JP7140295B1 - カメラモジュール - Google Patents
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Abstract
Description
レンズが収納される鏡筒部と、
鏡筒部の一部が収納される鏡筒収納部を有するホルダと、
接着部とを有し、
鏡筒部は、第1凹部及び第1凸部と雄ネジ部とを周面に有し、
鏡筒収納部は、第2凹部及び第2凸部と、内面に形成された雌ネジ部とを有し、
鏡筒部の雄ネジ部と鏡筒収納部の雌ネジ部とが螺着されており、
接着部が、第1凹部と第1凸部との境界である第1境界部から、第2凹部と第2凸部との境界である第2境界部にわたって形成されている、
カメラモジュールである。
<第1の実施形態>
<第2の実施形態>
<第3の実施形態>
<変形例>
なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものではない。特に、実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置、上下左右等の方向の記載等は特に限定する旨の記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがあり、また、図示が煩雑となることを防止するために、参照符号の一部のみを図示する場合や図示の一部を簡略化する場合もある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、重複する説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
[カメラモジュールの全体の構成例]
始めに、図1乃至図4を参照しつつ、第1の実施形態に係るカメラモジュール(カメラモジュール100)の全体構成例について説明する。図1Aはカメラモジュール100を上側から視た斜視図であり、図1Bはカメラモジュール100を下側から視た斜視図である。図2は、カメラモジュール100の分解斜視図である。図3Aはカメラモジュール100の正面図、図3Bはカメラモジュール100の右側面図、図3Cはカメラモジュール100の左側面図、図3Dはカメラモジュール100の上面図、図3Eはカメラモジュール100の底面図、図3Fはカメラモジュール100の背面図である。図4は、図3Bにおける切断線AA-AAでカメラモジュール100を切断した場合の断面を示す断面図である。
次に、カメラモジュール100の各部の詳細について説明する。始めに、図5乃至図7を参照して、鏡筒部11の詳細な構成例について説明する。図5Aは鏡筒部11を上側から視た斜視図であり、図5Bは鏡筒部11を下側から視た斜視図である。図6Aは鏡筒部11の正面図、図6Bは鏡筒部11の右側面図、図6Cは鏡筒部11の左側面図、図6Dは鏡筒部11の上面図、図6Eは鏡筒部11の底面図、図6Fは鏡筒部11の背面図である。図7は、図6Bにおける切断線BB-BBで鏡筒部11を切断した場合の断面を示す断面図である。
次に、図8及び図9を参照して、ホルダ12の詳細な構成例について説明する。図8Aはホルダ12を上側から視た斜視図であり、図8Bはホルダ12を下側から視た斜視図である。図9Aはホルダ12の正面図、図9Bはホルダ12の右側面図、図9Cはホルダ12の左側面図、図9Dはホルダ12の上面図、図9Eはホルダ12の底面図、図9Fはホルダ12の背面図である。
次に、図10の部分拡大図を参照して、本実施形態に係る接着部16について説明する。接着部16は、少なくとも一つの第1境界部119と、少なくとも一つの第2境界部129とにわたって(またぐように)形成されている。本実施形態では、例えば、二つの第1境界部119と二つの第2境界部129とにわたって山型状の接着部16が形成されている。なお、図10では、接着部16の箇所にドットが付されている。
次に、第1の実施形態に係るカメラモジュール100の製造方法例について説明する。始めに、撮像素子132や電子部品133が実装された基板13の裏面131Bに対してコネクタ14が取り付けられる。コネクタ14を介してFPC15が基板13に接続され、撮像素子132や電子部品133とFPC15とが電気的に接続される。そして、接着部123が形成されることで、基板13の表面131Aに対してホルダ12が固着される。
以上説明した第1の実施形態に係るカメラモジュールによれば、下記の効果を得ることができる。
カメラモジュールにおける、鏡筒部とホルダとの機械的な接合強度を向上させることができる。本実施形態では、少なくとも一つの第1境界部と少なくとも一つの第2境界部とにわたって接着部が形成されている。係る構成により、カメラモジュールに対して、衝撃や振動により鏡筒部を緩ませる回転方向への力が加わった場合であっても、接着部が設けられた第1境界部及び第2境界部が引っ掛かりとなり、上述した回転方向への鏡筒部やホルダの動きを抑止できる。また、鏡筒部等の回転方向への動きを抑止できるので、これらの動きに起因する鏡筒部の脱落や焦点ズレが発生してしまうことを防止できる。
接着剤を用いた接着部が温度変化などの環境的な衝撃を受けた場合、接着剤と接着対象物との間で界面剥離が生じやすいことが知られている。従来(第1凹部、第1凸部、第2凹部、及び、第2凸部がない構成)は、接着剤が平面または円筒面等をなす平滑な面同士を接着する構成であったため、界面剥離が生じた場合には、接着剤が塗布箇所に止まっていても、接着対象物を接着されていた位置に保持することができず、鏡筒部等の回転方向への動きを十分に抑止できない虞があった。すなわち、カメラモジュールにとっての致命的な破壊モードが接着部の界面剥離であった。
本実施形態に係る構成では、上述のように、固化した接着剤である接着部に第1境界部及び第2境界部が引っ掛かかることで、部分的に界面剥離が生じた状況であっても、接着剤に変形が生じない限り接着対象物を接着されていた位置に保持することができるので、鏡筒部やホルダの回転方向への動きを確実に抑止できる。すなわち、接着部の破壊モードが、固化した接着剤に変形が生じる凝集破壊となるので、従来の破壊モードであった界面剥離に対して破壊強度を大幅に向上させることができる。とりわけ、界面剥離の生じやすい環境的な衝撃に対する耐性を向上させることできる。
上述のように鏡筒部とホルダとの機械的な接合強度を向上させることができるため、実施形態のように接着部をスポット状に設ける構成を採用することができる。このため、鏡筒収納部の上側端面の全体にわたって接着剤を塗布する構成に比べて、接着部に用いる接着剤を少なくしても同等以上の接合強度を得ることができる。また、鏡筒部とホルダとの機械的な接合強度を向上させることができるため、比較的、接着強度が低い接着剤も用いることができる。このように、本実施形態に係るカメラモジュールによれば、製造コストを低減できるとともに、製造における材料の選択自由度を高めることができる。但しこのことは、鏡筒収納部の上側端面の全体にわたって接着剤を塗布する構成や、接着強度が高い接着剤を用いることを排除するものではない。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の説明において、上述した説明における同一または同質の構成については同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1の実施形態で説明した事項は第2の実施形態に対して適用することができる。
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態の説明において、上述した説明における同一または同質の構成については同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1、第2の実施形態で説明した事項は第3の実施形態に対して適用することができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
図26乃至図29を参照しつつ、第1の変形例に係るカメラモジュール(カメラモジュール400)について説明する。図26Aはカメラモジュール400を上側から視た斜視図であり、図26Bはカメラモジュール400を下側から視た斜視図である。図27Aは第1の変形例に係る鏡筒部(鏡筒部41)を上側から視た斜視図であり、図27Bは鏡筒部41を下側から視た斜視図である。図28Aは鏡筒部41の正面図、図28Bは鏡筒部41の右側面図、図28Cは鏡筒部41の左側面図、図28Dは鏡筒部41の上面図、図28Eは鏡筒部41の底面図、図28Fは鏡筒部41の背面図である。図29は図28Bにおける切断線FF-FFでカメラモジュール400を切断した場合の断面を示す断面図である。
上述した実施形態では、鏡筒部が第1凹部及び第1凸部を有し、鏡筒収納部が第2凹部及び第2凸部を有する構成について説明したが、一方のみが凹部及び凸部を有する構成であってもよい。例えば、図30に示すように、鏡筒部11が第1凹部115及び第1凸部116(凹部及び凸部の一例)を有し、鏡筒収納部122が第2凹部127及び第2凸部128を有しない構成であってもよい。係る構成の場合、第1凹部115と第1凸部116との境界部である第1境界部119と、鏡筒収納部122の所定箇所(例えば、鏡筒収納部122の上側端面の一部)とにわたって接着部16が形成される。
他の変形例として、第3凹部及び第3凸部を設け、接着部が、第1境界部、第2境界部、及び、第3凹部及び第3凸部の境界である第3境界部にわたって形成されてもよい。第3凹部及び第3凸部の形成位置は特に限定されるものではないが、第3凹部は、例えば、上述した第1の実施形態に係る鏡筒収納部122の上側端面に近い箇所の外側周面に溝状に設けられる。これにより、鏡筒部と鏡筒収納部との接合強度をより大きくすることができる。
また、上述した実施形態および変形例では、鏡筒部と鏡筒収納部とが螺着されてなる例を示したが、鏡筒部も鏡筒収納部もネジ構造を有しておらず、鏡筒部が鏡筒収納部に単に挿入されている構成の場合であっても、本発明を実施し得る。
12、22、32・・・ホルダ
13・・・基板
14・・・コネクタ
15・・・FPC
16、26、36・・・接着部
100、200、300、400・・・カメラモジュール
111・・・レンズ
112・・・頭部
112B・・・底面
113・・・円筒部
114・・・雄ネジ部
115、215、315、415・・・第1凹部、
116、216、316、416・・・第1凸部
119、219、319、419・・・第1境界部
122・・・鏡筒収納部
126・・・雌ネジ部
127、227、327・・・第2凹部
128、228、328・・・第2凸部
129、229、329・・・第2境界部
Claims (8)
- レンズが収納される鏡筒部と、
前記鏡筒部の一部が収納される鏡筒収納部を有するホルダと、
接着部とを有し、
前記鏡筒部は、第1凹部及び第1凸部と雄ネジ部とを周面に有し、
前記鏡筒収納部は、第2凹部及び第2凸部と、内面に形成された雌ネジ部とを有し、
前記鏡筒部の雄ネジ部と前記鏡筒収納部の雌ネジ部とが螺着されており、
前記接着部が、前記第1凹部と前記第1凸部との境界である第1境界部から、前記第2凹部と前記第2凸部との境界である第2境界部にわたって形成されている、
カメラモジュール。 - 少なくとも1組の前記第1凹部及び前記第1凸部に対して略対向する範囲に、前記第2境界部が位置している、
請求項1に記載のカメラモジュール。 - 前記鏡筒部は、円柱状の頭部と前記頭部の一方の端面から延在する円柱状の円筒部とを有し、
前記鏡筒収納部は、中空の円柱状の形状を有する、
請求項1又は2に記載のカメラモジュール。 - 前記円筒部における前記頭部の一方の端面と前記雄ネジ部との間の周面に、前記第1凹部及び前記第1凸部が形成され、
前記鏡筒収納部の外側端面に前記第2凹部及び前記第2凸部が形成されている、
請求項3に記載のカメラモジュール。 - 前記円筒部の中間付近に前記第1凹部及び前記第1凸部が形成され、
前記鏡筒収納部の中間付近に前記第2凹部及び前記第2凸部が形成されている、
請求項3又は4に記載のカメラモジュール。 - 前記円筒部の先端付近に前記第1凹部及び前記第1凸部が形成され、
前記鏡筒収納部の内側端面に前記第2凹部及び前記第2凸部が形成されている、
請求項3から5までの何れかに記載のカメラモジュール。 - 前記接着部は、複数の第1境界部及び複数の第2境界部にわたって設けられている、
請求項1から6までの何れかに記載のカメラモジュール。 - 複数の前記第1凹部及び前記第1凸部、及び、複数の前記第2凹部及び前記第2凸部のそれぞれは、歯車状、蛇腹状及びシボ状の何れかの形状を有する、
請求項1から7までの何れかに記載のカメラモジュール。
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