JP2009251517A - レンズ駆動装置およびそれを備えたカメラモジュール - Google Patents

レンズ駆動装置およびそれを備えたカメラモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】開口からの異物の出入りを低減できるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズユニット1aは、レンズホルダ14の底部に、ベース11上に形成された開口11aの全周囲を包囲する突起14aが形成されている。突起14aは、開口11aから異物がでていくのを遮断する。また、ベース11上にはダストトラップ剤20が塗布されており、異物が捕捉される。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズ駆動装置およびそれを備えたカメラモジュールに関する。より詳細には、本発明は、携帯電話等の電子機器に搭載されるカメラモジュールと、そのようなカメラモジュールに好適に利用できるレンズ駆動装置とに関し、特にセンサー面へのゴミの落下の防止または低減するための構造に関する。
近年、携帯電話の多くに、カメラモジュールが搭載されている。しかも、高機能のカメラモジュールの搭載率が増加傾向にある。例えば、レンズ駆動装置を備えたオートフォーカス機能を有するカメラモジュールが搭載される。
レンズ駆動装置は、VCM(Voice Coil Motor ボイスコイルモータ)タイプ、ステッピングモータを利用するタイプ、圧電素子を利用するタイプなど、様々なタイプが存在し、すでに市場に流通している。
例えば、特許文献1には、VCMタイプのレンズ駆動装置が、開示されている。図10は、特許文献1のレンズ駆動装置の断面図である。図10のレンズ駆動装置200は、レンズ201を中央に搭載したホルダ202を備えている。ホルダ202の上下には、板バネ203U,203Lが、設けられている。これにより、レンズ201が、光軸方向に可動するように、ホルダ202が支持される。
また、ホルダ202のフランジ部には、コイル204が固定されている。コイル204は、ヨーク205内に収容されている。ヨーク205の内側面には、コイル204と間隔をおいて対向配置された永久磁石206が形成されている。このような構成により、レンズ駆動装置200は、電磁力による駆動が可能となる。
一方、ベース207には、3つの突起208が形成されている。レンズ駆動装置200の組立て状態では、各突起208がホルダ202を支持している。
ヨーク205の上方に設けられたカバー209の中央部、および、ベース207の中央部には、それぞれ、開口210,211が形成されている。開口210,211は、光を透過させるためのものである。
特開2006−50693(2006年2月16日公開)
しかし、従来のレンズ駆動装置では、開口から異物が出入りしやすいという問題がある。
具体的には、図10のように、ホルダ202およびコイル204と、ヨーク205および永久磁石206との間には、光軸方向に伸びた隙間Gが、必ず存在する。また、カバー209には、開口210が形成されている。このため、カバー209の開口210からゴミまたは埃等の異物が侵入すると、その異物が、隙間Gを通って、ベース207上に達する。
レンズ駆動装置200では、ベース207に形成された開口211の周囲に、3つの突起208が形成されている。各突起208は、同心円上に等間隔に形成されている。このため、各突起208間を異物が移動し、開口211から異物が出ていってしまう。
なお、図10では、板ばね203U,203Lが、隙間Gとベース207とを遮断しているようにみえる。しかし、板ばね203U,203Lは、渦巻状のパターンを有している。このため、板ばね203U,203Lによって、隙間Gからベース207上への異物の移動を妨げることはできない。
また、ホルダ202の底部にも、3つの突起212が形成されている。しかし、この突起212は、ベース207の上面に接触しない。このため、突起212によって開口211への異物の侵入を防ぐことはできない。従って、突起208と同様に、突起212間間を異物が移動し、開口211から異物が出ていってしまう。
レンズ駆動装置200をカメラモジュールに適用した場合、レンズ駆動装置200の下部に、固体撮像素子が配置される。また、固体撮像素子上に形成された受光部は、カバーガラスに覆われている。このため、前述のように、開口211から異物が出ていくと、その異物が、固体撮像素子上またはカバーガラス上に付着する。つまり、その異物が、光路内に侵入する。その結果、光路内の異物が、画像として認識され。カメラモジュールのシミとして不良の原因となる。
このように、特許文献1のレンズ駆動装置200では、開口210,211から異物が出入りしやすい。さらに、レンズ駆動装置200をカメラモジュールに適用した場合、光路内に異物が侵入する。しかし、特許文献1では、このような異物の対策は、全く検討されていない。このため。異物がレンズ駆動装置200内を自由に移動する危険性がある。従って、時間の経過とともに、異物による問題が起きやすくなる。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、開口からの異物の出入りを低減できるレンズ駆動装置を提供することにある。また、別の目的は、光路内への異物の侵入を低減できるカメラモジュールを提供することにある。
本発明のレンズ駆動装置は、上記の課題を解決するために、
レンズと、レンズを保持するレンズホルダとを備えた可動部と、
可動部を光軸方向に移動させる駆動部と、
可動部を内部に収容するとともに、光軸方向の両端部に、光を透過させるための開口が形成された収容部とを備えており、
少なくともレンズホルダおよび収容部の一方に、少なくとも一方の開口の全周囲を包囲する突起が形成されていることを特徴としている。
上記の発明によれば、収容部には、光軸方向の両端部に開口が形成されている。このため、レンズの光入射側の開口を介して、外部から異物が侵入する可能性がある。また、レンズ駆動装置内から異物が発生することもある。さらに、このような異物は、光出射側の開口から出て行く可能性がある。このような異物は、特に、レンズ駆動装置をカメラモジュールとして適用した場合に、異物が光路内に入り、不良の原因となる。本発明のレンズ駆動装置は、このような異物対策として、突起を備えている。
すなわち、上記の発明によれば、レンズホルダまたは収容部の一方に、突起が形成されている。しかも、この突起は、収容部に形成された開口の少なくとも一方の全周囲を包囲している。これにより、突起が、各開口からの異物の出入りを妨げる。従って、各開口からの異物の出入りを低減することができる。
つまり、突起が光入射側の開口を包囲する場合、その開口から装置内への異物の侵入を低減することができる。一方、突起が光出射側の開口を包囲する場合、その開口から異物が出ていくのを低減することができる。
このように、突起は、各開口から異物が出入りする経路を遮断するように形成されていればよいといえる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記突起と、レンズホルダまたは収容部とが、互いに当接していることが好ましい。
上記の発明によれば、開口を包囲する突起が、レンズホルダまたは収容部に当接している。これにより、突起が、異物の移動経路をより確実に遮断する。従って、各開口からの異物の出入りをより確実に低減することができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記駆動部が駆動していない定常状態時に、上記突起と、レンズホルダまたは収容部とが、互いに当接することが好ましい。
本発明のレンズ駆動装置では、駆動部が可動部を光軸方向に移動させる。レンズ駆動装置をカメラモジュールに適用した場合、レンズ機能を実行するときに、駆動部が可動部を光軸方向に移動させる。しかし、カメラ機能の使用時間よりも、未使用時間の方が圧倒的に長い。つまり、駆動部の駆動時間よりも、非駆動時間の方が長い。
上記の発明によれば、駆動部が駆動しない定常状態(ホームポジション)のときに、突起と、レンズホルダまたは収容部とが互いに当接する。つまり、駆動部の非駆動時間に、突起と、レンズホルダまたは収容部とが互いに当接する。これにより、定常状態時に、突起が、異物の移動経路を遮断する。従って、各開口からの異物の出入りをより確実に低減することができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記突起は、上記開口のうち、光出射側の開口の全周を包囲するように形成されていることが好ましい。
レンズ駆動装置内に侵入した異物、および、装置内で発生した異物は、収容部の底部に移動し、最終的には出射側の開口から出ていく。
上記の発明によれば、突起が、光出射側の開口の全周囲を包囲している。これにより、突起が、光出射側の開口から装置内の異物が出ていくのを妨げる。従って、装置内の異物が、光出射側の開口から出ていくのを低減することができる。
なお、上記の発明は、レンズホルダの底面、および、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面の少なくとも一方に、光出射側に形成された開口の全周囲を包囲する突起が形成されている構成であるともいえる。すなわち、この構成では、レンズホルダの底面、および、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面の少なくとも一方に、突起が形成されている。しかも、この突起は、レンズの光出射側に形成された開口の全周囲を包囲している。これにより、突起が、光出射側の開口から装置内の異物が出ていくのを妨げる。従って、レンズ駆動装置内に異物が侵入したり、発生したりしても、装置内の異物が、光出射側の開口から出ていくのを低減することができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記収容部は、レンズホルダの底面との対向面が、凹凸形状になっていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面が、凹凸形状になっている。これにより、その対向面上から光出射側の開口への異物の移動経路が複雑になる。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記収容部におけるレンズホルダの底面との対向面上に、粘着材が塗布されていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部は、レンズホルダの底面との対向面上に、粘着材が塗布されている。言い換えれば、収容部は、光出射側の開口の外側に粘着材が塗布されている。これにより、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面上に移動した異物を、粘着材によって捕捉することができる。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
なお、粘着材の塗布領域は特に限定されるものではないが、塗布領域が広ければ異物の捕捉効果を高めることができる。一方、塗布領域が狭ければ、粘着材の使用量を低減することができる。
例えば、上述の凹部に粘着材を塗布すれば、凹部に異物を滞留させることができる。また、光出射側の開口付近に粘着材を塗布すれば、その開口から異物が出ていく直前で、異物を粘着材によって捕捉することができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記収容部の凹部は、収容部とレンズホルダとの間に形成された、光軸方向の隙間の直下に形成されていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部に形成された凹凸形状のうちの凹部が、収容部とレンズホルダとの間に形成された、光軸方向の隙間の直下に配置されている。これにより、その隙間を経由して収容部に落下した異物を、落下直後に、凹部に捕獲することができる。
また、このとき凹部に粘着材が塗布されていれば、凹部に異物を滞留させることができる。つまり、その隙間を経由して収容部に落下した異物を、落下直後に、凹部に滞留させることができる。また、このとき凹部に粘着材が塗布されていれば、凹部に異物を滞留させることができる。
上記収容部の凹部は、光出射側の開口の近傍に形成されていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部に形成された凹凸形状のうちの凹部が、光出射側の開口近傍に形成されている。これにより、光出射側の開口から異物が出ていく直前に、凹部に異物を捕獲することができる。また、このとき凹部に粘着材が塗布されていれば、凹部に異物を滞留させることができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記突起が、レンズホルダの底面に形成されており、
上記突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入されていることが好ましい。
上記の発明によれば、レンズホルダの底面に形成された突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹凸形状のうちの凹部に挿入されている。これにより、凹部が異物の移動経路を複雑にする。それに加えて、突起が、その移動経路をさらに複雑にする。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記駆動部が駆動していない定常状態時、および、駆動部が駆動している駆動状態時のいずれにおいても、上記突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入されていることが好ましい。
上記の発明によれば、駆動部の駆動状態に拘わらず、突起の少なくとも一部(少なくとも先端部)が、収容部に形成された凹凸形状のうちの凹部に挿入された状態となる。これにより、突起が、光出射側の開口への異物の移動経路を、常に遮断する。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記突起が、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面に形成されていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面に、突起が形成されている。これにより、その対向面上を異物が移動したとき、突起が堰として機能する。つまり、光出射側の開口へ移動する異物を、突起が堰きとめる。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記レンズホルダの底面に凹部が形成されており、上記突起の少なくとも一部が、レンズホルダに形成された凹部に挿入されていることが好ましい。
上記の発明によれば、収容部に形成された突起の少なくとも一部が、レンズホルダの底面に形成された凹部に挿入されている。これにより、上述のように、レンズホルダの底面に形成された突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入された場合と同様の効果が得られる。つまり、上記の発明によれば、凹部が異物の移動経路を複雑にする。それに加えて、突起が堰として機能するため、その移動経路をさらに複雑にする。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記駆動部が駆動していない定常状態時、および、駆動部が駆動している駆動状態時のいずれにおいても、上記突起の少なくとも一部が、レンズホルダに形成された凹部に挿入されていることが好ましい。
上記の発明によれば、駆動部の駆動状態に拘わらず、突起の少なくとも一部(少なくとも先端部)が、レンズホルダの底面に形成された凹部に挿入された状態となる。これにより、突起が、光出射側の開口への異物の移動経路を、常に遮断する。従って、光出射側の開口から異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
本発明のレンズ駆動装置では、上記可動部を光出射側に押圧する押圧部をさらに備えることが好ましい。
上記の発明によれば、押圧部が、可動部を光出射側に押し付けるように与圧を加える。このため、特に、上記突起が、光出射側の開口の全周を包囲するように形成されており、突起と、レンズホルダまたは収容部とが互いに当接する構成において、確実に当接させることができる。これにより、突起が、異物の移動経路をより確実に遮断する。従って、各開口からの異物の出入りをより確実に低減することができる。
本発明のカメラモジュールは、上記の課題を解決するために、前記いずれかのレンズ駆動装置と、レンズ駆動装置のレンズを通して受光した光信号を電気信号に変換する固体撮像素子とを備えている。
上記の発明によれば、カメラモジュールが、本発明のレンズ駆動装置を備えている。このため、光路内への異物の侵入を低減することのできるカメラモジュールを提供することができる。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズホルダまたは収容部の一方に、突起が形成されており、しかも、この突起が、収容部に形成された開口の少なくとも一方の全周囲を包囲している構成である。それゆえ、突起が、各開口からの異物の出入りを妨げる。従って、各開口からの異物の出入りを低減することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本発明のレンズ駆動装置を備えたカメラモジュールの断面図である。
図1のように、本発明のカメラモジュール100は、レンズユニット(レンズ駆動装置)1と、撮像ユニット2とを組み合わせて製造されたものであり、レンズユニット1が、接着部3を介して、撮像ユニット2に搭載された構成となっている。以下の説明では、便宜上、レンズユニット1側を上方、撮像ユニット2側を下方とする。
まず、レンズユニット1aについて説明する。図2は、本発明のレンズ駆動装置(レンズユニット1a)を示す斜視図である。
レンズユニット1aは、被写体像を形成する撮影光学系である。つまり、レンズユニット1aは、外部からの光を撮像ユニット2の受光面(撮像面)へ導く。
レンズユニット1aは、図2のように、レンズ12を保持したレンズバレル13がレンズホルダ14に固定されており、これらが、ベース11,ヨーク17,およびカバー19により形成された空間内に、収容された構成となっている。なお、カバー19には、光軸方向に、光を透過させるための開口19aが形成されている。これにより、レンズ12,レンズバレル13,およびレンズホルダ14の一部が、この開口19aから露出している。
一方、図1のように、撮像ユニット2は、レンズユニット1によって形成される被写体像を、電気信号に変換する撮像部である。つまり、撮像ユニット2は、レンズユニット1から入射された入射光を光電変換するセンサデバイスである。
撮像ユニット2は、図1に示すように、配線基板21上に、固体撮像素子22を備えている。また、固体撮像素子22は、配線基板21上に設けられたホルダ24内に収容される。なお、ホルダ24の上部には、固体撮像素子22を覆う透光性部材23が配置されている。
配線基板21は、図示しないパターニングされた配線を有する基板である。この配線によって、配線基板21と固体撮像素子22とが互いに電気的に接続される。配線基板21は、例えば、プリント基板,またはセラミック基板などである。
固体撮像素子22は、レンズユニット1で形成された被写体像を、電気信号に変換するものである。つまり、レンズユニット1のレンズ12を通して受光した光信号を電気信号に変換するセンサデバイスである。固体撮像素子22は、例えば、CCDまたはCMOSセンサーICである。固体撮像素子22の表面(上面)には、複数の画素がマトリクス状に配置された受光面(図示せず)が形成されている。この受光面は、レンズユニット1から入射される光を結像する領域であり、画素エリアとも言い換えられる。
固体撮像素子22は、この受光面(画素エリア)に結像された被写体像を電気信号に変換して、アナログの画像信号として出力する。つまり、この受光面で、光電変換が行われる。固体撮像素子22の動作は、図示しないDSPで制御され、固体撮像素子22で生成された画像信号は、DSPで処理される。
透光性部材23は、固体撮像素子22の受光面を覆っており、ガラスなどの透光性部材から構成されている。なお、本実施形態では、透光性部材23の表面に、赤外線遮断膜が形成されている。このため、透光性部材23は、赤外線を遮断する機能も備えている。
ここで、レンズユニット1aについて、詳細に説明する。図3は、図2のレンズユニット1aにおけるA−A矢視断面図である。図3は、後述する駆動部が駆動していない状態(定常状態)を示している。
レンズユニット1aは、光軸方向に可動する可動部と、可動部を内部に収容する収容部と、この可動部を光軸方向に移動させる駆動部とから構成されている。具体的には、可動部は、レンズ12,レンズ12を内部に保持したレンズバレル13,および、レンズバレル13を内部に保持するレンズホルダ14とから構成される。
レンズバレル13は、内部にレンズ12を保持するための枠体である。一方、レンズホルダ14は、レンズ12を保持したレンズバレル13を、内部に保持している。レンズ12は、レンズバレル13およびレンズホルダ14の中央部に配置される。レンズバレル13およびレンズホルダ14は、いずれも中空(筒状)の部材である。
なお、本実施形態では、複数のレンズ12を搭載したレンズバレル13をレンズホルダ14に固定している。しかし、レンズバレル13およびレンズホルダ14の一方におねじ、他方にめねじを形成しておき、レンズホルダ14に対してレンズバレル13の高さを調整可能にしてもよい。
一方、上記収容部は、ベース11,ヨーク17,およびカバー19から構成される。ベース11は、レンズユニット1aの底部を構成する。つまり、ベース11は、レンズユニット1aの光出射側に配置される。ベース11については後述する。
ヨーク17は、筒状の部材であり、レンズユニット1aの側面部を構成している。ヨーク17は、内部に可動部を収容する。ヨーク17はベース11上に固定されている。本実施形態では、ヨーク17の上方に、カバー19が設けられている。カバー19は、レンズユニット1aの上部(天面)を構成している。
ベース11の中央部には、開口11aが存在する。また、カバー19の中央部にも、開口19aが形成されている。開口11aおよび開口19aは、光を透過させるためのものであり、光軸方向に形成されている。このように、収容部には、光入射側に開口19a、光出射側に開口11aが形成されている。
なお、ヨーク17自体が、カバーの役割を果たすことで、カバー19を省略してもかまわない。この場合、開口19aは、ヨーク17の内径となる。また、収容部は、駆動部の駆動によって移動しない。つまり、収容部は、固定部であるともいえる。
次に、駆動部は、コイル16と永久磁石18とから構成されている。本実施形態では、コイル16と永久磁石18との相互作用によって発生する電磁力によって、レンズ12(レンズホルダ14)を光軸方向に駆動することが可能となる。コイル16は、レンズホルダ14のフランジ部に固定されている。コイル16は、光入射側(開口19a側)に延設されている。一方、このコイル16と対向するように、ヨーク17の内側面には、永久磁石18からなる磁気回路が配置されている。
さらに、本実施形態のレンズユニット1aでは、レンズホルダ14の上下面(天面および底面)には、板ばね15a,15bが設けられている。板ばね15a,15bは、可動部を光出射側に押圧する押圧部である。板ばね15a,15bは、渦巻状のパターンを有している。各板ばね15a,15bは、一端が可動部に、他端が収容部に固定されていればよい。本実施形態では、板ばね15a,15bは、一端がヨーク17またはベース11に、他端がレンズホルダ14に固定されている。板ばね15a,15bは、弾性力により、補助的にレンズホルダ14を光軸方向に可動に支持している。
ここで、レンズユニット1aでは、光軸方向の両端部に、開口(光入射側の開口19a,光出射側の開口11a)が形成されている。このため、光入射側の開口19aを介して、外部から、レンズユニット1a内に異物が侵入する可能性がある。また、レンズユニット1a内から異物が発生することもある。さらに、このような異物は、光出射側の開口11aから出て行く可能性がある。
具体的には、カバー19に形成された開口19aから異物が侵入した場合、あるいは、レンズユニット1a内から異物が剥がれ落ちた場合、これらの異物が、コイル16と、ヨーク17または永久磁石18との隙間、および、板ばね15a,15bのパターンの隙間等を通って、ベース11上にまで達する可能性がある。ベース11上に達した異物が、光出射側の開口11aから出て光路内に入ると、シミ不良の原因となる。
そこで、本発明の最大の特徴は、レンズユニット1aに、このような異物対策が施されていることである。すなわち、レンズユニット1aは、このような異物対策として、レンズホルダ14に突起14aが形成されている。
図5は、レンズホルダ14の底面(裏面)を示す斜視図である。図5のように、突起14aは、レンズホルダ14の底面に環状に形成されている。すなわち、この突起14aの内径は、ベース11に形成された光出射側の開口11aよりも大きい。しかも、この突起14aは、開口11aを取り囲むように、開口11aの全周にわったって形成されている。これにより、開口11aへの異物の移動空間が狭くなる。つまり、突起14aが、ベース11上から開口11a側への異物の移動を妨げる。従って、レンズユニット1a内の異物が、開口11aから抜け出る可能性を大幅に低減することができる。
なお、異物が開口11aから抜け出て、下側に落下した場合、レンズユニット1aの下側に設置される固体撮像素子22、あるいは透光性部材(カバーガラス)23に付着する。このため、付着した異物が画像として認識され、シミの原因となる。突起14aは、このようなシミの発生を大幅に低減することが可能となる。
このように、レンズユニット1aでは、突起14aが、光入射側の開口11aを包囲している。さらに、この突起14aは、開口11aから異物が出ていく経路を遮断するように形成されている。従って、開口11aから異物が出ていくのを低減することができる。
しかも、本実施形態のレンズユニット1aは、レンズ12(レンズホルダ14)が電磁力により、光軸方向に移動する構成である。上述のように、図3は、駆動部が駆動しておらず、レンズ12(レンズホルダ14)が移動していない状態(定常状態;ホームポジション)を示している。一方、図4は、駆動部が駆動し、レンズ12(レンズホルダ14)が最高位置に移動した状態を示している。つまり、図3の状態は、レンズ機能の未使用状態であり、図4の状態は、レンズ機能の使用状態であるといえる。
レンズユニット1aでは、図3の定常状態時に、電磁力が作用すると、レンズ12(レンズホルダ14)が光軸方向に移動する。これにより、図4のように、レンズホルダ14が、カバー19に近接、あるいは接触するまで持ち上がる。そして、レンズユニット1aでは、図3のように、レンズ機能の未使用状態である定常状態時に、突起14aと、ベース11とが互いに接触している。つまり、駆動部の非駆動時間に、突起14aと、ベース11とが互いに当接する。これにより、定常状態時に、突起14aが、異物の移動経路を遮断する。従って、開口11aから異物の出ていくのをより確実に低減することができる。
しかも、レンズユニット1aは、図3の定常状態時に、突起14aがベース11に当接しつつ、板ばね15a,15bの弾性力により、レンズホルダ14が下方向に与圧がかけられている。つまり、板ばね15a,15bが、レンズホルダ14を光出射側に押し付けるように与圧を加える。このため、突起14aと、ベース11とを確実に当接させることができる。これにより、突起が、異物の移動経路をより確実に遮断する。従って、各開口からの異物の出入りをより確実に低減することができる。従って、開口11aから異物の出ていくのをより確実に低減することができる。
なお、図4の状態では、突起14aによって、ベース11上の開口11aへの異物の移動経路を遮断する効果(開口11aに対する蓋効果)はなくなる。しかし、実際のカメラモジュール100では、レンズ機能の使用時間(例えば、オートフォーカスの動作時間)よりも、未使用時間の方が圧倒的に長い。つまり、大半の時間は、レンズ機能の未使用状態である。このため、少なくとも定常状態時に、突起14aが、異物の移動経路を遮断していればよい。これにより、開口11aから異物の出ていくのを十分に低減することができる。また、固体撮像素子22、あるいは透光性部材(カバーガラス)23側への異物の落下を防ぐこともできる。
さらに、レンズユニット1aでは、ベース11は、レンズホルダ14の底面との対向面に、溝11bが形成されている。さらに、この対向面上には凸部も形成されており、この凸部に、板ばね15bが配置されている。このように、ベース11が凹凸形状になっていれば、ベース11上から光出射側の開口11aへの異物の移動経路が複雑になる。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
なお、溝11bおよび凸部は、開口11aの周囲の全域に形成されていてもよいし、部分的に形成されていてもよい。また、凹凸形状を複雑にすればするほど、開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
また、溝11bの形成部位は特に限定されるものではないが、レンズユニット1aのように、コイル16、永久磁石18の真下に形成されていることが好ましい。つまり、溝11bは、レンズホルダ14のフランジ部およびコイル16と、永久磁石18との間に、光軸方向に形成された隙間Aの真下に形成されていることが好ましい。このように溝11bが形成されていれば、隙間Aを経由してベース11上に落下した異物を、落下直後に、溝11bに捕獲することができる。
さらに、ベース11の表面(レンズホルダ14の底面との対向面)には、粘着材として、ダストトラップ剤20が塗布されていることが好ましい。特に、ダストトラップ剤20は、レンズユニット1aのように、溝11内に塗布されていることがより好ましい。これにより、ベース11上に移動した異物を、ダストトラップ剤20によって捕捉することができる。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。さらに、溝11bにダストトラップ剤20が塗布されていれば、溝11bに異物を滞留させることができる。つまり、上記の隙間Aを経由してベース11上に落下した異物を、落下直後に、溝11bに滞留させることができる。
すなわち、レンズユニット1aでは、ベース11上のコイル16および永久磁石18の直下近傍にダストトラップ剤20が塗布されている。このため、コイル16と永久磁石18との間の隙間Aを通ってきた異物がそのまま落下すれば、このダストトラップ剤20上に落下することになる。これにより、ダストトラップ剤20が、異物を捕捉する。
ダストトラップ剤20は、異物の経路中に塗布されていれば、異物を捕捉することができる。また、レンズユニット1aでは、突起14aによって異物の経路が遮断される直前に、ダストトラップ剤20を塗布されている。このため、行き場のなくなった異物の大半をダストトラップ剤20で捕捉することが可能となる。
なお、ダストトラップ剤20は、粘着材を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、半固体状(または固体に近い状態)の油脂や樹脂を適用することができる。例えば、グリースが好適である。グリースは、半固体状または液体に近い、油脂の一種であり、例えば、半固体状(または固体に近い状態)、または、ペースト状の潤滑剤から構成することができる。グリースは、例えば、二硫化モリブデン系潤滑剤,白色系潤滑剤,シリコーン系潤滑剤,パーフルオロポリエーテル系潤滑剤などを用いることができる。また、グリースは、鉱油を主成分とする鉱油系グリース,ポリα−オレフィン油を主成分とするポリα−オレフィン系グリース,シリコーンオイルを主成分とするシリコーン系グリース,フルオロシリコーン系グリース,パーフルオロポリエーテルを主成分とするパーフルオロポリエーテル系グリースなどを用いることができる。これらのグリースは、単独または2種以上を混合して用いることができる。また、グリースは、例えば、リチウム石鹸,カルシウム石鹸,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など、グリース用の添加物を含むものであってもよい。
なお、レンズユニット1aでは、レンズホルダ14に突起14aが設けられていた。しかし、ベース11に突起を形成することもできる。図6および図7は、ベース11上に突起11cが形成されたレンズユニット1bの断面図である。図6は、レンズユニット1bにおける定常状態を示しており、図7は、駆動部が駆動し、レンズ12(レンズホルダ14)が最高位置に移動した状態を示している。レンズユニット1bは、ベース11に突起11cが設けられている点が、レンズユニット1aと異なる。それ以外の構成は、レンズユニット1aと同様である。
突起11cは、ベース11上(レンズホルダ14の底面との対向面上)に、光入射側に延びている。また、前述の突起14aと同様に、突起11cの内径も、開口11aよりも大きい。さらに、突起11cは、開口11aの周囲を全周にわたって取り囲むように形成されている。レンズユニット1bのように、ベース11上に突起11cを設けた場合も、レンズユニット1aと同様に、開口11aから異物が出ていくのを低減することができる。
しかも、レンズユニット1bの場合、ベース11上を異物が移動したとき、突起11cが堰(壁)として機能する。つまり、光出射側の開口11aへ移動する異物を、突起が堰きとめる。従って、レンズユニット1aの場合よりも、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
さらに、レンズユニット1bの場合、、ベース11上にダストトラップ剤20を塗布しすぎたとしても、突起11cが堰として機能するため、ダストトラップ剤20が開口11aに漏れ落ちない。
突起11cの形成部位は、ベース11上であれば特に限定されるものではないが、開口11a近傍に形成されていることが好ましい。これにより、ベース11上の異物が、開口11aから出ていく直前に、突起11cにより異物を堰きとめることができる。
レンズユニット1a,1bでは、図4および図7のように、レンズ機能の使用時には、突起14a,11cによって、開口11aへの異物の移動経路が、遮断されていない。つまり、レンズ機能の使用状態によって、異物が開口11aから出ていく可能性はある。
このため、レンズ機能の使用状態に関係なく(駆動部の駆動状態に関係なく)、開口11aへの異物の移動経路を遮断する構成とすることが好ましい。図8および図9は、常時、開口11aへの異物の移動経路を突起14aによって遮断するレンズユニットcの断面図である。図8は、レンズユニット1cにおける定常状態を示しており、図9は、駆動部が駆動し、レンズ12(レンズホルダ14)が最高位置に移動した状態を示している。レンズユニット1cは、ベース11の開口11a近傍にも溝11dが形成されており、突起14aがこの溝11dに挿入される点が、レンズユニット1aと異なる。それ以外の構成は、レンズユニット1aと同様である。
レンズユニット1cのように、開口11aの近傍に溝11dが形成されていれば、光出射側の開口11aから異物が出ていく直前に、溝11dに異物を捕獲することができる。なお、このとき溝11dにダストトラップ剤20を塗布しておけば、溝11d内に異物を滞留させることができる。
しかも、レンズユニット1cでは、突起14aの少なくとも一部が、溝11dに挿入されている。これにより、溝11dが異物の移動経路を複雑にする。それに加えて、突起14aが、その移動経路をさらに複雑にする。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
さらに、レンズユニット1cでは、駆動部の駆動状態に拘わらず(レンズ機能の使用状態に拘わらず)、突起14aの少なくとも一部が、溝11dに挿入されていることが好ましい。これにより、常時、突起14aが、溝11dに挿入された状態となる。これにより、突起14aが、光出射側の開口11aへの異物の移動経路を、常に遮断する。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
なお、図8および図9の構成において、ベース11に形成された溝11dと、レンズホルダ14に形成された突起14aとの関係(組み合わせ)は、逆にすることもできる。すなわち、ベース11に突起が形成され、レンズホルダ14にその突起が挿入される凹部が形成された構成であってもよい。つまり、この構成は、図6および図7の構成において、レンズホルダ14の底面に、ベース11に形成された突起11cが挿入される溝(凹部)が形成された構成であるといえる。この構成でも、ベース11に形成された突起11cの少なくとも一部が、レンズホルダ14の底面に形成された凹部に挿入される。このため、図8および図9の構成と同様の効果が得られる。つまり、この場合も、凹部が異物の移動経路を複雑にする。それに加えて、突起11cが堰として機能するため、その移動経路をさらに複雑にする。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
また、この場合も、駆動部の駆動状態に拘わらず(レンズ機能の使用状態に拘わらず)、突起11cの少なくとも先端部が、レンズホルダ14の底面に形成された凹部に挿入されていることが好ましい。これにより、常時、突起11cが、レンズホルダ14に形成された溝(周回溝)に挿入された状態となる。これにより、突起11cが、光出射側の開口11aへの異物の移動経路を、常に遮断する。従って、光出射側の開口11aから異物が出ていくのを確実に防ぐことができる。
このように、レンズユニット1a,1b,1cは、突起14a,11cによって、ベース11に形成された開口11aへの異物の経路を遮断する構成である。つまり、開口11aから異物がでていくのを低減する構成である。しかし、これらの構成に限定されるものではなく、開口19aからの異物侵入(レンズユニット1内への異物の侵入)を低減する構成とすることもできる。
例えば、定常状態において、レンズホルダ14とカバー19を当接させ、カバー19の開口19aに対して、レンズホルダ14の突起によって蓋をするような構成とすることもできる。この構成では、開口19aを介して、レンズユニット内への異物の侵入を低減することが可能となる。このような構成の場合、レンズバレル13上にダストトラップ剤を設けると、侵入路の手前で異物を捕捉することが可能となる。ただし、この構成の場合、異物やダストトラップ剤が外から見える位置に付着する。このため、レンズユニット1a,1b,1cように、外観上は、突起14aまたは11cが、ベース11の開口11aの周囲を包囲する構成(開口11aから異物がでていく経路を遮断する構成)であることが好ましい。
なお、本実施形態では、VCM方式のレンズ駆動装置について説明した。しかし、本発明のレンズ駆動装置は、これに限定される訳ではなく、他の方式のレンズ駆動装置にも適用することができる。
本発明は、以下のように表現することもできる。
〔1〕本発明のレンズ駆動装置は、レンズを搭載したレンズホルダを含む可動部と、前記可動部を固定部に対して所定の空間を確保しつつ、前記レンズの光軸方向に可動に支持するための支持部材と、前記可動部を駆動するための駆動手段とを備えたカメラモジュール用レンズ駆動装置であって、
前記固定部は、前記光軸方向の両端に光透過のための開口を有するとともに、前記可動部は、前記駆動手段によって駆動されていない状態のホームポジションにおいて、前記開口のいずれかからの異物の出入りを遮断するように構成されていることを特徴とするものであるともいえる。
〔2〕上記〔1〕のレンズ駆動装置において、前記レンズホルダと前記固定部とが、前記開口を内部に包含するように全周にわたって当接することにより、異物の出入りを遮断するものであってもよい。
〔3〕上記〔1〕または〔2〕のレンズ駆動装置において、前記可動部は、前記固定部の開口のうち、カメラモジュールとしてセンサーが取り付けられる側の開口からの異物の出入りを遮断することで、レンズ駆動装置内部の異物をセンサー側に出さないものであってもよい。
〔4〕上記〔3〕のレンズ駆動装置において、前記可動部を前記固定部に対してセンサー側に押し付けるように与圧が加えられていてもよい。
〔5〕上記〔3〕または〔4〕のレンズ駆動装置において、前記遮断された開口とは反対側の領域に、異物を捕捉するためのダストトラップ剤を設けてもよい。
〔6〕上記〔5〕のレンズ駆動装置において、前記ダストトラップ剤は、前記可動部と固定部の間の所定の空間の近傍に設けられていてもよい。
〔7〕本発明のカメラモジュールは、上記〔1〕〜〔6〕のいずれかのレンズ駆動装置と、前記レンズを通して受光した光信号を電気信号に変換するためのセンサーを備えた構成であるともいえる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、特に、通信機器をはじめとする携帯用端末に搭載されるカメラモジュールに好適に利用することができ、センサー面へのゴミの落下の防止または低減することができる。
本発明のカメラモジュールを示す断面図である。 図1のカメラモジュールにおけるレンズ駆動装置を示す斜視図である。 図2のレンズ駆動装置のA−A矢視断面図であり、定常位置のレンズホルダを示している。 図2のレンズ駆動装置のA−A矢視断面図であり、最高位置に移動したレンズホルダを示している。 図2のレンズ駆動装置におけるレンズホルダの裏面を示す斜視図である。 本発明のレンズ駆動装置の別の構成を示す断面図であり、定常位置のレンズホルダを示している。 図6のレンズ駆動装置において、最高位置に移動したレンズホルダを示す断面図である。 本発明のレンズ駆動装置のさらに別の構成を示す断面図であり、定常位置のレンズホルダを示している。 図8のレンズ駆動装置において、最高位置に移動したレンズホルダを示す断面図である。 特許文献1のレンズ駆動装置を示す断面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c レンズユニット(レンズ駆動装置)
2 撮像ユニット
3 接着部
11 ベース
11a 開口(光出射側の開口)
11b 溝(凹部)
11c 突起
11d 溝(凹部)
12 レンズ
13 レンズバレル
14 レンズホルダ
14a 突起
15a,15b 板ばね(押圧部)
16 コイル(駆動部)
17 ヨーク(収容部)
18 永久磁石(駆動部)
19 カバー(収容部)
19a 開口(光入射側の開口)
20 ダストトラップ剤(粘着材)
21 配線基板
22 固体撮像素子
23 透光性部材
24 ホルダ
A 隙間(光軸方向の隙間)

Claims (15)

  1. レンズ、および、レンズを保持するレンズホルダを備えた可動部と、
    可動部を光軸方向に移動させる駆動部と、
    可動部を内部に収容するとともに、光軸方向の両端部に、光を透過させるための開口が形成された収容部とを備えており、
    少なくともレンズホルダおよび収容部の一方に、少なくとも一方の開口の全周囲を包囲する突起が形成されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 上記突起と、レンズホルダまたは収容部とが、互いに当接していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 上記駆動部が駆動していない定常状態時に、上記突起と、レンズホルダまたは収容部とが、互いに当接することを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 上記突起は、上記開口のうち、光出射側の開口の全周を包囲するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 上記収容部は、レンズホルダの底面との対向面が、凹凸形状になっていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 上記収容部におけるレンズホルダの底面との対向面上に、粘着材が塗布されていることを特徴とする請求項4または5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 上記収容部の凹部は、収容部とレンズホルダとの間に形成された、光軸方向の隙間の直下に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ駆動装置。
  8. 上記収容部の凹部は、光出射側の開口の近傍に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ駆動装置。
  9. 上記突起が、レンズホルダの底面に形成されており、
    上記突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入されていることを特徴とする請求項8に記載のレンズ駆動装置。
  10. 上記駆動部が駆動していない定常状態時、および、駆動部が駆動している駆動状態時のいずれにおいても、上記突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入されていることを特徴とする請求項9に記載のレンズ駆動装置。
  11. 上記突起が、収容部におけるレンズホルダの底面との対向面に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  12. 上記レンズホルダの底面に凹部が形成されており、
    上記突起の少なくとも一部が、レンズホルダに形成された凹部に挿入されていることを特徴とする請求項11に記載のレンズ駆動装置。
  13. 上記駆動部が駆動していない定常状態時、および、駆動部が駆動している駆動状態時のいずれにおいても、上記突起の少なくとも一部が、収容部に形成された凹部に挿入されていることを特徴とする請求項12に記載のレンズ駆動装置。
  14. 上記可動部を光出射側に押圧する押圧部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置と、レンズ駆動装置のレンズを通して受光した光信号を電気信号に変換する固体撮像素子とを備えたカメラモジュール。
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