JP5288319B2 - 電動工具 - Google Patents

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本発明は、回転工具と、モータと、回転工具とモータとを駆動連結するベルトとを有する電動工具に関する。
ベース部上に加工部材を載置して切断刃を上下に揺動させることにより加工部材を切断する電動工具たる卓上切断機が従来より知られている。図6に示されるように、卓上切断機101はベース部110とヘッド部たる切断部150とを有しており、ベース部110を構成するターンテーブル113上面110Aには加工部材たる木材Wが設置されている。切断部150にはモータ153と、丸のこ刃154と、モータ153と丸のこ刃154とを駆動連結するベルト157とを備えており、モータ153により駆動される丸のこ刃154が回転することで木材Wが切断されるように構成されている。
また、卓上切断機101の切断部150にはソーカバー163が設けられており、ソーカバー163は切断部150の揺動と連動して、丸のこ刃154の回転軸を中心に回動する構成となっており、作業者が丸のこ刃154に接触することを防止している。
また、切断部150は、図示せぬダストバックやダストケースといった切削屑を溜め置く部品や、図示せぬ集塵機の集塵ホースを取付け可能な排出口156Aを有しており、切断時に生じる切削屑が周囲に飛散しない構成となっている。また、切断部150にはダストガイド160が設けられており、ダストガイド160はゴム等の柔軟な材質で構成され、切断部150が下方に揺動した際に木材Wとダストガイド160が接触したときに、ダストガイド160が変形するようになっている。このような構成の卓上切断機101は、例えば特開平11−170214号公報(特許文献1)に記載されている。
木材Wの切断の際には、作業者は図6の状態となっている卓上切断機101の切断部150のハンドル155を持ち、作業者手前側、即ち図6における右方向に切断部150をスライド移動させる。そして図7の位置まで移動させた後に、ハンドル155に設けられたスイッチ155Aを握りモータ153を駆動させ、丸のこ刃154を回転させる。そしてハンドル155を図7における下方に揺動させることで、回動軸132Dを中心に切断部150が回動下降し、木材Wを丸のこ刃154により切断し始める。
次に、図8に示されるように、切断部150の回動が下死点まで到達した後に作業者はハンドル155を奥側、即ち図8における左方向へ押込むことで切断部150をスライド移動させながら切断作業を続ける。そして、作業者が図9に示される最左端まで切断部150を押し終わった時点で木材Wの切断が終了し、作業者はスイッチ155Aを開放し、モータ153及び丸のこ刃154の動作を停止させる。
特開平11−170214号公報
従来の卓上切断機101では、回転体たるモータ153、ベルト157、丸のこ刃154のアンバランスにより、切断部150において振動が発生し、丸のこ刃154の刃先が振動する。特に、従来の卓上切断機101ではベルト157と丸のこ刃154の回転数が近い数値になっているため、ベルト157の回転数と丸のこ刃154の回転数の差を周期とする丸のこ刃154のうなり振動が発生する。うなり振動の周波数が2Hz〜12Hzで発生すると木材Wの切断面に刃スジが顕著に現れるという問題が生ずる。
ここで、うなり振動について説明する。図10に示されるように、ベルト157のアンバランス振動のグラフAと、丸のこ刃154のアンバランス振動のグラフBの周期は非常に近くなっている。ベルト157の振動と丸のこ刃154の振動とが切断部150内にて同時に発生すると、丸のこ刃154の刃先で発生する振動は丸のこ刃154のアンバランスによる振動とベルト157のアンバランスによる振動との重ね合わせにより、図11に示されるようなうなり振動となる。このうなり振動により図12に示されるように木材Wの切断面には、刃スジWAによるうなり振動の周期Cの形状が現れる。このうなり振動周波数が2Hz〜12Hzの間では、木材Wの切断面にうなりの周期が刃スジWAとして作業者の見た目に分かりやすく生じ顕著に現れる。
そこで、本発明は、加工材の切断面に生じる刃スジが顕著になることを抑え、きれいな加工材の切断面を実現する電動工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、モータと、該モータの回転により回転する回転工具と、該モータと該回転工具との間に設けられ該モータの回転により回転するベルトを有する回転伝達機構とを有する電動工具であって、該ベルトの張力を調整することによって、該回転工具の回転数と該ベルトの回転数が同一となるか又は該回転工具の回転数と該ベルトの回転数との差が該回転工具の回転数の3%以内となる範囲で、該ベルトの回転数を調整可能なベルト回転数調整機構を備える電動工具を提供している。
回転工具の回転数とベルトの回転数との差は回転工具の回転数の3%以内であるため、ベルト回転の周期と鋸刃回転の周期の差により発生するうなり振動周期を長くするあるいはうなり振動を発生させなくすることができ、加工材の切断面に生じる刃スジが顕著になることを抑えることができる。
回転工具の回転数とベルトの回転数とは実質的に同一であるため、よりうなりの発生を抑制することができる。このため、例えば回転工具が丸のこ刃の場合には、丸のこ刃により切断される加工部材の切断面において、うなりにより生ずる刃スジを極めて目立たなくすることができる。
回転工具の回転数とベルトの回転数とが同一となるか又は回転工具の回転数とベルトの回転数との差が回転工具の回転数の3%以内となる範囲で、ベルトの回転数を調整可能なベルト回転数調整機構を備えるため、回転工具の回転数とベルトの回転数とが実質的に同一となっていない場合に、ベルト回転数調整機構により実質的に同一とすることができる。実質的に同一とは、回転工具の回転数とベルトの回転数との差が、製品の部品及び部品間の寸法公差によるずれの範囲内にあるという意味である。
また、該ベルト回転数調整機構は、螺進退するネジを有し、該ネジを螺進退させることでベルトの張力を調整可能であることが好ましい。ベルト回転数調整機構は、螺進退することによりベルトの張力を調整可能なネジを有するため、回転工具の回転数とベルトの回転数との差を微調整することができる。
また、該ベルト回転数調整機構による調整範囲の略中央位置において該回転工具の回転数と該ベルトの回転数とが同一となることが好ましい。
ベルト回転数調整機構による調整範囲の略中央位置において回転工具の回転数とベルトの回転数とが同一となるため、ベルト回転数調整機構によりベルトの公差を吸収することができ、回転工具の回転数とベルトの回転数とを適切に合わせることができる。例えば、最もベルトを張ることができる位置もしくは緩めることができる位置で、回転工具の回転数とベルトの回転数とが同一となる構成とすると、当該同一となる位置から、回転工具の回転数とベルトの回転数との差が+(プラス)となる側の公差のみ、又は当該同一となる位置から、回転工具の回転数とベルトの回転数との差が−(マイナス)となる側の公差のみ吸収できる構成となってしまうが、このようなことを防止して+の側と−の側との両方において公差を吸収することができる。
また、載置面を有し加工部材を載置可能なベース部と、該モータ及び該回転工具を支持し、該ベース部の該載置面に対して近接・離間するように揺動可能な切断部と、該ベース部と該切断部との間に介在し、該切断部を揺動可能に支持するホルダとを有することが好ましい。
載置面を有し加工部材を載置可能なベース部と、モータ及び回転工具を支持し、ベース部の載置面に対して近接・離間するように揺動可能な切断部と、ベース部と切断部との間に介在し、切断部を揺動可能に支持するホルダとを有する構成により、揺動可能な部分におけるわずかなガタに起因してうなりが発生しやすくなるが、この場合であってもうなりを抑制することができる。
また、該ホルダには、一端側において該ベース部に支持され、他端側には、該切断部を該回転工具の側面に沿った方向に移動させるように該切断部を支持する切断部支持部が設けられていることが好ましい。
ホルダは、一端側においてベース部に支持され、他端側には、切断部を回転工具の側面に沿った方向に移動させるように切断部を支持する切断部支持部が設けられている構成により、移動可能な部分におけるわずかなガタに起因してうなりが発生しやすくなるが、この場合であってもうなりを抑制することができる。
以上により、本発明は、加工材の切断面に生じる刃スジが顕著になることを抑え、きれいな加工材の切断面を実現する電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる電動工具について図1から図4に基づき説明する。図1に示されるように、電動工具は具体的には卓上切断機1である。卓上切断機1はスライド機構を備えた卓上丸鋸であり、ベース部10と、支持部30と、切断部50とから主に構成されている。
ベース部10は、加工部材である木材Wを載置するための上面10Aと、支持部30との連結箇所となるピン11とを備えて構成されている。このピン11は、その軸方向が上面10Aと平行になるように構成されており、ピン11の軸方向においてピン11に対して加工部材たる木材Wが載置される場所側を前側とし、前側の反対側を後側と定義する。また上面10Aの上方を上側、上側の反対側を下側と定義する。また、前後方向に垂直且つ上下方向に垂直の方向を左右方向と定義し、図1の紙面の裏側から表側へ向かう方向を左方向と定義し、図1の紙面の表側から裏側へ向かう方向を右方向と定義する。
ベース部10はベース12とターンテーブル13とを有している。ターンテーブル13は平面視でベース12の中央に埋設されており、ターンテーブル13はベース12により水平方向へ回転自在、即ち、略鉛直方向へ指向する回転軸を中心に回転自在に支持されている。ターンテーブル13の上面は、ベース12の上面と同一面となっており、ターンテーブル13の上面及びベース12の上面はベース部10の上面10Aを構成する。
ベース12上面には、図4に示されるように、木材2の側面を支持する一対のフェンス14、14が、所定の距離で離間して図1の左右方向に一直線上に延出して立設されている。ターンテーブル13の上面中央であって一対のフェンス14、14の間の位置には、後述のように切断刃たる丸のこ刃54が下方に揺動したときに、ターンテーブル13上面よりも下方へ侵入可能な図示せぬ溝が形成されている。
支持部30は、図1に示されるようにスライド支持部31と、揺動支持部32とから主に構成されている。スライド支持部31はその一端がベース部10にピン11で支持されて、上面10Aの上方に延出して設けられている。よって支持部30は、ピン11を傾動軸としてベース部10の上面10Aに対して傾動可能となっている。スライド支持部31の他端には、後述のスライドバー32Bを保持する保持部31Aが設けられている。この構成により、後述のように下方へ揺動した切断刃とベース部10の上面10Aとが交差する交差線と略平行な方向に揺動支持部32が移動可能に保持されている。スライド支持部31はホルダに相当する。
揺動支持部32は、ホルダ32Aと、スライドバー32Bとから主に構成されている。ホルダ32Aは、その後端にスライドバー32Bが設けられており、スライドバー32Bは保持部31Aにより摺動可能に担持されている。よって揺動支持部32は、保持部31Aを支持箇所として前後方向にスライド可能となっている。ホルダ32Aは、その上部に腕部32Cを有しており、保持ピン32Dによって後述のように切断部50を揺動可能に軸支している。また腕部32Cと切断部50との間にはバネ32Eが設けられており、このバネ32Eが腕部32Cに対して切断部50を上方に付勢している。揺動支持部32、ホルダ32A、スライドバー32Bは切断部支持部に相当する。
切断部50は、フレーム51と、カバー52と、モータ53と、丸のこ刃54とから主に構成されている。フレーム51は、その後端部分でホルダ32Aに保持ピン32Dにより腕部32Cに対して揺動可能に軸支されている。丸のこ刃54は、図1に示される卓上切断機1の状態で、フレーム51に回転軸が前後方向と直交するように設けられており、丸のこ刃54の回転軸には、当該回転軸と同軸的に丸のこ刃54と一体回転可能なギヤ54Aが設けられている。また、この丸のこ刃54の略上部を覆うように、カバー52がフレーム51に設けられている。丸のこ刃54は回転工具に相当する。
図3に示されるように、切断部50を揺動して上面10Aに近接させた状態で、カバー52の前側には、切断時の把握箇所となるハンドル55が設けられており、ハンドル55にはモータ53の回転を制御するスイッチ55Aが設けられている。またカバー52の後方側には、カバー52内に入った切削屑であって丸のこ刃54と木材Wとの当接位置で発生する切削屑が流入する図示せぬ流入口と切削屑が排出される排出口56Aとが形成された流入排出部56が設けられている。流入排出部56の排出口56Aには、図示せぬダストバッグ等を装着可能であり、流入排出部56に流入した切削屑を収容可能である。
モータ53はフレーム51の上部内に設けられている。モータ53は、フレーム51内においてモータ支持部材53Aによって支持されている。また、モータ支持部材53Aに対向するフレーム51の部分には貫通孔が形成されており、貫通孔には雌ねじが螺刻されネジ51Aが貫通し、ネジ51Aの雄ねじが貫通孔の雌ねじに螺合している。ネジ51Aの頭部はフレーム51の外部に位置しており、作業者が手で回転可能である。ネジ51Aが回転されることにより、フレーム51に対してネジ51Aは螺進退可能に構成されている。ネジ51Aの先端部分はモータ支持部材53Aに嵌合しており、ネジ51Aの螺進退に伴いモータ支持部材53A及びモータ53が一体で進退することができるように構成されている。ネジ51A、モータ支持部材53Aはベルト回転数調整機構に相当する。
ネジ51Aが螺退することによりモータ53の出力軸が後述のギヤ58から離間させられ、後述のベルト57にかかる張力が強くなり、ベルト57が延び、ベルト57の回転数が小さくなるように構成されている。逆に、ネジ51Aが螺進することによりモータ53の出力軸が後述のギヤ58に近づけられ、ベルト57にかかる張力が弱くなり、ベルト57が縮み、ベルト57の回転数が大きくなるように構成されている。ネジ51Aが螺進退できる範囲は、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差が丸のこ刃54の回転数の3%以内となる範囲である。従って、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差は、常に丸のこ刃54の回転数の3%以内となるように構成されている。この差は公差の範囲内にあり、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とは実質的に同一である。ネジ51Aが螺進退できる範囲内の略中央位置において、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とが同一となるように構成されている。
モータ53の出力軸にはプーリ53Bが出力軸と一体回転可能に設けられており、プーリ53Bには長円状をなすベルト57の一端が掛けられている。ベルト57の他端は、モータ53の出力軸に平行に回転軸が指向しフレーム51に回転可能に支承されたギヤ58に設けられたプーリ58Aに掛けられている。プーリ58Aは、ギヤ58と同軸的な位置関係で、ギヤ58と一体回転可能に設けられている。ギヤ58は、丸のこ刃54のギヤ54Aと噛合している。この構成により、モータ53が駆動することにより、ベルト57が回転し、ギヤ58が回転することによりギヤ54Aが回転し、丸のこ刃54を回転させるように構成されている。プーリ53B、ギヤ54A、ベルト57、プーリ58A、ギヤ58は、回転伝達機構に相当する。
丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差は丸のこ刃54の回転数の3%以内であるため、うなりの発生を抑制することができる。このため、丸のこ刃54により切断される木材Wの切断面において、うなりにより生ずる刃スジを目立たなくすることができる。また、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とは実質的に同一であるため、よりうなりの発生を抑制することができる。このため、丸のこ刃54により切断される加工部材の切断面において、うなりにより生ずる刃スジを極めて目立たなくすることができる。
また、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とが同一となるか又は丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差が丸のこ刃54の回転数の3%以内となる範囲で、ベルト57の回転数を調整可能なベルト回転数調整機構を備えるため、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とが実質的に同一となっていない場合に、ベルト回転数調整機構により実質的に同一とすることができる。
また、ベルト回転数調整機構は、螺進退することによりベルト57の張力を調整可能なネジ51Aを有するため、ネジ51Aを螺進退することにより丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差を微調整することができる。また、ベルト回転数調整機構による調整範囲の略中央位置において丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とが同一となるため、ベルト回転数調整機構によりベルト57の公差を吸収することができ、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数とを適切に合わせることができる。
また、載置面を有し加工部材を載置可能なベース部10と、モータ53及び丸のこ刃54を支持し、ベース部10の載置面に対して近接・離間するように揺動可能な切断部50と、ベース部10と切断部50との間に介在し、切断部50を揺動可能に支持するスライド支持部31とを有する構成により、揺動可能な部分におけるわずかなガタに起因してうなりが発生しやすくなるが、この場合であってもうなりを抑制することができる。また、ホルダ32Aと、スライドバー32Bとから主に構成される揺動支持部32を有する構成によりわずかなガタに起因してうなりが発生しやすくなるが、この場合であってもうなりを抑制することができる。
カバー52の下部であって後方側位置には、ダストガイド60が丸のこ刃54の後方下部に対向して設けられており、丸のこ刃54と木材Wとの当接位置で発生する切削屑をカバー52内に導入する。また、切断部50にはソーカバー63が設けられている。ソーカバー63は、図1等に示されるように、側面視でカバー52を丸のこ刃54の周方向に拡張したような略扇形形状をなしており、カバー52の内周面に沿って設けられている。ソーカバー63は、丸のこ刃54の回転軸によって丸のこ刃54と同軸的に、フレーム51及びカバー52に対して相対的に回転可能に支承されている。ソーカバー63は丸のこ刃54の前方寄りの下部を覆うように構成されている。
木材Wの切断の際には、作業者は卓上切断機1の切断部50のハンドル55を持ち作業者手前側に切断部50をスライド移動させ図1の位置とする。図1の位置まで移動させた後に、ハンドル55に設けられたスイッチ55Aを握りモータ53を駆動させ、丸のこ刃54を回転させる。そしてハンドル55を図1における下方に揺動させることで、図2に示されるように回動軸32Dを中心に切断部50が回動下降し、木材Wを丸のこ刃54により切断し始める。
このとき、丸のこ刃54の回転数とベルト57の回転数との差は丸のこ刃54の回転数の3%以内であるため、うなりの発生を抑制することができる。このため、丸のこ刃54により切断される加工部材Wの切断面において、うなりにより生ずる刃スジを目立たなくして切断を行うことができる。
次に、図3に示されるように、切断部50の回動が下死点まで到達した後に作業者はハンドル55を奥側、即ち図3における左方向へ押込むことで切断部50をスライド移動させながら切断作業を続ける。そして、作業者が最左端まで切断部50を押し終わった時点で木材Wの切断が終了し、作業者はスイッチ55Aを開放し、モータ53及び丸のこ刃54の動作を停止させる。
本発明による電動工具は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態ではベルト回転調整機構はネジ51A、モータ支持部材53Aにより構成されたが、この構成に限定されない。例えば、図5に示されるように、プーリ53Bとプーリ58Aとの間のベルト57の部分において、ベルト57に接触し且つベルト57の延出方向に対して略垂直の方向に移動可能なプーリ59を設け、螺進退することによりプーリ59を進退させてベルト57の張力を調整してベルト57の長さを調整可能なネジ59Aを設けてもよい。
また、本実施の形態では回転工具は丸のこ刃であったがこれに限定されず、回転する工具であればよい。
本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す左側面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機を示す部分断面正面図。 本発明の実施の形態に係る卓上切断機の変形例を示す左側面図。 従来の卓上切断機を示す左側面図。 従来の卓上切断機を示す左側面図。 従来の卓上切断機を示す左側面図。 従来の卓上切断機を示す左側面図。 従来の卓上切断機における丸のこ刃のアンバランス振動とベルトのアンバランス振動とを示すグラフ。 従来の卓上切断機における丸のこ刃のうなりを示すグラフ。 従来の卓上切断機によって切断された加工部材の切断面に形成された刃スジを示す断面図。
符号の説明
1・・・卓上切断機 10・・・ベース部 31・・・スライド支持部 32・・・揺動支持部 50・・・切断部 51A・・・ネジ 53・・・モータ 53A・・・モータ支持部材 53B・・・プーリ 54・・・丸のこ刃 54A・・・ギヤ 57・・・ベルト 58・・・ギヤ 58A・・・プーリ W・・・木材

Claims (5)

  1. モータと、
    該モータの回転により回転する回転工具と、
    該モータと該回転工具との間に設けられ該モータの回転により回転するベルトを有する回転伝達機構とを有する電動工具であって、
    該ベルトの張力を調整することによって、該回転工具の回転数と該ベルトの回転数が同一となるか又は該回転工具の回転数と該ベルトの回転数との差が該回転工具の回転数の3%以内となる範囲で、該ベルトの回転数を調整可能なベルト回転数調整機構を備えることを特徴とする電動工具。
  2. 該ベルト回転数調整機構は、螺進退するネジを有し、該ネジを螺進退させることで該ベルトの張力を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 該ベルト回転数調整機構による調整範囲の略中央位置において該回転工具の回転数と該ベルトの回転数とが同一となることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 載置面を有し加工部材を載置可能なベース部と、
    該モータ及び該回転工具を支持し、該ベース部の該載置面に対して近接・離間するように揺動可能な切断部と、
    該ベース部と該切断部との間に介在し、該切断部を揺動可能に支持するホルダとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電動工具。
  5. 該ホルダには、一端側において該ベース部に支持され、他端側には、該切断部を該回転工具の側面に沿った方向に移動させるように該切断部を支持する切断部支持部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
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