JP5285294B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄を変動表示すると共に停止表示された図柄に応じて特典を付与するパチンコ遊技機に関する。
従来より、例えば、図柄を変動表示する図柄表示窓を備え、この図柄表示窓に停止した図柄の組合せに応じて大当たりを発生させる、いわゆる「セブン機」と総称されるパチンコ遊技機が知られている。このようなパチンコ遊技機では、いわゆるスタートチャッカーやスルーチャッカー等の始動口への玉の入賞に応じて大当たり抽選が実施され、図柄変動が開始される。そして、大当たり抽選の結果は、図柄表示窓における停止図柄の組合せにより報知される。大当たり抽選に当選していれば、例えば、「777」等のゾロ目などの大当たり図柄が図柄表示窓に停止表示されて大当たりが発生し、その後、アタッカー等の大入賞口が開放される(例えば、特許文献1参照。)。
前記パチンコ遊技機の遊技において、始動口への入賞頻度は台毎にまちまちである。例えば、始動口への入賞経路をなす釘が辛く調整されている台では、始動口への入賞頻度が減って大当たり抽選の頻度が減る一方、釘調整が甘い台では、始動口への入賞頻度が多くなり大当たり抽選の頻度が増える傾向にある。始動口への入賞頻度が高ければ、大当たり抽選回数が多くなり大当たりへの期待度が高くなる一方、始動口へ玉が入賞しない状態では大当たり抽選が実施されず期待度がゼロのままである。
このような期待度がゼロの状態が長く続くことを未然に回避できるよう、始動口への入賞のほか、パチンコ遊技機での使用玉数が所定数に達したことを図柄変動の始動条件として追加したパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このパチンコ遊技機では、継続的に玉を発射していれば、前記始動口に入賞したか否かによらず定期的に大当たり抽選のための図柄変動が実行され得る。
しかしながら、前記従来の遊技機では、次のような問題がある。すなわち、前記特許文献1に記載されたパチンコ遊技機では、始動口に玉が入賞しない限り大当たり抽選が実施されず大当たりへの期待度がゼロのままであるため、玉を打ち続けているにも関わらず始動口に入賞せず図柄変動が行われない状況が長く続くと、遊技者のイライラ感が高まり、遊技に対する意欲が損なわれてしまうおそれがある。一方、前記特許文献2に記載されたパチンコ遊技機では、始動口を狙って玉を打ち込ませるための動機付けが希薄なるおそれがあると共に、抽選処理の機会の提供が過剰となり遊技店側が利益を十分に確保できなくなってしまうおそれがある。
特開2002−126219号公報 特開平02−144084号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、いわゆる「セブン機」と総称されるパチンコ遊技機において、パチンコ遊技機本来の遊技の興趣が損なわれるおそれを抑制しつつ、図柄変動が行われない期間が長く継続するおそれを抑制したパチンコ遊技機を提供しようとするものである。
第1の発明は、遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように該遊技領域に設けられた第1始動口及び第2始動口と、
前記第1始動口に入賞した入賞玉を検出する第1入賞検出手段と、
前記第2始動口に入賞した入賞玉を検出する第2入賞検出手段と、
前記第1入賞検出手段及び前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じて抽選処理を実行可能な抽選手段と、
該抽選手段による抽選結果を所定の最大保留数を上限として記憶する記憶手段と、
複数種類の図柄を変動表示する複数の図柄表示領域に停止表示された停止図柄の組合せにより、前記記憶手段から読み出した前記抽選結果を表示する表示手段と、
前記記憶手段が前記抽選結果を記憶している場合に、前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限する制限手段と、
前記遊技領域に打ち込まれた玉、あるいは入賞せずに該遊技領域から排出された玉を検出する遊技玉検出手段と、
前記遊技領域を流下する玉を受け入れて一旦保持可能であって、かつ、回転することにより保持した玉を前記第2始動口に入賞させる回転体を有しており、前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて保持した玉を前記第2始動口に入賞させ得るように構成される玉保持部と、
該回転体を回転駆動する駆動手段と、
前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて前記駆動手段による回転駆動量を制御する
回転制御手段と、を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機にある(請求項1)。
前記第1の発明のパチンコ遊技機は、前記抽選結果の保留数が前記最大保留数に達してない限り入賞に応じて必ず抽選処理が実施される前記第1始動口のほか、条件付きで抽選処理が実施される前記第2始動口を備えている。この第2始動口への入賞に応じて前記抽選手段が抽選処理を実行するか否かは、少なくとも、前記記憶手段が前記抽選結果を記憶しているか否かに依存している。前記制限手段は、前記記憶手段が前記抽選結果を記憶している場合には、前記第2始動口への入賞に応じた抽選処理の実行を制限する。
前記パチンコ遊技機では、前記記憶手段が前記抽選結果を1つ以上記憶している場合には、前記第2始動口に入賞しても抽選処理が実行されない。一方、前記記憶手段が前記抽選結果を記憶していない場合には、前記第2始動口への入賞に応じて前記抽選手段が抽選処理を実行する可能性がある。つまり、前記パチンコ遊技機では、前記抽選結果が記憶されている場合には前記第1始動口のみが抽選処理の契機入賞口として機能する一方、前記抽選結果が1つも記憶されていない場合には前記第1始動口のみならず、前記第2始動口が抽選処理の契機入賞口として追加的に機能し得る。
前記パチンコ遊技機の遊技では、前記記憶手段が前記抽選結果を記憶している状況では、前記第1始動口のみを特典付与の契機入賞口とすることで抽選処理の機会の提供が過剰になるおそれを未然に回避しつつ、前記記憶手段が記憶する前記抽選結果が底をつき図柄変動が中断してしまった状況では、前記第1始動口に加えて前記第2始動口が抽選処理の契機入賞口として機能し得る。つまり、このような状況では、前記第2始動口の存在により、抽選処理に伴う図柄変動の開始に対する期待度が高くなり得る。それ故、前記パチンコ遊技機では、玉を打ち続けているのにも関わらず前記図柄変動が停止したまま、なかなか図柄変動が開始されないといった状況が長く続くおそれが抑制され得る。
以上のように、前記第1の発明のパチンコ遊技機によれば、いわゆる「セブン機」と総称されるパチンコ遊技機の遊技において、パチンコ遊技機本来の遊技の興趣が損なわれるおそれを抑制しつつ、図柄変動が行われない期間が長く継続する事態が発生するおそれを抑制することができる。
第2の発明は、遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように該遊技領域に設けられた第1始動口及び第2始動口と、
前記第1始動口に入賞した入賞玉を検出する第1入賞検出手段と、
前記第2始動口に入賞した入賞玉を検出する第2入賞検出手段と、
前記第1入賞検出手段及び前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じて抽選処理を実行可能な抽選手段と、
該抽選手段による抽選結果を所定の最大保留数を上限として記憶する記憶手段と、
複数種類の図柄を変動表示する複数の図柄表示領域に停止表示された停止図柄の組合せにより、前記記憶手段から読み出した前記抽選結果を表示する表示手段と、を備え、
前記記憶手段は、前記第2入賞検出手段が入賞玉を検出した際、前記抽選結果を全く記憶していない場合には前記抽選手段による抽選結果を記憶する一方、前記抽選結果を少なくとも1つ記憶している場合にはハズレの抽選結果を記憶すると共に、
前記記憶手段は、前記所定の最大保留数の抽選結果を記憶しており、かつ、当該抽選結果のなかに前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じたハズレの抽選結果が含まれているときに前記第1入賞検出手段が入賞玉を検出した場合には、当該第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じたハズレの抽選結果のいずれかを削除し、前記第1入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた前記抽選手段による新たな抽選結果を記憶するように構成されていることを特徴とするパチンコ遊技機にある(請求項)。
前記第2の発明のパチンコ遊技機は、前記第1の発明のパチンコ遊技機と同様、前記第1始動口のほかに前記第2始動口を備えた遊技機である。前記第2の発明のパチンコ遊技機が、前記第1の発明のパチンコ遊技機と相違する点は、前記抽選結果の保留数が前記最大保留数に達していない限り、前記第2始動口への入賞に応じて抽選結果が前記記憶手段により保留(記憶)される点にある。
前記第2の発明のパチンコ遊技機については、前記第1始動口に入賞した場合であっても前記第2始動口に入賞した場合であっても、前記記憶手段に空きが有る限り抽選結果が保留され得る点で、前記第1始動口と前記第2始動口との間に違いはない。前記第1始動口と前記第2始動口との相違点は、次のような点にある。すなわち、前記第1始動口への入賞に応じて前記記憶手段に保留される前記抽選結果が全て、前記抽選手段による正規の抽選処理によるものである一方、前記第2始動口への入賞に応じて前記記憶手段に保留される抽選結果は、前記抽選手段による正規の抽選処理によるものとは限らない点で相違している。
前記記憶手段が前記抽選結果を全く記憶していない場合には、前記第2始動口への入賞に応じて前記抽選手段による正規の抽選結果が新たに保留される。一方、前記記憶手段に前記抽選結果が1つ以上記憶されている場合に前記第2始動口への入賞に応じて新たに保留される抽選結果は、前記抽選手段による正規の抽選結果ではなく、必ずハズレの抽選結果となっている。
前記パチンコ遊技機では、前記第2始動口への入賞が連続的に発生すれば、それに伴って前記表示手段による抽選結果の表示回数が増えることになる。しかし、前記第2始動口への入賞に応じて保留された抽選結果のうち、当選に対する期待度を有する抽選結果は、前記記憶手段が前記抽選結果を1つも保留していない状態における抽選処理によるものだけである。他の抽選結果は、全て、当選に対する期待度がない前記ハズレの抽選結果である。
つまり、前記第2の発明のパチンコ遊技機では、前記第2始動口を追加されたことで前記表示手段による図柄変動の回数が増える一方、抽選処理での当選に対する期待度の上昇度合いはそれ程でもない。前記パチンコ遊技機によれば、前記第2始動口の追加により、抽選処理での当選に対する期待度を大きく変動させることなく、図柄変動の回数を増加させることができる。
一方、前記パチンコ遊技機では、前記ハズレの抽選結果により前記記憶領域が占有されてしまうと前記第1始動口への入賞に応じた新たな抽選結果を保留できなくなり、遊技者側の不利が発生するおそれがある。このような遊技者の不利益を未然に回避することを目的として、前記パチンコ遊技機では、前記抽選結果の保留数が前記最大保留数に到達していても前記第1始動口への入賞に応じた抽選結果が新たに保留される場合が設定されている。前記パチンコ遊技機では、前記抽選結果の保留数が前記最大保留数に到達しており、かつ、前記第2始動口への入賞に応じたハズレの抽選結果が当該抽選結果の中に存在する場合には、当該ハズレの抽選結果のいずれかと置き換えて新たな抽選結果が保留されるようになっている。このように構成された前記パチンコ遊技機によれば、前記第2始動口の追加により図柄変動の回数は増えたけれど当選に対する期待度が却って低くなってしまうような遊技者側の不利益を未然に回避できる。
以上のように、前記第2の発明のパチンコ遊技機は、いわゆる「セブン機」と総称されるパチンコ遊技機の遊技において、パチンコ遊技機本来の遊技の興趣が損なわれるおそれを抑制しつつ、図柄変動が行われない期間が長く継続するおそれを抑制できる。
前記第1の発明における制限手段としては、例えば、前記記憶手段が前記抽選結果を少なくとも1つ記憶している場合には、前記第2入賞検出手段が入賞玉を検出しても前記抽選手段が抽選処理を実行しないように制限する手段がある。さらに、例えば、前記遊技領域を流下する玉を受け入れて一旦保持可能であって、保持した玉を前記第2始動口へ入賞させ得るように構成された玉保持部を備えた制限手段を採用することもできる。この場合には、前記記憶手段が前記抽選結果を少なくとも1つ記憶しているときには、保持した玉を前記第2始動口へ入賞させないように前記玉保持部を制御するよう、前記制限手段を構成することで、実質的に前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限することが可能になる。
このように、前記制限手段としては、前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限できれば良く、様々な構成を採用することができる。抽選処理の実行を制限する方法としては、前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出を回避する方法や、当該入賞玉の検出がされた後で前記抽選手段による抽選処理の実行を回避する方法や、当該入賞玉の検出に応じて前記抽選手段が実行した抽選処理による結果を無効化する方法等、様々な方法が考えられる。
また、前記抽選手段では、前記第2入賞検出手段が入賞玉を検出した場合に抽選処理を実行するための必要条件として、全ての前記図柄表示領域における図柄の停止表示が設定されていることが好ましい。
この場合には、前記表示手段による図柄の変動表示中に前記第2始動口への入賞が発生しても、前記抽選手段が抽選処理を実行しないようになり、抽選処理の実行機会を過剰に提供しないように構成できる。一方、前記全ての図柄表示領域において図柄が停止表示されている場合には、前記第2始動口への入賞に応じて抽選処理が実行され図柄の変動表示が開始される可能性がある。
また、前記抽選結果が当たりである場合に、遊技者にとって有利な大当たり遊技を発生させる遊技状態制御手段を備え、
前記抽選手段では、前記第2入賞検出手段が入賞玉を検出した場合に抽選処理を実行するための必要条件として、前記大当たり遊技の発生中ではないことが設定されていることが好ましい。
この場合には、前記大当たり遊技の発生中において、前記第2始動口への入賞に応じて新たな抽選処理を実行しないようになり、抽選処理の実行機会を過剰に提供してしまうことを未然に回避できる。
また、前記遊技領域に打ち込まれた玉、あるいは入賞せずに該遊技領域から排出された玉を検出する遊技玉検出手段と、前記遊技領域を流下する玉を受け入れて一旦保持可能な玉保持部と、を備え、
該玉保持部は、前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて保持した玉を前記第2始動口に入賞させ得る
この場合には、継続的に玉を発射させている限り、前記第2始動口への入賞を定期的に発生できる可能性が生じる。前記第2始動口への入賞を定期的に発生できれば、図柄変動が停止したままの状態が継続し得る期間に天井(上限)を設定できる。
また、前記玉保持部は、玉を保持可能であって、かつ、回転することにより保持した玉を前記第2始動口に入賞させる回転体を有しており、
該回転体を回転駆動する駆動手段と、前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて前記駆動手段による回転駆動量を制御する回転制御手段と、を備える
この場合には、前記玉保持部が備える前記回転体の回転に応じて前記第2始動口への入賞を発生させることができる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、いわゆるセブン機と総称されるパチンコ遊技機1に関する例である。この内容について、図1〜図9を用いて説明する。
本例のパチンコ遊技機1は、遊技領域130に打ち込まれた玉が入賞可能なように該遊技領域130に設けられた第1始動口(可変入賞装置)11及び第2始動口(回転入賞装置)12と、第1始動口11に入賞した入賞玉を検出する第1入賞検出手段31と、第2始動口12に入賞した入賞玉を検出する第2入賞検出手段32と、第1入賞検出手段31及び第2入賞検出手段32による入賞玉の検出に応じて抽選処理を実行可能な抽選手段33と、抽選手段33による抽選結果を所定の最大保留数を上限として記憶する記憶手段230と、複数種類の図柄を変動表示する複数の図柄表示領域190L、C、Rに停止表示された停止図柄の組合せにより、記憶手段230から読み出した抽選結果を表示する表示手段35と、記憶手段230が抽選結果を表示している場合に、第2入賞検出手段32による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限する制限手段38と、を備えている。
以下、この内容について詳しく説明する。
まず、本例のパチンコ遊技機1の外観的な構成について、図2を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた開閉扉13と、開閉扉13の内側に配置される遊技盤に形成された略円形状の遊技領域130と、遊技領域130の左右に配設された左右一対のスピーカ131と、遊技領域130の下側に設けられた玉供給皿135と、右下に配置された発射ハンドル134と、を備えている。
開閉扉13は、図2に示すごとく、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定された扉である。開閉扉13は、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139と、透明窓139の上部に配置された装飾ランプ136とを有している。さらに、開閉扉13は、スピーカ131の配設位置に対応して複数の貫通孔132を有している。
発射ハンドル134は、遊技領域130への玉の打ち出し強さを調整するための操作ハンドルである。発射ハンドル134は、図示しないスプリングにより左回転方向の初期位置に向けて付勢されている。初期位置に発射ハンドル134が位置する場合の打ち出し強さはゼロであり、この状態では玉は発射されない。パチンコ遊技機1では、発射ハンドル134が右回転方向に操作された際、発射装置421により遊技領域130に向けて玉が発射される。そして、発射ハンドル134の操作量が大きくなるほど、玉の打ち出し強さが強くなる。さらに、発射ハンドル134は、玉の発射を一時停止するための発射停止ボタン(図示略)を備えている。発射停止ボタンを操作すれば、発射ハンドル134を右回転方向に操作した状態において玉の発射を一時停止可能である。
遊技領域130は、図2に示すごとく、遊技媒体であるパチンコ玉が流下する領域をなしている。遊技領域130には、液晶表示装置191を備えた表示装置19を中心とし、通過ゲート14、電動チューリップ(以下、電チューと略記する)である第1始動口11、第2始動口12、大入賞装置16、普図表示部181、及び普図保留表示部182が配設されている。さらに、遊技領域130の最下部には、いずれの入賞口(始動口)にも入賞することなく流下した全ての玉を回収するための玉排出口138が開口している。
表示装置19は、図2に示すごとく、略中央に配置された液晶表示装置191のほか、下枠部分に配設された特図保留表示部192を備えている。液晶表示装置191は、特別図柄の抽選(以下、特図抽選という。)の結果を表示する特図表示部(表示手段35の一部。)としての機能のほか、大当たり遊技を演出する大当たり表示を実施する機能を備えている。なお、以下の説明では、特図表示部としての液晶表示装置191を適宜、特図表示部191と記載する。
この特図表示部191では、複数種類の図柄を変動表示する図柄表示領域190L、C、Rが3カ所、形成されている。特図表示部191は、各図柄表示領域190L、C、Rに停止表示された3つの停止図柄の組合せにより特図抽選の抽選結果(以下、特図抽選結果という。)を表示する。本例では、各図柄表示領域190L、C、Rに変動表示する図柄として、1〜9のアラビア数字を図案化した9種類の図柄を採用している。
特図表示部191は、特図抽選結果を表示するに当たって各図柄表示領域190L、C、Rにおける図柄変動を一斉に開始し、所定の特図変動時間の経過後、いずれかの図柄を各図柄表示領域190L、C、Rに停止させる。特図抽選に当選した際、特図表示部191は、同じ図柄(いわゆるゾロ目)の組合せによりその旨を報知する。
特図保留表示部192は、特図抽選結果の保留数を表示する表示部である。特図保留表示部192は、水平方向に略等間隔で配置された複数のLED(Light Emitting Diode)を有する。このLEDの配置数は、特図抽選結果の最大保留数と同数の4つである。特図保留表示部192は、点灯中のLEDの個数により特図抽選結果の保留数を表示する。
通過ゲート14は、図2に示すごとく、普通図柄の抽選(以下、普図抽選という。)の契機となるゲートである。通過ゲート14では、玉を通過させるのみで賞球の払い出しが設定されていない。本例のパチンコ遊技機1では、遊技領域130に対面して表示装置19の左側に通過ゲート14が配置されている。
第1始動口11は、図2に示すごとく、大当たり抽選である特図抽選の契機となる入賞口であり、表示装置19の下側に配置されている。本例の第1始動口11は、一対の可動羽根111を開口部110に設けた、いわゆる電チューリップ(電チュー)である。通常時における一対の可動羽根111は、玉を通過させ得る程度の隙間を空けて相互に対面するよう、立設された状態にある。この状態では、一対の可動羽根111がなす隙間の上方に向かう開口部分のみが玉の入賞経路となる。一方、相互に離隔するように回動した一対の可動羽根111(図2中、破線で示す状態。)は、開口部110への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。それ故、この状態では、第1始動口11への入賞確率が格段に高くなる。第1始動口11は、普図抽選での当選に応じて可動羽根111を開放する。可動羽根111の開放時間は、通常状態では0.2秒、時短状態及び確変状態では1.5秒×3回となっている。
なお、本例では、通常状態における普図抽選の当選確率が1/100であり、時短状態及び確変状態における当選確率が99/100となっている。また、第1始動口11に入り込んだ玉は、前記第1始動入賞検出器51により検出される。本例では、第1始動口11への入賞に対する払出(賞球)を3玉に設定してある。
第2始動口12は、図1〜図3に示すごとく、特図抽選の契機となり得る入賞口であり、第1始動口11の向かって左側に配置されている。第2始動口12が前記第1始動口11と相違する点は、第1始動口11に入賞すると記憶手段230に空きがある限り無条件に抽選処理が実施される一方、第2始動口12に入賞した場合には条件付きで特図抽選が実行される点にある。なお、第2始動口12への入賞に応じて特図抽選が実行されるための条件については後述する。
第2始動口12に対しては、入賞が確定した玉を一旦、保持する玉保持部120が取り付けられている。この玉保持部120は、遊技領域130に立設された回転軸を中心として回転する回転体125と、該回転体125を内挿配置するための略円筒状のホルダ122と、回転体125を回転駆動する駆動手段58(以下、ステッピングモータ58という。)とを有している。
回転体125は、図3に示すごとく、玉径を若干超える程度の厚みの略円板状の部材である。回転体125の略円形断面の外周部分のうち、回転中心を介して対向する2カ所には、玉を収容可能な程度の大きさの切欠部126が形成されている。ホルダ122は、鉛直方向の最上部に当たる位置に欠落部分を有する不完全な略円形断面形状を呈している。欠落部分は、この不完全な略円形断面形状を形成する一対の周端部123が対向してなる。この一対の周端部123は、玉径を若干超える程度の隙間を空けて対向している。玉保持部120では、一対の周端部123と回転体125の外周面との組み合わせにより、上方に向かって開口し、玉を貯留可能な凹状の玉貯留部124が形成されている。
玉貯留部124に貯留された玉は、回転体125の回転に伴って最上部に到達した切欠部126に保持され得る。切欠部126に保持された玉は、回転体125の回転に伴いホルダ122の内周面に沿って周回する。さらに回転体125が回転して切欠部126が最下部に至ると、保持された玉が第2始動口12に入り込み前記第2始動入賞検出器52により検出される。なお、第2始動口12への入賞に対する払出は1玉となっている。
普図表示部181は、図2に示すごとく、普図抽選結果を表示する表示部である。本例の普図表示部181は、1つのLEDにより構成されている。普図表示部181は、LEDの点滅により変動動作を表示する。普図表示部181は、普図抽選結果が当たりのときLEDを点灯させ、ハズレのときLEDを消灯させる。なお、普図変動時間については、通常状態では30秒、時短状態及び確変状態では1秒となっている。
普図保留表示部182は、普図抽選結果の保留数を表示する表示部である。普図保留表示部182は、4つのLEDが縦に連設されてなる。普図保留表示部182は、点灯中のLEDの個数により普図抽選結果の保留数(最大普図保留数4)を表示する。なお、本例のパチンコ遊技機1では、遊技領域130に対面して左縁部分に普図表示部181及び普図保留表示部182が配置されている。
大入賞装置16は、図2に示すごとく、大当たりに応じて大入賞口を開口する、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置である。大入賞装置16は、横長略矩形状を呈する開口部(大入賞口)160と、該開口部160の下辺を中心として回動する蓋部材161とを有する。大入賞装置16では、遊技領域130をなす遊技盤の盤面と略面一をなすよう、蓋部材161が位置した際に開口部160が閉塞状態となる一方、蓋部材161がその下辺を回動軸として遊技者側に回動すると開口部160が開放状態となる。さらに、このように回動した蓋部材161は、玉を開口部160に導くための受け皿となる。この大入賞装置16は、第1始動口11の下側に配置されている。
次に、パチンコ遊技機1のシステム的な構成について、図1及び図2を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20を中心として構成されている。主回路20に対しては、玉の払出及び打込を制御する払出制御回路41、遊技演出を制御する副制御回路43、各種の遊技データを表示するLED460、入賞玉あるいは通過玉の検出器50〜54、第1始動口(電チュー)11を開放する電チューソレノイド56、前記回転体125を回転駆動するステッピングモータ(駆動手段)58、大入賞装置16を開放させる大入賞ソレノイド55、及び電力供給のための電源回路45等が電気的に接続されている。
払出制御回路41は、図1及び図2に示すごとく、入賞に応じた玉の払出、及び玉の打込を制御する回路である。払出制御回路41に対しては、払出装置410及び発射制御回路42が電気的に接続されている。払出装置410は、入賞に応じて主回路20により指示される所定数の玉を払い出す装置である。発射制御回路42は、ハンドル装置422を構成する発射ハンドル134の操作量に応じて、発射装置421による玉の打ち出し強さを制御する回路である。
副制御回路43は、図1及び図2に示すごとく、各種遊技演出の制御回路である。副制御回路43に対しては、スピーカ131を含むアンプ/スピーカ431、装飾ランプ136等の装飾ランプ類432、及び液晶表示装置(特図表示部)191を制御する表示制御回路44が電気的に接続されている。表示制御回路44は、前記特図表示部(液晶表示装置)191と共に表示手段35を構成している。表示制御回路44は、主回路20から副制御回路43を介して入力される変動開始指示信号に応じて図柄変動を開始し、同様の変動停止指示信号に応じて図柄変動を停止させる。
さらに、表示制御回路44は、表示手段35としての機能のほか、大当たり状態の遊技を演出する演出画面を液晶表示装置191に表示させる機能を備えている。表示制御回路44は、主回路20から入力される大当開始指示信号、ラウンド開始指示信号及び大当終了指示信号に応じて大当たり表示処理を実行する。表示制御回路44が液晶表示装置191に表示させる大当たり状態の演出画面としては、大当たり状態のスタートを表す大当たり開始表示、大当たり状態の継続中に表示される大当たり表示、及び大当たり状態の終了を表す大当たり終了表示等がある。なお、本例の説明では、各演出画面の図示を省略している。
前記検出器としては、通過ゲート14の通過玉を検出するゲート通過検出器54、第1始動口11への入賞玉を検出する第1始動入賞検出器51、第2始動口12への入賞玉を検出する第2始動入賞検出器52、大入賞装置16への入賞玉を検出する大入賞検出器53、及び玉排出口138により回収された玉を検出する排出玉検出器50がある。本例では、この排出玉検出器50が遊技玉検出手段を構成している。なお、遊技領域130に打ち込まれた玉を検出する検出器により遊技玉検出手段を構成することも可能である。
電チューソレノイド56は、図1及び図2に示すごとく、第1始動口11の可動羽根111を開閉するためのソレノイドである。
大入賞ソレノイド55は、大入賞装置16の蓋部材161を回動駆動して、大入賞装置16を入賞可能な状態とするソレノイドである。
ステッピングモータ58は、前記回転体125(図3)を回転駆動するための駆動手段である。なお、本例のステッピングモータ58は、1回転当たり50ステップという仕様のモータである。
主回路20は、図1に示すごとく、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、特図抽選あるいは普図抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部25、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)24等を備えている。本例の主回路20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、特図抽選等を実行する抽選手段33、特図抽選での当選に応じて大当たり遊技を発生させる遊技状態制御手段34、遊技玉検出手段である排出玉検出器50による排出玉の検出状況を把握するための計数手段36、第2始動口12を制御する回転制御手段37、第1始動口11の入賞玉を検出する第1入賞検出手段31、第2始動口12の入賞玉を検出する第2入賞検出手段32、及び所定の場合について、第2入賞検出手段32による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限する制限手段38としての機能を実現する。
ROM22は、図1及び図4に示すごとく、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、特図抽選あるいは普図抽選に利用される数種類の判定テーブルを記憶している。特図抽選用の特図判定テーブルは、ハズレに対応する乱数範囲、確変大当たりに対応する乱数範囲、及び非確変大当たりに対応する乱数範囲が規定されたデータテーブルである。普図抽選用の普図判定テーブルは、ハズレに対応する乱数範囲、及び普図当選に対応する乱数範囲が規定されたデータテーブルである。
特図判定テーブルとしては、通常状態あるいは時短状態用の通常用特図判定テーブル、及び確変状態用の確変用特図判定テーブルがある。普図判定テーブルとしては、通常状態の通常用普図判定テーブル、及び確変状態あるいは時短状態用の確変用普図判定テーブルがある。通常用特図判定テーブルによる当選確率が1/300であり、確変用特図判定テーブルによる当選確率が1/30となっている。また、通常用普図判定テーブルによる当選確率が1/100であり、確変用普図判定テーブルによる当選確率が99/100となっている。
RAM23は、図4に示すごとく、CPU21のワークエリアや、一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM23の記憶エリアには、特図保留記憶エリア及び普図保留記憶エリアがそれぞれ4データ分ずつ割り当てられているほか、排出玉数の計数値の記憶領域(排出玉カウンタ)が割り当てられている。特図保留記憶エリアは、特図抽選結果、すなわち特図抽選に応じて抽出された乱数を記憶(保留)する記憶エリアであり、前記記憶手段230を構成している。普図保留記憶エリアは、普図抽選結果、すなわち普図抽選に応じて抽出された乱数を記憶(保留)する記憶エリアである。
乱数抽出部25は、特図抽選及び普図抽選用の乱数を抽出する手段である。乱数抽出部25は、乱数カウンタ250が発生する整数の中から乱数を抽出する。乱数抽出部25は、前記ゲート通過検出器54による通過玉の検出に応じて普図抽選用の乱数を抽出すると共に、前記第1入賞検出手段31あるいは第2入賞検出手段32による入賞玉の検出に応じて特図抽選用の乱数を抽出する。なお、本例の乱数カウンタ250は、特図抽選用に1〜60000の範囲の整数を発生する。
計数手段36は、遊技玉検出手段を構成する排出玉検出器50による排出玉の検出状況を把握するための手段である。具体的には、本例の計数手段36は、前記排出玉の検出状況を把握するために、遊技領域130に沿って最下部の玉排出口138に流入した排出玉数を計数する。計数手段36は、前記排出玉検出器50による検出信号の出力回数を集計した排出玉数の計数値を前記排出玉カウンタ(RAM23)に記憶させる。なお、本例の計数手段36は、計数値が2個に達する毎のゼロリセットを繰り返しながら、2個を上限として排出玉数を積算集計する。
回転制御手段37は、ステッピングモータ58の回転駆動量を制御する手段である。回転制御手段37は、計数手段36による排出玉数の計数値に応じてステッピングモータ58を回転させる。本例の回転制御手段37は、計数手段36による排出玉数の計数値が2個に達する毎にステッピングモータ58を1ステップずつ回転させる。なお、前記のごとく本例のステッピングモータ58は、1回転当たりのステップ数が50ステップである。それ故、このような制御によれば、例えば、排出玉数が100玉に達する毎に玉保持部120の回転体125が1回転(50ステップ)することになる。前記のごとく回転体125は、玉を保持可能な切欠部126が2カ所配設されている。それ故、本例のパチンコ遊技機1では、玉を継続的に発射させ続けている限り、排出玉数が50個に達して回転体125が半回転する毎に第2始動口12に1個ずつ入賞する可能性がある。
第1入賞検出手段31は、第1始動入賞検出器51を利用して第1始動口11への入賞玉を検出する手段である。第1入賞検出手段31は、第1始動入賞検出器51による入賞玉の検出に応じて第1入賞フラグをオン状態に設定する。
第2入賞検出手段32は、第2始動入賞検出器52を利用して第2始動口12への入賞玉を検出する手段である。第2入賞検出手段32は、第2始動入賞検出器52による入賞玉の検出に応じて第2入賞フラグをオン状態に設定する。
制限手段38は、所定の場合について、第2入賞検出手段32による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限する手段である。本例では、制限手段38が抽選処理の実行を制限する前記所定の場合として、記憶手段230(特図保留記憶エリア)が特図抽選結果を記憶している場合、特図表示部191が特図を変動中である場合、及び大当たり遊技が発生している場合が設定されている。また、制限手段38では、抽選処理の実行を制限する旨を表す抽選処理制限フラグが規定されている。制限手段38は、記憶手段230(特図保留記憶エリア)が特図抽選結果を記憶している場合、特図表示部191が特図を変動中である場合、及び大当たり遊技が発生している場合のうちの少なくともいずれかの場合に前記抽選処理制限フラグをオン状態に設定し、いずれの場合でもない場合に前記抽選処理制限フラグをオフ状態に設定する。
抽選手段33は、特図抽選あるいは普図抽選を実行する手段である。抽選手段33は、特図抽選あるいは普図抽選に当たり、乱数抽出部25が抽出する乱数を取り込む。抽選手段33は、前記第1入賞フラグがオン状態に設定されたとき、特図保留記憶エリアにおける特図抽選結果の保留数が3つ以下であれば特図抽選用の乱数を抽出し、4つであれば特図抽選用の乱数の抽出をキャンセルする。また、抽選手段33は、前記第2入賞フラグがオン状態に設定されたとき、前記抽選処理制限フラグがオフ状態であれば、特図抽選用の乱数を抽出する。抽選手段33は、前記抽選処理制限フラグがオン状態である場合には、前記第2入賞フラグがオン状態に設定されても特図抽選用の乱数を抽出しない。さらに、抽選手段33は、通過ゲート14への入賞に応じて普図保留記憶エリアにおける普図抽選結果の保留数が3以下である場合に普図抽選用の乱数を抽出し、4個である場合には普図抽選用の乱数の抽出をキャンセルする。
抽選手段33は、特図(普図)の変動表示を開始可能であるとき、すなわち特図(普図)の変動中でなく、かつ、大当たり中(電チュー11動作中)でもないとき、特図保留記憶エリア(普図保留記憶エリア)に記憶、すなわち保留された特図抽選結果(普図抽選結果)の有無を確認する。抽選手段33は、特図保留記憶エリア(普図保留記憶エリア)に記憶された特図抽選結果(普図抽選結果)のうち最も古いものを読み出し、特図判定テーブル(普図判定テーブル)と照合する。なお、抽選手段33は、前述したように遊技状態に合致した判定テーブルを選択して利用する。特図抽選の抽選結果としては、確変大当たり、非確変大当たり及びハズレがある。普図抽選の抽選結果は、当選とハズレとがある。
遊技状態制御手段34は、特図表示部191に停止表示された停止図柄の組合せに応じて大当たり遊技を発生させる手段である。遊技状態制御手段34では、大当たり遊技に対応する大当たりフラグが設定されている。遊技状態制御手段34は、停止図柄の組み合わせが同じ図柄の組み合わせ(いわゆるゾロ目)であるとき、大当たりフラグをオン状態に設定し、大当たり遊技を発生させる。大当たり遊技は、入賞玉10個、あるいは開放時間25秒を終了条件として大入賞装置(アタッカー)16が開放されるラウンドが繰り返し実行される遊技者側に有利な遊技状態である。なお、大入賞装置16への入賞に応じた払い出しは、1入賞当たり15玉となっている。
遊技状態制御手段34は、ラウンドを15回、繰り返し実行してから大当たりフラグをオフ状態にリセットし、大当たり遊技を終了させる。遊技状態制御手段34は、大当たり遊技に対応する大当開始指示信号、ラウンド開始指示信号、大当終了指示信号を表示制御回路44に向けて送信する。大当開始指示信号は、大当たり遊技の開始を指示する信号である。ラウンド開始指示信号は、各ラウンドの開始を指示する信号である。大当終了指示信号は、大当たり遊技の終了を指示する信号である。なお、遊技状態制御手段34は、ラウンドの実行回数を計数するためのカウンタであるラウンドカウンタ(図示略)を備えている。遊技状態制御手段34は、ラウンドカウンタのカウンタ値であるラウンド数により、大当たり遊技の発生期間を制御している。
遊技状態制御手段34は、停止図柄の組合せが奇数図柄のゾロ目である場合には、確変大当たりを発生させ、その終了後に確変状態を発生させる。確変状態は、確変用特図判定テーブルにより特図抽選が実行され、新たな大当たりが発生するまで継続する。一方、停止図柄の組合せが偶数図柄のゾロ目である場合には、非確変大当たりを発生させ、その終了後に時短状態を発生させる。時短状態は、通常用特図判定テーブルにより特図抽選が実行され、100回の図柄変動、及び新たな大当たりの発生のうち、いずれかの成立に応じて終了する。なお、時短状態が終了すると通常状態に復帰する。また、本例のパチンコ遊技機1の確変状態及び時短状態においては、普図当選確率が100%近くになると共に第1始動口(電チュー)11の開放時間が長くなるため、遊技者の持玉の減少度合いが抑制され得る。
次に、上記のように構成された本例のパチンコ遊技機1の動作について、図5〜図8のフローチャートに沿って説明する。図5は、第1始動口11への入賞に応じた第1始動入賞処理の流れを示している。図6は、第2始動口12への入賞に応じた第2始動入賞処理の流れを示している。図7は、特図表示部191の図柄変動を開始するに当たっての変動前処理の流れを示している。図8は、回転制御手段37による回転制御処理の流れを示している。
図5に示す第1始動入賞処理では、主回路20は、まず、第1入賞検出手段31が入賞玉を検出したか否かを判断する(S101)。入賞玉を検出した場合(S101:YES)には、払出装置410に対して3玉の払い出しを指示した後(S102)、特図保留記憶エリアの特図抽選結果(特図保留)の保留数が3つ以下であるか否かを判断する(S103)。保留数が3つ以下である場合(S103:YES)には、乱数カウンタ250が発生する乱数のうちのいずれか1つ(そのタイミングでの乱数値)を抽出し(S104)、最新の特図抽選結果として特図保留記憶エリアに保留(記憶)する(S105)。一方、特図保留記憶エリアにおける特図抽選結果の保留数が最大保留数である4つの場合(S103:NO)には、乱数を抽出せず、第1始動入賞処理を終了する。なお、第1入賞検出手段31が入賞玉を検出した場合にとりあえず乱数値を抽出し、特図抽選結果の保留数が3つ以下であれば当該乱数値を特図保留エリアに保留し、保留数が4つであれば当該乱数値を無効とする構成も採用し得る。このような保留数が4つであった場合の抽選処理は、抽出された乱数値の無効化が前提の抽選処理であり、本発明における抽選処理の実行の制限に該当している。
図6に示す第2始動入賞処理では、主回路20は、まず、第2入賞検出手段32が入賞玉を検出したか否かを判断する(S201)。入賞玉を検出した場合(S202:YES)には、払出装置410に対して1玉の払い出しを指示した後(S202)、特図保留記憶エリアの特図抽選結果の保留数がゼロであるか否かを判断する(S203)。保留数がゼロである場合(S203:YES)には、特図表示部191において図柄が変動表示中であるか否かを判断する(S204)。変動表示中ではない場合(S204:NO)には、大当たり遊技の発生中であるか否かを判断する(S205)。大当たり遊技の発生中ではない場合(S205:NO)には、乱数カウンタ250が発生する乱数のうちのいずれか1つ(そのタイミングでの乱数値)を抽出する(S206)。抽出した乱数を特図判定テーブルと照合して大当たり抽選に当選したか否かを判定する当否判定処理P1を実行する。
主回路20は、当否判定結果に基づき、特図表示部191に停止する停止図柄、及び特図表示部191において図柄を変動表示する際の変動パターンを決定(S207)した上で、図柄表示部191において図柄を変動表示させる変動処理P2を実行する。一方、特図抽選結果の保留数が1つ以上存在する場合(S203:NO)、図柄が変動表示中である場合(S204:YES)、大当たり遊技が発生中である場合(S205:YES)のうちのいずれかである場合には、当否判定処理P1等を迂回してそのまま第2始動入賞処理を終了する。なお、第2入賞検出手段32が入賞玉を検出した場合にとりあえず乱数値を抽出し、特図抽選結果の保留数がゼロであれば当該乱数値を特図保留エリアに保留し、保留数が1つ以上であれば当該乱数値を無効とする構成も採用し得る。このような保留数が1つ以上であった場合の抽選処理は、抽出された乱数値の無効化が前提の抽選処理であり、本発明における抽選処理の実行の制限に該当している。
図7に示す変動前処理では、主回路20は、まず、特図保留記憶エリアに特図抽選結果が保留(記憶)されているか否かを判断する(S301)。特図抽選結果の保留がある場合(S301:YES)には、特図表示部191において図柄が変動表示中であるか否かを判断する(S302)。変動表示中ではない場合(S302:NO)には、大当たり遊技の発生中であるか否かを判断する(S303)。大当たり遊技の発生中ではない場合(S303:NO)には、特図保留記憶エリアに保留された特図抽選結果のうち最も古いものを読み出し(S304)、特図判定テーブルと照合の上、大当たり抽選の当否を判定する当否判定処理P1を実行する。
主回路20は、当否判定結果に基づいて停止図柄及び変動パターンを決定し(S305)、特図表示部191において図柄を変動表示させる変動処理P2を実行する。主回路20は、特図抽選結果が保留されていない場合(S301:NO)、図柄が変動表示中である場合(S302:YES)、大当たり遊技が発生中である場合(S303:YES)のうちのいずれかである場合には、前記当否判定処理P1等を迂回してそのまま変動前処理を終了する。
図8に示す回転制御処理では、主回路20は、まず、排出玉検出器50による排出玉の検出の有無を判断する(S401)。排出玉が検出された場合(S401:YES)には、排出玉カウンタ(RAM23)の計数値を1加算する(S402)。その後、排出玉カウンタの計数値が2であるか否かを判断する(S403)。計数値が2である場合(S403:YES)には、ステッピングモータ58を1ステップ回転させる(S404)。その後、排出玉カウンタの計数値をゼロリセットする(S405)。
このように、本例のパチンコ遊技機1は、通常の始動口である第1始動口11に加えて、継続的に玉を発射していれば定期的に入賞する第2の始動口12を設けた遊技機である。さらに、このパチンコ遊技機1では、特図保留記憶エリアに特図抽選結果が保留されていないこと、図柄の変動表示中ではないこと等の条件付きで、第2始動口12への入賞に応じた抽選処理が実行され得る。つまり、第2始動口12は、玉を発射し続けているにも関わらず、第1始動口11への入賞が途切れ、図柄変動が停止されたままの状態において、図柄変動の発生確率を高めるように作用する始動口である。
以上のように、本発明のパチンコ遊技機1は、いわゆる「セブン機」と総称されるパチンコ遊技機であり、パチンコ遊技機本来の遊技の興趣が損なわれるおそれを抑制しつつ、図柄変動が行われない期間が長く継続する事態が発生するおそれを抑制した遊技機である。
なお、本例では、第1始動口11への入賞を契機とした抽選処理と、第2始動口12への入賞を契機とした抽選処理との間で当選確率に差異を設けていない。これに代えて、第2始動口12への入賞を契機とした抽選処理に適用する特図判定テーブルとして、大当たりの確率が低い特図判定テーブルを別途、設けることも良い。
また、本例のごとく排出玉数が2個計数される毎に1ステップずつステッピングモータ58を回転させる構成に代えて、遊技領域130に打ち込まれる発射玉数が所定数に達する毎に、所定ステップ数ずつステッビングモータ(駆動手段)を回転させることも良い。
さらになお、回転体125を利用して第2始動口12の玉保持部120(図3)を構成した本例に代えて、例えば、図9に示すごとく電動チューリップのような一対の可動羽根127を利用して玉保持部120を構成することもできる。この玉保持部120では、閉じた状態(同図(A)に示す状態。)の一対の可動羽根127の組み合わせにより、上方に向かう末広がり形状をなす玉貯留部128が形成されている。図9の玉保持部120では、この末広がり形状の玉貯留部128に玉を貯留可能である。例えば、パチンコ遊技機1に使用された玉数が50個に達する毎に、同図(B)のごとく可動羽根127を0.1秒間、開放すれば、本例と同様の作用効果を得ることができる。このように、玉保持部120の構成としては、第2始動口12に入賞する玉を一旦、保持できれば、どのような構成であっても良い。
(実施例2)
本例は、実施例1のパチンコ遊技機に基づき、第2始動口への入賞玉を一旦、保持する玉保持部の制御方法を変更した例である。この内容について、図3、図10及び図11を用いて説明する。
本例の玉保持部120は、図3に図示する実施例1の玉保持部と同じ仕様のものである。さらに、玉保持部120の回転体を回転駆動するステッピングモータについても、実施例1と同様、1回転当たりのステップ数が50ステップという仕様のものである。
本例が実施例1と相違する点は、玉保持部120を構成する回転体125を回転駆動するステッピングモータの制御方法にある。排出玉数の計数値が2個に達する毎にステッピングモータを1ステップずつ回転させる実施例1に対して、本例は、排出玉の検出が継続する限り、50秒で1回転という略一定の回転速度でステッピングモータを回転させる例である。本例のパチンコ遊技機は、実施例1の構成に加えて、排出玉を検出する毎にリセットされる計時タイマである排出タイマ、及びステッピングモータを1ステップ回転させる毎にゼロリセットされる計時タイマである駆動タイマを備えている。
本例のパチンコ遊技機の動作について、図10及び図11のフローチャートを用いて説明する。図10は、排出玉検出処理の流れを示すフロー図である。図11は、回転体125を回転させる回転駆動制御の流れを示すフロー図である。
図10に示す排出玉検出処理では、主回路(図1中の符号20)は、まず、排出玉検出器(図1中の符号50)による排出玉の検出の有無を判断する(S501)。排出玉を検出した場合(S501:YES)には、前記排出タイマをゼロリセットする(S502)。
図11に示す回転駆動制御処理では、主回路は、まず、前記駆動タイマによる計時時間が1秒以上であるか否かを判断する(S601)。駆動タイマによる計時時間が1秒以上である場合(S601:YES)には、前記排出タイマの計時時間が3秒未満であるか否かを判断する(S602)。排出タイマの計時時間が3秒未満である場合(S602:YES)には、駆動タイマをゼロリセットした後(S603)、ステッピングモータを1ステップ回転させる(S604)。
このように、本例のパチンコ遊技機では、排出玉が検出される毎にゼロリセットされる排出タイマの計時時間が3秒未満である限り、略一定の回転速度で回転体125が回転し続ける。それ故、本例のパチンコ遊技機における回転体125の回転状態は、実施例1と比べて滑らかになり得る。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
また、本例のパチンコ遊技機では、ステップS604において、ステッピングモータを1ステップ回転させている。これに代えて、特図抽選結果の保留の有無を確認し、保留が無いと判断したときはステッピングモータを所定の回転速度で1回転させるようにステップS604を構成することもできる。これにより、特図抽選結果の保留数がゼロになっても遊技を継続していれば回転体125が回り、第2始動口12へ玉が入賞することになる。なお、図9に示す一対の可動羽根127を採用し、保留がないと判断されたときに一対の可動羽根127を開放するようにすることも良い。
(実施例3)
本例は、実施例1のパチンコ遊技機に基づき、第2始動口への入賞に応じた抽選処理の内容を変更した例である。この内容について、図12及び図13を用いて説明する。
本例のパチンコ遊技機は、第2始動口への入賞が発生した際、特図抽選結果の保留数がゼロの場合にのみ抽選処理を実行して新たな特図抽選結果を特図保留記憶エリアに保留する一方、特図抽選結果の保留数が1つ以上3つ以下である場合にはハズレの特図抽選結果を保留する。
本例のパチンコ遊技機の動作について、図12及び図13のフローチャートを用いて説明する。図12は、第1始動口への入賞に応じた第1始動入賞処理の流れを示すフロー図である。図13は、第2始動口への入賞に応じた第2始動入賞処理の流れを示すフロー図である。
図11に示す第1始動入賞処理では、主回路(図1中の符号20)は、まず、第1始動口に入賞したか否かを判断する(S701)。入賞した場合(S701:YES)には、3玉の払い出しを指示した後(S702)、特図保留記憶エリアの特図抽選結果の保留数が3つ以下であるか否かを判断する(S703)。特図抽選結果の保留数が4つである場合(S703:NO)には、第2始動入賞処理(図13を参照して後述する。)によるハズレ確定の特図保留(特図抽選結果)であるハズレ確定保留の有無を判断する(S704)。ハズレ確定保留がある場合(S704:YES)には、最古のハズレ確定保留を削除する(S705)。
一方、特図抽選結果の保留数が3つ以下である場合(S703:YES)には、主回路は、ハズレ確定保留があるか否かの判断(S704)等を迂回する。その後、主回路は、乱数カウンタ(図1中の符号250)が発生する乱数のうちいずれか1つ(そのタイミングでの乱数値)を抽出し(S706)、その乱数値を特図抽選結果として保留(記憶)する(S707)。また、前記ステップS704の判断において、ハズレ確定保留が無い場合(S704:NO)には、抽選処理を実施することなくそのまま第1始動入賞処理を終了する。
図13に示す第2始動入賞処理では、主回路は、まず、第2始動口に入賞したか否かを判断する(S801)。入賞した場合(S802)には、1玉の払い出しを指示した後(S802)、特図保留記憶エリアの特図抽選結果の保留数がゼロであるか否かを判断する(S803)。特図抽選結果の保留数がゼロの場合(S803:YES)には、乱数カウンタ(図1中の符号250)が発生する乱数のうちいずれか1つ(そのタイミングでの乱数値)を抽出し(S804)、その乱数値を新たな特図抽選結果として保留(記憶)する(S805)。
一方、前記ステップS803の判断において特図抽選結果の保留数が1つ以上ある場合(S803:NO)には、特図抽選結果の保留数が最大保留数(4つ)に達しているか否かを判断する(S810)。特図抽選結果の保留数が4つに達しおらず特図保留記憶エリアに空きがある場合(S810:NO)には、ハズレの特図抽選結果であるハズレ確定値を抽出し(S811)、ハズレ確定の特図保留(特図抽選結果)であるハズレ確定保留として保留(記憶)する(S805)。一方、前記ステップS810の判断において特図抽選結果の保留数が4つである場合(S810:YES)には、第2始動入賞処理をそのまま終了する。
本例のパチンコ遊技機では、特図保留記憶エリアに空きがなく、かつ、ハズレ確定保留がある状態で第1始動口に入賞した場合、ハズレ確定保留と置き換えて新たな特図抽選結果が保留される。このような構成によれば、ハズレ確定保留の存在により特図保留記憶エリアに空きがなく、第1始動口に入賞しても新たな抽選処理が実行されないといった遊技者側の不利益の発生を未然に回避できる。また、本例では、特図保留記憶エリアの特図抽選結果の保留数が1つ以上4つ未満である場合には、第2始動口に入賞しても抽選処理を実施することなくハズレ確定値を保留している。それ故、無駄な抽選処理の実行を未然に回避でき、パチンコ遊技機における計算負荷の上昇を回避できる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
実施例1〜3のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
実施例1における、パチンコ遊技機のシステム構成を示すブロック図。 実施例1における、パチンコ遊技機を示す正面図。 実施例1における、第2始動口が備える玉保持部を示す正面図。 実施例1における、ROM、RAMの記憶エリアを説明する図。 実施例1における、主回路による第1始動入賞処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、主回路による第2始動入賞処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、主回路による変動前処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、主回路による回転制御処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、その他の第2始動口を示す正面図。 実施例2における、主回路による排出玉検出処理の流れを示すフロー図。 実施例2における、主回路による回転駆動制御処理の流れを示すフロー図。 実施例3における、主回路による第1始動入賞処理の流れを示すフロー図。 実施例3における、主回路による第2始動入賞処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
11 第1始動口(電動チューリップ、電チュー)
12 第2始動口
120 玉保持部
125 回転体
13 開閉扉
130 遊技領域
134 発射ハンドル
138 玉排出口
14 通過ゲート
16 大入賞装置(アタッカー)
181 普図表示部
182 普図保留表示部
19 表示装置
191 液晶表示装置(特図表示部)
20 主回路
230 記憶手段
25 乱数抽出部
31 第1入賞検出手段
32 第2入賞検出手段
33 抽選手段
34 遊技状態制御手段
35 表示手段
36 計数手段
37 回転制御手段
38 制限手段
44 表示制御回路
51 第1始動入賞検出器
52 第2始動入賞検出器
58 駆動手段(ステッピングモータ)

Claims (2)

  1. 遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように該遊技領域に設けられた第1始動口及び第2始動口と、
    前記第1始動口に入賞した入賞玉を検出する第1入賞検出手段と、
    前記第2始動口に入賞した入賞玉を検出する第2入賞検出手段と、
    前記第1入賞検出手段及び前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じて抽選処理を実行可能な抽選手段と、
    該抽選手段による抽選結果を所定の最大保留数を上限として記憶する記憶手段と、
    複数種類の図柄を変動表示する複数の図柄表示領域に停止表示された停止図柄の組合せにより、前記記憶手段から読み出した前記抽選結果を表示する表示手段と、
    前記記憶手段が前記抽選結果を記憶している場合に、前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた抽選処理の実行を制限する制限手段と、
    前記遊技領域に打ち込まれた玉、あるいは入賞せずに該遊技領域から排出された玉を検出する遊技玉検出手段と、
    前記遊技領域を流下する玉を受け入れて一旦保持可能であって、かつ、回転することにより保持した玉を前記第2始動口に入賞させる回転体を有しており、前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて保持した玉を前記第2始動口に入賞させ得るように構成されている玉保持部と、
    該回転体を回転駆動する駆動手段と、
    前記遊技玉検出手段による検出状況に応じて前記駆動手段による回転駆動量を制御する
    回転制御手段と、を備えていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように該遊技領域に設けられた第1始動口及び第2始動口と、
    前記第1始動口に入賞した入賞玉を検出する第1入賞検出手段と、
    前記第2始動口に入賞した入賞玉を検出する第2入賞検出手段と、
    前記第1入賞検出手段及び前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じて抽選処理を実行可能な抽選手段と、
    該抽選手段による抽選結果を所定の最大保留数を上限として記憶する記憶手段と、
    複数種類の図柄を変動表示する複数の図柄表示領域に停止表示された停止図柄の組合せにより、前記記憶手段から読み出した前記抽選結果を表示する表示手段と、を備え、
    前記記憶手段は、前記第2入賞検出手段が入賞玉を検出した際、前記抽選結果を全く記憶していない場合には前記抽選手段による抽選結果を記憶する一方、前記抽選結果を少なくとも1つ記憶している場合にはハズレの抽選結果を記憶すると共に、
    前記記憶手段は、前記所定の最大保留数の抽選結果を記憶しており、かつ、当該抽選結果のなかに前記第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じたハズレの抽選結果が含まれているときに前記第1入賞検出手段が入賞玉を検出した場合には、当該第2入賞検出手段による入賞玉の検出に応じたハズレの抽選結果のいずれかを削除し、前記第1入賞検出手段による入賞玉の検出に応じた前記抽選手段による新たな抽選結果を記憶するように構成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
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