JP2013220890A - 作業機械 - Google Patents

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Naoto Kawabuchi
直人 川淵
Kimihiko Terada
王彦 寺田
Mikio Utsugibayashi
幹夫 櫨林
Junji Izumitani
淳司 泉谷
Hiroyuki Hayashi
洋幸 林
Hironori Shirai
佑典 白井
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Abstract

【課題】効率的に暖気運転を行うことのできる作業機械を提供する。
【解決手段】温水が流通可能な温水回路40と、温水回路40に温水を流通させるとともに、温水回路40を流通する温水を加熱するためのウォーターヒータ41と、加熱対象部としての作動油タンク42、SCR43、バッテリ44、熱交換器45およびエンジンEにそれぞれ設けられた熱交換部と、を備え、複数の熱交換部から一部の熱交換部を選択して温水を流通させている。これにより、使用者によって選択された加熱対象部のみを加熱することができるので、全ての加熱対象部を加熱する場合と比較して、短時間で必要な加熱対象部を加熱することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、移動式クレーン等、所定の作業を行う作業装置を備えた作業機械に関するものである。
従来、この種の作業機械としては、走行体および作業装置を構成する機器の中に、所定の温度以上となるまで暖気運転を行う必要があるものがある。このため、前記作業機械では、例えば、寒冷地における作業時の暖気運転を短縮するために、加熱対象部となる機器を、加熱源を用いて加熱するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−229430号公報
前記作業機械では、暖気運転を行わなければならない加熱対象部が複数あるため、それぞれの加熱対象部にヒータ等の加熱源を設ける場合には、エネルギー消費量が増加するおそれがある。
本発明の目的とするところは、効率的に暖気運転を行うことのできる作業機械を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、走行体に所定の作業を行う作業装置が設けられた作業機械であって、熱媒体が流通可能な熱媒体流路と、熱媒体流路に熱媒体を流通させるポンプと、熱媒体流路を流通する熱媒体を加熱する加熱手段と、走行体または作業装置を構成する複数の加熱対象部にそれぞれ設けられ、熱媒体を流通させることにより各加熱対象部と熱媒体とを熱交換させる熱交換部と、複数の熱交換部から一部の熱交換部を選択して熱媒体を流通させる熱媒体流通手段と、を備えている。
これにより、複数の加熱対象部から加熱する加熱対象部が選択可能となることから、行う作業に必要な加熱対象部のみが加熱される。
本発明によれば、行う作業に必要な加熱対象部のみを加熱することができるので、全ての加熱対象部を加熱する場合と比較して、短時間で必要な加熱対象部を加熱することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す移動式クレーンの側面図である。 油圧供給装置の概略構成図である。 温水回路の概略構成図である。 通常回路制御処理を示すフローチャートである。 エンジンスタート優先回路制御処理を示すフローチャートである。 暖房優先回路制御処理を示すフローチャートである。 作業優先回路制御処理を示すフローチャートである。 SCR加熱制御処理を示すフローチャートである。 バッテリ加熱制御処理を示すフローチャートである。
図1乃至図9は、本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の作業機械としての移動式クレーン1は、図1に示すように、走行する車両10と、クレーン装置20と、を備えている。
車両10は、車輪11を有し、エンジンEを動力源として走行する。また、車両10の前側および後側の左右両側には、クレーン作業時に車両10の転倒を防止するとともに、車両10を安定的に支持するためのアウトリガ12が設けられている。アウトリガ12は、幅方向外側に移動可能であるとともに、油圧式のジャッキシリンダ13(図2)によって下方に伸長可能である。アウトリガ12は、下端を接地させることにより車両10を地面に対して安定的に支持する。
クレーン装置20は、車両10の前後方向略中央部に水平面上を旋回可能に設けられた旋回台21と、旋回台21に対して起伏可能に設けられるとともに、伸縮可能に設けられたブーム22と、ブーム22の先端側から垂下されるワイヤロープ23と、ワイヤロープ23の巻き込みまたは繰り出しを行うためのウインチ24と、旋回台21の前側に設けられ、車両10の走行およびクレーン装置20による作業に関する操作を行うための運転キャブ25と、を備えている。
旋回台21は、ボールベアリング式またはローラベアリング式の旋回サークル21aを介して車両10に対して旋回自在に設けられ、油圧式の旋回モータ21b(図2)によって旋回する。
ブーム22は、複数のブーム部材22a,22b,22c,22dからなり、最先端側のブーム部材22dを除く各ブーム部材22a,22b,22cの内部に先端側に隣り合うブーム部材22b,22c,22dが収納可能なテレスコープ式に構成されている。最基端側のブーム部材22aは、基端部が旋回台21のブラケット21cに揺動自在に連結されている。ブーム部材22aとブラケット21cとの間には、油圧式の起伏シリンダ22eが連結されており、起伏シリンダ22eの伸縮動作によってブーム22を起伏させる。また、最基端側のブーム部材22aの内部には、油圧式の伸縮シリンダ22f(図2)が設けられ、伸縮シリンダ22fの伸縮によってブーム22を伸縮させる。
ワイヤロープ23は、先端側にフックブロック23aが設けられ、フックブロック23aがブーム22の先端部から垂下される。フックブロック23aには吊荷を係止可能であり、フックブロック23aに係止された吊荷がブーム22の先端部から吊り下げられる。
ウインチ24は、ワイヤロープ23が巻き掛けられるドラム24aを有し、ドラム24aは油圧式のウインチモータ24b(図2)によって正逆回転可能に構成されている。
運転キャブ25は、旋回台21上のブラケット21cの側方に設けられ、旋回台21と共に旋回する。
各ジャッキシリンダ13、旋回モータ21b、起伏シリンダ22e、伸縮シリンダ22fおよびウインチモータ24b等のアクチュエータは、作動油の供給や排出によって作動する。各アクチュエータを作動させる作動油は、図2に示す油圧供給装置30によって供給される。
油圧供給装置30は、車両10走行用のエンジンEの動力を取り出すためのPTO(パワーテイクオフ)機構31と、PTO機構31によって取り出されたエンジンEの動力によって駆動する油圧ポンプ32と、油圧ポンプ32から吐出された作動油の流れを制御するためのコントロールバルブユニット33と、を備え、これらは作動油回路34に接続されている。
コントロールバルブユニット33は、各アクチュエータに対応する複数のコントロールバルブを有し、各コントロールバルブが操作レバーや操作ペダル等の操作部33aによって操作可能である。
また、移動式クレーン1は、図3に示すように、例えば、低外気温の環境下における運転を開始する場合等、移動式クレーン1を構成する加熱が必要な加熱対象部を加熱するための熱媒体としての温水が流通する熱媒体流路としての温水回路40を備えている。
温水回路40には、流通する温水を加熱するための加熱源としてのウォーターヒータ41と、油圧供給装置30に用いられる作動油が蓄えられる加熱対象部としての作動油タンク42と、エンジンEから排出される燃焼ガスを浄化するための加熱対象部としてのSCR(選択還元型触媒)43と、エンジンEの始動やライト等に電力を供給するための加熱対象部としてのバッテリ44と、加熱対象部としての運転キャブ25内の空気と温水とを熱交換させるための熱交換器45と、加熱源または加熱対象部としてのエンジンEと、が接続されている。
ウォーターヒータ41は、軽油を燃焼させることにより温水回路40を流通する温水を加熱するためのヒータ部41aと、温水回路40に温水を流通させるためのポンプ部41bと、を有している。
作動油タンク42には、温水回路40の温水が流通する熱交換器部が設けられ、温水と作動油とが熱交換可能に構成されている。
SCR43は、例えば、尿素水を燃焼ガス中に噴射することによって、燃焼ガス中に含まれる窒素酸化物を窒素と水に還元する尿素SCRである。尿素SCRは、尿素水が凝固すると質素酸化物を窒素と水に還元することができなくなることから、所定温度以上の温度での使用が要求される。SCR43には、温水回路40の温水が流通する熱交換部が設けられ、温水とSCR43とが熱交換可能に構成されている。
バッテリ44は、例えば、リチウムイオンバッテリからなり、要求される性能を保証するために、所定温度以上の温度での使用が要求される。バッテリ44には、温水回路40の温水が流通する熱交換部が設けられ、温水とバッテリ44とが熱交換可能に構成されている。
熱交換器45は、ロータリージョイント46を介して温水回路40に接続され、運転キャブ25内に設けられている。熱交換器45には、運転キャブ25内の空気と熱交換させるための送風機45aが設けられている。
エンジンEは、ウォータージャケット部分に温水回路が接続されている。また、エンジンEには、エンジンEの駆動と連動し、温水回路40に温水を流通させるためのポンプ47が設けられている。
ウォーターヒータ41の温水の吐出側には、温水の流通方向上流側から順に、作動油タンク42、SCR43、エンジンE、バッテリ44、熱交換器45が、互いに直列に接続されており、熱交換器45の温水の吐出側がウォーターヒータ41の温水の吸入側に接続されている。また、温水回路40には、作動油タンク42、SCR43、エンジンE、バッテリ44および熱交換器45をそれぞれバイパスする第1〜第5バイパス流路40a,40b,40c,40d,40e(以降、40a〜40eと記載する)と、各加熱対象部と各バイパス流路40a〜40eとを切換えるための第1〜第5三方弁48a,48b,48c,48d,48e(以降、48a〜48eと記載する)と、が設けられている。また、温水回路40のポンプ47の吐出側には、流路を開閉するための開閉弁48fが設けられている。開閉弁48fは、温水回路40の温水が低温の場合に、エンジンEの駆動によってエンジンE側からエンジンE以外の加熱対象部側に温水が流通することを防止するためのものである。
また、移動式クレーン1は、図3に示すように、温水回路40の温水流路やウォーターヒータ41の運転を制御するためのコントローラ50を備えている。
コントローラ50は、CPU、ROM、RAM等から構成されている。コントローラ50は、入力側に接続された装置からの入力信号を受信すると、CPUが、入力信号に基づいてROMに記憶されたプログラムを読み出すとともに、入力信号によって検出された状態をRAMに記憶したり、出力側に接続された装置に出力信号を送信したりする。
コントローラ50の出力側には、図3に示すように、ウォーターヒータ41、ポンプ47、第1〜第5三方弁48a〜48e、開閉弁48fが接続されている。
また、コントローラ50の入力側には、作動油タンク42、SCR43、エンジンE、バッテリ44、運転キャブ25内およびウォーターヒータ41の吸入温水のそれぞれの温度を検出するための第1〜第6温度検出器49a,49b,49c,49d,49e,49f(以降、49a〜49fと記載する)、温水回路40の温水流路やウォーターヒータ41の運転を使用者が設定するための設定入力部51が接続されている。
コントローラ50では、例えば、設定入力部51への入力によって温水回路40を、エンジンEから排出される熱を利用する運転キャブ25内の暖房を目的とした「通常回路」と、エンジンEの停止時にエンジンEを事前に加熱する所謂プレヒートを目的とした「エンジンスタート優先回路」と、エンジンEの停止時における運転キャブ25内の暖房を目的とした「暖房優先回路」と、エンジンEの停止時における作動油の温度の上昇を目的とした「作業優先回路」と、に設定可能である。
以上のように構成された作業機械としての移動式クレーン1において、温水回路40が「通常回路」に設定されると、コントローラ50は、通常回路制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1)
ステップS1においてCPUは、温水回路40を「通常回路」とする設定がされたか否かを判定する。「通常回路」とする設定がされたと判定した場合にはステップS2に処理を移し、「通常回路」とする設定がされたと判定しなかった場合にはステップS1の処理を繰り返す。
(ステップS2)
ステップS1において温水回路40を「通常回路」とする設定がされた場合に、ステップS2においてCPUは、第5三方弁48eを熱交換器45側に設定し、ステップS3に処理を移す。
(ステップS3)
ステップS3においてCPUは、運転キャブ25内の温度(第5温度検出器49eの検出温度)が所定温度以下か否かを判定する。運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定した場合にはステップS4に処理を移し、運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS5に処理を移す。
ここでは、運転キャブ25内の温度(第5温度検出器49eの検出温度)の代わりに、ウォーターヒータ41の吸入温水の温度(第6温度検出器49fの検出温度)が所定温度以下か否かを判定するようにしてもよい。
(ステップS4)
ステップS3において運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定した場合に、ステップS4においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aおよびポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「閉」に設定してステップS3に処理を戻す。
(ステップS5)
ステップS3において運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定しなかった場合に、ステップS5においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aを停止してポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「開」に設定し、第3三方弁48cをエンジンE側に設定してステップS3に処理を戻す。
また、使用者によって温水回路40が「エンジンスタート優先回路」に設定されると、コントローラ50は、エンジンスタート優先回路制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS11)
ステップS11においてCPUは、温水回路40を「エンジンスタート優先回路」とする設定入力部51の操作がされたか否かを判定する。「エンジンスタート優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定した場合にはステップS12に処理を移し、「エンジンスタート優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定しなかった場合にはエンジンスタート優先回路制御処理を終了する。
(ステップS12)
ステップS11において温水回路40を「エンジンスタート優先回路」とする設定入力部51の操作がされた場合に、ステップS12においてCPUは、エンジンEが停止しているか否かを判定する。エンジンEが停止していると判定した場合にはステップS13に処理を移し、エンジンEが停止していると判定しなかった場合にはエンジンスタート優先回路制御処理を終了する。
(ステップS13)
ステップS12においてエンジンEが停止していると判定した場合に、ステップS13においてCPUは、第3三方弁48cをエンジンE側に設定し、開閉弁48fを「開」に設定し、ステップS14に処理を移す。
(ステップS14)
ステップS14においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aおよびポンプ部41bを運転し、ステップS15に処理を移す。
(ステップS15)
ステップS15においてCPUは、エンジンEが始動したか否かを判定する。エンジンEが始動したと判定した場合にはステップS16に処理を移し、エンジンEが始動したと判定しなかった場合にはステップS15の処理を繰り返す。
(ステップS16)
ステップS15においてエンジンEが始動したと判定した場合に、ステップS16においてCPUは、温水回路40を「通常回路」に設定し、エンジンスタート優先回路制御処理を終了する。
また、使用者によって温水回路40が「暖房優先回路」に設定されると、コントローラ50は、暖房優先回路制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS21)
ステップS21においてCPUは、温水回路40を「暖房優先回路」とする設定入力部51の操作がされたか否かを判定する。「暖房優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定した場合にはステップS22に処理を移し、「暖房優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定しなかった場合には暖房優先回路制御処理を終了する。
(ステップS22)
ステップS21において温水回路40を「暖房優先回路」とする設定入力部51の操作がされた場合に、ステップS22においてCPUは、エンジンEが停止しているか否かを判定する。エンジンEが停止していると判定した場合にはステップS23に処理を移し、エンジンEが停止していると判定しなかった場合には暖房優先回路制御処理を終了する。
(ステップS23)
ステップS22においてエンジンEが停止していると判定した場合に、ステップS23においてCPUは、第5三方弁48eを熱交換器45側に設定し、ステップS24に処理を移す。
(ステップS24)
ステップS24においてCPUは、運転キャブ25内の温度(第5温度検出器49eの検出温度)が所定温度以下か否かを判定する。運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定した場合にはステップS25に処理を移し、運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS26に処理を移す。
ここでは、運転キャブ25内の温度(第5温度検出器49eの検出温度)の代わりに、ウォーターヒータ41の吸入温水の温度(第6温度検出器49fの検出温度)が所定温度以下か否かを判定するようにしてもよい。
(ステップS25)
ステップS24において運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定した場合に、ステップS25においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aおよびポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「閉」に設定してステップS27に処理を移す。
(ステップS26)
ステップS24において運転キャブ25内の温度が所定温度以下と判定しなかった場合に、ステップS26においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aを停止してポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「開」に設定し、第3三方弁48cをエンジンE側に設定してステップS27に処理を移す。
(ステップS27)
ステップS27においてCPUは、エンジンEが始動したか否かを判定する。エンジンEが始動したと判定した場合にはステップS28に処理を移し、エンジンEが始動したと判定しなかった場合にはステップS24に処理を戻す。
(ステップS28)
ステップS27においてエンジンEが始動したと判定した場合に、ステップS28においてCPUは、温水回路40を「通常回路」に設定し、暖房優先回路制御処理を終了する。
また、使用者によって温水回路40が「作業優先回路」に設定されると、コントローラ50は、作業優先回路制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS31)
ステップS31においてCPUは、温水回路40を「作業優先回路」とする設定入力部51の操作がされたか否かを判定する。「作業優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定した場合にはステップS32に処理を移し、「作業優先回路」とする設定入力部51の操作がされたと判定しなかった場合には作業優先回路制御処理を終了する。
(ステップS32)
ステップS31において温水回路40を「作業優先回路」とする設定入力部51の操作がされた場合に、ステップS32においてCPUは、エンジンEが停止しているか否かを判定する。エンジンEが停止していると判定した場合にはステップS33に処理を移し、エンジンEが停止していると判定しなかった場合には作業優先回路制御処理を終了する。
(ステップS33)
ステップS32においてエンジンEが停止していると判定した場合に、ステップS33においてCPUは、第1三方弁48aを作動油タンク42側に設定し、ステップS34に処理を移す。
(ステップS34)
ステップS34においてCPUは、作動油の温度(第1温度検出器49aの検出温度)が所定温度以下か否かを判定する。作動油の温度が所定温度以下と判定した場合にはステップS35に処理を移し、作動油の温度が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS38に処理を移す。
(ステップS35)
ステップS34において作動油の温度が所定温度以下と判定した場合に、ステップS35においてCPUは、ウォーターヒータ41の吸入温水の温度(第6温度検出器49fの検出温度)が所定温度以下か否かを判定する。ウォーターヒータ41の吸入温水の温度が所定温度以下と判定した場合にはステップS36に処理を移し、ウォーターヒータ41の吸入温水の温度が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS37に処理を移す。
(ステップS36)
ステップS35においてのウォーターヒータ41の吸入温水の温度が所定温度以下と判定した場合に、ステップS36においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aおよびポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「閉」に設定し、ステップS38に処理を移す。
(ステップS37)
ステップS35においてウォーターヒータ41の吸入温水の温度が所定温度以下と判定しなかった場合に、ステップS37においてCPUは、ウォーターヒータ41のヒータ部41aを停止してポンプ部41bを運転し、開閉弁48fを「開」に設定し、第3三方弁48cをエンジンE側に設定してステップS38に処理を移す。
ここでは、
(ステップS38)
ステップS38においてCPUは、エンジンEが始動したか否かを判定する。エンジンEが始動したと判定した場合にはステップS39に処理を移し、エンジンEが始動したと判定しなかった場合にはステップS34に処理を戻す。
(ステップS39)
ステップS38においてエンジンEが始動したと判定した場合に、ステップS39においてCPUは、温水回路40を「通常回路」に設定し、作業優先回路制御処理を終了する。
また、温水回路40が、「通常回路」、「エンジンスタート優先回路」、「暖房優先回路」および「作業優先回路」のいずれかに設定されている状態で、SCR43の温度(第2温度検出器49bの検出温度)が所定温度以下の場合に、コントローラ50は、SCR加熱制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS41)
ステップS41においてCPUは、SCR43が所定温度以下か否かを判定する。SCR43が所定温度以下と判定した場合にはステップS42に処理を移し、SCR43が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS43に処理を移す。
(ステップS42)
ステップS41においてSCR43が所定温度以下と判定した場合に、ステップS42においてCPUは、第2三方弁48bをSCR43側に設定し、SCR加熱制御処理を終了する。
ここで、SCR43は温水回路40を流通する温水によって加熱されるが、SCR43を確実に加熱するためにウォーターヒータ41のヒータ部41aを運転するようにしてもよい。
(ステップS43)
ステップS41においてSCR43が所定温度以下と判定しなかった場合に、ステップS43においてCPUは、第2三方弁48bをバイパス側に設定し、SCR加熱制御処理を終了する。
また、温水回路40が、「通常回路」、「エンジンスタート優先回路」、「暖房優先回路」および「作業優先回路」のいずれかに設定されている状態で、バッテリ44の温度(第4温度検出器49dの検出温度)が所定温度以下の場合に、コントローラ50は、バッテリ加熱制御処理を行う。このときのコントローラ50の動作を図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS51)
ステップS51においてCPUは、バッテリ44が所定温度以下か否かを判定する。バッテリ44が所定温度以下と判定した場合にはステップS52に処理を移し、バッテリ44が所定温度以下と判定しなかった場合にはステップS53に処理を移す。
(ステップS52)
ステップS51においてバッテリ44が所定温度以下と判定した場合に、ステップS52においてCPUは、第4三方弁48dをバッテリ44側に設定し、バッテリ加熱制御処理を終了する。
ここで、バッテリ44は温水回路40を流通する温水によって加熱されるが、バッテリ44を確実に加熱するためにウォーターヒータ41のヒータ部41aを運転するようにしてもよい。
(ステップS53)
ステップS51においてバッテリ44が所定温度以下と判定しなかった場合に、ステップS53においてCPUは、第4三方弁48dをバイパス側に設定し、バッテリ加熱制御処理を終了する。
このように、本実施形態の作業機械としての移動式クレーン1によれば、温水が流通可能な温水回路40と、温水回路40に温水を流通させるとともに、温水回路40を流通する温水を加熱するためのウォーターヒータ41と、加熱対象部としての作動油タンク42、SCR43、バッテリ44、熱交換器45およびエンジンEにそれぞれ設けられた熱交換部と、を備え、複数の熱交換部から一部の熱交換部を選択して温水を流通させている。これにより、使用者によって選択された加熱対象部のみを加熱することができるので、全ての加熱対象部を加熱する場合と比較して、短時間で必要な加熱対象部を加熱することが可能となる。
また、使用者による温水回路40の選択にかかわらず、所定の加熱対象部の熱交換部に熱媒体を流通させている。これにより、移動式クレーン1の動作に必要な加熱対象部を確実に加熱することができる。
また、第1〜第6温度検出器49a〜49fの検出温度に基づいて対応する熱交換部への温水の流通の開始または温水の流通の停止を切換えている。これにより、不必要な加熱対象部の加熱を防止することが可能となるので、エネルギー消費量を低減することが可能となる。
また、車両の走行に係る加熱対象部に対応する熱交換部に優先的に温水を流通させている。これにより、走行不能となる不具合の発生を防止することが可能となる。
また、温水回路40の温水によって運転キャブ25内の空気を加熱するようにしている。これにより、アイドリングストップ機能によってエンジンEが停止した場合においても、ウォーターヒータ41によって運転キャブ25内の暖房を行うことができる。また、エンジンEの駆動時には、エンジンEの排出した熱およびウォーターヒータ41の熱によって運転キャブ25内が暖房されることから、暖房能力を向上させることが可能となる。
なお、前記実施形態では、作業機械として移動式クレーン1を示したが、アイドリングストップ機能を有するエンジンで駆動する作業機械であれば、高所作業車や掘削機等の作業機械に対しても本発明を適用可能である。
また、前記実施形態では、加熱対象部を使用者の選択によって加熱するようにしたものを示したが、各加熱対象部を各加熱対象部に設けけられた温度検出器に基づいてそれぞれ加熱を行ったり、加熱を停止したりしてもよい。
また、コントローラ50にタイマ機能を設け、所定時刻に選択した温水回路40の回路において、加熱対象部の加熱を開始するようにしてもよい。この場合、事前に加熱対象部を加熱しておくことが可能となることから、使用者が直ちに作業機械を使用することが可能となる。
1…移動式クレーン、20…クレーン装置、25…運転キャブ、40…温水回路、41…ウォーターヒータ、41a…ヒータ部、41b…ポンプ部、42…作動油タンク、43…SCR、44…バッテリ、45…熱交換器、48a〜48e…第1〜第5三方弁、49a〜49f…第1〜第6温度検出器、50…コントローラ、51…設定入力部、E…エンジン。

Claims (5)

  1. 走行体に所定の作業を行う作業装置が設けられた作業機械であって、
    熱媒体が流通可能な熱媒体流路と、
    熱媒体流路に熱媒体を流通させるポンプと、
    熱媒体流路を流通する熱媒体を加熱する加熱手段と、
    走行体または作業装置を構成する複数の加熱対象部にそれぞれ設けられ、熱媒体を流通させることにより各加熱対象部と熱媒体とを熱交換させる熱交換部と、
    複数の熱交換部から一部の熱交換部を選択して熱媒体を流通させる熱媒体流通手段と、を備えた
    ことを特徴とする作業機械。
  2. 熱媒体流通手段による熱交換部の選択の有無にかかわらず、複数の熱交換部から所定の熱交換部に熱媒体を流通させる優先熱媒体流通手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 各加熱対象部の温度を検出する温度検出器と、
    各温度検出器の検出温度に基づいて対応する熱交換部への熱媒体の流通の開始または熱媒体の流通の停止を切換える流路切換手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械。
  4. 優先熱媒体流通手段によって熱媒体が流通する熱交換部は、走行体の走行に係る加熱対象部に対応する熱交換部である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の作業機械。
  5. 使用者が操作を行う加熱対象部としての運転キャブを備え、
    運転キャブの空気は、熱媒体流路を流通する熱媒体によって加熱される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の作業機械。
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