JP6624429B2 - 水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 - Google Patents
水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6624429B2 JP6624429B2 JP2015215035A JP2015215035A JP6624429B2 JP 6624429 B2 JP6624429 B2 JP 6624429B2 JP 2015215035 A JP2015215035 A JP 2015215035A JP 2015215035 A JP2015215035 A JP 2015215035A JP 6624429 B2 JP6624429 B2 JP 6624429B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jib
- slide
- fixed
- horizontal
- mast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特許文献3における建物解体方法は、クレーン本体を建物屋上に設置するとともに、クレーン本体は二層支持方式で支持され、すなわちマストの下部を第2支持階の躯体に水平支持させた下部支持機構と、マストの上下方向中間部を第1支持階の躯体に垂直支持及び水平支持させた上部支持機構と、を有する二層支持方式で支持されている。そして、クレーン本体を二層支持方式によりクライミングダウンさせながら建物の中高層階を解体し、下部支持機構および上部支持機構を撤去するとともに、建物の基礎階に設置したベース架台上にマストを自立させた自立支持方式を形成してクライミングダウンさせながら建物の低層階を解体するようにしている。
この特許文献3における建物解体方法は、タワークレーンを建物内部に配置して効率よく解体作業が行え、解体作業にかかる工期と費用の低減を図ることができる特徴を有している。
また、仮設養生体による屋根が大型化すると、重量が増加することから、これを支持す建物の躯体の補強量が増大するという問題があった。
さらに、クレーンのジブをテレスコピック式の伸縮ジブにすることも考えられるが、ジブ自体の重量が重くなるという新たな問題点が発生してしまう。
さらに、とくに建物の解体時において、建物を覆う仮設養生体に対してジブ先端が干渉する場合であっても、スライドジブを縮小させることで前記干渉を回避することができる。そのため、従来のようにジブの起状動作を行う必要がなくなることから、屋根空間の高さを抑えることが可能となるので、仮設養生体の資材コストを低減することができる。さらに仮設養生体の重量も小さくすることができるので、仮設養生体を支持する躯体の補強を抑制することができる。
建物Bの解体にあたっては、建物Bに設置される図示しない昇降設備を使用して2基の水平ジブクレーン1、1が建物Bの最上層Fに持ち上げられる。このとき、水平ジブクレーン1は、前記昇降設備に搬入可能な重量、大きさに適宜分解されて最上層Fに持ち込まれる。
なお、本実施の形態では、最上層Fは、解体時における建物高さのうち最上層をいい、地上階をF0で示している。
なお、中央開口部H2は、最上層Fから地上層F0まで上下方向に連続し、各フロアの床スラブを貫通して設けられている。例えば、中央開口部H2は、建物Bに設けられているエレベーターシャフトを利用することもできる。
マスト10は、平面から見たときに矩形を呈する柱状のマストピースを継ぎ足して所定長さに形成されているマスト本体11を有している。そして、このマスト本体11には、上部から下部にかけて、順に、旋回機構12、昇降装置13、クライミング構台14、上部支持部15、及び下部支持部16が設けられている。
そして、図6に示すように、固定ジブ本体21の両側面21a、21aには、固定ジブ本体21の長手方向Xに沿ってラック22が設けられている。ラック22は、長さ方向を長手方向Xに平行に、かつ凹凸状の歯面22aを上向きにして固定ジブ本体21の側面21aに固定されている。ラック22の長さ寸法は、後述するスライドジブ30の固定ジブ20に対するスライド長(図2に示す張出し長L)によって設定される。
また、この固定ジブ本体21の長手方向Xの一方側(図4においては左側)の端部21bの下側には、後述する吊フック34にかかる重量に対してバランスを取るためのカウンターウエイト23が設けられている。
このように、大型、中型あるいは小型等の少ない形態の水平ジブクレーン1を予め用意しておくことにより、そして、これらを適宜選択・配置することにより、あらゆる形態の建物Bの解体工事、又は新築工事に対応することができる。
本実施の形態では、図2に示すように、マスト10の上部に固定された固定ジブ20に対してスライドジブ30が水平方向にスライド可能に設けられ、このスライドジブ30を固定ジブ20から張り出してジブの長さ寸法を長くすることができる。つまり、水平ジブクレーン1の作業半径を大きく取ることが可能となるうえ、吊荷の作業半径に合わせてスライドジブ30を伸縮させて吊フック34の位置を調整することができる。
さらに、吊フック34の数量は、本実施の形態のように1個であることに限らず、2個以上設けられていてもかまわない。
さらに、上述した支持部以外のマスト10の構成、すなわちマスト本体11、旋回機構12、および昇降装置13についても、上述した実施の形態に限定されず、他の構成とすることが可能である。
さらにまた、本実施の形態では、水平ジブクレーン1とは別で荷降ろし専用の荷降ろしクレーン4を建物Bに設けているが、この荷降ろしクレーン4を省略することは可能であるし、荷降ろしクレーン4に代えて別の荷降ろし用の揚重設備を設けるようにしてもよい。
3 仮設養生体
4 荷降ろしクレーン
10 マスト
11 マスト本体
12 旋回機構
13 昇降装置
14 クライミング構台
15 上部支持部
16 下部支持部
20 固定ジブ
21 固定ジブ本体
22 ラック
23 カウンターウエイト
30 スライドジブ
31 スライドジブ本体
32 アーム部材
33 ピニオン
34 吊フック
35 トロリー
36 巻上ウインチ
37A、37B ガイドローラー
B 建物
H1 マスト用開口部
H2 中央開口部
P1 縮小位置
P2 張出位置
X 長手方向
Claims (4)
- 建物の建設時・解体時に最上層に配置される水平ジブクレーンであって、
前記建物に昇降自在に支持されるマストと、
前記マストの上部に対して回転自在に設けられ、かつ水平方向に向けて延在される固定ジブと、
前記固定ジブの上面に沿ってスライド可能に設けられ、前記固定ジブの長手方向に沿って案内され、かつ前記長手方向の少なくとも一端から張り出し可能に設けられるスライドジブと、
前記スライドジブに設けられる吊フックと、
を備え、
前記スライドジブの両側面には、前記固定ジブの側面に重なるように延びるアーム部材が設けられ、
前記アーム部材には、前記固定ジブに設けられるラックに噛合するピニオンと、前記固定ジブの上面及び下面に沿って転動するガイドローラーと、が備えられ、
前記スライドジブは、前記ピニオンの回転によって前記固定ジブで長手方向に沿って進退移動することを特徴とする水平ジブクレーン。 - 前記吊フックは、前記スライドジブの長手方向に沿って移動自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水平ジブクレーン。
- 前記マストの支持は、前記マストの上下方向の中間部に対して着脱可能に支持する上部支持部と、該上部支持部の下方に位置して前記マストに対して着脱可能に支持する下部支持部と、からなる二層支持構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水平ジブクレーン。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水平ジブクレーンを用いた施工方法であって、
前記固定ジブ及び前記スライドジブを前記マストの上部に設置するとともに、前記固定ジブ及び前記スライドジブを前記建物の最上層に配置する工程と、
前記固定ジブ及び前記スライドジブを使用して前記最上層を建設・解体する工程と、
前記マストを前記建物に対して上下方向に移動させて、前記固定ジブ及び前記スライドジブを次の施工フロアとなる最上層に配置する工程と、
を有することを特徴とする水平ジブクレーンを用いた施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015215035A JP6624429B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015215035A JP6624429B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017082557A JP2017082557A (ja) | 2017-05-18 |
JP6624429B2 true JP6624429B2 (ja) | 2019-12-25 |
Family
ID=58710411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015215035A Active JP6624429B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6624429B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7028635B2 (ja) * | 2017-12-27 | 2022-03-02 | 清水建設株式会社 | 水平ジブを備えた揚重装置 |
CN113146857B (zh) * | 2021-04-30 | 2022-08-02 | 哈尔滨工程大学 | 一种用于核设施拆除的金刚石绳锯机载具 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6040539U (ja) * | 1983-08-26 | 1985-03-22 | 川崎重工業株式会社 | 海洋開発用構造物の出退枠移動装置 |
JPH085197Y2 (ja) * | 1990-01-22 | 1996-02-14 | 三菱重工業株式会社 | シヤトルブーム式ジブクレーン |
JP2861622B2 (ja) * | 1992-05-11 | 1999-02-24 | 株式会社大林組 | ビル建築用仮設梁組装置 |
JP4571760B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2010-10-27 | 五洋建設株式会社 | 建物の構築方法 |
KR100881807B1 (ko) * | 2007-08-29 | 2009-02-03 | 고려대학교 산학협력단 | 더블 크레인 |
JP2010265727A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Shimizu Corp | フロアクライミング型タワークレーンを用いた建物解体方法 |
-
2015
- 2015-10-30 JP JP2015215035A patent/JP6624429B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017082557A (ja) | 2017-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4838284B2 (ja) | タワークレーン | |
JP6132143B2 (ja) | 建物解体システム | |
JP6503716B2 (ja) | 解体システム及び解体方法 | |
JP6624429B2 (ja) | 水平ジブクレーン及びこれを用いた施工方法 | |
JP5914203B2 (ja) | 解体方法、解体補助装置 | |
JP5278764B2 (ja) | 自昇式型枠装置及びそれを用いた堰板の盛替え方法 | |
JP5958764B2 (ja) | 揚重装置、揚重方法および建物の解体方法 | |
JP5473294B2 (ja) | 天井クレーンの据付け方法及び据付けシステム | |
JP5528311B2 (ja) | 多層建築物の解体工法 | |
JP6668676B2 (ja) | 重量物建込装置 | |
JP2014047479A (ja) | 解体建物への解体重機揚重方法 | |
JP2010064867A (ja) | タワークレーンの解体方法 | |
JP5252634B2 (ja) | クレーン更新装置とこれを用いたクレーンの更新方法 | |
JP5773343B2 (ja) | 複層建物の構築方法およびこれに用いる連層足場用の揚重装置 | |
JP5894851B2 (ja) | 工事用昇降機のマストの支持機構、工事用昇降機、及び、工事用昇降機のマストの延伸方法 | |
JP5948828B2 (ja) | 建物解体工事用の貨物リフトの組立に用いられる吊上装置、建物解体工事用の貨物リフト、及びその組立方法 | |
JP2017197960A (ja) | 吊り天井用の吊り鉄骨フレームの施工方法 | |
CN110790151B (zh) | 车辆搭载型起重机用回转柱 | |
JP2012076924A (ja) | ジブクレーン | |
JP6185007B2 (ja) | 原子炉格納容器内ポーラクレーンの解体方法 | |
JP2017031676A (ja) | 既存建屋の耐震補強工法及び補強装置 | |
JP5410322B2 (ja) | 構造体建造方法とそれに用いる構造体建造治具 | |
JP2008180016A (ja) | セルフクライミング式の天井クレーン | |
CN215407501U (zh) | 一种混凝土预制板提升组装装置 | |
RU196134U1 (ru) | Подъемно-крановое устройство |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180615 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190313 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6624429 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |