JP5295021B2 - 盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法 - Google Patents

盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法 Download PDF

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Description

本発明は、盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法に関するものである。
従来、建物の解体工事では、建物の最上階に解体用の重機を搬入し、重機を用いて上階から下階へと順次解体していく方法が一般的である(例えば、特許文献1参照)。最上階に重機を搬入するには、移動式クレーン等の簡易な方法により重機を揚重する方法や、最上階に固定式クレーンを設置して重機を揚重する方法がある。また、重機に設けた伸縮脚を伸縮させて、重機を上階へ順次移動させる方法、重機に設けたウインチを用いて、重機を最上階に吊り上げる方法、重機に設けた油圧シリンダと建物に設置した伸縮台を用いて、重機を上階へ順次移動させる方法などがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−225949号公報 特開2003−206639号公報
しかしながら、通常、建物の解体作業に使用される重機の重量は15t以上となる。そのため、固定式クレーンを設置する場合は、手で運べる部材から構成されたものから順に搬入してクレーンを組み立てることとなる。また、クレーン重量に耐え得るように建物の躯体を補強する必要がある。そのため、構造解析や補強作業、クレーンの組立および解体に莫大な日数と費用がかかる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、大型の揚重機を設置することなく、短期間で解体重機を上段に移動することができる盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、上面に機材が通行可能な本体と、前記本体の両端に設けられた第1の接続部材および第2の接続部材と、前記本体に連結され、前記本体を引き起こすことが可能な引き起こし機構と、を具備し、前記第1の接続部材および第2の接続部材は、構造物に設置される固定部と回転可能かつ着脱可能に接合され、前記引き起こし機構は、前記本体を、前記本体の一方の側の接続部材を中心に回転させて引き起こすことを特徴とする盛替え式スロープである。
第1の発明では、第1の接続部材および第2の接続部材を、固定部に対して、水平軸を中心として回転するようにピン接合し、引き起こし機構を、一端が構造物に連結されて他端が本体に連結されるシリンダとする。この場合、シリンダが本体に連結され、下段に設けられた第1の固定部と第1の接続部材との接合が解除された状態で、シリンダは、本体を、上段に設けられた第2の固定部と第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こす。
第1の発明では、例えば、第1の接続部材および第2の接続部材を、固定部に対して、水平軸を中心として回転するようにピン接合し、引き起こし機構を、構造物に設置され、本体に連結される巻上げ機としてもよい。この場合、巻き上げ機が本体に連結され、下段に設けられた第1の固定部と第1の接続部材との接合が解除された状態で、巻上げ機は、本体を、上段に設けられた第2の固定部と第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こす。
本体の中央付近には、上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられることが望ましい。または、本体と第1の接続部材および第2の接続部材との間に、本体に対して出没し本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けることが望ましい。
第1の発明において、段とは、構造物における各階やその他構造物の段差部分を言う。第1の発明の盛替え式スロープは、盛替える毎にスロープの勾配を逆方向にできるので、盛替え時に重機を同一段内で広範囲に移動させる必要がない。そのため、固定式クレーンで吊り上げて盛替えるスロープと比較して、盛替え時に構造物に設置する床支保工を減らすことができ、支保工の転用効率が上がる。また、短い工期での盛替えが可能となる。
第2の発明は、上面に機材が通行可能な本体と、前記本体の両端に設けられた第1の接続部材および第2の接続部材と、前記本体に連結され、前記本体を引き起こすことが可能な引き起こし機構と、を具備する盛替え式スロープを用い、構造物のn−1段床に設置された第1の固定部に対して、前記第1の接続部材が水平軸を中心として回転するようにピン接合され、n段床に設置された第2の固定部に対して、前記第2の接続部材が水平軸を中心として回転するようにピン接合され、前記本体の上面を機材が通行可能な状態から、前記第1の固定部と前記第1の接続部材との接合を解除する工程(a)と、前記引き起こし機構を用いて、前記本体を、前記第2の固定部と前記第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こす工程(b)と、前記構造物のn+1段床に設置された第3の固定部に前記第1の接続部材をピン接合する工程(c)と、を具備することを特徴とする盛替え式スロープの盛替え方法である。
第2の発明では、例えば、本体の中央付近に、上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられる。この場合、引き起こし機構を、例えば、屈折機構を跨いで配置されて両端が本体に連結される第1のシリンダ、および、一端が構造物のn段床に連結されて他端が本体に連結される第2のシリンダとする。そして、工程(b)で、第1のシリンダおよび第2のシリンダを適宜伸縮させて本体を山型に屈折させつつ回転させて引き起こした後、第1のシリンダおよび第2のシリンダを適宜伸縮させて本体を直線状に戻す。
第2の発明で、本体の中央付近に、上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられる場合、引き起こし機構を、構造物に設置され、本体に連結される第1の巻上げ機および第2の巻上げ機としてもよい。そして、工程(b)で、第1の巻上げ機を巻き上げて本体を山型に屈折させつつ回転させて引き起こした後、第2の巻き上げ機を巻き上げて本体を直線状に戻す。
第2の発明では、本体と第1の接続部材および第2の接続部材との間に、本体に対して出没し本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けられる場合もある。この場合、引き起こし機構を、例えば、一端が構造物のn段床に連結されて他端が本体に連結されるシリンダとする。そして、工程(b)で、伸縮部を縮めた状態で、シリンダを適宜伸縮させて本体を回転させて引き起こした後、伸縮部を伸張する。
第2の発明で、本体と第1の接続部材および第2の接続部材との間に、本体に対して出没し本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けられる場合、引き起こし機構を、構造物に設置され、本体に連結される巻上げ機としてもよい。そして、工程(b)で、伸縮部を縮めた状態で、巻上げ機を巻き上げて本体を回転させて引き起こした後、伸縮部を伸張する。
第2の発明において、段とは、構造物における各階やその他構造物の段差部分を言う。第2の発明では、第1の発明の盛替え式スロープを一端を中心に回転させて引き起こし、順次上の段に盛替える。機材を盛替えた盛替え式スロープ上を自走させて上段に移動させることにより、大型の揚重機を設置することなく解体重機を上段に移動することができるため、構造物の補強のための作業を大幅に削減でき、構造物の解体に要する工期の短縮が可能となる。
本発明によれば、大型の揚重機を設置することなく、短期間で解体重機を上段に移動することができる盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法を提供できる。
盛替え式スロープ63の盛替え手順を示す図 盛替え式スロープ63が床3−(n−1)と床3−nとに懸架された状態を示す図 盛替え式スロープ63を引き起こす工程を示す図 盛替え式スロープ63を床3−nと床3−(n+1)に懸架する工程を示す図 盛替え式スロープ7が床3−(n−1)と床3−nとに懸架された状態を示す図 上面が凸側となるように屈折させた状態を示す図 盛替え式スロープ7を直線状に戻す工程を示す図 盛替え式スロープ7を床3−nと床3−(n+1)に懸架する工程を示す図 盛替え式スロープ35を床3−(n−1)と床3−nとに懸架する工程を示す図 盛替え式スロープ35を引き起こす工程を示す図 盛替え式スロープ35を床3−nと床3−(n+1)に懸架する工程を示す図 巻上げ機47を用いた盛替え式スロープ65を引き起こす工程を示す図
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図1は、盛替え式スロープ63の盛替え手順を示す図である。図2は、盛替え式スロープ63が床3−(n−1)と床3−nとに懸架された状態を示す図である。図3は、盛替え式スロープ63を引き起こす工程を示す図である。図1の(a)図は、重機9を床3−(n−1)から床3−nに移動させる工程を示す図であり、図2は、図1の(a)図に示す盛替えスロープ63付近の拡大図である。
図2、図3に示すように、盛替え式スロープ63は、本体15、接続部材17a、接続部材17b、垂直材23、斜材25、接続部材27、ピン29、シリンダ57a、シリンダ57b等で構成される。
本体15は、中央付近で本体15aと本体15bとに分割される。接続部材17a、接続部材17bは、本体15の両端に設けられる第1の接続部材、第2の接続部材に相当する。接続部材17aは、本体15aの端部に固定される。接続部材17bは、本体15bの端部に固定される。
垂直材23は、本体15の裏面21の中央付近に、本体15に対して垂直に固定される。2本の垂直材23のうち、垂直材23aは本体15aの裏面21に固定される。垂直材23bは、本体15bの裏面21に固定される。
斜材25は、一端が本体15の裏面21の端部付近に固定され、他端が垂直材23の下端部に固定される。2本の斜材25のうち、斜材25aは、一端が本体15aの裏面21に固定され、他端が垂直材23aの下端部に固定される。斜材25bは、一端が本体15bの裏面21に固定され、他端が垂直材23bの下端部に固定される。
接続部材27は、垂直材23の下端部に固定される。2つの接続部材27のうち、接続部材27aは、垂直材23aの垂直材23bと対向する面の下端部に固定される。接続部材27bは、垂直材23bの垂直材23aと対向する面の下端部に固定される。接続部材27aと接続部材27bとは、重なり合うように配置され、ピン29で接合される。接続部材27aと接続部材27bとのピン接合部分は、本体15の屈折機構に相当する。
図3に示すように、盛替え式スロープ63の本体15は、接続部材27aと接続部材27bとのピン接合部分が回転することにより、中央付近で上面が凸側となるように屈折する。盛替え式スロープ63は、本体15aの端部と本体15bの端部とが当接することにより、ピン29の回転が規制されるため、上面が凹側となるようには屈折しない。
シリンダ57a、シリンダ57bは、引き起こし機構である第1のシリンダ、第2のシリンダに相当する。シリンダ57a、シリンダ57bは、油圧シリンダ、電動シリンダ等である。
盛替え式スロープ63を盛替える場合、シリンダ57aが、本体15の屈折機構に相当する接続部材27aと接続部材27bとのピン接合部分を跨いで配置される。シリンダ57aは、一端が本体15aにピン61aによって連結され、他端が本体15bにピン61aによって連結される。
また、シリンダ57bが、接続部材17bと固定用治具5bとのピン接合部分を跨いで配置される。シリンダ57bは、一端が床3−nに固定されたシリンダ固定用部材59にピン61bによって連結され、他端が本体15bにピン61bによって連結される。シリンダ57a、シリンダ57bは、本体15およびシリンダ固定用部材59に対して着脱可能であり、必要に応じて本体15およびシリンダ固定用部材59に連結される。
次に、盛替え式スロープ63を用いて構造物1を解体する方法について説明する。構造物1を解体する際には、まず、図1に示すように、所定の箇所に支保工13を設置しつつ、盛替え式スロープ63を用いて重機9を順次上階に移動させる。
盛替え式スロープ63を用いて重機9を床3−(n−1)から床3−nに移動させる工程では、図1の(a)図、図2に示すように、第1の固定具に相当する固定用治具5aを、構造物1の床3−(n−1)に設けられた開口34−(n−1)の縁に固定する。また、第2の固定具に相当する固定用治具5bを、床3−nに設けられた開口34−nの縁に固定する。各階の開口は、例えば、梁11同士の間に設けられる。固定用治具は、鋼製等の部材とする。
そして、図2に示すように、接続部材17aと固定用治具5aとを、ピン19を用いて水平軸を中心として回転可能かつ着脱可能に接合する。同様に、接続部材17bと固定用治具5bとを、ピン19を用いて水平軸を中心として回転可能かつ着脱可能に接合する。次に、図1の(a)図に示すように、盛替え式スロープ63の上面を通行させて、重機9を床3−(n−1)から床3−nへ自走により移動させる。
図1の(b)図は、重機9を床3−nから床3−(n+1)に移動させる工程を示す図である。重機9を床3−nから床3−(n+1)に移動させるには、まず、床3−n上に設置した重機9を用いて、床3−(n+1)の開口予定部32−(n+1)(図2)を切削し、開口34−(n+1)(図3)を設ける。
開口予定部32−(n+1)の切削と前後して、図3に示すように、シリンダ57aを、本体15の屈折機構に相当する接続部材27aと接続部材27bとのピン接合部分を跨いで設置する。シリンダ57aは、一端が本体15aにピン61aによって連結され、他端が本体15bにピン61aによって連結される。また、シリンダ57bを、接続部材17bと固定用治具5bとのピン接合部分を跨いで設置する。シリンダ57bは、一端が床3−nに固定されたシリンダ固定用部材59にピン61bによって連結され、他端が本体15bにピン61bによって連結される。シリンダ固定用部材59は、適切な時期に床3−nに固定しておく。
シリンダ57aおよびシリンダ57bを設置した後、固定用治具5bと接合部材17bとの接合部分およびシリンダ57bと本体15bとの連結部分で盛替え式スロープ63を支持した状態とし、床3−(n−1)に固定した固定用治具5aと接続部材17aとの接合を解除する。
その後、シリンダ57aを適宜伸縮し、シリンダ57bを縮めて、本体15を、固定用治具5bと接続部材17bとの接合部分を中心に回転させ、引き起こす。この時、本体15は、接合部材27aと接合部材27bとを接合するピン29の部分が回転することにより、上面が凸側となるように中央付近で山型に屈折する。図3に示す工程では、本体15を、中央付近で適切な角度まで屈折させて引き起こす。
図4は、盛替え式スロープ63を床3−nと床3−(n+1)に懸架する工程を示す図である。図4に示す工程では、シリンダ57aを縮めつつシリンダ57bをさらに縮め、本体15を直線状に戻す。そして、ピン19を用いて固定用治具5cと接続部材17aとをピン接合する。その後、シリンダ57a、シリンダ57bを取り外す。シリンダ57a、シリンダ57bは、次の階への盛替え作業時に転用する。
なお、図3に示す開口34−(n+1)を設けてから本体15を直線状に戻すまでの間の適切な時期に、床3−(n+1)に設けた開口34−(n+1)の縁に、第3の固定具に相当する固定用治具5cを固定しておく。
図4に示すように、盛替え式スロープ63を床3−nと床3−(n+1)との間に盛替えた後、盛替え式スロープ63の上面を通行させて、重機を床3−nから床3−(n+1)へ自走により移動させる。なお、シリンダ57aおよびシリンダ57b、シリンダ固定用部材59は、取り外して次の階への盛替え作業時に転用する。固定用治具も、取り外して転用可能である。
盛替え式スロープ63を用いて重機9を順次上階に移動させるには、上述したように、本体15をn−1階とn階との間に架渡す工程と、本体15の上面を通行させて重機9をn−1階からn階に移動する工程と、重機9でn+1階の床に開口を設け、シリンダ57aおよびシリンダ57bを設置する工程と、n−1階側の固定用治具と接続部材との接合を解除する工程と、シリンダ57aおよびシリンダ57bを用いて、n階側の固定用治具と接続部材とのピン接合部分を中心に本体15を回転させて引き起こす工程と、n+1階に設置された固定用治具に接続部材をピン接合する工程とを繰り返す。
重機9を最上階まで移動させた後、重機9を用いて構造物1を上階から下階へ順次解体する。
このように、第1の実施の形態によれば、本体15の中央付近に上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構を有する盛替え式スロープ63を用いることにより、大型の揚重機を設置することなく、解体用の重機を上階に移動することができる。
従来のスロープを単純に吊り上げて盛替える方法では、スロープは、勾配の方向が常に一定となるように設置される。そのため、例えば、スロープが常に右下から左上への方向に設置される場合、重機はn階からn+1階へ移動する際にn階床上でスロープを回りこんで左側から右側に走行することとなり、重機の走行に伴う支保工の設置が必要となる。これに対し、盛替え式スロープ63は、勾配の方向が盛替え毎に逆向きになるため、重機はn階からn+1階へ移動する際にn階床上を走行する必要がなく、上階に盛替える際に設置する床支保工を少なくできる。よって、工期を短縮でき、支保工の転用効率が上昇する。
図3では、シリンダ57aを伸ばした状態を図示したが、シリンダ57aを伸ばした後に縮めることで、本体15をさらに屈折させる場合もある。また、第1の実施の形態では、図2に示すように、盛替え式スロープ63の本体15が屈折していない状態の時に長さが最短となるようにシリンダ57aを設置したが、本体15に設置するシリンダは、適宜伸縮させて本体15の屈折角度を調節できるものであればよい。例えば、本体15が屈折していない状態の時に長さが最長となるようにシリンダを設置し、シリンダを縮めることにより本体15を屈折させるように構成してもよい。
第1の実施の形態では、盛替え式スロープ63を次の階に盛替える際にシリンダ57aおよびシリンダ57bを取り外して転用する場合について説明したが、シリンダ57aを取り外して転用することなく常時固定しておく場合もある。固定用治具は、取り外して転用しても良いし、常時固定しておいても良い。
次に、第2の実施の形態について説明する。図5は、盛替え式スロープ7が床3−(n−1)と床3−nとに懸架された状態を示す図である。図6は、盛替え式スロープ7を、上面が凸側となるように屈折させた状態を示す図である。
図5、図6に示すように、第2の実施の形態の盛替え式スロープ7は、第1の実施の形態の盛替え式スロープ63と略同様の構成であるが、引き起こし機構として、シリンダ57a、シリンダ57bのかわりに巻上げ機31a、巻上げ機31bが設けられる。
巻上げ機31a、巻上げ機31bは、引き起こし機構である第1の巻上げ機、第2の巻上げ機に相当する。巻上げ機31a、巻上げ機31bは、電動チェーンブロック等である。
図6に示すように、盛替え式スロープ7を床3−(n−1)と床3−nとの間から床3−nと床3−(n+1)の間に盛替える場合、巻上げ機31a、巻上げ機31bは、例えば、上方の床3−(n+2)の下面に、所定の間隔をおいて固定される。巻上げ機31aのワイヤ33a、巻上げ機31bのワイヤ33b(図7)は、本体15に対して着脱可能であり、必要に応じて本体15b、本体15aに連結される。
次に、盛替え式スロープ7を用いて構造物を解体する方法について説明する。構造物を解体する際には、まず、第1の実施の形態と同様の方法で、所定の箇所に支保工を設置しつつ、盛替え式スロープ7を用いて重機を順次上階に移動させる。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして、図5に示すように盛替え式スロープ7を床3−(n−1)と床3−nとの間に架け渡す。次に、盛替え式スロープ7の上面を通行させて、重機を床3−(n−1)から床3−nへ自走により移動させる。そして、床3−n上に設置した重機を用いて、床3−(n+1)の開口予定部32−(n+1)(図5)を切削し、開口34−(n+1)(図6)を設ける。
次に、図5および図6に示すように、開口34−(n+1)を用いて、床3−(n+2)の下面に所定の間隔をおいて巻上げ機31a、巻上げ機31bを固定する。次に、巻上げ機31aのワイヤ33aを盛替え式スロープ7の本体15の中央付近に連結する。そして、固定用治具5bと接合部材17bとの接合部分および巻上げ機31aのワイヤ33aと本体15bとの連結部分で盛替え式スロープ7を支持した状態とし、床3−(n−1)に固定した固定用治具5aと接続部材17aとの接合を解除する。
その後、巻上げ機31aのワイヤ33aを巻上げ、本体15を、固定用治具5bと接続部材17bとの接合部分を中心に回転させ、引き起こす。この時、本体15は、接合部材27aと接合部材27bとを接合するピン29の部分が回転することにより、上面が凸側となるように中央付近で山型に屈折する。
図7は、盛替え式スロープ7を直線状に戻す工程を示す図である。図7に示す工程では、本体15を中央付近で適切な角度まで屈折させた後、巻上げ機31bのワイヤ33bを本体15aの端部付近に連結する。そして、適宜巻き上げ機31aのワイヤ33aを緩めつつ、巻上げ機31bのワイヤ33bを巻上げ、本体15を直線状に戻す。
なお、図6に示す開口34−(n+1)を設けてから図7に示す工程が終了するまでの間の適切な時期に、床3−(n+1)に設けた開口34−(n+1)(図6)の縁に、第3の固定具に相当する固定用治具5cを固定しておく。
図8は、盛替え式スロープ7を床3−nと床3−(n+1)とに懸架する工程を示す図である。図8に示す工程では、巻上げ機31aのワイヤ33aを緩めた後、巻上げ機31bにより本体15の位置を調整し、ピン19を用いて固定用治具5cと接続部材17aとをピン接合する。そして、巻上げ機31aのワイヤ33a、巻上げ機31bのワイヤ33bを取り外す。
図8に示すように、盛替え式スロープ7を床3−nと床3−(n+1)との間に盛替えた後、図1の(b)図に示すように、盛替え式スロープ7の上面を通行させて、重機9を床3−nから床3−(n+1)へ自走により移動させる。なお、巻上げ機31a、巻上げ機31bは、床3−(n+2)から取り外し、次の階への盛替え作業時に転用する。固定用治具も、取り外して転用可能である。
盛替え式スロープ7を用いて重機を順次上階に移動させるには、上述したように、本体15をn−1階とn階との間に架渡す工程と、本体15の上面を通行させて重機をn−1階からn階に移動する工程と、重機でn+1階の床に開口を設け、巻上げ機31aおよび巻上げ機31bを設置する工程と、n−1階側の固定用治具と接続部材との接合を解除する工程と、巻上げ機31aおよび巻上げ機31bを用いて、n階側の固定用治具と接続部材とのピン接合部分を中心に本体15を回転させて引き起こす工程と、n+1階に設置された固定用治具に接続部材をピン接合する工程とを繰り返す。
重機を最上階まで移動させた後、重機を用いて構造物1を上階から下階へ順次解体する。
このように、第2の実施の形態によれば、本体15の中央付近に上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構を有する盛替え式スロープ7を用いることにより、大型の揚重機を設置することなく、解体用の重機を上階に移動することができる。第2の実施の形態の方法は、第1の実施の形態と同様に、特別な機構のないスロープを単純に吊り上げて盛替える方法と比較して、上階に盛替える際に設置する床支保工を少なくできる。そのため、工期を短縮でき、支保工の転用効率が上昇する。
なお、第2の実施の形態では、本体15に対してワイヤ33a、ワイヤ33bが着脱可能な2台の巻上げ機31a、巻上げ機31bを用いたが、本体15にワイヤが常時連結される場合は、3台の巻上げ機を用いる必要がある。
また、盛替え式スロープ7をn−1階とn階との間からn階とn+1階との間に盛替える際に、巻上げ機31aおよび巻上げ機31bを床3−(n+2)に設置したが、巻上げ機31aおよび巻上げ機31bは、本体15を引き起こすのに適切な位置に設置すればよい。さらに、巻上げ機31aおよび巻上げ機31b以外の引き起こし機構を用いて本体15を引き起こしてもよい。
第2の実施の形態では、盛替え式スロープ7を次の階に盛替える際に巻上げ機を取り外して転用する場合について説明したが、巻上げ機を取り外して転用することなく常時固定しておく場合もある。例えば、巻上げ機を最上階に設置しておけば、取り外す必要はない。固定用治具は、取り外して転用しても良いし、常時固定しておいても良い。
第1および第2の実施の形態において、本体15の屈折機構は、図2から図8に示すような、接続部材27aと接続部材27bとをピン29で接合したものに限らない。屈折機構は、本体15を中央付近で上面が凸側となるように屈折させることができるものであればよい。
本体15の両端の接続部材と固定用治具との接合は、ピン19を用いた接合でなくてもよい。本体15の両端の接続部材と固定用治具とは、本体15が水平軸を中心として回転可能となるように接合すればよい。
第1および第2の実施の形態では、上階の床に開口を設けながら盛替え式スロープ7を盛替えて重機を順次上階に移動させたが、既設の開口を用いて盛替え式スロープを架設する場合には、上階の床に開口を設ける工程を省略することができる。
第1および第2の実施の形態では、構造物の上下階に盛替え式スロープを架設して重機を上階に移動させる場合について説明したが、盛替え式スロープは、重機を下階に移動させる場合にも用いることができる。また、固定用治具を適切な位置に設置することにより、構造物の同一階の段差のある箇所や開口に盛替え式スロープを架設して重機を移動させる場合などにも用いることができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。図9は、盛替え式スロープ35を床3−(n−1)と床3−nとに懸架する工程を示す図である。図9に示すように、盛替え式スロープ35は、本体41、伸縮部43a、伸縮部43b、接続部材45a、接続部材45b、シリンダ67等で構成される。
本体41は、両端に、本体41に対して出没し、本体41の軸方向に伸縮可能な伸縮部43a、伸縮部43bを有する。接続部材45a、接続部材45bは、それぞれ第1の接続部材、第2の接続部材に相当する。接続部材45aは、伸縮部43aの上面の端部に固定される。接続部材45bは、伸縮部43bの上面の端部に固定される。
図10は、盛替え式スロープ35を引き起こす工程を示す図である。シリンダ67は、引き起こし機構に相当する。シリンダ67は、油圧シリンダや電動シリンダ等である。
図10に示すように、盛替え式スロープ35を床3−(n−1)と床3−nとの間から床3−nと床3−(n+1)との間に盛替える場合、シリンダ67は、一端が床3−nに設置したシリンダ固定用部材71にピン69によって連結される。また、他端が盛替え式スロープ35の本体41にピン69によって接合される。
次に、盛替え式スロープ35を用いて構造物を解体する方法について説明する。構造物を解体する際には、第1の実施の形態と同様に、まず、所定の箇所に支保工を設置しつつ、盛替え式スロープ35を用いて重機を順次上階に移動させる。
盛替え式スロープ35を用いて重機を床3−(n−1)から床3−nに移動させる工程では、図9に示すように、第1の固定具に相当する固定用治具37aを、構造物1の床3−(n−1)に設けられた開口55−(n−1)の縁に固定する。また、第2の固定具に相当する固定用治具37bを、床3−nに設けられた開口55−nの縁に固定する。各階の開口は、例えば、梁11同士の間に設けられる。固定用治具は、鋼製等の部材とする。
次に、接続部材45aと固定用治具37aとを、ピン39を用いて水平軸を中心として回転可能かつ着脱可能に接合する。また、接続部材45bと固定用治具37bとを、ピン39を用いて水平軸を中心として回転可能かつ着脱可能に接合する。そして、盛替え式スロープ35の上面を通行させて、重機を床3−(n−1)から床3−nへ自走により移動させる。
その後、重機を床3−nから床3−(n+1)に移動させる。この工程では、まず、床3−n上に設置した重機を用いて、床3−(n+1)の開口予定部53−(n+1)を切削し、開口55−(n+1)(図10)を設ける。また、開口予定部53−(n+1)の切削と前後して、シリンダ固定用部材71を床3−nに設置する。そして、シリンダ67の一端をシリンダ固定用部材71にピン69によって連結し、他端を盛替え式スロープ65の本体41にピン69によって接合する。
シリンダ67を設置した後、固定用治具37bと接続部材45bとの接合部分およびシリンダ67と本体41との連結部分で盛替え式スロープ35を支持した状態とし、床3−(n−1)に固定した固定用治具37aと接続部材45aとの接合を解除する。
次に、伸縮部43a、伸縮部43bを縮めた後、シリンダ67を縮めることにより、本体41を固定用治具37bと接続部材45bとの接合部分を中心に回転させて引き起こす。
なお、図10に示す開口55−(n+1)を設けてから図10に示す工程が終了するまでの間の適切な時期に、床3−(n+1)に、第3の固定具に相当する固定用治具37cを固定しておく。
図11は、盛替え式スロープ35を床3−nと床3−(n+1)に懸架する工程を示す図である。図11に示す工程では、シリンダ67により本体41の位置を調整し、ピン39を用いて固定用治具37cと接続部材45aとをピン接合する。
図11に示すように、盛替え式スロープ35を床3−nと床3−(n+1)との間に盛替えた後、盛替え式スロープ35の上面を通行させて、重機を床3−nから床3−(n+1)へ自走により移動させる。なお、シリンダ67およびシリンダ固定用部材71は、取り外して次の階への盛替え作業時に転用する。固定用治具も、取り外して転用可能である。
盛替え式スロープ35を用いて重機を順次上階に移動させるには、上述したように、本体41をn−1階とn階との間に架渡す工程と、本体41の上面を通行させて重機をn−1階からn階に移動する工程と、重機でn+1階の床に開口を設け、シリンダ67を設置する工程と、n−1階側の固定用治具と接続部材との接合を解除する工程と、シリンダ67を用いて、n階側の固定用治具と接続部材との接合部分を中心に本体41を回転させて引き起こす工程と、n+1階に設置された固定用治具に接続部材をピン接合する工程とを繰り返す。
重機を最上階まで移動させた後、重機を用いて構造物を上階から下階へ順次解体する。
このように、第3の実施の形態によれば、本体41と接続部材45aおよび接続部材45bとの間に、本体41に対して出没する伸縮部43aおよび伸縮部43bを設けることにより、大型の揚重機を設置することなく、解体用の重機を上階に移動することができる。第3の実施の形態の方法は、第1の実施の形態と同様に、特別な機構のないスロープを単純に吊り上げて盛替える方法と比較して、上階に盛替える際に設置する床支保工を少なくできる。そのため、工期を短縮でき、支保工の転用効率が上昇する。
盛替え式スロープ35は、第1の実施の形態で用いた盛替え式スロープ7よりも重量が重く、構造も複雑であるが、盛替え手順はより簡単となる。また、伸縮部43aおよび伸縮部43bの伸縮代を変化させることにより、構造物の階によって開口幅や階高が変化する場合や同一階の開口に架設する場合にも対応可能である。
盛替え式スロープ35の本体41の伸縮部は、図9から図11に示すような、本体41に対して出没する伸縮部34a、伸縮部34bに限らない。
本体41の両端の接続部材と固定用治具との接合は、ピン39を用いた接合でなくてもよい。本体41の両端の接続部材と固定用治具とは、本体41が水平軸を中心として回転可能となるように接合すればよい。固定用治具は、取り外して転用しても良いし、常時固定しておいても良い。
第3の実施の形態では、上階の床に開口を設けながら盛替え式スロープ35を盛替えて重機を順次上階に移動させたが、既設の開口を用いて盛替え式スロープ35を架設する場合には、上階の床に開口を設ける工程を省略することができる。
第3の実施の形態では、構造物の上下階に盛替え式スロープ35を架設して重機を上階に移動させる場合について説明したが、盛替え式スロープ35は、重機を下階に移動させる場合にも用いることができる。また、伸縮部43aおよび伸縮部43bの伸縮代を調整することにより、構造物の同一階の段差のある箇所や開口に盛替え式スロープ35を架設して重機を移動させる場合などにも用いることができる。
第3の実施の形態では、シリンダ67以外の引き起こし機構を用いて本体41を引き起こしてもよい。図12は、巻上げ機47を用いた盛替え式スロープ65を引き起こす工程を示す図である。盛替え式スロープ65では、引き起こし機構として、シリンダ67のかわりに巻上げ機47が用いられる。巻上げ機47は、電動チェーンブロック等である。
盛替え式スロープ65を床3−(n−1)と床3−nとの間から床3−nと床3−(n+1)との間に盛替える際には、開口55−(n+1)を用いて、床3−(n+2)の下面に巻上げ機47を固定する。そして、巻上げ機47のワイヤ49を盛替え式スロープ65の本体41に連結する。なお、巻上げ機47のワイヤ49は、本体41に対して着脱可能であり、必要に応じて本体41に連結される。
次に、固定用治具37bと接続部材45bとの接合部分および巻上げ機47のワイヤ49と本体41との連結部分で盛替え式スロープ65を支持した状態とし、床3−(n−1)に固定した固定用治具37aと接続部材45aとの接合を解除する。そして、本体41の伸縮部43を縮める。その後、巻上げ機47のワイヤ49を巻上げ、本体41を、固定用治具37bと接続部材45bとの接合部分を中心に回転させ、引き起こす。
なお、図12に示す例では、盛替え式スロープ65を床3−nと床3−(n+1)との間に盛替えるために床3−(n+2)の下面に巻上げ機47を設置したが、巻上げ機47は、本体35を引き起こすのに適切な位置に設置すればよい。例えば、巻上げ機を取り外して転用することなく、常時最上階に設置しておく場合もある。
図12に示す例では、本体41に対してワイヤ49が着脱可能な1台の巻上げ機47を用いたが、本体41にワイヤが常時連結される場合には、2台の巻上げ機を用いる必要がある。
以上、添付図面を参照しながら本発明にかかる盛替え式スロープおよび盛替え式スロープの盛替え方法の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………構造物
3………床
5、5a、5b、5c、37、37a、37b、37c………固定用治具
7、35、63、65………盛替え式スロープ
9………重機
15、15a、15b、41………本体
17a、17b、27、27a、27b、45a、45b………接続部材
19、39、61a、61b………ピン
31a、31b、47………巻上げ機
43、43a、43b………伸縮部
57a、57b、67………シリンダ

Claims (10)

  1. 上面に機材が通行可能な本体と、
    前記本体の両端に設けられた第1の接続部材および第2の接続部材と、
    前記本体に連結され、前記本体を引き起こすことが可能な引き起こし機構と、
    を具備し、
    前記第1の接続部材および第2の接続部材は、構造物に設置される固定部と回転可能かつ着脱可能に接合され、
    前記引き起こし機構は、前記本体を、前記本体の一方の側の接続部材を中心に回転させて引き起こすことを特徴とする盛替え式スロープ。
  2. 前記第1の接続部材および第2の接続部材は、前記固定部に対して、水平軸を中心として回転するようにピン接合され、
    前記引き起こし機構は、一端が前記構造物に連結されて他端が前記本体に連結されるシリンダであり、
    前記シリンダが前記本体に連結され、下段に設けられた第1の固定部と前記第1の接続部材との接合が解除された状態で、前記シリンダは、前記本体を、上段に設けられた第2の固定部と前記第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こすことを特徴とする請求項1記載の盛替え式スロープ。
  3. 前記第1の接続部材および第2の接続部材は、前記固定部に対して、水平軸を中心として回転するようにピン接合され、
    前記引き起こし機構は、前記構造物に設置され、前記本体に連結される巻上げ機であり、
    前記巻き上げ機が前記本体に連結され、下段に設けられた第1の固定部と前記第1の接続部材との接合が解除された状態で、前記巻上げ機は、前記本体を、上段に設けられた第2の固定部と前記第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こすことを特徴とする請求項1記載の盛替え式スロープ。
  4. 前記本体の中央付近に、前記上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の盛替え式スロープ。
  5. 前記本体と前記第1の接続部材および第2の接続部材との間に、前記本体に対して出没し前記本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の盛替え式スロープ。
  6. 上面に機材が通行可能な本体と、
    前記本体の両端に設けられた第1の接続部材および第2の接続部材と、
    前記本体に連結され、前記本体を引き起こすことが可能な引き起こし機構と、
    を具備する盛替え式スロープを用い、
    構造物のn−1段床に設置された第1の固定部に対して、前記第1の接続部材が水平軸を中心として回転するようにピン接合され、
    前記構造物のn段床に設置された第2の固定部に対して、前記第2の接続部材が水平軸を中心として回転するようにピン接合され、
    前記本体の上面を機材が通行可能な状態から、
    前記第1の固定部と前記第1の接続部材との接合を解除する工程(a)と、
    前記引き起こし機構を用いて、前記本体を、前記第2の固定部と前記第2の接続部材とのピン接合部分を中心に回転させて引き起こす工程(b)と、
    前記構造物のn+1段床に設置された第3の固定部に前記第1の接続部材をピン接合する工程(c)と、
    を具備することを特徴とする盛替え式スロープの盛替え方法。
  7. 前記本体の中央付近に、前記上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられ、
    前記引き起こし機構は、前記屈折機構を跨いで配置されて両端が前記本体に連結される第1のシリンダ、および、一端が前記構造物のn段床に連結されて他端が前記本体に連結される第2のシリンダであり、
    前記工程(b)で、前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダを適宜伸縮させて前記本体を山型に屈折させつつ回転させて引き起こした後、前記第1のシリンダおよび前記第2のシリンダを適宜伸縮させて前記本体を直線状に戻すことを特徴とする請求項6記載の盛替え式スロープの盛替え方法。
  8. 前記本体の中央付近に、前記上面が凸側となるように屈折可能な屈折機構が設けられ、
    前記引き起こし機構は、前記構造物に設置され、前記本体に連結される第1の巻上げ機および第2の巻上げ機であり、
    前記工程(b)で、前記第1の巻上げ機を巻き上げて前記本体を山型に屈折させつつ回転させて引き起こした後、前記第2の巻き上げ機を巻き上げて前記本体を直線状に戻すことを特徴とする請求項6記載の盛替え式スロープの盛替え方法。
  9. 前記本体と前記第1の接続部材および第2の接続部材との間に、前記本体に対して出没し前記本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けられ、
    前記引き起こし機構は、一端が前記構造物のn段床に連結され、他端が前記本体に連結されるシリンダであり、
    前記工程(b)で、前記伸縮部を縮めた状態で、前記シリンダを適宜伸縮させて前記本体を回転させて引き起こした後、前記伸縮部を伸張することを特徴とする請求項6記載の盛替え式スロープの盛替え方法。
  10. 前記本体と前記第1の接続部材および第2の接続部材との間に、前記本体に対して出没し前記本体の軸方向に伸縮可能な伸縮部が設けられ、
    前記引き起こし機構は、前記構造物に設置され、前記本体に連結される巻上げ機であり、
    前記工程(b)で、前記伸縮部を縮めた状態で、前記巻上げ機を巻き上げて前記本体を回転させて引き起こした後、前記伸縮部を伸張することを特徴とする請求項6記載の盛替え式スロープの盛替え方法。
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