JP2004143948A - 蓄熱システムおよびその作動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関に備わる蓄熱システムにおいて、温水を効率的に回収できないことがある。
【解決手段】ECUは、アクセル開度の履歴を参照し、アクセル開度が小さいと判定した場合(S10のa)、内燃機関の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと推測し、温水回収開始温度を初期値から下げ(S12)、アクセル開度が平均的であると推定した場合(S10のb)、回収開始温度は初期値のままとし(S14)、アクセル開度が大きいと判定した場合(S10のc)、温水回収開始温度を初期値から上げる(S16)。
【選択図】 図2
【解決手段】ECUは、アクセル開度の履歴を参照し、アクセル開度が小さいと判定した場合(S10のa)、内燃機関の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと推測し、温水回収開始温度を初期値から下げ(S12)、アクセル開度が平均的であると推定した場合(S10のb)、回収開始温度は初期値のままとし(S14)、アクセル開度が大きいと判定した場合(S10のc)、温水回収開始温度を初期値から上げる(S16)。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排熱を回収する技術に関する。本発明は、特に内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する蓄熱システムおよびその作動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の排熱を利用する技術として、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収し、車両の暖房や内燃機関の始動時の予熱に利用する蓄熱システムが知られている。
【0003】
そのような蓄熱システムにおいて、効率よく冷却水を回収する技術として、内燃機関の負荷に応じて温水を回収する温度を変更する技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術において、蓄熱タンクに温水を回収する際に、その蓄熱タンクから流出する温水の温度に応じて、その温水を回収する経路を選択し、ラジエタを備える経路、もしくはその経路を迂回させる経路とのいずれかに流れる冷却水を蓄熱タンクに回収する。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−71839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓄熱タンクに温水を回収する条件は、内燃機関の冷却水の温度によって定められているため、常に一定の制御が行われ、温水の回収の最適化に改善の余地がある。
【0006】
本発明は、こうした状況に鑑みなされたものであって、その目的は、内燃機関が発生する熱を効率よく回収する技術を提供することにある。また別の目的は、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する条件の設定を改善する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は内燃機関の蓄熱システムに関する。この蓄熱システムは、内燃機関が搭載される車両の走行履歴または走行状態の履歴を取得する走行履歴取得部と、内燃機関の排熱を熱エネルギとして蓄える蓄熱器へ、その熱エネルギを蓄えるための制御をなす制御部と、走行履歴または走行状態の履歴に応じて熱エネルギを蓄熱器へ蓄える際の条件を設定する回収条件設定部と、を有する。
【0008】
ここで走行状態の履歴とは、内燃機関の冷却水の温度、または冷却水の温度上昇に影響を与える要素、例えばアクセルの操作、内燃機関の回転速度など車両に依存する物理量と、外気温や傾斜など車両が走行する環境を示す物理量がある。これら要素の履歴を一つもしくは複数を記録し、温水を回収開始する温度(以下、単に「温水回収開始温度」とも言う)に反映させる。
【0009】
本発明の別の態様は、内燃機関の蓄熱システムの作動方法に関する。この作動方法は、車両の走行中に当該車両に搭載された内燃機関を冷却する流体の温度上昇に関連する走行パラメータを算出して記録し、記録された走行パラメータをもとに、次回の走行時を目的として、内燃機関が備える蓄熱器へ前述の流体を回収するための条件を設定する。
【0010】
以上、装置を方法またはプログラムとして、また方法を装置またはプログラムとして表現したものも本発明として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、内燃機関の冷却水を温水として蓄熱タンクに回収する条件を車両の走行状態の履歴に応じて変更する。特に運転者のアクセル開度や、冷却水の温度履歴、内燃機関の回転数の履歴を記録し、その記録をもとに温水回収開始温度を変更する。これにより、内燃機関に対する負荷が小さく冷却水の温度があまり上昇しない運転がなされる場合、温水回収開始温度を低く設定し、確実に温水の回収を行う。また、内燃機関に対する負荷が大きく冷却水の温度が比較的高くなる運転がなされる場合、温水回収開始温度を高く設定することでより温かい温水の回収が実現できる。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄熱システムが備わる内燃機関1とその冷却水循環系の概略構成を示す。この内燃機関1は車両に設けられ、電動機と組み合わされてハイブリッド駆動装置を構成してもよい。冷却水循環系は、内燃機関1を冷却する機関冷却システムとして機能するだけでなく、内燃機関1により温められた冷却水を蓄える蓄熱システム、および車内を暖房するヒータシステムとしても機能する。冷却水の流路は、電子制御装置(以下、「ECU」と表記する)30により制御される。ECU30は、図示のごとく単一の構成であってもよいが、空調装置などの用途にそれぞれ特化した複数の構成として存在してもよい。
【0013】
内燃機関1はその内部に冷却水通路2を有し、冷却水通路2の上流側は循環ポンプ3の吐出口に接続される。一般に循環ポンプ3は機械式で、内燃機関1のクランクシャフト(図示せず)によって駆動される。なお、循環ポンプ3の構造は任意に定めることができ、冷却水の循環効率の観点から電動式に構成されてもよい。
【0014】
機関冷却システムは、循環ポンプ3およびラジエタ5を含んで構成される。サーモスタット弁8は、冷却水温度に応じて循環ポンプ3の吸込み口の接続先を切り換える。冷却水温度が所定値以上のとき、サーモスタット弁8は循環ポンプ3の吸込み口をラジエタ戻し管路6に接続する。このとき冷却水は、循環ポンプ3から冷却水通路2、ラジエタ導入管路4、ラジエタ5、ラジエタ戻し管路6およびポンプ導入管路7を通る流路を循環する。なお、吸気絞り弁21のハウジングが分岐管路20に設けられており、高温の冷却水により温められる。一方、冷却水温度が低いときは、サーモスタット弁8が循環ポンプ3の吸込み口をバイパス管路9に接続し、冷却水が循環ポンプ3から冷却水通路2、バイパス管路9およびポンプ導入管路7を通る流路を循環する。
【0015】
蓄熱システムは、蓄熱タンク17および蓄熱用ポンプ18を含んで構成される。蓄熱タンク17の入口が、温水回収管路23、第1共通管路16を経て内燃機関1側に連結し、また出口が温水排出管路22、三方向切換弁13、第2共通管路12を経て内燃機関1側に連結する。機関水温センサ10が冷却水通路2の冷却水温度を検出し、蓄熱水温センサ19が蓄熱タンク17の出口付近の冷却水温度を検出する。検出結果はECU30に伝達される。
【0016】
冷却水通路2の冷却水温度が所定値、例えば80℃を超えると、ECU30は三方向切換弁13を制御して第2共通管路12、ヒータ用管路14および温水排出管路22を連通させ、蓄熱用ポンプ18を作動する。冷却水通路2で温められた冷却水は、ラジエタ導入管路4、ラジエタ5、ラジエタ戻し管路6、第1共通管路16および温水回収管路23を通って蓄熱タンク17に貯留される。温水の回収流路は、これに限定するものではなく、例えばラジエタ5を通らない流路を新たに設けてもよい。
【0017】
内燃機関1の冷温始動時、内燃機関1を温めるために、蓄熱タンク17に貯留する温水を、温水排出管路22および第2共通管路12を経て内燃機関1に供給する。このときECU30は、三方向切換弁13を制御して温水排出管路22および第2共通管路12を連通させ、蓄熱用ポンプ18を作動する。この温水は、内燃機関1のシリンダヘッド部に供給されて、吸気ポートまたは燃焼室を優先的に暖機することが好ましい。
【0018】
ヒータシステムは、ヒータ11およびヒータ用ポンプ15を含んで構成される。車内の暖房時、冷却水通路2において温められた冷却水を第2共通管路12およびヒータ用管路14を経てヒータ11に供給する。このときECU30が、三方向切換弁13を制御して第2共通管路12およびヒータ用管路14を連通させ、ヒータ用ポンプ15を作動する。この冷却水は第1共通管路16およびポンプ導入管路7を経て冷却水通路2に戻される。なお、内燃機関1の冷温時に車内を暖房する場合、ECU30が三方向切換弁13を制御して温水排出管路22とヒータ用管路14を連通させ、蓄熱タンク17に貯留された温水をヒータ11に供給してもよい。ヒータ用ポンプ15は、内燃機関1が自律的に一時停止するような車両に搭載される場合、電動式として設けられるのが望ましい。
【0019】
クランクポジションセンサ44はクランクシャフト近傍に設けられ、信号歯を備えクランクシャフトに設けらたロータを計測し、クランク回転信号を検出しECU30に伝達する。ECU30は、伝達されたクランク回転信号をもとに内燃機関の回転速度を算出する。また車速センサ40がドライブシャフト(図示せず)近傍に設けられ、信号歯を備えドライブシャフトの外周部に設けられたロータを計測し、車輪の回転数を検出し、その結果をECU30に伝達する。ECU30は、伝達された車輪の回転数をもとに車輪速度を算出し、車両速度を推定する。また、アクセルポジションセンサ42は、アクセルペダルの踏み加減、つまりアクセル開度を電気信号に変更しECU30に伝達する。
【0020】
ECU30は、さらに取得したアクセル開度、冷却水の温度、内燃機関1の回転速度、車両速度の履歴を記録し、その履歴を次回以降の車両走行時における温水回収開始温度の設定に反映させる。ここでECU30が温水回収開始温度の設定に反映させるアクセル操作は、アクセル開速度であってもよいし、アクセル開度とアクセル開速度の組み合わせであってもよい。同様に、ECU30が温水回収開始温度の設定に反映させる回転速度および車両速は、それらの加速度であってもよいし、それら速度と加速度の組み合わせであってもよい。
【0021】
例えば、アクセル操作が丁寧な運転者によって運転されている場合、一般にアクセルポジションセンサ42が検出するアクセル開度およびアクセル開速度は小さい。その結果、消費燃料が少なくなり内燃機関1の冷却水の温度は上昇しづらい傾向がある。この場合、温水を回収開始する温度を低くめに設定し、あまり高い温度の冷却水が期待できない状況下においてもある程度満足できる程度の温水の回収を行う。一方、アクセル操作が粗い場合、一般には燃料消費が多くなり内燃機関1の冷却水の温度は高くなる傾向がある。そこで、より温度の高い温水を回収するために、温水回収開始温度を高く設定する。これにより、何回も回収動作を行うことなく、可能な限りの高い温度の冷却水を回収できる。
【0022】
また、ECU30は前回の走行時の履歴のみを参照してもよいし、過去に蓄積した履歴を参照してもよい。さらにまた、蓄積した履歴を参照し温水回収開始温度の設定に利用する場合、対象とする履歴を例えば「過去1ヶ月」や、「過去10回の走行」のように期間を限定してもよい。さらにまた、一回の走行で複数回、例えば3回の温水回収が設定されている場合、最初の温水回収開始温度のみを変更してもよいし、全ての温水回収の開始温度を変更してもよい。例えば温水回収開始温度を5℃下げる場合、初期値が80℃であれば、全て75℃に設定してもよいし、温水回収開始温度を順に、75℃、80℃、80℃のように1回目の温水回収開始温度のみを下げてもよい。
【0023】
図2は、温水回収開始温度をアクセル操作の履歴に応じて設定する手順を示す。ここでは、温水回収開始温度の初期値は80℃に設定されていると仮定する。ECU30は、アクセル開度の履歴を参照し、アクセル開度が小さいと判定した場合(S10のa)、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと推測し、温水回収開始温度を初期値の80℃から例えば5℃下げて75℃に設定する(S12)。ECU30がアクセル開度が中程度、つまり平均的であると推定した場合(S10のb)、回収開始温度は変更せずに初期値のままとする(S14)。ECU30が、アクセル開度が大きいと判定した場合(S10のc)、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が高いと推測し温水回収開始温度を初期値の80℃から5℃だけ上げ85℃に設定する(S16)。
【0024】
同様に、温水回収開始温度を内燃機関1の回転速度の履歴に応じて設定するケースでは、ECU30は、内燃機関1の回転速度の履歴を参照し、回転速度が低いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から下げ、回転速度が平均的であると判定した場合、回収開始温度を初期値のままとし、さらに、回転速度が高いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から上げる。
【0025】
同様に、温水回収温度を車両速度の履歴に応じて設定するケースでは、ECU30は、車両速度の履歴を参照し、車両速度が低いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から下げ、車両速度が平均的であると判定した場合、回収開始温度を初期値のままとし、車両速度が高いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から上げる。
【0026】
温水回収開始温度を内燃機関1の冷却水の温度履歴に応じて設定するケースも同様に、ECU30は、内燃機関1の冷却水の温度履歴を参照し、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと判定した場合、温水回収開始温度の初期値を下げる。内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が中程度であると判定した場合、温水回収開始温度は初期値とする。さらに、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が高いと判定した場合、温水回収開始温度の初期値を上げる。
【0027】
ECU30は複数の履歴を組み合わせて温水回収開始温度の設定に反映させてもよい。例えば、アクセル開度の履歴と内燃機関1の回転速度の履歴を参照する。その際、それぞれの履歴に応じて上下させる温度の変更幅を異なる設定としてもよい。例えば、アクセル開度の履歴を参照することにより決定される温度の変更幅を5℃とし、内燃機関1の回転速度の履歴を参照することにより決定される温度の変更幅は2℃にする。
【0028】
この場合、温水回収開始温度はアクセル開度が小さいと判定された場合、5℃下げられ、さらに内燃機関1の回転速度が低いと判定された場合、さらに2℃下げられ、計7℃下がり初期値が80℃であれば73℃になる。
【0029】
ECU30が温水回収開始温度を設定する際に参照する履歴として、例えば、外気温センサを有する車両であれば外気温の状況変化の履歴がある。つまり、車両の運転中に内燃機関1の冷却水の温度変化が推定できる物理量であれば、その種類は問わない。
【0030】
以上、実施の形態によれば、走行状態や走行環境の履歴に応じて学習制御ができるため内燃機関の冷却水を効率よく回収できる。内燃機関の冷却水の温度があまり上昇しない運転がなされる車両であれば、ある程度満足できる程度の温水の回収が実現できる。また、冷却水の温度が高くなる運転がなされる車両であれば、より高い温度の温水を回収できる。
【0031】
さらに、基準加速度と車速センサから算出した実際の加速度とを比較することで登坂路および降坂路の判定を行い変速機の変速制御を行う車両がある。このような車両であれば、その登坂路および降坂路の判定の履歴を利用して温水回収開始温度を変更してもよい。このように、運転者の操作履歴から温水回収開始温度を設定するだけでなく、車両の走行環境を推定し、温水の回収開始温度が設定されてもよい。また、ナビゲーションシステムを有する車両では、走行履歴、つまりナビゲーションシステムにおいて取得された走行ルート、設定された目的地や出発地などの情報に応じて過去の履歴とあわせて、回収開始温度を設定することもできる。
【0032】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、機関が発生する熱を効率よく回収できる。また別の観点では、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する条件を適切に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る蓄熱システムが備わる内燃機関とその冷却水循環系の概略構成を示す図である。
【図2】温水回収開始温度をアクセル操作の履歴に応じて設定する制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関、 2 冷却水通路、 10 機関水温度センサ、 11 ヒータ、 13 三方向切替弁、 17 蓄熱タンク、 19 蓄熱水温センサ、 30 電子制御装置、 40 車速センサ、 42 アクセルポジションセンサ、 44 クランクポジションセンサ。
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の排熱を回収する技術に関する。本発明は、特に内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する蓄熱システムおよびその作動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の排熱を利用する技術として、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収し、車両の暖房や内燃機関の始動時の予熱に利用する蓄熱システムが知られている。
【0003】
そのような蓄熱システムにおいて、効率よく冷却水を回収する技術として、内燃機関の負荷に応じて温水を回収する温度を変更する技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術において、蓄熱タンクに温水を回収する際に、その蓄熱タンクから流出する温水の温度に応じて、その温水を回収する経路を選択し、ラジエタを備える経路、もしくはその経路を迂回させる経路とのいずれかに流れる冷却水を蓄熱タンクに回収する。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−71839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓄熱タンクに温水を回収する条件は、内燃機関の冷却水の温度によって定められているため、常に一定の制御が行われ、温水の回収の最適化に改善の余地がある。
【0006】
本発明は、こうした状況に鑑みなされたものであって、その目的は、内燃機関が発生する熱を効率よく回収する技術を提供することにある。また別の目的は、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する条件の設定を改善する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は内燃機関の蓄熱システムに関する。この蓄熱システムは、内燃機関が搭載される車両の走行履歴または走行状態の履歴を取得する走行履歴取得部と、内燃機関の排熱を熱エネルギとして蓄える蓄熱器へ、その熱エネルギを蓄えるための制御をなす制御部と、走行履歴または走行状態の履歴に応じて熱エネルギを蓄熱器へ蓄える際の条件を設定する回収条件設定部と、を有する。
【0008】
ここで走行状態の履歴とは、内燃機関の冷却水の温度、または冷却水の温度上昇に影響を与える要素、例えばアクセルの操作、内燃機関の回転速度など車両に依存する物理量と、外気温や傾斜など車両が走行する環境を示す物理量がある。これら要素の履歴を一つもしくは複数を記録し、温水を回収開始する温度(以下、単に「温水回収開始温度」とも言う)に反映させる。
【0009】
本発明の別の態様は、内燃機関の蓄熱システムの作動方法に関する。この作動方法は、車両の走行中に当該車両に搭載された内燃機関を冷却する流体の温度上昇に関連する走行パラメータを算出して記録し、記録された走行パラメータをもとに、次回の走行時を目的として、内燃機関が備える蓄熱器へ前述の流体を回収するための条件を設定する。
【0010】
以上、装置を方法またはプログラムとして、また方法を装置またはプログラムとして表現したものも本発明として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、内燃機関の冷却水を温水として蓄熱タンクに回収する条件を車両の走行状態の履歴に応じて変更する。特に運転者のアクセル開度や、冷却水の温度履歴、内燃機関の回転数の履歴を記録し、その記録をもとに温水回収開始温度を変更する。これにより、内燃機関に対する負荷が小さく冷却水の温度があまり上昇しない運転がなされる場合、温水回収開始温度を低く設定し、確実に温水の回収を行う。また、内燃機関に対する負荷が大きく冷却水の温度が比較的高くなる運転がなされる場合、温水回収開始温度を高く設定することでより温かい温水の回収が実現できる。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄熱システムが備わる内燃機関1とその冷却水循環系の概略構成を示す。この内燃機関1は車両に設けられ、電動機と組み合わされてハイブリッド駆動装置を構成してもよい。冷却水循環系は、内燃機関1を冷却する機関冷却システムとして機能するだけでなく、内燃機関1により温められた冷却水を蓄える蓄熱システム、および車内を暖房するヒータシステムとしても機能する。冷却水の流路は、電子制御装置(以下、「ECU」と表記する)30により制御される。ECU30は、図示のごとく単一の構成であってもよいが、空調装置などの用途にそれぞれ特化した複数の構成として存在してもよい。
【0013】
内燃機関1はその内部に冷却水通路2を有し、冷却水通路2の上流側は循環ポンプ3の吐出口に接続される。一般に循環ポンプ3は機械式で、内燃機関1のクランクシャフト(図示せず)によって駆動される。なお、循環ポンプ3の構造は任意に定めることができ、冷却水の循環効率の観点から電動式に構成されてもよい。
【0014】
機関冷却システムは、循環ポンプ3およびラジエタ5を含んで構成される。サーモスタット弁8は、冷却水温度に応じて循環ポンプ3の吸込み口の接続先を切り換える。冷却水温度が所定値以上のとき、サーモスタット弁8は循環ポンプ3の吸込み口をラジエタ戻し管路6に接続する。このとき冷却水は、循環ポンプ3から冷却水通路2、ラジエタ導入管路4、ラジエタ5、ラジエタ戻し管路6およびポンプ導入管路7を通る流路を循環する。なお、吸気絞り弁21のハウジングが分岐管路20に設けられており、高温の冷却水により温められる。一方、冷却水温度が低いときは、サーモスタット弁8が循環ポンプ3の吸込み口をバイパス管路9に接続し、冷却水が循環ポンプ3から冷却水通路2、バイパス管路9およびポンプ導入管路7を通る流路を循環する。
【0015】
蓄熱システムは、蓄熱タンク17および蓄熱用ポンプ18を含んで構成される。蓄熱タンク17の入口が、温水回収管路23、第1共通管路16を経て内燃機関1側に連結し、また出口が温水排出管路22、三方向切換弁13、第2共通管路12を経て内燃機関1側に連結する。機関水温センサ10が冷却水通路2の冷却水温度を検出し、蓄熱水温センサ19が蓄熱タンク17の出口付近の冷却水温度を検出する。検出結果はECU30に伝達される。
【0016】
冷却水通路2の冷却水温度が所定値、例えば80℃を超えると、ECU30は三方向切換弁13を制御して第2共通管路12、ヒータ用管路14および温水排出管路22を連通させ、蓄熱用ポンプ18を作動する。冷却水通路2で温められた冷却水は、ラジエタ導入管路4、ラジエタ5、ラジエタ戻し管路6、第1共通管路16および温水回収管路23を通って蓄熱タンク17に貯留される。温水の回収流路は、これに限定するものではなく、例えばラジエタ5を通らない流路を新たに設けてもよい。
【0017】
内燃機関1の冷温始動時、内燃機関1を温めるために、蓄熱タンク17に貯留する温水を、温水排出管路22および第2共通管路12を経て内燃機関1に供給する。このときECU30は、三方向切換弁13を制御して温水排出管路22および第2共通管路12を連通させ、蓄熱用ポンプ18を作動する。この温水は、内燃機関1のシリンダヘッド部に供給されて、吸気ポートまたは燃焼室を優先的に暖機することが好ましい。
【0018】
ヒータシステムは、ヒータ11およびヒータ用ポンプ15を含んで構成される。車内の暖房時、冷却水通路2において温められた冷却水を第2共通管路12およびヒータ用管路14を経てヒータ11に供給する。このときECU30が、三方向切換弁13を制御して第2共通管路12およびヒータ用管路14を連通させ、ヒータ用ポンプ15を作動する。この冷却水は第1共通管路16およびポンプ導入管路7を経て冷却水通路2に戻される。なお、内燃機関1の冷温時に車内を暖房する場合、ECU30が三方向切換弁13を制御して温水排出管路22とヒータ用管路14を連通させ、蓄熱タンク17に貯留された温水をヒータ11に供給してもよい。ヒータ用ポンプ15は、内燃機関1が自律的に一時停止するような車両に搭載される場合、電動式として設けられるのが望ましい。
【0019】
クランクポジションセンサ44はクランクシャフト近傍に設けられ、信号歯を備えクランクシャフトに設けらたロータを計測し、クランク回転信号を検出しECU30に伝達する。ECU30は、伝達されたクランク回転信号をもとに内燃機関の回転速度を算出する。また車速センサ40がドライブシャフト(図示せず)近傍に設けられ、信号歯を備えドライブシャフトの外周部に設けられたロータを計測し、車輪の回転数を検出し、その結果をECU30に伝達する。ECU30は、伝達された車輪の回転数をもとに車輪速度を算出し、車両速度を推定する。また、アクセルポジションセンサ42は、アクセルペダルの踏み加減、つまりアクセル開度を電気信号に変更しECU30に伝達する。
【0020】
ECU30は、さらに取得したアクセル開度、冷却水の温度、内燃機関1の回転速度、車両速度の履歴を記録し、その履歴を次回以降の車両走行時における温水回収開始温度の設定に反映させる。ここでECU30が温水回収開始温度の設定に反映させるアクセル操作は、アクセル開速度であってもよいし、アクセル開度とアクセル開速度の組み合わせであってもよい。同様に、ECU30が温水回収開始温度の設定に反映させる回転速度および車両速は、それらの加速度であってもよいし、それら速度と加速度の組み合わせであってもよい。
【0021】
例えば、アクセル操作が丁寧な運転者によって運転されている場合、一般にアクセルポジションセンサ42が検出するアクセル開度およびアクセル開速度は小さい。その結果、消費燃料が少なくなり内燃機関1の冷却水の温度は上昇しづらい傾向がある。この場合、温水を回収開始する温度を低くめに設定し、あまり高い温度の冷却水が期待できない状況下においてもある程度満足できる程度の温水の回収を行う。一方、アクセル操作が粗い場合、一般には燃料消費が多くなり内燃機関1の冷却水の温度は高くなる傾向がある。そこで、より温度の高い温水を回収するために、温水回収開始温度を高く設定する。これにより、何回も回収動作を行うことなく、可能な限りの高い温度の冷却水を回収できる。
【0022】
また、ECU30は前回の走行時の履歴のみを参照してもよいし、過去に蓄積した履歴を参照してもよい。さらにまた、蓄積した履歴を参照し温水回収開始温度の設定に利用する場合、対象とする履歴を例えば「過去1ヶ月」や、「過去10回の走行」のように期間を限定してもよい。さらにまた、一回の走行で複数回、例えば3回の温水回収が設定されている場合、最初の温水回収開始温度のみを変更してもよいし、全ての温水回収の開始温度を変更してもよい。例えば温水回収開始温度を5℃下げる場合、初期値が80℃であれば、全て75℃に設定してもよいし、温水回収開始温度を順に、75℃、80℃、80℃のように1回目の温水回収開始温度のみを下げてもよい。
【0023】
図2は、温水回収開始温度をアクセル操作の履歴に応じて設定する手順を示す。ここでは、温水回収開始温度の初期値は80℃に設定されていると仮定する。ECU30は、アクセル開度の履歴を参照し、アクセル開度が小さいと判定した場合(S10のa)、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと推測し、温水回収開始温度を初期値の80℃から例えば5℃下げて75℃に設定する(S12)。ECU30がアクセル開度が中程度、つまり平均的であると推定した場合(S10のb)、回収開始温度は変更せずに初期値のままとする(S14)。ECU30が、アクセル開度が大きいと判定した場合(S10のc)、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が高いと推測し温水回収開始温度を初期値の80℃から5℃だけ上げ85℃に設定する(S16)。
【0024】
同様に、温水回収開始温度を内燃機関1の回転速度の履歴に応じて設定するケースでは、ECU30は、内燃機関1の回転速度の履歴を参照し、回転速度が低いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から下げ、回転速度が平均的であると判定した場合、回収開始温度を初期値のままとし、さらに、回転速度が高いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から上げる。
【0025】
同様に、温水回収温度を車両速度の履歴に応じて設定するケースでは、ECU30は、車両速度の履歴を参照し、車両速度が低いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から下げ、車両速度が平均的であると判定した場合、回収開始温度を初期値のままとし、車両速度が高いと判定した場合、温水回収開始温度を初期値から上げる。
【0026】
温水回収開始温度を内燃機関1の冷却水の温度履歴に応じて設定するケースも同様に、ECU30は、内燃機関1の冷却水の温度履歴を参照し、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が低いと判定した場合、温水回収開始温度の初期値を下げる。内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が中程度であると判定した場合、温水回収開始温度は初期値とする。さらに、内燃機関1の冷却水の温度のピーク値および平均値が高いと判定した場合、温水回収開始温度の初期値を上げる。
【0027】
ECU30は複数の履歴を組み合わせて温水回収開始温度の設定に反映させてもよい。例えば、アクセル開度の履歴と内燃機関1の回転速度の履歴を参照する。その際、それぞれの履歴に応じて上下させる温度の変更幅を異なる設定としてもよい。例えば、アクセル開度の履歴を参照することにより決定される温度の変更幅を5℃とし、内燃機関1の回転速度の履歴を参照することにより決定される温度の変更幅は2℃にする。
【0028】
この場合、温水回収開始温度はアクセル開度が小さいと判定された場合、5℃下げられ、さらに内燃機関1の回転速度が低いと判定された場合、さらに2℃下げられ、計7℃下がり初期値が80℃であれば73℃になる。
【0029】
ECU30が温水回収開始温度を設定する際に参照する履歴として、例えば、外気温センサを有する車両であれば外気温の状況変化の履歴がある。つまり、車両の運転中に内燃機関1の冷却水の温度変化が推定できる物理量であれば、その種類は問わない。
【0030】
以上、実施の形態によれば、走行状態や走行環境の履歴に応じて学習制御ができるため内燃機関の冷却水を効率よく回収できる。内燃機関の冷却水の温度があまり上昇しない運転がなされる車両であれば、ある程度満足できる程度の温水の回収が実現できる。また、冷却水の温度が高くなる運転がなされる車両であれば、より高い温度の温水を回収できる。
【0031】
さらに、基準加速度と車速センサから算出した実際の加速度とを比較することで登坂路および降坂路の判定を行い変速機の変速制御を行う車両がある。このような車両であれば、その登坂路および降坂路の判定の履歴を利用して温水回収開始温度を変更してもよい。このように、運転者の操作履歴から温水回収開始温度を設定するだけでなく、車両の走行環境を推定し、温水の回収開始温度が設定されてもよい。また、ナビゲーションシステムを有する車両では、走行履歴、つまりナビゲーションシステムにおいて取得された走行ルート、設定された目的地や出発地などの情報に応じて過去の履歴とあわせて、回収開始温度を設定することもできる。
【0032】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、機関が発生する熱を効率よく回収できる。また別の観点では、内燃機関の冷却水を蓄熱タンクに回収する条件を適切に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る蓄熱システムが備わる内燃機関とその冷却水循環系の概略構成を示す図である。
【図2】温水回収開始温度をアクセル操作の履歴に応じて設定する制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関、 2 冷却水通路、 10 機関水温度センサ、 11 ヒータ、 13 三方向切替弁、 17 蓄熱タンク、 19 蓄熱水温センサ、 30 電子制御装置、 40 車速センサ、 42 アクセルポジションセンサ、 44 クランクポジションセンサ。
Claims (8)
- 内燃機関が搭載される車両の走行履歴または走行状態の履歴を取得する走行履歴取得部と、
前記内燃機関の排熱を熱エネルギとして蓄える蓄熱器へ、前記熱エネルギを蓄えるための制御をなす制御部と、
前記走行履歴または走行状態の履歴に応じて前記熱エネルギを前記蓄熱器へ蓄える際の条件を設定する条件設定部と、
を有することを特徴とする内燃機関の蓄熱システム。 - 前記車両のアクセル開度を算出するアクセル開度算出手段をさらに有し、
前記走行履歴取得部は前記アクセル開度を前記走行状態の履歴として取得することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蓄熱システム。 - 前記内燃機関の回転速度を算出する回転速度算出手段をさらに有し、
前記走行履歴取得部は前記回転速度を前記走行状態の履歴として取得することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蓄熱システム。 - 前記流体の温度を算出する温度算出手段をさらに有し、
前記走行履歴取得部は前記流体の温度を前記走行状態の履歴として取得することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蓄熱システム。 - 内燃機関が搭載される車両に対する運転者の操作履歴を取得し、前記操作履歴に応じて、前記内燃機関が備える蓄熱器へ前記内燃機関の排熱を回収する条件を変更することを特徴とする内燃機関の蓄熱システムの作動方法。
- 内燃機関が搭載される車両の走行環境を所定のセンサの出力をもとに検出し、前記走行環境に応じて、前記内燃機関が備える蓄熱器へ前記内燃機関の排熱を熱エネルギとして蓄えるための制御を変更することを特徴とする内燃機関の蓄熱システムの作動方法。
- 車両の走行中に当該車両に搭載された内燃機関を冷却する流体の温度上昇に関連する走行パラメータを算出して記録し、
記録された前記走行パラメータをもとに、次回の走行時を目的として、前記内燃機関が備える蓄熱器へ前記流体を回収するための条件を設定することを特徴とする内燃機関の蓄熱システムの作動方法。 - 前記流体の回収を開始するための条件として当該流体の温度を採用するとともに、前記走行パラメータが、前記温度上昇が遅いことを示す場合には、前記流体の温度が比較的低いときに回収を開始するよう条件を設定することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の蓄熱システムの作動方法。
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---|---|---|---|
JP2002306599A JP2004143948A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 蓄熱システムおよびその作動方法 |
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JP (1) | JP2004143948A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090314464A1 (en) * | 2008-06-19 | 2009-12-24 | Zenex Technologies Limited | Heating system |
JP2010151105A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Toyota Motor Corp | 車両の蓄熱装置 |
JP2020153308A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関の蓄熱装置 |
-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002306599A patent/JP2004143948A/ja active Pending
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JP2010151105A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Toyota Motor Corp | 車両の蓄熱装置 |
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