JP5282566B2 - 車両の蓄熱装置 - Google Patents
車両の蓄熱装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5282566B2 JP5282566B2 JP2008333006A JP2008333006A JP5282566B2 JP 5282566 B2 JP5282566 B2 JP 5282566B2 JP 2008333006 A JP2008333006 A JP 2008333006A JP 2008333006 A JP2008333006 A JP 2008333006A JP 5282566 B2 JP5282566 B2 JP 5282566B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- heat exchange
- heat
- engine
- exchange fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、内燃機関を通過して同機関との間で熱交換を行う熱交換流体が循環する流体回路と、内燃機関の出力軸に繋がるとともに前記熱交換流体と熱交換されるオイルを有する変速機と、前記熱交換流体の熱を利用して車室内を暖房する空調装置とを備える車両に適用され、前記流体回路内の熱交換流体が高温のときに同熱交換流体を蓄熱容器に回収し、前記流体回路内の熱交換流体の低温時に前記蓄熱容器内の高温の熱交換流体を前記流体回路に放出する車両の蓄熱装置において、前記変速機の暖機と前記車室内の暖房とのうち、それらの少なくとも一方が完了していないときに前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を禁止し、それらが両方とも完了したことを条件に前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を実行する蓄熱制御手段を備えた。
以下、本発明を自動車の蓄熱装置に具体化した第1実施形態について、図1〜図7に基づき説明する。
具体的には、熱交換装置17における流体回路6から分岐した分岐通路6aが、上記トランスミッションオイルを循環させる油路15の途中に設けられたオイルクーラ16を通過しており、同オイルクーラ16にて冷却水とトランスミッションオイルとの間で熱交換が行われる。そして、熱交換後の冷却水は分岐通路6aを通過した後に流体回路6に戻される。従って、トランスミッションオイルが上記冷却水の温度よりも高いときには、その冷却水によって同オイルが冷却されることとなる。また、トランスミッションオイルが上記冷却水の温度よりも低いときには、その冷却水によって同オイルが温められることとなる。なお、分岐通路6aにはオイルクーラ16を通過する冷却水の流量を調節すべく開閉動作する流量制御弁6bが設けられており、この流量制御弁6bの開度調整を通じて冷却水とトランスミッションオイルとの間で熱交換される熱の量を調整することが可能となっている。
空調装置18は、車室25内に温風又は冷風を送るべく駆動されるブロワ21を備えている。このブロワ21を駆動して空気の流れを起こすと、エアダクト22内に空気が導入され、その空気がエバポレータ23及びヒータコア24を通過した後、車室25内に送り出されるようになる。
・ブロワ21の風量を設定するための風量設定スイッチ30。
・シートヒータ19の発熱を自動調整するシートヒータオートモードと手動調整するシートヒータマニュアルモードとの間でのモード切り換えを行うためのシートヒータオート制御切換スイッチ31。
図2は、蓄熱容器41への高温の冷却水の回収を行うための蓄熱制御ルーチンを示すフローチャートである。この蓄熱制御ルーチンは、エンジンECU2を通じて、例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実行される。
(1)エンジン1の運転開始後、冷却水回収処理の実行による蓄熱容器41への流体回路6内の冷却水の回収は、変速機10の暖機と車室25内の暖房との両方が完了したことを条件に行われる。ちなみに、自動車における各種の温度上昇に関しては、同自動車における主な熱源がエンジン1となっている関係から、同エンジン1の発熱による流体回路6内の冷却水の温度上昇、その冷却水との熱交換等による変速機10のオイルの温度上昇、上記冷却水の熱等を利用した車室25内の温度上昇の順で生じやすくなる。このため、自動車全体が冷えた状態からのエンジン1の運転開始後、通常はエンジン1の暖機が完了し、その後に変速機10の暖機や車室25の暖房が完了することとなる。
次に、本発明の第2実施形態を図8〜図10に基づき説明する。
この実施形態は、蓄熱容器41への冷却水の回収を行う際、その冷却水をより高温とした状態で同回収を行うようにしたものである。
図8の熱交換装置17においては、ウォータポンプ4として、モータ45により駆動される電動式のウォータポンプが採用されている。同ウォータポンプ4を駆動するための上記モータ45はエンジンECU2により駆動制御される。そして、同モータ45の駆動状態にあっては、流体回路6内の冷却水が循環してエンジン1の内部を通過する。また、モータ45が駆動停止されると、上記冷却水が流体回路6内を循環することはなくなるため、エンジン1における冷却水の通水量が「0」に制限されるようになる。なお、この例では上記モータ45が流体回路6における冷却水のエンジン1への通水量を制限可能とする制限機構の役割を担っている。
図10(a)に示されるように冷却水回収処理が実行開始されると(タイミングT1)、上述した方法によりエンジン1における冷却水の通水量が図10(b)に示されるように例えば「0」に制限される。このようにエンジン1における冷却水の通水量が制限されると、その制限中にエンジン1の内部で停止した冷却水が同エンジン1から多くの熱を受け、同冷却水の温度が図10(c)に示されるように効率よく上昇する。その後、エンジン1における冷却水の通水量の制限が解除され(タイミングT2)、蓄熱制御弁44が図10(d)に示されるように開弁される。これにより蓄熱容器41に高温の冷却水が回収され、その高温の冷却水によって蓄熱容器41が満たされた後、蓄熱制御弁44が閉弁されて蓄熱容器41への高温の冷却水の回収が完了する(タイミングT3)。
(3)冷却水回収処理を通じて蓄熱容器41への冷却水の回収を行う際、その回収を冷却水がより高温となった状態で行うようにしているため、より高温の冷却水を蓄熱容器41に蓄えることができる。
次に、本発明の第3実施形態を図11に基づき説明する。
エンジン1の始動開始後に変速機10の暖機と車室25内の暖房との両方が完了したとき、同エンジン1の暖機が完了していないという状況が生じることもある。こうした状況が生じることには、エンジン停止開始後における変速機10のオイルの温度低下は流体回路6の冷却水の温度低下よりも緩やかであること、及び車室25内はシートヒータ19や日射等により加温される可能性があることが関係している。この関係からエンジン停止開始からエンジン始動開始までの時間間隔等によっては、エンジン始動開始後における変速機10のオイルの温度や車室25内の温度が高い値となっており、且つ流体回路6内における冷却水の温度が低い値となっていることがあり、このような場合には上述した状況の生じる可能性が高い。
(4)エンジン1の始動開始後に変速機10の暖機と車室25内の暖房との両方が完了したとき、同エンジン1の暖機が完了していないという状況であれば、上記冷却水昇温回収処理が実行される。この冷却水昇温回収処理により、上記のような状況のもとで蓄熱容器41への冷却水の回収が行われる際、同容器41に回収するうえで十分に高温となった冷却水を蓄熱容器41に蓄えることができる。従って、エンジン1の始動開始後において、十分に高温化した冷却水をより早期に蓄熱容器41に回収して蓄えることができるようになる。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第1〜第3実施形態において、自動車に搭載されるエンジン1に関しては、エンジン運転中での自動停止条件の成立に基づき自動停止され、自動停止中での同自動停止条件の不成立に基づき再始動されるものであってもよい。こうしたエンジン1の搭載される自動車としては例えばハイブリッド自動車があげられる。ハイブリッド自動車などエンジン1を比較的頻繁に自動停止再始動させる車両においては、エンジン1の発生する熱が少なく流体回路6における冷却水の温度が上昇しにくいため、同冷却水との熱交換が行われる変速機10のオイルの温度も上昇しにくく、また同冷却水の熱等を利用して暖房される車室25内の温度も上昇しにくくなる。このため、上記車両において、仮に従来のようにエンジン1の暖機完了だけを条件に蓄熱容器41への流体回路6の冷却水の回収を行うと、その際に蓄熱容器41から低温の冷却水が流体回路6に放出されることに伴う変速機10の暖機完了の遅れや車室25の暖房完了の遅れを招きやすくなる。しかし、上記車両に本発明を適用すれば、こうした不具合の発生を抑制することができる。
Claims (5)
- 内燃機関を通過して同機関との間で熱交換を行う熱交換流体が循環する流体回路と、内燃機関の出力軸に繋がるとともに前記熱交換流体と熱交換されるオイルを有する変速機と、前記熱交換流体の熱を利用して車室内を暖房する空調装置とを備える車両に適用され、前記流体回路内の熱交換流体が高温のときに同熱交換流体を蓄熱容器に回収し、前記流体回路内の熱交換流体の低温時に前記蓄熱容器内の高温の熱交換流体を前記流体回路に放出する車両の蓄熱装置において、
前記変速機の暖機と前記車室内の暖房とのうち、それらの少なくとも一方が完了していないときに前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を禁止し、それらが両方とも完了したことを条件に前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を実行する蓄熱制御手段を備える
ことを特徴とする車両の蓄熱装置。 - 前記蓄熱制御手段は、前記内燃機関の暖機、前記変速機の暖機、及び前記車室内の暖房のうち、それらの少なくとも一つが完了していないときには前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を禁止し、それら全てが完了したことを条件に前記熱交換流体の前記蓄熱容器への回収、及び前記熱交換流体の前記蓄熱容器からの放出を実行する
請求項1記載の車両の蓄熱装置。 - 前記蓄熱制御手段は、前記流体回路における熱交換流体の内燃機関への流体流通量を制限可能な制限機構を備え、前記蓄熱容器への熱交換流体の回収を行う際には、前記制限機構を通じて前記流体回路における熱交換流体の内燃機関への流体流通量を一旦制限し、その後に同制限を解除して同機関から放出された熱交換流体を前記蓄熱容器に回収する
請求項1又は2記載の車両の蓄熱装置。 - 前記蓄熱制御手段は、前記流体回路における熱交換流体の内燃機関への流体流通量を制限可能な制限機構を備え、前記変速機の暖機と前記車室内の暖房との両方が完了して前記蓄熱容器への熱交換流体の回収を行う際、内燃機関の暖機が完了していなければ、前記制限機構を通じて前記流体回路における熱交換流体の内燃機関への流体流通量を一旦制限し、その後に同流体流通量の制限を解除して同機関から放出された熱交換流体を前記蓄熱容器に回収する
請求項1記載の車両の蓄熱装置。 - 前記内燃機関は、その運転中での自動停止条件の成立に基づき自動停止され、自動停止中での同自動停止条件の不成立に基づき再始動されるものである
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両の蓄熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008333006A JP5282566B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 車両の蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008333006A JP5282566B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 車両の蓄熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010151105A JP2010151105A (ja) | 2010-07-08 |
JP5282566B2 true JP5282566B2 (ja) | 2013-09-04 |
Family
ID=42570456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008333006A Expired - Fee Related JP5282566B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 車両の蓄熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5282566B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013220890A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Tadano Ltd | 作業機械 |
AU2012382285B2 (en) * | 2012-06-08 | 2017-02-02 | Metso Outotec Finland Oy | Mineral material processing method and processing plant |
FR3052856B1 (fr) * | 2016-06-21 | 2019-06-14 | Valeo Systemes Thermiques | Boucle de circulation d’un fluide refrigerant pour vehicule |
JP7111635B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2022-08-02 | 本田技研工業株式会社 | ハイブリッド車両の熱分配装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3478015B2 (ja) * | 1996-08-30 | 2003-12-10 | 株式会社デンソー | 車両用内燃機関の冷却系装置 |
JP3843499B2 (ja) * | 1996-08-30 | 2006-11-08 | 株式会社デンソー | 内燃機関の冷却水回路 |
US6464027B1 (en) * | 2000-02-02 | 2002-10-15 | Visteon Global Technologies, Inc. | Method of thermal management for a hybrid vehicle |
JP2002137624A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Toyota Motor Corp | 車両の温度制御装置 |
JP2002295253A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Aisin Seiki Co Ltd | エンジンの冷却装置 |
JP4127471B2 (ja) * | 2001-12-14 | 2008-07-30 | 株式会社デンソー | 内燃機関の冷却系制御装置 |
JP2003293768A (ja) * | 2002-04-03 | 2003-10-15 | Toyota Motor Corp | 車輌用温水式蓄熱装置 |
JP2004143948A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-05-20 | Toyota Motor Corp | 蓄熱システムおよびその作動方法 |
JP2005048720A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Toyota Motor Corp | 蓄熱装置を備えた内燃機関 |
-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008333006A patent/JP5282566B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010151105A (ja) | 2010-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5158215B2 (ja) | ハイブリッド車両の制御装置 | |
US10843527B2 (en) | Vehicle air conditioning device | |
US7908877B2 (en) | Vehicle HVAC control | |
US8683969B2 (en) | Vehicular control device | |
RU2684250C2 (ru) | Способ (варианты) и система предотвращения образования конденсата на стеклах транспортного средства | |
US20090249802A1 (en) | Vehicle HVAC and Battery Thermal Management | |
WO2016035511A1 (ja) | 車両用熱管理システム | |
US20150202986A1 (en) | Thermal management system for electric vehicle and its control method | |
JP2008038827A (ja) | エンジン即暖システムの制御方法 | |
US20210016629A1 (en) | Vehicle Air Conditioning Device | |
JP4911126B2 (ja) | 内燃機関の暖機制御システム | |
US11203251B2 (en) | Vehicle air conditioning device | |
JP2008248715A (ja) | 自動車の電動ウォータポンプ制御装置及びこの制御装置を備えた自動車用空調システム | |
JP2008290485A (ja) | 車両用蓄冷システム | |
JP5282566B2 (ja) | 車両の蓄熱装置 | |
JP2010249252A (ja) | 内燃機関の流体温度制御装置 | |
JP2006015965A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2010168926A (ja) | 車両の制御装置 | |
US20150343878A1 (en) | Motor vehicle with automatic start-stop system and with a heating system heat exchanger functioning as a cold reservoir | |
US10946723B2 (en) | Vehicle air conditioner | |
JP3818007B2 (ja) | 車両用水冷式内燃機関の冷却システム | |
JP5382188B2 (ja) | 車両の制御装置 | |
JP6079699B2 (ja) | 車両用空調制御装置 | |
JP2024087914A (ja) | 車両用冷却装置 | |
US11359714B2 (en) | Control system for opportunistic heating of transmission fluid |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130430 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130513 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5282566 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |