JP5287772B2 - 遠心式多翼ファン - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸周りに多数枚の翼が配置された遠心式多翼ファンに関し、車両用空調装置の送風機に用いて好適である。
従来、この種の遠心式多翼ファンにおいて、翼(羽根)の前縁にテーパをかけたものが特許文献1、2に記載されている。ここで、「翼の前縁にテーパをかける」とは、ファンの側板側(吸込み側)の内径が主板側(吸込み側とは反対側)よりも大きくなったテーパー型のファンになっていることを言う。
具体的には、上記従来技術では、反り線(キャンバーライン)の先端(リーディングエッジ)を主板側から側板側に向かい徐々に短くして、側面から見た上部前縁先端形状を略円弧または略楕円形状としている。
特許文献1には、テーパー型のファンの効果として、流入口となる側板側の領域において内径を拡げることができるので流入抵抗を減らすことができる一方、流れの主流となる主板側では長い翼弦を活かして有効に送風作用を行うことができる旨が記載されている。
特許文献2には、テーパー型のファンの効果として、吸込み部となる側板側の領域では、吸込み部が大きくなって風量性能が向上するとともに翼前縁までの距離が大きくなることで乱れを減衰させて低騒音化を図ることができる一方、その他の領域では通常の通り弦長が長いため静圧を向上させることができる旨が記載されている。
特開2000−9083号公報 特開2006−125229号公報
しかしながら、上記従来技術のテーパー型のファンによると、側板側では翼前縁での剥離が引き起こされ易く、性能低下を招くという問題がある。以下、このことを説明する。
図8は、上記従来技術の問題点を説明する説明図であり、図8(a)は上記従来技術に対応するテーパー型のファン(以下、比較例と言う。)の断面図であり、図8(b)は図8(a)のX−X断面図(側板22側での断面を示す図)であり、図8(c)は図8(a)のY−Y断面図(主板23側での断面を示す図)である。
図8(b)、(c)の角度β1、β2は、各々の断面における入口角を示している。ここで、入口角とは、翼21の各断面(回転軸と直交する方向に切断したときの断面)において、正圧面215側の角部217における正圧面215の接線と、正圧面215側の角部217における翼列線(図8(b)、(c)中の二点鎖線)の接線とがなす角度のことである。正圧面215とは、翼21のうち回転方向R側の面のことであり、負圧面216とは、回転方向Rと反対側の面のことである。
図8(b)、(c)からわかるように、側板22側のY−Y断面における入口角β2は、主板23側のX−X断面における入口角β1よりも顕著に大きくなっている。すなわち、上記比較例では、側板22側に向かうにつれて反り線(キャンバーライン)の先端を短くしているので、側板22側と主板23側とで反り線(キャンバーライン)の先端の向きが顕著に異なることとなり、その結果、側板22側と主板23側とで入口角も顕著に異なることとなる。
しかるに、遠心式多翼ファンでは、図8(a)中の矢印に示すように、主板23側では空気流れ方向の変化(回転軸方向から径方向への変化)が比較的緩やかであるのに対し、側板22側では空気流れ方向の変化が急激であるので、側板22側での流入速度が主板側に比べて遅くなる。また、翼前縁での周速は、内径の大きい側板22側の方が内径の小さい主板23側よりも早くなる。
このため、翼前縁での剥離を抑制するためには、主板23側から側板22側に行くに従い入口角を小さくすることが望ましいのであるが、上記比較例では、これに反して側板22側の入口角β2が主板23側の入口角β1よりも大きくなっているので、側板22側で流入条件(流入速度)と入口角とのズレが大きくなって翼前縁での剥離を引き起こしてしまい、ひいては性能低下を引き起こしてしまう。
本発明は上記点に鑑みて、テーパー型のファンにおいて翼前縁での剥離を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、軸方向の一端側から空気を吸引して径方向外側に向かって空気を吹き出す遠心式多翼ファンであって、
回転軸(11)の周りに多数枚配置された翼(21)と、
翼(21)のうち一端側における端部(211)同士を連結する側板(22)と、
回転軸(11)に結合されるとともに、翼(21)のうち軸方向の他端側における端部(212)同士を連結する主板(23)とを備え、
翼(21)の前縁(213)は、主板(23)側から側板(22)側に向かうにつれて径方向外側に傾斜した形状を有し、
前縁(213)には、正圧面(215)側の角部(217)と負圧面(216)側の角部(218)とが形成され、
翼(21)のうち側板(22)側の部位を回転軸(11)と直交する方向に切断したときの断面を基準断面とし、
正圧面(215)を基準断面で切断したときに現れる曲線を正圧面基準曲線(L1)とし、
基準断面における正圧面(215)側の角部(217)を正圧面側基準角部(C1)としたとき、
軸方向から見たときに、正圧面(215)側の角部(217)は、正圧面側基準角部(C1)における正圧面基準曲線(L1)の接線上に位置しており、
軸方向から見たときに、負圧面(216)は、側板(22)側から主板(23)側に向かうにつれて曲率半径が大きくなっていることを特徴とする。
これによると、回転軸(11)の軸方向から見たときに、正圧面(215)側の角部(217)が、正圧面側基準角部(C1)における正圧面基準曲線(L1)の接線上に位置しているので、正圧面(215)側の角部(217)における正圧面(215)の接線の方向を側板(22)側と主板(23)側とで同等にすることができる。
換言すれば、側板(22)側と主板(23)側とで前縁(213)の向きを同等にすることができる。このため、テーパー型のファンにおいて側板(22)側と主板(23)側とで入口角の差を小さくすることができる。
さらに、軸方向から見たときに、負圧面(216)は、側板(22)側から主板(23)側に向かうにつれて曲率半径が大きくなっているので、正圧面(215)側の角部(217)を正圧面側基準角部(C1)における正圧面基準曲線(L1)の接線上に位置させても、側板(22)と主板(23)側とで前縁(213)での翼厚(t)の差が大きくなることを抑制できる。以上のことから、翼前縁での剥離を抑制することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遠心式多翼ファンにおいて、前縁(213)での翼厚(t)が側板(22)側から主板(23)側にかけて一定となるように、負圧面(216)の曲率半径が設定されていることを特徴とする。
このように前縁(213)での翼厚(t)が側板(22)側から主板(23)側にかけて一定にすることで、翼前縁での剥離をより抑制できる
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の遠心式多翼ファンにおいて、軸方向から見たときに、正圧面(215)は同一曲線上に重なっていることを特徴とする。
これによると、翼(21)の成形に際して成形型を回転軸(11)の軸方向に抜くことができて型抜きが容易であるので、翼(21)の成形型を簡素化でき、ひいては製造コストを抑えることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遠心式多翼ファンにおいて、前縁(213)および翼(21)の後縁(214)を所定数の分割点(X1〜X6、Y1〜Y6)で等分割し、所定数の分割点(Si1〜Si6、So1〜So6)のうち同一番の分割点同士を結んだ仮想線を分割線(Z1〜Z6)としたとき、
分割線(Z1〜Z6)を含む各断面での翼長が互いに同一に設定されていることを特徴とする。
これによると、側板(22)側においても翼(21)の翼長を十分に確保することができるので、前縁(213)で剥離した流れが再付着した後の整流区間を十分に確保することができる。その結果、性能向上を図ることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態における送風機を示す断面図である。 図1の遠心式多翼ファンを示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のファンを示す断面図である。 第1実施形態の入口角と比較例の入口角とを比較して示すグラフである。 第2実施形態における遠心式多翼ファンを示す断面図である。 第3実施形態における遠心式多翼ファンを示す断面図である。 比較例における遠心式多翼ファンを示す断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、本発明の遠心式多翼ファンを車両用空調装置の送風機に適用したものであり、図1は本実施形態における遠心式多翼ファンを有する遠心式送風機の模式的な断面図である。
遠心式送風機は、回転軸11を有するモータ1と、このモータ1により回転駆動されて空気を吹き出す樹脂製の遠心式多翼ファン(以下、ファンと言う。)2と、このファン2を収納するとともに、ファン2から吹き出す空気を集合させる渦巻き状の流路31を有する樹脂製のスクロールケーシング(以下、ケーシングと言う。)3とからなる。
ケーシング3には、ファン回転軸方向(以下、軸方向と言う。)の一端側(図1の上方側)に向けて開口した空気の吸入口32が形成されており、この吸入口32の外縁部には、ファン2の内周側に向けて延びて吸入空気を吸入口32に導くベルマウス33が形成されている。
図2に示すように、ファン2は、回転軸11の周りに板状の翼21を多数枚配置してなるものである。この翼21は、その軸方向一端側(吸入口32側)における端部211が側板22によって連結されている。側板22は、翼21をファン径方向(以下、径方向と言う。)の外側から覆うリング形状に形成されている。なお、リング状の側板22は、翼21の端部211を軸方向外側から覆うようになっていてもよい。
翼21は、その軸方向他端側(吸入口32と反対側)における端部212が円板状の主板23によって連結されている。翼21、側板22および主板23は、樹脂にて一体成形されている。主板23は、その中心部において回転軸11に結合されており、モータ1の駆動力が回転軸11および主板23を介してファン2に伝達される。
そして、このファン2は、モータ1により回転駆動されることにより、軸方向一端側(側板22側)からファン2内に空気を吸引し、その吸入した空気を径方向外側に向かって吹き出すようになっている。
次に、翼21の具体的形状について説明する。図1からわかるように、翼21の前縁213は、主板23側から側板22側に向かうにつれて径方向外側に傾斜した形状を有している。これにより、ファン2は、内径が軸方向一端側から軸方向他端側に向かうにつれて拡大したテーパー形状を有している。
本実施形態では、翼21の後縁214は、主板23側から側板22側にかけて回転軸11の径方向と平行に延びている。これにより、ファン2は、外径が軸方向一端側から軸方向他端側にかけて一定になっている。
図3は図1の翼21のA−A断面図である。A−A断面は、翼21のうち側板22側の部位を軸方向と直交する方向に切断したときの断面であり、翼21の形状を設計する際の基準となる基準断面である。図3中の矢印Rは、ファン2の回転方向を示している。
以下では、翼21のうち回転方向R側の面を正圧面215と言い、回転方向Rと反対側の面を負圧面216と言う。
翼21は前縁213において所定の翼厚tを有している。したがって、翼21の前縁213には、正圧面215側の角部217と、負圧面216側の角部218とが形成されている。
なお、両角部217、218は、実際には製造上の都合等により若干丸みを帯びて形成される場合がある。このような場合には、本明細書における角部217、218とは、丸みを帯びずに形成されていると仮定したときの仮想の角部のことを意味しているものとする。
以下では、正圧面215側の角部217を正圧面側角部と言い、負圧面216側の角部218を負圧面側角部218と言う。
図3中、曲線L1は、正圧面215をA−A断面(基準断面)で切断したときに現れる曲線を示し、以下では正圧面基準曲線と言う。図3中、曲線L2は、負圧面216をA−A断面で切断したときに現れる曲線を示し、以下では負圧面基準曲線と言う。図3中、線分E1は、A−A断面における前縁213を示している。
図3中、点C1は、A−A断面における正圧面側角部217を示し、以下では正圧面側基準角部と言う。図3中、点C2は、A−A断面における負圧面216側の角部218を示し、以下では負圧面側基準角部と言う。
図3のように軸方向から見たときに、翼21の正圧面215は同一曲線上に重なっている。これに対し、翼21の負圧面216は図3のように軸方向から見たときに重なっておらず、側板22側から主板23側に向かうにつれて曲率半径が大きくなっている。
図3のように軸方向から見たときに、正圧面側角部217は、正圧面側基準角部C1における正圧面基準曲線L1の接線上に位置している。
図3のように軸方向から見たときに、負圧面側角部218は、負圧面側基準角部C2から正圧面基準曲線L1と平行に延びる直線上に位置している。したがって、前縁213の翼厚tは、側板22側から主板23側にかけて一定となる。
図3中、角度β1は、翼21のうち主板23側の部位での入口角を示し、角度β2は、翼21のうち側板22側の部位(具体的にはA−A断面)での入口角を示している。
ここで、入口角とは、翼21の各断面(回転軸11と直交する方向に切断したときの断面)において、正圧面215側の角部217における正圧面215の接線と、正圧面215側の角部217における翼列線(図3中の二点鎖線)の接線とがなす角度のことである。
なお、本実施形態では、図1に示すように、翼21のうち側板22側の端部近傍(A−A断面よりも側板22側の部位)に、残余の部位よりも傾斜のきついテーパー形状を形成している。
また、本実施形態では、図4に示すように、翼21の所定の各断面における翼長が互いに同一に設定されている。
ここで、所定の各断面とは、具体的には、翼21の前縁213および後縁214をそれぞれ、前縁213および後縁214に沿った長さ(図4の2点鎖線上の長さ)が等しくなるように所定数の分割点(仮想点)Si1〜Si6、So1〜So6で等分割し、この所定数の分割点Si1〜Si6、So1〜So6のうち同一番の分割点同士を結んだ線を分割線(仮想線)Z1〜Z6としたとき、この分割線Z1〜Z6を含む各断面のことである。翼長はL=(Do−Di)/2で定義される。但し、Lは翼長、Doはファン外径、Diはファン内径である。
なお、図1、図2の例では側板22が単純なリング状に形成されているが、図4の例のように側板22は、翼21を径方向外側から覆うシュラウド形状に形成されていてもよい。また、図1、図2の例では翼21の後縁214が主板23側から側板22側にかけて回転軸11の径方向と平行に延びているが、図4の例のように翼21の後縁214は、主板23側から側板22側に向かうにつれて径方向外側に傾斜していてもよい。
次に、上記構成における作動について説明する。車両用空調装置が作動してモータ1が回転すると、電動モータ1からの回転駆動力によってファン2が回転する。ファン2が回転すると、ファン2はケーシング3の吸入口32から空気を吸い込んで流路31に吹き出す。流路31に吹き出された空気はケーシング3の吹出口(図示せず)から送風される。
本実施形態によると、図3のように軸方向から見たときに、正圧面215側の角部217が、正圧面側基準角部C1における正圧面基準曲線L1の接線上に位置しているので、正圧面215側の角部217における正圧面215の接線の方向が主板23側と側板22側とで同等になる。このため、主板23側の入口角β1と側板22側の入口角β2との差が小さくなる。
特に本実施形態では、軸方向から見たときに、翼21の正圧面215が同一曲線上に重なっているので、正圧面215側の角部217における正圧面215の接線の方向は主板23側と側板22側とで全く同じになる。このため、主板23側の入口角β1と側板22側の入口角β2との差がより小さくなる。
すなわち、本実施形態では、主板23側と側板22側とでファン2の内径が異なっていることから、正圧面215側の角部217における翼列線の接線の方向が主板23側と側板22側とで異なることとなる。
よって、正圧面215側の角部217における正圧面215の接線の方向が主板23側と側板22側とで全く同じになっている本実施形態においては、翼列線の接線の方向が主板23側と側板22側とで異なる分だけ、主板23側の入口角β2と側板22側の入口角β1とに差が生じることとなる。
図5は、本実施形態と図8の比較例とで入口角を比較したグラフである。なお、図5では、本実施形態と比較例とで主板側の入口角が同じになっている場合を例に挙げて示している。
図5からわかるように、本実施形態によると、上記比較例と比較して、入口角が主板側から側板側に行くに従い大きくなることを抑制できるので、側板側と主板側とで入口角の差Δβを小さくすることができる。
このため、側板側における流入条件(流入速度)と入口角とのズレを小さく押さえることができるので、テーパー型のファンにおいて翼前縁での剥離を抑制することができ、ひいては性能低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、図3のように軸方向から見たときに翼21の負圧面216の曲率半径を側板22側から主板23側に向かうにつれて大きくすることによって、前縁213の翼厚tを側板22側から主板23側にかけて一定にしているので、翼前縁での剥離をより抑制できる。
さらに、本実施形態では図4のように、所定の各断面での翼長を互いに同一に揃えることによって、側板22側においても翼21の翼長を十分に確保することができる。このため、前縁213で剥離した流れが再付着した後の整流区間を十分に確保することができるので、性能向上を図ることができる。
また、本実施形態によると、軸方向から見たときに、翼21の正圧面215は同一曲線上に重なっており、翼21の負圧面216は側板22側から主板23側に向かうにつれて曲率半径が大きくなっているので、翼21の成形に際して成形型を軸方向(図1の上下方向)に抜くことができて型抜きが容易である。このため、翼21の成形型を簡素化でき、ひいては製造コストを抑えることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、翼21の前縁213がほぼ直線的に傾斜しているが、本第2実施形態では、図6に示すように、翼21の前縁213が2次曲線的に傾斜している。
より具体的には、翼21の前縁213の傾斜度合いが主板23側から側板22側に向かうにつれて小さくなっている。本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
因みに図6の例では、主板23の中心側部位を軸方向一端側(図6の上方側)に向かって窪ませている。この主板23の窪んだ部分に電動モータ1の一部を配置することで遠心式送風機の軸方向寸法の小型化を図ることができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、翼21の前縁213が2次曲線的に傾斜しているが、本第3実施形態では、図7に示すように、翼21の前縁213が円弧状に傾斜している。具体的には、翼21の前縁213の傾斜度合いが主板23側から側板22側に向かうにしたがって大きくなっている。本実施形態においても、上記第1、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、本発明の遠心式多翼ファンを車両用空調装置の送風機に適用した例を示したが、これに限定されることなく、種々の遠心式送風機に本発明を適用可能である。
11 回転軸
21 翼
22 側板
23 主板
213 前縁
215 正圧面
216 負圧面
217 正圧面側の角部
L1 正圧面基準曲線
C1 正圧面側基準角部

Claims (6)

  1. 軸方向の一端側から空気を吸引して径方向外側に向かって空気を吹き出す遠心式多翼ファンであって、
    回転軸(11)の周りに多数枚配置された翼(21)と、
    前記翼(21)のうち前記一端側における端部(211)同士を連結する側板(22)と、
    前記回転軸(11)に結合されるとともに、前記翼(21)のうち前記軸方向の他端側における端部(212)同士を連結する主板(23)とを備え、
    前記翼(21)の前縁(213)は、前記主板(23)側から前記側板(22)側に向かうにつれて径方向外側に傾斜した形状を有し、
    前記前縁(213)には、正圧面(215)側の角部(217)と負圧面(216)側の角部(218)とが形成され、
    前記翼(21)のうち前記側板(22)側の部位を前記回転軸(11)と直交する方向に切断したときの断面を基準断面とし、
    前記正圧面(215)を前記基準断面で切断したときに現れる曲線を正圧面基準曲線(L1)とし、
    前記基準断面における前記正圧面(215)側の角部(217)を正圧面側基準角部(C1)としたとき、
    前記軸方向から見たときに、前記正圧面(215)側の角部(217)は、前記正圧面側基準角部(C1)における前記正圧面基準曲線(L1)の接線上に位置しており、
    前記軸方向から見たときに、前記負圧面(216)は、前記側板(22)側から前記主板(23)側に向かうにつれて曲率半径が大きくなっていることを特徴とする遠心式多翼ファン。
  2. 前記前縁(213)での翼厚(t)が前記側板(22)側から前記主板(23)側にかけて一定となるように、前記負圧面(216)の曲率半径が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の遠心式多翼ファン。
  3. 前記軸方向から見たときに、前記正圧面(215)は同一曲線上に重なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心式多翼ファン。
  4. 前記前縁(213)および前記翼(21)の後縁(214)を所定数の分割点(X1〜X6、Y1〜Y6)で等分割し、前記所定数の分割点(Si1〜Si6、So1〜So6)のうち同一番の分割点同士を結んだ仮想線を分割線(Z1〜Z6)としたとき、
    前記分割線(Z1〜Z6)を含む各断面での翼長が互いに同一に設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の遠心式多翼ファン。
  5. 前記前縁(213)は、2次曲線的に傾斜した形状を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の遠心式多翼ファン。
  6. 前記前縁(213)は、円弧状に傾斜した形状を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の遠心式多翼ファン。
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