JP5289358B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
この画像形成装置を構成する現像装置として、例えば、像担持体に液体現像剤を供給するための現像ローラと、現像ローラに液体現像剤を供給する現像剤供給ローラと、現像剤供給ローラに当接するように配置される現像剤支持部材と、現像剤供給ローラと現像剤支持部材との当接部分に液体現像剤を供給可能な現像剤供給部材と、現像剤供給部材により現像装置内に供給された液体現像剤を再利用する液体現像剤循環装置と、を備える現像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明は、現像ローラに形成される液体現像剤により構成される現像剤膜の膜厚を測定することで、液体現像剤を過剰に供給することが抑制された現像装置を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、上記現像装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明によれば、現像ローラに形成される液体現像剤により構成される現像剤膜の膜厚を測定することで、液体現像剤を過剰に供給することが抑制された現像装置を提供することができる。
また、本発明によれば、上記現像装置を備える画像形成装置を提供することができる。
まず、図1により、画像形成装置としてのカラープリンタ1の全体構成について説明する。図1は、カラープリンタ1の各構成要素を説明するための全体図である。
図1に示すように、カラープリンタ1は、画像形成部2と、用紙収納部3と、二次転写部4と、定着部5と、用紙搬送部6と、排紙部7と、を備える。
画像形成部2は、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式のものである。用紙収納部3は、被転写材の一例である用紙Tを収容する。二次転写部4は、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙T上(表面)に転写する。定着部5は、用紙Tに転写されたトナー画像を用紙T上(表面)に定着させる。用紙搬送部6は、用紙Tを用紙収納部3から排紙部7まで搬送する。排紙部7は、用紙搬送部6により搬送された用紙Tを排紙(排出)する。
中間転写ベルト21は、カラープリンタ1において使用可能な最も大きな用紙の幅より幅広である。ここで、「幅」とは、用紙搬送方向に垂直な方向の長さをいう。
中間転写ベルト21は、それぞれ所定位置に配置される駆動ローラ41と従動ローラ23とテンションローラ24とに張架されて配置される(架けわたされて配置される)。
中間転写ベルト21は、矢印で示すように、時計回り(図1において)に循環駆動される。具体的には、中間転写ベルト21は、駆動モータ(不図示)から伝達された回転駆動力により回転された駆動ローラ41により、矢印方向(環方向)に回転駆動される。また、回転駆動された中間転写ベルト21により、従動ローラ23及びテンションローラ24それぞれは、従動回転される。なお、中間転写ベルト21は、テンションローラ24により弛まないように適切な張力を付与された状態で回転駆動される。
以下、中間転写ベルト21の外側を向く面を表面とし、他方の面を裏面とする。
画像形成ユニットFB、FY、FM、FCそれぞれは、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の各色に対応したユニットである。
なお、画像形成ユニットFB、FY、FC、FMの配置順序は、上述の限りではないが、各色の混色による画像(用紙T上に転写された画像)への影響を配慮すると、上述の配置順序が好ましい。
液体現像剤循環装置LB、LY、LC、LMについては後に説明する。
現像装置については後に詳細に説明する。
キャリア液除去ローラ30b、30c、30dそれぞれは、感光体ドラム10b、10c、10dそれぞれにおける表面に対向して配置される。キャリア液除去ローラ30b、30c、30dそれぞれは、感光体ドラム10b、10c、10dそれぞれと中間転写ベルト21とが接触する位置よりも、感光体ドラム10b、10c、10dそれぞれの回転方向下流側において感光体ドラム10b、10c、10dそれぞれに対向して配置される。
キャリア液除去ローラ30b、30c、30dそれぞれは、所定方向からみて感光体ドラム10b、10c、10dそれぞれと同方向に回転する。キャリア液除去ローラ30b、30c、30dそれぞれによって除去されたキャリア液は、クリーニング装置26b、26c、26dの内部に収容される。
図2は、液体現像剤循環装置LYの構成を説明する模式図である。図3は、現像装置9bの構成を説明する断面図である。
まず、現像装置9a、9b、9c、9dについて説明する。ここで、現像装置9bについて詳細に説明し、同様の構成である他の現像装置9a、9c、9dについては説明を省略する。
図2及び図3に示すように、現像装置9bは、現像ローラ91bと、現像剤供給ローラとしての供給ローラ92bと、支持ローラ93bと、現像剤供給部としての現像剤供給装置94bと、現像容器95bと、現像ローラクリーニング装置96bと、電荷付与部としての帯電装置97bと、表面電位測定部としてのセンサ98bとを備える。また、現像装置9bは、カラープリンタ(画像形成装置)1が備えるCPU500及びメモリ600に制御信号やデータを送受可能に接続される。
なお、本発明における現像装置は、CPU500と、メモリ600とを含むものであり、CPU500やメモリ600と接続されていればよく、本実施形態のように、CPU500及びメモリ600が物理的に現像装置9bの外部に配置されている形態も含むものである。
現像装置9bは、感光体ドラム10bに液体現像剤を供給するための装置である。
現像ローラ91bは、感光体ドラム10bに対して所定の圧力で当接するよう配置される。これにより、感光体ドラム10bと現像ローラ91bとの当接部分には、当接部分NCが形成される。
供給ローラ92bは、現像ローラ91bにおける垂直方向下側に配置される。また、供給ローラ92bは、回転軸が現像ローラ91bの回転軸に対して水平方向にずれるように配置される。また、供給ローラ92bは、現像ローラ91bと、支持ローラ93bとの間に配置される。
供給ローラ92bは、いわゆるアニロックスローラと呼ばれる部材としての役割を有しており、表面に螺旋溝が形成されている。螺旋溝には液体現像剤が流れ込み、供給ローラ92bは、表面に液体現像剤を保持可能に構成される。ここで、供給ローラ92b上(表面)に保持された液体現像剤は、供給ローラ92bの回転に伴って軸方向における一端側(図3において紙面手前側)から他端側(図3において紙面奥側)に搬送される。
現像剤供給装置94bは、供給ローラ92bの軸方向に等間隔に配置された複数の現像剤供給ノズル941bと、後述するポンプP4bとを有する。
回収ローラ掻き取りブレード964bは、現像剤回収ローラ963bに付着した液体現像剤を掻き取る部材であって、先端が現像剤回収ローラ963bに接触して配置される。
帯電装置97bは、現像装置9bにおける現像効率を向上させることが可能である。
また、帯電制御部510は、入力受付部400により画像形成部2に対し感光体ドラム10bに所定のトナー画像を形成させる指示である画像データ(画像形成指示を含む)が受け付けられた場合、帯電装置97bに対して電荷付与を開始するよう指示する。
ここで、帯電制御部510は、例えば、帯電装置97bに対して、電荷付与処理を開始することを指示する。
表面電位算出部520は、入力受付部400により画像形成部2に対し感光体ドラム10bに所定のトナー画像を形成させる指示である画像データ(画像形成指示を含む)が受け付けられた場合、センサ98bに対して表面電位値に関する情報を出力することを指示すると共に、出力された出力情報に基づいて表面電位値の算出を開始する。
また、供給制御部530は、不図示の表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルを参照しながら、ポンプ4bにより供給される液体現像剤の供給量を調整してもよい。
そして、供給制御部530は、ポンプP4bが液体現像剤の供給量を増加させている状態において、上記表面電位値が一定になった場合には、表面電位値−供給量テーブル610や不図示の表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルを参照して、供給量を所定量(一定量)にするようポンプP4bに対して指示する。
そして、供給制御部530は、ポンプP4bが液体現像剤の供給量を減少させている状態において、上記表面電位値が減少した場合には、表面電位値−供給量テーブル610や不図示の表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルを参照して、前記供給量を一定量であって前記減少が始まる前の供給量にするようポンプP4bに対して指示する。
表面電位値−供給量テーブル610は、表面電位値に対応する供給量が規定されたテーブルである。表面電位値−供給量テーブル610は、例えば、供給量に対応する表面電位値の変化を測定した結果に基づいて設定される。
また、メモリ600は、表面電位値−供給量テーブル610に代えて、表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルを含んでもよい。
表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルは、表面電位値に対応する供給量を供給するために必要なポンプ駆動電力値等が規定されたテーブルである。
また、表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルにおいて、ポンプ駆動電流値は、表面電位値が一定になる値である所定値になるまで(増加している間)は、増加するように設定され、表面電位値が一定になる値である所定値になった場合、所定のポンプ駆動電力値(一定値、増加しない)に設定される。ここで、所定のポンプ駆動電力値とは、例えば、供給量を増やし続けた状態において表面電位値が所定値(一定となる表面電位値)になった時点のポンプ駆動電流値である。
流路R2bは、現像容器95bの排出部952bと第2回収容器83bとをつなぐように形成される。流路R2bには、流路R1bが合流する。流路R2bは、現像容器95bの底部に貯留された液体現像剤を第2回収容器83bに送ると共に、現像ローラクリーニング装置96bにより回収された液体現像剤であって合流部を介して流路R2bに送られた液体現像剤を第2回収容器83bに送る。
リザーブタンク87bは、流路R6bを介して調整容器84bと接続される。流路R6bには、ポンプP3bが設けられる。調整容器84bに収容される液体現像剤は、流路R6bによりリザーブタンク87bへ送られる。
まず、図1を参照しながら、カラープリンタ1の画像形成動作について説明する。
カラープリンタ1は、該カラープリンタ1に接続されたPC(不図示)から入力受付部400(図3参照)を介して画像形成指示を含む画像データを受け付ける。
カラープリンタ1は、画像形成許可部540(図3参照)から画像形成開始の許可を受け、画像形成部2に画像形成を開始させる。カラープリンタ1は、画像データに含まれる画像情報に基づいて画像形成ユニットFY、FM、FC、FBを用いて各色のトナー画像を形成する。
用紙搬送部6の搬送ローラ対74は、用紙Tをレジストローラ対75まで送る。
レジストローラ対75は、用紙Tの搬送姿勢を補正すると共に、用紙Tの搬送を一旦停止させる。
そして、レジストローラ対75は、中間転写ベルト21への一次転写とタイミングを合わせて用紙Tを二次転写部4へ送る。
定着部5は、カラートナー画像が転写された用紙Tを加圧状態で加熱することで、カラートナー画像を用紙Tに定着させる。
図4は、現像装置9bの動作を説明するフロー図である。図5は、液体現像剤の送液量(g/min)―表面電位値(V)の関係を示すグラフである。
まず、ST101において、入力受付部400は、外部機器から画像データの入力を受け付ける。
ここで、液体現像剤により構成される現像剤膜の膜厚が厚くなるほど、表面電位算出部520により算出される表面電位値は高くなる。つまり、ブレード部材921により現像剤膜が規制されない(現像剤供給装置94bからの供給量が少ない(所定量未満))状態においては、表面電位値は所定値未満となり、ブレード部材921により現像剤膜が規制される(現像剤供給装置94bからの供給量が所定量以上)状態においては、表面電位値は所定値(ほぼ所定値で一定(飽和する)、上限値)となる。
まず、送液量(供給量)が初期状態である3g/minにおいて、表面電位値は、10Vである。
次いで、送液量(供給量)を徐々に増加させた状態(ブレード部材921により現像剤膜が規制されない状態)において、表面電位値は、徐々に上昇する。
続けて、送液量(供給量)が10g/minになった時点で、表面電位値は、80Vとなる。
そして、更に送液量(供給量)を増加させた状態(ブレード部材921により現像剤膜が規制される状態)において、表面電位値は、上昇せずに80Vである。
本具体例において、上記所定量は10g/minであり、上記所定値は80Vである。
具体的には、供給制御部530は、メモリ600に格納された表面電位値―供給量テーブル610や表面電位値−ポンプ駆動電流値(又は、パルス値や出力値等)テーブルを参照して、算出された表面電位値に対応した供給量を現像装置9bに送液できるようポンプP4b(現像剤供給装置94b)を制御する。
そして、供給制御部530は、表面電位値が所定値以上の場合(ST106、Yes)、ステップST108に進み、送液(供給量)を所定量(一定量)で維持するようポンプP4b(現像剤供給装置94b)を制御する。つまり、供給制御部530は、液体現像剤の供給量を必要十分な量(所定量)で維持するようポンプP4b(現像剤供給装置94b)制御する。
例えば、上述した具体例においては、供給制御部530は、表面電位値が80Vになった場合、以降は送液量(供給量)を増加させずに、送液量を表面電位値が80Vになった時点での送液量(10g/min)で維持するようポンプP4b(現像剤供給装置94b)を制御する。
これにより、現像装置9bは、現像剤供給装置94bが過剰に液体現像剤を供給することを抑制できる。
まず、現像剤供給装置94bから供給された液体現像剤は、供給ローラ92bを介して現像ローラ91bに供給される。現像ローラ91bに供給された液体現像剤の一部(トナーの一部)は、感光体ドラム10bに供給される。感光体ドラム10bに供給されずに現像ローラ91b上に残留した液体現像剤は、掻き取りブレード961bにより掻き取られる。掻き取られた液体現像剤は、流路R1b及び流路R2bを通って第2回収容器83bに送られる。
現像容器95bに一時的に貯留された液体現像剤は、流路R2bを通って第2回収容器83bに送られる。
第1回収容器81bに回収された液体現像剤は、流路R8bを通って分離抽出装置82に送られる。
リザーブタンク87bに貯留された液体現像剤は、ポンプP4bの作用によって流路R7bを通って現像剤供給ノズル941bに送られる。
そして、液体現像剤は、現像剤供給ノズル941bから現像装置9bに供給される。
これにより、現像装置は、画像形成時におけるポンプP4b(現像剤供給装置94b)の送液量(供給量)を、液体現像剤の膜厚が所定厚さになった時点の送液量(供給量)とすることができる。
また、シート状の被転写材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
Claims (7)
- 像担持体に液体現像剤を供給する現像装置であって、
前記像担持体に対向して配置される現像ローラと、
前記現像ローラに当接して対向配置され、液体現像剤を前記現像ローラに供給する現像剤供給ローラと、
前記現像剤供給ローラに当接して対向配置される支持ローラと、
前記支持ローラに液体現像剤を供給可能な現像剤供給部と、
前記現像ローラに対向して配置され、前記現像ローラの表面に形成される現像剤膜を構成する液体現像剤に電荷を付与する電荷付与部と、
前記現像剤膜における所定領域であって前記電荷付与部により電荷が付与された液体現像剤により構成される所定領域の表面電位値を測定する表面電位測定部と、
前記表面電位測定部により測定された表面電位値に基づいて、前記支持ローラに供給する液体現像剤の供給量を調整するよう前記現像剤供給部を制御する供給制御部と、を備え、
前記電荷付与部は、前記現像剤膜の表面に電荷を一定的に連続して放出し、
前記現像剤供給部が液体現像剤の供給量を増加させている状態において、前記供給制御部は、前記表面電位測定部により測定された前記表面電位値が増加している間には、前記供給量を増加させるよう前記現像剤供給部に対して指示し、前記表面電位値が一定になった場合には、前記供給量を一定量にするよう前記現像剤供給部に対して指示する
現像装置。 - 前記供給制御部は、
前記表面電位値が一定になった場合には、前記表面電位値が一定になった時点における供給量を維持するよう前記現像剤供給部に対して指示する
請求項1に記載の現像装置。 - 前記電荷付与部は、前記現像剤膜の表面に電荷を一定的に連続して放出し、
前記現像剤供給部が液体現像剤の供給量を減少させている状態において、
前記供給制御部は、
前記表面電位測定部により測定された前記表面電位値が一定の間は、前記供給量を減少させるよう前記現像剤供給部に対して指示し、
前記表面電位値が減少した場合には、前記供給量を一定量であって前記減少が始まる前の供給量にするよう前記現像剤供給部に対して指示する
請求項1に記載の現像装置。 - 前記供給制御部は、
前記表面電位値が減少した場合には、前記供給量を増加させるよう前記現像剤供給部に対して指示し、
前記現像剤供給部が該供給制御部からの指示に基づいて液体現像剤の供給量を増加させている状態において、前記表面電位値が一定になった場合には、前記表面電位値が一定になった時点における供給量を維持するよう前記現像剤供給部に対して指示する
請求項3に記載の現像装置。 - 請求項1から4のいずれかに記載の現像装置と、表面にトナー画像を担持可能な像担持体とを有する画像形成部と、
前記像担持体にトナー画像を形成させるよう前記画像形成部を制御する画像形成制御部と、を備える
画像形成装置。 - 前記画像形成部に対し前記像担持体に所定のトナー画像を形成させる指示である画像形成指示の入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部により前記画像形成指示が受け付けられた場合、前記電荷付与部に対して電荷付与処理を開始するよう指示すると共に、前記表面電位測定部に対して前記表面電位値の測定を開始するよう指示する帯電制御部と、を備える
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記帯電制御部は、
一定的に連続して前記現像剤膜の表面に電荷を放出するよう前記電荷付与部を制御し、
前記画像形成制御部は、
前記表面電位測定部により測定された前記表面電位値が一定になった場合、前記画像形成指示に基づいて前記像担持体に前記所定のトナー画像を形成するよう画像形成部を制御する
請求項6に記載の画像形成装置。
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