JP3765770B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子と、撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒が固定される基板とを備えた固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は従来の固体撮像装置の断面図である。図12において、101は鏡筒、102は回路基板、102aは開口部、103はフィルムキャリア、103aはアウタリード、104はCCDチップ、105はレンズ、106は透光部材、107は接着剤、108は封止剤、109はハンダである。なお、図7の固体撮像装置は、例えば特開平11−191865号公報に記載されている。
【0003】
図12の従来の固体撮像装置では、鏡筒101およびCCDチップ104は、回路基板102に設けられた開口部102aに配置されている。鏡筒101は、レンズ105を支持しており、接着剤107によって回路基板102に接着固定されている。
【0004】
また、CCDチップ104は、封止剤108によってフィルムキャリア103に固定されており、このフィルムキャリア103のアウタリード103aは、ハンダ109によって回路基板102にハンダ付けされている。
【0005】
また、透光部材106は、接着剤によって鏡筒101およびフィルムキャリア103に接着固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の固体撮像装置では、以下に説明する課題があった。
【0007】
鏡筒と基板を接着する接着剤には、熱硬化型または紫外線硬化型の接着剤を用い、固体撮像素子とレンズの位置調整をしたあと、加熱または紫外線照射によって接着剤を硬化させ、鏡筒と基板を接着固定する。
【0008】
しかし、紫外線硬化型の接着剤は、固体撮像装置の形状によって紫外線を照射できない部分があり、その部分を接着する必要がある場合には適さない。また、紫外線硬化型の接着剤は、熱硬化型の接着剤よりも硬化後の接着強度が低い。
【0009】
熱硬化型の接着剤は、硬化のための加熱のときに、鏡筒、レンズ、基板が熱膨張して、固体撮像素子とレンズの調整位置がずれることがあった。また、上記加熱をするために組立途中の固体撮像装置を移動させるときにも、固体撮像素子とレンズの調整位置がずれることがあった。
【0010】
図8の従来の従来の固体撮像装置の他にも、開口部を設けない基板に鏡筒を接着するタイプの従来の固体撮像装置もあるが、このようなタイプの従来の固体撮像装置では、上記鏡筒の肉厚の薄型化によって、鏡筒の基板との接着面積の減少し、充分な接着強度を得られなくなってきた。小型化の進む固体撮像装置においては、鏡筒の肉厚は通常1[mm]ほどに薄くなっている。
【0011】
このように従来の固体撮像装置では、鏡筒と基板を接着する接着剤について、接着剤を硬化させるときの固体撮像素子とレンズの位置決め精度の向上と接着強度の向上とが相反するという課題があった。また、固体撮像装置の小型化に伴った鏡筒と基板の接着面積の減少によって、鏡筒と基板の充分な接着強度が得られないという課題があった。
【0012】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、鏡筒と基板の接着強度の向上および固体撮像素子と撮像レンズの位置精度の向上を両立できる固体撮像装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の固体撮像装置は、
撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
上記鏡筒にリブを設け、
上記鏡筒および上記リブが、それぞれ上記基板に接着固定されている
ことを特徴とするものである。
【0014】
請求項2記載の固体撮像装置は、
撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
上記鏡筒にリブを設け、
上記鏡筒および上記リブが、それぞれ上記基板に接着固定されており、
上記鏡筒が、上記固体撮像素子に接着固定されている
ことを特徴とするものである。
【0015】
請求項3記載の固体撮像装置は、
撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
上記鏡筒が、上記基板および上記固体撮像素子のそれぞれに接着固定されている
ことを特徴とするものである。
【0017】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1またはにおいて、上記リブが、上記鏡筒の3ヶ所以上に設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記鏡筒または/および上記リブの一部が、上記基板との接着面を広げるための厚肉構造になっていることを特徴とするものである。
【0019】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記リブまたは/および上記鏡筒の上記基板との接着部に、上記基板との接着面を広げるための凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0020】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部に、取り付け基準となる平坦部を設けたことを特徴とするものである。
【0021】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部が、凹凸構造になっていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部が、面取り構造になっていることを特徴とするものである。
【0023】
請求項10記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記リブまたは/および上記鏡筒に、上記基板または/および上記固体撮像素子に挿嵌するピンを設けたことを特徴とするものである。
【0024】
請求項11記載の固体撮像装置は、請求項10において、上記ピンを上記基板または/および上記固体撮像素子に接着したことを特徴とするものである。
【0025】
請求項12記載の固体撮像装置は、請求項1からまでのいずれかにおいて、上記鏡筒または/および上記リブの上記基板との接着部に、接着剤をため込むための凹部を設けたことを特徴とするものである。
【0026】
請求項13記載の固体撮像装置は、請求項1または3において、上記鏡筒および上記リブが、性質の異なる2種類以上の接着剤で上記基板または上記固体撮像素子に接着固定されていることを特徴とするものである。
【0027】
請求項14記載の固体撮像装置は、請求項13において、上記鏡筒と上記リブの境界部に、上記性質の異なる接着剤を分離するための分離するための溝構造を設けたことを特徴とするものである。
【0028】
請求項15記載の固体撮像装置は、請求項において、上記鏡筒が、性質の異なる2種類以上の接着剤で上記基板または上記固体撮像素子に接着固定されていることを特徴とするものである。
【0029】
請求項16記載の固体撮像装置は、請求項13または15において、上記鏡筒または/および上記リブに、上記性質の異なる接着剤を分離するための溝構造を設けたことを特徴とするものである。
【0030】
請求項17記載の固体撮像装置は、請求項1またはにおいて、
上記リブと上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
上記鏡筒と上記基板が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されている
ことを特徴とするものである。
【0031】
請求項18記載の固体撮像装置は、請求項17において、
上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
上記第2の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤である
ことを特徴とするものである。
【0032】
請求項19記載の固体撮像装置は、請求項において、
上記鏡筒と上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
上記鏡筒と上記固体撮像素子が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されている
ことを特徴とするものである。
【0033】
請求項20記載の固体撮像装置は、請求項19において、
上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
上記第2の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤である
ことを特徴とするものである。
【0034】
請求項21記載の固体撮像装置は、請求項13において、
上記リブと上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
上記鏡筒と上記基板が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されており、
上記鏡筒と上記固体撮像素子が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第3の接着剤で固定されている
ことを特徴とするものである。
【0035】
請求項22記載の固体撮像装置は、請求項21において、
上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
上記第2の接着剤および上記第3の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤である
ことを特徴とするものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の固体撮像装置の構成図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図1において、1は鏡筒、2は基板、3は鏡筒1に設けられたリブ、4は固体撮像素子、5はレンズ、6は光学フィルタ、7は鏡筒1のリブ3でない部分と基板2とを接着する接着剤、9は鏡筒1に設けられたリブ3と基板2とを接着する接着剤である。
【0037】
この実施の形態1の固体撮像装置は、リブ3を設けた鏡筒1と、基板2と、固体撮像素子4と、レンズ5と、光学フィルタ6とを備えている。固体撮像素子4は、基板2に支持固定されている。また、レンズ5および光学フィルタ6は、鏡筒1に支持固定されている。
【0038】
鏡筒1には、3本のリブ3が設けられており、これら3本のリブ3は、互いに約90度の角度で配置されている。なお、3本のリブ3を互いに約120度の角度で配置することも可能である。さらには、リブ3を4本以上設けることも可能である。
【0039】
鏡筒1は、基板2に接着剤7によって接着固定されており、リブ3は、基板2に接着剤9によって接着固定されている。
【0040】
鏡筒1およびリブ3をそれぞれ基板2に接着固定することにより、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対して構造的に鏡筒1と基板2の接着強度を上げることができる。
【0041】
また、リブ3を鏡筒1の3ヶ所以上に設けることにより、鏡筒1の周辺からの外力に対して構造的に鏡筒と基板の接着強度を上げることができる。
【0042】
また、接着剤7と接着剤9は、接着固定する材料が異なるため、互いに異なる仕様とすることが可能であり、それぞれの接着剤の仕様を、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適にすることにより、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができ、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0043】
例えば、接着剤9は比較的外部から見える位置にあるため、接着剤9には、紫外線硬化型接着剤などを用い、短時間に硬化させる。また、接着剤7には、接着剤9よりも接着強度が強い熱硬化型接着剤などを用いる。このようにすれば、短時間に硬化する接着剤9が仮止めの役目を果たしてレンズ1と固体撮像素子4の位置がずれるのを防ぐことができ、接着強度が強い接着剤7が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができる。
【0044】
以上のように実施の形態1によれば、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができるとともに、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0045】
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2の固体撮像装置の断面図である。図2において、図1と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、8は固体撮像素子4と鏡筒1を接着する接着剤である。
【0046】
この実施の形態2の固体撮像装置は、鏡筒1と、基板2と、固体撮像素子4と、レンズ5と、光学フィルタ6とを備えている。固体撮像素子4は、基板2に支持固定されている。また、レンズ5および光学フィルタ6は、鏡筒1に支持固定されている。
【0047】
鏡筒1は、基板2に接着剤7によって接着固定されるとともに、基板2上に固定された固体撮像素子4に接着剤8によって接着固定されている。
【0048】
鏡筒1を基板2およびその上に固定された固体撮像素子4にそれぞれ接着固定することにより、鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対して鏡筒1と基板2の接着強度を上げることができる。
【0049】
また、接着剤7と接着剤8は、接着固定する材料が異なるため、互いに異なる仕様とすることが可能であり、それぞれの接着剤の仕様を、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適にすることにより、鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着強度を増すことができ、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0050】
例えば、接着剤7は比較的外部から見える位置にあるため、接着剤7には、紫外線硬化型接着剤などを用い、短時間に硬化させる。また、接着剤8には、接着剤7よりも接着強度が強い熱硬化型接着剤などを用いる。このようにすれば、短時間に硬化する接着剤7が仮止めの役目を果たしてレンズ1と固体撮像素子4の位置がずれるのを防ぐことができ、接着強度が強い接着剤8が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができる。
【0051】
以上のように実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に、鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着強度を増すことができるとともに、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0052】
実施の形態3.
図3は本発明の実施の形態3の固体撮像装置の断面図である。図3において、図1または図2と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してある。
【0053】
この実施の形態3の固体撮像装置は、リブ3を設けた鏡筒1と、基板2と、固体撮像素子4と、レンズ5と、光学フィルタ6とを備えている。レンズ5および光学フィルタ6は、鏡筒1に支持されている。
【0054】
鏡筒1は、基板2に接着剤7によって接着固定されるとともに、基板2上に固定された固体撮像素子4に接着剤8によって接着固定されており、リブ3は、基板2に接着剤9によって接着固定されている。
【0055】
鏡筒1およびリブ3をそれぞれ基板2に接着固定するとともに、鏡筒1を基板2上に固定された固体撮像素子4に接着固定することにより、リブ3を含めた鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対してさらに鏡筒1と基板2の接着強度を上げることができる。
【0056】
また、接着剤7、接着剤8、接着剤9は、接着固定する材料または位置が異なるため、互いに異なる仕様とすることが可能であり、それぞれの接着剤の仕様を、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適にすることにより、リブ3を含めた鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着強度を増すことができ、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0057】
例えば、接着剤9は比較的外部から見える位置にあるため、接着剤9には、紫外線硬化型接着剤などを用い、短時間に硬化させる。また、接着剤7および接着剤8には、接着剤7よりも接着強度が強い熱硬化型接着剤などを用いる。このようにすれば、短時間に硬化する接着剤9が仮止めの役目を果たしてレンズ1と固体撮像素子4の位置がずれるのを接着剤9によって防ぐことができ、接着強度が強い接着剤7および接着剤8が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができる。
【0058】
以上のように実施の形態3によれば、上記実施の形態1および2と同様に、リブ3を含めた鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着強度を増すことができるとともに、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0059】
実施の形態4.
図4は本発明の実施の形態4の固体撮像装置の要部断面図であり、(a)は斜視図、(b)は鏡筒の底面図である。図4において、図1と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、14は凸部、16は厚肉構造である。
【0060】
この実施の形態4の固体撮像装置は、上記実施の形態1の固体撮像装置(図1参照)において、鏡筒1およびこれに設けたリブ3の構造を変更したものである。
【0061】
この実施の形態4では、鏡筒1の一部が、基板2との接着面を広げるための厚肉構造16になっている。図4(b)では、厚肉構造16の肉厚はT1であり、鏡筒1の他の部分の肉厚T2よりも厚くなっている。なお、リブ3の一部を、基板2との接着面を広げるための厚肉構造16とすることも可能である。
【0062】
このように、鏡筒1または/およびリブ3の一部を厚肉構造16とすることにより、鏡筒1または/およびリブ3と基板2の接着面積をさらに大きくすることができるので、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。
【0063】
この実施の形態4の厚肉構造16は、鏡筒1または/およびリブ3の一部にのみ、厚肉構造16のためのスペースを確保できる固体撮像装置等において有効である。
【0064】
また、実施の形態4では、リブ3の基板2との接着部に、基板2との接着面を広げるための凸部14を設けている。
【0065】
このようにリブ3に凸部14を設けることにより、リブ3の肉厚を厚くできないときにも、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着面積を充分に確保することができるので、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。
【0066】
この実施の形態4の凸部14の構造は、肉厚の厚いリブ3を配置するスペースを確保できないために、接着面積を充分に確保できない固体撮像装置等において有効である。
【0067】
以上のように実施の形態4によれば、リブ3または/および鏡筒1に基板2との接着面を広げるための厚肉構造16や凸部14を設けることにより、鏡筒1または/およびリブ3の肉厚を部分的にしか厚くできないときや全ての部分で厚くできないときにも、充分な接着強度を得ることができる。
【0068】
なお、他の実施の形態の鏡筒1または/およびリブ3の一部を厚肉構造16とすることも可能である。また、上記実施の形態2または3のリブ3に凸部14を設けることも可能である。
【0069】
実施の形態5.
図5は本発明の実施の形態5の固体撮像装置を構成する鏡筒の斜視図である。図5において、図2と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、10は平坦部、11は凹凸構造である。
【0070】
この実施の形態5の固体撮像装置は、上記実施の形態2の固体撮像装置(図2参照)において、鏡筒1の構造を変更したものである。
【0071】
この実施の形態5では、鏡筒1の基板2との接着部に、鏡筒1の基板2との取り付け基準(鏡筒1の光軸方向の位置決め基準)となる平坦部10を設けている。平坦部10は、鏡筒1の接着部の3ヶ所に設けられている。なお、平坦部10を上記接着部の4ヶ所以上に設けることも可能である。また、鏡筒1の固体撮像素子4との接着部にも、鏡筒1の固体撮像素子4との取り付け基準(鏡筒1の光軸方向の位置決め基準)となる平坦部10を設けることも可能である。だだし、固体撮像素子4の視野を遮らない位置に設ける必要がある。
【0072】
このように、鏡筒1の基板2または/および固体撮像素子4との接着部に取り付け基準となる平坦部10を設けることにより、レンズ5と固体撮像素子4を光軸方向に精度良く位置決めできるとともに、レンズ5と固体撮像素子4の傾きを最少にすることができるので、レンズ5と固体撮像素子4の光軸方向の位置精度を上げることができる。
【0073】
また、実施の形態5では、鏡筒1の基板2との接着部の平坦部10を設けていない部分は、凹凸構造11になっている。なお、鏡筒1の固体撮像素子4との接着部を凹凸構造11とすることも可能である。
【0074】
このように、鏡筒1の基板2または/および固体撮像素子4との接着部を凹凸構造11とすることにより、鏡筒1と基板2または/および固体撮像素子4の接着面積を大きくすることができるとともに、アンカー効果を生じさせることができるので、接着強度を増すことができる。
【0075】
以上のように実施の形態5によれば、鏡筒1と固体撮像素子4を含めた基板2の接着強度をさらに増すことができるとともに、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度をさらに上げることができる。
【0076】
なお、他の実施の形態において、鏡筒1または/およびリブ3の基板2または/および固体撮像素子4との接着部に、基板2または/および固体撮像素子4との取り付け基準(光軸方向の位置決め基準)となる平坦部10を設けることも可能である。また、他の実施の形態において、鏡筒1または/およびリブ3の基板2または/および固体撮像素子4との接着部を凹凸構造11とすることも可能である。
【0077】
実施の形態6.
図6は本発明の実施の形態6の固体撮像装置の構成図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図6において、図1と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、12はC面取り構造、13は溝構造である。
【0078】
この実施の形態6の固体撮像装置は、上記実施の形態1の固体撮像装置(図1参照)において、鏡筒1およびこれに設けたリブ3の構造を変更したものである。
【0079】
この実施の形態6では、鏡筒1の基板2との接着部が、C面取り構造12になっている。なお、リブ3の基板2との接着部をC面取り構造12とすることも可能である。また、鏡筒1と固体撮像素子4との接着部に、少なくとも鏡筒1の内側をC面取り構造とすることも可能である。このC面取り構造12により、接着剤の塗布面積を大きくすることができ、接着剤のフィレットの形成を容易にできるので、接着強度を増すことができる。
【0080】
また、実施の形態6では、リブ3と鏡筒1の境界部のリブ3側に、溝構造13を設けてある。そして、この溝構造13を境界にして、鏡筒1が接着剤7によって基板2に接着固定され、リブ3が接着剤9によって基板2に接着固定される。溝構造13を設けることにより、接着剤7と接着剤9が接着時に混ざるのを防ぐことができるので、それぞれの接着剤の性能の低下を防ぐことができる。
【0081】
以上のように実施の形態6によれば、リブ3を含めた鏡筒1を接着剤7および接着剤9でそれぞれの接着剤の性能を低下させることなく基板2に接着固定できるので、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度をさらに増すことができる。
【0082】
なお、他の実施の形態において、鏡筒1または/およびリブ3の基板2または/および固体撮像素子4との接着部をC面取り構造12とすることも可能である。また、上記実施の形態6では、リブ3と鏡筒1の境界部のリブ3側に溝構造13を設けたが、上記境界部の鏡筒1側に溝構造13を設けることも可能である。また、上記実施の形態3において、リブ3と鏡筒1の境界部に溝構造13を設けることも可能である。
【0083】
実施の形態7.
図7は本発明の実施の形態7の固体撮像装置の断面図である。図7において、図6と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、15はピン、2aは穴である。
【0084】
この実施の形態7の固体撮像装置は、上記実施の形態6の固体撮像装置(図6参照)において、鏡筒1およびこれに設けたリブ3ならびに基板3の構造を変更したものである。
【0085】
この実施の形態7では、基板2に位置決め用の穴2aが設けられており、鏡筒1およびリブ3には、それぞれ基板2の穴2aに挿嵌されるピン15が設けられている。鏡筒1に設けられたピン15は、基板2の穴2aに挿嵌され、接着剤7によって基板2に接着固定されており、リブ3に設けられたピン15は、基板2の穴2aに挿嵌され、接着剤9によって基板2に接着固定されている。なお、鏡筒1またはリブ3のいずれかにのみ、ピン15を設けることも可能である。また、ピン15を接着しないことも可能である。
【0086】
このように鏡筒1およびリブ3にそれぞれ設けたピン15を基板2に設けた穴2に挿嵌させることにより、レンズ5と固体撮像素子4を光軸と垂直な方向の位置精度を上げることができる。
【0087】
また、鏡筒1およびリブ3にそれぞれ設けたピン15を、接着剤7および接着剤9によって基板2に接着固定することにより、少ない面積で接着強度を増すことができる。
【0088】
以上のように実施の形態7によれば、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度をさらに上げることができるとともに、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度を少ない面積で増すことができる。
【0089】
なお、他の実施の形態において、鏡筒1または/およびリブ3に、基板2に挿嵌されるピン15を設けることも可能である。また、固体撮像素子4に設けられた位置決め用の穴に、上記ピン15を挿嵌させることも可能である。
【0090】
実施の形態8.
図8は本発明の実施の形態8の固体撮像装置の要部断面図である。図8において、図1(b)または図6(b)と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してある。
【0091】
この実施の形態8の固体撮像装置は、上記実施の形態1の固体撮像装置(図1参照)において、リブ3の構造を変更したものである。
【0092】
実施の形態8では、リブ3に溝構造13を設けてある。そして、この溝構造13を境界にして、リブ3の一部分(鏡筒1に近い部分)および鏡筒1が接着剤7によって基板2に接着固定され、リブ3の残りの部分(鏡筒1から遠い部分)が接着剤9によって基板2に接着固定される。
【0093】
このようにリブ3に溝構造13を設けることにより、接着剤7と接着剤9が接着時に混ざるのを防ぐことができるので、それぞれの接着剤の性能の低下を防ぐことができる。
【0094】
以上のように実施の形態8によれば、上記実施の形態6と同様にリブ3を含めた鏡筒1を接着剤7および接着剤9でそれぞれの接着剤の性能を低下させることなく基板2に接着固定でき、さらにはリブ3を接着剤7および接着剤9でそれぞれの接着剤の性能を低下させることなく基板2に接着固定できるので、リブ3を含めた鏡筒1と基板2の接着強度をさらに増すことができる。
【0095】
なお、他の実施の形態において、リブ3の接着部の中間領域に溝構造13を設けることも可能である。
【0096】
実施の形態9.
図9は本発明の実施の形態9の固体撮像装置の要部構成図であり、(a)は斜視図、(b)は鏡筒の底面図((a)のA矢視図)である。図9において、図2または図6(b)と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してある。
【0097】
この実施の形態9の固体撮像装置は、従来の固体撮像装置において、上記実施の形態1の接着剤7と接着剤9のような互いに性質の異なる2種類以上の接着剤で鏡筒1を基板2に接着固定したものである。
【0098】
それぞれの接着剤の仕様を、硬化時間、接着強度、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適にすることにより、鏡筒1と基板2の接着強度を充分に確保して、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。例えば、上記実施の形態1と同様に、仮止めの役目を果たす接着剤と、本接着の役目を果たす接着剤とを用いて、鏡筒1を基板2に接着固定する。
【0099】
さらに、実施の形態9の固体撮像装置は、鏡筒1に溝構造13を1つ以上設け、この溝構造13を境界にして、2種類以上の接着剤を塗布し、鏡筒1を基板2に接着固定したものである。
【0100】
このように鏡筒1に溝構造13を設けることにより、仕様の異なる接着剤が接着時に混ざるのを防ぐことができるので、それぞれの接着剤の性能の低下を防ぐことができる。
【0101】
以上のように実施の形態9によれば、鏡筒1と基板2の接着強度を充分に確保して、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができる。
【0102】
なお、上記実施の形態9の鏡筒1に、上記実施の形態4の厚肉構造16、上記実施の形態5の平坦部10、凹凸構造11、上記実施の形態6のC面取り構造12、上記実施の形態7のピン15をさらに設けることも可能である。また、他の実施の形態のいずれかの鏡筒1に溝構造13を設け、この溝構造13を境界にして、互いに性質の異なる2種類以上の接着剤で鏡筒1を基板2に接着固定することも可能である。
【0103】
実施の形態10.
図10は本発明の実施の形態10の固体撮像装置の要部構成図であり、(a)は斜視図、(b)は鏡筒の底面図((a)のB矢視図)である。図10において、図9と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してあり、17は凹部17である。
【0104】
この実施の形態10の固体撮像装置は、上記実施の形態9において、鏡筒1に凹部17を設け、塗布された接着剤をこの凹部17にため込むようにしたものである。ただし、溝構造3を設けないことも可能である。
【0105】
このように鏡筒1に接着剤をため込むための凹部17を設けることにより、鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。例えば、仮止めの役目を果たす接着剤を凹部17に塗布してこれにため込むことにより、仮止めの接着強度を増すことができる。
【0106】
以上のように実施の形態10によれば、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができるとともに、鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。
【0107】
なお、他の実施の形態のいずれかの鏡筒1または/およびリブ3に凹部17を設けることも可能である。
【0108】
実施の形態11.
図11は本発明の実施の形態11の固体撮像装置の要部構成図であり、(a)は斜視図、(b)は鏡筒の底面図((a)のC矢視図)である。図11において、図9または図4と同じものあるいはそれに相当するものには同じ符号を付してある。
【0109】
この実施の形態11の固体撮像装置は、上記実施の形態9において、鏡筒1に基板2との接着面を広げるための凸部14を設けたものである。ただし、溝構造3を設けないことも可能である。
【0110】
このように鏡筒1に基板2との接着面を構成する凸部14を設けることにより、鏡筒1と基板2の接着面積をさらに大きくすることができるので、鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。
【0111】
以上のように実施の形態11によれば、固体撮像素子4とレンズ5の位置精度を上げることができるとともに、鏡筒1と基板2の接着強度を増すことができる。なお、他の実施の形態において、鏡筒1に基板2との接着面を広げるための凸部14を設けることも可能である。この場合に、溝構造3を設けないことも可能である。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の固体撮像装置によれば、鏡筒にリブを設け、鏡筒およびリブをそれぞれ基板に接着固定することにより、リブを含めた鏡筒と基板の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対して構造的に鏡筒と基板の接着強度を増すことができるという効果がある。
【0113】
請求項2記載の固体撮像装置によれば、鏡筒にリブを設け、鏡筒およびリブをそれぞれ基板に接着固定するとともに、鏡筒を基板上に固定された固体撮像素子に接着固定することにより、リブを含めた鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対して構造的に鏡筒と基板の接着強度を増すことができるという効果がある。
【0114】
請求項3記載の固体撮像装置によれば、鏡筒を基板およびその上に固定された固体撮像素子にそれぞれ接着固定することにより、鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着面積を従来よりも大きくすることができるので、光軸に垂直な方向の外力に対して構造的に鏡筒と基板の接着強度を増すことができるという効果がある。
【0116】
請求項記載の固体撮像装置によれば、リブを鏡筒の3ヶ所以上に設けることにより、鏡筒の周辺からの外力に対して構造的に鏡筒と基板の接着強度を増すことができるという効果がある。
【0117】
請求項記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブの一部を接着面を広げるための厚肉構造とすることにより、リブを含めた鏡筒と基板の接着面積を大きくすることができるので、リブを含めた鏡筒と基板の接着強度を増すことができるという効果がある。
【0118】
請求項記載の固体撮像装置によれば、リブまたは/および鏡筒の基板との接着部に接着面を広げるための凸部を設けることにより、リブまたは/および鏡筒の肉厚を厚くできないときにも、リブを含めた鏡筒と基板の接着面積を充分に確保することができるので、充分な接着強度を得ることができるという効果がある。
【0119】
請求項記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブの接着部に取り付け基準となる平坦部を設けることにより、固体撮像素子と撮像レンズの光軸方向の位置精度を上げることができるという効果がある。
【0120】
請求項記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブの接着部を凹凸構造とすることにより、接着面積を大きくすることができるともに、アンカー効果を生じさせることができるので、接着強度を増すことができるという効果がある。
【0121】
請求項記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブの接着部を面取り構造とすることにより、接着剤の塗布面積を大きくすることができるとともに、接着剤のフィレットの形成を容易にできるので、接着強度を増すことができるという効果がある。
【0122】
請求項10記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブに、基板または/および固体撮像素子に挿嵌するピンを設けることにより、固体撮像素子と撮像レンズの光軸と垂直な方向の位置精度を上げることができるという効果がある。
【0123】
請求項11記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブに設けて基板または/および固体撮像素子に挿嵌したピンを、基板または/および固体撮像素子に接着することにより、少ない面積で接着強度を増すことができるという効果がある。
【0124】
請求項12記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブの基板との接着部に接着剤をため込むための凸部を設けることにより、接着強度を増すことができるという効果がある。
【0125】
請求項13記載の固体撮像装置によれば、性質の異なる2種類以上の接着剤で鏡筒およびリブを基板または固体撮像素子に接着固定することにより、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適な接着剤をそれぞれ選択できるので、リブを含めた鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着強度を増すことができ、固体撮像素子と撮像レンズの位置精度を上げることができるという効果がある。
【0126】
請求項14記載の固体撮像装置によれば、リブと鏡筒の境界部に接着剤を分離するための溝構造を設けることにより、性質の異なる接着剤が混ざるのを防ぐことができるので、それぞれの接着剤の性能を低下させることなく接着することができるという効果がある。
【0127】
請求項15記載の固体撮像装置によれば、性質の異なる2種類以上の接着剤で鏡筒を基板または固体撮像素子に接着固定することにより、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適な接着剤をそれぞれ選択できるので、鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着強度を増すことができ、固体撮像素子と撮像レンズの位置精度を上げることができるという効果がある。
【0128】
請求項16記載の固体撮像装置によれば、鏡筒または/およびリブに接着剤を分離するための溝構造を設けることにより、性質の異なる接着剤が混ざるのを防ぐことができるので、それぞれの接着剤の性能を低下させることなく接着することができるという効果がある。
【0129】
請求項17記載の固体撮像装置によれば、リブを接着固定する第1の接着剤と、鏡筒を接着固定する第2の接着剤に、互いに性質の異なる接着剤を用いることにより、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適な接着剤をそれぞれ選択し、リブを含めた鏡筒と基板の接着強度を増すことができ、固体撮像素子と撮像レンズの位置精度を上げることができるという効果がある。
【0130】
請求項18記載の固体撮像装置によれば、第1の接着剤に短時間に硬化するものを用い、第2の接着剤に第1の接着剤よりも接着強度が強いものを用いることにより、第1の接着剤が仮止めの役目を果たしてレンズと固体撮像素子の位置がずれるのを防ぐことができ、第2の接着剤が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができるという効果がある。
【0131】
請求項19記載の固体撮像装置によれば、鏡筒を基板に接着固定する第1の接着剤と、鏡筒を基板上の固体撮像素子に接着固定する第2の接着剤に、互いに性質の異なる接着剤を用いることにより、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適な接着剤をそれぞれ選択し、鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着強度を増すことができ、固体撮像素子と撮像レンズの位置精度を上げることができるという効果がある。
【0132】
請求項20記載の固体撮像装置によれば、第1の接着剤に短時間に硬化するものを用い、第2の接着剤に第1の接着剤よりも接着強度が強いものを用いることにより、第1の接着剤が仮止めの役目を果たしてレンズと固体撮像素子の位置がずれるのを防ぐことができ、第2の接着剤が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができるという効果がある。
【0133】
請求項21記載の固体撮像装置によれば、リブを基板に接着固定する第1の接着剤と、鏡筒を基板に接着固定する第2の接着剤と、鏡筒を基板上の固体撮像素子に接着固定する第3の接着剤に、互いに性質の異なる接着剤を用いることにより、接着剤の硬化時間、接着剤の接着強度、接着する対象物、接着位置、接着させるときの生産装置の条件等に応じて最適な接着剤をそれぞれ選択し、リブを含めた鏡筒と固体撮像素子を含めた基板の接着強度を増すことができ、固体撮像素子と撮像レンズの位置精度を上げることができるという効果がある。
【0134】
請求項22記載の固体撮像装置によれば、第1の接着剤に短時間に硬化するものを用い、第2および第3の接着剤に第1の接着剤よりも接着強度が強いものを用いることにより、第1の接着剤が仮止めの役目を果たしてレンズと固体撮像素子の位置がずれるのを防ぐことができ、第2および第3の接着剤が本接着の役目を果たして充分な接着強度を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の固体撮像装置の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態2の固体撮像装置の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の固体撮像装置の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態4の固体撮像装置の構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態5の固体撮像装置の斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態6の固体撮像装置の構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態7の固体撮像装置の断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態8の固体撮像装置の要部断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態9の固体撮像装置の要部構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態10の固体撮像装置の要部構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態11の固体撮像装置の要部構成図である。
【図12】 従来の固体撮像装置の断面図である。
【符号の説明】
1 鏡筒、 2 基板、 3 リブ、 4 固体撮像素子、 5 レンズ、 6 光学フィルタ、 7,8,9接着剤、 10 平坦部、 11 凹凸部、 12 C面取り構造、 13 溝構造、 14 凸部、 15 ピン、 16 厚肉構造、 17 凹部。

Claims (22)

  1. 撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
    上記鏡筒にリブを設け、
    上記鏡筒および上記リブが、それぞれ上記基板に接着固定されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
    上記鏡筒にリブを設け、
    上記鏡筒および上記リブが、それぞれ上記基板に接着固定されており、
    上記鏡筒が、上記固体撮像素子に接着固定されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 撮像レンズおよび光学フィルタを支持する鏡筒と、上記鏡筒および固体撮像素子が固定された基板とを備えた固体撮像装置において、
    上記鏡筒が、上記基板および上記固体撮像素子のそれぞれに接着固定されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 上記リブが、上記鏡筒の3ヶ所以上に設けられていることを特徴とする請求項1またはに記載の固体撮像装置。
  5. 上記鏡筒または/および上記リブの一部が、上記基板との接着面を広げるための厚肉構造になっていることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  6. 上記リブまたは/および上記鏡筒の上記基板との接着部に、上記基板との接着面を広げるための凸部を設けたことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  7. 上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部に、取り付け基準となる平坦部を設けたことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  8. 上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部が、凹凸構造になっていることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  9. 上記鏡筒または/および上記リブの上記基板または/および上記固体撮像素子との接着部が、面取り構造になっていることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  10. 上記リブまたは/および上記鏡筒に、上記基板または/および上記固体撮像素子に挿嵌するピンを設けたことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  11. 上記ピンを上記基板または/および上記固体撮像素子に接着したことを特徴とする請求項10記載の固体撮像装置。
  12. 上記鏡筒または/および上記リブの上記基板との接着部に、接着剤をため込むための凹部を設けたことを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の固体撮像装置。
  13. 上記鏡筒および上記リブが、性質の異なる2種類以上の接着剤で上記基板または上記固体撮像素子に接着固定されていることを特徴とする請求項1またはに記載の固体撮像装置。
  14. 上記鏡筒と上記リブの境界部に、上記性質の異なる接着剤を分離するための分離するための溝構造を設けたことを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置。
  15. 上記鏡筒が、性質の異なる2種類以上の接着剤で上記基板または上記固体撮像素子に接着固定されていることを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  16. 上記鏡筒または/および上記リブに、上記性質の異なる接着剤を分離するための溝構造を設けたことを特徴とする請求項13または15に記載の固体撮像装置。
  17. 上記リブと上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
    上記鏡筒と上記基板が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されている
    ことを特徴とする請求項1またはに記載の固体撮像装置。
  18. 上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
    上記第2の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤である
    ことを特徴とする請求項17記載の固体撮像装置。
  19. 上記鏡筒と上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
    上記鏡筒と上記固体撮像素子が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されている
    ことを特徴とする請求項記載の固体撮像装置。
  20. 上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
    上記第2の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤である
    ことを特徴とする請求項19記載の固体撮像装置。
  21. 上記リブと上記基板が、第1の接着剤で固定されており、
    上記鏡筒と上記基板が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第2の接着剤で固定されており、
    上記鏡筒と上記固体撮像素子が、上記第1の接着剤とは性質の異なる第3の接着剤で固定されている
    ことを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置。
  22. 上記第1の接着剤が、短時間で硬化する接着剤であり、
    上記第2の接着剤および上記第3の接着剤が、上記第1の接着剤よりも接着強度の大きい接着剤であることを特徴とする請求項21記載の固体撮像装置。
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