JP2006326764A - 回転工具 - Google Patents

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Takeshi Shinagawa
壮 品川
Fumiaki Sekino
文昭 関野
Satoshi Nakayama
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Abstract

【課題】 無端ベルトの摩擦力により動力を伝達させることで、騒音発生やエネルギ効率が悪いといった問題を解消するとともに、無端ベルトに大きな張力をかけることができて高トルクを伝達可能な回転工具とする。
【解決手段】 モータ1の回転を駆動軸3にまで伝達する変速機2を備えて成る回転工具において、上記変速機2を、入力プーリ8と出力プーリ9の間に無端ベルト10を巻装させて形成するとともに、テンションプーリ11をベルト10に押圧させてベルト張力を与える。テンションプーリ11の位置を図中上下方向に移動させることで、ベルト張力は増大又は減少することとなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インパクト工具等の回転工具に関するものである。
図8には、回転工具の構造として、例えば可搬型のインパクト工具の構造を示している(特許文献1参照)。図示のインパクト工具は、本体ハウジング30の筒状部30a内に、駆動源であるモータ1と、モータ1の回転を減速させたうえで伝達する変速機2と、変速機2により駆動される工具機構31とを具備したものである。図示例の工具機構31はインパクト動作によりねじ締めを行うインパクト機構であって、変速機2により回転駆動される駆動軸3と、駆動軸3にスライド自在に嵌合して共に回転運動を行なうハンマ32と、ハンマ32と噛合して共に回転運動を行なうアンビル33と、ハンマ32をアンビル33側に付勢する付勢ばね34と、アンビル33側に或る一定以上の荷重が生じた場合に駆動軸3の回転運動をハンマ32の後退運動に変換する為のカム機構35とを備え、ハンマ32の後退により該ハンマ32とアンビル33の噛合が外れた後に、ハンマ32が再び打撃を伴ってアンビル33と噛合し、該打撃の繰返しによりねじ締めを行うように設けている。
図示例の変速機2は、インボリュート歯型を用いた遊星回転伝達機構であって、モータ1のモータ軸1aに嵌合されたピニオンギア40と、該ピニオンギア40の外周面に互いに等間隔を隔てて噛合うように複数配されたプラネットギア41と、各プラネットギア41の外周面と噛合うように形成された断面リング状の内歯ギア42と、各プラネットギア41の中心に回転自在に取付けられたプラネタリ軸43と、各プラネタリ軸43を固定して回転自在に配されるキャリア44とを具備し、モータ1のモータ軸1aの回転をピニオンギア40、プラネットギア41、内歯ギア42の噛合いによりキャリア44にまで減速させて伝達し、このキャリア44と一体に駆動軸3を回転駆動させる構造になっている。
ここで、従来の回転工具においては上記構成の変速機2を用いていた為、各ギア40,41,42同士の当りによるギア音が騒音発生の原因になるといった問題があった。特に図示例のインパクト工具においては打撃時のインパクトにより各ギア40,41,42間のバックラッシュで往復衝突を生じるので、静粛な作業が要求される環境下では騒音発生が大きな問題となる。また、上記構成の変速機2はエネルギ効率が悪いので、特に充電式の回転工具においては電池の充電回数が増加して作業効率が低下するという問題がある。
これに対して、無端ベルトの摩擦力により動力を伝達する構造の変速機を用いた回転工具も提案されているが(特許文献2参照)、この回転工具にあっては無端ベルトを単に入力プーリと出力プーリとの間に巻装しているだけであるから、無端ベルトに大きな張力をかけることができず、したがって先端工具にまで高トルクを伝達することが困難であるという問題があった。
特開平11−333742号公報 特公平7−25013号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、無端ベルトの摩擦力により動力を伝達させることで、騒音発生やエネルギ効率が悪いといった問題を解消するとともに、無端ベルトに大きな張力をかけることができて高トルクを伝達可能な回転工具とすることを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、モータ1の回転を駆動軸3にまで伝達する変速機2を備えて成る回転工具において、上記変速機2を、入力プーリ8と出力プーリ9の間に無端ベルト10を巻装させて形成するとともに、ベルト張力を与える為に無端ベルト10に押圧されるテンションプーリ11を備えることを特徴としたものとする。このようにすることで、モータ1の回転力は無端ベルト10の摩擦力によって駆動軸3にまで伝達されるので、騒音が小さく、またエネルギ効率も良好な回転工具となる。加えて、無端ベルト10にはテンションプーリ11を押圧して大きなベルト張力を発生させるので、高トルクが伝達可能となる。
また、テンションプーリ11の位置を拘束する拘束部材12と、拘束部材12の位置をベルト張力が増大する方向又は減少する方向に自在に移動させる変位機構24とを備えることも好適である。上記構成の回転工具にあっては、作業にかかる負荷トルクが所定トルクを超えた場合には無端ベルト10を滑らせて動力伝達を遮断する、所謂トルククラッチの機能を働かせることができるが、動力遮断を開始する上記の所定トルクは無端ベルト10にかかるベルト張力に依存するので、変位機構24を用いてテンションプーリ11の位置を変えることでベルト張力を変更すれば、上記の所定トルクを自在に変更することができる。
また、入力プーリ8及び出力プーリ9を、その軸方向に沿って径が変化するように設け、両プーリ8,9に対する無端ベルト10の掛かり位置を変更することで変速比を変更する変速比変更手段を備えることも好適である。このようにすることで、変速比を容易に変更可能な回転工具となる。
また、外殻を成す本体ハウジング30の変速機2近傍の部分に、無端ベルト10の一部を外部から視認可能とする観察窓部20を備えることも好適であり、このようにすることで、無端ベルト10の駆動異常や劣化を確認して変速機2の修理、交換の目安とすることができる。
また、使用者が把持するグリップ部30bを備え、モータ1と駆動軸3とを該グリップ部30bを挟んだ反対側に配することも好適であって、このようにすることで、グリップ部30bを把持した際の回転工具の操作感が向上し、作業者の疲労は軽減されるものである。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
本発明は、無端ベルトの摩擦力により動力を伝達させることで騒音発生やエネルギ効率が悪いといった問題を解消するとともに、無端ベルトに大きな張力をかけて高トルクを伝達可能にするという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1〜図3には、本発明の実施形態における一例の回転工具を示している。本例の回転工具は、図8に示した従来例と同様の携帯型のインパクト工具であり、本体ハウジング30の筒状部30a内に、駆動源であるモータ1と、モータ1の回転を減速させたうえで伝達する変速機2と、変速機2により駆動される工具機構31とを具備したものである。工具機構31はインパクト動作によりねじ締めを行うインパクト機構であり、従来例と同様の構成であることから、工具機構31の各構成については従来例と同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
本体ハウジング30の筒状部30aの側周面からは、使用者が片手で把持可能な形状のグリップ部30bを筒状部30aの軸方向と略直交する方向に向けて延設しており、グリップ部30bの先端には箱型の充電池4を接続させている。グリップ部30b外面にはトリガースイッチ5や正逆切換スイッチ6を設け、グリップ部30b内には電気回路から成る制御部7を備え、この制御部7に上記の充電池4、モータ1、トリガースイッチ5、正逆切換スイッチ6等が電気的に接続するように設けている。
モータ1の回転力を工具機構31の駆動軸3にまで伝達する変速機2は、両者の軸方向が平行となり且つ外周面が対向するように並設される円盤状の入力プーリ8及び出力プーリ9と、入力プーリ8及び出力プーリ9を連結させるように両プーリ8,9の外周面に巻装される無端ベルト10とを配することで筒状部30a内に形成されている。入力プーリ8は、モータ1から突設されるモータ軸1aと連結して一体に回転駆動される構造であり、出力プーリ9は、駆動軸3から同軸上に突設される軸部9aと連結して一体に回転駆動される構造である。
径が異なる入力プーリ8及び出力プーリ9に巻装される無端ベルト10の、両プーリ8,9間に架け渡される左右一対の張架部分10aには、一対のテンションプーリ11を左右両側方から互いに接近するように押圧させている。テンションプーリ11は円柱状を成す部材であって、正面視三角形状の支持板である拘束部材12の底辺近傍の左右両側部分に、軸部11aを介して回動自在に支持されている。また、上記拘束部材12の頂点近傍部分に図中上下方向を長手方向として開口させてある長孔12aには、出力プーリ9の軸部9aを上下方向にスライド自在に且つ回動自在に嵌合させており、これにより拘束部材12は左右一対のテンションプーリ11と一体に、変速機2に対して上下方向の所定範囲内でスライド自在となっている。
また、本体ハウジング30の筒状部30aの内周面に固定してある係止部材23には、引張コイルばねである弾性部材13の一端側を係止させるとともに、該弾性部材13の他端側をテンションプーリ11の軸部11aに係止させている。左右両側の弾性部材13は、左右両側のテンションプーリ11を拘束部材12と一体に図中上方に引き上げる付勢力を付与するようになっている。つまり、本例にあっては、一対のテンションプーリ11の位置を拘束し且つ図中上下方向にのみスライド自在な上記の拘束部材12と、テンションプーリ11及び拘束部材12を上方(即ち、入力プーリ8と比して大径である出力プーリ9側に接近する方向)に引寄せようとする弾性部材13とで、テンションプーリ11を無端ベルト10に押当てるように弾性的に支持するものである。
図1に示す変位機構24は、拘束部材12の位置を変速機2に対して上下方向にスライド駆動させる為の機構であり、拘束部材12の背面に固定されるラック14と、このラック14に噛合うピニオン15と、一端側にピニオン15を固定して他端側を外部に突出させた状態で本体ハウジング30に軸支される支軸16と、支軸16の突出部分に固定されるトルク調節つまみ17とで、主体を成している。上記変位機構24には、支軸16の回転をロックさせて拘束部材12の位置を固定するロック手段を設けている。図示例にあっては上記ロック手段を、支軸16に固定されるラチェット歯車19と、ラチェット歯車19に噛合わせる係止爪21と、係止爪21を操作して上記噛合いを解除させるレバー22とで形成しているが、拘束部材12のスライドをロック可能であれば他の構成であっても構わない。
上記の各構成から成る本例の回転工具にあっては、使用者がトリガースイッチ5を引込み操作すると、充電池4から供給される電力が制御部7を介してモータ1に印加され、モータ1の回転力を発生させる。ここでのモータ1の正転及び逆転は正逆切換スイッチ6によって切換え可能である。モータ1の回転力によって、モータ軸1aに外嵌される入力プーリ8が回転し、この回転力が無端ベルト10を介して出力プーリ9に伝達されて該出力プーリ9を回転させる。
ここで、無端ベルト10には、無端ベルト10の入力プーリ8及び出力プーリ9とは非接触な張架部分10aを両側方から挟み込む一対のテンションプーリ11によって大きなベルト張力が付与されているので、入力プーリ8から出力プーリ9に至るまで無端ベルト10を介して大きなトルクが滑らずに伝達可能になっている。また、入力プーリ8と出力プーリ9の径の違いによって、入力プーリ8の回転は出力プーリ9に変速されて伝達される構造である。
出力プーリ9の回転は該出力プーリ9が外嵌する軸部9aを介して駆動軸3にまで伝達され、駆動軸3の回転が工具機構31を構成するハンマ32やアンビル33に伝達される。そして、打撃を伴う回転力を先端工具に与えることでねじ締め等の作業を行うものである。なお、上記工具機構31は本例のようなインパクト機構に限定されるものではなく、工具機構31として他の機構を採用した場合には、ドリルドライバやカッター等のモータ1を駆動源とする回転工具全般に上記変速機2の構成を適用可能である。
更に、本例の回転工具にあっては、ラック14やピニオン15から成る上記の変位機構24を用い、拘束部材12を介して一対のテンションプーリ11の位置を図中上下方向に移動させることで、無端ベルト10にかかるベルト張力の大きさが変更可能である。図1の上向き矢印方向、つまり大径である出力プーリ9に接近する方向に一対のテンションプーリ11を一体に移動させた場合には、図4に示すように無端ベルト10の張架部分10aに対する両テンションプーリ11の押付け量は増加し、無端ベルト10にかかるベルト張力は増大する。逆に、図1の下向き矢印方向、つまり小径である入力プーリ8に接近する方向に一対のテンションプーリ11を一体に移動させた場合には、無端ベルト10の張架部分10aに対する両テンションプーリ11の押付け量は低下し、無端ベルト10にかかるベルト張力は減少する。なお、図4中の拘束部材12は模式的に示している。
ここで、本例の変速機2は、作業にかかる負荷トルクが所定トルクを超えた場合には無端ベルト10が滑りを生じることでモータ1から駆動軸3への動力伝達を遮断する、所謂トルククラッチの機能を有するものである。動力遮断を開始する上記の所定トルクは、無端ベルト10の張り具合、つまり無端ベルト10にかかるベルト張力に依存するので、変位機構24を用いてテンションプーリ11の位置を変えることでベルト張力を変更すれば、上記の所定トルクは変更自在となる。つまり、例えばトルク調整つまみ17や本体ハウジング30に目盛りを付しておき、この目盛りにあわせてトルク調整つまみ17の回転位置、即ちテンションプーリ11の上下位置を調整すれば、狙いの所定トルクで動力を遮断させることが可能であり、これにより、本例のようなインパクト工具にあっては締付トルクを設定するとともに、過負荷による機構破壊を防止することができる。
なお、図中にあっては入力プーリ8と出力プーリ9とが上下方向に並設されているので、拘束部材12及びテンションプーリ11のスライド方向を上下方向と表したが、上記スライド方向は、入力プーリ8の中心軸と出力プーリ9の中心軸とを含む面に沿って、両プーリ8,9の一方に接近して他方とは離れる方向であればよく、仮に入力プーリ8と出力プーリ9の並設方向が左右方向であれば上記スライド方向は左右方向となる。
図2や図3に示す観察窓部20は、本体ハウジング30の変速機2の近傍部分となる筒状部30aの背面壁に、無端ベルト10の両張架部分10aが外部から視認可能となるように形成した透明或いは半透明状の部分であって、観察窓部20を通じた外部からの観察によって無端ベルト10の駆動状態や表面状態を確認することが可能である。これにより、無端ベルト10の駆動異常や劣化を確認して変速機2の修理、交換の目安とすることができる。
次に、本発明の実施形態における他例の回転工具について、図5に基づいて説明する。なお、本例の基本的な構成は上述した一例の構成と略一致するので、一例と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、一例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
図5(a)に示すように、本例にあっては入力プーリ8及び出力プーリ9を、各プーリ8,9の中心軸に対して平行を成す非テーパ面25と、中心軸に対して傾斜するテーパ面26とが軸方向に交互に連続しながら径を縮小してゆく段付円柱形状に形成しており、両プーリ8,9を、互いの中心軸が平行となり、且つ互いの小径側が逆方向を向くように並設させている。上記テーパ面26は、軸方向に隣接する非テーパ面25と滑らかに連続するように適宜設計されている。図示例では、両プーリ8,9は共に3段を有しており、入力プーリ8側及び出力プーリ9側の複数の非テーパ面25のうち無端ベルト10が掛かるものを変更することで、変速比を3段階に変更可能になっている。スライド部材27は、無端ベルト10の掛かり位置を変更する変速比変更手段の一例であって、図5(b)のように無端ベルト10の張架部分10aが引掛かる凹溝27aを有するとともに、その一部が外部に突出して、両プーリ8,9の軸方向と平行にスライド操作自在となっている。
このように、径の相違する複数の非テーパ面25を、軸方向の一方に近付くほどテーパ面26を介して径が小さくなるように有して成る段付き円柱形状の入力プーリ8及び出力プーリ9を、両プーリ8,9の小径側が逆方向を向くように並設することで、スライド部材27を用いて無端ベルト10を軸方向にスライドさせれば、両プーリ8,9の複数の非テーパ面25のうち無端ベルト10が掛かるものが変更され、変速機2の変速比が変更されるものである。なお、無端ベルト10のベルト張力が大きくてスライドさせ難い場合は、テンションプーリ11を上下動させてベルト張力を弱めればよい。
次に、本発明の実施形態における更に他例の回転工具について、図6に基づいて説明する。なお、本例の基本的な構成は上述した一例の構成と略一致するので、一例と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、一例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
図示のように、本例にあっては入力プーリ8及び出力プーリ9を同一傾斜の円錐台形状に形成しており、両プーリ8,9を、互いの中心軸が平行となり、且つ互いの頂底面が逆方向を向くように並設させている。そして、入力プーリ8と出力プーリ9との間には、両プーリ8,9の中心軸と傾斜する姿勢でベルト10を巻装して、動力伝達可能に設けている。
本例の減速比変更手段としては、図5に示すものと略同様のスライド部材27を利用しており、このスライド部材27には、図中に模式的に示される入力側カムディスク28aと出力側カムディスク28bとをローラ28cを介して噛合わせて成るローディングカム28の上記出力側カムディスク28bを、回動自在に且つ軸方向のスライド位置は拘束されるように連結させている。上記ローディングカム28は、モータ軸1a中に介在し、負荷が増す程に出力側カムディスク28bが軸方向に沿って入力側カムディスク28aと離れる方向に押出される構造なので、負荷が大きくなるほどにスライド部材27は出力側カムディスク28bと一体に図中左方向に移動して無端ベルト10を左方向にスライドさせ、減速比を大きくする。これにより、モータ1の負荷は軽減される。逆に、負荷が小さくなればスライド部材27は出力側カムディスク28bと一体に図中右方向に移動して無端ベルト10を右方向にスライドさせ、減速比を小さくする。勿論、図5に示すものと同様にスライド部材27を手動でスライドさせる構造や、更に別の構造であっても構わない。なお、無端ベルト10のベルト張力が大きくてスライドさせ難い場合は、テンションプーリ11を上下動させてベルト張力を弱めればよい。
次に、本発明の実施形態におけるまた更に他例の回転工具について、図7に基づいて説明する。なお、本例の基本的な構成は上述した一例の構成と略一致するので、一例と同様の構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、一例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
本例にあっては、モータ1及び充電池4と、駆動軸3とを、本体ハウジング30のグリップ部30bを挟んだ反対側(図中の下側及び上側)に配し、グリップ部30b内に無端ベルト10を配している。つまり、工具機構31と駆動軸3と出力プーリ9とを筒状部30a内に配し、出力プーリ9に一端側を引掛けた無端ベルト10を筒状部30aから延設されるグリップ部30b内に通し、グリップ部30bの先端側内部にて、無端ベルト10の他端側を入力プーリ8に引掛けている。モータ1は、グリップ部30bの先端側外面に固定しており、このモータ1のモータ軸1aを入力プーリ8と連結させている。
上記配置によれば、グリップ部30bを把持した際の回転工具の操作感が向上し、作業者の疲労は軽減されるものである。
本発明の実施形態における一例の回転工具の、背面壁を取外した状態の概略背面図である。 同上の回転工具の断面形状を示す模式図である。 同上の回転工具の概略背面図である。 (a)、(b)は同上の回転工具のベルト張力が変更される様子を示す説明図である。 本発明の実施形態における他例の回転工具の断面形状を示し模式図である。 本発明の実施形態における更に他例の回転工具の断面形状を示す模式図である。 本発明の実施形態におけるまた更に他例の回転工具の断面形状を示す模式図である。 従来の回転工具を示す断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 減速機
3 駆動軸
8 入力プーリ
9 出力プーリ
10 無端ベルト
11 テンションプーリ
20 観察窓部
24 変位機構
30 本体ハウジング
30b グリップ部

Claims (5)

  1. モータの回転を駆動軸にまで伝達する変速機を備えて成る回転工具において、上記変速機を、入力プーリと出力プーリの間に無端ベルトを巻装させて形成するとともに、ベルト張力を与える為に無端ベルトに押圧されるテンションプーリを備えることを特徴とする回転工具。
  2. テンションプーリの位置を拘束する拘束部材と、拘束部材の位置をベルト張力が増大する方向又は減少する方向に自在に移動させる変位機構とを備えることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  3. 入力プーリ及び出力プーリを、その軸方向に沿って径が変化するように設け、両プーリに対する無端ベルトの掛かり位置を変更することで変速比を変更する変速比変更手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転工具。
  4. 外殻を成す本体ハウジングの変速機近傍の部分に、無端ベルトの一部を外部から視認可能とする観察窓部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転工具。
  5. 使用者が把持するグリップ部を備え、モータと駆動軸とを該グリップ部を挟んだ反対側に配することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転工具。

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JP2008207271A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具

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