JP5295875B2 - カメラモジュールおよびそれを備えた電子機器、並びにカメラモジュールのレンズ位置決め方法 - Google Patents

カメラモジュールおよびそれを備えた電子機器、並びにカメラモジュールのレンズ位置決め方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話等の電子機器に搭載されるカメラモジュール、カメラモジュール用レンズの位置決め方法に関するものであって、特にレンズ駆動部に撮像レンズを取り付ける際に、ネジによる位置調整を行う必要がないカメラモジュールの構造およびレンズの位置決め方法に関するものである。
近年、レンズ駆動装置によってオートフォーカス機能を発揮するカメラモジュールを、携帯電話等の電子機器に搭載される例が増加してきている。レンズ駆動装置には、ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプ、VCM(Voice Coil Motor:ボイスコイルモータ)タイプなど、様々なタイプが存在し、すでに市場に流通している。
このようなレンズ駆動装置に対してレンズを固定する場合、撮像素子に対するレンズの光軸方向の初期位置を的確に設定しないと、デフォーカスによりピンボケ画像となってしまう。レンズを移動させない固定焦点型カメラモジュールでは、撮像素子または撮像素子を保持する部材に対して、直接レンズまたはレンズを保持するレンズホルダを取り付けることによって、上記レンズの初期位置の高精度化を図ることが可能である(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−046825号公報(2003年2月14日公開) 特開2008−197313号公報(2008年8月28日公開)
しかしながら、オートフォーカス機能を備えたカメラモジュールでは、撮像レンズの取付け精度が低いため、初期フォーカス調整が必要であるという問題が生じる。
具体的には、レンズ駆動装置によってレンズを光軸方向に移動させるオートフォーカス機能を備えたカメラモジュールでは、レンズ駆動装置にレンズまたはレンズホルダが取り付けられる。この場合、レンズの初期位置の設定時に、レンズ駆動装置の組立誤差(レンズ駆動装置の取付け基準面から、レンズ取付け基準面までの積算誤差)が加算される。このため、この組立誤差を調整せずに、レンズを取り付けるのは極めて困難である。それゆえ、この組立誤差を調整するために、初期フォーカス調整が必要になる。
すなわち、ステッピングモータまたは圧電素子を利用するレンズ駆動装置は、光軸方向のストロークを比較的大きく設定することができる。このため、予め、撮像レンズが組み込まれたレンズ駆動装置の可動部を駆動しながら、無限遠(INF)での合焦位置を探す初期フォーカス調整が行われる。そして、調整後の合焦位置をINF基準位置とする。さらに、INF基準位置からさらにレンズを駆動することでマクロ状態での合焦位置も探し、マクロ基準位置とする。これにより、無限遠側、および、マクロ側のいずれの位置でも、適切な位置にレンズが取り付けられる。
しかし、この場合には、本来必要なINF位置とマクロ位置との間のストロークに加えて、レンズ駆動装置に対するレンズの取付け位置誤差を吸収するために、余分なストロークを確保しておく必要がある。
一方、VCM方式のレンズ駆動装置は、レンズ駆動装置の可動部を、バネで支持する構造となっている。このため、レンズ駆動装置に対するレンズの取付け位置誤差を吸収するために、INF位置とマクロ位置との間のストロークが大きくなると、そのバネの反発力も大きくなる。その結果、多大な推力が必要になること、および、バネの変形量が大きくなるためにバネに多大な歪を与えることなどの問題が生じる。このため、ストロークの中で、INF側の合焦位置を探すような方法が用いられることは少ない。
そこで、VCM方式のレンズ駆動装置では、電流ゼロの状態で、可動部(ホルダー)がINF側の基準面に押圧(プリロード)された状態で保持される。また、可動部(ホルダー)の内側面に雌ねじが、レンズを搭載したレンズバレルの外側面に雄ねじが形成される。そして、初期フォーカス調整では、可動部(ホルダー)に対してレンズバレルをねじ込むことで、INF側の初期位置を調整する。このような調整によって、可動部がINF側基準位置に保持された状態が、レンズの合焦位置となる。従って、VCM方式のレンズ駆動装置では、このINF側基準位置を基準にマクロ側に繰り出すためのストロークさえあれば良いことになる。それゆえ、必要ストロークの縮小化が図れる。
特許文献2には、VCM方式のレンズ駆動装置を備えたカメラモジュールが開示されている。このカメラモジュールは、レンズバレルのねじ込みにより、光軸方向のレンズ位置が調整される。
図15は、特許文献2のカメラモジュールの分解斜視図である。カメラモジュール201では、レンズを保持するレンズホルダ202が、板ばね203、204により支持される。また、カメラモジュール201は、レンズホルダ202に固定されるコイル205と、コイル205に対向して配置されるマグネット206とを用いて、レンズホルダ202をレンズの光軸方向に駆動する。レンズケース207の外周面(外側面)には、ねじ山208が形成されている。ねじ山208は、レンズホルダ202の内周面に形成されたねじ山と係合し、レンズケース207の位置調整に利用される。レンズケース207は、イメージセンサ209との距離が最適となるように、初期調整される。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールおよび電子機器、並びに、撮像レンズを高精度に位置決めすることのできるレンズの位置決め方法を提供することにある。
本発明のカメラモジュールは、上記の課題を解決するために、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備えたカメラモジュールであって、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えており、上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接すると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することを特徴としている。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とが互いに当接する。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。それゆえ、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを実現することができる。
また、上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面が、撮像に必要な撮像素子への入射光を遮断しない。従って、高精度に撮像レンズの位置を規定しつつ、適切な撮像が可能となる。
本発明のカメラモジュールは、上記の課題を解決するために、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備えたカメラモジュールであって、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えており、上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、上記光学部の外側面およびレンズホルダの内側面のいずれにも、ねじ切りが施されておらず、上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接すると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することを特徴としている。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とが互いに当接する。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。それゆえ、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを実現することができる。
また、上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面が、撮像に必要な撮像素子への入射光を遮断しない。従って、高精度に撮像レンズの位置を規定しつつ、適切な撮像が可能となる。
また、上記の発明によれば、光学部の外側面およびレンズ駆動部(レンズホルダ)の内側面の両方に、ねじ切りが施されていない。このため、光学部およびレンズ駆動部には、フォーカス調整用に、ねじ山を形成する必要がない。従って、カメラモジュールの小径化が可能となる。また、無限遠端とマクロ端(INF位置とマクロ位置)との間のストロークに、ねじ込み量のばらつきを考慮した余分なストロークを形成する必要もない。従って、カメラモジュールの薄型化にも対応可能である。
また、上記の発明によれば、ねじ山の形成が必要ない分、光学部およびレンズ駆動部を形成する金型を簡素化することができる。従って、金型コストの削減およびタクトタイムの短縮化を実現することができる。
さらに、上記の発明によれば、ねじ込みによるフォーカス調整を行わないため、ねじ形状のばらつきまたは劣化による、ねじ込みトルク管理が不要になる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方には、ねじ切りが施されていないことが好ましい。
上記の発明によれば、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方には、ねじ切りが施されていない。このため、光学部およびレンズ駆動部の少なくともどちらかは、フォーカス調整用のねじ山を形成する必要がない。さらに、ねじ山を形成する場合に、ねじの形状の制御が不要となる。従って、光学部およびレンズ駆動部の製造が容易となる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、レンズバレルの底面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、レンズバレルの底面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、撮像レンズを保持するレンズバレルの底面を、光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、上記撮像レンズのコバ部に形成されていてもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、撮像レンズのコバ部に形成された基準面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像レンズ自身を光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
なお、撮像レンズのコバ部は、撮像に寄与しない部分であるため、実際の撮像には何ら影響を及ぼさない。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像レンズのコバ部に、リテナーが設けられており、上記光学部の基準面が、リテナーの底面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、撮像レンズのコバ部に形成されたリテナーの底面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像レンズ自身を光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
なお、撮像レンズのコバ部は、撮像に寄与しない部分であるため、実際の撮像には何ら影響を及ぼさない。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。これにより、レンズ駆動部の搭載面であるセンサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、撮像部のセンサカバーと、レンズ駆動部のベースとが、同一部材から形成されている。これにより、部品点数を削減することができる。さらに、上記の発明によれば、センサカバーに、撮像部の基準面に加えて、レンズ駆動部の基準面も形成されている。すなわち、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。このセンサカバーの表面は、撮像部の基準面と、レンズ駆動部の基準面とを兼ねている。そして、センサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接していることが好ましい。
上記の発明によれば、センサカバーの裏面(下面)が、焦点距離の起点となる撮像素子の受光面に接している。一方、センサカバーの上面は、撮像部の基準面となっている。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、非常に高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像素子自身を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、上記撮像素子の受光部を避けて、撮像素子の受光面に当接する構成であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に、受光部を避けて当接する。つまり、撮像素子の基準面は、撮像に寄与しない部分に形成されていることになる。従って、実際の撮像には何ら影響を及ぼすことなく、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像素子は、基板上に実装されており、上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、基板の撮像素子実装面に当接する。これにより、撮像素子が実装される基板表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、撮像素子の厚さばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。これにより、撮像素子の近傍に設けられた光透過基板の表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、光透過基板の厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方に、凹部が形成されていてもよい。
上記の発明によれば、光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方に、凹部が形成されている。このため、レンズ駆動部の可動部と、レンズバレルとの接着に、低粘度の接着剤を用いても、各側面に沿って流れた接着剤を、凹部に溜めることができる。つまり、この凹部は、接着溜まりとなる溝になる。従って、接着剤が、撮像部に漏れ出すのを防ぐことができる。なお、凹部は、ねじ山であってもよい。 本発明のカメラモジュールでは、上記無限遠端は、オーバーインフに設定されていることが好ましい。
上記の発明によれば、無限遠端がオーバーインフに設定されている。このため、レンズバレルの位置決めに若干の誤差を有する場合、または、各部材が公差を有する場合等であっても、レンズバレルを駆動することにより、無限遠端までの間に、その誤差や公差を吸収することができる。
つまり、「無限遠端がオーバーインフに設定されている」とは、無限遠端が、レンズバレルの位置決め誤差または各部材の公差等を考慮しない場合の、無限遠の光学的な合焦位置(最適位置)よりも、さらに遠方(撮像素子側)に、撮像レンズが位置するように、撮像レンズおよびレンズバレルの位置関係が設定されていると言い換えることができる。
従って、本願明細書において、「無限遠端」は、撮像レンズの位置あわせ誤差および各部材の製造時に生じる寸法公差も考慮して設定されたものも、それらを考慮せずに設定されたものも含まれる。つまり、「無限遠端」が、その誤差または公差を考慮しない場合の光学的な無限遠の最適位置ではない可能性もある。
本発明のレンズの位置決め方法は、上記の課題を解決するために、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備え、上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられたカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを互いに当接させると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することによって、撮像レンズの無限遠端を規定することを特徴とすることを特徴としている。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とを互いに当接させることによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
また、上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面が、撮像に必要な撮像素子への入射光を遮断しない。従って、高精度に撮像レンズの位置を規定しつつ、適切な撮像が可能となる。
本発明のレンズの位置決め方法は、上記の課題を解決するために、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備え、上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、上記光学部の外側面およびレンズホルダの内側面のいずれにも、ねじ切りが施されていないカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを互いに当接させると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することによって、撮像レンズの無限遠端を規定することを特徴としている。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とを互いに当接させることによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
また、上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面が、撮像に必要な撮像素子への入射光を遮断しない。従って、高精度に撮像レンズの位置を規定しつつ、適切な撮像が可能となる。
また、上記の発明によれば、光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の両方に、ねじ切りが施されていない。このため、光学部およびレンズ駆動部には、フォーカス調整用に、ねじ山を形成する必要がない。従って、カメラモジュールの小径化が可能となる。また、無限遠端とマクロ端(INF位置とマクロ位置)との間のストロークに、ねじ込み量のばらつきを考慮した余分なストロークを形成する必要もない。従って、カメラモジュールの薄型化にも対応可能である。
また、上記の発明によれば、ねじ山の形成が必要ない分、光学部およびレンズ駆動部を形成する金型を簡素化することができる。従って、金型コストの削減およびタクトタイムの短縮化を実現することができる。
さらに、上記の発明によれば、ねじ込みによるフォーカス調整を行わないため、ねじ形状のばらつきまたは劣化による、ねじ込みトルク管理が不要になる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、撮像部のセンサカバーと、レンズ駆動部のベースとが、同一部材から形成されている。これにより、部品点数を削減することができる。さらに、上記の発明によれば、センサカバーに、撮像部の基準面に加えて、レンズ駆動部の基準面も形成されている。これにより、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。このセンサカバーの表面は、撮像部の基準面と、レンズ駆動部の基準面とを兼ねている。そして、センサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接していることが好ましい。
上記の発明によれば、センサカバーの裏面(下面)が、焦点距離の起点となる撮像素子の受光面に接している。一方、センサカバーの上面は、撮像部の基準面となっている。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、非常に高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、光透過基板の厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像素子は、基板上に実装されており、上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、基板の撮像素子実装面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。つまり、撮像素子が実装される基板表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、撮像素子の厚さばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記光学部の基準面を、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との当接方向に加圧しながら、上記光学部をレンズ駆動部に固定されていてもよい。
上記の発明によれば、上記光学部の基準面を、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との当接方向に加圧するため、光学部をレンズ駆動部に確実に固定することができる。
本発明の電子機器は、前記いずれかのカメラモジュールを備えている。従って、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを備えた電子機器を提供することができる。この電子機器としては、例えば、カメラ付き携帯電話,ディジタルスチルカメラ,セキュリティカメラなどの撮像用機器等が挙げられる。
以上のように、本発明のカメラモジュールは、光学部が撮像レンズを保持するレンズバレルを備え、レンズ駆動部の可動部が光学部を内部に保持する中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接する共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接する構成である。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができるという効果を奏する。それゆえ、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを実現することができるという効果を奏する。
本発明のカメラモジュールを示す斜視図である。 図1のカメラモジュールのA−A矢視断面図である。 図1のカメラモジュールの光学部および撮像部を示す斜視図である。 図2のカメラモジュールのB−B矢視断面図である。 図1のカメラモジュールの光学部および撮像部の別の例を示す斜視図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明のカメラモジュールにおけるレンズの位置決め方法を説明する図である。 本発明のカメラモジュールにおける別のレンズの位置決め方法を説明する図である。 本発明のレンズの位置決め方法を示すフローチャートである。 特許文献2のカメラモジュールの分解斜視図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。 本発明の別のカメラモジュールの中央断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図14,図16〜図20に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のカメラモジュールの斜視図である。カメラモジュール100は、撮像光学系である光学部1、光学部1を駆動するレンズ駆動装置(レンズ駆動部)2、光学部1を経由した光の光電変換を行う撮像部3とから構成される。光学部1は、レンズ駆動装置2の内部に保持されている。撮像部3は、センサ部4と、センサ部4が実装される基板5とから構成される。カメラモジュール100は、基板5上に、センサ部4、レンズ駆動装置2が、この順に光軸方向に積層された構成である。以下の説明では、便宜上、光学部1側を上方、撮像部3側を下方とする。
まず、図2に基づき、カメラモジュール100の全体構造について説明する。図2は、図1のカメラモジュール100のA−A矢視断面図であり、カメラモジュール100の中央部を光軸方向に切断した断面図である。
光学部1は、被写体像を形成する撮像光学系であり、外部の光を撮像部3のセンサ部4へ導く。光学部1は、複数(図2では3枚)の撮像レンズ6と、撮像レンズ6を保持するレンズバレル7とから構成される。レンズバレル7は、レンズ駆動装置2に固定されている。撮像レンズ6の光軸は、レンズバレル7の軸心と一致している。
レンズ駆動装置2は、電磁力によって、光学部1を光軸方向に駆動する。すなわち、レンズ駆動装置2は、無限遠端からマクロ端の間で、撮像レンズ6を上下動させる。これにより、カメラモジュール100が、オートフォーカス機能を発揮する。カメラモジュール100には、VCMタイプのレンズ駆動装置2が搭載されている。
レンズ駆動装置2は、撮像レンズ6の駆動時に、光軸方向に移動して光学部1(撮像レンズ6)を光軸方向に移動させる可動部と、撮像レンズ6の駆動時に位置が変動しない固定部とを備えている。可動部は、固定部の内部に収容されている。可動部は、レンズホルダ8およびコイル10から構成されており、固定部は、ヨーク11,永久磁石12,カバー14,およびベース15から構成されている。
具体的には、レンズ駆動装置2は、レンズバレル7を内部に保持するレンズホルダ8が、ベース15,ヨーク11,およびカバー14により形成された空間内に、収容された構成となっている。
レンズホルダ8は、撮像レンズ6を保持したレンズバレル7を、内部に保持している。レンズバレル7およびレンズホルダ8は、いずれも中空(円筒)形状の部材である。カメラモジュール100では、レンズバレル7の外側面、および、レンズホルダ8の内側面には、ねじ切りが施されておらず、平坦である。つまり、レンズバレル7およびレンズホルダ8の互いの接触面には、ねじ山が形成されていない。
レンズホルダ8の内径は、レンズバレル7の外径よりもがやや大きく、レンズホルダ8の中央に、レンズバレル7が装着される。レンズホルダ8の軸心は、撮像レンズ6の光軸およびレンズバレルの軸心に一致している。レンズホルダ8とレンズバレル7との固定には接着剤24が用いられる。接着剤24としては、例えば、熱硬化型のUV接着剤、または、嫌気性のUV接着剤を用いるのが好ましい。これにより、レンズホルダ8とレンズバレル7との隙間に入り込んだ接着剤24は、熱硬化あるいは嫌気硬化させることができる。一方、表面に盛り上がってフィレットを形成している接着剤24は、UV硬化させることが可能となる。なお、接着剤24を塗布するため、レンズホルダ8およびレンズバレル7の一部に、接着剤溜まりとなる溝を設けておいてもよい。本発明では、レンズホルダ8にレンズバレル7をねじ込む必要がないため、両者に形成された溝の位置関係がずれることがなく、より広い接着剤溜まりを形成することが可能となる。
レンズホルダ8の外周端部(フランジ部)には、コイル10が固定されている。コイル10は、レンズホルダ8の終端部(底部)から、光入射側(後述の開口13側)に延設されている。
ベース15は、レンズ駆動装置2の底部を構成しており、ベース15の裏面にセンサ部4が設けられる。ベース15の中央部には、光路を確保するために開口16が形成されている。
ヨーク11は、筒状の部材であり、レンズ駆動装置2の側面部を構成している。ヨーク11は、内部に可動部を収容する。ヨーク11はベース15上に固定されている。本実施形態では、ヨーク11の上方に、カバー14が設けられている。カバー14は、レンズ駆動装置2の上部(天面)を構成している。カバー14の中央部には、光路を確保するために開口13が形成されている。なお、ヨーク11自体が、カバーの役割を果たすことで、カバー14を省略してもかまわない。この場合の開口13は、ヨーク11に形成される。
ヨーク11の内側面には、コイル10と対向するように、永久磁石12からなる磁気回路が配置されている。
レンズ駆動装置2は、コイル10と永久磁石12とにより発生させた電磁力により、撮像レンズ6を光軸方向に駆動する。具体的には、本実施形態では、永久磁石12によって形成される磁場中のコイル10に電流を流すことで発生する力によって、撮像レンズ6(レンズホルダ8)を光軸方向に駆動することが可能となる。
また、本実施形態のレンズ駆動装置2では、レンズホルダ8の上下面(天面および底面)には、板ばね9a,9bが設けられている。板ばね9a,9bは、レンズホルダ8を、光軸方向に押圧する。つまり、板ばね9a,9bは、弾性力により、補助的にレンズホルダ8を光軸方向に可動に支持している。板ばね9a,9bは、渦巻状のパターンを有している。本実施形態では、板ばね9a,9bは、一端がヨーク11またはベース15に、他端がレンズホルダ8に固定されている。しかし、板ばね9a,9bは、一端が可動部に、他端が固定部に固定されていればよい。
なお、図2のように、カメラモジュール100の組立状態では、レンズホルダ8の底面に形成された突起19が、ベース15に当接しつつ、板ばね9a,9bの弾性力により、レンズホルダ8は下方向に与圧がかけられている。
さらに、レンズ駆動装置2では、ベース15の上面(レンズホルダ8の底面との対向面)の、永久磁石12およびコイル10の直下近傍に、溝17が形成されており、溝17内には粘着性のダストトラップ剤18が塗布されている。ダストトラップ剤18は、ベース15の上面に形成されていればよいが、溝17内に塗布されていることがより好ましい。これにより、ベース15上に移動した異物を、ダストトラップ剤18によって捕捉することができる。従って、光出射側の開口16から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。さらに、溝17にダストトラップ剤18が塗布されていれば、溝17に異物を滞留させることができる。つまり、上記の隙間を経由してベース15上に落下した異物を、落下直後に、溝17に滞留させることができる。
すなわち、レンズ駆動装置2では、ベース15上のコイル10および永久磁石12の直下近傍にダストトラップ剤18が塗布されている。このため、コイル10と永久磁石12との間の隙間を通ってきた異物がそのまま落下すれば、このダストトラップ剤18上に落下することになる。これにより、ダストトラップ剤18が、異物を捕捉する。
なお、ダストトラップ剤18は、粘着性を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、半固体状(または固体に近い状態)の油脂や樹脂を適用することができる。例えば、グリースが好適である。グリースは、半固体状または液体に近い、油脂の一種であり、例えば、半固体状(または固体に近い状態)、または、ペースト状の潤滑剤から構成することができる。グリースは、例えば、二硫化モリブデン系潤滑剤,白色系潤滑剤,シリコーン系潤滑剤,パーフルオロポリエーテル系潤滑剤などを用いることができる。また、グリースは、鉱油を主成分とする鉱油系グリース,ポリα−オレフィン油を主成分とするポリα−オレフィン系グリース,シリコーンオイルを主成分とするシリコーン系グリース,フルオロシリコーン系グリース,パーフルオロポリエーテルを主成分とするパーフルオロポリエーテル系グリースなどを用いることができる。これらのグリースは、単独または2種以上を混合して用いることができる。また、グリースは、例えば、リチウム石鹸,カルシウム石鹸,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など、グリース用の添加物を含むものであってもよい。
次に、撮像部3は、レンズ駆動装置2の底面(ベース15の底面)側に設けられており、光学部1から入射された入射光を光電変換する。撮像部3は、センサ部4と、センサ部4が実装される基板5とから構成されている。センサ部4は、ガラス基板20、センサチップ21、センサカバー22から構成され、これらが基板5上に固定されている。
センサチップ21は、レンズ駆動装置2で形成された被写体像を、電気信号に変換する撮像素子である。つまり、レンズ駆動装置2の撮像レンズ6を通して受光した光信号を電気信号に変換するセンサデバイスである。センサチップ21は、例えば、CCDまたはCMOSセンサICである。センサチップ21の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光部(図示せず)が形成されている。この受光部は、レンズ駆動装置2から入射される光を結像する領域であり、画素エリアとも言い換えられる。
センサチップ21は、この受光部(画素エリア)に結像された被写体像を電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光部で、光電変換が行われる。センサチップ21の動作は、図示しないDSPで制御され、センサチップ21で生成された画像信号は、DSPで処理される。
センサカバー22は、センサチップ21の一部を覆うように構成されている。センサカバー22は、センサチップ21の受光部を避けて、センサチップ21を覆っている。センサカバー22には、光路を確保するために開口22aが形成されている。開口22a面積は、センサチップ21の受光部の面積およびガラス基板20表面の面積よりも大きい。このため、開口22a内に、センサチップ21の受光部およびガラス基板20が配置される。開口22aは、撮像レンズ6を介して入射した光を、センサチップ21の受光部に透過させる光透過領域となる。
センサカバー22は、センサチップ21の受光面(上面)に対して、センサカバー22の上面までの距離が高精度に管理されている。センサカバー22の下側の基準面(裏面)は、センサチップ21の上に載る搭載面であり、基板5側の面と基板5との間には隙間が形成されていてもかまわない。
ガラス基板20は、センサチップ21の受光部を覆っており、透光性部材から構成されている。なお、本実施形態では、ガラス基板20の表面に、赤外線遮断膜(IRカット膜)が形成されている。このため、ガラス基板20は、赤外線を遮断する機能も備えている。ガラス基板20は、センサカバー22に対して取り付けても良いし、センサチップ21上に接着剤を介して重ねて固定しても良い。図2では、ガラス基板20は、センサカバー22に対して取り付けられており、かつ、センサチップ21から離して取り付けられている。このようにセンサチップ21からの距離を離した方が、ガラス基板20上に付着した異物の影響度(センサへの映りこみ)が小さくなるので望ましい。
基板5は、図示しないパターニングされた配線を有する。この配線によって、基板5とセンサ部4(センサチップ21)とが互いに電気的に接続される。基板5は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などである。
このように、撮像部3では、センサチップ21に入射した光信号が光電変換される。そして、変換された電気信号が基板5を通って、図示しないカメラモジュールの制御回路等に入力され、画像信号として取り出される。
カメラモジュール100は、レンズ駆動装置2を備えるため、オートフォーカス機能を有している。このため、撮像レンズ6の焦点距離(センサチップ21の受光面から撮像レンズ6までの距離)を高精度に規定することは、特に重要である。
そこで、カメラモジュール100では、図2のように、光学部1の基準面と、撮像部3の基準面とが互いに当接する位置が、撮像レンズ6の無限遠端として規定されている。具体的には、レンズ駆動装置2の可動部が無限遠側(図の下方向)の基準(INF側メカ端)に位置する状態で、レンズバレル7の底面(光学部1の基準面)が、センサカバー22に当接するように、撮像レンズ6がレンズホルダ8に固定されている。
すなわち、図2のように、レンズ駆動装置2が光学部1を無限遠端(INF側メカ端)に駆動すると、レンズバレル7の底面が、センサカバー22の表面に当接する。つまり、カメラモジュール100では、光学部1の基準面がレンズバレル7の底面であり、撮像部3の基準面が、センサカバー22の表面である。また、後述のように、無限遠端(INF側メカ端)では、レンズバレル7の底部は、レンズ駆動装置2のベース15の開口16を貫通して、センサカバー22に当接している。しかも、センサカバー22の裏面(下面)は、焦点距離の起点となるセンサチップ21の受光面に当接している。これにより、焦点距離の誤差は、センサカバー22の厚さ(センサチップ21との接触面<下側基準面>からレンズバレル7との当接面<撮像部3の基準面>までの厚さ)のばらつき、レンズバレル7の基準面(底面)に対する撮像レンズ6の取付け位置のばらつきのみとなる。従って、非常に高精度に、撮像レンズ6を取り付けることが可能となる。それゆえ、撮像レンズ6の初期フォーカス調整が不要となり、INF側の合焦位置を探す必要はない。
また、無限遠端の基準は、レンズバレル7の底面と、センサカバー22の表面との面接触としているため、無限遠端側には、焦点距離の誤差を解消するために、余分なストロークを設ける必要もない。つまり、このような無限遠端(INF側位置)を基準として、マクロ側に繰り出すためのストロークさえあれば良いことになる。それゆえ、必要ストロークの縮小化が図れる。
なお、無限遠端(INFメカ端)は、オーバーインフ気味に設定されていてもよい。すなわち、カメラモジュール100では、レンズバレル7の位置決め誤差または各部材の公差等を有する場合がある。無限遠端は、オーバーインフに設定されていない場合、この誤差や公差は考慮されていない。つまり、無限遠端は、無限遠の光学的な最適位置(合焦位置)となる。
一方、無限遠端がオーバーインフに設定されている場合、この誤差または公差を考慮される。すなわち、この場合の無限遠端は、無限遠端がオーバーインフに設定されていない場合よりも、遠方(センサチップ21側)に設定される。このため、この誤差または公差が含まれていた場合でも、レンズバレル7を駆動することにより、無限遠端までの間に、その誤差や公差を吸収することができる。
次に、レンズバレル7の形状、センサカバー22とガラス基板20との位置関係等について、図3、図4を用いてさらに詳細に説明する。図3は、図1のカメラモジュール100における光学部1および撮像部3を示す斜視図である。図4は、図2のカメラモジュール100のB−B矢視断面図であり、カメラモジュール100のベース15(センサカバー22)を光軸(図中一点鎖線)に対して、垂直方向に切断した断面図である。なお、図4では、レンズ駆動装置2を省略している。
図3のように、カメラモジュール100では、レンズバレル7の底面の一部が除去されている。具体的には、無限遠端において、レンズバレル7の底部は、開口22aの重なる部分が除去されており、開口22a外の部分でセンサカバー22に当接する。すなわち、レンズバレル7底部には、センサカバー22に当接する突起部7a,7bと、レンズバレル7が除去されセンサカバー22に当接しない凹形状の除去部とが形成される。このため、レンズバレル7の底面全体が、センサカバー22に当接するわけではない。つまり、レンズバレル7は、光透過領域外でセンサカバー22に当接する一方、光透過領域内では、当接しない。これにより、レンズバレル7の軽量化、不要な壁面を除くことによる光のケラレ防止が可能となる。
また、図3のように、開口22a内に配置されたガラス基板20の上面は、センサカバー22の上面よりも下方に位置している。このため、ガラス基板20との干渉の心配はない。
一方、図4のように、レンズバレル7のセンサカバー22との当接面は、突起部7aの底面と、突起部7bの底面との2つに分離されている。このため、センサカバー22の表面に接触することによる位置合わせ精度が出しやすくなっている。また、図4からわかるように、レンズバレル7の突起部7a,7bは、センサカバー22に当接しており、平面的にもガラス基板20との干渉はない。
ここで、撮像レンズ6から入射した光は、若干拡散しながらセンサチップ21に入射する。このため、センサカバー22に当接させるために、レンズバレル7の底部(足の部分)が長いと、レンズバレル7の内面に光が当たってしまう。その結果、ケラレが発生するおそれがある。図4のように、撮像に必要なセンサチップ21の受光部(光入射領域)25は矩形状であり、光学部はこの受光部25をカバーするように設計されている。このため、辺方向には若干の余裕がある。そこで、受光部25の辺方向にレンズバレル7の突起部7a,7bを設け、万一、突起部7a,7bの内径に光が当たってケラレが生じても、撮像性能には影響しないようになっている。
一方、図5のように、開口22a内に配置されたガラス基板20の上面は、センサカバー22から、撮像レンズ6側(上方)に、突出していてもよい。上述のように、ガラス基板20は、センサチップ21に対して距離を離して配置した方が、異物に対して強くなる。そのため、センサチップ21から離間して、センサカバー22上にガラス基板20を設置する構成が望ましい。この場合には、センサカバー22の上面よりもガラス基板20の上面の方が突出するケースも考えられる。この場合、レンズバレル7を除去してガラス基板20の突出量よりも大きい空間(凹形状)を設けておく。これにより、レンズバレル7が、ガラス基板20が接触しない。従って、センサカバー22の表面を確実に、レンズバレル7の底面との当接面とすることが可能となる。しかも、レンズバレル7とガラス基板20とが衝突することによるガラス基板20の破損の危険性も低減できる。
以上のように、カメラモジュール100では、レンズ駆動装置2が光学部1を無限遠端に駆動させると、レンズバレル7の底面が、撮像レンズ6を駆動させても位置が変動しないセンサカバー22の表面に当接する。つまり、レンズ駆動装置2の搭載面であるセンサカバー22の表面を撮像部3の基準面として、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。これにより、レンズ駆動装置2の固定部から可動部に至る間に累積される、撮像レンズ6の取付け誤差をなくすことができる。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズ6を取り付けることができる。
本実施形態のカメラモジュール100は、以下のような構成とすることも可能である。図6〜図11および図16〜図20は、別のカメラモジュール101〜106および107〜111の断面図である。カメラモジュール101〜111では、無限遠端の撮像レンズ6の位置決め方式が、異なる。以下では、このようなカメラモジュール100との相違点を中心に説明する。
図19のカメラモジュール110は、ベース15とセンサカバー22とが、同一部材から形成され、一体となっている。すなわち、センサカバー22が、レンズ駆動装置2のベース15を兼ねている。このように、センサカバー22とベース15とを共通の部材とすることにより、部品点数を削減でき、低コスト化が図れる。また、カメラモジュール110では、センサカバー22に、撮像部3の基準面に加えて、レンズ駆動装置2の基準面も形成されている。すなわち、無限遠端において、レンズバレル7の底面およびレンズホルダ8の底面の両方が、センサカバー22の上面に当接している。また、センサカバー22の表面を撮像部3の基準面として、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。これにより、焦点距離の誤差は、センサカバー22の厚さのばらつきと、レンズバレル7に対する撮像レンズ6の取付け誤差のみとなる。つまり、レンズ駆動装置2の固定部から可動部に至る間に累積される、撮像レンズ6の取付け誤差をなくすことができる。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズ6を取り付けることができる。
一方、図20のカメラモジュール111も、図19のカメラモジュール110と同様にベース15とセンサカバー22とが、一体となっている。ただし、カメラモジュール111では、ガラス基板20の撮像レンズ6との対向面が、センサカバー22と一体となったベース15に接着されている。これにより、レンズ駆動装置2の組立後に、ガラス基板20をベース15(センサカバー22)に接着することができる。このため、レンズ駆動装置2の組立中に、ガラス基板20を傷つけることはない。従って、レンズ駆動装置2の組立作業性がよくなる。
さらに、ガラス基板20の接着前に、レンズ駆動装置2を洗浄することができる。従って、レンズ駆動装置2の組立途中に発生したレンズ駆動装置2に内在する異物を除去した後、ガラス基板20をベース15に接着することができる。
次に、図6のカメラモジュール101は、撮像レンズ6のコバ部6aに形成されたリテナー26の底面が、センサカバー22の表面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。
リテナー26は、撮像レンズ6のコバ部6aから、レンズバレル7の側面に沿って下方に延びている。リテナー26は、レンズバレル7にはめ込まれており、レンズバレル7を越えて、センサカバー22まで延びている。
リテナー26は本来、レンズバレル7内にはめ込んだ撮像レンズ6を押さえ込んで固定するための部材である。そして、リテナー26は、レンズバレル7に接着固定されることによって、撮像レンズ6を固定しながら、レンズバレル7として一体的に駆動される。
従来のリテナーは、レンズバレル内に収まっている。これに対し、本実施形態のカメラモジュール101では、レンズバレル7の高さ調整のため、リテナー26が、レンズバレル7の底面を越えて、センサカバー22と当接する位置まで延設されている。つまり、レンズバレル7の基準面(光学部1の基準面)が、リテナー26の底面(下面)となる。
なお、後述のように、レンズバレル7に対する撮像レンズ6の位置調整が必要な場合は、後述するが、リテナー26の厚さを調節すれば良い。また、リテナー26を、互いに異なる複数のキャビを用いて成型する場合、当然ながら寸法ばらつきが生じる。しかし、このばらつきの範囲内で、最適高さのリテナー26を選別することで、撮像レンズ6高さ調整を行うことも可能である。
なお、図6では、リテナー26の下面全体を平坦にしているが、図1のレンズバレル7のように、リテナー26の一部を除去してもよい。
カメラモジュール101では、撮像レンズ6を無限遠端に駆動させると、撮像レンズ6のコバ部6aに形成されたリテナー26の底面が、センサカバー22に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像レンズ6自身を光学部1の基準面として、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
なお、撮像レンズ6のコバ部6aは、撮像に寄与しない部分であるため、実際の撮像には何ら影響を及ぼさない。
次に、図7のカメラモジュール102は、撮像レンズ6のコバ部6aの底面が、センサカバー22に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。図7のカメラモジュール102は、図6のカメラモジュール101のリテナー26が、コバ部6aに変わった構成であるともいえる。
すなわち、コバ部6aは、レンズバレル7の高さ調整のため、レンズバレル7の底面を越えて、センサカバー22と当接する位置まで延設されている。つまり、レンズバレル7の基準面(光学部1の基準面)が、コバ部6aの底面(下面)となる。
カメラモジュール102では、中間に介在するリテナーやレンズホルダ8がなく、撮像レンズ6そのものの精度で、撮像レンズ6の高さが決まる。このため、焦点距離の誤差ばらつきの累積が小さく、高精度に撮像レンズ6の高さ設定が可能となる。
なお、図7では、コバ部6aの下面全体を平坦にしているが、図1のレンズバレル7のように、コバ部6aの一部を除去してもよい。
次に、図8のカメラモジュール103は、レンズバレル7の底面が、ガラス基板20に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。
センサカバー22の厚さの精度よりも、ガラス基板20の厚さの精度が良い場合には、レンズバレル7の底面を、センサカバー22に当接させるよりも、ガラス基板20に当接させることが好ましい。これにより、より高い精度で、無限遠端の撮像レンズ6の位置を規定することができる。
ここで、無限遠端では、レンズ駆動装置2のレンズホルダ8の底面がベース15に当接するのと、レンズバレル7の底面がガラス基板20に当接するのとは同時である。しかし、レンズバレル7がガラス基板20に当接すると、衝撃によりガラス基板20が破損する危険性がある。そこで、この衝撃を緩和するため、レンズバレル7の底面およびセンサカバー22の表面の少なくとも一方の面、つまり、互いの接触面に衝撃吸収部材(図示せず)を設けても良い。これにより、衝撃吸収部材によって、吸収することができる。従って、衝撃による、ガラス基板20の破損を防止することができる。なお、衝撃吸収部材によって、高さ精度が悪化してしまうのは良くないので、厚さ精度の高い衝撃吸収部材を用いることが必要である。衝撃吸収部材としては、特に限定されるものではないが、例えば、ゴム系の材料から構成することができる。例えば、衝撃吸収部材として、シリコーンゴムのシートなどを用いることができる。
なお、図8ではレンズバレル7とガラス基板20とが当接しているが、図6や図7と同様、リテナー26や撮像レンズ6のコバ部6aが、ガラス基板20に当接してもかまわない。
次に、図9のカメラモジュール104は、レンズバレル7の底面が、センサチップ21の受光面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。
カメラモジュール104では、レンズバレル7の底面が、センサチップ21の受光部を避けて、当接する。また、カメラモジュール100と同様に、レンズバレル7に突起部7a,7bを設け、部分的にセンサチップ21に当接させている。一方、当接部分以外のセンサチップ21は、センサカバー22やガラス基板20により保護されている。
センサチップ21に直接当接させることで、焦点距離の誤差ばらつきはレンズバレル7のみとなり、最も精度の高いレンズ固定が可能となる。
なお、図9ではレンズバレル7とセンサチップ21とが当接しているが、図6や図7と同様、リテナーやレンズコバ部が当接してもかまわない。特に、撮像レンズ6のコバ部6aを、センサチップ21に当接させると、撮像レンズ6が位置合わせ基準となるため、より高精度の位置合わせが可能となる。
次に、図10のカメラモジュール105は、レンズバレル7の底面が、基板5のセンサチップ21の実装面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。
カメラモジュール105では、撮像レンズ6を無限遠端に駆動させると、レンズバレル7の底面が、基板5のセンサチップ21の実装面に当接する。これにより、センサチップ21が実装される基板5の表面を撮像部3の基準面として、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。また、この場合、焦点距離の誤差は、センサチップ21の厚さばらつき、および、レンズバレル7の底面(光学部1の基準面)に対する撮像レンズ6の取付け位置のばらつきのみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。それゆえ、撮像レンズ6の初期フォーカス調整が不要となる。
なお、図10ではレンズバレル7と基板5とが当接しているが、図6や図7と同様、リテナーや撮像レンズ6のコバ部が当接してもかまわない。
次に、図11のカメラモジュール106は、レンズバレル7の底面が、レンズ駆動装置2のベース15に当接することによって、無限遠端の撮像レンズ6の位置が規定される。つまり、カメラモジュール106では、レンズ駆動装置2の基準面が固定部に形成されている。
カメラモジュール106では、焦点距離の誤差は、センサカバー22の厚さばらつき、ベース15の厚さばらつき、レンズバレル7の底面(光学部1の基準面)に対する撮像レンズ6の取付け位置のばらつきのみとなる。従って、非常に高精度に撮像レンズ6の取付けが可能になり、撮像レンズ6の初期フォーカス調整が不要となる。
なお、図11ではレンズバレル7とベース15とが当接しているが、図6や図7と同様、リテナーや撮像レンズ6のコバ部が当接してもかまわない。
次に、図16のカメラモジュール107では、レンズホルダ8の内側面の一部に凹部30が形成されている。レンズバレル7とレンズホルダ8との固定に用いる接着剤24が低粘度の場合、接着剤24が毛細管現象によってレンズバレル7とレンズホルダ8の隙間に流れ込む可能性がある。接着剤24が、ガラス基板20の表面にまで漏れ出すと、撮像性能にも影響を及ぼしかねない。しかし、凹部30が形成されていると、凹部30に余分な接着剤24が溜まり、ガラス基板20上まで漏れ出すことを防止できる。
なお、凹部30は、レンズホルダ8側に形成されている例で説明したが、レンズバレル7側に形成されていてもかまわない。すなわち、凹部30は、レンズバレル7の外側面およびレンズホルダ8の内側面の少なくとも一方(レンズバレル7とレンズホルダ8との少なくとも一方の接触面)に形成されていればよい。
次に、図17のカメラモジュール108では、レンズホルダ8の内側面の一部に、ねじ山31が形成されている。一方、レンズホルダ8の内側面には、ねじ山は形成されていない。レンズバレル7とレンズホルダ8との固定に用いる接着剤24が低粘度の場合、接着剤24が毛細管現象によってレンズバレル7とレンズホルダ8の隙間に流れ込む可能性がある。接着剤24が、ガラス基板20の表面にまで漏れ出すと、撮像性能にも影響を及ぼしかねない。しかし、ねじ山31が形成されていると、ねじ山31に余分な接着剤24が溜まり、ガラス基板20上まで漏れ出すことを防止できる。
このように、図17のカメラモジュール108は、図16のカメラモジュール107の凹部30に代えて、ねじ山31が形成されている。このため、ねじ山31に沿って接着剤24が流れ込むため、接着剤24が流れる距離を長くすることが可能となる。その結果、ガラス基板20の表面にまで漏れ出すまでに、接着剤24を硬化させることができる。また、すでにねじ山31が形成された既存のレンズ駆動装置2をそのまま使うことも可能となる。
なお、カメラモジュール108では、ねじ山31が、レンズホルダ8の内側面に形成されている。しかし、ねじ山31は、レンズバレル7の外側面に形成されていてもよい。この場合も同様に、ねじ山31に余分な接着剤24が溜まり、ガラス基板20上まで漏れ出すことを防止できる。つまり、ねじ山31は、レンズバレル7の外側面およびレンズホルダ8の内側面の一方に形成されていればよい。これにより、レンズバレル7およびレンズホルダ8の一方には、フォーカス調整用のねじ山を形成する必要がない。さらに、ねじ山を形成する場合に、ねじの形状の制御が不要となる。従って、レンズバレル7およびレンズホルダ8の製造が容易となる。
次に、図18のカメラモジュール109では、レンズホルダ8の内側面に、凹部30とねじ山31との両方が形成されている。レンズバレル7とレンズホルダ8との固定に用いる接着剤24が低粘度の場合、接着剤24が毛細管現象によってレンズバレル7とレンズホルダ8の隙間に流れ込む可能性がある。接着剤24が、ガラス基板20の表面にまで漏れ出すと、撮像性能にも影響を及ぼしかねない。しかし、ねじ山31が形成されていると、ねじ山31に沿って接着剤24が流れ込むため、接着剤24が流れる距離を長くすることが可能となる。その結果、ガラス基板20の表面にまで漏れ出すまでに、接着剤24を硬化させることができる。さらに、凹部30が、ねじ山31よりも、ガラス基板20に近い位置に形成されている。このため、万一、ねじ山31を越えて(ねじ山31よりも下方に)接着剤24が流れ出した場合でも、凹部30で接着剤24が溜まる。これにより、接着剤24がガラス基板20の表面にまで漏れ出すまでに、接着剤24をより確実に硬化させることできる。このように、凹部30は、ねじ山31よりも、接着剤24の注入場所から遠い位置に設ける方が望ましい。
なお、図18のカメラモジュール109では、凹部30とねじ山31とが、レンズホルダ8の内側面に形成されている。しかし、凹部30とねじ山31とは、レンズバレル7の外側面に形成されていてもよいし、レンズホルダ8の内側面とレンズバレル7の外側面とに分散させて形成されていてもかまわない。
このようなカメラモジュール100〜111における撮像レンズ6の位置決めは、撮像レンズ6の高さの調整および確認に応用することもできる。図12および図13は、カメラモジュールにおける撮像レンズの位置決め方法を説明するための図である。図12は、図12は、レンズバレル7の底面を、検査用センサ40上に当接させた状態を示す図である。一方、図13は、レンズバレル7のリテナー26の下面を、検査用センサ40上に当接させた状態を示す図である。
検査用センサ40は、撮像レンズ6の高さ調整用の検査治具(調整用治具)である。具体的には、検査用センサ40は、設計センター値の厚さ(所定厚さ)を有するセンサチップ21、センサカバー22、ガラス基板20等を用いて構成した標準センサである。図12では、レンズバレル7の底面との当接面が、センサカバー22の表面としている。しかし、上述のカメラモジュール100〜106の形態に応じて、基板、センサチップ、ガラス基板、ベース等に当接する検査用センサを準備すれば良い。
このような検査用センサ40を用いて、センサチップ21と撮像レンズ6の距離が所定の範囲内に入っているかどうかを、撮像画像等を見ながら確認する。これにより、焦点距離が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズ6を取り付けることができる。
一方、図13のように、リテナー26の底面を、検査用センサ40に当接する場合、同様に撮像画像等を見ながら、焦点距離が最適となる厚さのリテナー26を選択する。これにより、リテナー26の厚さにより高さを調整することによって、焦点距離を調整することが可能となる。従って、厚さにばらつきのあるリテナー26の中から、最適な厚さのリテナー26を選択してレンズバレル7に取り付けることにより、高精度に撮像レンズ6を取り付けることができる。
図14は、このような撮像レンズ6の位置決め方法(調整方法)における、レンズ取付け工程を示すフローチャートである。レンズ取付け工程は、あらかじめレンズバレル7の基準面に対して撮像レンズ6の光軸方向位置を調整する工程(S1)と、レンズバレル7の基準面をカメラモジュールの所定の固定基準面(図12の場合、センサカバー22の表面)に当接させる工程と、当接させた状態でレンズバレル7をレンズ駆動装置2の可動部(レンズホルダ8)に対して固定する工程とを含んでいる。
具体的には、まず、図12および図13のように、適切な検査用センサ40を用いて、所定の精度に撮像レンズ6の光軸方向の位置が調整されたレンズバレル7を組み立てる(S1)。次に、このレンズバレル7をレンズホルダ8に挿入して、所定の基準面どうし(光学部1の基準面と、撮像部3の基準面またはレンズ駆動装置2の基準面)とを当接させる。図12の場合、レンズバレル7の底面と、センサカバー22の表面とを当接させる。このとき、レンズバレル7に対して軽く圧力をかけ、基準面どうしの接触を確実にすることが望ましい。
次に、圧力をかけた状態のまま、所定の位置に接着剤を注入し、レンズバレル7とレンズホルダ8とを固定する。これにより、レンズバレル7とレンズホルダ8とが接着され、撮像レンズ6の位置が固定される。これにより、初期フォーカス調整を行うことなく、高精度に撮像レンズ6の位置決めを行うことが可能となる。
なお、上述の説明では、VCM方式のレンズ駆動装置を備えたカメラモジュールについて説明した。これは、本発明が、VCM方式のレンズ駆動装置のように、可動部をばねで支持するカメラモジュールにおいて、特に有効であるためである。しかし、VCM方式のレンズ駆動装置に限定されるものではなく、他の方式(ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプなど)のレンズ駆動装置を適用することもできる。
なお、本発明は、以下のように表現することもできる。
〔1〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールであって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部が前記撮像素子の少なくとも一部を覆うように設けられたセンサカバーに当接していることを特徴とするカメラモジュール。
〔2〕上記〔1〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記センサカバーに当接する部分は、レンズバレルの一部に設けられた突起部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔3〕上記〔2〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの一部に設けられた突起部は、前記撮像素子に入射すべき光を遮断しない位置に設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記センサカバーには、前記撮像レンズから入射した光を前記撮像素子に導くための光透過領域が設けられており、前記光透過領域には必要な撮像光を透過する光透過基板が設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔5〕上記〔4〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルが前記センサカバーに当接した状態において、前記レンズバレルと前記光透過基板とが当接しないようになっていることを特徴とするカメラモジュール。
〔6〕上記〔5〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記センサカバーの前記レンズバレルとの当接面は、前記光透過基板よりも突出していることを特徴とするカメラモジュール。
〔7〕上記〔5〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記光透過基板との対向面には凹部が設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔8〕上記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記センサカバーとの当接部分は、レンズのコバ面の一部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔9〕上記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記センサカバーとの当接部分は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであることを特徴とするカメラモジュール。
〔10〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子と、前記撮像レンズと前記撮像素子の間に必要な撮像光を透過する光透過基板を備えたカメラモジュールであって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部が前記光透過基板に当接していることを特徴とするカメラモジュール。
〔11〕上記〔10〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記光透過基板に当接する部分は、レンズバレルの一部に設けられた突起部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔12〕上記〔11〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの一部に設けられた突起部は、前記撮像素子に入射すべき光を遮断しない位置に設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔13〕上記〔10〕〜〔12〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルと前記光透過基板の当接面の少なくとも一方の面に衝撃吸収部材が設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔14〕上記〔10〕〜〔13〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記光透過基板との当接部分は、レンズのコバ面の一部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔15〕上記〔10〕〜〔13〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、
前記レンズバレルの前記光透過基板との当接部分は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであることを特徴とするカメラモジュール。
〔16〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールであって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部が前記撮像素子に当接していることを特徴とするカメラモジュール。
〔17〕上記〔16〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記撮像素子に当接する部分は、レンズバレルの一部に設けられた突起部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔18〕上記〔17〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの一部に設けられた突起部は、前記撮像素子に入射すべき光を遮断しない位置に設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔19〕上記〔16〕〜〔18〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、
前記撮像素子の前記レンズバレルとの当接部分は、カメラモジュールとしての撮像に寄与しない部分であることを特徴とするカメラモジュール。
〔20〕上記〔16〕〜〔19〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記撮像レンズと前記撮像素子の間に必要な撮像光を透過する光透過基板を備えていることを特徴とするカメラモジュール。
〔21〕上記〔20〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルが前記撮像素子に当接した状態において、前記レンズバレルと前記光透過基板とが当接しないようになっていることを特徴とするカメラモジュール。
〔22〕上記〔16〕〜〔21〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記撮像素子との当接部分は、レンズのコバ面の一部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔23〕上記〔16〕〜〔21〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記撮像素子との当接部分は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであることを特徴とするカメラモジュール。
〔24〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールであって、前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部が前記撮像素子を搭載している基板に当接していることを特徴とするカメラモジュール。
〔25〕上記〔24〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記基板に当接する部分は、レンズバレルの一部に設けられた突起部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔26〕上記〔25〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの一部に設けられた突起部は、前記撮像素子に入射すべき光を遮断しない位置に設けられていることを特徴とするカメラモジュール。
〔27〕上記〔24〕〜〔26〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記撮像レンズと前記撮像素子の間に必要な撮像光を透過する光透過基板を備えていることを特徴とする記載のカメラモジュール。
〔28〕上記〔27〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルが前記基板に当接した状態において、前記レンズバレルと前記光透過基板とが当接しないようになっていることを特徴とするカメラモジュール。
〔29〕上記〔24〕〜〔28〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記基板との当接部分は、レンズのコバ面の一部であることを特徴とする記載のカメラモジュール。
〔30〕上記〔24〕〜〔28〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記基板との当接部分は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであることを特徴とするカメラモジュール。
〔31〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールであって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部が前記レンズ駆動装置の固定部分に当接していることを特徴とするカメラモジュール。
〔32〕上記〔31〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記レンズ駆動装置の固定部分との当接部分は、レンズのコバ面の一部であることを特徴とするカメラモジュール。
〔33〕上記〔31〕に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズバレルの前記レンズ駆動装置の固定部分との当接部分は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであることを特徴とするカメラモジュール。
〔34〕上記〔1〕〜〔33〕のいずれか1項に記載のカメラモジュールにおいて、前記レンズ駆動装置の可動部分は弾性体(板ばね9a,9b)によって支持されていることを特徴とするカメラモジュール。
〔35〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部を前記撮像素子の少なくとも一部を覆うように設けられたセンサカバーに当接させて位置決めすることを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔36〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部を前記撮像レンズと前記撮像素子の間に設けられた、必要な撮像光を透過する光透過基板に当接させて位置決めすることを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔37〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部を前記撮像素子に当接させて位置決めすることを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔38〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部を、前記撮像素子を搭載している基板に当接させて位置決めすることを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔39〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
前記レンズ駆動装置の可動部分が無限遠側の基準に位置する状態において、前記レンズバレルの一部を前記レンズ駆動装置の固定部分に当接させて位置決めすることを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔40〕上記〔35〕〜〔39〕のいずれか1項に記載のレンズ位置決め方法において、前記レンズバレルを当接方向に加圧しながら前記レンズ駆動装置に固定することを特徴とするレンズ位置決め方法。
〔41〕撮像レンズを搭載したレンズバレルと、前記撮像レンズを無限遠側とマクロ側の間で光軸方向に駆動するためのレンズ駆動装置と、前記撮像レンズを通して入射した光を電気信号に変換するための撮像素子とを備えたカメラモジュールにおいて、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの光軸方向位置を調整するレンズ位置決め方法であって、
あらかじめレンズバレルの基準面に対してレンズの光軸方向位置を調整する工程と、
レンズバレルの基準面をカメラモジュールの所定の固定基準面に当接させる工程と、
この状態でレンズバレルをレンズ駆動装置の可動部分に対して固定する工程とからなるレンズ位置決め方法。
〔42〕上記〔41〕に記載のレンズ位置決め方法において、前記レンズバレルの基準面は、レンズのコバ面に取り付けられたリテナーであり、リテナーの厚さを選択することにより、レンズバレルの基準面に対する光軸方向位置を調整することを特徴とするレンズ位置決め方法。
従来のオートフォーカス機能付きのカメラモジュールは、レンズねじ込みによって、フォーカス調整する構造(方法)であるため、カメラモジュールの小型化を妨げるとともに、多くのコストロスが生じる。具体的には、従来のカメラモジュールは、レンズホルダとレンズケースとに形成されたねじを利用して、レンズの高さを調整する。このため、レンズケースのねじ込み作業、フォーカス調整作業等の工程負担がかかること、レンズホルダとレンズケースのそれぞれにねじ山を形成することで小型、小径化の妨げになること、ねじ込み量のばらつきを考慮して余分なストロークを見込んでおく必要があること、などの課題があった。また、ねじを切る(ねじ山を形成するための金型は複雑になるため、金型コストがかさむことや、金型成型のタクトタイムが長くなることなどの課題もあった。さらに、ねじ込みによる調整では、お互いの微妙なねじ形状のばらつき等によりねじ込みトルクが変化するため、メンテナンスを含めたトルク管理に多大な労力を要するなどの課題も生じる。
これに対し、本発明によれば、レンズバレルがセンサカバー等の所定の基準面に当接する。このため、センサチップ面からレンズまでの距離の誤差は、センサカバーの厚さばらつき、あるいはセンサチップの厚さばらつき、レンズ駆動装置のベースの厚さばらつき、レンズバレルの基準面に対するレンズ取付け位置のばらつき等、最小限の累積誤差に抑えることができる。これにより、非常に高精度のレンズ取付けが可能になり、レンズバレルのねじ込み作業を含めたレンズの初期フォーカス調整が不要となる。また、レンズバレルやレンズホルダの少なくとも一方にねじ山が不要なため、金型コストが低減できるとともに、トルク管理も不要となる。また、ねじ山を両方に設けない場合は、その分の小型、小径化が可能となる。さらに、ねじ込み量のばらつきを考慮した余分なストロークが不要になるため、モジュールの薄型化にも寄与できる。
また、本発明のカメラモジュールは、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備えたカメラモジュールであって、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えており、上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接する構成であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とが互いに当接する。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。それゆえ、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを実現することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方には、ねじ切りが施されていないことが好ましい。
上記の発明によれば、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方には、ねじ切りが施されていない。このため、光学部およびレンズ駆動部の少なくともどちらかは、フォーカス調整用のねじ山を形成する必要がない。さらに、ねじ山を形成する場合に、ねじの形状の制御が不要となる。従って、光学部およびレンズ駆動部の製造が容易となる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面のいずれにも、ねじ切りが施されていないことが好ましい。
上記の発明によれば、光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の両方に、ねじ切りが施されていない。このため、光学部およびレンズ駆動部には、フォーカス調整用に、ねじ山を形成する必要がない。従って、カメラモジュールの小径化が可能となる。また、無限遠端とマクロ端(INF位置とマクロ位置)との間のストロークに、ねじ込み量のばらつきを考慮した余分なストロークを形成する必要もない。従って、カメラモジュールの薄型化にも対応可能である。
また、上記の発明によれば、ねじ山の形成が必要ない分、光学部およびレンズ駆動部を形成する金型を簡素化することができる。従って、金型コストの削減およびタクトタイムの短縮化を実現することができる。
さらに、上記の発明によれば、ねじ込みによるフォーカス調整を行わないため、ねじ形状のばらつきまたは劣化による、ねじ込みトルク管理が不要になる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、レンズバレルの底面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、レンズバレルの底面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、撮像レンズを保持するレンズバレルの底面を、光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記レンズバレルの底面の一部が除去されていてもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面であるレンズバレルの底面が一部除去されている。これにより、レンズバレルを軽量化することができる。また、光のケラレを防止することもできる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、上記撮像レンズのコバ部に形成されていてもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、撮像レンズのコバ部に形成された基準面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像レンズ自身を光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
なお、撮像レンズのコバ部は、撮像に寄与しない部分であるため、実際の撮像には何ら影響を及ぼさない。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像レンズのコバ部に、リテナーが設けられており、上記光学部の基準面が、リテナーの底面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、撮像レンズのコバ部に形成されたリテナーの底面が、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像レンズ自身を光学部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
なお、撮像レンズのコバ部は、撮像に寄与しない部分であるため、実際の撮像には何ら影響を及ぼさない。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられていてもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面が、撮像に必要な撮像素子への入射光を遮断しない。従って、高精度に撮像レンズの位置を規定しつつ、適切な撮像が可能となる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。これにより、レンズ駆動部の搭載面であるセンサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、撮像部のセンサカバーと、レンズ駆動部のベースとが、同一部材から形成されている。これにより、部品点数を削減することができる。さらに、上記の発明によれば、センサカバーに、撮像部の基準面に加えて、レンズ駆動部の基準面も形成されている。すなわち、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。このセンサカバーの表面は、撮像部の基準面と、レンズ駆動部の基準面とを兼ねている。そして、センサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接していることが好ましい。
上記の発明によれば、センサカバーの裏面(下面)が、焦点距離の起点となる撮像素子の受光面に接している。一方、センサカバーの上面は、撮像部の基準面となっている。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、非常に高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に当接する。これにより、焦点距離の基準となる撮像素子自身を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面は、上記撮像素子の受光部を避けて、撮像素子の受光面に当接する構成であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に、受光部を避けて当接する。つまり、撮像素子の基準面は、撮像に寄与しない部分に形成されていることになる。従って、実際の撮像には何ら影響を及ぼすことなく、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像素子は、基板上に実装されており、上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、基板の撮像素子実装面に当接する。これにより、撮像素子が実装される基板表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、撮像素子の厚さばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えていてもよい。
上記の発明によれば、光透過基板によって、撮像素子の受光部が覆われる。これにより、受光部への異物の侵入を低減することができる。従って、その異物による撮像不良を防止できる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接した状態で、上記光学部の基準面と光透過基板とが互いに接触しない構成であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面と光透過基板とが互いに接触しない。従って、光透過基板の破損を防止することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、上記撮像部の基準面は、上記光透過基板よりも、撮像レンズに近い位置に設けられていてもよい。
上記の発明によれば、撮像部の基準面が、撮像レンズに近くに(撮像素子から離れて)設けられている。これにより、光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面とを当接させても、光学部の基準面と光透過基板とが互いに接触しない。従って、光透過基板の破損を防止することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、上記光透過基板は、上記撮像レンズとの対向面が、上記ベースに接着されていてもよい。
上記の発明によれば、光透過基板のおもて面が、ベース(レンズ駆動部の固定部)に接着されている。これにより、レンズ駆動部の組立後に、光透過基板をレンズ駆動部に接着することができる。このため、レンズ駆動部の組立中に、光透過基板を傷つけることはない。従って、レンズ駆動部の組立作業性がよくなる。
さらに、光透過基板の接着前に、レンズ駆動部を洗浄することができる。従って、レンズ駆動部の組立途中に発生したレンズ駆動に内在する異物を除去した後、光透過基板をレンズ駆動部に接着することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であってもよい。
上記の発明によれば、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。これにより、撮像素子の近傍に設けられた光透過基板の表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、光透過基板の厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の基準面と、撮像部の基準面またはレンズ駆動部の基準面との接触面の少なくとも一方の面に、衝撃吸収部材が設けられていてもよい。
上記の発明によれば、光学部と、撮像部またはレンズ駆動部との接触部に、衝撃吸収部材が設けられている。これにより、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面との当接することによって生じる衝撃を、衝撃吸収部材によって、吸収することができる。従って、衝撃による、光学部、撮像部、およびレンズ駆動部の破損を防止することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記レンズ駆動部は、上記可動部を光軸方向に可動に支持する弾性体を備える構成であってもよい。
上記の発明によれば、弾性体を備えているため、弾性体の弾性力によって、レンズ駆動部の可動部を、光軸方向に補助的に可動に支持することができる。
本発明のカメラモジュールでは、上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方に、凹部が形成されていてもよい。
上記の発明によれば、光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方に、凹部が形成されている。このため、レンズ駆動部の可動部と、レンズバレルとの接着に、低粘度の接着剤を用いても、各側面に沿って流れた接着剤を、凹部に溜めることができる。つまり、この凹部は、接着溜まりとなる溝になる。従って、接着剤が、撮像部に漏れ出すのを防ぐことができる。なお、凹部は、ねじ山であってもよい。
本発明のカメラモジュールでは、上記無限遠端は、オーバーインフに設定されていることが好ましい。
上記の発明によれば、無限遠端がオーバーインフに設定されている。このため、レンズバレルの位置決めに若干の誤差を有する場合、または、各部材が公差を有する場合等であっても、レンズバレルを駆動することにより、無限遠端までの間に、その誤差や公差を吸収することができる。
つまり、「無限遠端がオーバーインフに設定されている」とは、無限遠端が、レンズバレルの位置決め誤差または各部材の公差等を考慮しない場合の、無限遠の光学的な合焦位置(最適位置)よりも、さらに遠方(撮像素子側)に、撮像レンズが位置するように、撮像レンズおよびレンズバレルの位置関係が設定されていると言い換えることができる。
従って、本願明細書において、「無限遠端」は、撮像レンズの位置あわせ誤差および各部材の製造時に生じる寸法公差も考慮して設定されたものも、それらを考慮せずに設定されたものも含まれる。つまり、「無限遠端」が、その誤差または公差を考慮しない場合の光学的な無限遠の最適位置ではない可能性もある。
本発明のレンズの位置決め方法は、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えたカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを互いに当接させることによって、撮像レンズの無限遠端を規定する方法であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とを互いに当接させることによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であってもよい。
上記の発明によれば、撮像部のセンサカバーと、レンズ駆動部のベースとが、同一部材から形成されている。これにより、部品点数を削減することができる。さらに、上記の発明によれば、センサカバーに、撮像部の基準面に加えて、レンズ駆動部の基準面も形成されている。これにより、レンズ駆動部が光学部を無限遠端に駆動させると、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接する。このセンサカバーの表面は、撮像部の基準面と、レンズ駆動部の基準面とを兼ねている。そして、センサカバーの表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接していることが好ましい。
上記の発明によれば、センサカバーの裏面(下面)が、焦点距離の起点となる撮像素子の受光面に接している。一方、センサカバーの上面は、撮像部の基準面となっている。このため、焦点距離の誤差は、センサカバーの厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、非常に高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、センサカバーの表面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、光透過基板の厚さのばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、撮像素子の受光面(受光部が形成された面)に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、より高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記撮像素子は、基板上に実装されており、上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面が、基板の撮像素子実装面に当接することによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。つまり、撮像素子が実装される基板表面を撮像部の基準面として、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。このため、焦点距離の誤差は、撮像素子の厚さばらつきと、レンズバレルに対する撮像レンズの取付け誤差のみとなる。従って、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、上記光学部の基準面を、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との当接方向に加圧しながら、上記光学部をレンズ駆動部に固定されていてもよい。
上記の発明によれば、上記光学部の基準面を、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との当接方向に加圧するため、光学部をレンズ駆動部に確実に固定することができる。
本発明のレンズの位置決め方法は、撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えたカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、上記光学部の基準面に対して撮像レンズの光軸方向位置を調整する工程と、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを当接させる工程と、各基準面を当接させた状態でレンズバレルをレンズ駆動部に対して固定する工程とを含む方法であってもよい。
上記の発明によれば、光学部の基準面と、レンズ駆動部の基準面または撮像部との基準面とを互いに当接させることによって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。ここで、レンズ駆動部の固定部、および、撮像部は、撮像レンズを駆動させても位置が変動しない。つまり、光学部の基準面と、位置が固定されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との面接触によって、無限遠端の撮像レンズの位置が規定される。これにより、レンズ駆動部の固定部から可動部に至る間に累積される撮像レンズの取付け誤差をなくすことができる。このため、無限遠端における、撮像素子から撮像レンズまでの距離(いわゆる焦点距離)が、確実に規定される。従って、初期フォーカス調整が不要な程度にまで、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明のレンズの位置決め方法では、前記光学部の基準面は、撮像レンズのコバ部に取り付けられたリテナーであり、リテナーの厚さを選択することにより、レンズバレルの基準面に対する光軸方向位置を調整してもよい。
上記の発明によれば、焦点距離が最適となる厚さのリテナーを選択することによって、焦点距離を調整することが可能となる。従って、厚さにばらつきのあるリテナーの中から、最適な厚さのリテナーを選択して、高精度に撮像レンズを取り付けることができる。
本発明の電子機器は、前記いずれかのカメラモジュールを備えている。従って、撮像レンズが高精度に位置決めされたカメラモジュールを備えた電子機器を提供することができる。この電子機器としては、例えば、カメラ付き携帯電話,ディジタルスチルカメラ,セキュリティカメラなどの撮像用機器等が挙げられる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、特に、携帯用端末などの通信機器をはじめとする各種電子機器に搭載されるカメラモジュールに好適に利用することができる。
1 光学部
2 レンズ駆動装置(レンズ駆動部)
3 撮像部
4 センサ部
5 基板
6 撮像レンズ
6a コバ部
7 レンズバレル
8 レンズホルダ(可動部)
9 板ばね(弾性体)
15 ベース(固定部)
20 ガラス基板(光透過基板)
21 センサチップ(撮像素子)
22 センサカバー
22a 開口(光透過領域)
25 受光部
26 リテナー
30 凹部
31 ねじ山
100〜111 カメラモジュール

Claims (25)

  1. 撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、
    無限遠端からマクロ端まで撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、
    上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備えたカメラモジュールであって、
    上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えており、
    上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、
    上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接すると共に、
    上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することを特徴とするカメラモジュール。
  2. 撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、
    無限遠端からマクロ端まで撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、
    上記撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備えたカメラモジュールであって、
    上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備えており、
    上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、
    上記光学部の外側面およびレンズホルダの内側面のいずれにも、ねじ切りが施されておらず、
    上記レンズ駆動部が、上記撮像レンズを無限遠端に駆動させたとき、上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが互いに当接すると共に、
    上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することを特徴とするカメラモジュール。
  3. 上記光学部の外側面およびレンズホルダの内側面の少なくとも一方には、ねじ切りが施されていないことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  4. 上記光学部の基準面は、レンズバレルの底面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  5. 上記光学部の基準面は、上記撮像レンズのコバ部に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  6. 上記撮像レンズのコバ部に、リテナーが設けられており、
    上記光学部の基準面が、リテナーの底面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  7. 上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、
    上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  8. 上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、
    上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、
    上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であることを特徴とする請求項に記載のカメラモジュール。
  9. 上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接触していることを特徴とする請求項7または8に記載のカメラモジュール。
  10. 上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  11. 上記光学部の基準面は、上記撮像素子の受光部を避けて、撮像素子の受光面に当接することを特徴とする請求項10に記載のカメラモジュール。
  12. 上記撮像素子は、基板上に実装されており、
    上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  13. 上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、
    上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  14. 上記光学部の外側面およびレンズ駆動部の内側面の少なくとも一方に、凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  15. 上記無限遠端は、オーバーインフに設定されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
  16. 撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、
    無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、
    撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備え、
    上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられたカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、
    上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを互いに当接させると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することによって、撮像レンズの無限遠端を規定することを特徴とするレンズの位置決め方法。
  17. 撮像レンズと撮像レンズを保持するレンズバレルとを有する光学部と、
    無限遠端からマクロ端まで、撮像レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動部と、
    撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部とを備え、上記レンズ駆動部は、上記光学部を内部に保持し、光軸方向に移動できる可動部と、撮像レンズの駆動時に位置が変動しない固定部とを備え、
    上記可動部は、中空のレンズホルダを備え、レンズホルダ内の空洞に上記光学部が取り付けられており、
    上記光学部の外側面およびレンズホルダの内側面のいずれにも、ねじ切りが施されていないカメラモジュールにおける、撮像レンズの光軸方向の位置を規定するレンズの位置決め方法であって、
    上記撮像素子に入射されるべき光を遮断しないように設けられた光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とを互いに当接させると共に、上記光学部の基準面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接した状態において、上記レンズホルダの底面と、上記固定部に形成されたレンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面とが当接することによって、撮像レンズの無限遠端を規定することを特徴とするレンズの位置決め方法。
  18. 上記撮像部は、上記撮像素子の少なくとも一部を覆うと共に、表面にレンズ駆動部が搭載されるセンサカバーを備えており、
    上記撮像部の基準面が、センサカバーの表面であることを特徴とする請求項16または17に記載のレンズの位置決め方法。
  19. 上記固定部は、上記レンズ駆動部の底部を構成するベースを備えており、
    上記ベースとセンサカバーとが、一体となっており、
    上記レンズ駆動部の基準面が、上記センサカバーの表面であることを特徴とする請求項18に記載のレンズの位置決め方法。
  20. 上記センサカバーの裏面が、上記撮像素子の受光面に接触していることを特徴とする請求項18または19に記載のレンズの位置決め方法。
  21. 上記撮像部は、上記撮像素子の受光部を覆う光透過基板を備えており、
    上記撮像部の基準面が、上記光透過基板の表面であることを特徴とする請求項16または17に記載のレンズの位置決め方法。
  22. 上記撮像部の基準面が、上記撮像素子の受光面であることを特徴とする請求項16または17に記載のレンズの位置決め方法。
  23. 上記撮像素子は、基板上に実装されており、
    上記撮像部の基準面は、上記基板の撮像素子実装面であることを特徴とする請求項16または17に記載のレンズの位置決め方法。
  24. 上記光学部の基準面を、上記レンズ駆動部の基準面または撮像部の基準面との当接方向に加圧しながら、上記光学部をレンズ駆動部に固定することを特徴とする請求項16〜23のいずれか1項に記載のレンズの位置決め方法。
  25. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のカメラモジュールを備える電子機器。
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