JP2009294490A - 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009294490A
JP2009294490A JP2008148819A JP2008148819A JP2009294490A JP 2009294490 A JP2009294490 A JP 2009294490A JP 2008148819 A JP2008148819 A JP 2008148819A JP 2008148819 A JP2008148819 A JP 2008148819A JP 2009294490 A JP2009294490 A JP 2009294490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
liquid
image
potential
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008148819A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2008148819A priority Critical patent/JP2009294490A/ja
Publication of JP2009294490A publication Critical patent/JP2009294490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wet Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像剤担持体の表面電位を好適な状態に安定させることにより、液体現像剤の適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができ、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な液体現像装置を提供する。
【解決手段】液体現像装置50は、感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置の、現像ローラ回転方向上流側に設けられた現像剤帯電装置57と、この現像剤帯電装置57の、現像ローラ回転方向下流側、且つ感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置の、現像ローラ回転方向上流側に設けられた電位測定装置58と、この電位測定装置58の測定電位が所定範囲になるように現像剤帯電装置57を制御する制御装置59とを備える。これにより、現像ローラ52表面を所望の電位に安定させることが可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機やプリンタに代表される画像形成装置に適用可能な液体現像装置に関する。また、この液体現像装置を搭載した画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として感光体ドラムが広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成動作は以下のようである。感光体ドラムの表面は帯電装置により所定電位に一様に帯電せしめられ、そこに露光装置からLED光等を照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。この静電潜像を現像装置で現像することにより、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。そして、このトナー像は、感光体ドラムと転写部材とを接触、或いは近接させて構成した転写領域において、転写媒体に転写される。
静電潜像を現像する方法としては、乾式現像方式と、湿式現像方式とが存在する。このうち湿式現像方式では、液体現像剤が使用される。液体現像剤は、絶縁性液体、すなわち電気的に中性の溶媒であるキャリア液に、トナー粒子が高濃度で分散するように調整されている。そして、湿式画像形成装置は、液体現像装置を搭載しており、感光体ドラム上に形成された静電潜像を、液体現像装置の現像剤担持体である現像ローラから供給する液体現像剤によって現像する。
このような液体現像剤を用いた画像形成装置において、高品質な画像が得られる好適な現像動作を遂行するためには、現像ローラ表面のトナーの帯電量が非常に重要である。トナーの帯電量は、温度や湿度などの環境の影響を受け易い。そして、トナーの帯電量が適正範囲から外れると、濃度むらや、粉を撒いたような斑点状の模様になるチリなどといった画像不良が発生する可能性が高くなる。その結果、画像品質の著しい低下を招く恐れがある。したがって、感光体ドラム上の静電潜像に供給して現像する直前の、現像ローラ表面の電位を知ることが有効である。液体現像剤を用いて、このように現像直前の現像ローラ表面の電位を測定する装置の例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された現像剤測定装置は、現像ローラの表面電位を検知する表面電位センサを備えている。
特開2005−49494号公報(第9頁、図2)
特許文献1に記載された現像剤測定装置のように、現像直前の現像ローラ表面のトナー電位を測定することは、好適な現像動作を遂行するために重要である。しかしながら、トナー電位を測定するだけでは満足とは言えず、その測定データに基づいて、現像ローラ表面を所望の電位に制御し、そして安定させる必要がある。これにより、濃度むらやチリなどといった画像不良の発生を防止することが可能であり、高品質な画像が得られる好適な現像動作を遂行することができる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、像担持体表面に形成した静電潜像を液体現像剤で現像する液体現像装置において、現像剤担持体の表面電位を好適な状態に安定させることにより、液体現像剤の適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができ、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な液体現像装置を提供することを目的とする。また、このような液体現像装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、像担持体表面に形成した静電潜像を、液体現像剤を用いて現像する現像剤担持体を備えた液体現像装置において、前記像担持体と前記現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の液体現像剤を帯電させる現像剤帯電装置と、この現像剤帯電装置の、現像剤担持体回転方向下流側、且つ像担持体と現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の電位を測定する電位測定装置と、この電位測定装置の測定電位が所定範囲になるように現像剤帯電装置を制御する制御装置とを備えることとした。
また本発明では、上記液体現像装置を画像形成装置に搭載することとした。
本発明の構成によれば、像担持体表面に形成した静電潜像を、液体現像剤を用いて現像する現像剤担持体を備えた液体現像装置において、前記像担持体と前記現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の液体現像剤を帯電させる現像剤帯電装置と、この現像剤帯電装置の、現像剤担持体回転方向下流側、且つ像担持体と現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の電位を測定する電位測定装置と、この電位測定装置の測定電位が所定範囲になるように現像剤帯電装置を制御する制御装置とを備えることとしたので、現像剤担持体表面を所望の電位に安定させることが可能である。したがって、濃度むらやチリなどといった液体現像剤の適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができる。このようにして、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な液体現像装置を提供することができる。
また本発明では、上記液体現像装置を画像形成装置に搭載することとしたので、現像剤担持体表面の電位を好適な状態に安定させることにより、液体現像剤の適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができ、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る液体現像装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像形成動作の概略を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパーなどの用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は、本体2の前面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、用紙搬送部4が備えられている。用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部40まで搬送する。
給紙カセット3上方であって、本体2の上下方向略中央部には計4箇所の画像形成部20が、さらにそれら各画像形成部20の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト5が備えられている。中間転写ベルト5は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4箇所の画像形成部20は、図1に示すように、中間転写ベルト5の回転方向に沿って、回転方向上流側から下流側に向けて一列にして配置された所謂タンデム方式である。4箇所の画像形成部20とは、上流側から順に、シアン用の画像形成部20C、マゼンタ用の画像形成部20M、イエロー用の画像形成部20Y、及びブラック用の画像形成部20Bである。
これらの画像形成部20は、絶縁性液体中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用いてトナー像を形成するものであり、液体現像剤補給装置(図示せず)によって各色に対応した現像剤がそれぞれの画像形成部20に補給される。そして、画像形成部20では、外部コンピュータ(図示せず)から受信した文字や図形、模様などの画像データに基づいて静電潜像が形成され、この静電潜像が液体現像剤を用いて現像される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「C」「M」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部20の上方には、中間転写ベルト5を隔てて、一次転写ローラ31が設けられた一次転写部30が備えられている。一次転写ローラ31は、中間転写ベルト5を介して画像形成部20の後述する感光体ドラム21に圧接して一次転写ニップ部を形成している。この一次転写ニップ部において、画像形成部20で形成されたトナー像が中間転写ベルト5表面に一次転写される。そして、中間転写ベルト5の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が中間転写ベルト5に順次転写されることにより、中間転写ベルト5表面にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト5が用紙搬送路に懸かる箇所には、二次転写ローラ41を備えた二次転写部40が配置されている。中間転写ベルト5表面の一旦担持されたカラートナー像は、用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト5と二次転写ローラ41とが圧接して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写後、中間転写ベルト5表面に残留するトナーなどの付着物は、中間転写ベルト5に対してシアン用の画像形成部20Cの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト5用のクリーニング装置6によってクリーニング、回収される。
一方、二次転写部40の上方には、定着部7が備えられている。二次転写部40にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部7へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部7から排出された用紙Pは、本体2の上面に備えられた用紙排出部8に排出される。用紙排出部8は、本体2の上面に、印刷済みの用紙Pを外部から取り出し可能な位置に設けられている。
続いて、画像形成装置1の画像形成部20周辺の詳細な構成について、図2を用いて説明する。図2は、画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。なお、4色の各画像形成部20は構造が共通するので、前述のように「C」「M」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。また、図2中の破線矢印は、各回転部材の回転方向を示す。
図2に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の近傍には、その回転方向に沿って順に、感光体帯電装置22、露光装置23、液体現像装置50、ドラム用のクリーニング装置70、及び除電装置24が配置されている。一次転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、液体現像装置50とドラム用クリーニング装置70との間に設けられている。
感光体ドラム21は、画像形成装置1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図2の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、アモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムで、直径が30mmである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(例えば210mm/sec)とほぼ同じになるように回転せしめられている。
感光体帯電装置22は、コロナ放電帯電器を用いたスコロトロン帯電装置である。なお、同じくコロナ放電帯電器を用いたコロトロン帯電装置であっても構わない。この感光体帯電装置22により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位に一様に帯電せしめられる。
露光装置23は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、感光体帯電装置22の下流側に配置されている。露光装置23は、感光体帯電装置22によってその表面が一様に帯電された感光体ドラム21に対して、外部コンピュータから受信した画像データに基づいて光を照射することにより、照射部分の電位を光減衰させて原稿画像の静電潜像を形成する。露光装置23としては、LPH(LED PRINT HEAD)や、LSU(レーザスキャニングユニット)などを用いることができる。
液体現像装置50は、前述のように、絶縁性液体中にトナーを分散させた液体現像剤を用いてトナー像を形成するものである。液体現像装置50には、そのハウジング51の内部であって感光体ドラム21の近傍に、現像剤担持体である現像ローラ52が設けられている。現像ローラ52には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性の現像バイアスが印加される。この現像ローラ52に印加した現像バイアスと感光ドラム21の静電潜像の電位との差により、トナーが、その帯電が光減衰した感光体ドラム21表面に移動することで、静電潜像が現像される。なお、この液体現像装置50の詳細な構成については後述する。
一次転写部30には、中間転写ベルト5を介して感光体ドラム21に接触する一次転写ローラ31が設けられている。一次転写ローラ31は、駆動装置を有することなく、中間転写ベルト5に接触することによって、中間転写ベルト5の回転に従って回転する。また、一次転写ローラ31には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性の一次転写バイアスが印加される。
ドラム用クリーニング装置70は、そのハウジング71の内部に、クリーニング部材であるクリーニングローラ72、クリーニングブレード73、及びトナー排出スクリュー74を備えている。クリーニングローラ72及びクリーニングブレード73は、図示しない付勢手段により感光体ドラム21に対して所定の力で押し付けられて設けられ、感光体ドラム21表面のトナー像が中間転写ベルト5に一次転写された後、感光体ドラム21表面に残留したトナーを除去してクリーニングする。感光体ドラム21表面から除去されたトナーは、重力の作用や、クリーニングローラ72の回転に従ってトナー排出スクリュー74の方へと送られ、トナー排出スクリュー74によりハウジング71の外部へと搬送される。
除電装置24は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、ドラム用クリーニング装置70のさらに下流側に配置されている。除電装置24は、発光部材であるLED(発光ダイオード)を有し、LEDの発光による除電光を感光体ドラム21に照射することにより、その表面の帯電電荷を除去し、次回の画像形成動作時における帯電工程のための準備を整える。LEDの代わりに、EL(エレクトロルミネッセンス)光源、蛍光灯などを用いることもできる。
続いて、本発明の液体現像装置50の詳細な構成、及び現像動作について、図2を用いて説明する。
液体現像装置50は、前述のように、絶縁性液体中にトナー粒子を分散させた液体現像剤Dを用いてトナー像を形成するものである。液体現像装置50は、そのハウジング51の内部に、現像剤担持体である現像ローラ52、攪拌スクリュー53、汲み上げローラ54、供給ローラ55、ドクタブレード56、現像剤帯電装置57、電位測定装置58、制御装置59、及びクリーニングブレード60を備えている。
ここで、液体現像装置50で使用される液体現像剤は、非極性の絶縁性液体であるキャリア液の中に、プラスに帯電する微細な樹脂からなるトナー粒子(粒径約1μm)を分散、混濁させたものである。静電潜像の現像に利用される、このような液体現像剤は、トナー液とキャリア液との2つの液体を混合して濃度調整することにより構成される。トナー液とは、現像に使用される液体現像剤よりトナー粒子の濃度を高めた液体である。キャリア液とは、シリコンオイル等からなる電気的中性の非極性の溶媒である。
液体現像剤Dは、液体現像剤補給装置(図示せず)によって補給され、ハウジング51内の下部に貯留されている。そして、このハウジング51内の下部に、攪拌スクリュー53が、液体現像剤Dに浸かる形で2本配置されている。液体現像剤Dは、濃度を一様にして沈殿などを防止するため、攪拌スクリュー53によって適宜攪拌、循環されている。
汲み上げローラ54は、攪拌スクリュー53の上方に設けられている。汲み上げローラ54は、その一部が液体現像剤Dに浸かる形で配置されている。そして、汲み上げローラ54は、ハウジング51下部に貯留された液体現像剤Dを汲み上げ、その上方に配置された汲み上げローラ54に当接する供給ローラ55に受け渡す役目を果たす。
供給ローラ55は、現像剤担持体である現像ローラ52のすぐ下方に配置され、現像ローラ52に接触するように設けられている。供給ローラ55は、現像ローラ52との接触箇所に対してその回転方向上流側に、ドクタブレード56を接触させて備えている。このドクタブレード56により、供給ローラ55は、汲み上げローラ54から受け取った液体現像剤Dを、その表面で均一な薄層にして現像ローラ52に供給する。
現像ローラ52は、感光体ドラム21に接触して設けられ、感光体ドラム21の帯電極性と同極性であってプラスの現像バイアスが印加される。さらに、現像ローラ52の近傍には、現像剤帯電装置57及び電位測定装置58が設けられている。
現像剤帯電装置57は、感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置である当接箇所に対して現像ローラ52の回転方向上流側に、現像ローラ52表面に対向する形で配置されている。現像剤帯電装置57は、コロナ放電を用いたスコロトロン帯電装置である。なお、同じくコロナ放電を用いたコロトロン帯電装置であっても構わない。また、現像剤帯電装置57は、現像ローラ52表面に接触する帯電ローラを有する、接触ローラ方式の帯電装置であっても構わない。そして、現像剤帯電装置57は、現像ローラ52表面の液体現像剤Dを直接帯電させる。なお、現像剤帯電装置57は、感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置である当接箇所に対して現像ローラ52の回転方向下流側に配置することもできる。
電位測定装置58は、現像剤帯電装置57の、現像ローラ回転方向下流側、且つ感光体ドラム21と現像ローラ52との当接箇所に対して現像ローラ回転方向上流側に、現像ローラ52表面に対向する形で配置されている。電位測定装置58は、現像ローラ52表面の液体現像剤Dの電位を測定することができる。
上記のような現像剤帯電装置57及び電位測定装置58に対して、制御装置59が設けられている。制御装置59は、電位測定装置58から現像ローラ52表面の電位に係る情報を得て、この電位情報に基づいて、現像剤帯電装置57に指令を送り、その印加電圧を制御することが可能である。
このようにして、現像ローラ52表面の液体現像剤D中に分散するトナー粒子は、トナー粒子自体の電位と感光ドラム21の静電潜像の電位との差により、感光体ドラム21表面の静電潜像の、露光装置23によって光減衰された箇所に移動せしめられる。現像ローラ52は、供給ローラ55で供給された液体現像剤Dにより、感光体ドラム21表面の静電潜像をトナー像に現像する。
クリーニングブレード60は、感光体ドラム21と現像ローラ52とが当接する箇所に対して、現像ローラ52の回転方向下流側に設けられている。現像後、現像ローラ52表面に付着した、現像に使用されなかったトナー粒子を含有する残留液体現像剤Dは、クリーニングブレード60によって掻き取るように除去され、クリーニングされる。この残留液体現像剤Dは、その後、図示しないパイプを通して液体現像剤補給装置で回収され、再利用、或いは廃棄される。
次に、現像剤帯電装置57、電位測定装置58、及び制御装置59を使用して、現像ローラ52表面の液体現像剤Dを直接帯電させたときの、現像ローラ52の表面電位の違いが、画像濃度の変化や画像むら、チリといった画像不良の発生に及ぼす影響について、図3及び図4を用いて説明する。図3は現像剤帯電装置への印加電圧と現像ローラ表面電位との関係を示す表、図4は現像剤帯電装置への印加電圧と画像濃度の変化や画像むら、チリの発生との関係を示す表である。
まず、図3に示すように、現像剤帯電装置57への印加電圧と、電位測定装置58から得られる現像ローラ52の表面電位との関係を調査した。現像ローラ52の表面電位は、温度10°C/湿度15%と、温度20°C/湿度65%と、温度32.5°C/湿度80%との3種類の温度湿度環境下において、現像剤帯電装置57への印加電圧を4.2kVから5.8kVまで0.4kV毎に増加させたときの、その変化を電位測定装置58にて測定した。図3によると、現像ローラ52の表面電位は、12Vから115Vまでの範囲で変化していることがわかる。なお、液体現像剤Dのトナー濃度は25%に保たれている。
このような現像剤帯電装置57への印加電圧と現像ローラ52の表面電位との関係を踏まえて、図4に示すように、現像剤帯電装置57への印加電圧と画像濃度の変化や画像むら、チリの発生との関係を検証した。
なお、画像濃度については、グレタグマクベス(GretagMacbeth)社製反射濃度計スペクトロアイ(SpectroEye)を用いて測定した。この測定器を用いた場合、通常1.38以上の数値が得られると良好な濃度と言える。
また、画像むらの発生については、目視にて2段階のランクで評価し、画像むらがほとんど確認できないものを「○」、確認できたものを「×」とした。チリの発生については、目視にて3段階のランクで評価し、チリがほとんど確認できないものを「○」、チリがやや確認できたものを「△」、顕著なチリを確認できたものを「×」とした。
ここで、図4によると、画像濃度については、現像剤帯電装置57への印加電圧が、高すぎても低すぎても良好な結果を得ることができないことが分かる。すなわち、温度10°C/湿度15%の環境下では印加電圧5.0kVで、温度20°C/湿度65%の環境下では印加電圧5.0〜5.8kVの範囲で、温度32.5°C/湿度80%の環境下では印加電圧4.6〜5.8kVの範囲で、良好な濃度が得られている(図4の二重枠線部)。
画像むらについては、現像剤帯電装置57への印加電圧が4.2〜5.8kVの範囲で、印加電圧を高めに設定することで、その発生を抑制できていることが分かる。すなわち、温度10°C/湿度15%の環境下では印加電圧5.0kV以上で、温度20°C/湿度65%及び温度32.5°C/湿度80%の環境下では印加電圧5.4kV以上で、画像むらの発生を抑制できている。
チリについては、現像剤帯電装置57への印加電圧が高すぎても低すぎても、その発生を抑制できないことが分かる。すなわち、温度10°C/湿度15%の環境下では印加電圧5.0kVで、温度20°C/湿度65%の環境下では印加電圧5.0〜5.4kVの範囲で、温度32.5°C/湿度80%の環境下では印加電圧5.0〜5.8kVの範囲で、チリの発生を抑制できている。
上記のような画像濃度の変化、画像むら及びチリの発生についての評価を総合すると、現像ローラ52の表面電位は、図3の二重枠線で囲んだ電位に設定することが有効であることが分かる。すなわち、3種類の温度湿度環境下ではいずれも、制御装置59を用いて現像剤帯電装置57の印加電圧を制御し、電位測定装置58から得られる現像ローラ52の表面電位が70〜80V程度の範囲になるように調節することが望まれることが分かる。
以上のように、像担持体である感光体ドラム21表面に形成した静電潜像を、液体現像剤Dを用いて現像する現像剤担持体である現像ローラ52を備えた液体現像装置50において、感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置の、現像ローラ52の回転方向上流側に、現像ローラ52表面に対向して設けられ、現像ローラ52表面の液体現像剤Dを帯電させる現像剤帯電装置57と、この現像剤帯電装置57の、現像ローラ52の回転方向下流側、且つ感光体ドラム21と現像ローラ52との最接近位置の、現像ローラ52の回転方向上流側に、現像ローラ52表面に対向して設けられ、現像ローラ52表面の電位を測定する電位測定装置58と、この電位測定装置58の測定電位が所定範囲になるように現像剤帯電装置57を制御する制御装置59とを備えているので、現像ローラ52表面を所望の電位に安定させることが可能である。したがって、濃度むらやチリなどといった液体現像剤Dの適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができる。このようにして、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な液体現像装置50を提供することができる。
また本発明では、上記液体現像装置50を画像形成装置1に搭載したので、現像ローラ52の表面電位を好適な状態に安定させることにより、液体現像剤Dの適正範囲から外れた帯電量に起因する画像不良の発生を防止することができ、高品質な画像が得られる現像動作を遂行することが可能な高性能な画像形成装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置1が、中間転写体として無端状の中間転写ベルト5を備えるカラー印刷用の画像形成装置であるが、中間転写体を用いることのない、ブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置であっても構わない。
また、上記実施形態で用いた温度、湿度、印加電圧、表面電位、画像濃度などの装置の設置環境や状態、特性に係る数値自体は、実施形態を示す上での一例であるので、本発明の範囲がこれらの数値に限定されるものではない。
本発明は、画像形成装置に適用可能な液体現像装置全般において利用可能である。
本発明の実施形態に係る液体現像装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の画像形成装置の画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。 現像剤帯電装置への印加電圧と現像ローラの表面電位との関係を示す表である。 現像剤帯電装置への印加電圧と画像濃度の変化や画像むら、チリの発生との関係を示す表である。
符号の説明
1 画像形成装置
5 中間転写ベルト
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
50 液体現像装置
52 現像ローラ(現像剤担持体)
57 現像剤帯電装置
58 電位測定装置
59 制御装置
D 液体現像剤

Claims (2)

  1. 像担持体表面に形成した静電潜像を、液体現像剤を用いて現像する現像剤担持体を備えた液体現像装置において、
    前記像担持体と前記現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の液体現像剤を帯電させる現像剤帯電装置と、この現像剤帯電装置の、現像剤担持体回転方向下流側、且つ像担持体と現像剤担持体との最接近位置の、現像剤担持体回転方向上流側に、現像剤担持体表面に対向して設けられ、現像剤担持体表面の電位を測定する電位測定装置と、この電位測定装置の測定電位が所定範囲になるように現像剤帯電装置を制御する制御装置とを備えることを特徴とする液体現像装置
  2. 請求項1に記載の液体現像装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
JP2008148819A 2008-06-06 2008-06-06 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置 Pending JP2009294490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148819A JP2009294490A (ja) 2008-06-06 2008-06-06 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148819A JP2009294490A (ja) 2008-06-06 2008-06-06 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009294490A true JP2009294490A (ja) 2009-12-17

Family

ID=41542721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008148819A Pending JP2009294490A (ja) 2008-06-06 2008-06-06 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009294490A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011175195A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 現像装置及び画像形成装置
JP2012198300A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Konica Minolta Holdings Inc 湿式画像形成装置
JP2013148799A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57185463A (en) * 1981-05-11 1982-11-15 Ricoh Co Ltd Wet type developing device
JP2000214688A (ja) * 1999-01-26 2000-08-04 Ricoh Co Ltd 湿式画像形成装置
JP2005049494A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Ricoh Co Ltd 現像剤測定装置及び現像剤測定方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57185463A (en) * 1981-05-11 1982-11-15 Ricoh Co Ltd Wet type developing device
JP2000214688A (ja) * 1999-01-26 2000-08-04 Ricoh Co Ltd 湿式画像形成装置
JP2005049494A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Ricoh Co Ltd 現像剤測定装置及び現像剤測定方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011175195A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Kyocera Mita Corp 現像装置及び画像形成装置
JP2012198300A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Konica Minolta Holdings Inc 湿式画像形成装置
US8862006B2 (en) 2011-03-18 2014-10-14 Konica Minolta Holdings, Inc. Wet-type image forming apparatus that controls the amount of liquid developer based on the rate of change of the electric potential of the liquid developer
JP2013148799A (ja) * 2012-01-23 2013-08-01 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置、およびこれを備えた画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5003181B2 (ja) 記録材帯電装置および画像形成装置
JP5253487B2 (ja) 画像形成装置
JP2017134437A (ja) 現像装置
JP2008191177A (ja) 画像形成装置
JP4421486B2 (ja) 画像形成装置
JP2009294490A (ja) 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP5847647B2 (ja) 画像形成装置
JP6642997B2 (ja) 画像形成装置
JP2012042608A (ja) 現像剤規制部材、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2003233265A (ja) 画像形成装置
JP6173265B2 (ja) 画像形成装置及び放電開始電圧測定方法
JP2010014892A (ja) 液体現像装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2009020252A (ja) 電子写真画像形成装置
JP2013054182A (ja) 画像形成装置
JP6429107B2 (ja) 画像形成装置及び異常検知方法
JP4631325B2 (ja) 画像濃度調整装置、及びこれを用いた画像形成装置
JP2005315944A (ja) 液体画像形成装置
JP2011191664A (ja) 画像形成装置
JP5201866B2 (ja) 現像装置
JPH09127830A (ja) 画像形成装置
JP2021051206A (ja) 画像形成装置
JP2008122782A (ja) 画像形成装置
JP5124342B2 (ja) クリーニングブレード及びこれを備えた画像形成装置
JP2020140125A (ja) 画像形成装置
JP2005037666A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Written amendment

Effective date: 20120820

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130212

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130611

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02