JP5431204B2 - カメラモジュールの組み立て方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話等の電子機器に搭載されるカメラモジュール、カメラモジュール用レンズの位置決め方法に関するものであって、特にレンズ駆動部に撮像レンズを取り付ける際に、ネジによる位置調整を行う必要がないカメラモジュールのレンズの固定方法に関する。
カメラモジュールにおいて、レンズを取り付け、固定する場合、撮像素子に対するレンズの光軸方向の初期位置を的確に設定しないと、デフォーカスによりピンボケ画像となってしまう。
通常、カメラモジュールにおけるレンズの取り付けは、レンズを有する光学部の外径とホルダ部の内径とにねじを有し、ねじ込みによる位置調整を行う。ねじには調整の機能があると同時に、レンズ部とレンズ駆動部とを固定する機能もある。但し、ねじによってレンズの位置調整および固定を行う方法では、雄ねじ側の部材と雌ねじ側の部材とに高精度にねじを形成しなければならないため、製造コストが増大し易い。
ねじを用いずにレンズの組み込み作業を簡易に行う方法としては、接着剤のみで固定する方法が考えられる。特許文献1には、レンズを移動させない固定焦点型カメラモジュールにおいて、撮像素子または撮像素子を保持する部材に対して、直接レンズまたはレンズを保持するレンズホルダを接着剤にて取り付けることによって、上記レンズの初期位置の高精度化を図る技術が開示されている。
特開2003−046825号公報(2003年2月14日公開)
接着剤のみを用いてレンズ(またはレンズホルダ)の固定を行う方法では、接着面積と接着強度とが比例することとなる。接着面積を十分とるためには、レンズ等の光学部外径とホルダ部内径との接着箇所を増やすことが考えられる。しかしながら、これにより接着の面積を十分に確保したとしても、接着剤塗布箇所以外には隙間が生じるため、前記隙間より異物が進入することで撮影画像への写り込みが発生しえる。
上記特許文献1では、鏡枠と基板、鏡枠と遮光板などを接着剤で封止し、異物が侵入しないような密封構造とすることが開示されている。しかしながら、特許文献1は、固定焦点のカメラについて記載されたものであり、この構成をオートフォーカス機能を有するカメラモジュールに適用する場合には、以下のデメリットがある。
すなわち、換言すれば、特許文献1では、鏡枠,基板,および遮光板で密封された空間を作り、その内部に光学系を収納する構成である。一方、オートフォーカス機能を有するカメラモジュールでは可動部分を有するが、可動部分に遮光板のような余計な部材をつけることは寸法制約からもアクチュエータの推力マージンからも好ましくない。また、ゴミ侵入防止については、アクチュエータの天面全体に蓋(透明部材)をする方法もありえるすが、その蓋の分だけ光軸方向の厚みが増加し、モジュールの小型化にとって不利である。
また、特許文献1では、接着剤は隙間を封止して密封するため、コーナー部全周に渡ってポッティングされるものであり、互いに対向する面同士を接着できない。この場合、互いに対向する面同士を接着する構成に比べ、強い接着強度が得られにくい。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮像レンズ(またはレンズ保持部材)とホルダ部とを高強度かつ隙間無く接着する方法を提供することにある。
本発明におけるカメラモジュールの組み立て方法は、上記の課題を解決するために、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有するカメラモジュールの組み立て方法であって、上記カメラモジュールは、上記撮像レンズを保持するレンズ保持部材と、上記レンズ保持部材が接着固定されるホルダ部とを備えており、上記レンズ保持部材は円筒形状であると共に、円筒側面の外縁部に凹形状部が形成されており、上記ホルダ部は上記レンズ保持部材が挿入されるための円筒状の穴部を有しており、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に組み付ける工程は、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部の穴部に挿入する第1工程と、上記レンズ保持部材の凹形状部内に接着剤を塗布する第2工程と、上記第2工程において上記接着剤を塗布した後に、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に対して回転させ、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との接着面の全周に渡って上記接着剤を行き渡らせる第3工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に組み付けるに当たって、レンズ保持部材の凹形状部内に塗布された接着剤を、レンズ保持部材を回転させることで、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との接着面の全周に渡って行き渡らせることができる。これにより、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との間の隙間を封止でき、異物の侵入を防止できる。さらにこの場合、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との互いに対向する面同士を接着することになるため、強い接着強度が得られる。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記凹形状部は、複数箇所に形成されており、上記レンズ光軸に対して軸対称に配置されている構成とすることができる。
上記の構成によれば、接着剤の硬化収縮量の偏りによって上記レンズ保持部材がが光軸に対して傾く不具合を抑制できる。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記第2工程においてレンズ保持部材を回転させる角度は、上記凹形状部の配置角度間隔以上である構成とすることができる。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記ホルダ部の上記穴部の内側面には、溝が形成されている構成とすることができる。上記の構成によれば、溝を形成することにより接着面積が増加することで接着力を強化させる効果がある。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記溝は、螺旋形状である構成とすることができる。上記の構成によれば、上記溝を金型で成型可能となり好適である。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記ホルダ部は、上記撮像レンズの光軸方向に移動可能な可動部材である構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記カメラモジュールをオートフォーカスの搭載されたカメラモジュールとすることができる。
また、上記カメラモジュールの組み立て方法では、上記ホルダ部は、板ばねを介してカメラモジュールの固定部に接続されており、上記板ばねは渦巻状のパターンを有しており、上記第2工程においてレンズ保持部材を回転させる方向は、上記板ばねの渦巻状のパターンの巻き方向と一致させられる構成とすることができる。
上記の構成によれば、上記レンズ保持部材の回転によって生じるトルクが板ばねに作用し、板ばねを捩れさせたり、折れ曲がらせたりするといった不具合を回避できる。
本発明におけるカメラモジュールの組み立て方法は、以上のように、撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像素子を有するカメラモジュールの組み立て方法であって、上記カメラモジュールは、上記撮像レンズを保持するレンズ保持部材と、上記レンズ保持部材が接着固定されるホルダ部とを備えており、上記レンズ保持部材は円筒形状であると共に、円筒側面の外縁部に凹形状部が形成されており、上記ホルダ部は上記レンズ保持部材が挿入されるための円筒状の穴部を有しており、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に組み付ける工程は、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部の穴部に挿入する第1工程と、上記レンズ保持部材の凹形状部内に接着剤を塗布する第2工程と、上記第2工程において上記接着剤を塗布した後に、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に対して回転させ、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との接着面の全周に渡って上記接着剤を行き渡らせる第3工程とを含む。
それゆえ、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に組み付けるに当たって、レンズ保持部材の凹形状部内に塗布された接着剤を、レンズ保持部材を回転させることで、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との接着面の全周に渡って行き渡らせることができる。これにより、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部とを高強度かつ隙間無く接着することができる。
本発明の実施の形態を示すものであり、カメラモジュールの要部構成を示す断面図である。 上記カメラモジュールの外観を示す斜視図である。 上記カメラモジュールに使用されるレンズバレルの外観を示す斜視図である。 上記カメラモジュールに使用されるレンズホルダの一例を示す斜視図である。 上記カメラモジュールにおいて、レンズホルダの板ばねによる取り付けと、レンズバレルの回転方向とを示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜4に基づいて詳細に説明する。
〔カメラモジュールの構造〕
図1は、本実施の形態に係るカメラモジュール100の断面図である。カメラモジュール100は、携帯電話等の電子機器に搭載することができ、カメラモジュール撮像光学系である光学部1、光学部1を駆動するレンズ駆動装置(レンズ駆動部)2、光学部1を経由した光の光電変換を行う撮像部3とから構成される。
光学部1は、レンズ駆動装置2の内部に保持されている。撮像部3は、センサ部4と、センサ部4が実装される基板5とから構成される。したがって、カメラモジュール100の外観は、図2に示すように、基板5上に、センサ部4、レンズ駆動装置2が、この順に光軸方向に積層された構成となる。以下の説明では、便宜上、光学部1側を上方、撮像部3側を下方とする。
図1に基づき、カメラモジュール100の全体構造についてさらに説明する。尚、図1は、カメラモジュール100の中央部を光軸方向に切断した断面図となっている。
光学部1は、被写体像を形成する撮像光学系であり、外部の光を撮像部3のセンサ部4へ導く。光学部1は、複数(図1では3枚)の撮像レンズ6と、撮像レンズ6を保持するレンズバレル7(レンズ保持部材)とから構成される。レンズバレル7は、レンズ駆動装置2に固定されている。撮像レンズ6の光軸は、レンズバレル7の軸心と一致している。
レンズ駆動装置2は、電磁力によって、光学部1を光軸方向に駆動する。すなわち、レンズ駆動装置2は、無限遠端からマクロ端の間で、撮像レンズ6を上下動させる。これにより、カメラモジュール100が、オートフォーカス機能を発揮する。カメラモジュール100には、VCMタイプのレンズ駆動装置2が搭載されている。
レンズ駆動装置2は、撮像レンズ6の駆動時に光軸方向に移動して光学部1(撮像レンズ6)を光軸方向に移動させる可動部と、撮像レンズ6の駆動時にも位置が変動しない固定部と、可動部と固定部とを繋ぐばね部とを備えている。可動部は、固定部の内部に収容されており、レンズホルダ8(ホルダ部)およびコイル10から構成されている。固定部は、ヨーク11,永久磁石12,カバー14,およびベース15から構成されている。
具体的には、レンズ駆動装置2は、レンズバレル7を内部に保持するレンズホルダ8が、ベース15,ヨーク11,およびカバー14により形成された空間内に収容され、ばね部によって光軸方向に移動可能な構成となっている。
レンズホルダ8は、撮像レンズ6を保持したレンズバレル7を内部に保持している。レンズバレル7およびレンズホルダ8は、いずれも中空(円筒)形状の部材である。カメラモジュール100では、レンズバレル7の外側面、および、レンズホルダ8の内側面には、ねじ切りが施されておらず、平坦である。つまり、レンズバレル7およびレンズホルダ8の互いの接触面には、ねじ山が形成されていない。
レンズホルダ8の内径は、レンズバレル7の外径よりもやや大きく、レンズホルダ8の中央に、レンズバレル7が装着される。すなわち、レンズホルダ8の軸心は、撮像レンズ6の光軸およびレンズバレル7の軸心に一致している。
レンズホルダ8の外周端部(フランジ部)には、コイル10が固定されている。コイル10は、レンズホルダ8の終端部(底部)から、光入射側(後述の開口13側)に延設されている。
ベース15は、レンズ駆動装置2の底部を構成しており、ベース15の裏面にセンサ部4が設けられる。ベース15の中央部には、光路を確保するために開口16が形成されている。
ヨーク11は、筒状の部材であり、レンズ駆動装置2の側面部を構成している。ヨーク11は、内部に可動部を収容する。ヨーク11はベース15上に固定されている。本実施形態では、ヨーク11の上方に、カバー14が設けられている。カバー14は、レンズ駆動装置2の上部(天面)を構成している。カバー14の中央部には、光路を確保するために開口13が形成されている。なお、ヨーク11自体が、カバーの役割を果たすことで、カバー14を省略してもかまわない。この場合の開口13は、ヨーク11に形成される。
ヨーク11の内側面には、コイル10と対向するように、永久磁石12からなる磁気回路が配置されている。
レンズ駆動装置2は、コイル10と永久磁石12とにより発生させた電磁力により、撮像レンズ6を光軸方向に駆動する。具体的には、本実施形態では、永久磁石12によって形成される磁場中のコイル10に電流を流すことで発生する力によって、撮像レンズ6をレンズバレル7およびレンズホルダ8ごと光軸方向に駆動することが可能となる。
また、本実施形態のレンズ駆動装置2では、レンズホルダ8の上下面(天面および底面)には、ばね部として板ばね9a,9bが設けられている。板ばね9a,9bは、レンズホルダ8を、光軸方向に押圧する。つまり、板ばね9a,9bは、弾性力により、補助的にレンズホルダ8を光軸方向に可動に支持している。本実施形態では、板ばね9a,9bは、一端がヨーク11またはベース15に、他端がレンズホルダ8に固定されている。しかし、板ばね9a,9bは、一端が可動部に、他端が固定部に固定されていればよい。
なお、図1に示すように、カメラモジュール100の組立状態では、レンズホルダ8の底面に形成された突起19が、ベース15に当接しつつ、板ばね9a,9bの弾性力により、レンズホルダ8は下方向に与圧がかけられている。
さらに、レンズ駆動装置2では、ベース15の上面(レンズホルダ8の底面との対向面)の、永久磁石12およびコイル10の直下近傍に、溝17が形成されており、溝17内には粘着性のダストトラップ剤18が塗布されている。ダストトラップ剤18は、ベース15の上面に形成されていればよいが、溝17内に塗布されていることがより好ましい。これにより、ベース15上に移動した異物を、ダストトラップ剤18によって捕捉することができる。従って、光出射側の開口16から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。さらに、溝17にダストトラップ剤18が塗布されていれば、溝17に異物を滞留させることができる。
すなわち、レンズ駆動装置2では、ベース15上のコイル10および永久磁石12の直下近傍にダストトラップ剤18が塗布されている。このため、コイル10と永久磁石12との間の隙間を通ってきた異物がそのまま落下すれば、このダストトラップ剤18上に落下することになる。これにより、ダストトラップ剤18が、上記の隙間を経由してベース15上に落下した異物を、落下直後に捕捉し、溝17に滞留させることができる。
なお、ダストトラップ剤18は、粘着性を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、半固体状(または固体に近い状態)の油脂や樹脂を適用することができる。例えば、グリースが好適である。グリースは、半固体状または液体に近い、油脂の一種であり、例えば、半固体状(または固体に近い状態)、または、ペースト状の潤滑剤から構成することができる。グリースは、例えば、二硫化モリブデン系潤滑剤,白色系潤滑剤,シリコーン系潤滑剤,パーフルオロポリエーテル系潤滑剤などを用いることができる。また、グリースは、鉱油を主成分とする鉱油系グリース,ポリα−オレフィン油を主成分とするポリα−オレフィン系グリース,シリコーンオイルを主成分とするシリコーン系グリース,フルオロシリコーン系グリース,パーフルオロポリエーテルを主成分とするパーフルオロポリエーテル系グリースなどを用いることができる。これらのグリースは、単独または2種以上を混合して用いることができる。また、グリースは、例えば、リチウム石鹸,カルシウム石鹸,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など、グリース用の添加物を含むものであってもよい。
次に、撮像部3は、レンズ駆動装置2の底面(ベース15の底面)側に設けられており、光学部1から入射された入射光を光電変換する。撮像部3は、センサ部4と、センサ部4が実装される基板5とから構成されている。センサ部4は、ガラス基板20、センサチップ21、センサカバー22から構成され、これらが基板5上に固定されている。
センサチップ21は、レンズ駆動装置2で形成された被写体像を、電気信号に変換する撮像素子である。つまり、レンズ駆動装置2の撮像レンズ6を通して受光した光信号を電気信号に変換するセンサデバイスである。センサチップ21は、例えば、CCDまたはCMOSセンサICである。センサチップ21の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光部(図示せず)が形成されている。この受光部は、レンズ駆動装置2から入射される光を結像する領域であり、画素エリアとも言い換えられる。
センサチップ21は、この受光部(画素エリア)に結像された被写体像を電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光部で、光電変換が行われる。センサチップ21の動作は、図示しないDSP(Digital Signal Processor)で制御され、センサチップ21で生成された画像信号は、DSPで処理される。
センサカバー22は、センサチップ21の一部を覆うように構成されている。センサカバー22は、センサチップ21の受光部を避けて、センサチップ21を覆っている。センサカバー22には、光路を確保するために開口が形成されている。この開口面積は、センサチップ21の受光部の面積およびガラス基板20表面の面積よりも大きい。このため、センサカバー22の開口内に、センサチップ21の受光部およびガラス基板20が配置される。センサカバー22の開口は、撮像レンズ6を介して入射した光を、センサチップ21の受光部に透過させる光透過領域となる。
センサカバー22は、センサチップ21の受光面(上面)に対して、センサカバー22の上面までの距離が高精度に管理されている。センサカバー22の下側の基準面(裏面)は、センサチップ21の上に載る搭載面であり、基板5側の面と基板5との間には隙間が形成されていてもかまわない。
ガラス基板20は、センサチップ21の受光部を覆っており、透光性部材から構成されている。なお、本実施形態では、ガラス基板20の表面に、赤外線遮断膜(IRカット膜)が形成されている。このため、ガラス基板20は、赤外線を遮断する機能も備えている。ガラス基板20は、センサカバー22に対して取り付けても良いし、センサチップ21上に接着剤を介して重ねて固定しても良い。図2では、ガラス基板20は、センサカバー22に対して取り付けられており、かつ、センサチップ21から離して取り付けられている。このようにセンサチップ21からの距離を離した方が、ガラス基板20上に付着した異物の影響度(センサへの映りこみ)が小さくなるので望ましい。
基板5は、図示しないパターニングされた配線を有する。この配線によって、基板5とセンサ部4(センサチップ21)とが互いに電気的に接続される。基板5は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などである。
このように、撮像部3では、センサチップ21に入射した光信号が光電変換される。そして、変換された電気信号が基板5を通って、図示しないカメラモジュールの制御回路等に入力され、画像信号として取り出される。
〔カメラモジュールの組み立て方法〕
上述したように、本実施形態に係るカメラモジュール100では、撮像レンズ6を保持するレンズバレル7は、レンズホルダ8に固定される。また、この固定には、ねじではなく、接着剤が使用される。すなわち、本構成では、接着剤によって接着される面がレンズバレル7の外側面とレンズホルダ8の内側面である。すなわち、互いに対向する面同士が接着される。このように、互いに対向する面同士を接着する構成により、強い接着強度が得られる。
このように、レンズバレル7の外側面とレンズホルダ8の内側面とを接着しようとする場合、接着面の一方に接着剤を塗布してから、レンズバレル7をレンズホルダ8に挿入するといった方法が考えられる。しかしながらこの方法では、挿入されるレンズバレル7の上面によって接着剤が外部に押し出され、この押し出された接着剤をふき取るといった煩雑な工程が発生する。場合によってはレンズ表面に接着剤が付着し、歩留まりを低下させる。また、押し出される接着剤が少なくなるように、最初に塗布する接着剤の量を減らすと、全周にわたっての接着が困難となり、レンズバレル7の外側面とレンズホルダ8の内側面との間に隙間ができて異物侵入の虞がある。
本願発明では、上記不具合を解消できるような組み立て方、具体的には、接着剤が外部に押しだされること無く全周にわたっての接着が容易となり、接着強度の向上と、隙間の無い接着との両立が容易となるレンズバレル7とレンズホルダ8との組み立て方に特徴を有する。
本発明の組み立て方を適用するに当たって、図3に示すように、レンズバレル7は、レンズホルダ8との接着面となる外側面の上縁部(すなわち、上面外縁部)に凹形状部7aを備えている。レンズホルダ8は円筒状の穴を備え、レンズバレル7はレンズホルダ8の円筒状の穴に接着剤を塗布されない状態で挿入される(第1工程)。そして、レンズバレル7の挿入後、レンズバレル7の凹形状部7aにレンズバレル7とレンズホルダ8との接着固定用の接着剤24が塗布される(第2工程)。
ここで、レンズバレル7の直径に対し、レンズホルダ8の円筒状の穴直径は50〜100μm程度大きい。したがって、レンズバレル7の凹形状7aのみに接着剤24を塗布した状態では、凹形状7aの塗布箇所以外には隙間が生じており、この隙間から25〜50μm程度の異物が入る可能性があると言える。
そこで、本組み立て方法では、接着剤24を塗布後にレンズバレル7を回転させる(第3工程)。回転させることで接着剤24がレンズバレル7とレンズホルダ8との全周に渡ることになり、隙間が完全に封止される。レンズバレル7とレンズホルダ8との間の隙間を封止させることで異物の進入防止の効果が発生する。また同時に接着面積が増加することで接着力が強化する。さらにこの場合、レンズバレル7とレンズホルダ8との互いに対向する面同士を接着することになるため、強い接着強度が得られる。
接着剤24をレンズバレル7とレンズホルダ8との隙間全体(全周)にいき渡らせるためには、接着剤塗布量は、レンズバレル7の上面外縁部に凹形状部7aの容積と略同量、塗布する必要がある。
また、レンズバレル7を回転させる角度は、凹形状部7a間の角度以上あればよい。本説明では、凹形状部7aが4箇所、90度等配に形成されているため、レンズバレル7を90度以上回せば良い。
レンズバレル7における凹形状部7aの形成数および配置角度は特に限定されるものではないが、凹形状部7aについては複数箇所に形成し、それらを等角度間隔(光軸に対して軸対称)で配置することが好ましい。すなわち、凹形状部7aの形成箇所と非形成箇所とでは、接着剤の量が異なるため接着剤の硬化収縮量も異なり、もし凹形状部7aが光軸に対して軸対称となっていなければ、接着剤の硬化収縮量の偏りによってレンズバレル7が光軸に対して傾く虞があるためである。凹形状部7aが光軸に対して軸対称となっていれば、そのようなレンズバレル7の傾きを抑制できる。
また、用いられる接着剤24としては、例えば、熱硬化型のUV接着剤、または、嫌気性のUV接着剤を用いるのが好ましい。これは、熱硬化または嫌気硬化のみの接着剤では、短時間での硬化が出来ないため、硬化までの間にレンズバレル7の位置がずれる可能性があるためである。また、UV硬化のみでは、レンズホルダ8とレンズバレル7との隙間に入り込んだ接着剤を硬化させることが出来ない。熱硬化型のUV接着剤、または、嫌気性のUV接着剤を用いることで、表面に盛り上がってフィレットを形成している接着剤は、UV硬化作用により短時間で硬化させ、レンズホルダ8とレンズバレル7との隙間に入り込んだ接着剤は、熱硬化あるいは嫌気硬化させることができる。
レンズホルダ8の円筒状の穴(すなわち内側面)は、図4に示すように、溝8aを設けてもよい。溝8aを形成することにより接着面積が増加することで接着力を強化させる効果があり、レンズバレル7を回転させることで接着剤24を溝8aの中に充満させることが出来る。溝8aを形成する場合、その形状は特に限定されないが、螺旋状の溝とすれば金型で成型可能となり好適である。
尚、上記説明におけるレンズバレル7とレンズホルダ8との組み立て工程は、カメラモジュール全体の組み立て工程の中での順序を特に限定されるものではない。例えば、レンズバレル7とレンズホルダ8との組み立て工程は、レンズホルダ8を板ばね9a及び9bを介してヨーク11に取り付ける工程の前であっても後であっても良い。
レンズバレル7とレンズホルダ8との組み立て工程は、レンズホルダ8を板ばね9a及び9bを介してヨーク11に取り付ける工程の後で行う場合には、板ばね9a,9bを渦巻状のパターンとし、レンズバレル7をレンズホルダ8に組み付ける工程でレンズバレル7の回転方向を板ばね9a,9bの腕の延長方向とすることが好ましい。
ここで、板ばね9a,9bを渦巻状のパターンとするとは、図5に示すように、複数の板ばねを光軸から見た半径方向から傾けて取り付け、かつその傾き方向を全ての板ばねにおいて揃えた状態を意味する。尚、図5は、カメラモジュールを上方から見た図である。そして、レンズバレル7の回転方向を板ばね9a,9bの腕の延長方向とするとは、板ばねを渦巻きと見た場合の巻き方向とレンズバレル7の回転方向とを一致させることを意味する。これにより、レンズバレル7の回転によって生じるトルクが板ばねに作用し、板ばねを捩れさせたり、折れ曲がらせたりするといった不具合を回避できる。
本実施の形態では、VCMによるオートフォーカスの搭載されたカメラモジュールで説明を行ったが、本発明はオートフォーカス搭載カメラモジュールに限定されるものではない。但し、本発明の構成は、オートフォーカス搭載カメラモジュールに搭載した場合、可動部材の重量を増加させること無く、封止が可能であるため、寸法制約からもアクチュエータの推力マージンからも好適である。
オートフォーカス以外にも、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、カメラモジュールを備えた電子機器に適用でき、特にオートフォーカス搭載カメラモジュールに好適に利用することができる。
1 光学部
2 レンズ駆動装置
3 撮像部
4 センサ部
5 基板
6 撮像レンズ
7 レンズバレル(レンズ保持部材)
7a 凹形状部
8 レンズホルダ(ホルダ部)
8a 溝
9a,9b 板ばね
10 コイル
11 ヨーク(固定部)
24 接着剤
100 カメラモジュール

Claims (7)

  1. 撮像レンズを通して入射された光を電気信号に変換する撮像部を有するカメラモジュールの組み立て方法であって、
    上記カメラモジュールは、
    上記撮像レンズを保持するレンズ保持部材と、
    上記レンズ保持部材が接着固定されるホルダ部とを備えており、
    上記レンズ保持部材は円筒形状であると共に、円筒側面の外縁部に凹形状部が形成されており、
    上記ホルダ部は上記レンズ保持部材が挿入されるための円筒状の穴部を有しており、
    上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に組み付ける工程は、
    上記レンズ保持部材を上記ホルダ部の穴部に挿入する第1工程と、
    上記レンズ保持部材の凹形状部内に接着剤を塗布する第2工程と、
    上記第2工程において上記接着剤を塗布した後に、上記レンズ保持部材を上記ホルダ部に対して回転させ、上記レンズ保持部材と上記ホルダ部との接着面の全周に渡って上記接着剤を行き渡らせる第3工程とを含むことを特徴とするカメラモジュールの組み立て方法。
  2. 上記凹形状部は、複数箇所に形成されており、上記レンズ光軸に対して軸対称に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
  3. 上記第2工程においてレンズ保持部材を回転させる角度は、上記凹形状部の配置角度間隔以上であることを特徴とする請求項2に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
  4. 上記ホルダ部の上記穴部の内側面には、溝が形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
  5. 上記溝は、螺旋形状であることを特徴とする請求項4に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
  6. 上記ホルダ部は、上記撮像レンズの光軸方向に移動可能な可動部材であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
  7. 上記ホルダ部は、板ばねを介してカメラモジュールの固定部に接続されており、
    上記板ばねは渦巻状のパターンを有しており、
    上記第2工程においてレンズ保持部材を回転させる方向は、上記板ばねの渦巻状のパターンの巻き方向と一致させられることを特徴とする請求項6に記載のカメラモジュールの組み立て方法。
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