JP2001247134A - 液体入りの容器を輸送するための封筒 - Google Patents

液体入りの容器を輸送するための封筒

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JP2001247134A
JP2001247134A JP2000390956A JP2000390956A JP2001247134A JP 2001247134 A JP2001247134 A JP 2001247134A JP 2000390956 A JP2000390956 A JP 2000390956A JP 2000390956 A JP2000390956 A JP 2000390956A JP 2001247134 A JP2001247134 A JP 2001247134A
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envelope
sheet
packaging bag
liquid
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JP2000390956A
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Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Yoshio Takamura
善雄 高村
Toshihiro Shigematsu
俊広 重松
Kazunori Ito
和徳 伊藤
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Seiko Epson Corp
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Seiko Epson Corp
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はインクの一部が残っているインクカ
ートリッジ等のプラスチック容器を送付する際に、煩雑
な箱詰め作業が不要で、クッション性に優れ、液体吸収
容量が大きく、たとえインクが容器から漏れても封筒外
にインクが漏出しない封筒を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 封筒のシート状基材の少なくとも一方に
フィルム層を積層又は貼り合わせた包装袋の内部にパル
プ、レーヨン、コットン等の吸水性繊維を含有し水流交
絡されたシートからなる液体吸収体をセットする事によ
り、クッション性に優れ、液体吸収容量が大きく、たと
えインクが容器から漏れても封筒外にインクが漏出しな
い封筒が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体入りの容器を
輸送するための封筒であり、クッション性に優れ、液体
吸収容量が大きく、たとえインクが容器から漏れても封
筒外にインクが漏出しない封筒に関すものである。特
に、郵便でも送付可能な封筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に液体の入った缶、瓶、プラスチッ
ク等の容器を輸送する場合、輸送中の振動、衝撃、圧力
に耐えるように頑強な箱やケースに入れて、更に割れや
すい容器の場合は箱の中に綿等の液体吸収材を入れてい
た。
【0003】近年、パーソナルコンピューターの普及に
伴い、インクジェットプリンターが企業や官公庁はもと
より各家庭にも導入されてきている。インクジェットプ
リンターのインクは、ポリプロピレン等のプラスチック
製のインクカートリッジ(以下、I/Cと略することが
ある)に入れられており1色のインクがなくなると、不
燃ゴミとして捨てられる場合が多かった。しかし、近年
の不燃ゴミ問題と環境保護の観点から製造メーカーによ
るI/Cの回収が始められている。企業や官公庁などま
とまった量の使用済みI/Cが出る場合、箱詰めして製
造メーカーやリサイクル施設等に送付できるが、家庭で
使用されたI/Cは量がまとまりにくく、1個や2個を
送付する為に液体吸収材を入れた箱を準備して送付する
ことは手間が掛かり、費用も多く掛かってしまう。その
ため、リサイクルされずに不燃ゴミとして捨てられてい
るのが現状である。そこで、特開平05−305791
号公報では消耗品の容器、容器包装材及び回収方法とし
て、事務機器の使用に伴って消耗される交換可能な消耗
品の容器の包装材において、使用済みの消耗品の容器を
収納でき、返送回収するための宛名及び輸送に係わる事
項が記載されている返送用封筒が同梱されていることを
特徴とする消耗品の容器包装材、及び返送用封筒は内部
に防水部材を有することを特徴とする消耗品の容器包装
材が開示されている。しかしながら、同公報には返送用
封筒内部にビニール、ポリエチレン等の防水部材を施す
ことも有効であること、及び防水性部材の内側に吸水性
部材を設けても差し支えないとの記載があるだけであ
る。ところで、インクジェットプリンター用のI/Cに
充填されているインクは、紙に噴射された後に瞬時に浸
透するように調合されており、紙製の封筒に使用済みI
/Cを入れて輸送した場合、振動や衝撃でI/Cに残っ
ているインクが封筒内に漏れだし瞬時に封筒の表面に達
し他の輸送物を汚してしまう。また、単に封筒内部にビ
ニール、ポリエチレン等の防水部材を施してもI/Cの
エッジは尖っており、落下や振動によって防水部材に傷
や破れが生じてインクが漏れてしまう。また、防水性部
材の内側に吸水性部材を設けても、I/Cのエッジによ
る防水部材の傷や破れは解消されない。さらに、インク
の漏出量が吸水性部材のインク吸収容量を超えた場合は
封筒外部へのインクの漏れは顕著になる。かかる問題に
ついて、上記公報に開示の技術では十分解決する事は出
来ないのが実状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題に鑑み、本
発明はインクの一部が残っているI/C等のプラスチッ
ク容器を送付する際に、煩雑な箱詰め作業が不要で、ク
ッション性に優れ、強度があり、液体吸収容量が大き
く、たとえインクが容器から漏れても封筒外にインクが
漏出しない封筒を提供することを課題とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記問題点を解決すべ
く、封筒の表面材となる包装袋の材質と構成、包装袋の
内部に設置する液体吸収体の設計を中心に鋭意検討した
結果、クッション性に優れ、液体吸収容量が大きく、た
とえインクが容器から漏れても封筒外にインクが漏出し
ない封筒が得られることを見いだした。
【0006】即ち、本発明の液体入りの容器を輸送する
ための封筒は、以下に示す構成態様である。
【0007】(1)第一の発明の封筒は、シート状基材
の少なくとも一方の面にフィルム層を積層又は貼り合わ
せた積層体から構成された、インクを注入しても漏れが
ないようにつくられた包装袋において、包装袋の内部に
液体吸収体を有してなることを特徴とするものである。
【0008】(2)上記(1)に記載の封筒に関し、液
体吸収体が吸水性繊維を含有してなるシート状物である
ことを特徴とするものである。
【0009】(3)上記(1)または(2)に記載の封
筒に関し、液体吸収体が吸水性繊維を含有してなる袋状
物であることを特徴とするものである。
【0010】(4)上記(1)(2)又は(3)に記載
の封筒に関し、包装袋の内部に内袋が設けられ、該内袋
の内部に液体吸収体が設置されてなることを特徴とする
ものである。
【0011】(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の封筒に関し、吸水性繊維がパルプ、レーヨン、コッ
トンのいずれか一種以上を含有することを特徴とするも
のである。
【0012】(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の封筒に関し、液体吸収体が水流交絡されてなること
を特徴とするものである。
【0013】(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記
載の封筒に関し、液体吸収体が吸水性樹脂を含有するこ
とを特徴とするものである。
【0014】(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記
載の封筒に関し、シート状の液体吸収体が一層又は二層
以上からなることを特徴とするものである。
【0015】(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記
載の封筒に関し、積層体から構成された、インクを注入
しても漏れがないようにつくられた包装袋がフィルム層
面どおしで接着されていることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の封筒について詳細
に説明する。
【0017】(包装袋)本発明において用いられる包装
袋の構造は、例えば外側からシート状基材/フィルム
層、あるいはその反対に積層された2層構造、又はフィ
ルム層/シート状基材/フィルム層あるいはシート状基
材/フィルム層/シート状基材の3層構造等が挙げられ
るが、包装袋の液体密封性、製袋加工性を考慮すると包
装袋の最内層はフィルム層であることが好ましい。製袋
加工する場合の一例として外側からシート状基材/フィ
ルム層の2層構造の積層体のフィルム層同士を合わせて
3辺をヒートシールすることにより液体密封性は完全な
ものになる。しかし、逆にシート状基材同士を合わせて
ヒートシールして製袋した場合は通常の水の場合は密封
性が得られても、I/C中のインクは非常に表面張力が
低く浸透性の高い液体であるのでシート状基材の繊維の
隙間に浸透し、やがては包装袋の外部まで達してしまう
ことがある。
【0018】(シート状基材)シート状基材は包装袋を
構成する為のベースとなるものであり一般的な紙で構成
された郵便用の封筒に相当するものである。そのため、
シート状基材の素材は輸送する内容物が透けて見えない
ように光の散乱係数の高い素材が好ましく、パルプから
なる紙、耐水化された紙、着色したポリエステルシー
ト、二酸化チタンや炭酸カルシウム等の無機顔料を練り
込んだシート、合成繊維からなる不織布、合成繊維にパ
ルプを一部含有した不織布などが使用できる。シート状
基材の厚みは50〜500ミクロンの範囲が好ましく、
より好ましくは70〜300ミクロンである。厚みが5
0ミクロン未満の場合、輸送中の衝撃の際に内容物のエ
ッジ等で傷つき穴があく危険がある。一方500ミクロ
ンを超えた場合、穴のあく危険はないものの経済的に好
ましくない。本発明のシート状基材は剛直性、破裂強
度、印刷適性、引張強度、ラミネート適性を考慮すると
着色したポリエステルシート、二酸化チタンや炭酸カル
シウム等の無機顔料を練り込んだシート、合成繊維から
なる不織布、パルプを一部含有した不織布が好ましい。
更に筆記性をも加味すると合成繊維にパルプを一部含有
した不織布がより好ましく、特に湿式抄紙法で作製した
不織布は厚みの均一性、不透明性の均一性の観点からよ
り好ましい。湿式抄紙法で作製する不織布に熱接着性繊
維を含有することによりラミネート適性は更に向上する
為、合成繊維の一部を熱接着性繊維と置換することが更
に好ましい。熱接着性繊維は通常、シート状基材の引張
強度、引き裂き強度、腰(硬さ)を向上させる為に用い
られるが、本発明ではフィルム層等との積層や貼り合わ
せをする場合の接着強度を高める役割も同時に果たす。
シート状基材を作製する段階では、乾燥工程にて熱接着
性繊維同士及びその他の繊維との交点を接着する事によ
り各種強度を高める働きをする。乾燥工程では熱接着性
繊維の融点以上に加温する必要があり、シリンダードラ
イヤーを使用した乾燥機では通常90〜150℃の範囲
内である。しかし、エアドライヤー方式の乾燥機の場合
は、熱風温度が200℃以上に達する装置もあるが、シ
ート状基材全体の温度が90〜150℃になるようにコ
ントロールできれば何ら差し支えない。熱接着性繊維の
融点はドライヤーへの負荷を小さく、少ない熱エネルギ
ーで融着することが望ましいことから融点はおおむね7
0〜130℃であるため、ドライヤーの温度は90〜1
50℃の範囲が好ましい。150℃を超えた過剰な加熱
は熱エネルギーの無駄になるばかりでなく、熱接着性繊
維から溶融した部分が滴下して繊維の交点に留まりにく
くなり逆にシート状基材の強度低下を招く場合がある。
また、過剰な溶融によりシート状基材がシリンダードラ
イヤーに貼り付いたり、ドライヤーを通過した直後のロ
ールに溶融物が貼り付くトラブルが発生する。熱接着性
繊維は、シート状基材の強度等を向上させる役割ばかり
でなく、フィルム層等との貼り合わせや積層する際に行
う熱ラミネート、熱エンボス加工時に軟化、溶融しフィ
ルム層との接着力を高める働きをする。下記に示す商品
名メルティー4080の場合、芯の融点が約260℃、
鞘の融点が約110℃である。よって110℃以上の温
度で鞘部の低融点ポリエステルが軟化し溶融する。軟化
や溶融した鞘部に接する繊維が接着する事によりシート
状基材の強度を向上させるものである。シート状基材の
生産性や経済性を考慮すると乾燥用のシリンダードライ
ヤー温度は融点プラス10〜20℃が好ましく、この場
合120〜130℃が望ましい。熱接着性繊維として
は、芯鞘タイプ(コアシェルタイプ)、並列タイプ(サ
イドバイサイドタイプ)などの複合繊維が挙げられる。
例えば、ポリプロピレン(芯)とポリエチレン(鞘)の
組み合わせ(商品名:ダイワボウNBF−H:大和紡績
社製)、ポリプロピレン(芯)とエチレンビニルアルコ
ール(鞘)の組み合わせ(商品名:ダイワボウNBF−
E:大和紡績社製)、ポリプロピレン(芯)とポリエチ
レン(鞘)の組み合わせ(商品名:チッソESC:チッ
ソ社製)、高融点ポリエステル(芯)と低融点ポリエス
テル(鞘)の組み合わせ(商品名:メルティー408
0:ユニチカ社製)などが挙げられる。また、ビニロン
バインダー繊維(VPB107−1:クラレ社製)など
の熱水溶融タイプなども使用できる。
【0019】繊維径は特に限定されないが0.3〜5デ
ニールであることが好ましく、より好ましくは0.5〜
2デニールである。繊維径が0.3デニール未満ではシ
ート状基材の圧力損失が高くなり、フィルターのライフ
が短くなってしまう。また、繊維径が5デニールを超え
るとシート状基材中の繊維の段階的な繊維径分布に空洞
部が出来、濾材の圧力損失は低くなるものの、捕集効率
が低下してしまう。また、その他の繊維との融着面積が
少なくなりシート状基材の強度向上が少ない。シート状
基材中の熱接着性繊維の配合比率は5〜60質量%、好
ましくは10〜50質量%の範囲である。配合比率が5
質量%未満では良好な引張強度、腰が得られない。
【0020】本発明においてシート状基材に配合できる
繊維は、合成繊維、熱接着性繊維に限定されず、一般的
な不織布に用いられる繊維を性能を阻害しない範囲であ
れば配合しても何等差し支えない。
【0021】本発明のシート状基材は、一般紙や湿式不
織布を製造するための抄紙機、例えば、長網抄紙機、円
網抄紙機、傾斜ワイヤー式抄紙機などの湿式抄紙機で製
造できる。乾燥には、シリンダードライヤー、スルード
ライヤー、赤外線ドライヤーなどの乾燥機を用いること
ができるが、いずれの場合でも、乾燥温度は熱接着性繊
維の融点以上にする必要がある。
【0022】本発明におけるシート状基材には、表面強
度、腰を向上させるために、湿式抄紙、乾燥後、各種バ
インダーを付与することが可能である。
【0023】バインダーとしては、例えば、アクリル系
ラテックス、酢ビ系ラテックス、ウレタン系ラテック
ス、エポキシ系ラテックス、ポリエステル系ラテック
ス、SBR系ラテックス、NBR系ラテックス、エポキ
シ系バインダー、フェノール系バーンダー、PVA、デ
ンプン、一般的に製紙工程で使用される紙力剤などが挙
げられ、これらを単独、もしくは架橋剤と併用して使用
できる。
【0024】(フィルム層)フィルム層は、シート状基
材と積層又は貼り合わせることにより液体不透過性の積
層体となり、その後に包装袋に加工されるものである。
フィルム層は包装袋に入れられた液体入りの容器から液
体が漏れ出した場合でも包装袋内で留まり外部への流出
を抑える事が必要であり、ピンホールのない液体不透過
性のものである。又、容器を入れた封筒が輸送中にコン
テナからコンテナへの入れ替えや堅い床に落とされた場
合でも破れたり、穿孔されにくいことが重要である。そ
のためフィルム層の素材としては、線状低密度ポリエチ
レン(以下LLDPEと略することがある)、低密度ポ
リエチレン(以下LDPEと略することがある)、ポリ
プロピレン(以下PPと略することがある)、エチレン
−酢ビ共重合体(以下EVAと略することがある)、エ
チレン−アクリル酸共重合樹脂(以下EAAと略するこ
とがある)、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂
(以下EEAと略することがある)、アイオノマー等の
ポリオレフィン系樹脂が好ましい。中でもLLDPE、
LDPEが好ましく、柔軟でクッション性が高いことか
ら内容物の衝撃からの保護の観点からLLDPEがより
好ましい。フィルム層の厚みは10〜200ミクロンの
範囲が好ましく、より好ましくは15〜100ミクロン
である。10ミクロン未満の場合は積層工程、製袋加工
工程、輸送中等にピンホールが開く危険性が高い。一方
200ミクロンを超えた場合、ピンホールの危険はない
ものの経済的に好ましくない。
【0025】(積層体)本発明における積層体のシート
状基材とフィルム層との積層又は貼り合わせ法は、予め
上記のフィルム層の素材の樹脂をフィルム化しておい
て、シート状基材と接着剤を用いてドライラミネーショ
ン法で積層する方法がある。その場合、接着性を高める
ためにシート状基材の接着面にアンカーコートやコロナ
放電処理を施すことが出来る。また、ペレット状素材の
樹脂をシート状基材に直接溶融押し出しコートして積層
することも出来る。また、三層構造の積層体を作る場合
はシート状基材ともう一つの基材の間にペレット状素材
の樹脂を押し出して圧着するか、フィルムをドライラミ
ネーション法で積層する事もできる。中でもシート状基
材とフィルム層とを接着剤を用いて積層する方法が両層
を痛めずに加工できる事から好ましい。
【0026】(包装袋)シート状基材とフィルム層との
積層体から包装袋を作製する場合は、インクを注入して
も漏れがないようフィルム層面どおしで接着される様に
するものである。例えば、フィルム層面を内側にして二
つ折りにし、包装袋の内容物の出し入れ口以外の二つの
辺をフィルムの軟化点以上に加熱したヒートシーラーで
接着する方法が挙げられる。また、フィルム層を外側に
して包装袋を作製する場合は、積層体の段階で予めフィ
ルム層をはみ出すように積層し、はみ出したフィルム層
どうしを加熱したヒートシーラーで接着する方法が挙げ
られる。また、二枚の積層体を準備しフィルム層面を内
側にして重ね合わせて、包装袋の内容物の出し入れ口以
外の三つの辺をフィルムの軟化点以上に加熱したヒート
シーラーで接着する方法が挙げられる。
【0027】(液体吸収体)本発明における液体吸収体
は包装袋の内部に設置するものであり、シート状であっ
て輸送中に容器から漏れた液体を吸収する事により他の
輸送品を汚すことを防ぐためのものである。液体吸収体
の素材としてはシート状に加工しやすい事や吸液性の観
点から吸水性繊維であることが好ましく、より好ましく
はパルプ、レーヨン、コットン等、及びこれらの再生繊
維を1種以上配合したものであり、コストを考慮すると
パルプ、再生パルプを主体とすることがより好ましい。
シート状に加工する方法としては湿式抄紙法により一般
的な紙の製造法で製造できる。その場合、湿式抄紙機の
抄紙ワイヤー上にて水流交絡装置により水流交絡する
か、シート状に加工したあとで水流交絡装置により水流
交絡することによりシートの柔軟性が増しポーラスな構
造になるために液体の吸収性を高めることができる。水
流交絡の条件としては、加工速度にもよるが9.8×1
5〜1.47×107Paの水流圧で交絡することが好
ましく、より好ましくは2.0×106〜9.8×106
Paである。加工は片面のみの1回、もしくは両面の2
回行うことが好ましい。それ以上の3回目からは繊維の
脱落やシートの高密度化を招いたり、エネルギーコスト
の上昇等のデメリットがあるため好ましくない。シート
の密度は出来るだけ低くしてポーラスなシートに仕上げ
ることが望ましい。そのために、各繊維は極力叩解を抑
えて、プレス工程を弱くし、シリンダードライヤーなど
の乾燥機で乾燥させる場合、ドライヤー表面にドクター
ブレードを当てて乾燥後にクレープ処理(低密度化加
工)を行うことが望ましい。または、フラットな状態に
乾燥させた後でクレープ加工を行っても良い。シート状
の液体吸収体の坪量は、用途に応じて変えることが出来
るが20〜150g/m2の範囲であることが好ましく、よ
り好ましくは50〜120g/m2の範囲である。20g/m2
に満たない場合は腰がなく柔軟であり包装袋にセットす
る際にセットしにくい。150g/m2を超えた場合、坪量
の増加に伴う液体吸収容量の増加が少なく不経済であ
る。用途に応じて液体吸収容量を増加させたい場合は5
0〜120g/m2のシートを積層して使用することが望ま
しい。例えば坪量100g/m2品の2枚重ねと坪量200
g/m2品の1枚とを液体(インク)吸収容量の比較をする
と各々800g/m2、550g/m2であり、明らかに坪量1
00g/m2品の2枚重ねの方が有効である。その理由とし
て、積層により層間の空間も有効に作用しているためと
考えられる。本発明における封筒に用いる液体吸収体の
インク吸液量(インクジェットプリンター用I/Cに使
用するインクにおいて)は200g/m2以上であることが
好ましく、より好ましくは400g/m2以上である。本発
明における封筒中の液体吸収体のインク吸液容量は、使
用済みI/C内に残っているインク量以上のインク吸液
容量を有することが好ましいが、輸送中の衝撃や振動に
より使用済みI/Cから漏出するインクの量は、未使用
の状態の10質量%以下であるから未使用時に充填され
ているインク質量の約30%以上であれば十分である。
例えば、個人ユーザーが使用するインクジェットプリン
ター用I/C内に充填されているインクの量は未使用の
状態で一個当たり概ね60g以下であり、輸送中の衝撃
や振動により使用済みI/Cから漏出するインクの量
は、未使用の状態の10質量%以下であるから約6g以
下である。封筒のサイズは一般の個人ユーザーからの回
収を考慮した場合、I/Cが1個もしくは2個入る大き
さが適当であり、140mm×240mm角前後が妥当
である。その場合、液体吸収体1枚をV字型の2つ折り
でセットすると、その面積は概ね0.05m2となり、
インク吸液量400g/m2の場合の、この封筒は20gの
インク吸収容量を有することとなり、輸送中の衝撃や振
動により使用済みI/Cから漏出するインク量を十分吸
収できるものである。しかし、封筒のサイズ、液体吸収
体の使用枚数はこれに限定されず、I/Cの大きさ、I
/Cに入っているインクの量、封筒に入れるI/Cの個
数に応じて変えることができる。
【0028】(吸水性樹脂)本発明における吸水性樹脂
は、パルプと比較して約2倍以上の吸水性を有してお
り、液体吸収体の液体吸収量を向上させるために使用さ
れるものであり、液体吸収体の使用量、厚み、坪量を少
なくでき包装袋をコンパクトにできるメリットがある。
吸水性樹脂としては、特に制限されないが、具体的には
ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、
ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリエチレン、ポリ
ビニルピリジン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリル酸ナトリウム及びその他塩類、アクリル酸−ビニ
ルアルコールの共重合体、デンプン−アクリル酸のグラ
フト重合体等が挙げられ、これらの一種または二種以上
を混合して使用できる。本発明で用いる吸水性樹脂の形
態としては、粒状、ペレット状、繊維状、フレーク状等
である。吸水性樹脂は、パルプ等を含有した液体吸収体
の中に抄造段階での抄き込みや後工程での含浸処理で含
ませる。または2層以上の液体吸収体の間に単独でサン
ドイッチしてエンボス加工等のプレス処理により固定し
たり、低融点ポリエチレン等のバインダー粒子と共にサ
ンドイッチしてヒートプレス加工ができる。特にバイン
ダー粒子と共にサンドイッチしてヒートプレス加工する
方法は液体吸収体に強固に固定させることができること
から好ましい。
【0029】液体吸収体はシート状で包装袋の内部にセ
ットして使用する。その場合、包装袋の内面の片方また
は両方に入れて、内容物であるI/Cを包み込む形で自
由に動けるようにしても良いし、包装袋の内面に貼り付
けて使用しても良い。好ましくはクッション性の観点か
ら両方に貼り付けることが好ましい。また、予め液体吸
収体を包装袋よりも小さく袋状に加工してから包装袋の
内部に入れることもでき、それを包装袋に固定しても使
用できる。さらには、LLDPE、LDPE、PP、E
VA、EAA、EEA等を原料として包装袋よりも小さ
い内袋を作製し、その内袋に液体吸収体を入れた後に包
装袋の内部にセットし固定して使用できる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の「部」および「%」は、それぞれ「質
量部」および「質量%」を示す。
【0031】実施例1 (シート状基材Aの作製)ポリエステル繊維(クラレ社
製:0.4d×5mm)、芯鞘型熱接着性繊維(商品
名:メルテイ4080、2d×5mm:ユニチカ社製、
鞘部の融点:110℃)を各々50:50の比率で配合
し、分散水に対する繊維の固型分濃度0.2%で10分
間分散した後、更に0.04%に水で希釈した後、円網
抄紙機で乾燥重量で60g/m2になるように抄紙後、表面
温度120℃のシリンダードライヤーで乾燥させてシー
ト状基材Aを得た。 (包装袋に用いる積層体Bの作製)LLDPEからなる
厚さ40ミクロンのフィルム層とシート状基材Aをドラ
イラミネーション方式で積層して積層体Bを作製した。 (包装袋Cの作製)縦23cm横14cmの長方形の積
層体Bを2枚用意し、2枚ともにフィルム層を内側にし
て重ね合わせ3方の縁を連続的に幅1cmでヒートシー
ラーを用いてヒートシールして包装袋Cを作製した。 (液体吸収体Dの作製)未叩解パルプ(NBKP:三菱
製紙社製)、レーヨン繊維(ダイワボウレーヨン社製:
0.8d×5mm)を各々80:20の比率で配合し、
分散水に対する繊維の固形分濃度1.0%で10分間分
散した後、更に0.04%に水で希釈した後、傾斜ワイ
ヤー抄紙機で乾燥重量で100g/m2になるように抄紙
し、同抄紙ワイヤー上に設置した水流交絡装置で4.9
×106Pakg/cm2の水圧流を湿紙に加え水流交絡
した。その後、表面温度120℃のシリンダードライヤ
ー(CD)で乾燥させ同時にCDに設置したドクターブ
レードでシートの進行方向に対して概ね直角に10%の
皺入れ加工(クレープ処理)をして液体吸収体Dを得
た。セイコーエプソン社製カラープリンター用インクカ
ートリッジ(PMIC1C)の中に入っているインクを
満たしたバットに液体吸収体Dを100cm2完全に浸る
ように入れて10秒後にピンセットで取り出し、1分間
吊した後の重量と、インク吸収前の重量との差より算出
したインク吸収量は420g/m2であった。 (封筒の作製)縦42cm横11.5cmの液体吸収体
Dを1枚縦21cmになるようにV字型に折り、包装袋
C内部の底にV字の谷部が来るようにセットし、包装袋
入り口から2cm入った部分(幅1cm)の包装袋の内
側と液体吸収体Dを酢酸ビニル系の接着剤で貼り付け
た。次に、幅14cm、長さ5cmの離型紙付き粘着テ
ープ(ユポベース)の幅14cm、長さ2.5cmのみ
離型紙を剥離して包装袋の外側で入り口から幅14c
m、長さ2.5cmに亘り粘着テープを貼り実施例1の
封筒を作製した。
【0032】実施例2 (袋状液体吸収体Eの作製)液体吸収体Dを縦42c
m、横11.5cmに裁断した後、縦21cmになるよ
うにV字型に折り、一辺が開口部となるように袋状に長
辺の内側5mm幅を酢酸ビニル系接着剤で接着させ、袋
状の液体吸収体Eを作製した。 (封筒の作製)袋状の液体吸収体Eを包装袋Cの内部に
セットし、包装袋入り口から2cm入った部分(幅1c
m)の包装袋の内側と液体吸収体Eを酢酸ビニル系の接
着剤で貼り付けた。次に、幅14cm、長さ5cmの離
型紙付き粘着テープ(ユポベース)の幅14cm、長さ
2.5cmのみ離型紙を剥離して包装袋の外側で入り口
から幅14cm、長さ2.5cmに亘り粘着テープを貼
り実施例2の封筒を作製した。
【0033】実施例3 (袋状液体吸収体Fの作製)液体吸収体Dを縦42cm
横11.3cmに裁断した後、縦21cmになるように
V字型に折り、酸化チタンを配合したLDPE(坪量:
20g/m2)フィルムからなり一辺が開口部となるような
内袋の中にセットし、袋の入り口から2cm部分(幅1
cm)の内側と液体吸収体Dを酢酸ビニル系の接着剤で
貼り付けて袋状の液体吸収体Fを作製した。袋状の液体
吸収体Fを使用した以外は、実施例2と同様にして実施
例3の封筒を作製した。
【0034】実施例4 液体吸収体Dを3枚重ねて使用した以外は、実施例1と
同様にして実施例4の封筒を作製した。
【0035】実施例5 (液体吸収体G)液体吸収体Dを2枚準備し、その間に
アクリル酸ナトリウム系吸水性樹脂(サンフレッシュS
T−100MPS:三洋化成工業社製)を30g/m2均一
に散布した後、エンボスロール(加圧:9.8×104
Pa)を通過させて吸水性樹脂を固定して液体吸収体G
を作製した。液体吸収体Dの代わりに液体吸収体Gを使
用したこと以外は、実施例1と同様にして実施例5の封
筒を作製した。
【0036】比較例1 (包装袋Hの作製)縦23cm、横14cmの長方形の
シート状基材Aを2枚用意し、2枚を重ね合わせ3方の
縁を幅1cmヒートシーラーを用いてヒートシールして
包装袋Hを作製した。包装袋Hを使用した以外は、実施
例1と同様にして比較例1の封筒を作製した。
【0037】比較例2 包装袋Cのみで液体吸収体を全く入れない以外は、実施
例1と同様にして比較例2の封筒を作製した。
【0038】上記の実施例1〜6および比較例1、2で
作製した封筒について、下記の評価方法により評価し、
その結果を下記表1に示した。
【0039】<インク注入後落下による漏出テスト>上
記封筒にセイコーエプソン社製カラー用インクカートリ
ッジ(PMIC1C)の中に入っているインクを20g
スポイトで注入した後、新品の同インクカートリッジの
インク出口すべてに穴をあけて同封筒に入れ、封筒入り
口の粘着テープから離型紙を剥離して封筒を約1cm1
回折りしっかり加圧して密封した。これを1mの高さか
ら平面なコンクリートの床に10回ランダムな向きで落
下させて封筒からのインクの漏れを観察した。インクが
著しくにじみ出たものや穴があいたものを×とし、全く
にじみ出ていないものを○として評価し、サンプル数
(n)=10で行い、○となった良品の個数(個)を表
1に示す。
【0040】<インク注入後振動による漏出テスト>上
記封筒にセイコーエプソン社製カラー用インクカートリ
ッジ(MJIC4C)の中に入っているインクを30g
スポイトで注入した後、新品の同インクカートリッジの
インク出口すべてに穴をあけて同封筒に入れ、封筒入り
口の粘着テープから離型紙を剥離して封筒を約1cm1
回折りしっかり加圧して密封した。これを10個作製
し、縦30cm、横40cm、深さ30cmの蓋付きの
プラスチック容器に入れ、30分間にわたり1回/秒の
早さで180度回転させた後、封筒からのインクの漏れ
を観察した。インクが著しくにじみ出たものや穴があい
たものを×とし、全くにじみ出ていないものを○として
評価し、サンプル数(n)=10で行い、○となった良
品の個数(個)を表1に示す。
【0041】<封筒のインク吸収容量テスト>セイコー
エプソン社製カラープリンター用インクカートリッジ
(PMIC1C)の中に入っているインクを満たしたバ
ットに実施例及び比較例に使用した液体吸収体100c
m2を完全に浸るように入れて10秒後にピンセットで取
り出し、1分間吊した後の重量とインク吸収前の重量と
の差より算出したインク吸収量(g/cm2)と、封筒に入
れた液体吸収体の面積(cm)から封筒のインク吸収容
量(g)を算出し表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】実施例1で作製した封筒は、インク注入後
落下による漏出テストにおいて1個のみに滲みがみられ
た。これは落下の際にI/Cの角張ったエッジがV字型
に折った液体吸収体Dの横の部分にあたり直接包装袋C
に接してしまい、ここがコンクリートに当たったときに
傷が付きインクが漏れだしていた。インク注入後振動に
よる漏出テストではインク注入量が封筒のインク吸収容
量を超えているが、液体吸収体Dがクッション材の役目
を果たし包装袋Cへの傷付きを抑制したが、3個におい
て傷による滲みがみられた。実施例2で作製した封筒
は、インク注入後落下による漏出テストにおいて滲みは
全くみられなかった。これは液体吸収体を袋状にするこ
とでI/Cの角張ったエッジが直接包装袋Cに接触しな
い為であると考えられる。インク注入後振動による漏出
テストではインク注入量が封筒のインク吸収容量を超え
ているが、液体吸収体がクッション材の役目を果たし包
装袋Cへの傷付きを抑制したが、2個において傷による
僅かな滲みがみられた。実施例3で作製した封筒は、イ
ンク注入後落下による漏出テストにおいて滲みは全くみ
られなかった。これは予めLDPEの袋に液体吸収体を
入れることでインクを包装袋Cに到達させなかった為で
あると考えられる。インク注入後振動による漏出テスト
ではインク注入量が封筒のインク吸収容量を超えている
が、液体吸収体がクッション材の役目を果たし包装袋C
への傷付きを抑制したが、連続的な衝撃により1個のみ
においてLDPEの袋に小さな破れが生じたために包装
袋Cにも傷による僅かな滲みがみられた。実施例4で作
製した封筒は、インク注入後落下による漏出テストにお
いて滲みは全くみられなかった。これは液体吸収体Dを
3枚使用することでクッション性が高まると共にインク
吸収容量がインク注入量を遙かに超えているためであ
る。同様にインク注入後振動による漏出テストでもは滲
みは全くみられなかった。実施例5で作製した封筒は、
インク注入後落下による漏出テストにおいて滲みは全く
みられなかった。これは液体吸収体Dを2枚と吸水性樹
脂を使用することでクッション性が高まると共にインク
吸収容量がインク注入量を遙かに超えているためであ
る。同様にインク注入後振動による漏出テストでもは滲
みは全くみられなかった。比較例1で作製した封筒は、
包装袋にフィルム層を設けていないために、インクを注
入した段階で両テスト共に10個すべての封筒でインク
が滲み出していた。比較例2で作製した封筒は、液体吸
収体を設けていないためにインクが封筒内で流れ、クッ
ション性も乏しい為、インク注入後落下テストでは衝撃
による傷が激しく8個の封筒でインクが滲み出し、イン
ク注入後振動テストでも9個の封筒でインクが滲み出し
ていた。
【0044】実施例1〜5、比較例1及び2で実施した
インク注入後落下による漏出テスト及びインク注入後振
動による漏出テストは極めて過酷な条件下でのテストで
ある。実際の輸送では予めインクを注入することはない
ため、別途インク注入を全くしない以外は実施例6は実
施例1と同条件で、同様に実施例7は実施例2と、実施
例8は実施例3と、実施例9は実施例4と、実施例10
は実施例5と、比較例3は比較例1と、比較例4は比較
例2と同条件で落下による漏出テスト及び振動による漏
出テストを行った。その結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果より実施例6〜10の封筒には
全くインク漏れがない。この結果より実際の輸送時にも
インク漏れの問題がなく良好である。比較例3及び4の
封筒はインク注入後の過酷なテストに比較して良品が増
しているものの100%良品ではなく、実際の輸送時に
はインク漏れの問題があり適さない。
【0047】
【発明の効果】本発明の封筒は、液体の吸液性、クッシ
ョン性、密閉性、外形のコンパクトさにより、液体の入
った容器を輸送する際に万が一容器から液体がこぼれて
も封筒の外部に漏出せず、少量で小さい容器の輸送に際
し効果を発揮する。これらの性能、効果から、たとえば
インクジェットプリンター用インクカートリッジの回
収、化粧品等の小サンプルの顧客への発送等に利用可能
である。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】液体入りの容器を輸送するための封筒の外観の
平面図(a)と側面図(b)を示す。
【図2】液体入りの容器を輸送するための封筒のA−
A’間の断面図を示す。
【符号の説明】
1 液体入りの容器を輸送するための封筒 2 離型紙付き粘着テープ 3 ヒートシール部 4 包装袋 5 フィルムからなる内袋 6 液体吸収体 7 離型紙付き粘着テープの離型紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高村 善雄 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 重松 俊広 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三 菱製紙株式会社内 (72)発明者 伊藤 和徳 長野県諏訪市大和3−3−5 セイコーエ プソン株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA01 BA10 BA12 BA21 BA44 BB03 BB04 BC06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の少なくとも一方の面にフ
    ィルム層を積層又は貼り合わせた積層体から構成され
    た、インクを注入しても漏れがないようにつくられた包
    装袋と該包装袋の内部に設けられた液体吸収体とからな
    ることを特徴とする液体入りの容器を輸送するための封
    筒。
  2. 【請求項2】 液体吸収体が吸水性繊維を含有してなる
    シート状物であることを特徴とする請求項1記載の封
    筒。
  3. 【請求項3】 液体吸収体が吸水性繊維を含有してなる
    袋状物であることを特徴とする請求項1または2記載の
    封筒。
  4. 【請求項4】 包装袋の内部に内袋が設けられ、該内袋
    の内部に液体吸収体が設置されてなることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の封筒。
  5. 【請求項5】 吸水性繊維がパルプ、レーヨン、コット
    ンのいずれか一種以上を含有することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の封筒。
  6. 【請求項6】 液体吸収体が水流交絡されてなることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の封筒。
  7. 【請求項7】 液体吸収体が吸水性樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の封筒。
  8. 【請求項8】 シート状の液体吸収体が一層又は二層以
    上からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
    項に記載の封筒。
  9. 【請求項9】 積層体から構成された、インクを注入し
    ても漏れがないようにつくられた包装袋がフィルム層面
    どおしで接着されていることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項に記載の封筒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044690A1 (en) * 2003-11-11 2005-05-19 Ricoh Company, Ltd. An envelope for recovering a recording liquid cartridge
WO2011052000A1 (ja) 2009-10-27 2011-05-05 栄研化学株式会社 輸送用包装袋
JP2011212501A (ja) * 2004-10-29 2011-10-27 Ethicon Inc 滅菌カセット及びパッケージング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044690A1 (en) * 2003-11-11 2005-05-19 Ricoh Company, Ltd. An envelope for recovering a recording liquid cartridge
JP2011212501A (ja) * 2004-10-29 2011-10-27 Ethicon Inc 滅菌カセット及びパッケージング
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