JP4832815B2 - 滅菌用カートリッジ及びそれを用いた滅菌方法 - Google Patents
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Description
(1)医薬をアンプル、シリンジ、バイアル等の容器に充填する充填機の充填装置部分を外部の雰囲気より隔絶して、医薬が外部雰囲気中の雑菌、微粉末等により汚染されたり、高活性の医薬が外部に漏洩することを防止するアイソレータ内
(2)充填機を設置する部屋あるいは容器の洗浄やふたの取付けを行う医薬製造工程の部屋
(3)SARS(重症急性呼吸器症候群)の患者搬送時に患者を外部雰囲気から隔絶するトランジットアイソレータや隔離ゾーン
直径が30mm、長さが80mm、直径が4mmの流体通過孔を19個設けた気孔率が20%のアルミナ製多孔質体を成形し、外径部の両端を釉薬で目封じした後、濃度31%の過酸化水素を封入したポリプロピレン製の滅菌剤バッグと2対のウレタン製のスポンジからなる緩衝部材と鋭突端を有するステンレスSUS304製の突起部材等と共にステンレスSUS304製のカバー内部に挿入して、図2に示す滅菌用カートリッジを製作した。滅菌用カートリッジの両端部にポリエチレン製の蓋を装着して、1mの高さから床面に落下させたが、アルミナ製多孔質体の破損や滅菌剤バッグの破裂は無かった。また、後述する滅菌剤が滅菌に完全に使用されたことの検証のために、滅菌用カートリッジの重量を計測した。さらに容積3立方メートルのアイソレータに滅菌装置を接続して、滅菌装置に滅菌用カートリッジを装着した。この時点で滅菌用カートリッジは軸方向には押圧せずに滅菌装置内に保持されるだけにした。この後、内蔵される除湿装置によりまずアイソレータの内部を10%に除湿した。滅菌用カートリッジを滅菌装置に内蔵するクランプを作用させて滅菌剤をアルミナ製多孔質体に浸透させ、滅菌装置に内蔵する180℃のヒーターとブロアにより、熱風を滅菌用カートリッジに送り、熱風循環を15分実施し、さらに熱風循環を停止した後、系内を30分そのままで保持した。この時のアイソレータ内の過酸化水素蒸気濃度は1.6mg/リットルであった。アイソレータ内に置いたRaven社製の「Geobacillus stearothermophilus」によるバイオインディケータにより滅菌が行われたことを確認し、さらに、滅菌カートリッジの重量を計測して、前述の滅菌操作前の重量と対比させた結果、滅菌剤バッグに注入した滅菌剤の重量と一致したことにより、滅菌剤バッグに封入された滅菌剤の全量がアイソレータの滅菌に使用されたことを確認した。前述の検証試験を3回実施して、同様の結果を確認した。なお、これら試験では、滅菌剤が滅菌操作に使用されたことを検証するために、滅菌剤をアイソレータ内に蒸発させた後のアイソレータ内の空気の除湿・除害操作は実施しなかったが、実際の滅菌操作では滅菌剤の蒸発後に、アイソレータを含む系内の空気をブロアにより滅菌装置に内蔵する除湿器と二酸化マンガン製の触媒を通過させると共に連続循環させて、系内に残存している水分の除去と過酸化水素を除害する。
101:多孔質体
101a:流路
102:滅菌剤バッグ
102a:滅菌剤
103(103a、103b):カバー
103c:突起
103d:可撓性部分
105:緩衝部材
106:ガスケット
107:Oリング
108:Oリング
109:蓋
110:蓋
120:滅菌装置のフランジ
121:滅菌装置のクランプ
200:第2の発明の滅菌用カートリッジ
201:多孔質体
201a:流路
202:滅菌剤バッグ
202a:滅菌剤
203:カバー
203a:制動部
203b:制動部
203c:つめ
204:突起部材
204a:突起
204b:支持部材(圧縮リング)
205(205a、205b):緩衝部材
207:Oリング
208:Oリング
209:蓋
210:蓋
220:滅菌装置のフランジ
221:滅菌装置のクランプ
300:第3の発明の滅菌用カートリッジ
301:多孔質体
301a:流路
302:滅菌剤バッグ
302a:滅菌剤
303:カバー
304:突起部材
304a:突起
304b:支持部材
305:緩衝部材
307:コーナーパッキン
308:コーナーパッキン
309:蓋
310:蓋
320:滅菌装置のフランジ
321:滅菌装置のクランプ
330:圧搾棒
400:第4の発明の滅菌用カートリッジ
401:多孔質体
401a:流路
402:滅菌剤バッグ
402a:滅菌剤
403:カバー
406:プラグ
407:コーナーパッキン
408:コーナーパッキン
409:蓋
410:蓋
420:滅菌装置のフランジ
421:滅菌装置のクランプ
F:流体
X:中心軸方向
Y1:多孔質体の釉薬被覆領域
Y2:多孔質体の釉薬被覆領域。
Claims (12)
- 滅菌剤が浸透可能な多孔質材料からなるとともに中心軸方向に流体の流路を有する多孔質体と、内部に前記滅菌剤を封入された前記多孔質体の外周面を囲繞するように配設された滅菌剤バッグと、前記多孔質体及び前記滅菌剤バッグの外表面を被覆するように配設されたカバーとを備え、
前記カバーが、前記滅菌剤バッグの外表面と対向する内表面に、その鋭突端が前記滅菌剤バッグの外表面に略垂直な方向を向くように、かつ前記中心軸方向に移動可能なように配設された突起を有してなり、
前記多孔質体の流路に流体を流すとともに、前記突起を前記中心軸方向に移動させることによって、前記突起の鋭突端が前記滅菌剤バッグを突き破り、内部に封入された前記滅菌剤が前記多孔質体の外表面から内部方向に浸透して、前記流路の表面で前記流路を流れる流体により蒸発し、前記滅菌剤を前記流体に一定割合で混合させることが可能なことを特徴とする滅菌用カートリッジ。 - 前記滅菌剤バッグの形状が、前記多孔質体によって中央部を貫通された扁平な浮き袋形状であり、前記滅菌剤バッグの形状に対応した形状の、前記カバーの前記滅菌剤バッグの外表面と対向する部分が、可撓性を有する部分(可撓性部分)から構成され、前記カバーの前記可撓性部分が撓むことによって、前記カバーの前記可撓性部分に配設された前記突起の鋭突端が前記中心軸方向に移動して前記滅菌剤バッグを突き破ることが可能である請求項1に記載の滅菌用カートリッジ。
- 滅菌剤が浸透可能な多孔質材料からなるとともに中心軸方向に流体の流路を有する多孔質体と、内部に前記滅菌剤を封入された前記多孔質体の外周面を囲繞するように配設された滅菌剤バッグと、前記多孔質体及び前記滅菌剤バッグの外表面を被覆するように配設されたカバーとを備え、
前記カバーと前記滅菌剤バッグとの間に、その鋭突端が前記滅菌剤バッグの外表面に略垂直な方向を向くように配設された突起を有し、かつ前記中心軸方向に移動可能なように配設された突起部材をさらに備えてなり、
前記多孔質体の流路に流体を流すとともに、前記突起部材を前記中心軸方向に移動させることによって、前記突起部材における突起の鋭突端が前記滅菌剤バッグを突き破り、内部に封入された前記滅菌剤が前記多孔質体の外表面から内部方向に浸透して、前記流路の表面で前記流路を流れる流体により蒸発し、前記滅菌剤を前記流体に一定割合で混合させることが可能なことを特徴とする滅菌用カートリッジ。 - 前記滅菌剤バッグの形状が、前記多孔質体によって中央部を貫通された円筒形状であり、前記滅菌剤バッグの形状に対応した形状の、前記カバーの前記滅菌剤バッグの外表面と対向する部分が、前記突起の前記中心軸方向の移動を制限する制動部を有してなり、かつ前記制動部と前記突起部材との間に前記突起部材を支持するとともに前記中心軸方向に移動可能な支持部材を有してなり、前記支持部材に対して外部から前記中心軸方向へ力を加えることによって、前記突起部材の突起の鋭突端が前記中心軸方向に移動して前記滅菌剤バッグを突き破ることが可能である請求項3に記載の滅菌用カートリッジ。
- 滅菌剤が浸透可能な多孔質材料からなるとともに中心軸方向に流体の流路を有する多孔質体と、内部に滅菌剤を封入された前記多孔質体の内部に配設された滅菌剤バッグと、前記多孔質体の外表面を被覆するように配設されたカバーとを備え、
前記滅菌剤バッグの近傍に、その鋭突端が前記滅菌剤バッグの外表面に略垂直な方向を向くように配設された突起を有し、かつ前記中心軸方向に移動可能なように配設された突起部材をさらに備えてなり、
前記多孔質体の流路に流体を流すとともに、前記突起部材を前記中心軸方向に移動させることによって、前記突起部材における突起の鋭突端が前記滅菌剤バッグを突き破り、内部に封入された前記滅菌剤が前記多孔質体の中心部から外表面方向に浸透して、前記流路の表面で前記流路を流れる流体により蒸発し、前記滅菌剤を前記流体に一定割合で混合させることが可能なことを特徴とする滅菌用カートリッジ。 - 前記滅菌剤バッグの形状が、円柱形状であり、前記突起部材に近接して前記突起部材を支持するとともに前記中心軸方向に移動可能な支持部材を有してなり、前記支持部材に対して外部から前記中心軸方向へ力を加えることによって、前記突起部材の突起の鋭突端が前記中心軸方向に移動して前記滅菌剤バッグを突き破ることが可能である請求項5に記載の滅菌用カートリッジ。
- 前記突起の鋭突端と前記滅菌剤バッグとの間に、緩衝部材が配設されてなる請求項1〜6のいずれかに記載の滅菌用カートリッジ。
- 滅菌剤が浸透可能な多孔質材料からなるとともに中心軸方向に流体の流路を有する多孔質体と、内部に滅菌剤を封入された前記多孔質体の内部に配設された滅菌剤バッグと、前記多孔質体の外表面を被覆するように配設されたカバーとを備え、
前記滅菌剤バッグが、高温の流体に接触することによって溶解する材料から構成されてなり、
前記多孔質体の流路に高温の流体を流すことによって、前記滅菌剤バッグが溶解し、内部に封入された前記滅菌剤が前記多孔質体の中心部から外表面方向に浸透して、前記流路の表面で前記流路を流れる流体により蒸発し、前記滅菌剤を前記流体に一定割合で混合させることが可能なことを特徴とする滅菌用カートリッジ。 - 前記滅菌剤が、過酸化水素又は二酸化塩素である請求項1〜8のいずれかに記載の滅菌用カートリッジ。
- 前記多孔質体が、アルミナ、コーディエライト、ムライト及び焼結金属からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1〜9のいずれかに記載の滅菌用カートリッジ。
- 前記滅菌剤バッグが、樹脂又はガラスである請求項1〜10のいずれかに記載の滅菌用カートリッジ。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の滅菌用カートリッジを用いて滅菌剤を流体に一定割合で混合させることを特徴とする滅菌方法。
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