JP5296162B2 - 滅菌カセット及びパッケージング - Google Patents

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Description

開示の内容
〔発明の背景〕
本願は、滅菌器に滅菌剤を送達するためのカセットに関し、詳細にはこのようなカセット及びそのパッケージングに関する。
医療装置などの器具を滅菌する一般的なある方法では、過酸化水素などの気相の化学滅菌剤に器具を接触させる。多くのこのような滅菌器では、滅菌剤を液体で滅菌器に送達してから気化させるのが好ましい。液体滅菌剤を送達するための特に便利で正確なある方法では、所定量の液体滅菌剤をカセットに入れ、そのカセットを滅菌器に送達する。次いで、滅菌器が自動で滅菌剤をカセットから抜き取って滅菌処理に用いる。一般に、滅菌処理では1または複数のセルの滅菌剤を利用するため、このようなカセットは、等量の液体滅菌剤を含む複数のセルを有する。このようなシステムには、カリフォルニア州アーバイン(Irvine)に所在のアドバンスド・ステラリゼーション・プロダクツ社(Advanced Sterilization Products)が現在販売しているSTERRAD(登録商標)滅菌システムを利用できる。
言及することを以ってその開示内容の全てを本明細書の一部とする米国特許第4,817,800号、同第4,869,286号、同第号4,899,519号、同第4,909,287号、同第4,913,196号、同第4,938,262号、同第4,941,518号、同第5,882,611号、同第5,887,716号、及び同第6,412,340号に、このようなカセット、及びカセット内のセルから液体滅菌剤を排出する方法が開示されている。
好適な液体滅菌剤は、例えば59%の高濃度の過酸化水素である。過酸化水素は、強い酸化剤であるため、慎重にカセットを取り扱い、セルの完全性が損なわれて過酸化水素が流出するような事故を防止するようにカセットをパッケージングするのが望ましい。このようなカセットに用いることができる他の滅菌剤についても同様のことが言える。
〔発明の概要〕
本発明に従った滅菌処理に用いるカセットは、酸化滅菌剤を含む1または複数のセルを内部に有する本体を含む。この本体は、エンベロープ内にパッケージングされ、このエンベロープは、酸化滅菌剤の超吸収ポリマー吸収材を含む吸収材を含む。この吸収材は耐火性である。
超吸収ポリマーは、2.8psig(約19.3kPa)の圧力で液体過酸化水素を漏らさずに保持するのが好ましい。一般的な検査方法では、超吸収ポリマーのサンプルをシリンダ内に入れ、過酸化水素を添加し、次いで2.8psig(約19.3kPa)に相当する荷重または他の圧力をサンプルの上に加え、次いで過酸化水素がサンプルから漏れ出たか否かを決定する。
吸収材はウエブ内に保持され、そのウエブが吸収材本体を取り囲むのが好ましい。吸収材はウエブに結合することができる。ウエブは、エンベロープに取り付けることができる。吸収材の量は、例えば2.8psig(約19.3kPa)の圧力がかかっていても、1または複数のセルに含まれる酸化滅菌剤の全てを十分に吸収する量にするのが好ましい。
酸化滅菌剤は過酸化水素を含むのが好ましい。
液体の存在を示すインジケータをエンベロープ内に配置するのが好ましい。このインジケータは、エンベロープの外側から視認することができ、酸化滅菌剤の存在を示し、酸化滅菌剤が水に溶解した溶液である場合は、水の存在を示すことができる。
超吸収材は、架橋ポリアクリル酸ナトリウムなどのポリアクリレートを含むことができる。超吸収ポリマーはポリアクリルアミドを含むことができる。
超吸収ポリマーは不燃性であるのが好ましい。
〔詳細な説明〕
滅菌器の全体の構造
図1に、本発明に従ったカセット・ハンドリング・システム12を利用する気相滅菌器10を示すブロック図が示されている。滅菌器10は、真空室14、及びそこから空気を排出するための真空ポンプ16を含む。気化器18が、カセット・ハンドリング・システム12から液体滅菌剤を受け取り、その液体滅菌剤を気相で真空室14に供給する。スクリーン・グリッド電極20が、滅菌サイクルの一部で内容物を励起してプラズマ相にするために真空室14内に配置されている。マイクロフィルター付きベント22及び弁24により、滅菌空気を真空室14内に入れて、真空室14を非真空にすることができる。制御システム28が、滅菌サイクルを制御するために滅菌器10内の主な構成要素及びセンサなどの全てに接続されている。
一般的な滅菌サイクルでは、真空室14を真空引きし、電極20の電源を入れて水を気化させて真空室14から抜き取る。次いで、電極20の電源を切り、真空室14を真空引きして1トル(約133Pa)未満の低い真空にする。過酸化水素水などの滅菌剤を気化器18で気化させて真空室14内に供給し、そこで滅菌剤が拡散して滅菌すべき物品と接触し、その物品に存在する微生物を死滅させる。サイクルの終わりに近づいたら、電極20の電源を再び入れて、滅菌剤をプラズマ相にする。電極20の電源を切り、弁24から濾過した空気を流入させる。このプロセスは繰り返してもよい。言及することを以って本明細書の一部とするヤコブ(Jacobs)らにより米国特許出願第20030235511号に、このようなサイクルの詳細が例示されている。
カセット・ハンドリング・システム
図2‐図4に、本発明に従ったカセット・ハンドリング・システム12が示されている。このカセット・ハンドリング・システム12は通常、カセット34を保持するためのキャリッジ32、親ねじ36、モータ38、抜取りサブシステム40、及びスキャナ42を含む。
キャリッジ32は、底部パネル44、側面パネル46、上部パネル48、並びにカセット34を保持するために上部パネル48及び底部パネル44のそれぞれに設けられた小さな垂直フランジ50及び52を含む。底部パネル44、側面パネル46、及び上部パネル48は、カセット34を挿入し易くするためにキャリッジの入口54で外側に広がっている。フランジ50及び52に設けられた2つのばねキャッチ56が、カセット34をキャリッジ32内に確実に配置するためにカセット34の不規則な表面に係合する。
キャリッジ32は、親ねじ36に沿って移動し、上部レール58に支持されている。底部パネル44に取り付けられた、ねじ開口62及びねじのない開口63を有する親ねじナット60が、親ねじ36を受容して、親ねじ36の回転に応答してキャリッジ32を水平方向に移動させる。フランジ64が上部パネル48から外側に延び、フランジ66が側面パネル46から外側に延びており、それぞれのフランジが、上部レール58を受容する開口69を有する。モータ38が、好ましくはステッピングモータであり、カセット34をフレーム68に対して水平方向の位置を正確に制御するために親ねじ36に連結されている。
抜取り組立体40は、上部針70及び下部針72を含み、それぞれの針は中空針である。上部針70は空気ポンプ74に連結されており、空気ポンプ74が上部針70を介して空気を押し出すことができる。下部針72は弁76に連結されており、そこから気化器18に対して垂直である。
スキャナ42が、カセット34のバーコード80及び使用済みカセット収集ボックス84のバーコード82を読み取ることができる向きに配置されている。カセット34をキャリッジ32内に挿入すると、スキャナ42がカセットのバーコード80を読み取る。バーコード80は、ロット番号や有効期限を含め、カセット34の内容物についての情報が符号化されているのが好ましい。この情報を用いて、カセット34が未使用であり正しいタイプであるか否か、及びカセット34がシステムで以前に使用され少なくとも部分的に空いているか否かを決定することができる。コードが制御システム28に送信され、そこでこのような決定がなされる。
スキャナ42はまた、カートリッジ32が内側に移動してスキャナ42から離れると、使用済みカセット収集ボックスのバーコード82を読み取ることができる。それぞれの使用済みカセット収集ボックス84は、どちらの端部が先に挿入されてもスキャナ42が2つの内の1つのバーコードを読み取ることができるようにそれぞれの反対の角に1つ配置されるように2つのバーコード82を有するのが好ましい。使用済みカセット収集ボックス84が一杯になると、使用済みカセット34がバーコード82を遮り、さらなる使用済みカセット34を収容できないというメッセージが制御システム28に送られる。このメッセージは、表示スクリーン(不図示)などの使用者に対する出力であるのが好ましい。カセット34が空でも、使用済みカセット34を収容できる使用済みカセット収集ボックス84が滅菌器10内に配置されるまで、そのカセット34は排出されず、新しいサイクルが始まらない。
前側フラグ86及び後側フラグ88が、キャリッジの側面パネル46から外側そして下側に延出している。これらのフラグは、スロットセンサ92のスロット90内をスライドする。スロットセンサ92は、例えば光ビームが遮られるとスロット90内におけるフラグの存在を検出する。前側フラグ86及び後側フラグ88がスロットセンサ92内を移動すると、キャリッジ32の基準位置が制御システム28に送られる。
キャリッジ32の上部パネル48は、上部レール58を中心に回動可能である。上部パネル48と側面パネル46の間のばね94が、キャリッジ32内のカセット34を保持するように上部パネル48を下方に付勢する。排出カム96が、側面パネル46の後側に位置し、排出タブ98に整合している。排出タブ98は、上部パネル48から外側そして下側に延出し、上部パネル48が上方に回動すると側面パネル46の開口100から突き出ることができる。上部パネル48のこのような回動によりカセット34の保持が解除され、排出タブ98が開口100から突き出てカセット34を押し、カセット34がキャリッジ32から使用済みカセット収集ボックス内に落下する。
排出カム96が、上部パネル48の回動を制御する。排出カム96は、概ね三角形であって、外側に面した側面102、前側に面した側面104、及び後側に面した側面106を有する。ここで、図5を参照されたい。排出カム96は、上方に延出したスピンドル108に回動できるように取り付けられている。ばね110が、排出カム96を反時計回りに付勢し、外側に面した側面102が押圧されてアバットメント112に接触している。キャリッジ32が内側に移動すると、排出タブ98が排出カム96の後側に面した側面106に対してカム動作し、これにより排出カム96が時計回りに回動し、上部パネル48を回動させずに排出タブ98が通過することができる。しかしながら、キャリッジ32が外側に移動すると、排出タブ98が、排出カム96の前側に面した側面104に対してカム動作する。この運動の際、排出カム96の外側に面した側面102とアバットメント112の接触により排出カム96が回動しない。従って、排出タブ98のカム動作により、排出タブ98が側面パネル46に向かって横方向に移動し、これにより上部パネル48が上方に回動し、カセット34がキャリッジ32から解放される。
カセット34を挿入する前に、キャリッジ32をその外側位置(図5の左側)に十分に引き戻す。この位置でも、親ねじナット60の前端114がストッパー116に係合し、キャリッジ32が所定の位置に確実に配置される。ここで図6を参照されたい。カセット34を手動で挿入すると、キャリッジ32が内側(図6の右側)に移動し、前側フラグ86がスロットセンサ92内に進入する。この動作は、カセット34を挿入する際の物理的な力によりなされるのが好ましいが、トルクセンサまたは他のセンサを設けて、カセット34がキャリッジ32内に挿入されている時の力を検出してステッピングモータ38がこの動作を代わりに行うことができる。この動作をカセット34の挿入の力に依存する場合は、この動作の前にカセット34がキャリッジ32内に確実に配置されているようにする。
前側フラグ86がスロットセンサ92によって読み取られると、ステッパーモータ38がこの動作を引き継ぎ、キャリッジ32を内側に移動させる。ここで図7を参照されたい。この段階で、スキャナ42がカセット34のバーコード80をスキャンする。制御システム28が、バーコード80から得た情報を解釈して、カセット34が滅菌器10で既に使用されたか否か、及びカセット34が未使用の滅菌剤を含むか否かを決定し、必要に応じて他のデータを確認する。バーコード80の情報は、適切な滅菌に要求される品質基準を満たさないカセットを未承認の製造者が製造できないように暗号化するのが好ましい。
制御システム28がカセット34を拒否すると、排出タブ98が排出カム96を十分に通過するようにキャリッジ32が内側に移送され、次いで図5に示されている挿入位置に戻されて拒否されたカセット34が排出される。カセット34が容認されると、キャリッジ32が、後側フラグ88がスロットセンサ92から出た直後である図8に示されているホーム位置まで引き続いて内側に移送される。
ここで図9及び図10を参照すると、カセット34は、液体滅菌剤120を含む複数のセル118を含む。カセットは様々な構造にすることができる。カセット34は、図示されているように、個々にセル118を覆う硬質の外側シェル122を含む。シェル122は、高衝撃ポリスチレン、高密度ポリエチレン、または高密度ポリプロピレンなどの射出成形されたポリマーから形成されるのが好ましい。セル118は、低密度ポリエチレンなどの中空成形されたポリマーから形成される。しかしながら、より硬質の材料を用いてカセットセル118を形成することができ、この場合は外側シェル122を省略することができる。図示されているカセット34では、シェル122を通る上部開口124及び下部開口126により、上部針70及び下部針72がシェルを通過できる。セル118は、これらの針が容易に刺入できる材料から形成される。セル118がより厚い材料から形成される場合は、針70及び72によって刺入される位置の材料を薄くすることができる。
制御システム28は、それぞれのセル118を抜取りサブシステム40の前に配置するために、基準位置として図8のホーム位置を用いる。キャリッジ32をホーム位置から所定距離移動させて、所定のセル118が抜取りサブシステム40に面するようにする。図9では、セル1が抜取りサブシステム40の前に配置されている。ここで図11を参照すると、アクチュエータ128が抜取りサブシステム40をカセット34に対して移動させ、これにより上部針70及び下部針72がそれぞれ上部開口124及び下部開口126を介してセル118内に刺入する。針が完全に刺入されたら、空気ポンプ74が上部針70を介してセル118内に空気を送る。抜取りサブシステムは、数秒待ってから空気ポンプ74を始動し、弁76を開け、針がセル118内に確実に配置されるようにする。滅菌剤120が下部針72から導管を介して気化器18に送られる。滅菌剤120を抜き取るのに十分な時間が経過したら、空気ポンプ74のスイッチを切り、アクチュエータが抜取りサブシステム40をカセット34から引き離す。
気化器18が真空室14に連結されているため、下部針72が、容易に大気圧よりも低い圧力になる。従って、空気ポンプ74を、任意選択で大気に開放された弁(不図示)に代えることができ、この場合、流入する大気圧の空気がセル118を空にする推進力になる。
上部針70及び下部針72を利用するのではなく、2つの内腔を有する1つの針を用いても良い。一方の内腔が加圧ガスを供給し、他方の内腔が液体滅菌剤を抜き取る。さらに別の構成では、好ましくはこのような2内腔針を用いて、セル118の上部から垂直または実質的に垂直にセル118を刺入する。こうすることで、針をセル118に刺入した時にできる孔からの漏れを最小限にすることができる。このような刺入では、最大限に抜き取れるように針の先端部がセル118の底に近づくことができる。セル118の内容物の一部のみを抜き取りたい場合は、1つの方法として、下部針72や前記した2内腔針などの滅菌剤を抜き取る針を、セル118の抜き取りたいレベルまで下げて配置することができる。その位置の上側の液体滅菌剤は抜き取られ、下側の滅菌剤は抜き取られずに残される。これは、上記した垂直方向に移動する針を用いると特に便利である。
ここで図12を参照されたい。制御システム28が新たに一定量の滅菌剤120を必要であると決定する度に、ステッパーモータ38がカセットを移動させて次のセル118を抜取りサブシステム40の前に配置し、新たな抜取りを行う。所定の滅菌サイクルに対して、複数の抜取りを行うことができる。カセット34を使い果たしたら、上記したように、キャリッジ32が挿入位置に向かって移動し、これにより排出タブ98が排出カム96に対してカム動作して上部パネル48が上方に回動し、排出タブ98が開口100から突き出て、カセット34がキャリッジ32から押し出される(図13を参照)。カセット34が使用済みカセット収集ボックス84内に落下し、キャリッジ32が挿入位置(図5を参照)に戻る。
前記した説明は、カセット・ハンドリング・システムの動作の詳細である。図14に、ブロック図の形で、カセット・ハンドリング・システム12の基本動作が示されている。
内腔強調表示(Lumen Claim)
一般に、滅菌器及びそのサイクルのパラメータは、滅菌できる装置が過度に制限されないように、できる範囲の最大負荷の滅菌が可能となるように最適化する。滅菌するのに最も困難な部分の1つである細くて長い内腔は、滅菌処理の有効性すなわち所定の直径及び長さの内腔を有する装置を滅菌できるかを決定する事実上の基準である。滅菌できる内腔がより長くてより細ければ、滅菌器サイクルがより効率的である。従って、滅菌器は、内腔の直径と内腔の長さが、例えば1mm×100mmの内腔強調表示を達成すべきである。内腔強調表示は、内腔を形成する材料も含むことができる。一般に、内腔強調表示は、米国食品薬品局などの監督官庁によって認可された強調表示であるが、滅菌器及びサイクルにより効率的に滅菌できる内腔を単に表すことができる。一般に、滅菌とは、問題の微生物が10-6に減少することである。過酸化水素を用いた滅菌システムでは、滅菌に適した微生物は、ジェオバシラス・ステアロサーモフィラス(Geobacillus stearothermophilus)である。
最大内腔強調表示を達成するには滅菌器10を常に稼動させるのではなく、滅菌のために導入する装置によって滅菌器10を様々なサイクルで稼動させるのが望ましいであろう。オペレータは、導入する最も困難な内腔装置に基づいて滅菌器10に導入する際に内腔強調表示を選択し、次いでその内腔強調表示を制御システム28に入力するのが好ましい。或いは、バーコードなどで装置自体を符号化し、装置が導入された時にスキャンされ、制御システム28が、スキャンした最も困難な内腔装置に基づいて特定の内腔強調表示に適した適当なサイクルを選択することができるようにする。滅菌器にプログラム可能な一連の内腔強調表示サイクルには、(a)1mm×1,000mm、(b)1mm×500mm、(c)2mm×100mm、(d)内腔なし、が含まれる。要求の低い内腔強調表示に対するサイクルを、注入する滅菌剤を減らす、濃度の低い滅菌剤を使用する、接触時間を短くする、または要求する真空を下げる(圧力が高い)などして調節することができる。一般に、低濃度の滅菌剤を用いると、滅菌する器具をソフトに処理できるという利点が得られる。
異なった内腔の滅菌サイクルの最適化で柔軟性を得るには、所定の内腔強調表示サイクルに対して最適化された多数の滅菌剤を有するカセット34を用いるのが好ましい。内腔強調表示は、カセット34に適した滅菌器のモデルや有効期限などの他のデータと共にバーコード80に符号化するのが好ましい。
バーコード80の推奨されるデータレイアウトは、(a)カセット34のための滅菌器モデル(ルックアップテーブルに関連した3個の2進数)、(b)有効期限(所定の日付からの月数を表す8個の2進数)、及び(c)内腔強調表示(ルックアップテーブルに関連した3個の2進数)のフィールドを含む。別法では、内腔強調表示は、好ましくはmm単位の内腔の内径フィールドとdm単位の内腔の長さフィールドのそれぞれで表すことができる。さらに、表1aの最後の行に例示されているように、寸法が異なっていても複数の内腔に必要な処理は同じである。同等の内腔の1つをバーコード80に符号化し、滅菌器の制御システムを同等の内腔でプログラムするのが好ましい。様々な方式の符号化が本発明の範囲内で可能である。
表1a及び表1bに、特定の内腔を処理するために、どのようにサイクルのパラメータを変更できるかが示されている。
Figure 0005296162
Figure 0005296162
単に内腔のデータを入力するだけでなく、制御システム28は、複数の入力が可能であり、この情報を用いてどのように後続の滅菌サイクルを行うべきかを決定することができる。このような入力には、負荷がラップ(例えば、セントラル・サプライ・ルームの「CSR」ラップなど)されているか否か、負荷の重量、物品の数(より好ましくは、硬性内視鏡または可撓性内視鏡などの特定の種類の物品の数)、プラスチックの割合などの負荷の材質、限定するものではないがポリアミド、ポリウレタン、シリコーンゴム、PVCs、ポリメチルメタクリレート、及びポリスルホンなどの過酸化水素を高度に吸収するポリマーの存在または割合、完全な滅菌か或いは単に高レベルの殺菌が必要なのか、が含まれる。このような入力の一部は、追加の適切なセンサを備えた機械で決定することができる。例えば、負荷の重量は、好ましくは滅菌器10内に組み込まれたある種の目盛りまたはプラズマの力の測定によって決定することができる。
滅菌器10は、温度、圧力、滅菌濃度、及びプラズマの力を測定するセンサを含め、様々なセンサを有する。使用者の入力と共にこれらを用いて、制御システムが最も効率的に負荷を十分に処理するように滅菌サイクルのパラメータを調節する。表2に、複数の使用者の入力に対して、どのようにサイクルを変更できるかが例示されている。
Figure 0005296162
本発明の一態様では、使用者がまず、1または複数の標準サイクルか、1または複数の使用者がプログラムしたサイクルを選択する、或いはサイクルをデザインするために負荷及び処理データを入力する。負荷データを入力する場合は、使用者がまず、滅菌剤または高レベルの殺菌剤のどちらが必要かを選択する。滅菌剤が選択された場合、使用者が、ラップされた容器または物品を負荷が含むかを入力するのが好ましい。使用者が、負荷が内腔を含む否かの第2の入力をする。負荷が内腔を含まない場合は、その負荷の全体の重量及び材料を入力する。これらの入力は物品ごと、または集合体として行うことができる。負荷が内腔を含む場合は、内腔の長さや内腔の内径などの追加データも入力できる。これもまた、最も困難な1つの内腔として、または物品ごとに入力することができる。第3に、使用者が、その負荷で予熱ステップや水分除去ステップを行うべきか否かなどの負荷準備情報を入力することができる。別法では、制御システムは、これらのステップが入力されたデータに基づいて行うべきか否かを推奨または決定することができる。これらのステップにより全体の処理時間が長くなるため、場合によっては、使用者がサイクルの迅速化のためにこれらのステップを省略することができる。第4に、使用者が、滅菌剤(バルクまたはカセット)の供給源、滅菌剤の濃度、滅菌剤の量、及び滅菌剤の種類についてのデータを入力することができる。この一部もまた、例えばどのタイプのカセットを導入すべきかのメッセージを使用者に提供することもできる入力されたデータに基づいて制御システムによって推奨または決定されるであろう。最後に、残渣除去についての情報を入力することができる。すなわち、サイクルの最後で残渣除去ステップを行うべきか、そして熱、プラズマ、滅菌空気のパージ、真空、またはこれらの組合せを行うべきかについて入力することができる。この情報もまた、入力されたデータに基づいて制御システムによって推奨または決定されるであろう。使用者が、このサイクルの設定の保存を選択して、同様の装置の後半のサイクルに対してサイクルメニューから選択することができる。後に適切なサイクルを容易に検索できるように、処理を行う器具セットによってサイクルの設定に名称を付与することができる。
サイクル変更の決定は、好ましくは試験データによって裏付けられた負荷の変更に対する既知のサイクルの変更に基づいたサイクル修正を利用するルックアップテーブルに基づいて行うことができる。例えば、様々な直径及びIDの内腔に対して行われた試験により、確実な滅菌を行える滅菌剤の濃度及び曝露時間を決定することができる。加えて、統合された滅菌剤の曝露(量と時間)の計算を利用することができる。例えば、実験から、全体の統合された曝露による確実な滅菌を維持したまま滅菌剤の量や時間を変更して、特定の内腔を、特定の統合された滅菌剤の曝露により上手く滅菌できることが分かった。
カセット34及び使用済みカセットボックス84のバーコードを読み取るシステムを、一般にRFIDタグと呼ばれる無線周波識別タグに交換することができる。RFIDシステム130が図15に示されている。RFIDシステム130は、キャリッジ32に配置されたカセット挿入アンテナ136にSPDTリードリレー134を介して接続された制御装置132、及び使用済みカセットボックス84の下側に配置されたカセット廃棄アンテナ138を含む。それぞれのカセット34は、カセットRFIDタグ140を有する。同様に、それぞれの使用済みカセット収集ボックス84は、収集ボックスRFIDタグ142を有する。好ましくは、制御装置132は、テキサス州ダラスに所在のテキサス・インスツルメンツ社(Texas Instruments)のテキサス・インスツルメンツ多機能リーダーモジュールS4100を含み、RFIDタグ140及び142は、テキサス・インスツルメンツRFIDタグRI‐101‐112Aを含む。
制御システム28(図1)は、これらのアンテナの1つ、例えばカセット挿入アンテナ136を選択して、信号をリレー134に送ってこのアンテナをRFID制御装置132に接続することができる。このアンテナが、カセット34及びその内容物を識別するカセット挿入RFIDタグ140にストアされた情報を読み取る。この読み取られた情報は、バーコードで読み取られる情報に類似しているが、好ましくは、RFIDタグ140は、そこにストアされた情報を更新することができる。従って、カセット34内の個々のセル118の充填状態などの追加情報をRFIDタグにストアすることができる。従って、カセット34が一旦取り外されてから再び滅菌器10または別の滅菌器10に挿入されたとしても、制御システム28は、カセット34内の個々のセル118のそれぞれの状態を知ることができる。これにより、一部が使用されたカセット34を再使用することができる。また、RFIDタグ140は、バーコード80よりも多くのデータを保持することができるため、カセット34、その内容物、及び製造についてのより多くの情報を保存することができる。
使用済み収集ボックスアンテナ138は、使用済み収集ボックスRFIDタグ142を読み取って、使用済みカセット収集ボックス84の存在の有無を決定する。ボックス84の固有の識別子、ボックス84の能力、ボックス84内に現在幾つのカセット34があるか、その中のセル118の幾つが空でないかなどの他のデータをRFIDタグ142に保存することができる。制御システム28は、ボックス内に幾つのカセット34が排出されたかを調べて、使用済みカセット34をさらに収容できるか否かを決定することができる。アンテナ138はまた、カセットRFIDタグ140を読み取り、ボックス84内のカセット34の数をカウントすることができる。ボックス84が一杯になると、制御システム28がオペレータに、スクリーン上のメッセージとして警告を発する。このメッセージは、ボックス84内のカセット34についての情報を含むこともできる。例えば、カセット34の一部が完全に抜き取られていない場合、オペレータはこれを知らされて、より慎重な廃棄を指示すべきか否かを決定することができる。
RFID技術は、言及することを以ってその開示内容の全てを本明細書の一部とする米国特許第6,600,420号、同第6,600,418号、同第5,378,880号、同第5,565,846号、同第号5,347,280、同第5,541,604号、同第4,442,507号、同第4,796,074号、同第5,095,362号、同第5,296,722号、同第5,407,851号、同第5,528,222号、同第5,550,547号、同第5,521,601号、同第5,682,143号、及び同第5,625,341号に開示されている。
RFIDタグは通常、カセット34などの物体に目立たないように配置できるように薄い形状因子で製造された集積回路及びアンテナを含む。アンテナ136及び138によって送られた無線周波エネルギーが、RFIDタグ140及び142内のアンテナに十分な電流を誘導し、その中の集積回路に電力を供給する。ある種のRFIDタグは、独自の電源を有し、より長い検出範囲を有するが、これには追加の費用がかかり、本発明の使用には適切ではないであろう。
図16に、RFIDタグ140及び142内のメモリのメモリマップが示されている。64ビットの固有ID(UID)が、工場で設定され、変更することができない。それぞれのRFIDタグは、固有の番号を有する。64の32ビットのブロックを使用者がプログラムすることができる。これらには、製造年月日、有効期限、製造ID、製造番号、ロット番号、製造地、セルの充填状態、滅菌剤の濃度及び種類、及び滅菌器10内で使用する時間などの情報を含めることができる。
ある種の滅菌剤は熱による影響を受ける。RFIDタグ140は、任意選択で温度収集器具を含み、タグの情報を更新することができる。所定時間に対する最大温度または過剰温度などの設計温度のプロフィールが限度を超えると、カセット34を制御システム28によって排出することができる。温度測定RFIDタグは、独国ドレスデンに所在のKSWマイクロテック社(KSW-Microtec)及び加国ブリティッシュ・コロンビア州ケロウナ(Kelowna)に所在のアイデンテック・ソリューションズ社(Identec Solutions, Inc.)が販売している。カセット34が配置された滅菌器10の内部は、周囲温度よりも高いであろう。従って、最大滞留時間(搭載保管期限)をタグ140に保存したり、あるいは、カセットが滅菌器内に存在した時間をタグ140に更新したりすることが有利であろう。
滅菌器10の滅菌測定器具を検査するには、1または複数のセル118内に水または他の流体が入っているカセット34を用意すると便利である。カセット34の特別な性質及びその内容物についての情報をRFIDタグに書き込むことができる。
サイクル中に、滅菌器は、セル118の内容物の一部のみが必要な場合がある。例えば、特定のサイクルに、1個半のセルの内容物が必要な場合がある。内容物が半分残ったセル118を保管し、次のサイクルでそのセル118から残った内容物を抜き取ることができる。
タグ140及びタグ142と制御装置132との間の通信は暗号化するのが好ましい。例えば、UIDを8ビットのキーで排他的OR演算(XORed)して、データを暗号化するための様々なキーを作ることができる。データ暗号化規格(DES)、トリプルDES、非対称暗号化規格(AES)、またはRSAセキュリティなどの暗号化アルゴリズムを暗号化に用いることができる。RFID制御装置132がデータを読み取り、制御システム28のアルゴリズムがそのデータを解読して保存されている情報を解き明かす。
他の方法を用いても、カセット34と滅菌器10との間の通信を確立することができる。例えば、磁気符号化ストリップを用いるなどしてカセット34に情報を磁気的に保存し、滅菌器の磁気読取り装置で読み取ることができる。日に日に無線技術が安価になっているため、カセット34が、電動RFIDタグなどの能動送信機と電源(すなわち、バッテリ)、ブルートゥース、802.11b、または他の通信規格を含むことが考えられる。
さらに、滅菌器10をその製造者または販売者などの供給元に返信するように設定し、その性能及びカセット34の性能についての情報を送ることができる。例えば、滅菌器内の滅菌モニターがサイクル中に滅菌剤を検出せず、カセットが空またはカセット内の滅菌剤が悪いなどのある種の故障を示した場合に、カセット34の性能の低下を確認することができる。次いで、不適切に製造されたバッチのカセット34を迅速に識別して回収することができる。このような通信には、電話、ページャー、無線電話回線、またはインターネットを用いることができる。
ここで図17及び図18を参照されたい。使用済みカセット収集ボックス84は、印刷厚紙や他のストックの1枚のシートから折るのが好ましい。図17に、折る前のブランク150が示され、図18に、使用済みカセット収集ボックス84に折られたブランク150が示されている。
ブランク150は、一連の折り曲げ線(破線)と切れ目によって、底部パネル152、側面パネル154、端部パネル156、及び上部フラップ158に分割されている。折り曲げタブ160が、側面パネル154から横方向に延出している。別の折り曲げタブ162が、端部パネル156から横方向に延出している。バーコード82が、図18に示されている構造に折った時に使用済みカセット収集ボックス84の内側上部の角の見える位置の側面パネル154に印刷されている。一対の上部フラップ固定タブ164が、上部フラップ158から延出しており、収集ボックス84を閉じる時には、この固定タブ164を反対側の上部フラップ158のスロット166内に差し込むことができ、収集ボックス84を開く時には、この固定タブ164を底部パネル152と側面パネル154が交差する位置にあるスロット168内に差し込むことができる。
収集ボックスを折るために、側面パネル154の折り曲げタブ160を上方に折り曲げ、次いで側面パネル154を上方に折り曲げて、折り曲げタブ160を底面パネル152と端部パネル156の交差部分に整合させる。次いで、端部パネル156を上方に折り曲げ、端部パネル折り曲げタブ162を折り曲げタブ160に向かって下方に折り曲げる。端部パネル折り曲げタブ162の固定タブ170を、底面パネル152と端部パネル156の交差部分のスロット172内に差し込む。
収集ボックス84を図18に示されている開いた状態にするために、上部フラップ158を外側下方に折り曲げて、固定タブ164をスロット168内に差し込む。収集ボックス84が使用済みカセットで一杯になったら、上部フラップ158を上方に向かって外側折り曲げ、次いで固定タブ164を反対側の上部フラップ158のスロット166内に差し込むことができる。このようなユニークな折り曲げ方法により、上部フラップ158が邪魔にならずに使用済みカセット34を開いた収集ボックス84内に容易に入れることができ、使用済みカセット34で一杯になったら収集ボックス84を容易に閉じることができる。
図19に、カセット34に類似したカセット200が示されている。しかしながら、カセット200は、そのカセット200を保護する外側スリーブ202内に挿入する。外側スリーブ202は、好ましくは液体滅菌剤を吸収でき、滅菌サイクルの後にカセット200に残った液体滅菌剤の全ての液滴を吸収して使用者が滅菌剤に触れるのを防止する。図20に、代替のカセット・ハンドリング・システム204内のカセット200が示されている。
このシステム204では、カセット200及びスリーブ202を開口205内に挿入する。ローラ207により、カセット200及びスリーブ202がシステム204内に移送され、そこでフラップ208上のバーコード206が窓211及びスリーブ202を介してバーコード読取り装置210によって読み取られ、その情報が制御システム212に送られる。制御システム212は、適切なカセット200がシステム204内に挿入されたかをチェックし、次いでカセット200をスリーブ202から取り出すようにローラ207に信号を送る。バーコード206は、上記した内腔強調表示で符号化されるのが好ましい。
カセット200がスリーブ202に戻されると、フラップ208が所定の位置から押し出されるため、カセット200及びスリーブ202がシステム204内に再び挿入されてもフラップ208が読み取られず、使用済みカセット200の使用が防止される。もちろん、フラップ208を用いる代わりに、フラップのないスリーブ202またはカセット200にバーコードを印刷して、窓211から見えるようにすることができる。この場合、カセットが使用されていないことを確認する上記した方法を用いるのが好ましい。
カセットのパッケージング
図21に、カセット34に類似したカセット302のパッケージングシステム300が例示されている。カセット302は、液体不浸透性の透明な外側ラップ304内に受容されている。ラベル306及びバーコード308はラップ304を介して視認することができる。RFIDタグまたは他のタグを、バーコード308の代わりまたはバーコード308を補完するために用いることができる。ラップ304は、透明な配向ポリプロピレンから形成するのが好ましい。ラップ304の内側に取り付けられた吸収ウエブ310が、カセット302の過酸化水素を含む部分を覆っている。吸収ウエブ310は、超吸収ポリマーが含浸されたメルトブローン(melt blown)ポリプロピレンの不織布基質から形成するのが好ましい。本発明において、用語「超吸収ポリマー」は、0.5psig(約3.4kPa)の圧力下でカセット302の液体滅菌剤を重量にして少なくとも約30倍、吸収及び保持できる材料を指す。好適な超吸収ポリマーの例として、ポリアクリルアミド及びポリアクリレート、特に架橋ポリアクリル酸ナトリウムを挙げることができる。好適な超吸収ウエブの一例として、テネシー州ナッシュビル(Nashville)に所在のBPAファイバーウエブ社(BPA Fiberweb)が販売するKorma HY0301038を挙げることができる。
パッケージングシステムは、例えば接着剤を用いて吸収ウエブ310を透明なポリプロピレンのシート312に付着させ、次いでカセット302をその上に配置して形成するのが好ましい(図22を参照)。シート312及びウエブ310でカセット302を覆い、ぞれぞれの縁部を接着してシール314を形成する。
吸収ウエブ310は、好ましくは耐火性であって、滅菌剤と有害な反応を起こさないのが好ましい。超吸収ポリマーの量は、カセット内の滅菌剤の全てを吸収し、2psi(約13.8kPa)または3psi(約20.7kPa)の外圧がかかっても吸収した滅菌剤を漏らさずに保持するのに十分な量とするのが好ましい。前記した実施形態と同様のスリーブを用いることができるが、好ましくは耐火性であって、滅菌剤と有害な反応を起こさない材料から形成するのが好ましい。滅菌剤の存在を示す変色インジケータが外側ラップ304内に配置されており、滅菌剤がカセット302から漏れ出している場合に使用者にラップを開封すべきでないことを示すために、その外側ラップ304を介して変色インジケータを確認できる。水で溶かす滅菌剤を用いる場合、3M社が販売するULTRA THIN WATER CONTACT INDICATOR TAPE 5559などのインジケータが水の存在を示すことができる。
本発明は特定の実施形態を用いて説明してきたが、限定目的ではなく単なる例示目的であり、添付の特許請求の範囲は従来技術の許す範囲で最大限に広く解釈されるべきである。
〔実施の態様〕
(1)滅菌処理に用いるカセットであって、
酸化滅菌剤を含む1または複数のセルを内部に有する本体を含み、
前記本体が、エンベロープ内にパッケージングされており、
前記エンベロープが、前記酸化滅菌剤の超吸収ポリマー吸収材を含む耐火性の吸収材料を含む、カセット。
(2)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記超吸収ポリマーが、2.8psig(19.3kPa)の圧力で液体過酸化水素を漏らさずに保持する、カセット。
(3)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記吸収材料がウエブ内に保持され、前記ウエブが前記本体を覆っている、カセット。
(4)実施態様(3)に記載のカセットであって、
前記吸収材料が前記ウエブに結合された、カセット。
(5)実施態様(3)に記載のカセットであって、
前記ウエブが前記エンベロープに取り付けられた、カセット。
(6)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記吸収剤の量が、前記1または複数のセル内の前記酸化滅菌剤の全てを吸収するのに十分な量である、カセット。
(7)実施態様(6)に記載のカセットであって、
前記吸収材料が、最大で少なくとも2.8psig(19.3kPa)の圧力がかかっても前記1または複数のセル内の前記酸化滅菌剤の全てを保持できる、カセット。
(8)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記酸化滅菌剤が過酸化水素を含む、カセット。
(9)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記エンベロープ内に、そのエンベロープの外側から視認できる、液体の存在のインジケータをさらに含む、カセット。
(10)実施態様(9)に記載のカセットであって、
前記インジケータが前記酸化滅菌剤の存在を示す、カセット。
(11)実施態様(9)に記載のカセットであって、
前記酸化滅菌剤が水で溶かされた溶液であり、前記インジケータが水の存在を示す、カセット。
(12)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記超吸収材料がポリアクリレートを含む、カセット。
(13)実施態様(12)に記載のカセットであって、
前記超吸収ポリマーが架橋ポリアクリル酸ナトリウムを含む、カセット。
(14)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記超吸収ポリマーがポリアクリルアミドを含む、カセット。
(15)実施態様(1)に記載のカセットであって、
前記超吸収ポリマーが不燃性である、カセット。
本発明に従ったカセットを用いる滅菌器のブロック図である。 本発明に従ったカセット・ハンドリング・システムの後方からの斜視図である。 図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 使用済みカセット収集ボックスを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 挿入された位置にあるカセット・ハンドリング・システムのキャリッジを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの後方からの斜視図である。 ホーム位置に向かって移動するカセット・ハンドリング・システムのキャリッジを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの後方からの斜視図である。 カセット上のバーコードを読める位置にあるカセット・ハンドリング・システムのキャリッジを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの後方からの斜視図である。 ホーム位置にあるカセット・ハンドリング・システムのキャリッジを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの後方からの斜視図である。 カセットの第1のセルを刺入する位置にあるカセット・ハンドリング・システムのキャリッジを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 カセット内のセルを示すカセットの断面図である。 カセットの第1のセルに刺入している抜取りサブシステムの上下の針を示す図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 カセットの最後のセルを刺入する位置にある抜取りサブシステムの上下の針を示す図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 排出されたカセットを示す図2のカセット・ハンドリング・システムの前方からの斜視図である。 カセット・ハンドリング・プロセスのフローチャートである。 RFID技術を用いた本発明のカセット・ハンドリング・システムの代替の実施形態の後方からの斜視図である。 図15に示されているカセットのRFIDタグのメモリマップを示す図である。 図4の使用済みカセット収集ボックスに折り曲げる前のブランクの平面図である。 使用済みカセット収集ボックスに折り曲げられた図17のブランクの斜視図である。 外側スリーブを有する本発明に従ったカセットの斜視図である。 図19のカセット及びスリーブを処理するためのカセット・ハンドリング・システムの側面図である。 本発明に従ったパッケージングシステム内に受容された本発明に従ったカセットの平面図である。 パッケージの最終的な閉止の前の図21のカセット及びパッケージングシステムの平面図である。

Claims (15)

  1. 滅菌処理に用いるカセットであって、
    酸化滅菌剤を含む1または複数のセルを内部に有する本体を含み、
    前記本体が、エンベロープ内にパッケージングされており、
    前記エンベロープが、前記酸化滅菌剤の超吸収ポリマー吸収材を含む耐火性の吸収材料を含み、
    前記セルが、前記本体を通る上部開口及び下部開口を通して穿通可能に構成されることにより、前記上部開口から前記セルへと空気が流入し、前記セル内の前記酸化滅菌剤が前記下部開口を通して移送される、カセット。
  2. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記超吸収ポリマーが、2.8psig(19.3kPa)の圧力で液体過酸化水素を漏らさずに保持する、カセット。
  3. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記吸収材料がウエブ内に保持され、前記エンベロープの内側で前記ウエブが前記本体を覆っている、カセット。
  4. 請求項3に記載のカセットであって、
    前記吸収材料が前記ウエブに結合された、カセット。
  5. 請求項3に記載のカセットであって、
    前記ウエブが前記エンベロープに取り付けられた、カセット。
  6. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記吸収材料の量が、前記1または複数のセル内の前記酸化滅菌剤の全てを吸収するのに十分な量である、カセット。
  7. 請求項6に記載のカセットであって、
    前記吸収材料が、最大で少なくとも2.8psig(19.3kPa)の圧力がかかっても前記1または複数のセル内の前記酸化滅菌剤の全てを保持できる、カセット。
  8. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記酸化滅菌剤が過酸化水素を含む、カセット。
  9. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記エンベロープ内に、そのエンベロープの外側から視認できる、液体の存在のインジケータをさらに含む、カセット。
  10. 請求項9に記載のカセットであって、
    前記インジケータが前記酸化滅菌剤の存在を示す、カセット。
  11. 請求項9に記載のカセットであって、
    前記酸化滅菌剤が水で溶かされた溶液であり、前記インジケータが水の存在を示す、カセット。
  12. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記超吸収材料がポリアクリレートを含む、カセット。
  13. 請求項12に記載のカセットであって、
    前記超吸収ポリマーが架橋ポリアクリル酸ナトリウムを含む、カセット。
  14. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記超吸収ポリマーがポリアクリルアミドを含む、カセット。
  15. 請求項1に記載のカセットであって、
    前記超吸収ポリマーが不燃性である、カセット。
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