JP3358360B2 - 車両用エンジン暖機装置 - Google Patents

車両用エンジン暖機装置

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JP3358360B2
JP3358360B2 JP00038195A JP38195A JP3358360B2 JP 3358360 B2 JP3358360 B2 JP 3358360B2 JP 00038195 A JP00038195 A JP 00038195A JP 38195 A JP38195 A JP 38195A JP 3358360 B2 JP3358360 B2 JP 3358360B2
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの冷却水回
路途中の保温タンク内に蓄熱保温された高温の冷却水を
利用して車室内の即効暖房やエンジン暖機などを行うよ
うにした車両用エンジン暖機装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水冷式のエンジンの冷却水を
冷却する冷却水回路に、エンジン冷却水と空気とを熱交
換させる温水式ヒータを備え、この温水式ヒータで加熱
された空気を車室内へ送風することにより車室内暖房を
行う車両用暖房装置が知られている。このようなエンジ
ンの冷却水を暖房用の熱源とする車両用暖房装置におい
ては、冬期等のエンジン始動直後で、冷却水温度が低い
時には十分な暖房効果が得られないという問題が生じて
いた。
【0003】そこで、上記の問題を解消する目的で、特
開平2−120119号公報や、特開平2−12012
0号公報では、冷却水回路に高温のエンジン冷却水を蓄
熱するための保温タンクを接続し、エンジン始動直後
に、保温タンク内に保温されている高温の冷却水を温水
式ヒータおよびエンジンに供給して、車室内の即効暖房
およびエンジン暖機を行うようにした車両用蓄熱式暖房
装置(以下従来の技術と呼ぶ)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、通常走行時、エンジンの負荷により冷却水
温度が高温になると、冷却水回路中のサーモスタットが
開弁し、ラジエータに冷却水を循環させて放熱すること
により、冷却水の温度を一定の温度(例えば85℃)に
保つ制御を行っているので、保温タンク内に蓄熱できる
冷却水温度は約85°前後となる。
【0005】そして、保温タンクの保温力にも限度があ
るため、エンジンの冷却水を85℃で蓄熱した場合、外
気温が0℃のとき24時間後には約78℃程度に低下し
てしまうため、次回のエンジン始動直後に車室内に吹き
出される空気の吹出温度は45℃前後で外気温が低い時
にはフィーリング上暖かいとは言い難く、車室内の即効
暖房効果およびエンジン暖機効果が不十分であった。
【0006】請求項1および請求項2に記載の発明の目
的は、エンジン停止時に高温の冷却水を強制的に蓄熱保
温して、エンジン始動直後に十分なエンジン暖機効果が
得られる車両用エンジン暖機装置を提供することにあ
る。請求項3および請求項4に記載の発明の目的は、エ
ンジン運転中に高温の冷却水を強制的に蓄熱保温して、
エンジン始動直後に十分なエンジン暖機効果が得られる
車両用エンジン暖機装置を提供することにある。
【0007】請求項5に記載の発明の目的は、エンジン
始動直後にオイルを暖機してエンジン暖機効果をより向
上させることが可能な車両用エンジン暖機装置を提供す
ることにある。請求項6に記載の発明の目的は、エンジ
ン始動時の吸込空気を暖機してエンジン暖機効果をより
向上させることが可能な車両用エンジン暖機装置を提供
することにある。請求項7に記載の発明の目的は、エン
ジン始動直後に十分な車室内の即効暖房効果が得られる
車両用エンジン暖機装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車両に搭載された水冷式のエンジンと、内部に流入
した前記エンジンの冷却水を保温する保温タンクと、前
記エンジンより流出した冷却水を前記保温タンクを経て
前記エンジンに循環させる冷却水回路と、少なくとも前
記エンジン駆動中に前記冷却水回路内に冷却水の循環流
を発生させ、前記保温タンクに通常制御水温の前記エン
ジンの冷却水を貯留させるウォータポンプと、制御装置
とを備え、 前記保温タンクは、内部と外部とを断熱する
断熱材により囲まれ、内部に貯留した前記エンジンの冷
却水を長時間保温することができる保温容器からなり、
前記制御装置は、前記エンジンの停止を検出するエンジ
ン停止検出手段、および前記エンジン内の冷却水の温度
を検出する冷却水温度検出手段を有し、このエンジン停
止検出手段で前記エンジンの停止を検出した後に前記冷
却水温度検出手段で検出した前記エンジン内の冷却水の
温度が通常制御水温よりも高い設定温度以上に上昇した
時に、前記ウォータポンプを所定時間に限り作動させる
ことを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の車両用エンジン暖機装置に加えて、前記ウォー
タポンプは、前記エンジンにより回転駆動される第1ウ
ォータポンプと、電動モータにより回転駆動される第2
ウォータポンプとからなり、前記制御装置は、前記エン
ジン停止検出手段で前記エンジンの停止を検出した後に
前記冷却水温度検出手段で検出した前記エンジン内の冷
却水の温度が通常制御水温よりも高い設定温度以上に上
昇した時に、前記第2ウォータポンプを所定時間に限り
作動させることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、車両に搭載され
た水冷式のエンジンと、内部に流入した前記エンジンの
冷却水を保温する保温タンクと、前記エンジンより流出
した冷却水を前記保温タンクを経て前記エンジンに循環
させる第1冷却水経路と前記エンジンより流出した冷却
水を前記保温タンクを迂回させて前記エンジンに循環さ
せる第2冷却水経路とを切り替える経路切替手段を有す
る冷却水回路と、この冷却水回路内に冷却水の循環流を
発生させるウォータポンプと、前記エンジンの負荷を検
出するエンジン負荷検出手段を有し、このエンジン負荷
検出手段で検出した前記エンジンの負荷が高負荷の時
に、前記ウォータポンプを作動させ、且つ前記第1冷却
水経路に切り替えるように前記経路切替手段を制御する
制御装置とを備えた技術手段を採用した。請求項4に記
載の発明は、請求項3に記載の車両用エンジン暖機装置
に加えて、前記エンジン負荷検出手段は、前記エンジン
内の冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段であ
り、前記制御装置は、前記冷却水温度検出手段で検出し
た前記エンジン内の冷却水の温度が通常制御水温よりも
高い設定温度以上に上昇した時に、前記ウォータポンプ
を作動させ、且つ前記第1冷却水経路に切り替えるよう
に前記経路切替手段を制御することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、車両に搭載され
た水冷式のエンジンと、自身の内部に流入した前記エン
ジンの冷却水を貯留保温する保温タンクと、前記エンジ
ンより流出した冷却水を前記保温タンクを経て前記エン
ジンに循環させる冷却水回路と、この冷却水回路内に冷
却水の循環流を発生させるウォータポンプと、前記エン
ジンの停止を検出するエンジン停止検出手段を有し、こ
のエンジン停止検出手段で前記エンジンの停止を検出し
た時に、前記ウォータポンプを作動させる制御装置とを
備えた車両用エンジン暖機装置に加えて、前記冷却水回
路は、前記保温タンクより下流側に、車載装置を潤滑す
る潤滑油または車載装置を作動させる作動油等のオイル
と前記エンジンの冷却水とを熱交換させるオイルクーラ
を接続したことを特徴とする。請求項6に記載の発明
は、車両に搭載された水冷式のエンジンと、自身の内部
に流入した前記エンジンの冷却水を貯留保温する保温タ
ンクと、前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タ
ンクを経て前記エンジンに循環させる冷却水回路と、こ
の冷却水回路内に冷却水の循環流を発生させるウォータ
ポンプと、前記エンジンの停止を検出するエンジン停止
検出手段を有し、このエンジン停止検出手段で前記エン
ジンの停止を検出した時に、前記ウォータポンプを作動
させる制御装置とを備えた車両用エンジン暖機装置に加
えて、前記冷却水回路は、前記保温タンクより下流側
に、前記エンジンに吸い込まれる吸込空気と前記エンジ
ンの冷却水とを熱交換させる吸気熱交換器を接続したこ
とを特徴とする。請求項7に記載の発明は、車両に搭載
された水冷式のエンジンと、自身の内部に流入した前記
エンジンの冷却水を貯留保温する保温タンクと、前記エ
ンジンより流出した冷却水を前記保温タンクを経て前記
エンジンに循環させる冷却水回路と、この冷却水回路内
に冷却水の循環流を発生させるウォータポンプと、前記
エンジンの停止を検出するエンジン停止検出手段を有
し、このエンジン停止検出手段で前記エンジンの停止を
検出した時に、前記ウォータポンプを作動させる制御装
置とを備えた車両用エンジン暖機装置に加えて、前記冷
却水回路は、前記保温タンクより下流側に、車室内へ吹
き出される空気と前記エンジンの冷却水とを熱交換させ
る温水式ヒータを接続したことを特徴とする。
【0011】
【作用および発明の効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、エンジン停止検出手段にて水冷式のエンジンの停止
を検出した後に冷却水温度検出手段で検出したエンジン
内の冷却水の温度が通常制御水温よりも高い設定温度以
上に上昇した時にウォータポンプ(例えば電動モータ駆
動式の第2ウォータポンプ)が所定時間に限り作動する
ことにより、冷却水回路内に冷却水の循環流が生起す
る。このとき、エンジン内の冷却水はエンジンの余熱に
より通常の水温制御時よりも高温となる。この高温の冷
却水を、内部と外部とを断熱する断熱材により囲まれた
保温容器よりなる保温タンク内に強制的に流入させるこ
とにより高温の冷却水が保温タンク内で蓄熱保温され
る。
【0012】そして、エンジンを始動すると、ウォータ
ポンプ(例えばエンジン駆動式の第1ウォータポンプ)
が作動することにより、冷却水回路内に冷却水の循環流
が生起する。このとき、保温タンク内で保温された高温
の冷却水は、エンジンに流入してエンジンの暖機が行わ
れる。このため、エンジンの暖機性が向上することによ
り、エンジン各部の温度が適温まで速やかに昇温し易く
なる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、エンジン
の負荷が高負荷領域に入ると、エンジンの排熱量が増加
するのでエンジン内の冷却水の温度は増加する。このた
め、エンジン負荷検出手段で検出したエンジンの負荷が
高負荷となった場合には、電動ポンプが作動し、冷却水
回路が第2冷却水経路から第1冷却水経路へ切り替えら
れる。これにより、エンジンが高負荷となり高温となっ
た冷却水を保温タンク内に強制的に流入させることによ
り高温の冷却水が保温タンク内で蓄熱保温される。した
がって、車両走行時に高温となった冷却水を保温タンク
内に取り込むことができる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、エンジン
始動直後には、保温タンク内で蓄熱保温された高温の冷
却水がオイルクーラ内に供給される。このためオイルク
ーラにて潤滑油や作動油等のオイルと高温の冷却水とが
熱交換することによりオイルが適温まで素早く昇温する
ことにより、オイルの摩擦損失が抑えられると共に、車
載装置の温度も車載装置が効率良く動作する適温まで素
早く昇温する。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、エンジン
始動直後には、保温タンク内で蓄熱保温された高温の冷
却水が吸気熱交換器内に供給される。このため吸気熱交
換器にてエンジンに吸い込まれる吸込空気と高温の冷却
水とが熱交換することにより吸込空気が素早く加熱され
ることにより、燃料の揮発性が高まるので、コールドス
タート時の車両の運転性能が向上し、燃費が改善され、
排気ガスがクリーンになる。
【0016】請求項7に記載の発明によれば、エンジン
を始動すると、ウォータポンプが作動することにより、
冷却水回路内に冷却水の循環流が生起する。このとき、
保温タンク内で保温された高温の冷却水は熱交換器内に
供給され、熱交換器にてダクト内を通過する空気を加熱
して室内暖房が行われる。このとき、冷却水の温度が高
温であればある程、ダクト内を通過する空気がより加熱
されるので、車室内が即効暖房される。これにより、エ
ンジンの始動直後でも十分な暖房フィーリングが得られ
る。
【0017】
【実施例】次に、この発明の車両用エンジン暖機装置を
自動車用蓄熱式暖房暖機装置に適用した実施例に基づい
て説明する。
【0018】〔第1実施例の構成〕図1ないし図9はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は自動車用蓄
熱式暖房暖機装置の全体構造を示した図で、図2ないし
図4はその主要部を示した図である。
【0019】自動車用蓄熱式暖房暖機装置1は、自動車
に搭載された空気調和装置のダクト2、このダクト2の
上流側に配設されたブロワ3、水冷式のエンジン4を冷
却する自動車用エンジン冷却装置5等から構成されてい
る。
【0020】ダクト2の上流側には、内外気切替ドア1
1が回動自在に取り付けられている。この内外気切替ド
ア11は、外気導入口12から車室外空気(外気)を導
入する外気導入モードと内気導入口13から車室内空気
(内気)を導入する内気循環モードとを切り替える内外
気切替手段である。
【0021】ダクト2の下流側には、デフドア14およ
びフットドア15等が回動自在に取り付けられている。
デフドア14は、自動車のフロント窓ガラスの内面に空
気を吹き出してフロント窓ガラスの除霜や解氷を行うデ
フ吹出口16を開閉する吹出口モード切替手段である。
また、フットドア15は、乗員の足元に主に温風を吹き
出すフット吹出口17を開閉する吹出口モード切替手段
である。ブロワ3は、ブロワモータ18により回転駆動
されることにより車室内へ向かう空気流を発生させる。
【0022】自動車用エンジン冷却装置5は、図1ない
し図5に示したように、エンジン4の冷却水が循環する
冷却水回路6、および自動車に搭載された電気機器を制
御する制御装置7等から構成されている。冷却水回路6
は、エンジン4、ラジエータ21、サーモスタット2
2、ヒータコア23、ウォータポンプ24、25、流量
制御弁26および保温タンク27等を有している。
【0023】エンジン4は、水冷式のガソリンエンジン
または水冷式のディーゼルエンジンであり、自動車のエ
ンジンルーム内に配されており、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの間に形成されたウォータジャケット3
0内に冷却水が強制循環されてエンジン4の各部が効率
良く作動する適温となるように冷却される。エンジン4
の吸気管31には、吸込空気(吸気)を浄化するエアク
リーナ32が取り付けられている。また、エンジン4の
出力軸には、トルクコンバータを介して自動変速機33
が駆動連結されている。さらに、エンジン4の出力軸に
は、ラジエータ21へ冷却風を送る冷却ファン34が駆
動連結されている。
【0024】ラジエータ21は、冷却水より空気中に放
熱する放熱器(熱交換器)であり、自動車のエンジンル
ーム内の走行風を受け易い場所に配されており、自動車
の走行風および冷却ファン34、35の冷却風によりチ
ューブ間を通過する空気とチューブ内を流れる冷却水と
を熱交換させて冷却水を冷却する冷却水冷却手段であ
る。
【0025】冷却ファン35は、ファンモータ36によ
り回転駆動される電動ファンである。このファンモータ
36は、図5に示したように、自動車に搭載された発電
機としてのオルタネータ8、あるいはこのオルタネータ
8で発電した電力により充電されるバッテリ9からの電
力を受けて回転する。
【0026】サーモスタット22は、冷却水温の自動調
整弁であり、冷却水がラジエータ21内を通る放熱流路
37に取り付けられ、冷却水温が設定温度(例えば85
℃)より低下している時、全閉して冷却水をラジエータ
21から迂回させるバイパス流路38を通してエンジン
4を早く適温に近づける働きをする。
【0027】ヒータコア23は、本発明の温水式ヒータ
であって、ダクト2内を通過する空気中に放熱する放熱
器(熱交換器)である。このヒータコア23は、ヒータ
流路39に取り付けられ、車室内へ向かう空気と内部を
流れる冷却水とを熱交換させて空気を加熱して車室内を
暖房する空気加熱手段である。
【0028】ウォータポンプ24は、エンジン4に付随
して設置され、エンジン4の流入口に取り付けられてい
る。このウォータポンプ24は、駆動手段としてのエン
ジン4にベルト等の伝達部材(図示せず)を介して回転
駆動されることによって、ラジエータ21およびヒータ
コア23から流出した冷却水をエンジン4のウォータジ
ャケット30内に強制循環させる第1ウォータポンプ、
第1循環流発生手段である。
【0029】ウォータポンプ25は、電動モータ40
(図5参照)により回転駆動されることによって、エン
ジン4のウォータジャケット30から流出した冷却水を
保温タンク27内に強制循環させる電動ポンプ、第2ウ
ォータポンプ、第2循環流発生手段である。このウォー
タポンプ25の性能は、吐出流量が例えば2リットル/
分である。電動モータ40は、図5に示したように、オ
ルタネータ8あるいはバッテリ9からの電力を受けて回
転する駆動手段である。
【0030】流量制御弁26は、本発明の経路切替手段
であって、略T字型の冷却水通路41を有するロータ4
2、および回転角度に応じてロータ42の回転位置を決
定するサーボモータ43(図5参照)等から構成された
ロータリバルブである。サーボモータ43は、図5に示
したように、オルタネータ8あるいはバッテリ9からの
電力を受けて回転する駆動手段(アクチュエータ)であ
る。
【0031】この流量制御弁26は、ロータ42の回転
位置に応じて第1〜第3冷却水経路を切り替える切替弁
であり、ヒータコア23や保温タンク27内に流入する
冷却水の流量を制御する。第1冷却水経路は、図2に示
したように、エンジン4より流出した冷却水を、ウォー
タポンプ25→保温タンク27+ヒータコア23→ウォ
ータジャケット30の順に循環させる即効暖房暖機経路
である。第2冷却水経路は、図3に示したように、エン
ジン4より流出した冷却水を、ウォータポンプ25→ヒ
ータコア23→ウォータジャケット30の順に循環させ
る通常暖房経路である。
【0032】第3冷却水経路は、図4に示したように、
エンジン4より流出した冷却水を、ウォータポンプ25
→保温タンク27→ヒータコア23→ウォータジャケッ
ト30の順に循環させる蓄熱暖房経路である。なお、流
量制御弁26は、車室内の暖房が不要な時には、ヒータ
流路39を遮断する回転位置に保持される。
【0033】保温タンク27は、内部と外部とを断熱す
る断熱材44により囲まれ、内部に貯溜した冷却水を長
時間保温することができる保温容器、魔法瓶であって、
例えば外気温が0℃の時に、冷却水温が85℃の冷却水
を24時間経過後に約78℃までの保温力がある。ま
た、例えば外気温が0℃の時に、冷却水温が100℃の
冷却水を24時間経過後に約92℃までの保温力があ
る。
【0034】保温タンク27には、冷却水を内部に流入
させるための入口パイプ45、および内部の冷却水をヒ
ータコア23側(下流側)へ流出させるための出口パイ
プ46が接続されている。入口パイプ45はウォータポ
ンプ25と流量制御弁26との間に接続され、出口パイ
プ46は流量制御弁26に接続されている。なお、保温
タンク27内に、潜熱型のパラフィン系ワックス等の蓄
熱材を挿入しても良い。
【0035】次に、制御装置7について図1および図5
に基づき説明する。この制御装置7は、中央演算処理装
置(以下CPUと呼ぶ)51、ROM52、RAM53
等を持ち、それ自体は周知のもので、イグニッションス
イッチ54がオフされてもバッテリ9より電力が供給さ
れるように接続されている。イグニッションスイッチ5
4は、本発明のエンジン停止検出手段であって、エンジ
ン4の始動および停止を司るスイッチである。
【0036】CPU51は、入力した入力信号等をRO
M52に記憶された制御プログラムに基づいて、冷却フ
ァン35のファンモータ36、ウォータポンプ25の電
動モータ40および流量制御弁26のサーボモータ43
を通電制御する。ROM52は、イグニッションスイッ
チ54がオフしても記憶が消滅しないメモリである。R
AM53は、イグニッションスイッチ54がオフされる
と記憶が消滅するメモリである。
【0037】CPU51には、暖房スイッチ55、冷却
水温センサ56、57およびポテンショメータ58が接
続されている。暖房スイッチ55は、暖房運転の指示お
よび停止を司る暖房運転指令手段である。冷却水温セン
サ56は、本発明のエンジン負荷検出手段、冷却水温度
検出手段であって、エンジン4のウォータジャケット3
0内の冷却水温を検出するサーミスタである。なお、エ
ンジン負荷検出手段としては、エンジン4のエンジンブ
ロックの温度、エンジン回転数とスロットル開度より求
めたエンジン負荷などを検出するセンサや制御回路を用
いても良い。
【0038】冷却水温センサ57は、冷却水回路6内を
循環する冷却水温を検出するサーミスタ(冷却水温度検
出手段)である。なお、冷却水温センサ57の代わりに
エンジンブロックの温度を検出するエンジン温度センサ
(エンジン温度検出手段)を用いても良い。ポテンショ
メータ58は、流量制御弁26のロータ42の回転位置
を検出する回転位置検出手段である。
【0039】次に、図6および図7は制御装置7による
保温タンク27内の冷却水入れ換え制御を示したフロー
チャートである。この図6および図7のフローチャート
はイグニッションスイッチ54がオンされるとスタート
する。
【0040】先ず、エンジン4が停止したか否かを判断
する。例えばイグニッションスイッチ54がオフされた
か否かを判断する(ステップS1)。このステップS1
の判断結果がNoの場合には、冷却水温センサ56で検
出したエンジン4のウォータジャケット30内の冷却水
温Tw1 を読み込む(ステップS2)。
【0041】次に、エンジン4内の冷却水温Tw1 が通
常制御水温(例えば85℃)よりも高温の設定温度(沸
騰温度)Tset(例えば100℃)以上に上昇してい
るか否かを判断する(ステップS3)。このステップS
3の判断結果がNoの場合には、第2冷却水経路となる
ように流量制御弁26のサーボモータ43を通電し(ス
テップS4)、ウォータポンプ25の電動モータ40の
通電を停止(オフ)し(ステップS5)、通常の水温制
御に移行する(ステップS6)。その後にリターンす
る。
【0042】また、ステップS3の判断結果がYesの
場合には、第1冷却水経路となるように流量制御弁26
のサーボモータ43を通電し(ステップS7)、ウォー
タポンプ25の電動モータ40を通電(オン)する(ス
テップS8)。次に、ウォータポンプ25を始動してか
ら所定時間(例えば1分間)が経過したか否かを判断す
る(ステップS9)。このステップS9の判断結果がN
oの場合には、ステップS2の処理を行う。また、ステ
ップS9の判断結果がYesの場合には、ステップS4
の処理を行う。
【0043】また、ステップS1の判断結果がYesの
場合には、すなわち、図7に示したように、イグニッシ
ョンスイッチ54がオフされ、エンジン4が停止した場
合には、エンジン4の余熱による冷却水の高温化を待つ
待機時間(例えば2分間)が経過したか否かを判断する
(ステップS10)。このステップS10の判断結果が
Noの場合には、ステップS10の処理を行う。また、
ステップS10の判断結果がYesの場合には、冷却水
温センサ56で検出したエンジン4のウォータジャケッ
ト30内の冷却水温Tw1 を読み込む(ステップS1
1)。
【0044】次に、エンジン4内の冷却水温Tw1 が通
常制御水温(例えば85℃)よりも高温の設定温度Ts
et(例えば100℃)以上に上昇しているか否かを判
断する(ステップS12)。このステップS12の判断
結果がNoの場合には、演算処理を終了(エンド)す
る。また、ステップS12の判断結果がYesの場合に
は、第1冷却水経路となるように流量制御弁26のサー
ボモータ43を通電し(ステップS13)、ウォータポ
ンプ25の電動モータ40を通電(オン)する(ステッ
プS14)。
【0045】次に、ウォータポンプ25を始動してから
所定時間(例えば1分間)が経過したか否かを判断する
(ステップS15)。このステップS15の判断結果が
Yesの場合には、ステップS18の処理を行う。ま
た、ステップS15の判断結果がNoの場合には、冷却
水温センサ56で検出したエンジン4のウォータジャケ
ット30内の冷却水温Tw1 を読み込む(ステップS1
6)。
【0046】次に、エンジン4内の冷却水温Tw1 が通
常制御水温(例えば85℃)よりも高温の設定温度Ts
et(例えば100℃)以上に上昇しているか否かを判
断する(ステップS17)。このステップS17の判断
結果がYesの場合には、ステップS15の処理を行
う。また、ステップS17の判断結果がNoの場合に
は、流量制御弁26のサーボモータ43、およびウォー
タポンプ25の電動モータ40の通電を停止(オフ)す
る(ステップS18)。その後に演算処理を終了(エン
ド)する。
【0047】次に、図8は制御装置7による即効エンジ
ン暖機および即効暖房制御を示したフローチャートであ
る。この図8のフローチャートはイグニッションスイッ
チ54がオンされるとスタートする。先ず、エンジン4
が始動してから所定時間(例えば5分間)が経過したか
否かを判断する(ステップS21)。このステップS2
1の判断結果がYesの場合には、通常の水温制御に移
行する(ステップS22)。その後にリターンする。ま
た、ステップS21の判断結果がNoの場合には、冷却
水温センサ56で検出したエンジン4のウォータジャケ
ット30内の冷却水温Tw1 を読み込む(ステップS2
3)。
【0048】次に、エンジン4内の冷却水温Tw1 が設
定温度Tset(例えば40℃)以下に低下しているか
否かを判断する(ステップS24)。このステップS2
4の判断結果がNoの場合には、ステップS22の処理
を行う。また、ステップS24の判断結果がYesの場
合には、第1冷却水経路となるように流量制御弁26の
サーボモータ43を通電し(ステップS25)、ウォー
タポンプ25の電動モータ40を通電(オン)する(ス
テップS26)。
【0049】次に、ウォータポンプ25を始動してから
所定時間(例えば2分間)が経過したか否かを判断する
(ステップS27)。このステップS27の判断結果が
Noの場合には、ステップS25の処理を行う。また、
ステップS27の判断結果がYesの場合には、第2冷
却水経路となるように流量制御弁26のサーボモータ4
3を通電し(ステップS28)、ウォータポンプ25の
電動モータ40の通電を停止(オフ)し(ステップS2
9)、ステップS22の処理を行う。
【0050】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
自動車用蓄熱式暖房暖機装置1の作用を図1ないし図9
に基づいて簡単に説明する。ここで、図9はエンジン4
のウォータジャケット30内の冷却水温の変化を示した
タイムチャートである。
【0051】a)通常の水温制御(通常の暖房制御)の
とき イグニッションスイッチ54がオンされることによりエ
ンジン4の運転が開始される(図9のグラフのt0 )。
これにより、ウォータポンプ24が回転駆動されること
により、図4に示したように、冷却水回路6内に冷却水
の循環流が発生する。このとき、冷却水回路6内を循環
する冷却水温が設定温度(例えば85℃)より低下して
いる場合には、サーモスタット22が未だ全閉されてい
るので、エンジン4から流出した冷却水はラジエータ2
1から迂回させるバイパス流路38を通ってエンジン4
に戻されることにより、エンジン4の各部の温度上昇に
伴ってウォータジャケット30内の冷却水温が上昇して
いく(図9のグラフのt0→t1 )。
【0052】その後に、冷却水回路6内を循環する冷却
水温が通常の制御水温(例えば85℃)以上に上昇する
と、サーモスタット22が放熱流路37を開き始め、冷
却水温が設定温度(例えば95℃)以上に上昇した時に
その放熱流路37を全開することにより、ラジエータ2
1にて冷却水が冷却風により冷やされて、冷却水回路6
内を循環する冷却水温が通常の制御水温(例えば85
℃)に保たれる(図9のグラフのt1 →t2 )。
【0053】なお、冷却水温センサ57で検出した冷却
水温が設定温度(例えば90℃〜95℃)以上に上昇し
た場合には、ファンモータ36が通電(オン)されるこ
とによって冷却ファン35が作動し、ラジエータ21内
の冷却水の冷却効果を高めて、冷却水回路6内を循環す
る冷却水温を通常の制御水温(例えば85℃)まで低下
させる。
【0054】b)自動車走行中の冷却水入れ換え制御の
とき ここで、通常走行時において、エンジン4の冷却水温
は、エンジン4の負荷変動に応じて変動することが知ら
れている。特に、エンジン負荷が高負荷となると、エン
ジン4のウォータジャケット30内の冷却水温は95℃
〜110℃程度まで上昇する。
【0055】このため、自動車を走行している時に、通
常の制御水温(例えば85℃)より高温となったら保温
タンク27内の冷却水を入れ換えると、次回のエンジン
始動時により高温の冷却水をエンジン暖機や室内暖房の
熱源として利用できることになる。
【0056】したがって、この実施例では、自動車を走
行している時に、冷却水温センサ56で検出したエンジ
ン4のウォータジャケット30内の冷却水温Tw1 が通
常制御水温(例えば85℃)よりも高温の設定温度(例
えば100℃)以上に上昇している時に、図2に示した
ように、流量制御弁26により冷却水回路6が第1冷却
水経路となるように切り替え、ウォータポンプ25を作
動させることによって、通常制御水温よりも高温の冷却
水を強制的に保温タンク27内に取り込むようにしてい
る。
【0057】そして、保温タンク27内の以前から貯溜
されていた冷却水が新しい高温の冷却水により押し出さ
れるので、保温タンク27内の冷却水の入れ換えがなさ
れる。そして、冷却水の入れ換え完了後は、図3に示し
たように、流量制御弁26により冷却水回路6が第2冷
却水経路となるように切り替えることにより、通常制御
水温よりも高温の冷却水が保温タンク27内で蓄熱保温
されることになる。
【0058】c)エンジン停止後の冷却水入れ換え制御
のとき イグニッションスイッチ54がオフされて、エンジン4
が停止すると、エンジン4のウォータジャケット30内
の冷却水は、エンジン4の余熱により待機時間(図9の
グラフのt2 →t3 :例えば2分間)経過後に、上昇温
度ΔTw(例えば15℃)だけ上昇して約100℃の高
温に到達する。このように、通常の制御水温よりも高温
になったウォータジャケット30内の冷却水のみをエン
ジン4の停止時であっても、図2に示したように、流量
制御弁26により冷却水回路6が第1冷却水経路となる
ように切り替え、ウォータポンプ25を作動させること
によって、保温タンク27内に取り込むようにしてい
る。
【0059】このため、走行中、エンジン4の運転中と
同様に、保温タンク27内の以前から貯溜されていた冷
却水が新しい高温の冷却水により押し出されるので、保
温タンク27内の冷却水の入れ換えがなされ、通常制御
水温よりも高温の冷却水が保温タンク27内で蓄熱保温
されることになる。
【0060】d)即効エンジン暖機、即効暖房制御のと
き 上記のc)、d)の制御方法により、通常の制御水温よ
りも高温(約100℃)で保温タンク27に蓄熱保温す
ることにより、下記の表1に示したように、保温タンク
27の保温性能により例えば外気温が0℃でエンジン4
を停止してから24時間後に約90℃程度まで低下する
としても、第1従来例(保温タンク無しの温水式暖房装
置)および第2従来例(保温タンク有りの蓄熱式暖房装
置:例えば特開平2−120119号公報や特開平2−
120120号公報に記載の技術)よりも冷却水温を高
温のまま維持できる。
【表1】 なお、表1は外気温が0℃のときの冷却水温、吹出温度
である。
【0061】したがって、冬期等の寒冷時(外気温が0
℃の時)にエンジン4の始動直後に車室内を即効暖房し
ようとした場合に、図2に示したように、流量制御弁2
6により冷却水回路6が第1冷却水経路となるように切
り替えると、ウォータポンプ24の作動によって、保温
タンク27内で保温されていた高温(約90℃)の冷却
水がヒータコア23、エンジン4のウォータジャケット
30内に供給されることになる。
【0062】よって、エンジン4の始動直後の暖房効果
は、ダクト2のフット吹出口17より吹き出される空気
の吹出温度で約53℃となり、暖房フィーリング上十分
満足できるものとなる。また、夏期および中間期のよう
に暖房を必要としない時期には、エンジン4の即効暖機
に高温の冷却水を利用することによりエンジン4の各部
が暖機されることにより、燃費向上の効果を得ることが
できる。
【0063】〔第1実施例の効果〕以上のように、自動
車用蓄熱式暖房暖機装置1は、エンジン負荷の増大、あ
るいはエンジン4の余熱により通常制御水温よりも高温
となった冷却水のみが保温タンク27内で蓄熱保温され
ることになる。したがって、例え外気温が0℃以下の寒
冷地であっても、エンジン4の始動直後に、通常の制御
水温より高温の冷却水をヒータコア23に供給すること
により、ダクト2から車室内へ吹き出す空気の吹出温度
をより高温化することができるので、車室内の即効暖房
効果を向上することができる。
【0064】また、エンジン4の始動直後であっても、
高温の冷却水によりエンジン4の各部を暖機しているた
め、エンジン4の暖機性がより向上することにより、エ
ンジン4の各部の温度が適温まで速やかに昇温する。こ
れにより、エンジン4の各部の熱損失や摩擦損失(フリ
クションロス)が小さくなり、またガソリン等の燃料の
揮発性も高まるので、特に冬期等の寒冷時のエンジン4
の始動直後の自動車の運転性能やエンジン4の暖機性能
を向上することができる。よって、燃費がより改善さ
れ、排気ガスがよりクリーンとなる。
【0065】〔第2実施例〕図10および図11はこの
発明の第2実施例を示したもので、図10は自動車用蓄
熱式暖房暖機装置の制御装置を示した図である。この実
施例では、冷却水温センサ56を廃止している。そし
て、制御装置7は、エンジン4のウォータジャケット3
0内の容量に相当する量だけ保温タンク27内へ流入さ
せることが可能な制御時間tg(例えば1分間〜3分
間)を計時するタイマー(計時手段)59を内蔵してい
る。
【0066】次に、図11は制御装置7による保温タン
ク27内の冷却水入れ換え制御を示したフローチャート
である。この図11のフローチャートはイグニッション
スイッチ54がオンされるとスタートする。
【0067】先ず、エンジン4が停止したか否かを判断
する。例えばイグニッションスイッチ54がオフされた
か否かを判断する(ステップS31)。このステップS
31の判断結果がNoの場合には、通常の水温制御を行
う(ステップS32)。その後にリターンする。また、
ステップS31の判断結果がYesの場合には、エンジ
ン4の余熱による冷却水の高温化を待つ待機時間(例え
ば2分間)が経過したか否かを判断する(ステップS3
3)。このステップS33の判断結果がNoの場合に
は、ステップS33の処理を行う。また、ステップS3
3の判断結果がYesの場合には、第1冷却水経路とな
るように流量制御弁26のサーボモータ43を通電し
(ステップS34)、ウォータポンプ25の電動モータ
40を通電(オン)する(ステップS35)。
【0068】次に、ウォータポンプ25を始動してから
制御時間(例えば1分間〜3分間)が経過したか否かを
判断する(ステップS36)。このステップS36の判
断結果がNoの場合には、ステップS36の処理を行
う。また、ステップS36の判断結果がYesの場合に
は、流量制御弁26のサーボモータ43、およびウォー
タポンプ25の電動モータ40の通電を停止(オフ)す
る(ステップS37)。その後に演算処理を終了(エン
ド)する。
【0069】この実施例では、以上の制御方法のよう
に、エンジン4の停止後に、単純なタイマー59の制御
時間の管理のみで通常の水温制御より高温の冷却水を保
温タンク27内に取り込むことができるので、センサレ
スによるコストダウンが可能となる。
【0070】〔第3実施例〕図12および図13はこの
発明の第3実施例を示したもので、図12は自動車用蓄
熱式暖房暖機装置を示した図である。この実施例では、
冷却水温センサ56に加えて、保温タンク27の出口の
冷却水温を検出するタンク出口温度検出手段としての出
口冷却水温センサ60を設けている。この出口冷却水温
センサ60は、サーミスタが用いられている。
【0071】次に、図13は制御装置7による保温タン
ク27内の冷却水入れ換え制御を示したフローチャート
である。この図13のフローチャートはイグニッション
スイッチ54がオンされるとスタートする。図7のフロ
ーチャートと同一の処理は同番号を付し、説明を省略す
る。
【0072】ステップS14の後に、出口冷却水温セン
サ60で検出した保温タンク27の出口の冷却水温Tw
2 を読み込む(ステップS41)。次に、保温タンク2
7の出口の冷却水温Tw2 が通常制御水温(例えば85
℃)よりも高温の設定温度Tset(例えば100℃)
以上に上昇しているか否かを判断する(ステップS4
2)。このステップS42の判断結果がNoの場合に
は、ステップS41の処理を行う。また、ステップS4
2の判断結果がYesの場合には、ステップS18の処
理を行う。以上の制御方法のように、エンジン4の停止
後に、保温タンク27の出口の冷却水温Tw2 が設定温
度Tset(例えば100℃)以上に上昇したら、保温
タンク27内の冷却水の入れ換えを終了しても良い。
【0073】〔第4実施例〕図14ないし図16はこの
発明の第4実施例を示したもので、図14は自動車用蓄
熱式暖房暖機装置を示した図である。この実施例では、
冷却水回路6にオイルクーラ61、吸気熱交換器62お
よび流量制御弁63を追加している。オイルクーラ61
は、自動変速機33の油圧制御用作動油、歯車や軸受等
の潤滑油、トルクコンバータ等の動力伝達装置の動力伝
達媒体という3つの働きを持つATF(自動変速機
油)、およびエンジン4の各部を潤滑するエンジンオイ
ルを適正な油温に保つための油温調整手段である。オイ
ルクーラ61は、ATFおよびエンジンオイルと冷却水
とを熱交換させる熱交換器である。
【0074】吸気熱交換器62は、エンジン4の吸気管
31のエアクリーナ32付近に設けられ、エンジン4に
吸い込まれる吸気を冷却水と熱交換させて加熱する吸気
加熱手段である。流量制御弁63は、サーボモータ64
により駆動され、ヒータコア23を取り付けたヒータ流
路39を流れる冷却水の流量とオイルクーラ61や吸気
熱交換器62を取り付けたバイパス流路65を流れる冷
却水の流量とを調整する流量調整手段である。なお、バ
イパス流路65は、冷却水温が通常の制御水温まで上昇
した際に吸気熱交換器62を取り付けた吸気加熱流路6
6が図示しない遮断弁により遮断され、オイルクーラ6
1より流出した冷却水は直接エンジン4内に流れ込むよ
うになる。
【0075】この実施例では、冬期等の寒冷時だけでな
く、夏期や中間期のときに、エンジン負荷の高負荷時や
エンジン4の停止後に通常の制御水温より高温の冷却水
を保温タンク27内に蓄熱保温しておくことにより、エ
ンジン4の始動直後に、オイルクーラ61や吸気熱交換
器62に暖機目的で強制的に通常の制御水温より高温の
冷却水を供給することができる。
【0076】したがって、エンジン4の始動直後であっ
ても、通常の制御水温より高温の冷却水によりエンジン
4の各部だけでなく、ATF、エンジンオイル、エンジ
ン4の吸気も暖機しているため、エンジン4の暖機性が
さらに向上すると共に自動変速機33の暖機も行うこと
ができる。
【0077】〔実験結果〕保温タンク27内の冷却水温
を種々変化させてエンジン4の始動直後に、燃費向上
率、HC排出量およびCO排出量がどのように変化する
かについて調査した複数の実験について説明する。
【0078】第1の実験は、エンジン4の始動後に40
kmで定地走行(エンジン回転数が1500rpm)し
たときの7分間の燃費の積算値より燃費向上率を求めた
もので、その実験結果を図15のグラフに示した。図1
5のグラフにおいて、保温タンク27内の冷却水温が0
℃のものは前述の第1従来例(保温タンク無しの温水式
暖房装置)に相当し、冷却水温が78℃のものは前述の
第2従来例(保温タンク有りの蓄熱式暖房装置)に相当
する。また、保温タンク27内の冷却水温が92℃のも
のは前述の第1実施例、今回の第4実施例に相当する。
【0079】この図15のグラフからも確認できるよう
に、第2従来例に対して第1実施例(エンジン4の暖機
のみ)の燃費低減効果が向上していることが分かる。ま
た、第2従来例に対して第4実施例(エンジン4の暖
機、ATFの暖機、エンジンオイルの暖機、吸気の暖
機)の燃費低減効果が向上していることが分かる。
【0080】第2、第3の実験は、エンジン4の始動後
に40kmで定地走行(エンジン回転数が1500rp
m)したときの2.5分間のHC(燃料の一部が未燃の
ままか、あるいは一部酸化分解されて排出された未燃炭
化水素)の排出量とCO(燃料の炭化水素の不完全燃焼
により生じる一酸化炭素)の排出量を調査したもので、
その実験結果を図16のグラフに示した。図16のグラ
フにおいて、保温タンク27内の冷却水温が0℃のもの
は前述の第1従来例(保温タンク無しの温水式暖房装
置)に相当し、冷却水温が78℃のものは前述の第2従
来例(保温タンク有りの蓄熱式暖房装置)に相当する。
また、保温タンク27内の冷却水温が92℃のものは今
回の第4実施例に相当する。この図16のグラフからも
確認できるように、第2従来例に対して第4実施例(エ
ンジン4の暖機、ATFの暖機、エンジンオイルの暖
機、吸気の暖機)の排気ガスの浄化効果が向上している
ことが分かる。
【0081】以上の第1〜第3の実験結果により、この
実施例では、保温タンク27内に通常の水温制御よりも
高温の冷却水が蓄熱保温されているので、このような高
温の冷却水をエンジン4の始動直後にエンジン4、オイ
ルクーラ61および吸気熱交換器62に供給することに
よって、エンジン4の各部や自動変速機33の各部の熱
損失や摩擦損失(フリクションロス)が小さくなると考
えられる。また、エンジン4に吸い込まれる吸気も高温
の冷却水により暖めることにより、ガソリン等の燃料の
揮発性もさらに高まると考えられる。したがって、特に
冬期等の寒冷時のエンジン4の始動直後の自動車の運転
性能やエンジン4の暖機性能がさらに向上するので、燃
費軽減効果および排気ガスの浄化効果が第2従来例より
も向上すると言える。
【0082】〔変形例〕第1〜第4実施例では、冷却水
回路6にヒータコア23を取り付けたが、冷却水回路6
からヒータコア23を取り除いても良い。すなわち、本
発明をエンジンン暖機装置のみに利用しても良い。第4
実施例では、ヒータコア23とオイルクーラ61、吸気
熱交換器62とを並列して取り付けたが、ヒータコア2
3とオイルクーラ61、吸気熱交換器62とを直列して
取り付けても良い。
【0083】第1〜第4実施例では、エンジン4の停止
またはエンジン負荷が高負荷領域に入ったら保温タンク
27内の冷却水の入れ換えを行ったが、蓄熱スイッチ
(蓄熱指令手段)が投入されたら保温タンク27内の冷
却水の入れ換えを行っても良い。
【0084】第1〜第4実施例では、エンジン4のウォ
ータジャケット30内の冷却水温が設定温度以上に上昇
している時にエンジン暖機や即効暖房を行ったが、保温
タンク27内の冷却水温が設定温度以上に上昇していた
り、エンジン暖機スイッチ(エンジン暖機指令手段)、
即効暖房スイッチ(即効暖房指令手段)により指示が出
されたら、エンジン暖機運転や即効暖房運転を行うよう
にしても良い。保温タンク27内の冷却水温を検出する
冷却水温センサを設けても良い。
【0085】第1〜第4実施例では、ダクト2内にヒー
タコア23のみを入れて車室内の暖房のみを行っている
が、ダクト2内にエバポレータも入れて車室内の冷房や
除湿も行えるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の全体構造を示した概略
図である。
【図2】この発明の第1実施例の主要部を示した概略図
である。
【図3】この発明の第1実施例の主要部を示した概略図
である。
【図4】この発明の第1実施例の主要部を示した概略図
である。
【図5】この発明の第1実施例の制御装置を示したブロ
ック図である。
【図6】この発明の第1実施例の制御装置の作動を示し
たフローチャートである。
【図7】この発明の第1実施例の制御装置の作動を示し
たフローチャートである。
【図8】この発明の第1実施例の制御装置の作動を示し
たフローチャートである。
【図9】この発明の第1実施例のエンジン内の冷却水温
の変化を示したタイムチャートである。
【図10】この発明の第2実施例の制御装置を示したブ
ロック図である。
【図11】この発明の第2実施例の制御装置の作動を示
したフローチャートである。
【図12】この発明の第3実施例の全体構造を示した概
略図である。
【図13】この発明の第3実施例の制御装置の作動を示
したフローチャートである。
【図14】この発明の第4実施例の全体構造を示した概
略図である。
【図15】この発明の第1の実験結果を示したグラフで
ある。
【図16】この発明の第2、第3の実験結果を示したグ
ラフである。
【符号の説明】 1 自動車用蓄熱式暖房暖機装置(車両用エンジン暖機
装置) 2 ダクト 3 ブロワ 4 エンジン(車載装置) 5 自動車用エンジン冷却装置 6 冷却水回路 7 制御装置 23 ヒータコア(温水式ヒータ) 24 ウォータポンプ 25 ウォータポンプ 26 流量制御弁(経路切替手段) 27 保温タンク 33 自動変速機(車載装置) 54 イグニッションスイッチ(エンジン停止検出手
段) 56 冷却水温センサ(エンジン負荷検出手段、冷却水
温度検出手段) 61 オイルクーラ 62 吸気熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−120120(JP,A) 特開 平2−41920(JP,A) 特開 昭60−244613(JP,A) 特開 昭57−90206(JP,A) 特開 平6−255345(JP,A) 特開 平6−328930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/08 621 F28D 20/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車両に搭載された水冷式のエンジン
    と、 (b)内部に流入した前記エンジンの冷却水を保温する
    保温タンクと、 (c)前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タン
    クを経て前記エンジンに循環させる冷却水回路と、 (d)少なくとも前記エンジン駆動中に前記冷却水回路
    内に冷却水の循環流を発生させ、前記保温タンクに通常
    制御水温の前記エンジンの冷却水を貯留させるウォータ
    ポンプと、 (e)制御装置とを備え、 前記保温タンクは、内部と外部とを断熱する断熱材によ
    り囲まれ、内部に貯留した前記エンジンの冷却水を長時
    間保温することができる保温容器からなり、 前記制御装置は、前記エンジンの停止を検出するエンジ
    ン停止検出手段、および前記エンジン内の冷却水の温度
    を検出する冷却水温度検出手段を有し、このエンジン停
    止検出手段で前記エンジンの停止を検出した後に前記冷
    却水温度検出手段で検出した前記エンジン内の冷却水の
    温度が通常制御水温よりも高い設定温度以上に上昇した
    時に、前記ウォータポンプを所定時間に限り作動させる
    ことを特徴とする 車両用エンジン暖機装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用エンジン暖機装置
    において、前記ウォータポンプは、前記エンジンにより回転駆動さ
    れる第1ウォータポンプと、電動モータにより回転駆動
    される第2ウォータポンプとからなり、 前記制御装置は、前記エンジン停止検出手段で前記エン
    ジンの停止を検出した後に前記冷却水温度検出手段で検
    出した前記エンジン内の冷却水の温度が通常制御水温よ
    りも高い設定温度以上に上昇した時に、前記第2ウォー
    タポンプを所定時間に限り作動させることを特徴とする
    車両用エンジン暖機装置。
  3. 【請求項3】(a)車両に搭載された水冷式のエンジン
    と、 (b)内部に流入した前記エンジンの冷却水を保温する
    保温タンクと、 (c)前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タン
    クを経て前記エンジンに循環させる第1冷却水経路と前
    記エンジンより流出した冷却水を前記保温タンクを迂回
    させて前記エンジンに循環させる第2冷却水経路とを切
    り替える経路切替手段を有する冷却水回路と、 (d)この冷却水回路内に冷却水の循環流を発生させる
    ウォータポンプと、 (e)前記エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出
    手段を有し、このエンジン負荷検出手段で検出した前記
    エンジンの負荷が高負荷の時に、前記ウォータポンプを
    作動させ、且つ前記第1冷却水経路に切り替えるように
    前記経路切替手段を制御する制御装置とを備えた車両用
    エンジン暖機装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用エンジン暖機装置
    において、 前記エンジン負荷検出手段は、前記エンジン内の冷却水
    の温度を検出する冷却水温度検出手段であり、 前記制御装置は、前記冷却水温度検出手段で検出した前
    記エンジン内の冷却水の温度が通常制御水温よりも高い
    設定温度以上に上昇した時に、前記ウォータポンプを作
    動させ、且つ前記第1冷却水経路に切り替えるように前
    記経路切替手段を制御することを特徴とする車両用エン
    ジン暖機装置。
  5. 【請求項5】(a)車両に搭載された水冷式のエンジン
    と、 (b)自身の内部に流入した前記エンジンの冷却水を貯
    留保温する保温タンクと、 (c)前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タン
    クを経て前記エンジンに循環させる冷却水回路と、 (d)この冷却水回路内に冷却水の循環流を発生させる
    ウォータポンプと、 (e)前記エンジンの停止を検出するエンジン停止検出
    手段を有し、このエンジン停止検出手段で前記エンジン
    の停止を検出した時に、前記ウォータポンプを作動させ
    る制御装置と を備えた 車両用エンジン暖機装置におい
    て、 前記冷却水回路は、前記保温タンクより下流側に、車載
    装置を潤滑する潤滑油または車載装置を作動させる作動
    油等のオイルと前記エンジンの冷却水とを熱交換させる
    オイルクーラを接続したことを特徴とする車両用エンジ
    ン暖機装置。
  6. 【請求項6】(a)車両に搭載された水冷式のエンジン
    と、 (b)自身の内部に流入した前記エンジンの冷却水を貯
    留保温する保温タンクと、 (c)前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タン
    クを経て前記エンジンに循環させる冷却水回路と、 (d)この冷却水回路内に冷却水の循環流を発生させる
    ウォータポンプと、 (e)前記エンジンの停止を検出するエンジン停止検出
    手段を有し、このエンジン停止検出手段で前記エンジン
    の停止を検出した時に、前記ウォータポンプを作動させ
    る制御装置とを備えた 車両用エンジン暖機装置におい
    て、 前記冷却水回路は、前記保温タンクより下流側に、前記
    エンジンに吸い込まれる吸込空気と前記エンジンの冷却
    水とを熱交換させる吸気熱交換器を接続したことを特徴
    とする車両用エンジン暖機装置。
  7. 【請求項7】(a)車両に搭載された水冷式のエンジン
    と、 (b)自身の内部に流入した前記エンジンの冷却水を貯
    留保温する保温タンクと、 (c)前記エンジンより流出した冷却水を前記保温タン
    クを経て前記エンジンに循環させる冷却水回路と、 (d)この冷却水回路内に冷却水の循環流を発生させる
    ウォータポンプと、 (e)前記エンジンの停止を検出するエンジン停止検出
    手段を有し、このエンジン停止検出手段で前記エンジン
    の停止を検出した時に、前記ウォータポンプを作動させ
    る制御装置とを備えた 車両用エンジン暖機装置におい
    て、 前記冷却水回路は、前記保温タンクより下流側に、車室
    内へ吹き出される空気と前記エンジンの冷却水とを熱交
    換させる温水式ヒータを接続したことを特徴とする車両
    用エンジン暖機装置。
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