JP5285047B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、画像表示部を備えたぱちんこ遊技機に関する。
従来、遊技盤の遊技領域に打ち出した遊技球が特定の始動口に入賞すると、主制御部の制御により、始動入賞したタイミングにて乱数を取得し、当該乱数が予め定められた当たり乱数と一致する場合に、特別遊技である当たりを示す図柄にて特別図柄を停止させて、当たり遊技状態に移行させるようにしたぱちんこ遊技機が広く使用されている。このようなぱちんこ遊技機には、主制御部による当たり乱数の判定(以下「当たり判定」という)の結果を受けて、画像表示部等を用いて演出をおこなう演出制御部が設けられている。
演出制御部は、特別図柄の変動に対応させて、例えばリーチ演出など様々な演出をおこなう。リーチ演出は、例えば3つの演出図柄を用いた場合、有効ライン上に同一または関連性のある演出図柄を2つ揃えた後に、残りの1つの演出図柄のみを変動させて、当たりに対する期待感を高める演出である。当たりの場合には、残りの1つの演出図柄を、停止中の他の演出図柄と同一または関連性のあるもので停止させる。ハズレの場合には、残りの1つの演出図柄を、停止中の他の演出図柄と同一ではないもの、または関連性のないもので停止させる。
演出制御部は、画像表示部から画像を表示させたり、スピーカから音声を出力させたりして演出をおこなう。画像表示部としては、近年のぱちんこ遊技機では10インチ以上の大型液晶表示器が採用されている。また、解像度は、640×480ドットであるVGA(Video Graphics Array)のものや、800×600ドットであるSVGA(Super Video Graphics Array)のものなどが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−282430号公報
しかしながら、上述した従来技術は、新機種を製造するにあたり、解像度の異なる画像表示部を用いる場合、画像表示部における画像表示動作タイミングの基準となるドットクロック周波数が異なるため、使用する画像表示部毎に、ドットクロック周波数の異なる発振器を備えたプリント基板をそれぞれ用意する必要があるといった問題があった。したがって、画像表示部を変更する場合には、演出制御部のプリント基板をも変更することになり、プリント基板を製造するためのコストが嵩むばかりでなく、不要なプリント基板を廃棄処分することとなり、環境問題の観点からも好ましくないといった問題があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、演出制御部のプリント基板を再利用することができるぱちんこ遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるぱちんこ遊技機は、遊技盤に取り付けられる画像表示部と、前記画像表示部に表示させる画像の処理をおこなう画像処理部と、音声処理をおこなう音声処理部と、基準周波数を発信する一の発振器と、前記一の発振器から発振される基準周波数を基に、クロック周波数を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成されたクロック周波数を前記画像処理部または前記音声処理部へ出力する出力手段と、を備え、前記生成手段は、前記画像処理部における画像表示タイミングの基準となる複数のドットクロック周波数の中から、前記遊技盤に取り付けられた画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定する設定手段と、前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記設定手段によって設定された前記ドットクロック周波数を生成するドットクロック生成手段と、前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記画像処理における基準信号となる画像用基準クロック周波数と、前記音声処理における基準信号となる音声用基準クロック周波数とを生成する基準クロック生成手段と、を有し、前記出力手段は、前記基準クロック生成手段によって生成された前記画像用基準クロック周波数と前記ドットクロック生成手段によって生成された前記ドットクロック周波数とを前記画像処理部へ出力するとともに、前記基準クロック生成手段によって生成された前記音声用基準クロック周波数を前記音声処理部へ出力することを特徴とする。
上記の発明において、前記画像処理部における画像表示タイミングの基準となるドットクロック周波数を設定するための設定情報を取得する取得手段をさらに備え、前記設定手段は、リセット時には、前記取得手段によって取得された前記設定情報に基づいて、その都度、前記画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定することを特徴とする。
上記の発明において、前記設定手段は、複数の音声用基準クロック周波数の中から、使用する音声処理部に応じた一の音声用基準クロック周波数を設定し、前記基準クロック生成手段は、前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記設定手段によって設定された前記音声用基準クロック周波数を生成することを特徴とする。
本発明によれば、予め定められる複数のドットクロック周波数の中から、画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数を生成するようにしたので、画像表示部を変更する場合であってもプリント基板を再利用することができ、これにより、製造コストを抑えることができるとともに、不要な廃棄を抑え環境保全に貢献することができるという効果を奏する。
ぱちんこ遊技機の一例を示す正面図である。 ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 演出制御部の詳細な構成を示す説明図である。 クロック周波数の詳細を示す説明図である。 ドットクロック設定表の一例を示す説明図である。 本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示すブロック図である。 クロック周波数の生成手順を示したブロック図である。 端子の設定と出力するクロック周波数の関係を示した説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる、ぱちんこ遊技機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(ぱちんこ遊技機の基本構成)
まず、実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図1は、ぱちんこ遊技機の一例を示す正面図である。図1に示すように、ぱちんこ遊技機100は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部が配置されている。発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。
遊技領域103には、複数の釘が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に向けて落下する。遊技盤101の略中央部分には、画像表示部104が配置されている。画像表示部104としては液晶表示器(LCD)などが用いられる。画像表示部104の下方には、第1始動口105が配設されており、画像表示部104の右側には第2始動口106が配設されている。第1始動口105および第2始動口106は、始動入賞させるための入賞口である。
第2始動口106の近傍には、電動チューリップ107が設けられている。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞しにくくさせる閉状態(閉口された状態)と、閉状態よりも入賞しやすくさせる開状態(開口された状態)とをとる。これらの状態の制御は、電動チューリップ107が備えるソレノイドによっておこなわれる。
電動チューリップ107は、第2始動口106の上方に配設されたゲート108を遊技球が通過したことによりおこなわれる普通図柄抽選の抽選結果に基づいて開口する。電動チューリップ107は、電チューサポート機能が付加される遊技状態において、開放時間が長くなり、第2始動口106に遊技球をより導きやすくする。電チューサポート機能が付加される遊技状態は、確変長当たりなど特定の特別遊技(大当たり遊技)の終了後に設定される遊技状態である。
本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機100は、通常の遊技状態において遊技者は左打ちをして第1始動口105を狙って遊技する一方、電チューサポート機能が付加される遊技状態や大当たり遊技状態において遊技者は右打ちをして第2始動口106を狙って遊技するタイプの遊技機である。
具体的には、遊技者が左打ちをすると、打ち出された遊技球は、矢印130に示すように遊技領域103の左側を流下する。一方、遊技者が右打ちをすると、打ち出された遊技球は、矢印140に示すように遊技領域103の右側を流下する。なお、右打ちにより第2始動口106に入賞しなかった遊技球は、第2始動口106の下方の固定役物141などが干渉することにより、第1始動口105へはほとんど入賞しないようになっている。
第2始動口106の下方には、大入賞口109が設けられている。大入賞口109は、大当たり遊技状態となったときに開放され、遊技球の入賞により所定個数(例えば15個)の賞球を払い出すための入賞口である。
画像表示部104の側部や下方などには普通入賞口110が配設されている。普通入賞口110は、遊技球の入賞により所定個数(例えば10個)の賞球を払い出すための入賞口である。遊技領域103の最下部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口111が設けられている。
遊技盤101の右下部分には、特別図柄が表示される特別図柄表示部112が配置されている。特別図柄表示部112は、第1特別図柄(以下「特図1」という)が表示される特図1表示部と、第2特別図柄(以下「特図2」という)が表示される特図2表示部とを有する。
遊技球が第1始動口105へ入賞すると、特別遊技の判定(以下「当たり判定」という)がおこなわれる。特図1表示部には、特図1が変動表示されるとともに、当たり判定の判定結果を表す図柄にて停止表示される。遊技球が第2始動口106へ入賞すると当たり判定がおこなわれる。特図2表示部には、特図2が変動表示されるとともに、当たり判定の判定結果を表す図柄にて停止表示される。
また、遊技盤101の右下部分には、普通図柄が表示される普通図柄表示部113が配置されている。普通図柄は、普通図柄抽選の抽選結果を表す図柄である。普通図柄抽選は、上述したように電動チューリップ107を開状態とするか否かの抽選である。例えば、特別図柄表示部112および普通図柄表示部113としては7セグメントディスプレイが用いられる。
特別図柄表示部112および普通図柄表示部113の左側には、特別図柄または普通図柄に対する保留球数を表示する保留球表示部114が配置されている。保留球は、特別図柄または普通図柄の変動中に入賞した遊技球が保留状態として記憶されたものである。以下の説明において、第1始動口105への入賞による保留球を特1保留球といい、第2始動口106への入賞による保留球を特2保留球という。保留球表示部114としては、例えばLEDが用いられる。この保留球表示部114としてのLEDは複数配置され、点灯または消灯によって保留球数を表す。
遊技盤101の遊技領域103の外周部分には、枠部材115が設けられている。枠部材115における遊技領域103の上側および下側となる2辺には、演出ライト部116が設けられている。演出ライト部116は、それぞれ複数のランプを有する。演出ライト部116は、不図示のモータによって、光の照射方向を上下方向に変更するように駆動され、ぱちんこ遊技機100の正面にいる遊技者を照射する。
枠部材115の下部位置には、操作ハンドル117が配置されている。操作ハンドル117は、発射部を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材118を備えている。発射指示部材118は、操作ハンドル117の外周部において、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられている。発射部は、発射指示部材118が遊技者によって直接操作されている場合に、遊技球を発射させる。
枠部材115において、遊技領域103の下側となる辺には、遊技者による操作を受け付ける演出ボタン119が設けられている。また、枠部材115において、演出ボタン119の隣には、十字キー120が設けられている。さらに、枠部材115には、音声を出力するスピーカが組み込まれている。
(ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成)
次に、図2を用いて、ぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成について説明する。図2は、ぱちんこ遊技機100の制御部の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、ぱちんこ遊技機100の制御部200は、遊技の進行を制御する主制御部201と、演出内容を制御する演出制御部202と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部203とを備えている。以下にそれぞれの制御部の構成について詳細に説明する。
(1.主制御部)
主制御部201は、CPU(Central Processing Unit)211と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(Random Access Memory)213と、不図示の入出力インタフェース(I/F)などを備えて構成される。
主制御部201は、CPU211がRAM213をワークエリアとして使用しながら、ROM212に記憶された各種プログラムを実行することによって、ぱちんこ遊技機100の遊技の進行を制御するように機能する。具体的には、主制御部201は、当たり判定、普通図柄判定、遊技状態の設定などをおこない、遊技の進行を制御する。主制御部201は、主制御基板によって実現される。
CPU211は、予めROM212に記憶された各種プログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行する。ROM212には、当たり判定プログラム、特図変動プログラム、大入賞口制御プログラム、遊技状態設定プログラム、などが記憶されている。
当たり判定プログラムは、始動口SW221,222によって検出された遊技球に対して、特別遊技の判定である当たり判定をおこなうプログラムである。特図変動プログラムは、当たり判定結果に応じて、特別図柄の変動開始から変動停止までの変動態様を示した所定の変動パターンを用いて特別図柄を変動停止させるプログラムである。
大入賞口制御プログラムは、当たり時に、所定の開放時間を1ラウンドとして、例えば15ラウンド、大入賞口109を開放させるプログラムである。遊技状態設定プログラムは、当たりの種類に応じて、当たり終了後の遊技状態を、低確率遊技状態または高確率遊技状態に設定するとともに、電チューサポート機能が付加される遊技状態、または電チューサポート機能が付加されない遊技状態を設定するプログラムである。高確率遊技状態は、低確率遊技状態に比べて、10倍程度大当たりが発生しやすい遊技状態である。電チューサポート機能は、普通図柄の変動時間を短くするとともに、電動チューリップ107の開放時間を長くする機能である。
また、主制御部201には、遊技球を検出する各種スイッチ(SW)、大入賞口109などの電動役物を開閉動作させるためのソレノイド、上記の特図1表示部112a、特図2表示部112b、普通図柄表示部113、保留球表示部114などが接続される。
具体的に、上記の各種SWとしては、第1始動口105へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW221と、第2始動口106へ入賞した遊技球を検出する第2始動口SW222と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW223と、大入賞口109へ入賞した遊技球を検出する大入賞口SW224と、普通入賞口110へ入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW225とが主制御部201に接続される。それぞれのSW(221〜225)による検出結果は主制御部201へ入力される。これらのSWには、近接スイッチなどが用いられる。
また、上記のソレノイドとしては、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド231と、大入賞口109を開閉動作させる大入賞口ソレノイド232とが主制御部201に接続される。主制御部201は、それぞれのソレノイド(231,232)に対する駆動を制御する。
さらに、主制御部201は、演出制御部202および賞球制御部203にも接続され、それぞれの制御部に対して各種コマンドを出力する。例えば、主制御部201は、演出制御部202に対しては変動開始コマンド、変動停止コマンドなどのコマンドを出力する。また、主制御部201は、賞球制御部203に対しては賞球コマンドを出力する。
(2.演出制御部)
演出制御部202は、システム制御部202aと、画像制御部202bと、ランプ制御部202cとによって構成され、ぱちんこ遊技機100の演出内容を制御する機能を有する。システム制御部202aは、主制御部201から受信した各種コマンドに基づいて演出制御部202全体を統括する機能を有している。画像制御部202bは、システム制御部202aからの指示内容に基づいて画像および音声の制御をおこなう機能を有している。ランプ制御部202cは、遊技盤101および枠部材115などに設けられたランプの点灯を制御する機能を有している。
本実施の形態において、システム制御部202aと、ランプ制御部202cとは同一のプリント基板(システム制御基板)上に設けられており、画像制御部202bは独立したプリント基板(画像制御基板)上に設けられている。
(2−1.システム制御部)
まず、システム制御部202aの構成について説明する。システム制御部202aは、システムCPU241と、ROM242と、RAM243と、リアルタイムクロック(以下「RTC」という)244と、不図示の入出力インタフェース(I/F)などを備えて構成される。
システムCPU241は、予めROM242に記憶された各種プログラムに基づき、演出内容を決定する処理を実行する。ROM242には、システムCPU241が各種処理を実行するために必要となるプログラムが記憶されている。RAM243は、システムCPU241のワークエリアとして機能する。システムCPU241が各種プログラムを実行することによりRAM243にセットされたデータは、所定のタイミングにて画像制御部202bおよびランプ制御部202cに対して出力される。
システム制御部202aは、システムCPU241がRAM243をワークエリアとして使用しながら、ROM242に記憶された、演出統括プログラムなどのプログラムを実行することによって、演出制御部202全体を統括するように機能する。演出統括プログラムは、特別図柄の変動に対応させて、演出図柄を用いたリーチ演出などの変動演出や、客待ち状態中の客待ち演出を統括するプログラムである。
RTC244は、実時間を計時出力する。RTC244は、ぱちんこ遊技機100の電源が遮断されているときもバックアップ電源(不図示)により計時動作を継続する。また、システム制御部202aには、演出ボタン119が接続されており、遊技者から演出ボタン119が操作(押下)された旨を示すデータが入力される。また、システム制御部202aには、十字キー120が接続されており、遊技者によって選択されたキーに対応するデータが入力される。
(2−2.画像制御部)
次に、画像制御部202bの構成について説明する。画像制御部202bは、画像CPU251と、ROM252と、RAM253と、不図示の入出力インタフェース(I/F)などを備えて構成される。
画像CPU251は、画像や音声の生成および出力処理を実行する。ROM252には、画像や音声の生成および出力処理のためのプログラムや、背景画像・図柄画像・キャラクタ画像・予告画像など各種画像データや各種音声データなどが記憶されている。RAM253は、画像CPU251のワークエリアとして機能し、画像表示部104に表示させる画像データやスピーカ254から出力させる音声データが一時的に格納される。
すなわち、画像制御部202bは、画像CPU251がRAM253をワークエリアとして使用しながら、ROM252に記憶された画像制御プログラムや音声制御プログラムなどの各種プログラムを実行することによって、システム制御部202aからの指示に基づいて画像および音声の制御をおこなうように機能する。
例えば、画像CPU251は、システム制御部202aから指示された指示内容に基づいて、背景画像表示処理、演出図柄変動/停止表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理と、音声を出力させる音声処理を実行する。このときには、画像CPU251は、処理に必要な画像データおよび音声データをROM252から読み出してRAM253に書き込む。
RAM253に書き込まれた背景画像や演出図柄画像などの画像データは、画像制御部202bに接続された画像表示部104に対して出力され、画像表示部104の表示画面上において重畳表示される。また、RAM253に書き込まれた音声データは、システム制御部202aを介してスピーカ254に対して出力され、音声データに基づく音声がスピーカ254から出力される。
(2−3.ランプ制御部)
次に、ランプ制御部202cの構成について説明する。ランプ制御部202cは、ランプ制御CPU261と、ROM262と、RAM263と、不図示の入出力インタフェース(I/F)などを備えて構成される。ランプ制御CPU261は、ランプを点灯させる処理などを実行する。ROM262には、各種プログラム、当該処理に必要となるランプ点灯に用いる制御データなどが記憶されている。RAM263は、ランプ制御CPU261のワークエリアとして機能する。
ランプ制御部202cは、演出ライト部116と、盤ランプ264と、演出役物265と、枠ランプ266とに接続され、点灯制御するデータや動作制御するデータを出力する。これにより、ランプ制御部202cは、遊技盤101および枠部材115などに設けられたランプの点灯、演出役物265の動作を制御するように機能する。
(3.賞球制御部)
次に、賞球制御部203の構成について説明する。賞球制御部203は、CPU281と、ROM282と、RAM283と、不図示の入出力インタフェース(I/F)などを備えて構成される。CPU281は、払い出す賞球を制御する賞球制御処理を実行する。ROM282には、当該処理に必要となるプログラムなどが記憶されている。RAM283は、CPU281のワークエリアとして機能する。
また、賞球制御部203は、払出部(払出駆動モータ)291と、発射部292と、定位置検出SW293と、払出球検出SW294と、球有り検出SW295と、満タン検出SW296と接続される。賞球制御部203は、払出部291に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部291は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータからなる。具体的には、賞球制御部203は、払出部291に対して各入賞口に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。
また、賞球制御部203は、発射部292に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部292は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイド等を備える。賞球制御部203は、発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
また、この賞球制御部203には、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、定位置検出SW293、払出球検出SW294、球有り検出SW295、満タン検出SW296等がある。例えば、賞球制御部203は、賞球制御基板によってその機能を実現する。
また、主制御部201には、盤用外部情報端子基板297が接続されており、主制御部201が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。賞球制御部203についても、枠用外部情報端子基板298が接続されており、賞球制御部203が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。
(演出制御部の詳細な構成)
次に、図3を用いて、演出制御部202の詳細な構成について説明する。図3は、演出制御部202の詳細な構成を示す説明図である。図3において、演出制御部202は、システム制御基板300aと、画像制御基板300bとからなる。システム制御基板300aと、画像制御基板300bとは、インタフェース(以下「I/F」と記載する)310a,310bを介して、それぞれ接続されている。
まず、システム制御基板300aから説明する。システムCPU241は、主基板I/F301に接続され、ROM242に記憶されている各種プログラムを用いて、主制御部201のCPU211から送信されるコマンドに応じた演出内容を選択して、演出制御部202全体を統括する。
また、システムCPU241は、クロック周波数(例えば6MHz)を生成する水晶振動子からなる発振器311に接続され、クロック周波数を動作基準として動作する。システムCPU241は、アンプ基板I/F302に接続され、アンプ基板I/F302を介して、不図示の枠ランプ駆動基板へ、クロック信号やデータのほか制御信号などを出力する。さらに、システムCPU241は、バックライトI/F303を介してLEDバックライトドライブ基板350に接続され、液晶表示器からなる画像表示部104のバックライトの輝度を制御する。
システムCPU241は、画像制御基板300bの音源DSP(Digital Signal Processor)320に接続され、音源DSP320の音声処理を制御することが可能になっている。システムCPU241による音声処理の制御は、例えば、画像制御部202bの処理負担が大きい演出をおこなう場合や、当たり確定時におこなわれるプレミア音などの発生を一定の割合で管理する場合におこなわれる。
また、システムCPU241は、システムCPU241が決定した演出内容を、ランプ制御CPU261および画像制御基板300bの画像CPU251へ送信するように接続されている。なお、システムCPU241は、画像制御基板300bのVDP(Video Display Processor)312に接続され、画像表示部104に表示させる画像の表示タイミングに同期させて、音声およびランプを制御するようにしている。
ランプ制御CPU261は、水晶振動子からなる発振器304にて生成されたクロック周波数(例えば6MHz)を動作基準にして、ROM262に記憶されている各種プログラムを実行する。また、ランプ制御CPU261は、盤面I/F305に接続され、遊技盤101上の盤ランプ264の発光を制御する。ランプ制御CPU261は、アンプ基板I/F302に接続され、アンプ基板I/F302を介して、不図示の枠ランプ駆動基板へ、クロック信号やデータのほか制御信号などを出力する。また、システム制御基板300aには、電源基板I/F306が接続され、電源基板I/F306からシステム制御基板300aおよび画像制御基板300bに必要な所定の電源が供給されるようになっている。
次に、画像制御基板300bについて説明する。画像制御基板300bの画像CPU251は、ROM252に記憶されている各種プログラムを用いて、システムCPU241から入力されるコマンドに応じた画像を選択し、選択した画像を画像表示部104に表示させる。画像CPU251は、クロック周波数(例えば16.67MHz)を生成する水晶振動子からなる発振器311に接続され、クロック周波数を動作基準にして動作する。さらに、画像CPU251は、VDP312を介して、画質調整LSI(Large Scale Integration)313および液晶I/F314に接続され、液晶表示器である画像表示部104から画像を出力させる。
また、画像CPU251には、音量SW315が接続されている。この音量SW315は、スライドスイッチであり、スイッチの位置によって、例えば4段階のうちいずれか一つを検出し、検出した位置をシステムCPU241および画像CPU251へ送信する。また、画像CPU251は、音源DSP320に接続され、音源DSP320の音声処理を制御することが可能になっている。画像CPU251による音声処理の制御は、画像に対して高精度に同期させた音声を出力させる場合におこなわれ、例えば、特定のリーチ演出や、客待ち状態における客待ち演出において、画像表示部104に表示させる人物の口の動きと、スピーカ254から出力させる音声とを高精度に合致させる場合などにおこなわれ、具体的には、例えばムービー演出のように、表示させる人物の口の動きと、出力させる音声とを高精度に合致させる場合におこなわれる。
音源DSP320は、音ROM321およびSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)322に接続されている。音ROM321には、音声の生成および出力処理のためのプログラムや音声データなどが記憶されている。SDRAM322は、スピーカ254から出力させる音声データを一時的に格納する。音源DSP320は、画像CPU251およびシステムCPU241に対応した不図示のI/Fが具備され、画像CPU251またはシステムCPU241の制御によって、アンプ基板I/F302を介して、スピーカ254から音声を出力させる。
マルチクロックジェネレータ(図中「クロックジェネレータ」と記載)316は、基準周波数(例えば22.5792MHz)を生成する水晶振動子からなる発振器317に接続され、この基準周波数を基に、VDP312用のクロック周波数および音源DSP320用のクロック周波数を生成する。クロック周波数の詳細については、図4を用いて、以下に説明する。
(クロック周波数の詳細)
図4は、クロック周波数の詳細を示す説明図である。図4において、画像CPU251は、クロック周波数(例えば16.67MHz)を生成する発振器311に接続され、クロック周波数を動作基準にして動作する。画像CPU251は、位相同期回路を用いて、発振器311によって生成されたクロック周波数を12逓倍し、すなわち、200MHzのクロック周波数にて動作する。
マルチクロックジェネレータ316は、VDP312に用いる、画像表示タイミングの基準となるドットクロック周波数(図中「DOTCLK」と記載)と、画像処理の基準となる画像用基準クロック周波数(図中「VDPCLK」と記載)とを生成するとともに、音源DSP320における音声処理の基準となる音声用基準クロック周波数(図中「DSPCLK」と記載)を生成する。
画像CPU251は、マルチクロックジェネレータ316に対して、ドットクロック周波数の切替えをおこなうための、設定コマンドを送信する。この設定コマンドは、電源投入時を含むリセット時にその都度送信される。この設定コマンドを受けて、マルチクロックジェネレータ316は、図5を用いて後述するドットクロック設定表を用いて、使用する液晶表示器の解像度に応じたドットクロック周波数を設定する。具体的には、ドットクロック周波数は、例えば、15インチXGA(eXtended Graphics Array)や12.1インチWXGA(Wide XGA)に応じた値(例えば62.496MHz)、または12.1インチSVGA(Super Video Graphics Array)に応じた値(例えば41.664MHz)のいずれか一方をとり得るようにしている。
また、画像用基準クロック周波数としては、位相同期回路を用いて、基準クロック周波数22.5792MHzよりも1割程度高い24.9984MHzが生成される。VDP312は、マルチクロックジェネレータ316によって生成されたドットクロック周波数および画像用基準クロック周波数を用いて、画像信号を生成する。VDP312は、位相同期回路を用いて、画像用基準クロック周波数を8逓倍し、VDP312の最大動作周波数である200MHzに近い199.9872MHzにて動作できるようにしている。
音声用基準クロック周波数は、発振器317によって生成された基準周波数と同一の周波数である22.5792MHzとしている。この音声用基準クロック周波数22.5792MHzと、画像用基準クロック周波数24.9984MHzとの関係は、28:31という整数比で表すことができる値となっている。これは、マルチクロックジェネレータ316が基準クロック周波数を、N倍または1/M倍して必要な基準クロック周波数を生成するためである。NおよびMはそれぞれ整数である。音源DSP320は、位相同期回路を用いて、音声用基準クロック周波数を13逓倍し、音源DSP320の最大動作周波数である300MHzに近い293.5296MHzにて動作できるようにしている。
このように、マルチクロックジェネレータ316によって生成される画像用基準クロック周波数24.9984MHzは、8逓倍にすることでVDP312の最大動作周波数である200MHzに近い199.9872MHzが得られるとともに、生成される音声用基準クロック周波数22.5792MHzは、13逓倍にすることで音源DSP320の最大動作周波数である300MHzに近い293.5296MHzが得られる。すなわち、VDP312および音源DSP320毎にそれぞれ発振器を設けることなく、単一の発振器317を適用することができるようになっている。
(ドットクロック設定表の一例)
次に、図5を用いて、ドットクロック周波数の設定に用いられるドットクロック設定表について説明する。図5は、ドットクロック設定表の一例を示す説明図である。図5において、ドットクロック設定表500は、「H(High)」または「L(Low)」を示す論理と、ドットクロック周波数とからなる。画像CPU251から送信されるコマンドが「H」を示すコマンドである場合、「H」が設定され、この場合のドットクロック周波数は、62.496MHzがセットされる。
一方、画像CPU251から送信されるコマンドが「L」を示すコマンドである場合、「L」が設定され、この場合のドットクロック周波数は、41.664MHzがセットされる。なお、本実施の形態において、設定可能なドットクロック周波数は2種類(62.496MHzまたは41.664MHz)であるが、これに限らず、3種類以上とすることも可能である。
(ぱちんこ遊技機の機能的構成)
次に、図6を用いて、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成について説明する。図6は、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機100の機能的構成を示すブロック図である。図6において、ぱちんこ遊技機100は、発振器317と、マルチクロックジェネレータ316に具備される生成部600および出力部610と、本発明の画像処理部に相当するVDP312と、本発明の音声処理部に相当する音源DSP320と、を備える。
生成部600は、発振器317から発振される所定の基準周波数を基に、クロック周波数を生成する。出力部610は、生成部600によって生成されたクロック周波数をVDP312へ出力する。生成部600は、取得部601と、設定部602と、ドットクロック生成部603と、基準クロック生成部604とを有している。
取得部601は、VDP312における画像表示タイミングの基準となるドットクロック周波数を設定するための設定情報を取得する。設定情報は、具体的には、図5に示したドットクロック設定表500に示した「H」または「L」を設定するための設定コマンドに相当する。設定情報は、製造段階において画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数に合わせて設定するようプログラムされているものであり、リセット時にはその都度取得されるものとしている。
設定部602は、発振器317から発振される所定の基準周波数(22.5792MHz)を用い、取得部601によって取得された設定情報に基づいて、予め定められる複数のドットクロック周波数(例えば、41.664MHzまたは62.496MHz)の中から、画像表示部104の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定する。ドットクロック生成部603は、設定部602によって設定されたドットクロック周波数を生成する。
また、生成部600は、基準クロック生成部604を有している。基準クロック生成部604は、発振器317から発振される一の基準周波数(22.5792MHz)を基に、画像用基準クロック周波数(24.9984MHz)と、音声用基準クロック周波数(22.5792MHz)とを生成する。
出力部610は、基準クロック生成部604によって生成された画像用基準クロック周波数とドットクロック生成部603によって生成されたドットクロック周波数とをVDP312へ出力する。また、出力部610は、基準クロック生成部604によって生成された音声用基準クロック周波数を音源DSP320へ出力する。
さらに、基準クロック生成部604は、VDP312の最大動作周波数および音源DSP320の最大動作周波数にそれぞれ対応した基準クロック周波数を生成する。具体的には、基準クロック生成部604は、VDP312の最大動作周波数である200MHzに近い199.9872MHzの1/8である画像用基準クロック周波数24.9984MHzを生成する。
また、基準クロック生成部604は、音源DSP320の最大動作周波数である300MHzに近い293.5296MHzの1/13である音声用基準クロック周波数22.5792MHzを生成する。このような構成とすることにより、VDP312および音源DSP320毎にそれぞれ発振器を設けることなく、単一の発振器317を適用することができるようになっている。
さらに、設定部602は、電源投入時などのリセット時には、取得部601によって取得された設定情報に基づいて、その都度、画像表示部104の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定する。これにより、プログラムの暴走やノイズなどによるいわゆるエラーによってドットクロック周波数の設定に誤りが生じた場合であっても、リセットによってその都度、適正なドットクロック周波数に設定し直すことができるようになっている。なお、生成部600と、出力部610とは、マルチクロックジェネレータ316によって実現される。
(クロック周波数の生成手順)
次に、図7を用いて、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機100のクロック周波数の生成手順について説明する。図7は、クロック周波数の生成手順を示したブロック図である。図7において、マルチクロックジェネレータ316は、リセット時や製造時に、設定コマンドを取得すると、具体的には、端子S0における「H」または「L」の情報を取得すると、出力すべきドットクロック周波数の設定をおこなう。設定コマンドは、画像CPU251のポートの設定に基づくものである。
具体的に補足すると、マルチクロックジェネレータ316の第1位相同期回路701は、発振器317から基準周波数(源発)22.5792MHzを入力すると、基準周波数22.5792MHzを11.071428逓倍し、すなわち、249.984MHzの周波数を生成する。この周波数は、端子S0が「H」のときには「1/4」されて62.496MHzとしてVDP312へ出力される一方、端子S0が「L」のときは周波数が「1/6」されて41.664MHzとしてVDP312へ出力される。
また、画像用基準クロック周波数は、発振器317から基準周波数22.5792MHzを入力すると第1位相同期回路701によって11.071428逓倍された周波数が「1/10」されて24.9984MHzとしてVDP312へ出力される。
また、音声用基準クロック周波数は、端子S1,S2における「H」または「L」の設定によって出力される周波数が決定される。具体的には、マルチクロックジェネレータ316の第2位相回路702は、発振器317から基準周波数22.5792MHzを入力すると発振器317の源発22.5792MHzを4逓倍し、すなわち、90.3168MHzの周波数を生成する。
端子S2が「H」のときは、音源DSP320への出力がONに設定され、端子S1が「L」のときには音源DSP320への出力がOFFに設定される。第2位相回路702によって4逓倍された周波数は、端子S1が「H」のときには「1/4」されて22.5792MHzとして音源DSP320へ出力される一方、端子S1が「L」のときは周波数が「1/8」されて11.2896MHzとして音源DSP320へ出力される。
端子S1および端子S2は、あらかじめ「H」に固定されており、本実施の形態においては「H」に固定した状態で使用されるものとする。すなわち、音声用基準クロック周波数は基準周波数(22.5792MHz)と同じ周波数が生成される。なお、あらかじめ端子の固定を「L」とすることによって、別の周波数を生成することも可能となっている。
このように、基準周波数が入力された場合、端子S0の設定によってドットクロック周波数を生成することができるとともに、画像用基準クロック周波数も生成することができるようになっている。また、端子S1、端子S2は、あらかじめ「H」に固定されているため、音声用基準クロック周波数として基準周波数と同じ周波数を生成することができるようになっている。なお、予め端子S0,S1の固定を「L」とすることによって、別の周波数を生成することも可能となっている。
(端子の設定と出力するクロック周波数の関係)
次に、図8を用いて、端子の設定と出力するクロック周波数の関係について説明する。図8は、端子の設定と出力するクロック周波数の関係を示した説明図である。図8において、説明図800に示すように、端子S1,S2が「H」の場合において、端子S0の「H」または「L」の設定により、ドットクロック周波数が変更できるようになっている。端子S0の「H」または「L」の設定が切り替わっても、画像用基準クロック周波数および音声用基準クロック周波数に変更はない。なお、端子S1,S2が「L」に設定されると、出力される音声用基準クロック周波数の有無または音声用基準クロック周波数の値が変更されるが、本実施の形態において端子S1,S2は「H」に固定されるものとしている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、予め定められる複数のドットクロック周波数の中から、画像表示部104の解像度に応じた一のドットクロック周波数を生成するようにしたので、画像表示部104を変更する場合であっても、発振器317を変更する必要がなく、すなわちプリント基板を再利用することができる。これにより、製造コストを抑えることができるとともに、不要な廃棄を抑え環境保全に貢献することができる。
また、本実施の形態において、設定可能なドットクロック周波数を2種類(62.496MHzまたは41.664MHz)としたが、これに限らず、3種類以上とすることも可能であり、このようにすれば、より多数の画像表示部104に適用することができる。
また、本実施の形態では、発振器317から発振される一の基準周波数を基に、画像用基準クロック周波数と、音声用基準クロック周波数とを生成し、各クロック周波数をVDP312および音源DSP320へ出力するようにした。これにより、VDP312および音源DSP320毎にそれぞれ発振器を設けることなく、単一の発振器317を適用することができ、プリント基板を再利用することを可能にしながら、部品数を減らすことができる。
さらに、本実施の形態では、リセット時には、その都度、画像表示部104の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定するようにした。これにより、エラーによってドットクロック周波数の設定に誤りが生じた場合であっても、リセットによってその都度、適正なドットクロック周波数に設定し直すことができる。
100 ぱちんこ遊技機
104 画像表示部
201 主制御部
202 演出制御部
202a システム制御部
202b 画像制御部
202c ランプ制御部
211 CPU
213 RAM
241 システムCPU
242 ROM
243 RAM
251 画像CPU
312 VDP(画像処理部)
316 マルチクロックジェネレータ(生成手段、出力手段)
317 発振器
320 音源DSP(音声処理手段)
600 生成部(生成手段)
601 取得部(取得手段)
602 設定部(設定手段)
603 ドットクロック生成部(ドットクロック生成手段)
604 基準クロック生成部(基準クロック生成手段)
610 出力部(出力手段)

Claims (3)

  1. 遊技盤に取り付けられる画像表示部と、
    前記画像表示部に表示させる画像の処理をおこなう画像処理部と、
    音声処理をおこなう音声処理部と、
    基準周波数を発信する一の発振器と、
    前記一の発振器から発振される基準周波数を基に、クロック周波数を生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成されたクロック周波数を前記画像処理部または前記音声処理部へ出力する出力手段と、
    を備え、
    前記生成手段は、
    前記画像処理部における画像表示タイミングの基準となる複数のドットクロック周波数の中から、前記遊技盤に取り付けられた画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定する設定手段と、
    前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記設定手段によって設定された前記ドットクロック周波数を生成するドットクロック生成手段と、
    前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記画像処理における基準信号となる画像用基準クロック周波数と、前記音声処理における基準信号となる音声用基準クロック周波数とを生成する基準クロック生成手段と、
    を有し、
    前記出力手段は、前記基準クロック生成手段によって生成された前記画像用基準クロック周波数と前記ドットクロック生成手段によって生成された前記ドットクロック周波数とを前記画像処理部へ出力するとともに、前記基準クロック生成手段によって生成された前記音声用基準クロック周波数を前記音声処理部へ出力することを特徴とするぱちんこ遊技機。
  2. 前記画像処理部における画像表示タイミングの基準となるドットクロック周波数を設定するための設定情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記設定手段は、リセット時には、前記取得手段によって取得された前記設定情報に基づいて、その都度、前記画像表示部の解像度に応じた一のドットクロック周波数を設定することを特徴とする請求項に記載のぱちんこ遊技機。
  3. 前記設定手段は、複数の音声用基準クロック周波数の中から、使用する音声処理部に応じた一の音声用基準クロック周波数を設定し、
    前記基準クロック生成手段は、前記一の発振器から発振される基準周波数を周波数変換することによって、前記設定手段によって設定された前記音声用基準クロック周波数を生成することを特徴とする請求項1または2に記載のぱちんこ遊技機。
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