合、タングステン膜にプラズマ処理を行うことによって、タングステン膜表面にタングステン酸化物からなる金属酸化膜を形成することができる。他にも、例えば、金属膜(例えば、タングステン)を形成した後に、当該金属膜上にスパッタ法で酸化珪素(SiO)等の絶縁膜を設けると共に、金属膜上に金属酸化物(例えば、タングステン上にタングステン酸化物)を形成してもよい。また、プラズマ処理として、例えば上述した高密度プラズマ処理を行ってもよい。また、金属酸化膜の他にも、金属窒化物や金属酸化窒化物を用いてもよい。この場合、金属膜に窒素雰囲気下または窒素と酸素雰囲気下でプラズマ処理や加熱処理を行えばよい。
非晶質半導体膜1305は、スパッタリング法、LPCVD法、プラズマCVD法等により、25〜200nm(好ましくは30〜150nm)の厚さで形成する。
次に、非晶質半導体膜1305にレーザー光を照射して結晶化を行う。なお、レーザー光の照射と、RTA又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法とを組み合わせた方法等により非晶質半導体膜1305の結晶化を行ってもよい。その後、得られた結晶質半導体膜を所望の形状にエッチングして、結晶質半導体膜1305a〜1305fを形成し、当該半導体膜1305a〜1305fを覆うようにゲート絶縁膜1306を形成する(図11(B)参照)。
ゲート絶縁膜1306は、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン(SiO)(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiN)(x>y>0)等の絶縁材料を用いて形成する。例えば、ゲート絶縁膜1306を2層構造とする場合、第1層目の絶縁膜として酸化窒化シリコン膜を形成し、第2層目の絶縁膜として窒化酸化シリコン膜を形成するとよい。また、第1層目の絶縁膜として酸化シリコン膜を形成し、第2層目の絶縁膜として窒化シリコン膜を形成してもよい。
結晶質半導体膜1305a〜1305fの作製工程の一例を以下に簡単に説明すると、まず、プラズマCVD法を用いて、膜厚50〜60nmの非晶質半導体膜を形成する。次に、結晶化を助長する金属元素であるニッケルを含む溶液を非晶質半導体膜上に保持させた後、非晶質半導体膜に脱水素化の処理(500℃、1時間)と、熱結晶化の処理(550℃、4時間)を行って結晶質半導体膜を形成する。その後、レーザー光を照射し、フォトリソグラフィ法を用いることよって結晶質半導体膜1305a〜1305fを形成する。なお、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化を行わずに、レーザー光の照射だけで非晶質半導体膜の結晶化を行ってもよい。
結晶化に用いるレーザー発振器としては、連続発振型のレーザービーム(CWレーザービーム)やパルス発振型のレーザービーム(パルスレーザービーム)を用いることができる。ここで用いることができるレーザービームは、Arレーザー、Krレーザー、エキシマレーザーなどの気体レーザー、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、Ti:サファイアレーザー、銅蒸気レーザーまたは金蒸気レーザーのうち一種または複数種から発振されるものを用いることができる。このようなレーザービームの基本波、及びこれらの基本波の第2高調波から第4高調波のレーザービームを照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、Nd:YVOレーザー(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いることができる。このときレーザーのパワー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/sec程度として照射する。なお、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、Arイオンレーザー、またはTi:サファイアレーザーは、連続発振をさせることが可能であり、Qスイッチ動作やモード同期などを行うことによって10MHz以上の発振周波数でパルス発振をさせることも可能である。10MHz以上の発振周波数でレーザービームを発振させると、半導体膜がレーザーによって溶融してから固化するまでの間に、次のパルスが半導体膜に照射される。従って、発振周波数が低いパルスレーザーを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるため、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を得ることができる。
また、ゲート絶縁膜1306は、半導体膜1305a〜1305fに対し前述の高密度プラズマ処理を行い、表面を酸化又は窒化することで形成しても良い。例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素(NO)、アンモニア、窒素、水素などの混合ガスを導入したプラズマ処理で形成する。この場合のプラズマの励起は、マイクロ波の導入により行うと、低電子温度で高密度のプラズマを生成することができる。この高密度プラズマで生成された酸素ラジカル(OHラジカルを含む場合もある)や窒素ラジカル(NHラジカルを含む場合もある)によって、半導体膜の表面を酸化又は窒化することができる。
このような高密度プラズマを用いた処理により、1〜20nm、代表的には5〜10nmの絶縁膜が半導体膜に形成される。この場合の反応は、固相反応であるため、当該絶縁膜と半導体膜との界面準位密度はきわめて低くすることができる。このような、高密度プラズマ処理は、半導体膜(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸化(若しくは窒化)するため、形成される絶縁膜の厚さは理想的には、ばらつきをきわめて小さくすることができる。加えて、結晶性シリコンの結晶粒界でも酸化が強くされることがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で半導体膜の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせることなく、均一性が良く、界面準位密度が低い絶縁膜を形成することができる。
ゲート絶縁膜は、高密度プラズマ処理によって形成される絶縁膜のみを用いても良いし、それにプラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁膜を堆積し、積層させても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁膜をゲート絶縁膜の一部又は全部に含んで形成されるトランジスタは、特性のばらつきを小さくすることができる。
また、半導体膜に対し、連続発振レーザー若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザービームを照射しながら一方向に走査して結晶化させて得られた半導体膜1305a〜1305fは、そのビームの走査方向に結晶が成長する特性がある。その走査方向をチャネル長方向(チャネル形成領域が形成されたときにキャリアが流れる方向)に合わせてトランジスタを配置し、上記ゲート絶縁層を組み合わせることで、特性ばらつきが小さく、しかも電界効果移動度が高い薄膜トランジスタ(TFT)を得ることができる。
次に、ゲート絶縁膜1306上に、第1の導電膜と第2の導電膜とを積層して形成する。ここでは、第1の導電膜は、CVD法やスパッタリング法等により、20〜100nmの厚さで形成する。第2の導電膜は、100〜400nmの厚さで形成する。第1の導電膜と第2の導電膜は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成する。または、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成する。第1の導電膜と第2の導電膜の組み合わせの例を挙げると、窒化タンタル膜とタングステン膜、窒化タングステン膜とタングステン膜、窒化モリブデン膜とモリブデン膜等が挙げられる。タングステンや窒化タンタルは、耐熱性が高いため、第1の導電膜と第2の導電膜を形成した後に、熱活性化を目的とした加熱処理を行うことができる。また、2層構造ではなく、3層構造の場合は、モリブデン膜とアルミニウム膜とモリブデン膜の積層構造を採用するとよい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスクを形成し、ゲート電極とゲート線を形成するためのエッチング処理を行って、半導体膜1305a〜1305fの上方にゲート電極1307を形成する。ここでは、ゲート電極1307として、第1の導電膜1307aと第2の導電膜1307bの積層構造で設けた例を示している。
次に、ゲート電極1307をマスクとして半導体膜1305a〜1305fに、イオンドープ法またはイオン注入法により、n型を付与する不純物元素を低濃度に添加し、その後、フォトリソグラフィ法によりレジストからなるマスクを選択的に形成して、p型を付与する不純物元素を高濃度に添加する。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。ここでは、n型を付与する不純物元素としてリン(P)を用い、1×1015〜1×1019/cmの濃度で含まれるように半導体膜1305a〜1305fに選択的に導入し、n型を示す不純物領域1308を形成する。また、p型を付与する不純物元素としてボロン(B)を用い、1×1019〜1×1020/cmの濃度で含まれるように選択的に半導体膜1305c、1305eに導入し、p型を示す不純物領域1309を形成する(図11(C)参照)。
続いて、ゲート絶縁膜1306とゲート電極1307を覆うように、絶縁膜を形成する。絶縁膜は、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、珪素、珪素の酸化物又は珪素の窒化物の無機材料を含む膜や、有機樹脂などの有機材料を含む膜を、単層又は積層して形成する。次に、絶縁膜を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、ゲート電極1307の側面に接する絶縁膜1310(サイドウォールともよばれる)を形成する。絶縁膜1310は、LDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマスクとして用いる。
続いて、フォトリソグラフィ法により形成したレジストからなるマスクと、ゲート電極1307および絶縁膜1310をマスクとして用いて、半導体膜1305a、1305b、1305d、1305fにn型を付与する不純物元素を高濃度に添加して、n型を示す不純物領域1311を形成する。ここでは、n型を付与する不純物元素としてリン(P)を用い、1×1019〜1×1020/cmの濃度で含まれるように半導体膜1305a、1305b、1305d、1305fに選択的に導入し、不純物領域1308より高濃度のn型を示す不純物領域1311を形成する。
以上の工程により、Nチャネル型薄膜トランジスタ1300a、1300b、1300d、1300fとPチャネル型薄膜トランジスタ1300c、1300eが形成される(図11(D)参照)。
Nチャネル型薄膜トランジスタ1300aは、ゲート電極1307と重なる半導体膜1305aの領域にチャネル形成領域が形成され、ゲート電極1307及び絶縁膜1310と重ならない領域にソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域1311が形成され、絶縁膜1310と重なる領域であってチャネル形成領域と不純物領域1311の間に低濃度不純物領域(LDD領域)が形成されている。また、Nチャネル型薄膜トランジスタ1300b、1300d、1300fも同様にチャネル形成領域、低濃度不純物領域及び不純物領域1311が形成されている。
Pチャネル型薄膜トランジスタ1300cは、ゲート電極1307と重なる半導体膜1305cの領域にチャネル形成領域が形成され、ゲート電極1307と重ならない領域にソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域1309が形成されている。また、Pチャネル型薄膜トランジスタ1300eも同様にチャネル形成領域及び不純物領域1309が形成されている。なお、ここでは、Pチャネル型薄膜トランジスタ1300c、1300eには、LDD領域を設けていないが、Pチャネル型薄膜トランジスタにLDD領域を設けてもよいし、Nチャネル型薄膜トランジスタにLDD領域を設けない構成としてもよい。
次に、半導体膜1305a〜1305f、ゲート電極1307等を覆うように、絶縁膜を単層または積層して形成し、当該絶縁膜上に薄膜トランジスタ1300a〜1300fのソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域1309、1311と電気的に接続する導電膜1313を形成する(図12(A)参照)。絶縁膜は、CVD法、スパッタ法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、珪素の酸化物や珪素の窒化物等の無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。ここでは、当該絶縁膜を2層で設け、1層目の絶縁膜1312aとして窒化酸化珪素膜で形成し、2層目の絶縁膜1312bとして酸化窒化珪素膜で形成する。また、導電膜1313は、薄膜トランジスタ1300a〜1300fのソース電極又はドレイン電極を形成しうる。
なお、絶縁膜1312a、1312bを形成する前、または絶縁膜1312a、1312bのうちの1つまたは複数の薄膜を形成した後に、半導体膜の結晶性の回復や半導体膜に添加された不純物元素の活性化、半導体膜の水素化を目的とした加熱処理を行うとよい。加熱処理には、熱アニール、レーザーアニール法またはRTA法などを適用するとよい。
導電膜1313は、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電膜1313は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電膜1313を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶質半導体膜上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体膜と良好なコンタクトをとることができる。
次に、導電膜1313を覆うように、絶縁膜1314を形成し、当該絶縁膜1314上に、薄膜トランジスタ1300a、1300fのソース電極又はドレイン電極を形成する導電膜1313とそれぞれ電気的に接続する導電膜1315a、1315bを形成する。また、薄膜トランジスタ1300b、1300eのソース電極又はドレイン電極を形成する導電膜1313とそれぞれ電気的に接続する導電膜1316を形成する。なお、導電膜1315a、1315bと導電膜1316は同一の材料で同時に形成してもよい。導電膜1315a、1315bと導電膜1316は、上述した導電膜1313で示したいずれかの材料を用いて形成することができる。
続いて、導電膜1316にアンテナとして機能する導電膜1317が電気的に接続されるように形成する(図12(B)参照)。
絶縁膜1314は、CVD法やスパッタ法等により、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、酸化窒化珪素(SiO)(x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN)(x>y>0)等の酸素または窒素を有する絶縁膜やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。なお、シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いることもできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
導電膜1317は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法、液滴吐出法、ディスペンサ法、メッキ法等を用いて、導電性材料により形成する。導電性材料は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。
例えば、スクリーン印刷法を用いてアンテナとして機能する導電膜1317を形成する場合には、粒径が数nmから数十μmの導電体粒子を有機樹脂に溶解または分散させた導電性のペーストを選択的に印刷することによって設けることができる。導電体粒子としては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)等のいずれか一つ以上の金属粒子やハロゲン化銀の微粒子、または分散性ナノ粒子を用いることができる。また、導電性ペーストに含まれる有機樹脂は、金属粒子のバインダー、溶媒、分散剤および被覆材として機能する有機樹脂から選ばれた一つまたは複数を用いることができる。代表的には、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等の有機樹脂が挙げられる。また、導電膜の形成にあたり、導電性のペーストを押し出した後に焼成することが好ましい。例えば、導電性のペーストの材料として、銀を主成分とする微粒子(例えば粒径1nm以上100nm以下)を用いる場合、150〜300℃の温度範囲で焼成することにより硬化させて導電膜を得ることができる。また、はんだや鉛フリーのはんだを主成分とする微粒子を用いてもよく、この場合は粒径20μm以下の微粒子を用いることが好ましい。はんだや鉛フリーのはんだは、低コストであるといった利点を有している。
また、導電膜1315a、1315bは、後の工程において本発明の半導体装置に含まれるバッテリーと電気的に接続される配線として機能しうる。また、アンテナとして機能する導電膜1317を形成する際に、導電膜1315a、1315bに電気的に接続するように別途導電膜を形成し、当該導電膜をバッテリーに接続する配線として利用してもよい。
次に、導電膜1317を覆うように絶縁膜1318を形成した後、薄膜トランジスタ1300a〜1300f、導電膜1317等を含む層(以下、「素子形成層1319」と記す)を基板1301から剥離する。ここでは、レーザー光(例えばUV光)を照射することによって、薄膜トランジスタ1300a〜1300fを避けた領域に開口部を形成後(図12(C)参照)、物理的な力を用いて基板1301から素子形成層1319を剥離することができる。また、基板1301から素子形成層1319を剥離する前に、形成した開口部にエッチング剤を導入して、剥離層1303を選択的に除去してもよい。エッチング剤は、フッ化ハロゲンまたはハロゲン間化合物を含む気体又は液体を使用する。例えば、フッ化ハロゲンを含む気体として三フッ化塩素(ClF)を使用する。そうすると、素子形成層1319は、基板1301から剥離された状態となる。なお、剥離層1303は、全て除去せず一部分を残存させてもよい。こうすることによって、エッチング剤の消費量を抑え剥離層の除去に要する処理時間を短縮することが可能となる。また、剥離層1303の除去を行った後にも、基板1301上に素子形成層1319を保持しておくことが可能となる。また、素子形成層1319が剥離された基板1301を再利用することによって、コストの削減をすることができる。
絶縁膜1318は、CVD法やスパッタ法等により、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiO)(x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN)(x>y>0)等の酸素または窒素を有する絶縁膜やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。
本実施例では、レーザー光の照射により素子形成層1319に開口部を形成した後に、当該素子形成層1319の一方の面(絶縁膜1318の露出した面)に第1のシート材1320を貼り合わせた後、基板1301から素子形成層1319を剥離する(図13(A)参照)。
次に、素子形成層1319の他方の面(剥離により露出した面)に、第2のシート材1321を貼り合わせた後、加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行って第2のシート材1321を貼り合わせる(図13(B)参照)。第1のシート材1320、第2のシート材1321として、ホットメルトフィルム等を用いることができる。
また、第1のシート材1320、第2のシート材1321として、静電気等を防止する帯電防止対策を施したフィルム(以下、帯電防止フィルムと記す)を用いることもできる。帯電防止フィルムとしては、帯電防止可能な材料を樹脂中に分散させたフィルム、及び帯電防止可能な材料が貼り付けられたフィルム等が挙げられる。帯電防止可能な材料が設けられたフィルムは、片面に帯電防止可能な材料を設けたフィルムであってもよいし、両面に帯電防止可能な材料を設けたフィルムであってもよい。さらに、片面に帯電防止可能な材料が設けられたフィルムは、帯電防止可能な材料が設けられた面をフィルムの内側になるように層に貼り付けてもよいし、フィルムの外側になるように貼り付けてもよい。なお、帯電防止可能な材料はフィルムの全面、あるいは一部に設けてあればよい。ここでの帯電防止可能な材料としては、金属、インジウムと錫の酸化物(ITO)、又は両性界面活性剤や陽イオン性界面活性剤や非イオン性界面活性剤等の界面活性剤などを用いることができる。また、他にも帯電防止材料として、側鎖にカルボキシル基および4級アンモニウム塩基をもつ架橋性共重合体高分子を含む樹脂材料等を用いることができる。これらの材料をフィルムに貼り付けたり、練り込んだり、塗布することによって帯電防止フィルムとすることができる。帯電防止フィルムで封止を行うことによって、商品として取り扱う際に、外部からの静電気等によって半導体素子に悪影響が及ぶことを抑制することができる。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。すなわち半導体装置に搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置を提供することができる。
本実施例では、上記実施例とは異なる無線チップの作製方法について説明する。本発明におけるトランジスタは上記実施例で説明した絶縁基板上の薄膜トランジスタの他、単結晶基板上のMOSトランジスタで構成することもできる。
本実施例では、無線チップを構成する回路として、インバータなどを構成するPチャネル型TFT(「Pch−TFT」とも表記する。)及びNチャネル型TFT(「Nch−TFT」とも表記する。)を代表的に示す。以下、図14〜図16に図示する断面図を用いて、無線チップの作製方法を説明する。
まず、半導体基板2300に素子を分離した領域2304、2306(以下、領域2304、2306とも記す)を形成する(図14(A)参照)。半導体基板2300に設けられた領域2304、2306は、それぞれ絶縁膜2302(フィールド酸化膜ともいう)によって分離されている。また、ここでは、半導体基板2300としてn型の導電型を有する単結晶Si基板を用い、半導体基板2300の領域2306にpウェル2307を設けた例を示している。
また、基板2300は、半導体基板であれば特に限定されず用いることができる。例えば、n型又はp型の導電型を有する単結晶シリコン基板、化合物半導体基板(GaAs基板、InP基板、GaN基板、SiC基板、サファイア基板、ZnSe基板等)、貼り合わせ法またはSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法を用いて作製されたSOI(Silicon on Insulator)基板等を用いることができる。
素子分離領域2304、2306は、選択酸化法(LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法)又はトレンチ分離法等を適宜用いることができる。
また、半導体基板2300の領域2306に形成されたpウェルは、半導体基板2300にp型の導電型を有する不純物元素を選択的に導入することによって形成することができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。
なお、本実施例では、半導体基板2300としてn型の導電型を有する半導体基板を用いているため、領域2304には不純物元素の導入を行っていないが、n型を示す不純物元素を導入することにより領域2304にnウェルを形成してもよい。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。一方、p型の導電型を有する半導体基板を用いる場合には、領域2304にn型を示す不純物元素を導入してnウェルを形成し、領域2306には不純物元素の導入を行わない構成としてもよい。
次に、領域2304、2306を覆うように絶縁膜2332、2334をそれぞれ形成する(図14(B)参照)。
絶縁膜2332、2334は、例えば、熱処理を行い半導体基板2300に設けられた領域2304、2306の表面を酸化させることにより酸化珪素膜で絶縁膜2332、2334を形成することができる。また、熱酸化法により酸化珪素膜を形成した後に、窒化処理を行うことによって酸化珪素膜の表面を窒化させることにより、酸化珪素膜と酸素と窒素を有する膜(酸窒化珪素膜)との積層構造で形成してもよい。
他にも、上述したように、プラズマ処理を用いて絶縁膜2332、2334を形成してもよい。例えば、半導体基板2300に設けられた領域2304、2306の表面に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行うことにより、絶縁膜2332、2334として酸化珪素(SiOx)膜又は窒化珪素(SiNx)膜で形成することができる。また、高密度プラズマ処理により領域2304、2306の表面に酸化処理を行った後に、再度高密度プラズマ処理を行うことによって窒化処理を行ってもよい。この場合、領域2304、2306の表面に接して酸化珪素膜が形成され、当該酸化珪素膜上に(酸窒化珪素膜)が形成され、絶縁膜2332、2334は酸化珪素膜と酸窒化珪素膜とが積層された膜となる。また、熱酸化法により領域2304、2306の表面に酸化珪素膜を形成した後に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行ってもよい。
また、半導体基板2300の領域2304、2306に形成された絶縁膜2332、2334は、後に完成するトランジスタにおいてゲート絶縁膜として機能する。
次に、領域2304、2306の上方に形成された絶縁膜2332、2334を覆うように導電膜を形成する(図14(C)参照)。ここでは、導電膜として、導電膜2336と導電膜2338を順に積層して形成した例を示している。もちろん、導電膜は、単層又は3層以上の積層構造で形成してもよい。
導電膜2336、2338としては、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素またはこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成することができる。また、これらの元素を窒化した金属窒化膜で形成することもできる。他にも、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成することもできる。
ここでは、導電膜2336として窒化タンタルを用いて形成し、その上に導電膜2338としてタングステンを用いて積層構造で設ける。また、他にも、導電膜2336として、窒化タングステン、窒化モリブデン又は窒化チタンから選ばれた単層又は積層膜を用い、導電膜2338として、タンタル、モリブデン、チタンから選ばれた単層又は積層膜を用いることができる。
次に、積層して設けられた導電膜2336、2338を選択的にエッチングして除去することによって、領域2304、2306の上方の一部に導電膜2336、2338を残存させ、それぞれゲート電極2340、2342を形成する(図15(A)参照)。
次に、領域2304を覆うようにレジストマスク2348を選択的に形成し、当該レジストマスク2348、ゲート電極2342をマスクとして領域2306に不純物元素を導入することによって不純物領域を形成する(図15(B)参照)。不純物元素としては、n型を付与する不純物元素又はp型を付与する不純物元素を用いる。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。ここでは、不純物元素として、リン(P)を用いる。
図15(B)においては、不純物元素を導入することによって、領域2306にソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2352とチャネル形成領域2350が形成される。
次に、領域2306を覆うようにレジストマスク2366を選択的に形成し、当該レジストマスク2366、ゲート電極2340をマスクとして領域2304に不純物元素を導入することによって不純物領域を形成する(図15(C)参照)。不純物元素としては、n型を付与する不純物元素又はp型を付与する不純物元素を用いる。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。ここでは、図15(B)で領域2306に導入した不純物元素と異なる導電型を有する不純物元素(例えば、ボロン(B))を導入する。その結果、領域2304にソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2370とチャネル形成領域2368を形成される。
次に、絶縁膜2332、2334、ゲート電極2340、2342を覆うように第2の絶縁膜2372を形成し、当該第2の絶縁膜2372上に領域2304、2306にそれぞれ形成された不純物領域2352、2370と電気的に接続する配線2374を形成する(図16参照)。
第2の絶縁膜2372は、CVD法やスパッタ法等により、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、酸化窒化珪素(SiO)(x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN)(x>y>0)等の酸素または窒素を有する絶縁膜やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。なお、シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いることもできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
配線2374は、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分とし、ニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。配線2374は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、配線2374を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶質半導体膜上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体膜と良好なコンタクトをとることができる。
なお、本発明の半導体装置を構成するトランジスタの構造は図示した構造に限定されるものではないことを付記する。例えば、逆スタガ構造、フィンFET構造等の構造のトランジスタの構造を取り得る。フィンFET構造であることでトランジスタサイズの微細化に伴う短チャネル効果を抑制することができるため好適である。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。すなわち半導体装置に搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置を提供することができる。
本実施例では、上記実施例とは異なる無線チップの作製方法について説明する。本発明の半導体装置におけるトランジスタは上記実施例で説明した単結晶基板上のMOSトランジスタとは異なる作製方法で設けられたMOSトランジスタで構成することもできる。
本実施例では、無線チップを構成する回路として、インバータなどを構成するPチャネル型TFT(「Pch−TFT」とも表記する。)及びNチャネル型TFT(「Nch−TFT」とも表記する。)を代表的に示す。以下、図17〜図20に図示する断面図を用いて、無線チップの作製方法を説明する。
まず、基板2600上に絶縁膜を形成する。ここでは、n型の導電型を有する単結晶Siを基板2600として用い、当該基板2600上に絶縁膜2602と絶縁膜2604を形成する(図17(A)参照)。例えば、基板2600に熱処理を行うことにより絶縁膜2602として酸化珪素(SiOx)を形成し、当該絶縁膜2602上にCVD法を用いて窒化珪素(SiNx)を成膜する。
また、基板2600は、半導体基板であれば特に限定されず用いることができる。例えば、n型又はp型の導電型を有する単結晶Si基板、化合物半導体基板(GaAs基板、InP基板、GaN基板、SiC基板、サファイア基板、ZnSe基板等)、貼り合わせ法またはSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)法を用いて作製されたSOI(Silicon on Insulator)基板等を用いることができる。
また、絶縁膜2604は、絶縁膜2602を形成した後に高密度プラズマ処理により当該絶縁膜2602を窒化することにより設けてもよい。なお、基板2600上に設ける絶縁膜は単層又は3層以上の積層構造で設けてもよい。
次に、絶縁膜2604上に選択的にレジストマスク2606のパターンを形成し、当該レジストマスク2606をマスクとして選択的にエッチングを行うことによって、基板2600に選択的に凹部2608を形成する(図17(B)参照)。基板2600、絶縁膜2602、2604のエッチングとしては、プラズマを利用したドライエッチングにより行うことができる。
次に、レジストマスク2606のパターンを除去した後、基板2600に形成された凹部2608を覆うように絶縁膜2610を形成する(図17(C)参照)。
絶縁膜2610は、CVD法やスパッタリング法等を用いて、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン(SiO)(x>y>0)、窒化酸化シリコン(SiN)(x>y>0)等の絶縁材料を用いて形成する。ここでは、絶縁膜2610として、常圧CVD法または減圧CVD法によりTEOS(テトラエチルオルソシリケート)ガスを用いて酸化珪素膜を形成する。
次に、研削処理、研磨処理又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を行うことによって、基板2600の表面を露出させる。ここでは、基板2600の表面を露出させることにより、基板2600の凹部2608に形成された絶縁膜2611間に領域2612、2613が設けられる。なお、絶縁膜2611は、基板2600の表面に形成された絶縁膜2610が研削処理、研磨処理又はCMP処理により除去されることにより得られたものである。続いて、p型の導電型を有する不純物元素を選択的に導入することによって、基板2600の領域2613にpウェル2615を形成する(図18(A)参照)。
p型を示す不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。ここでは、不純物元素として、ボロン(B)を領域2613に導入する。
なお、本実施例では、基板2600としてn型の導電型を有する半導体基板を用いているため、領域2612には不純物元素の導入を行っていないが、n型を示す不純物元素を導入することにより領域2612にnウェルを形成してもよい。n型を示す不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。
一方、p型の導電型を有する半導体基板を用いる場合には、領域2612にn型を示す不純物元素を導入してnウェルを形成し、領域2613には不純物元素の導入を行わない構成としてもよい。
次に、基板2600の領域2612、2613の表面上に絶縁膜2632、2634をそれぞれ形成する(図18(B)参照)。
絶縁膜2632、2634は、例えば、熱処理を行い基板2600に設けられた領域2612、2613の表面を酸化させることにより酸化珪素膜で絶縁膜2632、2634を形成することができる。また、熱酸化法により酸化珪素膜を形成した後に、窒化処理を行うことによって酸化珪素膜の表面を窒化させることにより、酸化珪素膜と酸素と窒素を有する膜(酸窒化珪素膜)との積層構造で形成してもよい。
他にも、上述したように、プラズマ処理を用いて絶縁膜2632、2634を形成してもよい。例えば、基板2600に設けられた領域2612、2613の表面に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行うことにより、絶縁膜2632、2634として酸化珪素(SiO)膜又は窒化珪素(SiN)膜で形成することができる。また、高密度プラズマ処理により領域2612、2613の表面に酸化処理を行った後に、再度高密度プラズマ処理を行うことによって窒化処理を行ってもよい。この場合、領域2612、2613の表面に接して酸化珪素膜が形成され、当該酸化珪素膜上に(酸窒化珪素膜)が形成され、絶縁膜2632、2634は酸化珪素膜と酸窒化珪素膜とが積層された膜となる。また、熱酸化法により領域2612、2613の表面に酸化珪素膜を形成した後に高密度プラズマ処理により酸化処理又は窒化処理を行ってもよい。
なお、基板2600の領域2612、2613に形成された絶縁膜2632、2634は、後に完成するトランジスタにおいてゲート絶縁膜として機能する。
次に、基板2600に設けられた領域2612、2613の上方に形成された絶縁膜2632、2634を覆うように導電膜を形成する(図18(C)参照)。ここでは、導電膜として、導電膜2636と導電膜2638を順に積層して形成した例を示している。もちろん、導電膜は、単層又は3層以上の積層構造で形成してもよい。
導電膜2636、2638としては、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素またはこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成することができる。また、これらの元素を窒化した金属窒化膜で形成することもできる。他にも、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成することもできる。
ここでは、導電膜2636として窒化タンタルを用いて形成し、その上に導電膜2638としてタングステンを用いて積層構造で設ける。また、他にも、導電膜2636として、窒化タンタル、窒化タングステン、窒化モリブデン又は窒化チタンから選ばれた単層又は積層膜を用い、導電膜2638として、タングステン、タンタル、モリブデン、チタンから選ばれた単層又は積層膜を用いることができる。
次に、積層して設けられた導電膜2636、2638を選択的にエッチングして除去することによって、基板2600の領域2612、2613の上方の一部に導電膜2636、2638を残存させ、それぞれゲート電極として機能する導電膜2640、2642を形成する(図19(A)参照)。また、ここでは、基板2600において、導電膜2640、2642と重ならない領域2612、2613の表面が露出するようにする。
具体的には、基板2600の領域2612において、導電膜2640の下方に形成された絶縁膜2632のうち当該導電膜2640と重ならない部分を選択的に除去し、導電膜2640と絶縁膜2632の端部が概略一致するように形成する。また、基板2600の領域2613において、導電膜2642の下方に形成された絶縁膜2634のうち当該導電膜2642と重ならない部分を選択的に除去し、導電膜2642と絶縁膜2634の端部が概略一致するように形成する。
この場合、導電膜2640、2642の形成と同時に重ならない部分の絶縁膜等を除去してもよいし、導電膜2640、2642を形成後残存したレジストマスク又は当該導電膜2640、2642をマスクとして重ならない部分の絶縁膜等を除去してもよい。
次に、基板2600の領域2612、2613に不純物元素を選択的に導入する(図19(B)参照)。ここでは、領域2613に導電膜2642をマスクとしてn型を付与する低濃度の不純物元素を選択的に導入し、領域2612に導電膜2640をマスクとしてp型を付与する低濃度の不純物元素を選択的に導入する。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。p型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。
次に、導電膜2640、2642の側面に接するサイドウォール2654を形成する。具体的には、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、珪素、珪素の酸化物又は珪素の窒化物の無機材料を含む膜や、有機樹脂などの有機材料を含む膜を、単層又は積層して形成する。そして、当該絶縁膜を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、導電膜2640、2642の側面に接するように形成することができる。なお、サイドウォール2654は、LDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマスクとして用いる。また、ここでは、サイドウォール2654は、導電膜2640、2642の下方に形成された絶縁膜やゲート電極の側面にも接するように形成されている。
続いて、当該サイドウォール2654、導電膜2640、2642をマスクとして基板2600の領域2612、2613に不純物元素を導入することによって、ソース領域又はドレイン領域として機能する不純物領域を形成する(図19(C)参照)。ここでは、基板2600の領域2613にサイドウォール2654と導電膜2642をマスクとして高濃度のn型を付与する不純物元素を導入し、領域2612にサイドウォール2654と導電膜2640をマスクとして高濃度のp型を付与する不純物元素を導入する。
その結果、基板2600の領域2612には、ソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2658と、LDD領域を形成する低濃度不純物領域2660と、チャネル形成領域2656が形成される。また、基板2600の領域2613には、ソース領域又はドレイン領域を形成する不純物領域2664と、LDD領域を形成する低濃度不純物領域2666と、チャネル形成領域2662が形成される。
なお、本実施例では、導電膜2640、2642と重ならない基板2600の領域2612、2613を露出させた状態で不純物元素の導入を行っている。従って、基板2600の領域2612、2613にそれぞれ形成されるチャネル形成領域2656、2662は導電膜2640、2642と自己整合的に形成することができる。
次に、基板2600の領域2612、2613上に設けられた絶縁膜や導電膜等を覆うように第2の絶縁膜2677を形成し、当該絶縁膜2677に開口部2678を形成する(図20(A)参照)。
第2の絶縁膜2677は、CVD法やスパッタ法等により、酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)、酸化窒化珪素(SiO)(x>y>0)、窒化酸化珪素(SiN)(x>y>0)等の酸素または窒素を有する絶縁膜やDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の炭素を含む膜、エポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル等の有機材料またはシロキサン樹脂等のシロキサン材料からなる単層または積層構造で設けることができる。なお、シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いることもできる。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
次に、CVD法を用いて開口部2678に導電膜2680を形成し、当該導電膜2680と電気的に接続するように絶縁膜2677上に導電膜2682a〜2682dを選択的に形成する(図20(B)参照)。
導電膜2680、2682a〜2682dは、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電膜2680、2682a〜2682dは、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン(Al−Si)膜と窒化チタン膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電膜2680を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶質半導体膜上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体膜と良好なコンタクトをとることができる。ここでは、導電膜2680はCVD法によりタングステン(W)を選択成長させることにより形成することができる。
以上の工程により、基板2600の領域2612に形成されたp型のトランジスタと、領域2613に形成されたn型のトランジスタとを具備する半導体装置を得ることができる。
なお、本発明の半導体装置を構成するトランジスタの構造は図示した構造に限定されるものではないことを付記する。例えば、逆スタガ構造、フィンFET構造等の構造のトランジスタの構造を取り得る。フィンFET構造であることでトランジスタサイズの微細化に伴う短チャネル効果を抑制することができるため好適である。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。すなわち半導体装置に搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置を提供することができる。
図21を用いて、上記実施例で説明した無線チップとして機能する半導体装置3000の使用方法を説明する。
無線チップの用途は広範にわたるが、例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等、図21(A)参照)、包装用容器類(包装紙やボトル等、図21(C)参照)、記録媒体(DVDソフトやビデオテープ等、図21(B)参照)、乗り物類(自転車等、図21(D)参照)、身の回り品(鞄や眼鏡等)、食品類、植物類、動物類、人体、衣類、生活用品類、電子機器等の商品、又は荷物の荷札(図21(E)、図21(F)参照)等の物品に設けて使用することができる。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(単にテレビ、テレビ受像機、テレビジョン受像機とも呼ぶ)及び携帯電話等を指す。
本発明の半導体装置3000は、プリント基板に実装、または、表面に貼ったり、埋め込んだりすることにより、物品に固定される。例えば、本なら紙に埋め込み、また、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込み、各物品に固定される。本発明の半導体装置3000は、小型、薄型、軽量を実現するため、物品に固定した後も、その物品自体のデザイン性を損なうことがない。また、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類等に本発明の半導体装置3000を設けることにより、認証機能を設けることができ、この認証機能を活用すれば、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に本発明の半導体装置3000を取り付けることにより、検品システム等のシステムの効率化を図ることができる。
なお、本実施例は、上記実施の形態と適宜組み合わせて行うことができる。すなわち半導体装置に搭載されたメモリにおいて、各ビット線の選択的なプリチャージを行うことができる。換言すれば、メモリからのデータの読み出しに関係のないビット線のプリチャージをしないことにより、低消費電力のメモリを搭載した半導体装置を提供することができる。
本発明におけるマスクROMブロック図。 実施の形態1のプリチャージ回路図。 図2の回路図におけるタイミングチャート図。 実施の形態2におけるプリチャージ回路図。 従来のマスクROMブロック図。 従来のプリチャージ回路図。 図6の回路図におけるタイミングチャート図。 本発明を用いた実施例1の構成について示す図。 本発明を用いた実施例2の構成について示す図。 本発明を用いた実施例2の構成について示す図。 本発明を用いた実施例3の構成について示す図。 本発明を用いた実施例3の構成について示す図。 本発明を用いた実施例3の構成について示す図。 本発明を用いた実施例4の構成について示す図。 本発明を用いた実施例4の構成について示す図。 本発明を用いた実施例4の構成について示す図。 本発明を用いた実施例5の構成について示す図。 本発明を用いた実施例5の構成について示す図。 本発明を用いた実施例5の構成について示す図。 本発明を用いた実施例5の構成について示す図。 本発明を用いた実施例6の構成について示す図。
符号の説明
101 アドレス信号線
102 アドレス入力バッファ
103 ローデコーダ
104 グランド線
105 メモリマトリクス
106 リードイネーブル信号線
107 スイッチング回路
108 プリチャージ回路
109 データ出力バッファ
110 データ信号線
111 領域
201 ワード線
202 ワード線
203 ビット線
204 ビット線
205 メモリセル
206 メモリセル
207 メモリセル
208 メモリセル
209 ラッチ回路
210 ラッチ回路
211 アナログスイッチ
212 アナログスイッチ
213 セレクト信号線
214 反転セレクト信号線
215 セレクト信号線
216 反転セレクト信号線
217 プリチャージ回路
218 プリチャージ回路
219 リードイネーブル信号線
220 出力データ信号線
220 データ信号線
221 電源線
222 電源線
401 プリチャージ回路
402 電源線
501 アドレス信号線
502 アドレス入力バッファ
503 ローデコーダ
504 グランド線
505 メモリマトリクス
506 リードイネーブル信号線
507 プリチャージ回路
508 カラムデコーダ
509 データ出力バッファ
510 データ信号線
511 領域
601 ワード線
602 ワード線
603 ビット線
604 ビット線
605 メモリセル
606 メモリセル
607 メモリセル
608 メモリセル
609 プリチャージ回路
610 プリチャージ回路
611 リードイネーブル信号線
612 ラッチ回路
613 ラッチ回路
614 アナログスイッチ
615 アナログスイッチ
616 セレクト信号線
617 反転セレクト信号線
618 セレクト信号線
619 反転セレクト信号線
620 出力データ信号線
621 電源線
622 電源線
1001 無線チップ
1002 CPU
1003 ROM
1004 RAM
1005 コントローラ
1006 演算回路
1007 アンテナ
1008 共振回路
1009 電源回路
1010 リセット回路
1011 クロック生成回路
1012 復調回路
1013 変調回路
1014 電源管理回路
1015 アナログ部
1016 CPUインターフェース
1017 制御レジスタ
1018 コード抽出回路
1019 符号化回路
1020 受信信号
1021 送信信号
1022 受信データ
1023 送信データ
1024 秘密鍵
1107 FPCパッド
1108 アンテナバンプ
1225 メモリ
1301 基板
1302 絶縁膜
1303 剥離層
1304 絶縁膜
1305 半導体膜
1306 ゲート絶縁膜
1307 ゲート電極
1308 不純物領域
1309 不純物領域
1310 絶縁膜
1311 不純物領域
1313 導電膜
1314 絶縁膜
1316 導電膜
1317 導電膜
1318 絶縁膜
1319 素子形成層
1320 シート材
1321 シート材
2111 筐体
2112 表示部
2113 レンズ
2114 操作キー
2115 シャッターボタン
2116 メモリ
2121 筐体
2122 表示部
2123 操作キー
2125 メモリ
2130 本体
2131 表示部
2132 メモリ部
2133 操作部
2134 イヤホン
2141 本体
2142 表示部
2143 操作キー
2144 メモリ部
2300 基板
2302 絶縁膜
2304 領域
2306 領域
2307 pウェル
2332 絶縁膜
2336 導電膜
2338 導電膜
2340 ゲート電極
2342 ゲート電極
2348 レジストマスク
2350 チャネル形成領域
2352 不純物領域
2366 レジストマスク
2368 チャネル形成領域
2370 不純物領域
2372 絶縁膜
2374 配線
2600 基板
2602 絶縁膜
2604 絶縁膜
2606 レジストマスク
2608 凹部
2610 絶縁膜
2611 絶縁膜
2612 領域
2613 領域
2614 領域
2615 pウェル
2632 絶縁膜
2634 絶縁膜
2636 導電膜
2638 導電膜
2640 導電膜
2642 導電膜
2654 サイドウォール
2656 チャネル形成領域
2658 不純物領域
2660 低濃度不純物領域
2662 チャネル形成領域
2664 不純物領域
2666 低濃度不純物領域
2677 絶縁膜
2678 開口部
2680 導電膜
2682a 導電膜
2682b 導電膜
2682c 導電膜
2682d 導電膜
3000 半導体装置
1300a 薄膜トランジスタ
1300b 薄膜トランジスタ
1300c 薄膜トランジスタ
1300e 薄膜トランジスタ
1305a 半導体膜
1305c 半導体膜
1307a 導電膜
1307b 導電膜
1312a 絶縁膜
1312b 絶縁膜
1315a 導電膜

Claims (10)

  1. ワード線と、
    第1のビット線及び第2のビット線と、
    前記ワード線及び前記第1のビット線に電気的に接続された第1のメモリセルと、
    前記ワード線及び前記第2のビット線に電気的に接続された第2のメモリセルと、
    前記第1のビット線に前記メモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力する第1のプリチャージ回路と、
    前記第2のビット線に前記メモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力する第2のプリチャージ回路と、
    前記第1のビット線と前記第1のプリチャージ回路との間に設けられた第1のスイッチング素子と、
    前記第2のビット線と前記第2のプリチャージ回路との間に設けられた第2のスイッチング素子と、を有し、
    前記第1のスイッチング素子により選択された前記第1のビット線には、前記第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力され、
    前記第2のスイッチング素子により選択された前記第2のビット線には、前記第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力されることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1のプリチャージ回路は、第1のトランジスタを有し、
    前記第2のプリチャージ回路は、第2のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、ソース及びドレインのうち一方の端子が前記第1のスイッチング素子に電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタは、ソース及びドレインのうち一方の端子が前記第2のスイッチング素子に電気的に接続されることを特徴とする半導体装置。
  3. ワード線と、
    第1のビット線及び第2のビット線と、
    前記ワード線及び前記第1のビット線に電気的に接続された第1のメモリセルと、
    前記ワード線及び前記第2のビット線に電気的に接続された第2のメモリセルと、
    前記第1のビット線及び前記第2のビット線から選択されたビット線に前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルの一方の前記メモリセルに保持されたデータを読み出すための電位を出力するプリチャージ回路と、
    前記第1のビット線と前記プリチャージ回路との間に設けられた第1のスイッチング素子と、
    前記第2のビット線と前記プリチャージ回路との間に設けられた第2のスイッチング素子と、を有し、
    前記第1のスイッチング素子により選択された前記第1のビット線には、前記第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力され、
    前記第2のスイッチング素子により選択された第2のビット線には、第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が入力されることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3において、
    前記プリチャージ回路は、トランジスタを有し、
    前記トランジスタは、ソース及びドレインのうち一方の端子が前記スイッチング素子に電気的に接続されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第1のメモリセルは、第1のトランジスタを有し、
    前記第2のメモリセルは、第2のトランジスタを有し、
    前記第1のトランジスタは、ゲート端子が前記ワード線に接続され、前記ソース及び前記ドレインのうち一方の端子が前記第1のビット線に接続され、
    前記第2のトランジスタは、ゲート端子が前記ワード線に接続され、前記ソース及び前記ドレインのうち一方の端子が前記第2のビット線に接続されることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記第1のトランジスタまたは前記第2のトランジスタは、同一基板上に設けられ、
    前記基板は、ガラス基板、石英基板、及びプラスチック基板のいずれかであることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一において、
    前記第1のトランジスタまたは前記第2のトランジスタは、SOI基板を有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    前記第1のビット線に電気的に接続された第1のラッチ回路と、
    前記第2のビット線に電気的に接続された第2のラッチ回路と、を有し、
    前記第1のラッチ回路には、前記第1のメモリセルに保持されたデータを読み出すための電位が保持され、
    前記第2のラッチ回路には、前記第2のメモリセルに保持されたデータを読み出すため電位が保持されることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一において、
    前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルのいずれかを選択し、保持されたデータを読み出すためのデコーダを有し、
    前記デコーダは、前記第1のビット線及び前記第2のビット線、並びに前記ワード線を介して前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルに電気的に接続されることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一に記載の半導体装置を具備する電子機器。
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