JP4860160B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は不揮発性メモリに関する。特に、一度だけデータの書き込みが可能な不揮発性メモリに関する。
メモリは、大別して、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリと、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)やフラッシュEEPROM等の不揮発性メモリがある。揮発性メモリは、電源を切るとデータが失われてしまうという欠点がある。一方、不揮発性メモリは電源を切ってもデータが失われることはなく、システムを起動するためのプログラムなどに用いられている。
近年、ICカード用途の不揮発性メモリが注目を浴びている。現在普及している磁気カードは、データの書き換えが比較的容易であり、セキュリティが低いと言う問題がある。このような背景から、ICカードは磁気カードに変わる媒体として期待されており、電子マネーや住民カードといった用途が検討されている。特に、偽造や不正使用を避ける目的で、データのセキュリティに関する機能が重要視されている。
半導体を用いた不揮発性メモリには、フローティングゲート構造の記憶素子、強誘電体素子、或いは磁気抵抗や相変化を示す記憶素子を用いた書き換え可能タイプと、マスクROMなどの書き換え不能タイプがある。その他に、フローティングゲート構造の記憶素子や相変化を示す記憶素子を用いた一度だけ書き込み可能な(以下「OTP(one−time programmable)」ともいう。)タイプがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−51196号公報
従来のOTPタイプの不揮発性メモリは一度しか書き込みができないため、データを改竄される心配がなく、セキュリティが高いと考えられている。例えば、フローティングゲート構造の記憶素子を用いたOTPタイプの不揮発性メモリは、一度書きこまれたデータは紫外線を当てないと消去することはできない。従って、密閉されたOTPタイプの不揮発性メモリはパッケージを破壊しない限りデータを消去することは不可能である。しかし、データの書き込みを追加で行う(書き加える)ことは電気的に可能であり、これによってデータを変更されてしまう可能性があるという問題点がある。
本発明は上記の問題点を鑑み、電気的なデータの変更が困難な、セキュリティの高いOTPタイプの不揮発性メモリを1つの提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、二つの状態を持ち、電気的に一方向への遷移のみが可能な記憶素子を用いたOTPタイプの不揮発性メモリにおいて、1ビットデータを記憶するのに複数の記憶素子を用いることを要旨とする。
すなわち、本発明ではH状態とL状態(以下、単にH、Lともいう。)の二つの状態を持ち、電気的にはLからHへの一方向の遷移のみが可能な記憶素子を用いたOTPタイプの不揮発性メモリにおいて、1ビットデータの格納に2つ以上の記憶素子を用いることを特徴としている。
具体的には、1ビットのデータの格納に2つの記憶素子を用いた場合、2つの記憶素子の状態を(L,L)、(H,L)、(L,H)、(H,H)と表すとすると、状態(H,L)を”1”に、状態(L,H)を”0”に割り当てることを特徴とする。勿論、この両者の関係は逆であっても構わない。
2つの記憶素子が有する状態は、(L,L)から(H,L)へ、さらに(H,H)へ遷移する状態または、(L,L)から(L,H)へ、さらに(H,H)へ遷移する状態のいずれかである。なお、(H,L)と(L,H)とは互いに遷移できない。
また、n個(nは3以上の整数)の記憶素子からなるメモリセルにおいて、互いに遷移することのできない状態として、k個(kは1以上n以下の整数)の記憶素子がL状態、(n−k)個の記憶素子がH状態である状態の組を考えることができる。そのような状態として、例えば、n=5、k=4とすると、(H,L,L,L,L)、(L,H,L,L,L)、(L,L,H,L,L)、(L,L,L,H,L)、(L,L,L,L,H)の5状態があるが、これらはL状態からH状態への電気的な書き込みを用いて互いに遷移できないことが容易に確かめられる。
このような複数の状態を用いてデータを格納することで、例えば一旦書きこんだデータを他のデータに変更することが不可能な不揮発性メモリを実現することが可能となる。
そして、このメモリの読み出しにおいて、データと対応していない状態が読み出された場合は、不正な追加書き込みがあったと判断しそのデータを無効とすることができる。このようにして、セキュリティの高いOTPタイプの不揮発性メモリを実現することができる。より具体的に、本発明は、以下の構成を採用している。
本発明は、電圧あるいは電流を印加することで電気特性の異なる第1状態から第2状態へのみ遷移が可能な少なくとも2つ以上の記憶素子を一単位としてメモリセルを構成する。そのうちの一定個数を前記第1状態から前記第2状態に遷移させた状態だけを用いてデータを記憶可能とした不揮発性メモリである。
本発明は、電圧あるいは電流を印加することで電気特性の異なる第1状態から第2状態へのみ遷移が可能な少なくとも2つの記憶素子を一単位として構成する。その一単位の中で取り得る状態の組み合わせのうち、互いに電気的に遷移することができない状態だけを用いてデータを記憶可能とした不揮発性メモリである。
上記発明の構成において、第1状態及び第2状態とは、トランジスタのしきい値電圧、オン電流値、抵抗値、磁化の方向、電場の方向などであり、本発明はその状態変化を利用することでOTPタイプの不揮発性メモリを実現する。
少なくとも2つの記憶素子を用い、その記憶素子が取り得る2状態を用いて1ビットのデータを表すことで、例えば一度記憶させたデータを書き換えることができない不揮発メモリを実現することが可能となり、セキュリティの高いOTPタイプの不揮発性メモリを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に示す図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、少なくとも電圧あるいは電流を印加する二つの状態、L(第1の状態)とH(第2の状態)を有し、LからHにのみ遷移可能な記憶素子からなるOTPタイプの不揮発性メモリにおいて、2個の記憶素子からなるメモリセルを1ビットのデータ格納の単位とし、一方の記憶素子がL状態、もう一方の記憶素子がH状態である状態の組を用いて1ビットのデータを格納する形態を、図1、図3、図8を用いて説明する。なお、第1状態及び第2状態とは、トランジスタのしきい値電圧、オン電流値、抵抗値、磁化の方向、電場の方向などである。
本実施の形態におけるOTPタイプの不揮発性メモリにおける、メモリセルアレイの回路構成はデータを格納するメモリセルが、従来のメモリセルのn個分に相当する。例えば、1つのメモリセルでiビット(iは1以上(n−1)以下の整数)のデータを格納するとすると、読み出し回路と書き込み回路では、iビットの入出力データとメモリセルの内部状態を表すnビットの内部データの間で、データの変換を行う必要がある。また、本発明では、新たにデータの信頼性を表す信号(以下「バリッド」信号又は判別信号と呼ぶ。)を出力することを特徴とし、読み出したデータが信頼できるかどうかを、この信号をみることで判断できる構成となっている。
記憶素子は、OTPタイプの不揮発性メモリの記憶素子をそのまま用いることができる。すなわち、フローティングゲートを有するトランジスタで形成される記憶素子を用い、該記憶素子の状態遷移はチャネルホットエレクトロンがフローティングゲートに入ることによって行う。フローティングゲート内のチャネルホットエレクトロンの有無によってH状態、L状態を決定するという方法を取ることができる。一度フローティングゲートに入ったチャネルホットエレクトロンは電気的には抜き去ることができないため、全てLからHへの一方向の遷移となる。
本実施の形態におけるOTPタイプの不揮発性メモリの構成例について、図1を用いて説明する。本発明の不揮発性メモリは、基板100上に書き込み回路101、読み出し回路102、ローデコーダ103、コラムデコーダ104、セレクタ105、メモリセルアレイ106等を有する(図1(A)参照。)。メモリセルアレイ106はm本のワード線と、2×n本のビット線、マトリクス状に配置されたm×n個のメモリセル107とを有する。
メモリセル107は、第1の記憶素子108及び第2の記憶素子109を有する(図1(B)参照。)。第1の記憶素子108及び第2の記憶素子109は、それぞれフローティングゲート、コントロールゲート、ソース領域及びドレイン領域を有する。各コントロールゲートは共通のワード線(図面では「word」と表記する。)に接続されている。ソース領域及びドレイン領域の一方は、それぞれ異なるビット線(図中では「bit1」、「bit2」と表記する。)に接続されており、もう一方は共通電極(SC)に接続されている。
メモリセル107に記憶される情報は、第1の記憶素子108と第2の記憶素子109の状態によって決定される。例えば、メモリセル107の状態、すなわち第1の記憶素子108の状態Aと第2の記憶素子109の状態Bを(A,B)と表記し、(H,L)の状態をデータ”1”(High)、(L,H)の状態をデータ”0”(Low)と割り当てたとする。
メモリセル107への書き込みは、メモリセル107が(L,L)の状態に対して行なわれる。メモリが書き込みを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、書き込みに必要となる電圧が選択され、書き込み回路101は、データ信号(Data)を(H,L)もしくは(L,H)の内部データ形式に変換し、内部データバスに乗せる。同時に、アドレス信号がローデコーダ103及びコラムデコーダ104に入力され、メモリセルを選択する。その結果、選択されたメモリセルに接続されるワード線に高電位が、ビット線には内部データに対応した書き込み用の高電位がそれぞれ印加され書き込みが行われる。
第1の記憶素子108に接続されるビット線に高電位を印加した場合は(H,L)となり、従ってメモリセル107に記憶されるデータは”1”となり、第2の記憶素子109に接続されるビット線に高電位を印加した場合は(L,H)となり、従ってメモリセル107に記憶されるデータは”0”となる。
書き込み回路を簡単化した不揮発性メモリについて、図8を用いて説明する。図8に書き示す回路は3ビット分のメモリセルを有した該メモリセルに入力データを書き込む回路である。
図8に示す不揮発性メモリはメモリセル1300、セレクタ1303、書き込み回路1310を有する。メモリセル1300は第1の記憶素子1301、第2の記憶素子1302を有し、セレクタ1303はスイッチ1304〜1309を有し、書き込み回路1310はスイッチ1311〜1312、インバータ1313を有する。
この回路は次のように動作させることができる。入力データは書き込み回路1310内のインバータ1313、スイッチ1311、1312によって書き込み電位VwまたはGNDの2値を持つ内部データに変換される。具体的には、入力データが”1”の時、2本の内部データバスを(Vw,GND)となるように駆動する。そして、セレクタ1303がメモリセル1300を選択すると、選択されたメモリセル1300は、(H,L)状態となるように書き込みが行われる。同様に、入力データが”0”の時、2本の内部データバスを(GND,Vw)となるように駆動する。そして、セレクタ1303がメモリセル1300を選択すると、選択されたメモリセル1300は、(L,H)状態となるように書き込みが行われる。
前述したように記憶素子における状態遷移は、LからHへの一方向である。つまり、可能な状態遷移は(L,L)から(H,L)、そして(H,H)となる順番である。または、(L,L)から(L,H)、そして(H,H)となる順番であり、この両者の一方の遷移が許容されることとなる。従って、(H,L)と(L,H)は互いに遷移できない。その結果、一旦”0”(状態(L,H))となったデータは”1”(状態(H,L))に書き換える事はできない。
例えば”0”であるデータを持つメモリセル107に書き込みを行い、第1の記憶素子108に電荷注入を行った場合は(H,H)となり、これは不正なデータとして扱われる。”1”であるデータを持つメモリセルに書き込みを行い、第2の記憶素子109に電荷注入を行った場合も同様である。このように、追加書き込みによるデータ変更が困難な、高いセキュリティの不揮発性メモリが実現される。
読み出しについては、メモリが読み出しを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、読み出しに必要となる電圧が選択され、同時に、アドレス信号がローデコーダ103及びコラムデコーダ104に入力され、読み出しを行うメモリセルを選択する。そして、選択されたメモリセルに接続されるビット線の電位が読み出し回路102に入力される。読み出し回路102はビット線電位に基づいてデータを読み出し出力する。このとき、データだけでなく、読み出したデータが信頼できるかどうかを判断するバリッド信号を出力することも本発明の特徴である。
読み出し回路の簡単化した例を、図3を用いて説明する。図3は3ビット分のメモリセルを有した該メモリセルに記憶されたデータを読み出す回路である。
図3に示す不揮発性メモリは、メモリセル200、セレクタ203、読み出し回路210を有する。メモリセル200は第1の記憶素子201、第2の記憶素子202を有し、セレクタ203はスイッチ204〜209、読み出し回路210は排他的論理和(XOR)ゲート211および抵抗素子212〜213を有する。抵抗素子212及び抵抗素子213はXORゲートに入力する電圧の調整を行う為に用いるため、同様の効果を持つ他の素子で代用してもよい。
この回路の動作を説明する。セレクタ203がメモリセルを選択し、該当するスイッチをオンする。データは第1の記憶素子201の状態をそのまま読み出すことで得られる。また、バリッド信号は第1の記憶素子201の状態と第2の記憶素子202の状態との排他的論理和によって生成させる。
バリッド信号はXORゲート211によって第1の記憶素子201の状態及び第2の記憶素子202の状態が(H,L)か(L,H)の場合に”1”、(L,L)か(H,H)の場合に”0”となる信号である。つまり、読み出されたメモリセルの状態が、データに対応する状態であれば”1”を、データに対応しない状態であれば”0”を出力する信号である。
バリッド信号が”1”であれば、読み出したメモリセルには、妥当なデータが書き込まれていたことが確認される。一方、バリッド信号が”0”である場合には、メモリセルにはデータが格納されていない状態であると判断することができる。バリッド信号が”0”は、まだデータを書いていないメモリセルや、データ書込みエラーのあったメモリセル、不正な追加書き込みを行ったメモリセルなどを読み出す時に出力される。そして、セキュリティの面からは、そのようなメモリセルに関わるデータを無効とするなどの対処を行うことができる。
なお、セキュリティの面からは、書き込み時にはデータをフルに書きこむ、つまり、全てのメモリセルを、データを表す状態に遷移させることが望ましい。その場合、バリッド信号は常に”1”となる。もし、バリッド信号に”0”が出力された場合は、不正な追加書き込みなどが考えられ、バリッド信号によってデータの信頼性を判断することができる。そして、”0”が出力されたメモリセルに関わるデータを無効とするなどの対処を行うことができる。
(実施の形態2)
もう一つの本実施の形態では、LとHの二つの状態に対し、LからHにのみ遷移可能な記憶素子からなるOTPタイプの不揮発性メモリにおいて、n個(nは3以上の整数)の記憶素子からなるメモリセルをデータ格納の一単位とし、k個(kは1以上n以下の整数)の記憶素子がL状態、(n−k)個の記憶素子がH状態である状態の組を用いてデータを格納する形態について図20〜図22を参照して説明する。
本実施の形態におけるOTPタイプの不揮発性メモリにおける、メモリセルアレイの回路構成はデータを格納するメモリセルが、従来のメモリセルのn個分に相当する。例えば、1つのメモリセルでiビット(iは1以上(n−1)以下の整数)のデータを格納するとすると、読み出し回路と書き込み回路では、iビットの入出力データとメモリセルの内部状態を表すnビットの内部データの間で、データの変換を行う必要がある。また、本発明では、新たにデータの信頼性を表す信号(以下「バリッド」信号と呼ぶ。)を出力することを特徴とし、読み出したデータが信頼できるかどうかを、この信号をみることで判断できる構成となっている。
記憶素子はOTPタイプの不揮発性メモリの記憶素子と同様のものを用いることができる。記憶素子はフローティングゲートを有するトランジスタとして用い、該記憶素子の状態遷移はチャネルホットエレクトロンがフローティングゲートに入ることによって行われ、フローティングゲート内のチャネルホットエレクトロンの有無によってH状態、L状態を決定するという方法を取ることができる。一度フローティングゲートに入ったチャネルホットエレクトロンは電気的には抜き去ることができないため、全てLからHへの一方向の遷移となる。
本発明のOTPタイプの不揮発性メモリの構成を図20に示す。本発明の不揮発性メモリは、基板1500上に書き込み回路1501、読み出し回路1502、ローデコーダ1503、コラムデコーダ1504、セレクタ1505、メモリセルアレイ1506等を有する(図20(A)参照。)。メモリセルアレイ1506はm本のワード線と、n×j本のビット線、マトリクス上に配置されたm×j個のメモリセル1507とを有する。
メモリセル1507は、n個の記憶素子1508(1)〜1508(n)を有する(図20(B)参照。)。n個の記憶素子1508(1)〜1508(n)は、それぞれフローティングゲート、コントロールゲート、ソース領域及びドレイン領域を有する。各コントロールゲートは共通のワード線(図中では「word」と示す。)に接続されている。ソース領域及びドレイン領域の一方は、それぞれ異なるビット線(図中では「bit(1)〜bit(n)」と示す。)に接続されており、もう一方は共通電極(SC)に接続されている。
メモリセル1507が取り得る状態は、(L,L,・・・,L)〜(H,H,・・・,H)の2n状態である。これらの状態のうち、どちらへも電気的に遷移することができない状態の組として、例えばL状態の記憶素子がk個とH状態の記憶素子が(n−k)個の状態の組を選ぶことができる。本実施の形態ではそのような状態の組を用いてデータを格納する。
なお、以下ではメモリセルを構成するn個の記憶素子が取る状態をnビットの内部データと呼ぶことにする。そのような組の数はnk個であり、この値がメモリセルあたりに格納できるデータ量を表す。kは、n/2に近い整数の場合に格納できるデータ量が最も多くなり、好ましい。例えば、n=8ではk=4の場合であり、L状態の記憶素子が4個とH状態の記憶素子が4個のメモリセルの取り得る状態数は、70(=84)個となる。k=1の場合の8(=81)個と比較して、8倍以上のデータを格納することができる。
次に、メモリセル1507への書き込みと読み出しについて説明する。ここでは、各メモリセルにiビットのデータが格納されているとする。例えば、n=8、k=4の場合には、各メモリセルは70値を格納できるため、6ビットのデータを格納することができる。
書き込み回路は、外部からのiビットデータをnビットの内部データに変換する論理回路が必要となる。読み出し回路は、nビットの内部データをiビットの外部データに変換する論理回路が必要となる。また、読み出し回路は、nビットの内部データが、外部データに対応するかどうかを判定する論理回路が必要になる。これらの回路は、論理合成ツールを用いて実現できる。
メモリセル1507への書き込みは、その状態が(L,L,・・・,L)の場合に行われる。メモリ1507が書き込みを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、書き込みに必要となる電圧が選択され、書き込み回路1501は、データ信号(Data)をnビットの内部データに変換し、内部データバスに乗せる。同時に、アドレス信号がローデコーダ1503及びコラムデコーダ1504に入力され、メモリセルを選択する。その結果、選択されたメモリセルに接続されるワード線に高電位が、ビット線には内部データに対応した書き込み用の高電位が、それぞれ印加されて書き込みが行われる。
次に、書き込み回路を簡単化した不揮発性メモリについて、図22を用いて説明する。図22に示す書き込み回路は、2個のメモリセルのいずれかに、iビットの外部データを書き込む回路である。
図22に示す不揮発性メモリは、メモリセル1700、セレクタ1702、書き込み回路1705を有する(図22参照)。メモリセル1700はn個の記憶素子1701(1)〜1701(n)を有し、セレクタ1702はスイッチ1703(1)〜1703(n)、1704(1)〜1704(n)を有し、書き込み回路1705はスイッチ1706(1)〜1706(n)、変換回路1707を有する。
この回路の動作について説明する。iビット入力データは変換回路1707によってnビットの内部データに変換され、その出力に従って、n個のスイッチ1706(1)〜1706(n)を制御する。そして、内部データのL状態に対応する内部データバスにはGNDを、H状態に対応する内部データバスにはVwをそれぞれ駆動する。そして、セレクタ1702がメモリセル1700を選択すると、選択されたメモリセル1700は、内部データに対応した状態となるように書き込みが行われる。
読み出しについては、メモリが読み出しを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、読み出しに必要となる電圧が選択され、同時に、アドレス信号がローデコーダ1503及びコラムデコーダ1504に入力され、メモリセルを選択する。そして、選択されたメモリセルに接続されるビット線の電位が読み出し回路1502に入力される。読み出し回路1502はビット線電位に基づいて内部データを読み出し、これを外部データに変換したのち、出力する。このとき、データだけでなく、読み出したデータが信頼できるかどうかを判断するバリッド信号を出力する。
読み出し回路を簡単化した例を、図21を用いて説明する。図21は2個のメモリセルのいずれかから、iビットのデータを読み出す回路である。
図21に示す不揮発性メモリは、メモリセル1600、セレクタ1602、読み出し回路1605を有する。メモリセル1600はn個の記憶素子1601(1)〜1601(n)を有し、セレクタ1602はスイッチ1603(1)〜1603(n)、1604(1)〜1604(n)を有し、読み出し回路1605は内部データ読み出し回路1608、変換回路1606、判定回路1607を有する。
この回路は次のように動作する。セレクタ1602がメモリセル1600を選択し、該当するスイッチをオンする。そして、メモリセル1600内のn個の記憶素子1601(1)〜1601(n)に接続されるビット線が読み出し回路1605に接続される。ビット線が読み出し回路1605に接続すると、内部データ読み出し回路1608によってnビット内部データが読み出される。そして、読み出されたnビット内部データは、変換回路1606によってiビットのデータに変換されて出力される。
また、判定回路1607は、読み出したnビットの内部データのうちL状態がkビット、H状態が(n−k)ビットである場合に、”1”、それ以外では”0”となるバリッド信号を出力する。バリッド信号が”1”であれば、読み出したメモリセルには、妥当なデータが書き込まれていたことが確認される。一方、バリッド信号が”0”である場合には、メモリセルにはデータが格納されていない状態であると判断することができる。バリッド信号 ”0”は、まだデータを書いていないメモリセルや、データ書き込みエラーのあったメモリセル、不正な追加書き込みを行ったメモリセルなどが読み出された時に出力される。
なお、セキュリティの面からは、書き込み時にはデータをフルに書きこむ、つまり、全てのメモリセルを、データを表す状態に遷移させることが望ましい。その場合、バリッド信号は常に”1”となる。もし、バリッド信号に”0”が出力された場合は、不正な追加書き込みなどが考えられ、バリッド信号によってデータの信頼性を判断することができる。そして、”0”が出力されたメモリセルに関わるデータを無効とするなどの対処を行うことができる。
以上のようにして、追加書き込みによるデータ変更が困難な、高いセキュリティの不揮発性メモリが実現される。なお、一般にメモリセルを構成する記憶素子数が多いほど、つまり、nが大きいほど、一つの記憶素子あたりの情報量を増やすことが可能である。
このような本実施の形態にかかるOTPタイプの不揮発性メモリは、コンピュータや各種電子機器の記憶手段として用いることができる。また、その他にも、ICカードやICタグといった高いセキュリティ性が要求される用途にも適用することができる。
なお、ICカードとは、プラスチック製カードに薄片化した半導体集積回路(ICチップ)を埋設して情報を記録できるようにしたカードである。データを読み書きする方式の違いによって「接触式」と「非接触式」に分けられる。非接触式カードにはアンテナが内蔵されており、微弱な電波を利用して端末と交信することができるものである。この非接触式のチップを無線チップとも呼ぶ。
本実施例では、LとHの二つの状態を有し、LからHにのみ遷移可能な3つの記憶素子からなるOTPタイプの不揮発性メモリについて示す。このメモリにおいて、3個の記憶素子からなるメモリセルをデータ格納の単位とし、2個の記憶素子がL状態、1個の記憶素子がH状態である状態の組を用いてデータを格納する形態を、図2、図4、図18を用いて説明する。
本発明のOTPタイプの不揮発メモリは、基板150上に、書き込み回路151、読み出し回路152、ローデコーダ153、コラムデコーダ154、セレクタ155、メモリセルアレイ156等を有する(図2(A)参照。)。メモリセルアレイ156は、m本のワード線と、3×j本のビット線、マトリクス状に配置されたm×j個のメモリセル157等を有する。
メモリセル157は、第1の記憶素子158、第2の記憶素子159、第3の記憶素子160を有する(図2(B)参照。)。第1の記憶素子158、第2の記憶素子159、第3の記憶素子160は、フローティングゲート、コントロールゲート、ソース領域及びドレイン領域を有する。第1の記憶素子158のコントロールゲート、第2の記憶素子159のコントロールゲート、第3の記憶素子160のコントロールゲートは共通のワード線(word)に接続する。第1の記憶素子158のソース領域及びドレイン領域、第2の記憶素子159のソース領域及びドレイン領域、第3の記憶素子160のソース領域およびドレイン領域は一方はそれぞれ異なるビット線(bit1,bit2,bit3)に接続し、もう一方は共通電極(SC)に接続する。
メモリセル157が取り得る状態と許容可能な遷移について、図19を用いて説明する。メモリセル157が有する状態の総数は8通りであり、そのうちどちらへも遷移することのできない状態の組として、代表的には「L状態の記憶素子が1個とH状態の記憶素子が2個の状態の組(3状態)」、あるいは「H状態の記憶素子が1個とL状態の記憶素子が2個の状態の組(3状態)」を選ぶことができる。
それぞれの3状態は他の状態に遷移することはできない。すなわち、状態(H,L,L)、状態(L,H,L)および状態(L,L,H)はそれぞれ互いに他の状態に遷移することはない。同様に、状態(H,H,L)、状態(H,L,H)および状態(L,H,H)も互いに他の状態に遷移することはない。
そして、互いに他の状態に遷移することはない3状態の組のいずれかを採用することで、3個の記憶素子で、セキュリティの高い3値のデータを格納することができる。
なお、2個の記憶素子でメモリセルを構成する場合と、記憶素子あたりの情報量を比較してみる。2個の記憶素子では、互いに他の状態に遷移することはない組として、(H,L)と(L,H)による2値データを格納することができる。6個の記憶素子を考えると、メモリセルに2個の記憶素子を用いた場合は2×2×2=8値、メモリセルに3個の記憶素子を用いた場合は3×3=9値をそれぞれ格納することができる。つまり、3個の記憶素子を用いることによって、2個の記憶素子を用いたメモリセル方式よりも、記憶素子あたりの情報量が高いことがわかる。
ここでは、データとして用いるメモリセル157の状態を、状態(H,L,L)、状態(L,H,L)および状態(L,L,H)の3種であるとして、それぞれにデータ”00”、”01”、”10”を割り振る。
メモリセル157へのデータの書き込みは、メモリセル157が(L,L,L)の状態に対して行われる。メモリが書き込みを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、書き込みに必要となる電圧が選択され、書き込み回路151は、データ信号(Data)を(H,L,L)、(L,H,L)、(L,L,H)の内部データ形式に変換し、内部データバスに乗せる。同時に、アドレス信号がローデコーダ153及びコラムデコーダ154に入力され、メモリセルを選択する。その結果、選択されたメモリセルに接続されるワード線に高電位が印加され、ビット線には、内部データに対応した書き込み用の高電位が印加される。
第1の記憶素子158に接続されるビット線に高電位を印加した場合は(H,L,L)となり、従ってメモリセル157に記憶されるデータは”00”となる。同様に、第2の記憶素子159に接続されるビット線に高電位を印加した場合は(L,H,L)となり、従ってメモリセル157に記憶されるデータは”01”となり、第3の記憶素子160に接続されるビット線に高電位を印加した場合は(L,L,H)となり、従ってメモリセル157に記憶されるデータは”10”となる。
書き込み回路を簡単化した例を、図18を用いて説明する。図18は2個のメモリセルのいずれかに、”00”、”01”、もしくは”10”の外部データを書き込む回路である。
図18の不揮発性メモリは、メモリセル1350、セレクタ1354、書き込み回路1361を有する。メモリセル1350は第1の記憶素子1351、第2の記憶素子1352、第3の記憶素子1353を有し、セレクタ1354はスイッチ1355〜1365を有し、書き込み回路1361はスイッチ1362〜1364、変換回路1365を有する。
この回路は、入力データは変換回路1365の出力に従ってスイッチ1362、スイッチ1363、スイッチ1364を制御し、内部データのL状態に対応する内部データバスにはGNDを、H状態に対応する内部データバスにはVwをそれぞれ駆動するように動作する。なお、変換回路1365は図6に示すような組み合わせ回路によって容易に構成することが可能である。
具体的には、入力データが”00”の時、3本の内部データバスが(Vw,GND,GND)となるように駆動する。そして、セレクタ1354がメモリセル1350を選択すると、選択されたメモリセル1350は、(H,L,L)状態となるように書き込みが行われる。同様に、入力データが”01”の時、3本の内部データバスが(GND,Vw,GND)となるように駆動して、選択されたメモリセル1350は、(L,H,L)状態となるように書き込みが行われる。入力データが”10”の時、3本の内部データバスが(GND,GND,Vw)となるように駆動して、選択されたメモリセル1350は、(L,L,H)状態となるように書き込みが行われる。
前述したように記憶素子における状態遷移は、LからHへの一方向である。つまり、可能な状態遷移は(L,L,L)から(H,L,L)または(L,H,L)または(L,L,H)のいずれかであり、(H,L,L)と(L,H,L)、(L,L,H)は互いに遷移できない。その結果、一旦”00”となったデータを”01”もしくは”10”に書き換える事はできない。
例えば”00”であるデータを持つメモリセル157に書き込みを行い、第2の記憶素子159に電荷注入した場合は(H,H,L)となり、これは不正なデータとして扱われる。”01”であるデータを持つメモリセルに書き込みを行い、第1の記憶素子158のコントロールゲートに入力した場合も同様である。このように、追加書き込みによるデータ変更が困難な、高いセキュリティの不揮発性メモリが実現される。
読み出しについては、メモリが読み出しを表すコントロール信号(Control)を受け取ると、読み出しに必要となる電圧が選択され、同時に、アドレス信号がローデコーダ153及びコラムデコーダ154に入力され、メモリセルを選択する。そして、選択されたメモリセルに接続されるビット線が読み出し回路152に入力される。読み出し回路152はビット線電位に基づいて内部データを読み出し、これを外部データに変換したのち、出力する。また、データだけでなく、読み出したデータが信頼できるかどうかを判断するバリッド信号を出力する。
読み出し回路の構成例を、図4を用いて説明する。図4は2個のメモリセルのいずれかから、”00”,”01”,”10”のデータを読み出す回路である。
図4の不揮発性メモリは、メモリセル250、セレクタ254、読み出し回路261を有する。メモリセル250は第1の記憶素子251、第2の記憶素子252、第3の記憶素子253を有し、セレクタ254はスイッチ255〜260を有し、読み出し回路261は内部データ読み出し回路264、変換回路262および判定回路263を有する。
この回路は、セレクタ254がメモリセルを選択し、該当するスイッチをオンする。そして、メモリセル250内の第1の記憶素子251、第2の記憶素子252、第3の記憶素子253に接続されるビット線が読み出し回路261に接続されるように動作する。
ビット線が読み出し回路261に接続されると、内部データ読み出し回路264によって3ビット内部データが読み出される。そして、読み出された3ビット内部データは、変換回路262によって”00”,”01”,”10”のデータに変換されて出力される。また、判定回路263によってバリッド信号が生成され、出力される。変換回路262と判定回路263は図7に示すような組み合わせ回路によって容易に構成することが可能である。
判定回路263は読み出した3本の読み出し信号からデータの信頼性を判定する回路であり、3個の記憶素子のうち、H状態の素子が1個ある場合にバリッド信号をアサートする。つまり、バリッド信号は第1の記憶素子251の状態、第2の記憶素子252の状態そして第3の記憶素子253の状態が(H,L,L)、(L,H,L)または(L,L,H)の場合に”1”、それ以外では”0”となる。
バリッド信号が”1”であれば、読み出したメモリセルには、妥当なデータが書き込まれていたことが確認される。一方、バリッド信号が”0”である場合には、メモリセルにはデータが格納されていない状態であると判断することができる。バリッド信号”0”は、まだデータを書いていないメモリセルや、データ書き込みエラーのあったメモリセル、不正な追加書き込みを行ったメモリセルなどを読み出す時に出力される。そして、セキュリティの面からは、そのようなメモリセルに関わるデータを無効とするなどの対処を行うことができる。
本発明の不揮発性メモリは、高いセキュリティを実現することが特徴であるから、偽造、不正使用の防止が重要となるICカード、IDカード、IDタグあるいはRFIDカード若しくはタグ類の用途に適している。
なお、IDカードとは、ICカードと同様な機能及び構成を有し、特に身分証明などの認証機能に特化したものを指していう。
IDタグとは、物体の識別に利用される微小なICチップ(特にこの用途のICチップを「IDチップ」ともいう。)に自身の識別コードなどの情報が記録されており、電波を使って管理システムと情報を送受信する能力をもつものをいう。数十ミリメートルの大きさで、電波や電磁波で読み取り器と交信することができる。アンテナ側からの非接触電力伝送技術により、電池を持たずに半永久的に利用可能なものもある。
RFIDとは、電波方式認識(Radio Frequency−IDentification)を指し、リーダ/ライタ装置と無線通信により情報を通信可能なIDタグとで構成される認証技術を指していう。このRFIDに使うIDタグの態様はさまざまであり、カード形式のものや、ラベル類、証書類などがある。また、これらを半導体装置と呼ぶ。
一方で、本発明の不揮発性メモリは、メモリセル面積が従来のOTPタイプの不揮発性メモリよりもやや大きくなる。例えば、メモリセルあたり8記憶素子を有する場合、6ビットデータを格納できるが、従来の8ビットデータを格納する場合と比較して25%程度のメモリセル面積の増加となる。この対策として、例えば、ICカードやRFID内の集積回路を従来のシリコン基板上に形成するのではなく、大判のガラス基板上に形成することで、多数の集積回路を作製することでコストを低減することができる。あるいは、チップ面積は耐衝撃性能に大きな影響を及ぼすが、集積回路が形成されたガラス基板からガラス基板以外の部分であるデバイス層を剥離し、フレキシブル基板やターゲットへ貼附することで耐衝撃性能を改善することが極めて有効である。
なお、フレキシブル基板とは、可撓性を有する基板を指し、代表的には、プラスチック基板、紙などをその範疇に含む。プラスチックとして、例えば、極性基のついたポリノルボルネン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミドなどが挙げられる。
本実施例の不揮発性メモリを用いたIDチップの簡単な構成例として、図9のようなブロック図を挙げることができる。図9に示すのは、アンテナを内蔵した非接触型のIDチップである。
同図において、IDチップ1401は、アンテナ1402、RF回路1403、電源/クロック信号/リセット信号発生回路1404、データ復調/変調回路1405、制御回路1406、メモリ1407、CPU(central processing unit;中央処理装置)(図示せず)、SRAM(図示せず)によって構成される。
図9に示した集積回路は全てガラス基板上、もしくはフレキシブル基板上に形成されている。アンテナ1402は集積回路を形成する基板上に形成されていてもよいし、集積回路を形成する基板の外部にあり、入出力端子を介して集積回路と接続されるものであってもよい。
RF回路1403はアンテナ1402よりアナログ信号を受信すると共に、データ変調回路より受け取ったアナログ信号をアンテナ1402から出力する回路である。電源/クロック信号/リセット信号発生回路1404は受信信号をもとに定電源、リセット信号及びクロック信号を発生する回路であり、データ復調/変調回路1405は受信信号からデータを抽出すると共に、制御回路1406から受け取ったデジタル信号をアンテナ1402へ出力するアナログ信号に変換する回路である。
一方、制御回路1406はCPUを制御し、復調した受信信号に従ってメモリ1407、SRAMに記憶されたデータの読み出しもしくはデータの書き込みを行う。
本実施例の不揮発性メモリは、メモリ1407に適用される。なお、用途によっては回路の構成にCPU及びSRAMは必ずしも必要ではなく、省いて面積の縮小を図ることもできる。また、IDチップの機能が識別番号等の固定データを読出し程度に限定される場合であっても、不足する機能をインターネットなどのネットワーク技術を利用して補完することで、さまざまな用途に応用することが可能である。
このようにして形成されたIDチップは小型化可能である。さまざまな物品に貼付する、あるいは組み込むということを行うことができる。そして、商品の識別や製造元の識別、在庫や流通の管理などが容易に行うことができる。IDチップのサイズは5mm角、好ましくは0.3〜4mm角のチップサイズで形成可能である。
図16(A)〜(H)は本発明の不揮発性メモリを用いて構成したIDチップを応用した例を示す。
図16(A)はICカードであり、書き換え困難である本発明の不揮発性メモリの利点を利用して高いセキュリティが必要な個人の識別用に用いることができる。ICカード1200に内蔵された内蔵メモリ1201に本発明の不揮発性メモリを用いている。
図16(B)はIDタグであり、個人の識別用のほかに、小型化可能であることから特定の場所での入場管理などに用いることができる。IDタグ1210に内蔵された内蔵メモリ1211に本発明の不揮発性メモリを用いている。
図16(C)はスーパーマーケットなどの小売店で商品を扱う際の商品管理を行うためのIDチップ1222を商品に貼付した例である。本発明はIDチップ1222内の回路に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このようにIDチップを用いることにより、在庫管理が容易になるだけではなく、万引きなどの被害を防ぐことも可能である。図面ではIDチップ1222が剥がれ落ちてしまうことを防ぐために接着を兼ねた保護膜1221を用いているが、IDチップ1222を接着剤により直接貼付するような構造を取っていてもよい。また、商品1220に貼付する構造上、基板はフレキシブル基板を用いて作製すると好ましい。
図16(D)は商品製造時に識別用のIDチップを組み込んだ例である。図面では例としてディスプレイの筐体1230内部にIDチップ1231を組み込まれている。本発明はIDチップ1231内の回路に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このような構造を取ることにより製造元の識別、商品の流通管理などを容易に行うことができる。なお、図面ではディスプレイの筐体を例として取り上げているが、本発明はこれに限定されることはなく、さまざまな物品に対して適用することが可能である。
図16(E)は物品搬送用の荷札である。図面では荷札1240内にIDチップ1241が組み込まれている。本発明はIDチップ1241内の回路に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このような構造を取ることにより搬送先の選別や商品の流通管理などを容易に行うことができる。なお、図面では物品を縛るひも状のものにくくりつけるような構造を取っているが、本発明はこれに限定されることはなく、シール材のようなものを用いて物品に直接貼付するような構造を取ってもよい。
図16(F)は本1250にIDチップ1252が組み込まれたものである。本発明はIDチップ1252内に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このような構造を取ることにより書店における流通管理や図書館などでの貸し出し処理などを容易に行うことができる。図面ではIDチップ1252が剥がれ落ちてしまうことを防ぐために接着を兼ねた保護膜1251を用いているが、IDチップ1252を接着剤により直接貼付するような構造を取る、または本1250の表紙に埋め込む構造を取っていてもよい。
図16(G)は紙幣1260にIDチップ1261が組み込まれたものである。本発明はIDチップ1261内に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このような構造を取ることにより偽札の流通を阻止することが容易に行える。紙幣のみならず株券、商品券もしくは小切手などの有価証券にも同様に適用することができる。なお、紙幣の性質上IDチップ1261が剥がれ落ちるのを防ぐために紙幣1260に埋め込むような構造を取るとより好ましい。
図16(H)は靴1270にIDチップ1272が組み込まれたものである。本発明はIDチップ1272内の回路に内蔵される不揮発性メモリに適用される。このような構造を取ることにより製造元の識別、商品の流通管理などを容易に行うことができる。図面ではIDチップ1272が剥がれ落ちてしまうことを防ぐために接着を兼ねた保護膜1271を用いているが、IDチップ1272を接着剤により直接貼付するような構造を取る、または靴1270に埋め込む構造を取っていてもよい。
いずれも、本発明の不揮発性メモリを内蔵することで、データを不用意に書き換えられることを防ぐことができる高いセキュリティを実現することができる。
なお、本実施例に示した例はごく一例であり、これらの用途に限定するものではないことを付記する。本実施例は、他の実施例と自由に組み合わせることができる。
絶縁基板上に実施の形態で示した記憶素子、およびデコーダ、セレクタ、書き込み回路、読み出し回路などの論理回路部に用いる薄膜トランジスタ(以下「TFT(Thin Film Transistor)」ともいう。)を同時に作製する方法について図5及び図23を用いて説明する。なお、本実施例では半導体素子として、フローティングゲートを有するnチャネル型の記憶素子、nチャネル型TFT、pチャネル型TFTを例に挙げて示すが、本発明においてメモリ部および論理回路部に含まれる半導体素子はこれに限定されない。また、この作製方法は一例であって、絶縁基板上での作製方法を限定するものではない。
絶縁基板としては、ガラス基板(例えば、コーニング社製1737基板)を選択する。その他にも、石英基板、アルミナなど絶縁物質で形成される基板、シリコンウエハ基板、後工程の処理温度に耐え得る耐熱性を有するプラスチック基板等を用いても良い。
絶縁基板3000上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜を用いて下地膜3001、3002を形成する。下地膜は複数膜を積層して形成することもできる。その場合、シロキサン(SiとOとの結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料が用いられる。または置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有するもの)等の耐熱性樹脂をスピンコート法、スリットコーター法、液滴吐出法などによって形成しても良い。尤も、好適には、下地膜3001として窒化シリコン膜を50〜200nmの厚さで形成し、下地膜3002として酸化シリコン膜を50〜200nmの厚さで順に積層形成する。
ここで、酸化シリコン膜は、SiH4/O2、TEOS(テトラエトキシシラン)/O2等の混合ガスを用い、熱CVD、プラズマCVD等の方法によって形成することができる。窒化シリコン膜は、代表的には、SiH4/NH3の混合ガスを用い、プラズマCVDによって形成することができる。また、酸化窒化シリコン膜は、SiH4/N2Oの混合ガスを用い、プラズマCVDによって形成することができる。
下地膜3002上に、半導体層3003〜3005を形成する。半導体層3003〜3005は、多結晶半導体、又はセミアモルファス半導体で形成する。いずれも、シリコン、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)等を主成分とする半導体膜を用いることができる。
ここでは、70nmの膜厚の非晶質シリコンを形成しレーザーアニールによって結晶化させた多結晶シリコンを用いる。レーザーアニールは、エキシマレーザーを用いたパルスレーザ光、又は固体レーザを光源とする連続発振レーザ光により結晶化させる。特に結晶化に際し大粒径の結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい(この場合の結晶化をCWLCという。)。代表的には、Nd:YVO4レーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を適用すればよい。連続発振のレーザを用いる場合には、出力10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO4結晶又はGdVO4結晶と非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MJ/cm2程度(好ましくは0.1〜10MJ/cm2)が必要である。そして、10〜2000cm/sec程度の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移動させて照射すればよい。
また、パルス発振のレーザを用いる場合、通常、数十Hz〜数百Hzの周波数帯を用いるが、それよりも著しく高い10MHz以上の発振周波数を有するパルス発振レーザを用いてもよい(この場合の結晶化をMHzLCという。)。パルス発振でレーザ光を半導体膜に照射してから半導体膜が完全に固化するまでの時間は数十nsec〜数百nsecと言われているため、上記高周波数帯を用いることで、半導体膜がレーザ光によって溶融してから固化するまでに、次のパルスのレーザ光を照射できる。よって、従来のパルス発振のレーザを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるので、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を有する半導体膜が形成される。具体的には、含まれる結晶粒の走査方向における幅が10〜30μm、走査方向に対して垂直な方向における幅が1〜5μm程度の結晶粒の集合を形成することができる。該走査方向に沿って長く延びた単結晶の結晶粒を形成することで、少なくともTFTのチャネル方向には結晶粒界のほとんど存在しない半導体膜の形成が可能となる。
セミアモルファス半導体は、非晶質と結晶構造(単結晶、多結晶を含む)の中間的な構造を有し、自由エネルギー的に安定な第3の状態を有する半導体であって、短距離秩序を持ち格子歪みを有する結晶質な領域を含んでいる。セミアモルファス半導体のラマンスペクトルは520cm-1よりも低波数側にシフトしている。未結合手(ダングリングボンド)を終端化させるために水素またはハロゲンを少なくとも1原子%またはそれ以上含ませている。セミアモルファス半導体は、所謂微結晶半導体(マイクロクリスタル半導体)とも言われている。SiH4とF2、またはSiH4とH2を原料ガスとして用い、グロー放電分解により得ることができる。SiH4、その他にもSi26、SiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiF4などを用いることが可。またGeF4を混合させても良い。
また、Ni,Fe,Ru,Rh,Pd,Os,Ir,Ptなどの金属元素の触媒作用を利用した公知の結晶化法を用いても良い。
なお、下地膜3002の一部に耐熱性有機樹脂であるシロキサンを用いた場合には、上記結晶化の際に、半導体膜中から熱が漏れることを防止することができ、効率よく結晶化を行うことができる。
上記の方法によって結晶性シリコン半導体膜を得る。結晶層の厚さは、20〜200nm(代表的には40〜170nm、さらに好ましくは、50〜150nm)となるようにするのがよい。
なお、TFT内の特にチャネル領域には、1×1019〜1×1022cm-3、好ましくは1×1019〜5×1020cm-3の水素又はハロゲンが添加されているのがよい。セミアモルファス半導体に関しては、1×1019〜2×1021cm-3とするのが望ましい。いずれにしても、ICチップに用いられる単結晶に含まれる水素又はハロゲンの含有量よりも多く含有させておくことが望ましい。これにより、TFT部に局部クラックが生じても、水素又はハロゲンによってターミネート(終端)されうる。
ここで、記憶素子に用いるTFTの半導体層3003のソース領域またはドレイン領域の片側に電荷を引き抜くためのオーバーラップ領域を設ける為の処理を行ってもよい。
次に、半導体層3003〜3005上にゲート絶縁膜3006を形成する。ゲート絶縁膜はプラズマCVD法又はスパッタリング法などの薄膜形成法を用い、窒化シリコン、酸化シリコン、窒化酸化シリコン又は酸化窒化シリコンを含む膜を、単層で、又は積層させて形成することが好ましい。特に、OTPタイプの不揮発性メモリではホットエレクトロン注入による書き込みと電荷保持が重要であるから、ゲート絶縁膜はトンネル電流の流れにくい40〜80nmとすることが好ましい。
そして、ゲート絶縁膜3006上に第1の導電層3007〜3009を形成し、後にフローティングゲート電極となる領域と通常のTFTのゲート電極となる領域を含む領域を除いて、エッチングにより除去する。
次いで、第2のゲート絶縁膜3010を形成する。第2のゲート絶縁膜3010はプラズマCVD法またはスパッタリング法を用い、厚さを10〜80nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。ゲート絶縁膜3006は、記憶素子の存在する領域を除いて、エッチングにより除去する。
続いて第2の導電層3011〜3013を形成し、下から順に第1の導電層3007、第2のゲート絶縁膜3010、第2の導電層3011の積層(記憶素子)あるいは、下から第1の導電層3007、第2の導電層3011の積層(通常のTFT)を一括でエッチングを行い、記憶素子のフローティングゲート電極、コントロールゲート電極、および通常のTFTのゲート電極を形成する。
本実施例では、第1の導電層3007〜3009を窒化タンタル(TaN)で50〜100nmの厚さに形成し、第2の導電層3011〜3013をモリブデン(Mo)で100〜300nmの厚さに形成する。導電層の材料は特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cuなどから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成しても良い。
次に、pチャネル型TFTとなる部分をレジストで覆い、ゲート電極をマスクとして、記憶素子およびnチャネル型TFTを構成する半導体層3003、3004中に、n型を付与する不純物元素(代表的にはP(リン)又はAs(砒素))を低濃度にドープする(第1のドーピング工程)。第1のドーピング工程の条件は、ドーズ量:1×1013〜6×1013/cm2、加速電圧:50〜70keVとするが、これに限定されるものではない。この第1のドーピング工程によって、ゲート絶縁膜3006を介してスルードープがなされ、一対の低濃度不純物領域が形成される。なお、第1のドーピング工程は、pチャネル型TFT領域をレジストで覆わずに、全面に行っても良い。
次に、レジストをアッシング等により除去して、記憶素子及びnチャネル型TFT領域を覆うレジストを新たに形成し、ゲート電極をマスクとして、pチャネル型TFTを構成する半導体層3005中に、p型を付与する不純物元素(代表的にはB(ホウ素))を高濃度にドープする(第2のドーピング工程)。第2のドーピング工程の条件は、ドーズ量を1×1016〜3×1016/cm2、加速電圧を20〜40keVとして行う。この第2のドーピング工程によって、ゲート絶縁膜3006を介してスルードープがなされ、一対のp型の高濃度不純物領域が形成される。
次に、レジストをアッシング等により除去して、基板表面に絶縁膜を形成する。ここでは、膜厚100nmのSiO2膜をプラズマCVD法によって形成する。その後、基板全面をレジストで覆い、エッチバック法により、サイドウォール(側壁)3020、3021を自己整合的(セルフアライン)に形成する。エッチングガスとしては、CHF3とHeの混合ガスを用いる。
上記サイドウォールは、後に高濃度のn型不純物をドーピングし、サイドウォール3020、3021の下部に低濃度不純物領域又はノンドープのオフセット領域を形成する際のマスクとして機能するものである。
なお、サイドウォール3020、3021を形成する工程は、これらに限定されるものではない。例えば、図23に示す方法を用いることができる。図23(A)は、絶縁膜3100を二層又はそれ以上の積層構造とする例を示している。絶縁膜3100としては、例えば、膜厚100nmの酸化窒化シリコン膜と、膜厚200nmのLTO膜(Low Temperature Oxide、低温酸化膜)の2層構造とする。ここでは、SiON膜は、プラズマCVD法で形成し、LTO膜は酸化シリコン膜を減圧CVD法で形成する。その後、レジスト3101をマスクとしてエッチバックを行うことにより、L字状と円弧状からなるサイドウォール3102が形成される。
また、図23(B)は、エッチバック時に、ゲート絶縁膜3105も除去するようにエッチングを行う例を示している。絶縁膜3103として、膜厚100nmの酸化シリコン膜をプラズマCVD法によって形成し、基板全面をレジスト3104で覆ってエッチバックにより、レジスト3104、絶縁膜3103、ゲート絶縁膜3105をエッチング除去し、サイドウォール3106を自己整合的(セルフアライン)に形成する。この場合の絶縁膜3103は、単層構造でも積層構造でも良い。
上述におけるサイドウォールのいずれの形成方法においても、低濃度不純物領域又はオフセット領域の幅を考慮して、エッチバックの条件を適宜変更すればよい。
次に、pチャネル型TFT領域を覆うレジストを新たに形成し、第1の導電層3008及びサイドウォール3020、3021をマスクとして、n型を付与する不純物元素(代表的にはP又はAs)を高濃度にドープする(第3のドーピング工程)。第3のドーピング工程の条件は、ドーズ量を1×1013〜5×1015/cm2、加速電圧を60〜100keVとして行う。この第3のドーピング工程によって、ゲート絶縁膜3006を介してスルードープがなされ、一対のn型の高濃度不純物領域が形成される。
以上までの工程で、それぞれの半導体層3003〜3005に、第1の不純物領域3014、3015、第2の不純物領域3016、3017、第3の不純物領域3018、3019、第4の不純物領域3022、3023が形成される。
なお、レジストをアッシング等により除去して、不純物領域の熱活性化を行っても良い。例えば、50nmの酸化窒化シリコン膜を成膜して、550℃、4時間、窒素雰囲気下において、加熱処理を行えばよい。また、水素を含むSiNx膜を、100nmの膜厚に形成し、410℃、1時間、窒素雰囲気下において、加熱処理を行うことにより、結晶性半導体膜の欠陥を改善することができる。これは、例えば、結晶性シリコン中に存在するダングリングボンドを終端させるものである。さらに、この後、TFTを保護するキャップ絶縁膜として、膜厚600nmの酸化窒化シリコン膜を形成する。その他にもTFTを保護するキャップ絶縁膜としては、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化シリコンなどのアルカリ金属をブロックする材料を用いることができる。これらの絶縁膜を形成させることにより、TFTの上下、外周辺部をアルカリ金属をブロックする絶縁膜で覆うことができる。そのことによって、TFTの特性に悪影響を与えるNaなどがTFTに侵入することを防ぐ機能をも有しているため、できるだけ形成しておくのが望ましい。
次に、TFT上に、第1の層間膜3024を形成する。第1の層間膜3024としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミドや、シロキサン等の耐熱性有機樹脂の他、無機材料、低誘電率(low−k)材料を用いることができる。形成方法としては、その材料に応じて、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、液滴吐出法(インクジェット法、スクリーン印刷、オフセット印刷等)、ドクターナイフ、ロールコーター、カーテンコーター、ナイフコーター等を採用することができる。無機材料では、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、PSG(リンガラス)、BPSG(リンボロンガラス)、アルミナ膜等を用いることができる。なお、これらの絶縁膜を積層させて、第1の層間膜3024を形成しても良い。
さらに、第1の層間膜3024上に、第2の層間膜3025を形成しても良い。第2の層間膜3025としては、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)或いは窒化炭素(CN)等の炭素を有する膜、又は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜或いは窒化酸化シリコン膜等を用いることができる。形成方法としては、プラズマCVD法や、大気圧プラズマ等を用いることができる。あるいは、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン等の感光性又は非感光性の有機材料や、シロキサン等の耐熱性有機樹脂を用いてもよい。
なお、第1の層間膜3024又は第2の層間膜3025と、後に形成される配線を構成する導電材料等との熱膨張率の差から生じる応力によって、これらの膜の膜剥がれや割れが生じるのを防ぐために、第1の層間膜3024又は第2の層間膜3025中にフィラーを混入させておいても良い。
次に、レジストを形成して、エッチングによりコンタクトホールを開孔する。そして電極3026〜3030を形成する。コンタクトホール開孔時のエッチングに用いられるガスは、CHF3とHeの混合ガスを用いたが、これに限定されるものではない。ここでは、TFTと接続される電極3026〜3030は、下からTi、TiN、Al−Si、Ti、TiNを順次積層した5層構造とし、スパッタ法によって形成する。
なお、Al層において、シリコンを混入させることにより、パターニング時のレジストベークにおけるヒロックの発生を防止することができる。また、Siの代わりに、0.5%程度のCuを混入させても良い。また、TiやTiNでAl−Si層をサンドイッチすることにより、耐ヒロック性がさらに向上する。なお、パターニング時には、SiON等からなる上記ハードマスクを用いるのが望ましい。なお、電極の材料や、形成方法はこれらに限定されるものではなく、前述のゲート電極に用いられる材料を採用しても良い。
以上のようにして、図5に示すようなフローティングゲートを有するnチャネル型の記憶素子を有するメモリ部と、LDD構造のnチャネル型TFTおよびシングルドレイン構造のpチャネル型TFTを有する論理回路部と、を同一の基板上に形成することができる。この方法で形成されたTFTは、高い特性を有することができる。具体的には、S値(サブスレッショルド値)が0.35以下、好ましくは0.25〜0.09V/decを有する。また、キャリアの移動度は10cm2/V・sec以上を有する。なお、本実施例では、トップゲート構造とするが、ボトムゲート構造(逆スタガ構造)としてもよい。また、nチャネル型TFTに形成する不純物領域の条件によっては、サイドウォールを形成せずに第3のドーピング工程を行っても良い。
なお、TFTのような薄膜能動素子部(アクティブエレメント)の存在しない領域には、下地絶縁膜材料、層間絶縁膜材料、配線材料が主として設けられているが、該領域は、薄膜集積回路装置全体の50%以上、好ましくは70〜99%を占めていることが望ましい。これにより、IDFチップを曲げやすくし、IDラベル等の完成品の取り扱いが容易となる。この場合、TFT部を含むアクティブエレメントの島状半導体領域(アイランド)は、薄膜集積回路装置全体の1〜30%、好ましくは、5〜15%を占めているのがよい。本実施例は、他の実施例と自由に組み合わせることができる。
本実施例では、メモリ部および論理回路部を含むIDチップを形成し、フレキシブル基板へ転置するまでの作製方法について図10、図11を用いて説明する。なお、本実施例では半導体素子として、フローティングゲートを有するnチャネル型の記憶素子、nチャネル型TFT、およびpチャネル型TFTを例に挙げて示すが、本発明においてメモリ部および論理回路部に含まれる半導体素子はこれに限定されない。また、この作製方法は一例であって、絶縁基板上での作製方法を限定するものではない。
絶縁基板3000上に剥離層4000を形成する。剥離層4000は、非晶質シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコン、セミアモルファスシリコン(微結晶シリコンともいう)等、シリコンを主成分とする層を用いることができる。剥離層4000は、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いて形成することができる。本実施例では、膜厚500nm程度の非晶質シリコンをスパッタ法で形成し、剥離層4000として用いる。
続いて実施例2に示した作業工程に従い、図5に示すようなメモリ部、論理回路部を形成する。
次に、第2の層間膜3025上に第3の層間絶縁膜4001を形成し、必要に応じてパッド4004〜4005を形成する。パッド4004〜4005は、Ag、Au、Cu、Pd、Cr、Mo、Ti、Ta、W、Alなどの金属、金属化合物を1つまたは複数有する導電材料を用いることができる。
そしてパッド4004〜4005を覆うように、第3の層間絶縁膜4001上に保護層4006を形成する。保護層4006は、後に剥離層4000をエッチングにより除去する際に、パッド4004〜4005を保護することができる材料を用いる。例えば、水またはアルコール類に可溶なエポキシ系、アクリレート系、シリコン系の樹脂を全面に塗布することで保護層4006を形成することができる(図10(A)参照)。
次に図10(B)に示すように、剥離層4000を分離するための溝4007を形成する。溝4007は、剥離層4000が露出する程度であれば良い。溝4007の形成は、エッチング、ダイシング、スクライビングなどを用いることができる。
次に図11(A)に示すように、剥離層4000をエッチングにより除去する。本実施例では、エッチングガスとしてハロゲン化フッ素を用い、該ガスを溝4007から導入する。本実施例では、例えばClF3(三フッ化塩素)を用い、温度:350℃、流量:300sccm、気圧:800Pa、時間:3hの条件で行う。また、ClF3ガスに窒素を混ぜたガスを用いても良い。ClF3等のハロゲン化フッ素を用いることで、剥離層4000が選択的にエッチングされ、絶縁基板3000を剥離することができる。なおハロゲン化フッ素は、気体であっても液体であってもどちらでも良い。
次に図11(B)に示すように、剥離されたメモリ部および論理回路部を、接着剤4008を用いて支持体4009に貼り合わせる。接着剤4008は、支持体4009と下地膜3001とを貼り合わせることができる材料を用いる。接着剤4008は、例えば反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤等の光硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。
支持体4009として、フレキシブルな紙またはプラスチックなどの有機材料を用いることができる。または支持体4009として、フレキシブル無機材料を用いていても良い。支持体4009は集積回路において発生した熱を拡散させるために、2〜30W/mK程度の高い熱伝導率を有するのが望ましい。
なおメモリ部および論理回路部の集積回路を絶縁基板3000から剥離する方法は、本実施例で示したようにシリコン膜のエッチングを用いる方法に限定されず、他のさまざまな方法を用いることができる。例えば、耐熱性の高い基板と集積回路の間に金属酸化膜を設け、該金属酸化膜を結晶化により脆弱化して集積回路を剥離することができる。また例えば、剥離層をレーザ光の照射により破壊し、集積回路を基板から剥離することもできる。また例えば、集積回路が形成された基板を機械的に削除または溶液やガスによるエッチングで除去することで、集積回路を基板から剥離することもできる。
また対象物の表面が曲面を有しており、それにより該曲面貼り合わされたIDチップの支持体が、錐面、柱面など母線の移動によって描かれる曲面を有するように曲がってしまう場合、該母線の方向とTFTのキャリアが移動する方向とを揃えておくことが望ましい。上記構成により、支持体が曲がっても、それによってTFTの特性に影響が出るのを抑えることができる。また、島状の半導体膜が集積回路内において占める面積の割合を、1〜30%とすることで、支持体が曲がっても、それによってTFTの特性に影響が出るのをより抑えることができる。この実施例は他の実施例と組み合わせて用いることが可能である。
本実施例は、メモリセルに用いる記憶素子の構造について、図12、図13を用いて説明する。上記の実施の形態では、記憶素子としてフローティングゲート型の記憶素子を用いる場合を説明したが、本発明は、記憶素子としてMNOS型記憶素子、MONOS型記憶素子、微結晶シリコン(以下微結晶Siと表記)を含む記憶素子を用いることができる。
MNOS型記憶素子800は、上からゲート電極801、窒化膜802、酸化膜803、基板804が積層する構造を含む(図12(A)参照)。基板804はソース領域805及びドレイン領域806に不純物元素が添加されたシリコン基板であり、一導電型が付与されている。MONOS型記憶素子810は、上からゲート電極811、第1の酸化膜812、窒化膜813、第2の酸化膜814、基板815が積層する構造を含む(図12(B)参照)。基板815はソース領域816及びドレイン領域817に不純物元素が添加されたシリコン基板であり、一導電型が付与されている。
電荷蓄積層として微結晶Siを含む記憶素子900は上からゲート電極901、微結晶Si層902、基板903が積層する構造を含む(図13参照)。基板903はソース領域904及びドレイン領域905に不純物元素が添加されたシリコン基板であり、一導電型が付与されている。
MNOS型記憶素子、MONOS型記憶素子、微結晶Siを用いた記憶素子において、書き込み時と読み出し時の動作は、フローティングゲート型の記憶素子と同様に行うことが可能である。つまり、書き込み時の動作はホットエレクトロン注入方式を用い、読み出し時の動作は記憶素子の異なるしきい値電圧を利用すればよい。
MNOS型記憶素子800とMONOS型記憶素子810は、窒化シリコン膜中の電荷捕獲中心に電荷を蓄えるため、電荷蓄積の形態は導電性のフローティングゲートと異なり、ゲート絶縁膜の局所的な欠陥に対して強い。つまり、フローティングゲート型記憶素子では、ゲート絶縁膜が局所的に劣化しただけで、電荷がリークしてデータを消失してしまうが、MNOS型記憶素子800とMONOS型記憶素子810では、劣化した部分の電荷がリークするだけであり、データは保持される。同様に、微結晶Siを含む記憶素子900も離散的電荷捕獲中心として機能するため、ゲート絶縁膜の局所的な欠陥に対して強い。本実施例は、他の実施例と自由に組み合わせることができる。
本実施例では盗難防止又は偽造防止などのセキュリティ確保を1つの目的として、多様な物品へ本発明を用いたOTP不揮発性メモリを有し、基板に可撓性を有する基板を用いたIDチップ(以下、「IDFチップ」という。)を実装する場合を図14、図15、図17を用いて説明する。
盗難防止の例として、バッグにIDFチップを実装する場合を説明する。図14(A)に示すように、バッグ1002にIDFチップ1001を実装する。例えば、バッグ1002の底又は側面の一部等にIDFチップ1001を実装することができる。IDFチップ1001は非常に薄型で小さいため、バッグ1002のデザイン性を低下させずに実装することができる。加えてIDFチップ1001は透光性を有し、盗難者はIDFチップ1001が実装されているかを判断しにくい。そのため、盗難者によってIDFチップ1001が取り外される恐れがない。
このようなIDFチップ実装バッグが盗難された場合、例えばGPS(Global Positioning System)を用いてバッグの現在位置に関する情報を得ることができる。なおGPSとは、GPS用の衛星から送られる信号をとらえてその時間差を求め、これをもとに測位するシステムである。
また盗難された物品以外にも忘れ物や落とし物を、GPSを用いて現在位置に関する情報を得ることができる。
またバッグ以外にも、自動車、自転車等の乗物、時計やアクセサリー等にIDFチップを実装することができる。
次に偽造防止の例として、パスポートや免許証等にIDFチップを実装する場合を図14(B)を用いて説明する。
図14(B)に、IDFチップ1003を実装したパスポート1004を示す。図14(B)ではIDFチップがパスポートの表紙に実装されているが、その他のページに実装してもよく、IDFチップは透光性を有するため表面に実装してもよい。またIDFチップを表紙等の材料で挟み込むようにし、表紙の内部に実装することも可能である。
図14(C)には、IDFチップ1005を内部に実装した免許証1006を示す。またIDFチップは1005透光性を有するため、免許証1006の印刷面上に設けても構わない。例えば、IDFチップ1005は免許証1006の印字面上に実装し、その上下に熱硬化性を有する樹脂膜及び樹脂フィルムを1組ずつ配置して挟み込み、熱圧着することによって、IDFチップ1005を実装した免許証1006を覆うことができる。またIDFチップ1005を免許証1006の材料で挟み込むようにし、内部に実装することも可能である。
以上のような物品にIDFチップを実装することにより、偽造を防止することができる。また上述したバッグにIDFチップを実装し、偽造を防止することもできる。加えて非常に薄型で小さいIDFチップを用いるため、パスポートや免許証等のデザイン性を損ねることがない。さらにIDFチップは透光性を有するため、表面に実装しても構わない。
またIDFチップにより、パスポートや免許証等の管理を簡便に行うことができる。さらにパスポートや免許証等に直接情報を記入することなく、IDFチップに保存することができるため、プライバシーを守ることができる。
また、IDFチップは、非常に薄型で小さく、さらに可撓性を備えることができるため、シート状の物品へ実装することができる。例えば、シート状物品として紙幣へIDFチップを実装する場合を図15(A)を用いて説明する。
図15(A)に示すように、紙幣1102にIDFチップ1101を実装する。図15(A)では、IDFチップ1101は紙幣1102の内部に実装する形態を示すが、表面に露出してもよい。
またIDFチップ1101を含有するインクを用いて紙幣1102を印刷してもよい。さらに、紙幣1102の材料と薬品とを混ぜ合わせるときに、IDFチップ1101をばらまいて、複数のIDFチップ1101を実装した紙幣としてもよい。IDFチップは低コストで生産することができるため、複数のIDFチップを実装しても紙幣コストに影響を及ぼすことが少なくてすむ。
また紙幣以外の有価証券、例えば株券や小切手、又は硬貨にIDFチップを実装してもよい。
このようなシート状物品は、曲げる機会が多いため、IDFチップへかかる曲げ応力を考慮する。
例えば、図15(B)には、IDFチップ実装の紙幣が矢印方向に曲がった状態を示す。一般的に、シート状物品は、長軸方向に曲がりやすい、又は曲げやすいため、長軸方向に曲げる場合を説明する。
このときのIDFチップの状態を図15(C)に示す。IDFチップ1101は、複数の薄膜トランジスタ1103を有し、当該薄膜トランジスタ1103はソース領域1104、チャネル形成領域1105、ドレイン領域1106を有する。このようなIDFチップは、矢印方向(曲げる方向)と、キャリアの移動方向とが垂直になるように配置すると好ましい。すなわち薄膜トランジスタのソース領域1104、チャネル形成領域1105、ドレイン領域1106を、曲げる方向と垂直になるように配置する。その結果、曲げ応力による薄膜トランジスタの破壊や剥がれを防止することができる。
また薄膜トランジスタ1103に、レーザ照射を用いた結晶性半導体膜を用いる場合、レーザ走査方向も曲げる方向と垂直となるように設定する。例えば、レーザ走査方向の長軸と、曲げる方向と垂直な方向とすると好ましい。
このような方向にIDFチップを曲げることにより、IDFチップ、特に薄膜トランジスタを破壊することがなく、さらにキャリアの移動方向に存在する結晶粒界を極力低減することができる。その結果、薄膜トランジスタの電気特性、特に移動度を向上させることができる。
加えて、パターニングされた半導体膜がIDFチップにおいて占める面積の割合を、1〜30%とすることで、曲げ応力による薄膜トランジスタの破壊や剥がれを防止することができる。
安全管理を行うため、食料品等の商品へIDFチップを実装する場合を図17を用いて説明する。
図17(A)に、IDFチップ2301を実装したラベル2302と、当該ラベルが貼られた肉のパック2303を示す。IDFチップ2301はラベル2302の表面に実装していてもよいし、ラベル2302内部に実装してもよい。また野菜等の生鮮食品の場合、生鮮食品を覆うラップにIDFチップ2301を実装してもよい。
IDFチップ2301には、例えば商品の生産地、生産者、加工年月日、賞味期限等の商品に関する事項を記録することができる。このように、書き換える必要がない情報を記録するためには本発明を用いたOTPタイプの不揮発性メモリを用いることは非常に好ましい。
また食料品の安全管理を行うためには、加工前の動植物の状態を知り得ることが重要である。そのため、動植物内にIDFチップを埋め込み、リーダ装置によって動植物に関する情報を取得するとよい。動植物に関する情報とは、飼育地、飼料、飼育者、伝染病の感染の有無等である。
またIDFチップに、商品の値段が記録されていれば、従来のバーコードを用いる方式よりも、簡便、短時間に商品の精算を行うことが可能となる。すなわち、IDFチップが実装された複数の商品を一挙に精算することができる。但し、このように複数のIDFチップを読み取る場合、アンチコリジョン機能をリーダ装置に搭載する必要がある。
さらにIDFチップの通信距離によっては、レジスターと商品との距離が遠くても、商品の精算を可能とすることができる。またIDFチップは万引き防止にも役立つ。
さらにIDFチップは、バーコード、磁気テープ等のその他の情報媒体と併用することもできる。例えば、IDFチップには書き換え不要な基本事項を記録し、バーコードには更新すべき情報、例えば値引き価格や特価情報を記録するとよい。バーコードはIDFチップと異なり、情報の修正を簡便に行うことができるからである。
このようにIDFチップを実装することにより、消費者へ提供できる情報を増大させることができるため、消費者は安心して商品を購入することができる。
図17(B)を用いて、物流管理を行うため、ビール瓶等の商品へIDFチップを実装する場合を説明する。図17(B)に示すように、瓶2305にIDFチップ2304を実装する。例えば、ラベル2306を用いてIDFチップ2304を実装することができる。
IDFチップ2304には、例えば製造日、製造場所、使用材料等の事項を記録することができる。このように、書き換える必要がない情報を記録するためには本発明を用いたOTPタイプの不揮発性メモリを用いることは非常に好ましい。
また配達先から購入された商品情報がネットワークを通じて物流管理センターへ送信されると、この商品情報に基づき、ライタ装置又は当該ライタ装置を制御するパーソナルコンピュータ等が配送先や配送日時を算出し、IDFチップ2304へ記録するようなシステムを構築するとよい。
また配達はケース毎に行われるため、ケース毎、又は複数のケース毎にIDFチップを実装し、個別事項を記録することもできる。
このような複数の配達先が記録されうる飲料品は、IDFチップを実装することにより、手作業で行う入力にかかる時間を削減でき、それに起因した入力ミスを低減することができる。加えて物流管理の分野において最もコストのかかる人件費用を削減することができる。従って、IDFチップを実装したことにより、ミスの少ない、低コストな物流管理を行うことができる。
このようにIDFチップを実装することにより、消費者へ提供できる情報を増大させることができるため、消費者は安心して商品を購入することができる。
なお、本実施例に示した例はごく一例であり、これらの用途に限定するものではないことを付記する。本実施例は、上記の実施の形態や他の実施例と自由に組み合わせることができる。
製造管理を行うため、本発明のOTP不揮発性メモリを有するIDFチップを実装した製造品と、当該IDFチップの情報に基づき制御される製造装置(製造ロボット)について説明する。
現在、オリジナル商品を生産する場面が多くみられ、このような場合、生産ラインでは当該商品のオリジナル情報に基づくように生産する。例えば、ドアの塗装色を自由に選択することができる自動車の生産ラインにおいては、自動車の一部にIDFチップを実装し、当該IDFチップからの情報に基づき、塗装装置を制御する。そしてオリジナルな自動車を生産することができる。
IDFチップを実装する結果、事前に生産ラインに投入される自動車の順序や同色を有する数を調整する必要がない。強いては、自動車の順序や数それに合わせるように塗装装置を制御するプログラムを設定しなくてすむ。すなわち製造装置は、自動車に実装されたIDFチップの情報に基づき、個別に動作することができる。
このようにIDFチップはさまざまな場所で使用することができる。そしてIDFチップに記録された情報により、製造に関する固有情報を得ることができ、当該情報に基づき製造装置を制御することができる。
本発明の不揮発性メモリのブロック構成を示す図。 本発明の不揮発性メモリのブロック構成を示す図。 本発明の不揮発性メモリの読み出し回路を示す図。 本発明の不揮発性メモリの読み出し回路を示す図。 本発明における絶縁基板上のTFT作製プロセスを示す図。 本発明の不揮発性メモリの書き込み回路の一部分を示す図。 本発明の不揮発性メモリの読み出し回路の一部分を示す図。 本発明の不揮発性メモリの書き込み回路を示す図。 本発明の不揮発性メモリの応用例を示す図。 本発明におけるフレキシブル基板のTFT転写工程を示す図。 本発明におけるフレキシブル基板のTFT転写工程を示す図。 MNOS/MONOS型記憶素子の断面構造を示す図。 微結晶Siを用いた記憶素子の断面構造を示す図。 本発明の不揮発性メモリの応用例を示す図。 本発明の不揮発性メモリの応用例を示す図。 本発明の不揮発性メモリの応用例を示す図。 本発明の不揮発性メモリの応用例を示す図。 本発明の不揮発性メモリの書き込み回路を示す図。 本発明におけるメモリセルの状態遷移を示す図。 本発明の不揮発性メモリのブロック構成を示す図。 本発明の不揮発性メモリの読み出し回路を示す図。 本発明の不揮発性メモリの書き込み回路を示す図。 本発明における絶縁基板上のTFT作製プロセスを示す図。
符号の説明
100 基板
101 書き込み回路
102 読み出し回路
103 ローデコーダ
104 コラムデコーダ
105 セレクタ
106 メモリセルアレイ
107 メモリセル
108 第1の記憶素子
109 第2の記憶素子
150 基板
151 書き込み回路
152 読み出し回路
153 ローデコーダ
154 コラムデコーダ
155 セレクタ
156 メモリセルアレイ
157 メモリセル
158 第1の記憶素子
159 第2の記憶素子
160 第3の記憶素子
200 メモリセル
201 第1の記憶素子
202 第2の記憶素子
203 セレクタ
204 スイッチ
205 スイッチ
206 スイッチ
207 スイッチ
208 スイッチ
209 スイッチ
210 読み出し回路
211 XORゲート
212 抵抗素子
213 抵抗素子
250 メモリセル
251 第1の記憶素子
252 第2の記憶素子
253 第3の記憶素子
254 セレクタ
255 スイッチ
256 スイッチ
257 スイッチ
258 スイッチ
259 スイッチ
260 スイッチ
261 読み出し回路
262 変換回路
263 判定回路
264 読み出し回路
800 MNOS型記憶素子
801 ゲート電極
802 窒化膜
803 酸化膜
804 基板
805 ソース領域
806 ドレイン領域
810 MONOS型記憶素子
811 ゲート電極
812 酸化膜
813 窒化膜
814 酸化膜
815 基板
816 ソース領域
817 ドレイン領域
900 記憶素子
901 ゲート電極
902 微結晶Si層
903 基板
904 ソース領域
905 ドレイン領域
1001 IDFチップ
1002 バッグ
1003 IDFチップ
1004 パスポート
1005 IDFチップ
1006 免許証
1101 IDFチップ
1102 紙幣
1103 薄膜トランジスタ
1104 ソース領域
1105 チャネル形成領域
1106 ドレイン領域
1200 ICカード
1201 内蔵メモリ
1210 IDタグ
1211 内蔵メモリ
1220 商品
1221 保護膜
1222 IDチップ
1230 筐体
1231 IDチップ
1240 荷札
1241 IDチップ
1250 本
1251 保護膜
1252 IDチップ
1260 紙幣
1261 IDチップ
1270 靴
1271 保護膜
1272 IDチップ
1300 メモリセル
1301 第1の記憶素子
1302 第2の記憶素子
1303 セレクタ
1304 スイッチ
1305 スイッチ
1306 スイッチ
1307 スイッチ
1308 スイッチ
1310 スイッチ
1310 書き込み回路
1311 スイッチ
1312 スイッチ
1313 インバータ
1350 メモリセル
1351 第1の記憶素子
1352 第2の記憶素子
1353 第3の記憶素子
1354 セレクタ
1355 スイッチ
1356 スイッチ
1357 スイッチ
1358 スイッチ
1359 スイッチ
1360 スイッチ
1361 書き込み回路
1362 スイッチ
1363 スイッチ
1364 スイッチ
1365 変換回路
1401 IDチップ
1402 アンテナ
1403 RF回路
1404 電源/クロック信号/リセット信号発生回路
1405 データ復調/変調回路
1406 制御回路
1407 メモリ
1500 基板
1501 書き込み回路
1502 読み出し回路
1503 ローデコーダ
1504 コラムデコーダ
1505 セレクタ
1506 メモリセルアレイ
1507 メモリセル
1508 記憶素子
1600 メモリセル
1601 記憶素子
1602 セレクタ
1603 スイッチ
1604 スイッチ
1605 読み出し回路
1606 変換回路
1607 判定回路
1608 内部データ読み出し回路
1700 メモリセル
1701 記憶素子
1702 セレクタ
1703 スイッチ
1704 スイッチ
1705 書き込み回路
1706 スイッチ
1707 変換回路
2301 IDFチップ
2302 ラベル
2303 パック
2304 IDFチップ
2305 瓶
2306 ラベル
3000 絶縁基板
3001 下地膜
3002 下地膜
3003 半導体層
3004 半導体層
3005 半導体層
3006 ゲート絶縁膜
3007 導電層
3008 導電層
3009 導電層
3010 ゲート絶縁膜
3011 導電層
3012 導電層
3013 導電層
3014 不純物領域
3015 不純物領域
3016 不純物領域
3017 不純物領域
3018 不純物領域
3019 不純物領域
3020 サイドウォール
3021 サイドウォール
3022 不純物領域
3023 不純物領域
3024 層間膜
3025 層間膜
3026 電極
3027 電極
3028 電極
3029 電極
3030 電極
3100 絶縁膜
3101 レジスト
3102 サイドウォール
3103 絶縁膜
3104 レジスト
3105 ゲート絶縁膜
3106 サイドウォール
4000 剥離層
4001 層間絶縁膜
4004 パッド
4005 パッド
4006 保護層
4007 溝
4008 接着剤
4009 支持体

Claims (4)

  1. 第1の記憶素子及び第2の記憶素子を一ビットを格納する一単位として有するメモリセルを複数有し、
    複数の前記メモリセルの前記第1の記憶素子の出力及び複数の前記メモリセルの前記第2の記憶素子の出力が複数のスイッチを介して入力される一つのXORゲートと、を有し、
    前記第1の記憶素子及び前記第2の記憶素子は、第1状態から第2状態へのみ遷移する素子であり、
    (A)前記第1の記憶素子の状態又は前記第2の記憶素子の状態の一方を前記第1状態とし、前記第1の記憶素子の状態又は前記第2の記憶素子の状態の他方を前記第2状態とする書き込みを行うことにより、データが記憶され、
    (B)2つの前記スイッチをオンにして一つの前記メモリセルのみを選択することにより前記XORゲートから出力されるバリッド信号が「1」である場合は、前記第1の記憶素子の出力又は前記第2の記憶素子の出力の一方から前記データが一つの前記スイッチを介してそのまま読み出され、
    (C)前記バリッド信号が「0」である場合は、前記データが妥当でないと判断されることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の記憶素子及び第2の記憶素子を一ビットを格納する一単位として有するメモリセルを複数有し、
    複数の前記メモリセルの前記第1の記憶素子の出力及び複数の前記メモリセルの前記第2の記憶素子の出力が複数のスイッチを介して入力される一つのXORゲートと、を有し、
    前記第1の記憶素子及び前記第2の記憶素子は、第1状態から第2状態へのみ遷移する素子であり、
    (A)前記第1の記憶素子の状態又は前記第2の記憶素子の状態の一方を前記第1状態とし、前記第1の記憶素子の状態又は前記第2の記憶素子の状態の他方を前記第2状態とする書き込みを行うことにより、データが記憶され、
    (B)2つの前記スイッチをオンにして一つの前記メモリセルのみを選択することにより前記XORゲートから出力されるバリッド信号が「1」である場合は、前記第1の記憶素子の出力又は前記第2の記憶素子の出力の一方から前記データが一つの前記スイッチを介してそのまま読み出され、
    (C)前記バリッド信号が「0」である場合は、前記データを無効にすることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項又は請求項において、
    前記第1の記憶素子の出力には前記XORゲートに入力される第1の電圧を調整するための第1の抵抗素子が設けられており、
    前記第2の記憶素子の出力には前記XORゲートに入力される第2の電圧を調整するための第2の抵抗素子が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    前記(A)における前記書き込みは複数の前記メモリセルの全てに対して行われることを特徴とする半導体装置。
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