JP5290096B2 - 移載装置の物品運搬箱の把持治具 - Google Patents
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すなわち、物品運搬箱の側壁部上端で外方に張り出した外向きフランジを側面から把持する構成であれば、狭いスペースでも物品運搬箱を把持することができる。また、複数段に段積みされた物品運搬箱の最下段の物品運搬箱を把持して持上げることができれば、上方に段積みされた複数の物品運搬箱も同時に持上げることができる。
先ず、第1の発明に係る移載装置は、物品を入れた載置状態で上方が開口した状態の4角形の箱形状で形成され、該箱形状を形成する側壁部の上端には外方に張り出す外向きフランジを備え、前記上方の開口部を塞ぐ格好で順次段積み可能な形態として形成された合成樹脂製の物品運搬箱を、単体又は複数個段積みされた状態で把持治具により把持して、該把持治具により把持された物品運搬箱を吊り下げた状態として移動手段により移載する移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、前記物品運搬箱を形成する箱形状の隣接した二つの側壁部の配置構成に対応してその外方位置に配置されるL字状形状の支持体部材と、前記支持体部材に取り付けられ、該支持体部材から前記側壁部の上端に備えられる外向きフランジに向けて突設して形成され該外向きフランジの下面から前記物品運搬箱を支持する複数の支持爪部材と、前記物品運搬箱の開口部の上方位置に配設されて該物品運搬箱を前記移動手段に吊り下げた状態に連結する吊り下げ保持部材と、前記支持体部材と前記吊り下げ保持部材とを一体的状態として連結するフレーム部材と、前記吊り下げ保持部材又はフレーム部材に備えられ、前記物品運搬箱の開口部の隅部のうち、前記L字状形状の支持体部材が配置される二つの側壁部に挟まれた隅部を内面側からクランプして前記物品運搬箱の落下を防止する落下防止クランプと、を備えており、該把持治具の支持爪部材を最下段に位置する物品運搬箱の外向きフランジに対して適用し、落下防止クランプを最上段に位置する物品運搬箱に対して適用して物品運搬箱を移載することを特徴とする。
また、このL字状形状の支持体部材は、二つの側壁部の配置構成に対応してその外方位置に配置される構成であり、物品運搬箱の二つの側壁部を支持する構成であるため、物品運搬箱内の部品等の内容物の重量が物品運搬箱の一箇所に集中的に負荷がかかることがなく、物品運搬箱が破損することを抑制することができる。
図1に図示されるように、この物品運搬箱10は、部品等の物品を入れて運搬するために構成されるものである。この物品運搬箱10は、合成樹脂製のものであり物品を入れた載置状態で上方が開口した状態の4角形の箱形状で形成されている。詳しくは、この物品運搬箱10は、平面方形状に形成される底板部12と、この底板部12の四辺の各辺から上方に向かって立設されて箱形状を形成する側壁部14と、上面がこの側壁部14に囲まれて形成される開口部16を構成している。また、側壁部14の上端には外方に張り出す外向きフランジ18を備える。また、この外向きフランジ18は側壁部14の上端で外方に張り出すと共に外方端部が下方に折り返された折返し片18aが形成された部位を有している。この折返し片18aは、物品運搬箱10の外向きフランジ18の剛性を高めると共に作業者が手で掴みやすくするためのものである。
側壁部14の外面には外方に向かって突出する補強リブ20が側壁部14の上下方向にわたって垂直上に形成されている。また、側壁部14の四方の角部における外面には外方に向かって突出する角部補強リブ22が側壁部14の角部の上下方向にわたって垂直上に形成されている。また、この物品運搬箱10は、一方の物品運搬箱10の上方の開口部16を他方の物品運搬箱10の底板部12が塞ぐ格好で順次段積み可能な形態として形成されている。ここで本実施例1においては、物品運搬箱10が複数個段積みされた状態として最大4段に段積みされた物品運搬箱10を把持することのできる把持治具30について説明する。なお図2に図示されるように、4段に段積みされた物品運搬箱10は最上段から順次下に向かって10a、10b、10c、10dとして図示する。
図2に図示されるように、この把持治具30は、複数段に段積みされた物品運搬箱10を一度に把持するために構成されるものである。詳しくは、把持治具30は、複数段に段積みされた物品運搬箱10の最下段の物品運搬箱10dの側壁部14の上端で外方に張り出した外向きフランジ18を側面から支持する構成と、複数段に段積みされた物品運搬箱10の最上段に位置する物品運搬箱10aの落下を防止する構成と、物品運搬箱10aの開口部16の上方位置に配設されて物品運搬箱10を移動手段Hに吊り下げた状態に連結する構成とを備えている。そして、この把持治具30は、4段に段積みされた物品運搬箱10aから10dを一度に把持して移動手段Hにより移載する移載装置として活用される。ここで、移動手段Hとは、クレーン、ホイスト装置等の昇降補助装置によって物品運搬箱10を所望の位置に移動させるものである。この把持治具30は、概略、支持体部材32、支持爪部材38、吊り下げ保持部材46、フレーム部材52、落下防止クランプ54から構成されている。この各構成について以下に説明する。
図2に図示されるように、この支持体部材32は、後述する支持爪部材38が取り付けられる部材であり、複数段に段積みされた物品運搬箱10の最下段の物品運搬箱10dの側壁部14の上端で外方に張り出した外向きフランジ18を側面から支持するものである。この支持体部材32は、金属製の押出成形による角型の棒状部材32aから構成されており、各面は軸方向の全長にわたって溝部34が構成されている。本実施例1においては、アルミ合金の押出成形による四角柱状の棒状部材32aが選択されている。図8及び図9に図示されるように、この棒状部材32aを断面方向で見た形状は、各辺の中間位置から中心方向に向かって所定の幅を有して溝部34が形成され、中間位置は更に幅広の四角溝部36が形成されて、断面が略X字形状に形成されている。図2に図示されるように、この棒状部材32aの端部が剛結合されてL字状形状に構成されている。この支持体部材32は、物品運搬箱10dを形成する箱形状の隣接した二つの側壁部14の配置構成に対応してその外方位置に配置される構成となっている。
なお、剛結合の構成は、溶接による結合でもよいし、金属製の板状部材から構成されたブラケットを介してボルトとナット、螺子部材等の締結部材によって連結結合する構成であってもよい。また、支持体部材32に構成される棒状部材32aは、金属製の押出成形による角型の棒状部材から構成されていればよく、材質はアルミ合金に限られず各種の金属製品を適用できる。軽量化の観点から考慮するとアルミ合金材を選択するのが望ましい。また、四角柱状に限定されず角型であればよく多角形の角型部材も適用できる。
図2に図示されるように、この支持爪部材38は、支持体部材32に取り付けられるものであり、支持体部材32から物品運搬箱10dの側壁部14の上端に備えられる外向きフランジ18に向かって突設して構成されて、この外向きフランジ18の下面から物品運搬箱10dを支持する働きをなすものである。この支持爪部材38は、支持体部材32に複数個が構成されて物品運搬箱10dを支持する構成とされている。本実施例1においては、L字状形状に形成された支持体部材32の一辺につき3つの支持爪部材38が構成されている。図4に図示されるように、この支持爪部材38は、支持体部材32のL字状形状の角部から棒状部材32aの端部にむかって順次、38a、38b、38cとして図示する。なお、支持爪部材38は、3つに限られない。すなわち、物品運搬箱10の形状に即して複数の構成であればよく、例えば、物品運搬箱10の各辺の長さが異なる場合には、各辺に構成される支持爪部材38の数は異なっていてもよい。
このプレート部材40は、角が切り落とされて台形状に形成されて物品運搬箱10の外向きフランジ18を支持する支持部位40bと、四角状に形成されて支持体部材32に連結される連結部位40aと、が一体に形成されている。図8及び図9によく示されているように、プレート部材40の連結部位40aには後述するクランプレバー42の螺子軸部42aが挿通される貫通孔40cが形成されている。クランプレバー42は、先端に螺子溝が形成された螺子軸部42aと、この螺子軸部42aの径方向に突き出し状に形成されて締結操作の操作力を及ぼすことのできる操作部位42bと、螺子軸部42aに螺合可能と共に上記した支持体部材32の棒状部材32aに形成された溝部34のうち四角溝部36に差込み可能な四角ナット42cから構成されている。図9に図示されるように、嵌合部44は、物品運搬箱10の外向きフランジ18に形成された折返し片18aと、物品運搬箱10の側壁部14との間に嵌合可能な構成であり、プレート部材40の支持部位40bの上面において、上方に突出するように結合されている。図8及び図9に図示されるように、この嵌合部44は、折返し片18aと側壁部14との間に嵌合可能な構成であると共に、折返し片18aが構成されていない外向きフランジ18の場合でも外向きフランジ18の下方側から支持可能な平面部44aを有している。また、この嵌合部44は、物品運搬箱と直接当接する部位であり保護の観点から合成樹脂製で構成されている。物品運搬箱の保護する上で問題がなければ金属製であってもよい。なおプレート部材40と嵌合部44の結合構成は、ボルトとナット、螺子部材等の締結部材による結合いずれも適用できるものである。また、嵌合部44が金属製で構成されている場合には、溶接による結合であってもよい。
図8及び図9に図示されるように、支持体部材32の棒状部材32aに形成された溝部34のうち四角溝部36にクランプレバー42に構成される四角ナット42cを差し込む。そして、支持体部材32の棒状部材32aの上面でかつ、四角ナット42cが差し込まれた位置にプレート部材40の連結部位40aを載置する。このプレート部材40の載置する向きは、物品運搬箱10の側壁部14に向かう内方側に支持部位40bが突設するように連結部位40aを棒状部材32aの上面に載置する。そして、プレート部材40の連結部位40aに形成された貫通孔40cにクランプレバー42の螺子軸部42aを挿通すると共に棒状部材32aの溝部34に挿入する。このとき、クランプレバー42の螺子軸部42aと棒状部材32aの四角溝部36に差し込まれた四角ナット42cとを螺合する。以上より、クランプレバー42の操作部位42bに締結操作力を及ぼすと、プレート部材40と棒状部材32aがクランプレバー42によって挟み込まれた状態で締結固定される。また、クランプレバー42の締結を解除した状態にすればプレート部材40は棒状部材32aの軸方向においてスライド移動可能となる。こうして支持爪部材38は棒状部材32aの軸方向において所望位置にスライド移動させて締結固定可能な構成とされている。
図5に図示されるように、物品運搬箱10dの側壁部14の四方の角部における外面には外方に向かって突出する角部補強リブ22が形成されている。この角部補強リブ22は側壁部14の角部の外面の上下方向にわたって垂直上に形成されている(図1参照)。L字状形状に形成された支持体部材32の隅部に配置される支持爪部材38aは、この角部補強リブ22を挟み込んだ配置構成で隣接して配置されており、角部補強リブ22が差し込まれるスリットSが形成されている。
図6に図示されるように、物品運搬箱10の側壁部14の外面には外方に向かって突出する補強リブ20が形成されている。この補強リブ20は側壁部14の外面の上下方向にわたって垂直上に形成されている(図1参照)。この支持爪部材38のうち、物品運搬箱10の補強リブ20の形成位置に対応する支持爪部材38cは、この補強リブ20に隣接して配置される構成となっている。
図5から図7に図示されるように、この支持爪部材38は、支持体部材32から物品運搬箱10dの側壁部14の上端に備えられる外向きフランジ18に向かって突設して形成される構成である。そして、この支持爪部材38の支持部位40bは、角が切り落とされて台形状に形成されている。ここで、この台形状を形成している斜辺のうち、L字状形状に形成された支持体部材32の隅部側に配置される斜辺40dは、把持治具30が物品運搬箱10dを把持する際に進入する把持治具進入方向Kと平行して形成されている。換言すれば、上記した補強リブ20に係合する際にこの補強リブ20と干渉しないように、かつ補強リブ20に隣接するように形成されている。なお、支持爪部材38の支持部位40bの形状は台形形状に限られず、補強リブ20と干渉しない構成であれば、種々の形状を適用できる。
図2及び図3に図示されるように、この吊り下げ保持部材46は物品運搬箱10aの開口部16の上方位置に配設されて物品運搬箱10を移動手段Hに吊り下げた状態に連結するものである。この吊り下げ保持部材46は、金属製の押出成形による角型の棒状部材が剛結合されて三角形状に形成されている。詳しくは、この吊り下げ保持部材46は、支持体部材32のL字状形状に対応して同一形状のL字状部位48と、このL字状部位48の両端を結んだ底辺部位50とからなる。この底辺部位50の位置には、移動手段Hが連結される部位として金属状の板状部材で構成された連結プレート51が剛結合されている。この連結プレート51の位置、すなわち吊り下げ保持部材46に対する移動手段Hからの連結位置は、物品運搬箱10の箱形状の開口部16の上方側から平面視で見た状態で、複数段に段積みされた物品運搬箱10の重心位置Gを挟んで後述する落下防止クランプ54の位置(L字状部位48の角部)とは反対方向に重心位置Gから離れた位置に設定される。なお、吊り下げ保持部材46の棒状部材の剛結合及び連結プレート51の剛結合の構成は、支持体部材32と同様に、溶接による結合でもよいし、金属製の板状部材から構成されたブラケットを介してボルトとナット、螺子部材等の締結部材によって連結結合する構成であってもよい。
図2に図示されるように、このフレーム部材52は、支持体部材32と吊り下げ保持部材46とを一体的状態として連結するために構成されているものである。
詳しくは、このフレーム部材52は支持体部材32で構成された棒状部材32aと同様に、金属製の押出成形による角型の棒状部材から構成されている。このフレーム部材52は、同一長さのフレーム部材52が3本で構成されており、上方側に配設される吊り下げ保持部材46のL字状部位48の両辺及び角部の三点の位置と、下方側に配設される支持体部材32のL字状部位の両辺及び角部の三点の位置とを対応させて一体的状態として剛結合されている。
支持体部材32と吊り下げ保持部材46と連結するフレーム部材52の長さは、物品運搬箱10の形状に伴って設定される。すなわち、複数段に段積みされた物品運搬箱10を把持することに対応して最下段の物品運搬箱10dの外向きフランジ18の下面の位置と、最上段の物品運搬箱10aの外向きフランジ18の上面の位置との長さを許容する長さで構成されている。なお、支持体部材32と吊り下げ保持部材46とフレーム部材52の剛結合の構成は、支持体部材32と同様に、溶接による結合でもよいし、金属製の板状部材から構成されたブラケットを介してボルトとナット、螺子部材等の締結部材によって連結結合する構成であってもよい。
図2に図示されるように、この落下防止クランプ54は、複数段に段積みされた物品運搬箱10の最上段に位置する物品運搬箱10aに対して適用するものである。この落下防止クランプ54は、複数段に段積みされた物品運搬箱10の最上段に位置する物品運搬箱10aの開口部16の隅部のうち、L字状形状の支持体部材32が配置される二つの側壁部14に挟まれた隅部を内面側からクランプして物品運搬箱10の落下を防止するものである。
なお、本実施例1においては、クランプ部位58の当接部材58a及びストッパー部材58bはいずれも、物品運搬箱と直接当接する部位であり保護の観点から合成樹脂製で構成されている。しかしながら、これに限定されるものではなく、当接部材58a及びストッパー部材58bは、物品運搬箱の保護する上で問題がなければ金属製であってもよいし、いずれか一方が合成樹脂で形成されて、他方が金属製の組み合わせであってもよい。なお当接部材58a及びストッパー部材58bの結合構成は、ボルトとナット、螺子部材等の締結部材による結合を適用できるものである。また、当接部材58a及びストッパー部材58bの両方が金属製で構成されている場合には、溶接による結合であってもよい。また、同一材料である場合には、当接部材58a及びストッパー部材58bは一体の構成であってもよい。
図2に図示されているように、物品運搬箱10a、10b、10c、10dが、4段に段積みされている。図10に図示されるように、先ず把持治具30に構成される落下防止クランプ54のクランプレバー42の締結固定を解除してフレーム部材52の軸方向において上方一杯までスライド移動させることにより落下防止クランプ54を物品運搬箱10aと干渉しない位置まで退避させる。
次に、支持爪部材38aのスリットSに角部補強リブ22を差し込むように把持治具30を進入させる。そして、物品運搬箱10dの外向きフランジ18の下面側から支持するように係合させる。このとき、支持爪部材38bに位置する物品運搬箱10dの外向きフランジ18には折返し片18aが構成されており、支持爪部材38bの嵌合部44が物品運搬箱10dの側壁部14と折返し片18aの間に嵌合する。
また、このL字状形状の支持体部材32は、二つの側壁部14の配置構成に対応してその外方位置に配置される構成であり、物品運搬箱10の二つの側壁部14を支持する構成であるため、物品運搬箱10内の部品等の内容物の重量が物品運搬箱10の一箇所に集中的に負荷がかかることがなく、物品運搬箱10が破損することを抑制することができる。
また、落下防止クランプ54はフレーム部材52の軸方向においてスライド移動可能な構成である。そのため、側壁部の高さが異なる物品運搬箱10であっても適宜、落下防止クランプ54の位置を調整することができる。また、実施例1においては、物品運搬箱10が4段に段積みされたものを把持する構成であったが、これより少ない数が段積みされた場合でも落下防止クランプ54の位置を調整すれば把持することができる。以上より、物品運搬箱10の形状、数に適宜対応できる構成である。
実施例1に係る移載装置の物品運搬箱の把持治具30は、支持爪部材38が支持体部材32の棒状部材32aの軸方向においてスライド移動可能な構成であった。また、落下防止クランプ54はフレーム部材52の軸方向においてスライド移動可能な構成であった。
図11から図14に図示されるように、実施例2に係る移載装置の物品運搬箱の把持治具130は、物品運搬箱10の形状が予め決まった形状であって、一度に把持する物品運搬箱10の数が決められている場合に、かかる物品運搬箱10の専用把持治具としてさらなる簡素化を図ったものである。
すなわち、支持爪部材138の固定は、クランプレバー42による締結固定ではなく剛結合した構成である。支持爪部材138がスライド移動しないことに伴い、支持体部材132は金属製の中空パイプによって構成されている。また、落下防止クランプ154は、公知のクランプ部材が吊り下げ保持部材46にブラケットを介して剛結合した構成である。これに伴い、フレーム部材152は金属製の中空パイプによって構成されている。
例えば、上記した実施例1、2における移載装置の物品運搬箱の把持治具30、130において、物品運搬箱10は折返し片18aが形成されている構成のものについて示した。しかしながら、本発明における移載装置の物品運搬箱の把持治具は、これに限定されるものでなく、物品運搬箱が折返し片を構成しない外向きフランジの場合でも物品運搬箱を把持可能な構成である。
10a 物品運搬箱
10b 物品運搬箱
10c 物品運搬箱
10d 物品運搬箱
12 底板部
14 側壁部
16 開口部
18 フランジ
18a 折返し片
20 補強リブ
22 角部補強リブ
30 把持治具
32 支持体部材
32a 棒状部材
34 溝部
36 四角溝部
38 支持爪部材
38a 支持爪部材
38b 支持爪部材
38c 支持爪部材
40 プレート部材
40a 連結部位
40b 支持部位
40c 貫通孔
40d 斜辺
42 クランプレバー
42a 螺子軸部
42b 操作部位
42c 四角ナット
44 嵌合部
44a 平面部
46 吊り下げ保持部材
48 L字状部位
50 底辺部位
51 連結プレート
52 フレーム部材
53 溝部
54 落下防止クランプ
56 プレート部材
56a 連結部位
56b 延出部位
58 クランプ部位
58a 当接部材
58b ストッパー部材
130 把持治具
132 支持体部材
138 支持爪部材
152 フレーム部材
154 落下防止クランプ
G 重心位置
H 移動手段
K 把持治具進入方向
S スリット
Claims (5)
- 物品を入れた載置状態で上方が開口した状態の4角形の箱形状で形成され、該箱形状を形成する側壁部の上端には外方に張り出す外向きフランジを備え、前記上方の開口部を塞ぐ格好で順次段積み可能な形態として形成された合成樹脂製の物品運搬箱を、単体又は複数個段積みされた状態で把持治具により把持して、該把持治具により把持された物品運搬箱を吊り下げた状態として移動手段により移載する移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、
前記物品運搬箱を形成する箱形状の隣接した二つの側壁部の配置構成に対応してその外方位置に配置されるL字状形状の支持体部材と、
前記支持体部材に取り付けられ、該支持体部材から前記側壁部の上端に備えられる外向きフランジに向けて突設して形成され該外向きフランジの下面から前記物品運搬箱を支持する複数の支持爪部材と、
前記物品運搬箱の開口部の上方位置に配設されて該物品運搬箱を前記移動手段に吊り下げた状態に連結する吊り下げ保持部材と、
前記支持体部材と前記吊り下げ保持部材とを一体的状態として連結するフレーム部材と、
前記吊り下げ保持部材又はフレーム部材に備えられ、前記物品運搬箱の開口部の隅部のうち、前記L字状形状の支持体部材が配置される二つの側壁部に挟まれた隅部を内面側からクランプして前記物品運搬箱の落下を防止する落下防止クランプと、を備えており、
該把持治具の支持爪部材を最下段に位置する物品運搬箱の外向きフランジに対して適用し、落下防止クランプを最上段に位置する物品運搬箱に対して適用して物品運搬箱を移載することを特徴とする移載装置の物品運搬箱の把持治具。 - 請求項1に記載の移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、
前記吊り下げ保持部材に対する前記移動手段からの連結位置は前記物品運搬箱の箱形状の開口部の上方側から平面視で見た状態で、前記単体又は複数個段積みされた物品運搬箱の重心位置を挟んで前記落下防止クランプの位置とは反対方向に前記重心位置から離れた位置に構成されることを特徴とする移載装置の物品運搬箱の把持治具。 - 請求項1又は請求項2に記載の移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、
前記物品運搬箱の側壁部の外面には補強リブが形成されており、
前記支持爪部材は、前記物品運搬箱の補強リブに隣接して配置されていることを特徴とする移載装置の物品運搬箱の把持治具。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、
前記物品運搬箱は前記側壁部に四方の角部における外面から外方に向かって突出する角部補強リブを備えており、
前記支持爪部材の配置構成として、前記角部補強リブを挟み込む配置構成を含むことを特徴とする移載装置の物品運搬箱の把持治具。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の移載装置の物品運搬箱の把持治具であって、
前記物品運搬箱の外向きフランジは、側壁部上端で外方に張り出すと共に外方端部が下方に折り返された折返し片が形成されている構成であり、
前記支持爪部材は、前記折返し片と、前記側壁部との間に嵌合する嵌合部が構成されていることを特徴とする移載装置の物品運搬箱の把持治具。
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