JPH09127830A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09127830A
JPH09127830A JP7311557A JP31155795A JPH09127830A JP H09127830 A JPH09127830 A JP H09127830A JP 7311557 A JP7311557 A JP 7311557A JP 31155795 A JP31155795 A JP 31155795A JP H09127830 A JPH09127830 A JP H09127830A
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JP
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JP7311557A
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English (en)
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Harumitsu Masuko
晴光 益子
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して供給される転写紙の間隙に対応する
非画像領域で感光体ドラムの表面電位を検出する複写機
であって、該表面電位を確実に検出できるとともに、画
像形成速度の向上を図ることができる複写機を提供す
る。 【解決手段】 転写紙5に転写される顕像を感光体ドラ
ム30の表面に形成する帯電装置31、露光装置32、
現像装置33等からなる顕像形成手段と、感光体ドラム
30の表面電位を検出する電位センサ47とを備えた複
写機において、感光体ドラム30上の顕像形成領域の後
端と後続の顕像形成領域との先端との間の非画像領域の
長さを、電位センサ47の感光体ドラム表面移動方向の
検出幅、電位センサ47の応答時間及び感光体ドラム表
面の移動速度に基づいて、電位センサ47による表面電
位検出に最低限必要な間隔に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
転写材に転写される顕像を像担持体の表面に形成する顕
像形成手段と、像担持体の表面電位を検出する電位検出
手段とを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置として、像担
持体上の転写材に転写される画像形成領域の後端と後続
の転写材に転写される画像形成領域との先端との間の非
画像領域で、表面電位の検出を行うものが知られてい
る。この表面電位の検出結果は、画像の品質を一定に保
つために、画像形成プロセス条件の設定を変更するよう
に制御するプロセス制御に用いられる。
【0003】ところで、一般に、画像形成装置により連
続して転写材に画像を形成する際の画像形成速度(PP
M; Print Per Minute)はなるべく大きい方が望まし
い。この画像形成速度の大きさは、いろいろな要素によ
って左右される。本発明者は、これらの要素のうち、連
続して供給される転写材の間隔に対応する像担持体表面
移動方向の非画像領域の長さが画像形成速度に影響を与
える点に着目した。
【0004】各種画像形成装置のうちアナログ複写機に
ついては、転写材ごとに原稿を画像読み取り部のスキャ
ナーで読み取るため、スキャナーをスキャン開始位置に
リターンさせる時間を確保する必要があるため、上記非
画像領域の長さを短くすることには限界があった。とこ
ろが、ディジタル複写機のように同一原稿について複数
の画像形成を連続して行うことができる装置や、レーザ
ープリンターのように原稿の読み取り動作がなく、外部
から比較的高速に送られてくる画像データに基づいて連
続して画像形成を行うことができる装置においては、上
記スキャナーのリターン時間などを考慮することなく上
記非画像領域の長さをつめることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、像担持体の
表面電位を、連続して供給される転写材の後端と次の転
写材の先端との間に対応した像担持体の非画像部で検出
する場合、転写材の間隔は、表面電位の確実な検出がで
きるように十分広く設定する必要があり、その設定の方
法によっては、画像形成速度が必要以上に遅くなってし
まう場合があった。
【0006】本発明は以上の背景のもとでなされたもの
であり、その目的は、連続して供給される転写材の間隙
に対応する非画像領域で像担持体の表面電位を検出する
画像形成装置であって、該表面電位を確実に検出できる
とともに、画像形成速度の向上を図ることができる画像
形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、転写材に転写される顕像を像担
持体の表面に形成する顕像形成手段と、像担持体の表面
電位を検出する電位検出手段とを備えた画像形成装置に
おいて、該像担持体上の顕像形成領域の後端と後続の顕
像形成領域との先端との間の非画像領域の長さを、該電
位検出手段の像担持体表面移動方向の検出幅、該電位検
出手段の応答時間及び像担持体表面の移動速度に基づい
て、該電位検出手段による表面電位検出に最低限必要な
長さに設定したことを特徴とするものである。
【0008】ここで、もし電位検出手段に対して像担持
体の表面が相対的に移動していなければ、表面電位検出
に最低限必要な非画像領域の長さは、電位検出手段の検
出幅とほぼ一致する。ところが、像担持体の表面が移動
している場合は、像担持体の表面電位を検出するために
は、電位検出手段の像担持体表面移動方向の検出幅とと
もに、電位検出手段の応答時間及び像担持体表面の移動
速度を考慮する必要がある。
【0009】そこで、請求項1の画像形成装置において
は、電位検出手段の像担持体表面移動方向の検出幅、該
電位検出手段の応答時間及び像担持体表面の移動速度に
基づいて、該電位検出手段の応答時間が経過する間だ
け、該電位検出手段の検出幅が、上記非画像領域に対向
し続けるように、又は該非画像領域に設定された電位検
出領域に対向し続けるように、上記非画像領域の長さを
設定する。
【0010】また、請求項2の発明は、転写材に転写さ
れる顕像を像担持体の表面に形成する顕像形成手段と、
像担持体の表面電位を検出する電位検出手段とを備えた
画像形成装置において、該像担持体上の顕像形成領域の
後端と後続の顕像形成領域の先端との間の非画像領域の
長さを、該電位検出手段による表面電位検出を該非画像
領域で行うか否かに応じて変更するように、該顕像形成
手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とするであ
る。
【0011】この請求項2の画像形成装置においては、
電位検出手段による表面電位検出を行うか否かに応じ
て、例えば像担持体の表面電位検出を行う場合には、上
記非画像領域の長さを該表面電位検出に必要な長さに設
定し、一方、表面電位検出を行わない場合には、該表面
電位検出を考慮せずに上記非画像領域の長さをできるだ
け短く設定するように、上記顕像形成手段を制御する。
【0012】また、請求項3の発明は、上記像担持体の
非画像領域に、上記電位検出手段で表面電位を検出する
ための検出用の電位パターンを形成する電位パターン形
成手段を備えた請求項1又は2の画像形成装置におい
て、上記電位検出手段の検出結果に基づいて、該像担持
体の後続の非画像領域における電位パターンの形成を選
択的に行うように、該電位パターン形成手段を制御する
制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0013】この請求項3の画像形成装置においては、
電位検出手段の検出結果により、例えば像担持体上の表
面電位検出が連続して必要となった場合は、上記像担持
体の非画像領域に連続して検出用の電位パターンを形成
し、一方、連続した表面電位検出が必要でない場合に
は、複数の非画像領域ごとに電位パターンを形成するよ
うに、電位パターン形成手段を制御する。このように必
要に応じて像担持体の非画像領域に電位パターンを形成
して、該電位パターンの表面電位を電位検出手段で検出
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る複
写機の概略構成を示す正面図である。この装置には、転
写ベルト1、転写ベルト駆動手段としての駆動ローラ
2、従動ローラ3等からなる搬送ユニット4の近傍に、
転写ベルト1に静電的に吸着されて搬送される転写材と
しての転写紙5に順次トナー像を形成するイエロートナ
ー像形成部Y、マゼンダトナー像形成部M、シアントナ
ー像形成部C、ブラックトナー像形成部Bが設けられて
いる。
【0001】0図2は、イエロートナー像形成部Yの概
略構成を示す正面図であり、図3は、イエロートナー像
形成部Yの制御系のブロック図である。なお、各トナー
像形成部Y、M、C、Bの構成は共通であるので、説明
はイエロートナー像形成部Yについてのみ行い、他のト
ナー像形成ユニットについては図中でイエロートナー像
形成部Yにおけるものと対応する部分に、イエロートナ
ー像形成部におけるものに付した番号の後にM、C、B
を付すに止め、それらの説明は省略する。イエロートナ
ー像形成部Yの潜像担持体としての感光体ドラム30Y
の周辺には、電子写真プロセスにより記録材としての転
写紙5の表面にイエロートナー像を形成するために、帯
電装置31Y、露光装置32Y、現像装置33Y、転写
装置34Y、除電装置35Y、クリーニング装置36Y
が配置されていてる。ここで、感光体ドラム30Y上に
顕像(トナー像)を形成する顕像形成手段は、帯電装置
31Y、露光装置32Y及び現像装置33Yにより構成
される。
【0015】上記帯電装置31Yは、コロトロンタイプ
のコロナ放電器であり、コロナ放電ワイヤーには定電流
タイプのパワーパック120Yから電流が供給される。
この電流を変化させることによって感光体ドラム30Y
の帯電電位を変化させることができる。電流の変更制御
は、例えば図3の制御手段としての主制御部100のC
PU101からカウンター回路102を介して送られて
きたPWM信号等に基づいて行うことができる。なお、
この帯電装置31Yとしては、スコロトロンタイプのコ
ロナ放電器を用いることもできる。この場合は、グリッ
ド電位を変化させることによって感光体ドラム30Yの
帯電電位を変化させることができる。また、コロナ放電
器に代えて帯電ローラを用いることもできる。
【0016】上記露光装置32Yはレーザビームによる
光書き込みを行うものであり、画像1ドットの階調を表
現するために、PM(パワー変調)及びPWM(パルス
幅変調)を行う。全点灯パワーは、APC(Auto Power
Control)で一定に制御されるが、その目標値は設定変
更できる。
【0017】上記現像装置33Yは、トナーとキャリア
からなる2成分現像液、または、トナーからなる1成分
現像液を現像剤として用いる湿式の現像装置であり、感
光体ドラム30Y表面に現像剤を供給する現像ローラ3
7Y、感光体ドラム30Y表面の過剰な現像剤を除去す
るリバースローラ38Y、感光体ドラム30Y上のトナ
ーの付着状態を安定化するセットローラ39Y、ケース
40Yに現像剤を供給する現像剤供給口41Y等からな
る。この現像材供給口41Yから現像ローラ37Yとス
クレーパ42Yとの間に現像剤を供給して現像ローラ3
7Yを回転させる。この現像ローラ37Yの回転数は、
CPU101からカウンタ回路103を介して送られて
くるクロック信号に基づいてモータ制御回路121Yを
制御して現像ローラモータ122Yを駆動することによ
り、変化させることができる。このように現像ローラ3
7Yの回転数を変化させることにより、感光体ドラム3
0Yへのトナーの供給量を変化させることができる。
【0018】また、本実施形態に係る現像装置33Yで
はポジポジ現像方式を採用しており、現像バイアスパワ
ーパック123Yから、現像ローラ37Yにトナーの帯
電極性とは逆極性の現像バイアス電圧を印加している。
この現像バイアスの設定値は、CPU101からカウン
タ回路104を介して送られてくるPWM信号に基づい
て変更することができ、現像バイアスの値を大きく設定
すると感光体ドラム30Yに付着するトナー量が低下
し、逆に現像バイアスの値を小さくすると地肌汚れが大
きくなる。
【0019】また、上記リバースローラ38Yの回転数
は、CPU101からカウンタ回路105を介して送ら
れてくるクロック信号に基づいてモータ制御回路124
Yを制御してリバースローラモータ125Yを駆動する
ことにより変化させることができる。このようにリバー
スローラ38Yの回転数を変化させることにより、リバ
ースローラ38Y通過後の感光体ドラム30Y上の液膜
厚を変化させることができる。このリバースローラ38
Yの回転数には適切な範囲があり、回転数が高いと液膜
厚が薄くなり、回転数が低いと液膜厚が厚くなる。ま
た、リバースローラ38Yの電位状態としては、電気的
にフロート状態にする場合と、GNDに落とす場合とが
ある。
【0020】また、上記セットローラ39Yには、セッ
トローラパワーパック126Yによりトナーの帯電極性
と同極性のバイアス電圧が印加されている。このバイア
ス電圧の設定値は、CPU101からカウンタ回路10
6を介して送られてくるPWM信号に基づいて変更する
ことができ、この設定変更によりトナーの付着状態を変
化させることができる。このバイアス電圧印加用のセッ
トローラパワーパック126Yは、定電圧タイプと定電
流タイプとが考えられ、主制御部100から送られてく
るPWM(Pulse Width Modulation)信号によりその出
力を変化させる構成となっている。
【0021】上記転写装置34Yは、感光体ドラム30
Yと転写ベルト1との間に介在した状態にある転写紙5
が感光体ドラム30Y表面に形成されたトナー像を静電
的に吸着する向きの電界を発生させるべく転写ベルト1
に電荷を与えるコロトロンタイプの転写チャージャから
なる。ここで、図1に示すように感光体ドラム30が複
数並んで転写ベルト1上を転写紙5が搬送されるような
構成の場合には、一つめの転写部と二つめの転写部とで
は転写条件に違いが生じる。これは、転写ベルト1及び
転写紙5上に前回の転写の影響によって電荷が蓄積さ
れ、次回の転写に影響を及ぼすからである。この転写条
件は、転写紙5の材質によっても影響を受ける。上記転
写装置34Yの転写チャージャの放電ワイヤーには、パ
ワーパック127Yから電流が供給される。この電流の
変更制御は、CPU101からカウンター回路107を
介して送られてきたPWM信号に基づいて行うことがで
きる。なお、上記転写チャージャに代えて、転写ローラ
を用いてもよい。
【0022】上記除電装置35Yは、LEDで構成され
たクエンチングランプであり、感光体ドラム30Y上の
電位パターンを消去し、電位を均一にする。
【0023】上記クリーニング装置36Yは、フォーム
ローラ36aY及びブレード36bYからなり、感光体
ドラム30Y上の残トナーを除去する。フォームローラ
36aYにクリーニング液を供給しながら回転させて感
光体ドラム30Y表面のトナーをふき取り、トナーを含
んだクリーニング液を回収する。そして、フォームロー
ラ36aYでふき取った感光体ドラム30Y表面をさら
にブレード36bYでふき取る。回収されたクリーニン
グ液は図示しないクリーニング液浄化装置に送られてト
ナーの除去が行われる。このクリーニン液浄化装置は、
所定の電圧が印加された対向電極板間にクリーニング液
が満たされるように構成されている。クリーニング液中
のトナーは、該トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印
加された電極板側に付着する。
【0024】また、上記現像ローラ37Yに供給する現
像液は、図示しない現像液容器に収容されている。この
現像液容器には、現像液の濃度を検知する現像液濃度セ
ンサ43Yが取り付けられている。この現像液濃度セン
サ43Yは、例えば、LEDや電球などの発光体と、該
発光体から発して現像液中を透過してきた光を受光する
フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子と
から構成される光透過型のセンサである。この現像液濃
度センサ43Yで現像液中を透過してきた透過光の強度
が検知され、その出力電圧がADコンバータ108でデ
ィジタル信号に変換されて主制御部100のCPU10
1に送られ、現像液の濃度が判断される。例えば、現像
液が薄いと判断したら、ドライバー回路109を介して
図示しないコンクトナーボトルからトナーを補給するソ
レノイド44YをONすることにより、現像液容器にト
ナーを補給する。
【0025】また、現像液容器には、現像液の温度を検
知する現像液温度センサ45Yが取り付けられている。
この現像液温度センサ45Yで現像液の温度が検知さ
れ、その出力電圧がADコンバータ110でディジタル
信号に変換されて主制御部100のCPU101に送ら
れ、現像液の温度が判断される。例えば、現像液の温度
が低いと判断したら、ドライバー回路111を介してヒ
ータ46YをONすることにより、現像液容器内の現像
液を加熱する。
【0026】また、上記露光装置32Yと現像装置33
Yとの間には、感光体ドラム30Yの表面電位を検知す
る電位センサ47Yのプローブ47aYが感光体ドラム
3OY表面に対向するように配設している。この電位セ
ンサ47Yで光書き込み後の感光体ドラム30Yの表面
電位が検知され、その出力電圧がADコンバータ112
でディジタル信号に変換されて主制御部100のCPU
101に送られる。
【0027】イエロートナー像形成部Yの転写ベルト1
の移動方向上流には、転写ベルト1に図示を省略する給
紙装置から転写紙5を供給するための第1搬送ガイド板
6が設けられている。一方、ブラックトナー像形成部B
の転写ベルト1の移動方向下流には、転写ベルト1から
転写紙5を分離するための分離チャージャー7が設けら
れている。この分離チャージャ7は、転写ベルト1と転
写紙5から除電を行い、転写ベルト1と転写紙5との電
気的な吸着力を弱めることで、転写紙5をその剛性によ
り転写ベルト2表面から分離させる。また、分離部の近
傍には、転写ベルト1表面から分離された転写紙5を図
示を省略する定着装置に導くための第2搬送ガイド板8
が設けられている。
【0028】分離チャージャー7の転写ベルト1の移動
方向下流には、転写ベルト1表面に付着した現像剤や埃
等を除去するためのクリーニング手段としての転写ベル
トクリーニング装置10が設けられている。この転写ベ
ルトクリーニング装置10は、転写ベルト1に当接して
設けられ、転写ベルト1と反対方向に回転することで、
摩擦力により転写ベルト1表面からトナーを除去するブ
ロッタローラ11と、図1に矢印aで示すようにブロッ
タローラ11の表面に向けた空気流を発生させ、ブロッ
タローラ11表面に付着した現像液を蒸発させて、該表
面を乾燥させるファン12とから構成される。なお、ブ
ロッタローラ11の表面は、給油性があり、トナーが拭
き取れるように表面を粗くした合成皮革から構成するこ
とが望ましい。また、ブロッタローラ11とファン12
は、クリーニング手段駆動手段としての図示しないモー
タにより駆動される。
【0029】また、転写紙5の搬送不良を検知するため
に、第1搬送ガイド板6の近傍には第1センサ50が、
第2搬送ガイドガイド板8の近傍には第2センサ51が
設けられている。
【0030】また、この装置は、各感光体ドラム30
Y、30M、30C、30Bに転写ベルト1を当接さ
せ、また、離間させる当接離間手段を有する。当接離間
手段は、軸60によって装置本体に回動自在に設けられ
た第1アーム61と、軸62によって装置本体に回動自
在に設けられた第2アーム63と、両アーム61、63
を連結する連結部材64とから構成されるリンク機構か
らなる。第1アーム61と連結部材64の連結部には、
転写ベルト1を各感光体ドラム30Y、30M、30
C、30B方向へ押圧するための第1押圧部材65が、
第2アーム63と連結部材64の連結部には、転写ベル
ト1を各感光体ドラム30Y、30M、30C、30B
方向へ押圧するための第2押圧部材66が、それぞれ設
けられている。
【0031】これらの押圧部材65、66は、外部から
力が加えられない限り、第1アーム61に設けられた付
勢手段であるスプリング67により、各感光体ドラム3
0Y、30M、30C、30Bから離間する方向に付勢
されている。また、このスプリング67による付勢に抗
して、両押圧部材65、66を各感光体ドラム30Y、
30M、30C、30Bに当接させるための駆動源とし
てのソレノイド68が第2アーム63に設けられてい
る。すなわち、この当接離間手段は、ソレノイド68が
OFFのときは転写ベルト1と各感光体ドラム30Y、
30M、30C、30Bが離間する状態となり、ソレノ
イド68がONのときは、転写ベルト1と各感光体30
Y、30M、30C、30Bが当接する構成となってい
る。
【0032】次に、上記構成の複写機における通常の複
写時の動作について説明する。画像形成をなすにあた
り、まず、ソレノイド68をONして、第1押圧部材6
5、第2押圧部材66により転写ベルト1と各感光体ド
ラム30Y、30M、30C、30Bとが当接した状態
とする。この、状態で図示しない給紙装置が転写紙5を
第1搬送ガイド板6へ供給し、第1搬送ガイド板6が該
転写紙5を転写ベルト1の表面へと搬送する。転写ベル
ト1は、転写装置34Yにより付与される電荷により、
第1搬送ガイド板6により搬送されてきた転写紙5をそ
の表面に吸着させる。ここで、転写ベルト1は駆動ロー
ラ2から伝達される回転力により矢印b方向に回転し、
転写紙5を各トナー像形成部Y、M、C、Bに設けられ
た各感光体ドラム30Y、30M、30C、30Bの周
速と同速度で搬送する。
【0033】この転写ベルト1と同速度で回転する感光
体ドラム30Y表面に、該感光体ドラム周辺に配置され
た各装置がイエロートナー像を形成する。すなわち、帯
電装置31Yが感光体ドラム30Yの表面を均一に帯電
し、露光装置32Yが感光体ドラム30Y表面に静電潜
像を形成し、該静電潜像に現像装置33Yがイエロート
ナーを供給して最終的にイエロートナー像を形成する。
そして、このイエロートナー像を、転写装置34Yが、
転写ベルト1と感光体ドラム30Yのなすニップ部NY
へ転写ベルト1により搬送されてきた転写紙5表面に転
写する。すなわち、転写装置34Yが転写ベルト1に電
荷を付与して、ニップ部N近傍に電界を発生させ、感光
体ドラム36Y表面の帯電状態にあるイエロートナー像
を転写紙5方向に静電的に移動させて、該イエロートナ
ー像を転写紙5に転写させる。そして、除電装置35が
感光体ドラム36表面の残留電荷を除去し、クリーニン
グ装置が36Yが感光体ドラム36Y表面に残留したイ
エロートナーを除去する。 (以下、余白)
【0034】以上の動作により表面にイエロートナー像
が付着した状態となった転写紙5を、転写ベルト1が、
転写ベルト1とマゼンダトナー像形成部Mが形成するニ
ップ部NM、転写ベルト1とシアントナー像形成部Cが
形成するニップ部NC、及び、転写ベルト1とブラック
トナー像形成部Bが形成するニップ部NBへ順次搬送す
る。そして、ニップ部NMにおいてマゼンダトナー像形
成部Mがマゼンダトナー像を、また、ニップ部NCにお
いてシアントナー像形成部がシアントナー像を、さらに
ニップ部NBにおいてブラックトナー像形成部Bがブラ
ックトナー像を順次転写紙5に転写させて、転写紙5表
面で各トナー像を重ね合わせる。なお、各トナー像形成
部M、C、Bがトナー像を形成する動作、及び該トナー
像を転写紙5に転写する動作については、イエロートナ
ー像形成部Yの動作と同じである。
【0035】そして、4色のトナー像が重ね合わされた
状態となった転写紙5を、分離装置7が転写ベルト1表
面から分離する。すなわち、分離装置7が、転写ベルト
1に分布している転写紙5を静電的に吸着している電荷
の一部を除去し、転写ベルト1と転写紙5の静電的な吸
着力を弱める。該静電的な吸着力が弱められたことと、
転写紙5の剛性とが相俟って該転写紙が転写ベルト1表
面から分離する。そして、転写ベルト1表面から分離さ
れた転写紙5を、第2搬送ガイド板8が図示しない定着
装置へ搬送し、該定着装置がトナー像を転写紙に定着す
る。定着が完了した転写紙5は図示しない機構により装
置外部に排紙される。
【0036】以上の複写動作が完了したら、ソレノイド
68をOFFにして、スプリング67により、第1押圧
部材65、第2押圧部材66を転写ベルト1から離間さ
せ、転写ベルト1と各感光体ドラム30Y、30M、3
0C、30Bとを離間させる。また、この状態で、駆動
ローラ2により転写ベルト1を回転させ、図示しないモ
ータでブロッタローラ11とファン12を回転させるこ
とで、転写ベルト1表面に付着したトナーを除去する。
このように、複写動作の完了後に、転写ベルト1を各感
光体ドラム30Y、30M、30C、30Bから離間さ
せたので、感光体ドラム表面に残留したトナーが転写ベ
ルトに付着することを防止することができる。即ち、複
写動作完了時に、転写ベルト1と感光体ドラムとを当接
させておくと、感光体ドラム表面のトナーが、感光体ド
ラムの表面に沿って流れ落ちて、転写ベルト1表面に付
着することになる。例えばこの実施形態では、転写ベル
ト1が従動ローラ3と駆動ローラ2とにより略垂直横行
に掛け渡されていて、その横方向近傍に各感光体ドラム
30Y、30M、30C、30Bが設けられてるので、
各感光体ドラムの最上端から転写ベルト1にもっとも近
接する位置までの領域(図2のA領域)のトナーが、感
光体ドラムの表面に沿って流れ落ち、転写ベルトに付着
することになってしまう。そこで、係る事態を避けるた
めに複写完了時には上記の様に転写ベルト1を各感光体
ドラム30Y、30M、30C、30Bから離間させる
様に動作させている。
【0037】また、上記のように、複写動作完了時に、
転写ベルト1の表面に付着したトナーを転写ベルトクリ
ーニング装置10で除去するので、複写完了時に転写ベ
ルト1の表面に付着していたトナーが、次回に複写を行
なうときに他の色の現像装置に混入して、混色を引き起
こし画像品質を低下させることがない。
【0038】また、ソレノイド68は、次の複写がなさ
れるまでONされないので、次の複写がなされるまでの
間、転写ベルト1と各感光体ドラム30Y、30M、3
0C、30Bは離間された状態で保たれることになる。
よって、次の複写がなされるまでの間に、感光体ドラム
表面に残留したトナーが転写ベルトに付着することを防
止することができる。
【0039】次に、上記構成の複写機におけるプロセス
制御について説明する。一般に、画像形成プロセス条件
の制御するプロセス制御の目的は、環境変化や感光体特
性などの経時変化に対応できるようにすることである。
これらのほかに、例えば転写紙の違いに対応できるよう
にしたり、現像液等の装置内条件を一定に保つことなど
も含まれる。
【0040】上記環境変化の要因の一つは温度である。
温度による影響は、感光体の特性、現像液特性などに現
れる。例えば、環境温度の変化により、感光体ドラム3
0Yの表面電位の暗減衰速度や感度に変化を生じ、その
結果トナーの付着量が違ってくる。また、環境温度の変
化により、現像液の粘度が変化するため、リバースロー
ラ40Y通過後の感光体ドラム30Y上の膜厚に影響を
与える。
【0041】また、上記感光体特性などの経時変化に
は、数カ月から年単位のように長期的なものと、1日で
の変化やリピートによるような短期的な変化がある。長
期的なものには感光体の劣化やチャージャの汚れなどが
あり、短期的なものには感光体の光疲労などがある。
【0042】また、転写紙の違いに対応するには、転写
紙の厚さと表面性の違いによって適正なトナー量や転写
チャージャ電流を変える必要がある。また、現像液の濃
度は、現像液濃度センサ43Yによって検出し、トナー
を適宜追加して一定濃度に維持する。また、現像液の温
度は、現像液温度センサ45Yによって検出し、ある基
準温度以下の場合はヒータ46Yで加温する。
【0043】本実施形態に係る複写機では、転写紙5上
に出力した画像を一定の品質に保つために、感光体ドラ
ム30Y上のトナー付着量を一定にし、且つ、転写条件
を一定にするようなプロセス制御を行っている。感光体
ドラム30Y上のトナー付着量を一定に保つには、現像
時の感光体ドラム3OYの表面電位を一定にすること、
現像液のトナー濃度を一定にすること、現像部への現像
液の補給量を一定にすること、現像バイアスを一定にす
ることなどが必要となる。これらのうち、現像時の感光
体ドラム30Yの表面電位は、前述のように環境変化や
感光体特性などの経時変化による影響を受けるため、こ
の表面電位を一定に保つための工夫が必要となる。この
工夫にはいろいろな方法が考えられるが、本実施形態で
は、次のような方法を採用している。
【0044】まず、感光体ドラム30Y回転方向におけ
る現像部の直前に配置された電位センサ47Yで感光体
ドラム30Yの表面電位を検出し、その検出された表面
電位と目標電位との比較を行い、目標電位に対して低い
場合には、主帯電パワーパック120Yの出力電流を大
きく、目標電位に対して高い場合には該出力電流値を小
さくするように制御する。この制御によって感光体ドラ
ム30Y上の表面電位を一定に保つことができる。
【0045】上記電位センサ47Yを光書き込み位置と
現像装置33Yによる現像位置との間に配置した場合に
は、未露光電位のほかには、上記露光装置32Yによる
露光後の電位を検出することができる。ここで、露光後
の電位が目標電位よりも高い場合、画像に異常が発生す
るため、露光装置32Yの光源としてのLDのパワーを
大きくしたり、現像バイアスを大きくするような制御を
行う。また、本実施形態に係る複写機のように、感光体
ドラム30Y上の同じ表面部分が帯電装置31Y、露光
装置32Y、電位センサ47Y、現像装置33Yの順序
でそれらに対向する配置の場合は、未露光部の電位を検
出した後に光書き込みで電位を消去できないので、感光
体ドラム30Y表面に不要なトナーが付着するという問
題が生じる。この感光体ドラム30Y表面に付着したト
ナーは転写ベルト1に付着したり、クリーニング装置で
回収されたりするが、転写ベルト1に付着した場合には
転写紙5を汚す可能性が生じる。この転写紙5のトナー
汚れは、電位センサ47Yと現像装置33Yとの間にイ
レーサを設けて現像前に感光体ドラム3OY上の電荷を
消去すれば防止できるが、本実施形態ではスペース上の
理由によりイレーサを設けていない。
【0046】上記電位センサ47Yで読みとる制御用の
電位パターンは、転写紙に転写する画像の領域外(以
下、「画像形成領域外」という)に形成しなければなら
ないので、感光体ドラム30Yの回転軸方向端部の画像
形成領域外に形成するか、感光体ドラム表面の、連続し
て送られてくる転写紙5の後端と次の転写紙5の先端と
の間に対応する非画像領域の部分(以下、「紙間部」と
いう)に形成しなければならない。感光体ドラム30Y
の回転軸方向端部の非画像形成領域に形成した場合に
は、電位検出を行う際のタイミング的な制約がない反
面、露光光学系の書き込み幅を広げたり感光体ドラム3
0Yを軸方向に長くしたりする必要があるため、コスト
や大きさの点でデメリットを有している。そこで、本実
施形態では、感光体ドラム表面の紙間部に制御用の電位
パターンを形成し、後述のように電位センサ47Yで検
出可能な電位パターンを形成するために最低限必要な距
離を紙間部に確保している。この電位パターンを形成す
る電位パターン形成手段としては、上記帯電装置31Y
及び露光装置32Yが用いられる。
【0047】次に、プロセス制御のうち画像の黒ベタ部
の電位を制御する黒ベタ電位制御について説明する。画
像の上記電位センサ47Yの検知結果に基づいて主帯電
パワーパック120Yを制御して感光体ドラム30Yの
帯電電位(黒ベタ部の電位)を所定電位に保つ制御方法
としては、帯電装置としてコロトロンタイプのコロナ放
電器を用い、そのコロナ放電器の放電電流を制御する方
法と、帯電装置としてスコロトロンタイプのコロナ放電
器を用い、そのコロナ放電器のグリッド電圧を制御する
方法がある。スコロトロンタイプの放電器は、コロトロ
ンタイプに比べて感光体ドラム30Y上の電位を均一に
できるが、同じ表面電位にするのに放電電流を多く必要
とする。一般的には、帯電の場合放電が不安定になりや
すいので、スコロトロンタイプが用いられるが、本実施
形態では、帯電装置31Yにコロトロンタイプのコロナ
放電器を用いて、この放電器の放電電流を制御してい
る。このコロナ放電器に供給する主帯電パワーパック1
20Yの出力電流値は、前述のように主制御部100か
ら送られてくるPWM信号によって決定される。
【0048】上記帯電装置31Yの放電電流と感光体ド
ラム30Yの帯電電位との関係は、先に述べたようにい
ろいろな要因で変動するため、感光体ドラム30Yの表
面電位を検出して主帯電パワーパック120Yに送るP
WM信号を変更して上記放電電流の調整を行う制御を頻
繁に行う必要がある。
【0049】ここで、複写機の電源投入時など作像を行
わずに放電電流の調整を行う場合には、現像ローラ37
Yや現像液の補給を停止して感光体ドラム30Y、除電
装置35Y(クエンチングランプ)及び帯電装置31Y
を作動させ、感光体ドラム30yの表面電位の検出値に
基づいて帯電装置31yの放電電流を変更することによ
り、感光体ドラム30Yの表面電位の調整を行うことが
できる。
【0050】一方、作像時に帯電装置31Yの放電電流
の調整を行う場合には、図4に示すように、感光体ドラ
ム表面の紙間部に電位パターンを形成し、その電位パタ
ーンの表面電位を電位センサ47で検出する。このよう
に感光体ドラム表面の紙間部に形成した電位パターンの
表面電位を検出する場合、その時点での電位パターンの
表面電位はわかるが、その後作像動作が連続して行われ
ているため、表面電位の検出値をその検出位置直後の作
像における帯電装置31Yの放電電流の調整に用いるこ
とができない。そこで、次の電位検出までの間に、画像
形成領域外の感光体ドラム表面が帯電装置31Yに対向
するタイミングで、帯電装置31Yの放電電流の変更調
整を、過剰調整とならない範囲で行う。また、感光体ド
ラム表面の紙間部に電位パターンを形成して電位を検出
する制御は、前述のように転写ベルト1を汚したり、ト
ナーを消費したりするので、あまり頻繁に行うことがで
きない。通常、リピートコピー時の電位変動は、感光体
の光疲労や温度が要因になると思われるので、数十枚ご
との制御で問題はない。ただし、検出電位と目標電位と
のギャップが大きかった場合には、少ない枚数ごとの制
御を行ったり、1枚ごとに制御を行ったりするなど、制
御をきめ細かく行うことにより、上記転写ベルト1など
の汚れの防止と、制御の応答性との両立を図ることがで
きる。
【0051】また、上記感光体ドラム30Y上に形成し
た電位パターンが現像装置33Yの現像位置を通過する
ときに、現像バイアス電圧を画像部に比べて高くするこ
とにより、電位パターンに付着するトナー量を減らし
て、なるべくトナー消費量を少なくすることが望まし
い。
【0052】また、上記現像バイアス電圧を変化させた
としても、感光体ドラム30Y上の電位パターンにはト
ナーが付着しているため、その感光体ドラム30Yの画
像領域外の表面に接触している転写ベルト1表面の紙間
部にもトナーが付着してしまう。この転写ベルト1への
トナー付着を防止するためには、転写電流を変化させて
転写量を低下させることが考えられる。しかし、転写ベ
ルト1表面の電位が画像域と非画像域(紙間部)とで違
いが生じ、この痕跡が転写ベルト1の除電後にも残る
と、次にその痕跡部に転写紙5がきたときに画像部に転
写ムラを引き起こす。このため、転写電流は紙間部でも
変化させない場合が多い。転写ベルト1上に生じたトナ
ー汚れは、転写ベルトクリーニング装置10で自動的に
クリーニングされる。感光体ドラム30Y上の転写残ト
ナーはクリーニング装置36Yで回収される。
【0053】次に、プロセス制御のうち画像の露光部の
電位を制御する露光部電位制御について説明する。帯電
装置31Yの放電電流(帯電電流)が設定されて、感光
体ドラム30Y上の帯電電位が決まると、露光装置32
Yで露光された露光部の電位を設定する露光部電位制御
を行う必要がある。この露光部電位制御も、上記黒ベタ
電位制御と同様に複写機の電源投入時や感光体ドラム1
表面の紙間部で表面電位の検出を行う。電源投入時は、
上記黒ベタ電位の検出と同様に行う。また、本実施形態
のようにポジポジプロセスにおいて紙間部である非画像
部で表面電位を検出する場合、感光体ドラム表面の紙間
部(非画像部)は、光を照射して表面電位を消去するた
め、そのまま露光部電位を検出することができる。この
場合、上記黒ベタ電位と違って現像部でのトナー付着を
考慮しなくてもよいので、紙間部ごとに電位検出を行う
ことができる。
【0054】このような露光部電位の検出の結果、その
検出した露光部電位が目標電位よりも高い場合には、露
光装置32Yの光源(LD)のパワーを増加させる。電
源投入時には即して露光部電位が許容範囲に入るまで連
続して調整を行う。紙間部では、検出結果をみながら調
整できないので、紙間部ごとに1回ずつ調整を行い、許
容範囲に入ったら調整を終了する。特に、連続印字した
画像を形成するような場合、その画像ごとに濃度差が生
じないように、露光装置32Yの光源(LD)のパワー
を徐々に変化させる。
【0055】次に、上記感光体ドラム30Yの紙間部に
おけるプロセス制御用の電位パターンの形成について説
明する。本実施形態の複写機においては、電位センサ4
7Yの検出幅、該電位検出手段の応答時間(立ち上がり
時間)及び感光体ドラム表面の移動速度に基づいて、電
位センサ47Yによる電位検出に最低限必要な長さの電
位パターンを形成できるように、感光体ドラム30Y表
面の紙間部の長さを設定している。図5において、電位
センサ47Yの検出幅及び応答時間(立ち上がり時間)
をWs(mm)及びTs(sec)とし、感光体ドラム
30Yの線速をVp(mm/sec)とすると、表面電
位の検出に最低限必要な電位パターン48の長さLp
(mm)は、Lp=Vp×Ts+Wsにより求めること
ができる。たとえば、Ws=5mm及びTs=50ms
ecの場合、Vp=75,150,200,300,4
00mm/secに対する最低限必要な電位パターンの
長さLpは、それぞれ8.75,12.5,15,2
0,25mmとなる。理論的には、この最低限必要な電
位パターン48の長さLpに紙間部の長さ(図5では、
静電潜像49aの後端と次の静電潜像49bの後端との
間の距離)を設定すればよいが、実際の装置では、上記
最低限必要な電位パターン48の長さLpに測定の余裕
度を考慮し、また紙境界の白部(図5では、両静電潜像
の端と電位パターンの端との間の距離)の長さを加算し
て、紙間部の長さを設定している。例えば、上記具体例
にように、電位センサ47Yの応答時間(立ち上がり時
間)Wsが=50msecで感光体ドラム30Yの線速
Vpが400mm/secである場合、紙間部の長さL
1は、電位センサ47Yの検出幅の6倍程度に設定する
のが好ましい。また、電位センサ47Yからのアナログ
信号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータ11
2の変換速度が問題になるくらい遅い場合には、その変
換速度も上記最低限必要な電位パターン48の長さLp
の算出の際に考慮する。
【0056】なお、本実施形態の複写機において、複数
枚(たとえば10枚)の作像を行うたびごとに、紙間部
に電位パターンを形成して感光体ドラム30Yの表面電
位を検出する場合、図6に示すように、上記制御用の電
位パターンを形成するときだけ、上記紙間の長さを該電
位パターンを形成して表面電位を検出するために必要な
長さL1に設定変更してもよい。該電位パターンを形成
しないときには通常の紙間の長さL2(L2<L1)に
設定する。このように電位パターンを形成して表面電位
の検出を行うか否かに応じて紙間の長さの設定を変更す
ることにより、紙間の長さを、一律に、上記電位パター
ンを形成して表面電位を検出するために必要な長さL1
に設定する場合に比較して、PPMを落としたりせずに
すむ。なお、図6は、感光体ドラム30Yの一カ所の紙
間部に、上記黒ベタ電位制御用の電位パターン48a及
び上記露光部電位制御用の電位パターン48bを一緒に
形成した例を示している。ここで、露光部電位制御用の
電位パターン48bとしては、露光装置32Yで完全に
露光したものや、中間階調をチェックするための中程度
に露光したもの等を形成することができる。
【0057】また、本実施形態の複写機においては、通
常あらかじめ決められた複数枚に1回電位パターンを形
成して表面電位を検出している。これは、前述のように
無駄なトナー消費及び汚れを少なくするためである。と
ころが、常に一定の複数枚に1回だけ電位パターンを形
成して表面電位を検出し、その検出結果に基づいてプロ
セス制御を行うような構成では、表面電位が目標の電位
範囲から大きくずれた場合にすばやい回復を行うことが
できないおそれがある。そこで、上記主制御部100の
CPU101で上記電位パターンの表面電位の検出結果
が目標の電位範囲に入っているかどうかを判断し、その
判断結果に基づいて、後続の紙間における電位パターン
の形成を選択的に行うように電位パターン形成手段とし
ての帯電装置31Y及び露光装置32Yを制御する。た
とえば、上記電位パターンの表面電位の検出結果が目標
の電位範囲内に入っていると判断した場合には、図7
(a)に示すように一定の複数枚に1回だけ電位パター
ンを形成するように制御する。一方、上記表面電位の検
出結果が目標の電位範囲からはずれていると判断した場
合には、図7(b)に示すように、紙間に連続して電位
パターンを形成するように制御する。ここで、表面電位
を目標の電位範囲に戻すようにするプロセス制御として
は、画像に影響のないところで帯電電流などの条件の設
定変更を行う。この変更量は、変更しすぎたり、連続画
像に対して不自然な変わり目を与えないように、微量に
設定される。このように帯電電流などの条件の設定変更
を行った後、次回の紙間にて表面電位の検出結果が目標
の電位範囲に入ったかどうかのチェックを行い、目標の
電位範囲に入るまで一連の表面電位の検出を伴うプロセ
ス制御動作を継続する。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電位検出手段
の像担持体表面移動方向の検出幅、該電位検出手段の応
答速度及び像担持体表面の移動速度に基づいて、該電位
検出手段の応答時間が経過する間だけ、該電位検出手段
の検出幅が、上記転写材の間隔に対応する非画像領域に
対向し続けるように、又は該非画像領域に設定された電
位検出領域に対向し続けるように、該非画像領域の長さ
を設定することにより、表面電位を確実に検出できると
ともに、該非画像領域が該電位検出手段による表面電位
検出に最低限必要な間隔となり、画像形成速度の向上を
図ることができるという効果がある。
【0059】請求項2の発明によれば、電位検出手段に
よる表面電位検出を行うか否かに応じて、上記転写材の
間隔に対応した非画像領域の長さを変更するので、表面
電位を確実に検出できるとともに、該非画像領域の長さ
を常に表面電位検出に必要な長さに設定する場合に比較
して、画像形成速度の向上を図ることができるという効
果がある。
【0060】請求項3の発明によれば、像担持体の非画
像領域に必要に応じて電位パターンを形成して、該電位
パターンの表面電位を電位検出手段で検出するので、該
電位パターンの表面電位を検出した後、該電位パターン
を現像剤で現像してしまうような構成で常に連続して電
位パターンを形成する場合に比較して、現像剤の消費の
増加及び該電位パターンに付着した現像剤による汚れを
防止できるという効果がある。さらに、表面電位の異常
時には連続的に非画像領域に形成した電位パターンの表
面電位を検出してきめ細かい制御に利用できため、該異
常な表面電位を適正な値にすばやく回復させることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略構成を示
す正面図。
【図2】同複写機のイエロートナー像形成部を示す正面
図。
【図3】同複写機のイエロートナー像形成部の制御系の
ブロック図。
【図4】同イエロートナー像形成部の作像持における感
光体ドラムの表面電位分布の説明図。
【図5】同感光体ドラム上の電位パターンと電位センサ
の検出幅との関係を示す説明図。
【図6】同感光体ドラム上の電位パターンの一形成例を
示す説明図。
【図7】変形例に係る電位パターン形成の説明図。
【図6】他の変形例に係る電位パターン形成の説明図。
【符号の説明】
1 転写ベルト 5 転写紙 30 感光体ドラム 31 帯電装置 32 露光装置 33 現像装置 34 転写装置 37 現像ローラ 47 電位センサ 47a 電位センサのプローブ 48 電位パターン 49 静電潜像 100 主制御部 Y イエロートナー像形成部 M マゼンダトナー像形成部 C シアントナー像形成部 B ブラックトナー像形成部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の概略構成を示
す正面図。
【図2】同複写機のイエロートナー像形成部を示す正面
図。
【図3】同複写機のイエロートナー像形成部の制御系の
ブロック図。
【図4】同イエロートナー像形成部の作像持における感
光体ドラムの表面電位分布の説明図。
【図5】同感光体ドラム上の電位パターンと電位センサ
の検出幅との関係を示す説明図。
【図6】同感光体ドラム上の電位パターンの一形成例を
示す説明図。
【図7】変形例に係る電位パターン形成の説明図。
【符号の説明】 1 転写ベルト 5 転写紙 30 感光体ドラム 31 帯電装置 32 露光装置 33 現像装置 34 転写装置 37 現像ローラ 47 電位センサ 47a 電位センサのプローブ 48 電位パターン 49 静電潜像 100 主制御部 Y イエロートナー像形成部 M マゼンダトナー像形成部 C シアントナー像形成部 B ブラックトナー像形成部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写材に転写される顕像を像担持体の表面
    に形成する顕像形成手段と、像担持体の表面電位を検出
    する電位検出手段とを備えた画像形成装置において、 該像担持体上の顕像形成領域の後端と後続の顕像形成領
    域との先端との間の非画像領域の長さを、該電位検出手
    段の像担持体表面移動方向の検出幅、該電位検出手段の
    応答時間及び像担持体表面の移動速度に基づいて、該電
    位検出手段による表面電位検出に最低限必要な間隔に設
    定したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】転写材に転写される顕像を像担持体の表面
    に形成する顕像形成手段と、像担持体の表面電位を検出
    する電位検出手段とを備えた画像形成装置において、 該像担持体上の顕像形成領域の後端と後続の顕像形成領
    域の先端との間の非画像領域の長さを、該電位検出手段
    による表面電位検出を該非画像領域で行うか否かに応じ
    て変更するように、該顕像形成手段を制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記像担持体の非画像領域に、上記電位検
    出手段で表面電位を検出するための検出用の電位パター
    ンを形成する電位パターン形成手段を備えた請求項1又
    は2の画像形成装置において、 上記電位検出手段の検出結果に基づいて、該像担持体の
    後続の非画像領域における電位パターンの形成を選択的
    に行うように、該電位パターン形成手段を制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1134625A1 (en) * 2000-03-16 2001-09-19 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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