JP5283269B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
また、その稜線を境にフラットな二面が90度の角度で連設しているので、需要者に対し、その外観が平面的に映るという欠点がある。単調で平面的な包装箱は、多種類の商品が並べて陳列される陳列棚において目立たない。
なお、このような上面板に対する持ち上げ機能を有する主折込片と補助折込片は、包装箱の前記筒軸方向一方の端面に設けてもよいし、両方の端面に設けても良い。また、そのいずれかの端面において、向かい合う左右の側面板に対して左右両方の側に主折込片と補助折込片とを設けてもよいし、左右いずれか一方の側の側面板の側にのみ主折込片と補助折込片とを設けてもよい。
これは、主折込片と補助折込片との間に第二折目線が介在することによって、その底面板、上面板、及び側面板との相互間の折り目形成と同時に、第二折目線も折り込まれるからである。このため、筒状部材を形成するための作業が容易になり、包装箱の組立工程の複雑化を回避する上で有利である。
また、端面板と上面板との間の折目線と、前記主折込片と前記上面板との間の前記第一折目線とが同一直線上にない場合で、両折目線あるいはその延長線同士が交差する位置関係にある場合は、折り込んだ後の前記端面板の面方向を、前記筒軸直角方向に対して傾けることができる。
第一の実施形態を図1乃至図4に示す。図1は、この第一の実施形態の包装箱10を構成する紙製のブランク1の展開図であり、図4は、そのブランク1によって形成した包装箱10の斜視図である。また、図2(a)(b)及び図3(a)(b)は、ブランク1から包装箱10を組み立てる際の手順を示す説明図である。
さらに、底面板2の下端縁(ブランク1を折り曲げて筒状部材を形成した際における筒軸方向他端部)にも、折目線rを介して副端面板6が連設されており、同じく、上面板3の下端縁にも、折目線rを介して端面板7が連設されている。
この実施形態では、端面板7は等脚台形状であり、その端面板7の幅が、上面板3への取付部分(折目線rの部分)において、その上面板3の幅に対してやや狭くなっているので、その上面板3の前記上端縁及び前記下端縁に、それぞれ、主折込片8a、端面板7、主折込片8aを並列して連設することができる。
前記主折込片8aと前記補助折込片8bとは第二折目線r2を介して接続されている。この第二折目線r2は、左右の側面板4,5と上面板3との間の折目線rと同一直線上に位置している。
この実施形態では、第四折目線r4は、途中で湾曲することなく直線状に形成されている。また、この実施形態では、第三折目線r3と第四折目線r4とは、その起点が、前記側面板4,5と上面板3との間の折目線r上の同一点となっている。
第二の実施形態を図5に示す。この第二の実施形態は、主たる構成は第一の実施形態と同様であり、上面板3及び側面板4,5に形成される各種方向への折目線の位置、形状を異ならせたものである。
また、第三の折目線r3,第四折目線r4、補助第四折目線r4’が曲線であるから、さらに変化に富んだ外観を実現できる。
第三の実施形態を図6に示す。この第三の実施形態は、主たる構成は第二の実施形態と同様であり、その第二の実施形態において上面板3に形成されていた第六折目線r6を一本にしたものである。
第四の実施形態を図7に示す。この第四の実施形態は、上面板3の上端縁側と下端縁側とにおいて、折目線の形状を異ならせたものである。すなわち、折目線の形状が、筒軸方向中央部を夾んで両側が非対称となっている。
第五の実施形態を図8に示す。この第五の実施形態は、第三折目線r3及び第四折目線r4を上面板3の上端縁側及び下端縁側にそれぞれ左右に形成し、且つ、それらを直線状にするとともに、その第三折目線r3及び第四折目線r4の起点を、側面板4,5と上面板3との間の折目線rの筒軸方向中央としたものである。すなわち、折目線の形状が、筒軸方向中央部を夾んで両側が対称となっている。
第六の実施形態を図9に示す。この第六の実施形態は、第三折目線r3を省略し、直線状の第四折目線r4を、上面板3の下端縁側において左右に形成するとともに、その第四折目線r4の起点間を結ぶ第五折目線r5を形成したものである。
第七の実施形態を図10に示す。この第七の実施形態は、第三折目線r3及び第四折目線r4を、上面板3の上端縁側及び下端縁側においてそれぞれ左右に形成し、且つ、それらを直線状にするとともに、第三折目線r3及び第四折目線r4の折目線r上の起点の位置(筒軸方向位置)を左右で等しくしたものである。
第八の実施形態を図11に示す。この第八の実施形態は、前述の実施形態で説明した第三折目線r3、第四折目線r4、第五折目線r5等を省略し、上面板3に二本の第六折目線r6を形成したものである。
第九の実施形態を図12に示す。この第九の実施形態は、前述の第八の実施形態における第六折目線r6を、前記主折込片8aと前記補助折込片8bとを備えていない上端縁側の端面板7の折目線rの両端を起点とし、前記主折込片8aと前記補助折込片8bとを備えた下端縁側の端面板7の折目線rの両端に至るように形成したものである。
第十の実施形態を図13に示す。この第十の実施形態は、図1に示す第一の実施形態における第六折目線r6を1本とするとともに、その第六折目線r6を、二本の第五折目線r5間とする。
第十一の実施形態を図14に示す。この第十一の実施形態は、図14(a)に示すように、上面板3と側面板5に亘って連続する切目線c2を形成し、その切目線c2の側面板5側に円弧状の切目線c1を形成している。
このため、収容物を取り出す際に、接着された端面板6,7を開封する必要がなく便利である。
第十二の実施形態を図15に示す。この第十二の実施形態は、切取片34を形成するために切目線c1を上面板3のみに形成するとともに、底面板2に連設した側面板11,12を介して蓋体36を設けたものである。
2 底面板
3 上面板
3a,3b,3c,4a 取付面
4,5 側面板
6 副端面板
7 端面板
8 折込片
8a 主折込片
8b 補助折込片
8c 端縁
9 対側折込片
10 包装箱
c1,c2,c3 切目線
r 折目線
r1 第一折目線
r2 第二折目線
r3 第三折目線
r4 第四折目線
r5 第五折目線
r6 第六折目線
r7 第七折目線
31,32,33 分割面
34 切取片
35 押込片
Claims (8)
- 向かい合う底面板(2)と上面板(3)、及びその底面板(2)と上面板(3)との間を結ぶ側面板(4,5)とで構成される筒状部材を備え、その筒状部材の筒軸方向両端をそれぞれ端面板(6,7)で閉じた包装箱において、
前記上面板(3)の前記筒軸方向一端部に第一折目線(r1)を介して主折込片(8a)を連設し、前記側面板(4,5)の前記筒軸方向一端部に第一折目線(r1)を介して補助折込片(8b)を連設し、前記主折込片(8a)と前記補助折込片(8b)とは第二折目線(r2)を介して接続されており、前記筒状部材は、前記主折込片(8a)と前記補助折込片(8b)とが前記第一折目線(r1)を介して内側に折り込まれて前記底面板(2)と前記上面板(3)との間で突っ張ることにより、前記上面板(3)の前記筒軸方向一端部を前記底面板(2)から遠ざかる方向へ持ち上げて突出させていることを特徴とする包装箱。 - 前記側面板(4,5)と前記上面板(3)とは折目線(r)を介して接続されており、その側面板(4,5)と上面板(3)との間の折目線(r)は、前記主折込片(8a)と前記補助折込片(8b)との間の前記第二折目線(r2)と同一直線上にあることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
- 前記補助折込片(8b)の前記底面板(2)側の端縁(8c)は直線状であり、その直線状の端縁(8c)が前記底面板(2)に線接触して前記突っ張りの支えとしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
- 前記側面板(4,5)と前記上面板(3)との間の折目線(r)の途中から分岐して、前記補助折込片(8b)と前記側面板(4,5)との間の前記第一折目線(r1)へと至る第三折目線(r3)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の包装箱。
- 前記側面板(4,5)と前記上面板(3)との間の折目線(r)の途中から分岐して、前記主折込片(8a)と前記上面板(3)との間の前記第一折目線(r1)へと至る第四折目線(r4)を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の包装箱。
- 前記上面板(3)の前記第一折目線(r1)よりも前記筒軸方向中央部寄りに、前記側面板(4,5)間を結ぶ方向に伸びる第五折目線(r5)を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の包装箱。
- 前記上面板(3)に、前記筒軸方向に沿って伸びる第六折目線(r6)を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の包装箱。
- 前記側面板(4)と前記上面板(3)との間の折目線(r)の途中から分岐して、対側の前記側面板(5)側における前記主折込片(8a)と前記上面板(3)との間の前記第一折目線(r1)に至る第七折目線(r7)を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の包装箱。
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