JP2002295253A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2002295253A
JP2002295253A JP2001094392A JP2001094392A JP2002295253A JP 2002295253 A JP2002295253 A JP 2002295253A JP 2001094392 A JP2001094392 A JP 2001094392A JP 2001094392 A JP2001094392 A JP 2001094392A JP 2002295253 A JP2002295253 A JP 2002295253A
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Japan
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engine
passage
radiator
refrigerant
cooling
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JP2001094392A
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English (en)
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Seiya Tanaka
誠也 田中
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの冷間時のエンジンの暖機を促進さ
せる簡便な構造のエンジンの冷却装置を提供すること。 【解決手段】 シリンダヘッド冷却通路2a及びシリン
ダブロック冷却通路3aに供給される冷媒の流量を制御
する第2流量制御弁13と、エンジン1以外の駆動力に
より駆動される第2ポンプ機構12とをラジエータ通路
内9に直列に設け、第2流量制御弁13と第2ポンプ手
段12をラジエータ通路9に連通させるか、冷媒を断熱
的に貯蔵する蓄熱器8を介して第1ポンプ手段4に連通
させるかを制御する切替弁11を第2ポンプ手段12と
蓄熱器8との間に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの冷却装置内に配置された蓄熱
式リザーバタンクに高温の冷却水を保存し、エンジンの
冷間始動時にリザーバタンク内に保存されていた暖かい
冷却水を冷却水回路を切り換える切替弁によって、エン
ジンの特定部分、例えばヒータコアやエンジンのシリン
ダブロック及びシリンダヘッドに選択的に放出して、ヒ
ータ性能を確保したり、機関の始動性を向上させるよう
にしたエンジンの冷却装置が特開平9−13964号公
報(第1の従来技術という)には開示されている。
【0003】また、実開平6−74408号公報(第2
の従来技術という)には冷媒を補助サイクルで蓄熱器を
介してヒータコアに熱媒を供給する自動車用暖房装置が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術においては、エンジンの冷却水回路に冷却水を
供給するウォータポンプを用いてリザーバタンク内に貯
蔵された暖かい冷却水を供給するように構成されてい
る。このため、暖かい冷却水は、リザーバタンクの容量
と比較してその容量が大きいエンジンの冷却水回路、例
えば、シリンダブロックとシリンダヘッドに構成された
冷却水回路へ供給される。このため、リザーバタンク内
の暖かい冷却水はすぐに消費されてしまう。リザーバタ
ンク内に貯蔵されている冷却水が消費されると今までエ
ンジンの冷却回路内に滞留していた冷たい冷却水が再度
エンジンの冷却回路内に循環することとなり、暖かい冷
却水が供給されることでその温度が上昇していたエンジ
ンのシリンダブロックやシリンダヘッドの温度を再び低
下させてしまうという問題が生じる。
【0005】また、第2の従来技術においては補助サイ
クルを用いて蓄熱器の暖かい冷媒を所定の冷却回路に供
給することができるが、そのために専用のポンプ手段を
必要とする。このポンプ手段はエンジンの運転中のごく
限られた時にのみにしか使用されないので非常に無駄で
ある。
【0006】それゆえ、本発明は、エンジンの冷間時の
エンジンの暖機を促進させる簡便な構造のエンジンの冷
却装置を提供することを、その課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明にて講じた技術的手段は、エンジ
ンのシリンダヘッドに設けられたシリンダヘッド冷却通
路と、該シリンダヘッド冷却通路とは独立して形成され
るエンジンのシリンダブロックに設けられたシリンダブ
ロック冷却通路と、これら通路に冷媒を供給する第1ポ
ンプ機構と、冷媒と外気との熱交換を行うラジエータ
と、該ラジエータと前記シリンダヘッド冷却通路及び前
記シリンダブロック冷却通路を接続するラジエータ通路
と、前記ラジエータと前記第1ポンプ機構とを接続する
ラジエータ帰還通路と、前記ラジエータ通路と前記ラジ
エータ帰還通路とを短絡させるバイパス通路と、前記ラ
ジエータに流れる冷媒の流量と、前記バイパス通路に流
れる冷媒の流量を制御する第1流量制御弁とを備えてな
るエンジンの冷却装置において、前記シリンダヘッド冷
却通路及び前記シリンダブロック冷却通路に供給される
冷媒の流量を制御する第2流量制御弁と、前記エンジン
以外の駆動力により駆動される第2ポンプ機構とを前記
ラジエータ通路内に直列に設け、第2制御弁と第2ポン
プ手段をラジエータ通路に連通させるか、冷媒を断熱的
に貯蔵する蓄熱器を介して前記第1ポンプ手段に連通さ
せるかを制御する切替弁を前記第2ポンプ手段と前記蓄
熱器との間に配置したことである。
【0008】これによって、エンジンのシリンダヘッド
だけ、あるいはシリンダブロックにだけに選択的に蓄熱
器に貯蔵された暖かい冷媒を供給できる冷媒回路を構成
することができ、暖かい冷媒が供給される冷媒回路の容
量を小さくすることができる。このため、蓄熱器に貯蔵
された冷媒を効率よくエンジン(のシリンダヘッドある
いはシリンダブロック)を温めることに使用でき、その
暖機性を向上させる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に従った実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態を示す冷却回路
の模式図である。
【0011】図1において、エンジン1のシリンダヘッ
ド2の内部にはその冷却用通路としてシリンダヘッドウ
ォータジャケット2a(シリンダヘッド冷却通路)が形
成されている。また、エンジンのシリンダブロック3の
内部には、その冷却用通路としてシリンダブロックウォ
ータジャケット3a(シリンダブロック冷却通路)が形
成されている。シリンダヘッドウォータジャケット2a
及びシリンダブロックウォータジャケット3aの入口に
はウォータポンプ4が連通している。ウォータポンプ4
はエンジン1の駆動力によって内部に配置された図示し
ないインペラが回転することによって冷媒を吐出する公
知のものである。ウォータポンプ4はラジエータ帰還通
路5の途中に配置された第1流量制御弁6を介してラジ
エータ7の出口7aと連通する。第1流量制御弁6はラ
ジエータ7の入口7bに連通するラジエータ通路9から
分岐し、ラジエータ7と平行に設けられたバイパス通路
10と連通し、ラジエータ通路9の冷媒をラジエータ7
を介してラジエータ帰還通路5と連通させるか、バイパ
ス回路10を介して(ラジエータ7を迂回して)ラジエ
ータ帰還通路5と連通させるかを切り換える。
【0012】本実施形態において、この第1流量制御弁
7はサーモワックスによって作動される公知のサーモス
タット弁であり、冷媒の温度に応じて通路を切り換え、
バイパス通路10に流れる冷媒の流量を変化させるもの
である。この第1流量制御弁7はラジエータ通路9の冷
媒を全てバイパス通路10あるいはラジエータ7を介し
てラジエータ帰還通路5に流動させるものである。本実
施形態においてはこのような流量制御弁を用いたがその
他の構成を有する流量制御弁で構成されていてもよいこ
とは言うまでもない。
【0013】ラジエータ通路9は第2ウォータポンプ1
2と、第1切替弁11と、第2流量制御弁13とを介し
てシリンダヘッドウォータジャケット2a及びシリンダ
ブロックウォータジャケット3aと連通している。ま
た、第1切替弁11は蓄熱器8とシリンダヘッドウォー
タジャケット2aを介して第1ウォータポンプ4と連通
している。この第1切替弁11は所謂三方弁であり、第
2ウォータポンプ12を蓄熱器8を介して第1ウォータ
ポンプ4とを連通させるか、ラジエータ通路9を介して
バイパス通路10またはラジエータ7と連通させるかを
切り換える。蓄熱器8は第1切替弁11と第1ウォータ
ポンプ4との間に設けられ、蓄熱器通路21を介してシ
リンダヘッドウォータジャケット2aと連通している。
蓄熱器8は冷媒を所定の量断熱的に貯蔵するタンクであ
り、その内部には温度の高い冷媒が貯蔵されている。第
2流量制御弁13はモータなどの駆動源によって作動す
るバタフライ弁などによって通路の流路面積を制御し
て、シリンダヘッドウォータジャケット2aからラジエ
ータ通路9へを流れる冷媒の流量と、シリンダブロック
ウォータジャケット3aからラジエータ通路9へ流れる
冷媒の流量の比を調整するものである。この第2流量調
整弁13は一方の側(シリンダヘッドウォータジャケッ
ト2aまたはシリンダブロックウォータジャケット3
a)だけをラジエータ通路9と連通させるように切り換
えることができる。
【0014】第2ウォータポンプ12は、例えばモータ
等のエンジン1が駆動しているか否かに関わらず作動で
きる駆動源によって駆動される公知のウォータポンプで
ある。
【0015】ラジエータ通路9とラジエータ帰還通路5
の間にはバイパス通路10と平行して熱交換器通路14
が設けられ、その途中には変速機オイル熱交換器15、
エンジンオイル熱交換器16、第2切替弁17がそれぞ
れ配置されている。変速機オイル熱交換器15とエンジ
ンオイル熱交換器16は所謂公知の熱交換器であり、冷
媒と変速機オイル、エンジンオイルとそれぞれ熱交換し
てオイルを加熱したり冷却したりする。第2切替弁17
は熱交換器通路14とラジエータ帰還通路5との連通・
遮断を切り換える弁である。この第2切替弁17がこれ
ら通路の連通・遮断を切り換えられることで変速機オイ
ル熱交換器15とエンジンオイル熱交換器16の熱交換
量が調整される。
【0016】ラジエータ帰還通路5の第1ウォータポン
プ4よりもラジエータ7側にはヒータ通路18が分岐し
ており、ヒータコア19と第3切替弁20とを介してラ
ジエータ通路9と連通する。ヒータコア19は、冷媒と
車室内空気との間で熱交換する熱交換器であり、冷媒と
の間で熱交換した車室内空気は車室の暖房に用いられる
ので所謂ヒータ装置を構成する。第3切替弁20はヒー
タ通路18とラジエータ通路9との間の連通・遮断を切
り換える弁である。この第3切替弁20はどのような弁
体で構成されていてもよいが、車室内の暖房が(運転者
のスイッチ操作などにより)onされるとヒータコア1
9へ熱源となる冷媒を導入すべくヒータ通路18とラジ
エータ通路9との間を連通させることで車室内にヒータ
コア19で冷媒と熱交換して温められた空気が供給され
る。
【0017】図2〜図5を用いて本発明の実施の形態の
作動について説明する。
【0018】図2は本発明の実施の形態のエンジンの冷
却装置において、その始動前の冷却回路の構成を示す図
面である。
【0019】図2において、エンジン1は始動していな
いので第1ウォータポンプ4は作動していない。また、
第2ウォータポンプ12は作動している。第1切替弁1
1は第2ウォータポンプ12と蓄熱器8とを連通する第
1切替位置に切り換えられている。また、第2流量制御
弁13はシリンダブロックウォータジャケット1aとラ
ジエータ通路9との連通を遮断し、シリンダヘッドウォ
ータジャケット2aのみがラジエータ通路9と連通する
第1制御位置になるように制御されている。これによ
り、第2ウォータポンプ11、第1切替弁11、蓄熱器
8、蓄熱器通路21、シリンダヘッドウォータジャケッ
ト2a、第2流量制御弁13、ラジエータ通路9を介し
て第2ウォータポンプ11へと至る第1冷却回路100
が構成される。いま、第2ウォータポンプ11が駆動す
ると蓄熱器8に保存された温度の高い冷媒は、エンジン
1の冷却装置全体と比較してその容量が小さいシリンダ
ヘッドウォータジャケット2aのみに供給される。蓄熱
器8は第1ウォータポンプ4と連通しているが、第2流
量制御弁13によりシリンダブロックウォータジャケッ
ト3aからの冷媒の流動がないため、第1ウォータポン
プ4およびシリンダブロックウォータジャケット3aに
蓄熱器8に貯蔵されていた冷媒が供給されることはな
い。ここで、ヒータ通路18に設けられている第3切替
弁20がヒータ通路18とラジエータ通路8とを連通す
るように切り替えられていると蓄熱器8の冷媒は第1ウ
ォータポンプ4を介してヒータ通路18およびヒータコ
ア19にも供給される。このとき第1ウォータポンプ4
は駆動していないので単なる通路として機能する。
【0020】これによって、蓄熱器8に貯蔵されている
冷媒は第1冷却回路100内を循環し、この第1冷却回
路100を構成する通路に蓄熱器に貯蔵されていた冷媒
の熱が供給される。第1冷却回路100にはシリンダヘ
ッドウォータジャケット2aが含まれているので蓄熱器
8に貯蔵されていた冷媒の熱はシリンダヘッド2を温め
る。また、比較的容量が大きいシリンダブロックウォー
タジャケット3aやバイパス通路10などに蓄熱器8に
貯蔵されている冷媒は供給されないので、その熱を効率
的にシリンダヘッド2に伝達させることができる。ま
た、ヒータがonされる場合には図5に示すように第3
切替弁20がヒータ通路18とラジエータ通路9とを連
通させ、ヒータコア19にも蓄熱器8に貯蔵されていた
冷媒が供給されるのでエンジン1の暖機前でもヒータ性
能を確保することができる。
【0021】図3は本発明の実施の形態の冷却装置がエ
ンジンの暖機終了後で、エンジンの負荷が低中負荷の領
域にあるときの作動を示す模式図である。
【0022】図3において、エンジン1は始動してお
り、第1ウォータポンプ4が作動している。また、第2
ウォータポンプ12は停止している。第1切替弁11は
ラジエータ通路9を介してバイパス通路10またはラジ
エータ7と連通させる第2切替位置に切り替えられてい
る。また、第1流量制御弁6は第1制御位置に、第2流
量制御弁13はシリンダブロックウォータジャケット3
aからラジエータ通路9への冷媒の流通量を小とし、シ
リンダヘッドウォータジャケット2aからラジエータ通
路9への冷媒の流通量を大とする第2制御位置に制御さ
れている。
【0023】これによって、第1ウォータポンプ4、シ
リンダブロックウォータジャケット3a、シリンダヘッ
ドウォータジャケット2a、第2流量制御弁13、ラジ
エータ通路9、第2ポンプ12、第1切替弁11、バイ
パス通路10、第1流量制御弁6、ラジエータ帰還通路
5からなる第2冷媒回路200が構成される。このと
き、第2切替弁17はエンジン1の運転状況に応じたオ
イルの温度となるように、エンジンオイル、変速機オイ
ル両熱交換器15、16に冷媒を供給・遮断するように
オイル熱交換器通路14と第2冷媒回路200との連通
を適宜切り替えられている。また、第3切替弁20はヒ
ータの作動on/offに応じてヒータ通路18が第2
冷媒回路200と連通するように適宜切り替えられてい
る。このとき、第2ウォータポンプ12は作動していな
いが、ラジエータ通路9の一部として機能する。
【0024】通常、エンジン1の暖気後でエンジン1の
負荷が低、中負荷である場合には、エンジン1の温度
(冷媒の温度)は比較的高い温度、たとえば100℃前
後に維持されるとエンジン1の効率を向上できることが
一般に良く知られている。このため、冷却回路200内
の冷媒の流量は少ないことが望ましい。また、エンジン
1の図示しない燃焼室のうち、その温度が非常に高温と
なる部分はシリンダヘッド2に構成されている。このた
め、シリンダヘッド2を冷却するシリンダヘッドウォー
タジャケット2aにはより多くの冷媒が供給される必要
がある。
【0025】このようなときに従来の構成の冷却装置に
おいては、シリンダブロックウォータジャケット3aに
はシリンダヘッドウォータジャケット2aと同じ量の冷
媒が供給されている。ところが、シリンダブロックウォ
ータジャケット3aへの冷媒の供給はこのようなときに
はあまり必要なく、冷媒の供給によりエンジン1の過冷
却を招く。つまり、第1ウォータポンプ4から吐出され
た冷媒が効率よく使用できなかった。しかしながら、本
実施形態によれば、第2流量制御弁13を制御すること
によって、シリンダヘッドウォータジャケット2aとシ
リンダブロックウォータジャケット3aとに流れる冷媒
の量を制御することができる。これにより、多くの冷媒
を必要とするシリンダヘッドウォータジャケット2aに
は冷媒をより多く供給できる。これによって、第1ウォ
ータポンプ4から吐出された冷媒は効率よく利用される
ことになる。このため、上記したように第1ウォータポ
ンプ4から吐出される冷媒が効率よく利用できることに
より、第1ウォータポンプの吐出能力をより小さくする
ことが可能となる。第1ウォータポンプ4はエンジン1
の駆動力によって駆動されるので、その吐出能力を低下
させることはエンジン1が第1ウォータポンプ4を駆動
するためのトルクを低減させることとなる。これによ
り、エンジン1の仕事が減り、エンジンの燃費を向上さ
せることができる。
【0026】図4は本発明の実施の形態の冷却装置がエ
ンジンの暖機終了後で、エンジンの負荷が高負荷の領域
にあるときの作動を示す模式図である。
【0027】図4において、エンジン1は始動してお
り、第1ウォータポンプ4が作動している。また、第2
ウォータポンプ12も作動している。第1流量制御弁6
はラジエータ通路9をラジエータ7を介してラジエータ
帰還通路5に連通させる第2制御位置に制御されてい
る。第1切替弁11は第2切替位置に切り換えられてい
る。また、第2流量制御弁13はシリンダブロックウォ
ータジャケット3aとラジエータ通路9との連通量と、
シリンダヘッドウォータジャケット2aとラジエータ通
路9との連通量とを略同じとする第3制御位置に制御さ
れている。
【0028】これによって、第1ウォータポンプ4、シ
リンダブロックウォータジャケット3a、シリンダヘッ
ドウォータジャケット2a、第2流量制御弁13、ラジ
エータ通路9、第2ポンプ12、第1切替弁11、蓄熱
器8、蓄熱器通路21、ラジエータ7、第1流量制御弁
6、ラジエータ帰還通路5からなる第3冷媒回路300
が構成される。このとき、第2切替弁17はエンジン1
の運転状況に応じたオイルの温度となるように、エンジ
ンオイル、変速機オイル両熱交換器15、16に冷媒を
供給・遮断するようにオイル熱交換器通路14と第3冷
媒回路300との連通を適宜切り替える。また、第3切
替弁20はヒータの作動on/offに応じてヒータ通
路18が第3冷媒回路300と連通するように適宜切り
替える。
【0029】通常、エンジン1が高負荷である場合に
は、エンジン1のオーバーヒートの発生を防止するた
め、エンジン(冷媒)の温度を極力低下させることが必
要であることが一般に良く知られている。このため、冷
却装置内の冷媒の流量を増加させると共に、ラジエータ
7において冷媒を外気と熱交換させてその温度を低下さ
せることが望ましい。しかしながら、本実施形態によれ
ば上記したように、従来よりも第1ウォータポンプ4の
吐出能力を低減させているので、冷却装置中を流れる冷
媒の流量は従来の冷却装置よりも少ない。しかしなが
ら、第2ウォータポンプ12と第1切替弁11とがラジ
エータ通路9に直列に配置されていることによって、第
1ウォータポンプ4の吐出能力を低減させた分の冷媒の
流量は第2ウォータポンプ12を作動させることによっ
て確保できる。このため、エンジン1の高負荷領域にお
いてはエンジン1は第1、第2ウォータポンプ4、12
を作動させるために従来よりも多くの駆動トルクを必要
とする。しかしながら、エンジン1が高負荷で回転し続
けることは殆どなく、通常の場合、エンジン1はその低
負荷、中負荷の領域で多く使用される。このため、エン
ジン1のウォータポンプを駆動させるための駆動トルク
はこの高負荷領域では増加するが、エンジン1の運転領
域全体においては低減できることになる。
【0030】上記したように、本実施形態の冷却装置は
エンジン1の運転領域に応じて冷媒の温度を制御できる
第1、第2、第3冷却回路100、200、300を提
供することができると共に、エンジン1が駆動する第1
ウォータポンプ4の駆動トルクを低減させ、エンジンの
燃費を向上させることができる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、請求項1の発明によれば、
前記シリンダヘッド冷却通路及び前記シリンダブロック
冷却通路に供給される冷媒の流量を制御する第2流量制
御弁と、前記エンジン以外の駆動力により駆動される第
2ポンプ機構とを前記ラジエータ通路内に直列に設け、
第2制御弁と第2ポンプ手段をラジエータ通路に連通さ
せるか、冷媒を断熱的に貯蔵する蓄熱器を介して前記第
1ポンプ手段に連通させるかを制御する切替弁を前記第
2ポンプ手段と前記蓄熱器との間に配置したことによっ
て、エンジンのシリンダヘッドだけ、あるいはシリンダ
ブロックにだけに選択的に蓄熱器に貯蔵された暖かい冷
媒を供給できる冷媒回路を構成することができると共
に、暖かい冷媒を供給する冷媒回路の容量を小さくする
ことができる。このため、蓄熱器に貯蔵された冷媒を効
率よくエンジンを温めることに使用できると共に、シリ
ンダヘッドを通過するこの冷媒回路の容量が小さいた
め、エンジンの熱は効率よく冷媒に伝導し、その暖気性
を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のエンジンの冷却装置を示
す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態のエンジンの冷却装置のエ
ンジン始動前の作動を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態のエンジンが低中負荷にあ
るときのエンジンの冷却装置の作動を示す模式図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態のエンジンが高負荷にある
ときのエンジンの冷却装置の作動を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態のエンジン始動前でヒータ
がオンされている場合のエンジンの冷却装置の作動を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 2a シリンダヘッド冷却通路(シリンダヘッドウォー
タジャケット) 3 シリンダブロック 3a シリンダブロック冷却通路(シリンダブロックウ
ォータジャケット) 4 第1ポンプ機構(第1ウォータポンプ) 5 ラジエータ帰還通路 6 第1流量制御弁 7 ラジエータ 8 蓄熱器 9 ラジエータ通路 10 バイパス通路 11 切替弁(第1切替弁) 12 第2ポンプ機構(第2ウォータポンプ) 13 第2流量制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダヘッドに設けられた
    シリンダヘッド冷却通路と、 該シリンダヘッド冷却通路とは独立して形成されるエン
    ジンのシリンダブロックに設けられたシリンダブロック
    冷却通路と、 これら通路に冷媒を供給する第1ポンプ機構と、 冷媒と外気との熱交換を行うラジエータと、 該ラジエータと前記シリンダヘッド冷却通路及び前記シ
    リンダブロック冷却通路を接続するラジエータ通路と、 前記ラジエータと前記第1ポンプ機構とを接続するラジ
    エータ帰還通路と、 前記ラジエータ通路と前記ラジエータ帰還通路とを短絡
    させるバイパス通路と、 前記ラジエータに流れる冷媒の流量と、前記バイパス通
    路に流れる冷媒の流量を制御する第1流量制御弁とを備
    えてなるエンジンの冷却装置において、 前記シリンダヘッド冷却通路及び前記シリンダブロック
    冷却通路に供給される冷媒の流量を制御する第2流量制
    御弁と、 前記エンジン以外の駆動力により駆動される第2ポンプ
    機構とを前記ラジエータ通路内に直列に設け、 第2制御弁と第2ポンプ手段をラジエータ通路に連通さ
    せるか、冷媒を断熱的に貯蔵する蓄熱器を介して前記第
    1ポンプ手段に連通させるかを制御する切替弁を前記第
    2ポンプ手段と前記蓄熱器との間に配置したことを特徴
    とするエンジンの冷却装置。
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