JPH0726955A - 車両用油温制御装置 - Google Patents

車両用油温制御装置

Info

Publication number
JPH0726955A
JPH0726955A JP16555493A JP16555493A JPH0726955A JP H0726955 A JPH0726955 A JP H0726955A JP 16555493 A JP16555493 A JP 16555493A JP 16555493 A JP16555493 A JP 16555493A JP H0726955 A JPH0726955 A JP H0726955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
temperature
water
cooling water
water passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16555493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3292217B2 (ja
Inventor
Kazuki Suzuki
和貴 鈴木
Atsushi Kato
淳 加藤
Yasutoshi Yamanaka
保利 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP16555493A priority Critical patent/JP3292217B2/ja
Publication of JPH0726955A publication Critical patent/JPH0726955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292217B2 publication Critical patent/JP3292217B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置による電気的な制御を廃止して部品
点数を減少することにより製造コストを低下させ、オイ
ルの低温時にオイルを加熱してオイルの早期昇温を促進
し、且つオイルの極高温時の油水温度差を大きくしてオ
イルクーラの大型化を防止することを可能にする。 【構成】 オイルの油温をサーモワックスで感知してバ
ルブにより第1通水路27と第2通水路28の開放およ
び閉塞を行うサーモバルブ7をオイルクーラ5に内蔵し
た。そして、オイルの油温が低温の時は第1通水路27
を開き第2通水路28を閉じてオイルクーラ5内にシリ
ンダヘッド9のウォータジャケット11内から比較的高
温の冷却水を通水するようにし、逆にオイルの油温が高
温の時は第1通水路27を閉じ第2通水路28を開いて
オイルクーラ5内にラジエータ4の出口から比較的低温
の冷却水を通水するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両部品を作
動させるための作動油や車両部品の摺動部を潤滑する潤
滑油等のオイルを最適な油温に保つようにした車両用油
温制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、車両用自動変速機の
トルクコンバータの作動油(以下トルコンオイルと呼
ぶ)の温度を制御するものには、特開平4−10902
7号公報に記載された技術がある。この技術は、トルコ
ンオイルの油温と冷却水の水温とを比較してオイルクー
ラへの冷却水の通水を電磁弁によりオン、オフすること
により、エンジンを暖機している時のトルコンオイルの
加熱、トルコンオイルの油温が上昇した時のトルコンオ
イルの冷却を行い、トルクコンバータのフリクションロ
スを低減するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、水温センサおよび油温センサが必要であ
り、且つ電磁弁を制御装置によって外部制御しているた
め、部品点数の増加により大幅に製造コストが上昇して
しまうという問題点があった。また、オイルクーラ内に
導入する冷却水をエンジンのシリンダヘッド側から取り
入れていることから、従来のラジエータのロアタンク内
蔵式のオイルクーラに比較して油温と水温との油水温度
差が小さくなってしまい、図4のグラフに二点鎖線aで
示したように、トルコンオイルの油温が許容温度近くま
で上昇してしまう。その結果、トルコンオイルの油温が
上昇した時の冷却を充分に行うにはオイルクーラを大型
化しなければならないという問題点があった。
【0004】この発明は、制御装置による電気的な制御
を廃止して部品点数を減少することにより製造コストを
低下させ、且つ熱交換器の大型化を防止することのでき
る車両用油温制御装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、冷却水によ
り冷却される水冷式のエンジンと、このエンジンの熱を
吸収した冷却水と空気とを熱交換させて冷却水を冷却す
るラジエータと、車両を運転することにより発熱するオ
イルと冷却水とを熱交換させる熱交換器と、前記エンジ
ンの熱を吸収した冷却水を前記熱交換器に通水する第1
通水路、および前記ラジエータで冷却された冷却水を前
記熱交換器に通水する第2通水路を有する冷却水回路
と、前記熱交換器に流入するオイルの油温を感知する感
知部を有し、この感知部で感知されたオイルの油温が低
温のときに、前記第1通水路を開放し前記第2通水路を
閉塞すると共に、前記感知部で感知されたオイルの油温
が高温のときに、前記第1通水路を閉塞し前記第2通水
路を開放する温度調整弁とを備えた技術手段を採用し
た。
【0006】
【作用】熱交換器に流入するオイルの油温が低温である
ことを温度調整弁の感知部が感知すると、温度調整弁に
より第1通水路が開放され第2通水路が閉塞される。こ
れにより、エンジンの熱を吸収した比較的に水温の高い
冷却水が熱交換器に通水され、熱交換器で比較的に水温
の高い冷却水と油温の低いオイルとが熱交換してオイル
が加熱される。
【0007】熱交換器に流入するオイルの油温が高温で
あることを温度調整弁の感知部が感知すると、温度調整
弁により第1通水路が閉塞され第2通水路が開放され
る。これにより、ラジエータで冷却された比較的に水温
の低い冷却水が熱交換器に通水され、エンジンの熱を吸
収した冷却水を熱交換器に直接通水するものに比べて、
油温と水温との油水温度差が大きくなる。したがって、
熱交換器で比較的に水温の低い冷却水と高温のオイルと
が熱交換してオイルが冷却される。
【0008】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の車両用油温制御装置
を図に示す一実施例に基づいて説明する。ここで、図1
は自動車用油温制御装置を示した図である。自動車用油
温制御装置1は、自動変速機2のトルクコンバータを作
動させるためのトルコンオイルを適正な油温に保つため
のもので、自動車のエンジンルーム(図示せず)内に配
された水冷式のエンジン3、このエンジン3の前方に配
されたラジエータ4、自動変速機2の側方に配されたオ
イルクーラ5、強制循環式の冷却水回路6およびオイル
クーラ5に内蔵されたサーモバルブ7等を備える。
【0009】エンジン3は、シリンダブロック8とシリ
ンダヘッド9の内部にウォータジャケット10、11を
設けており、図示しない出力軸がトルクコンバータを介
して自動車変速機に駆動連結されている。シリンダブロ
ック8のウォータジャケット10内の水は、エンジン3
の前側より後側へ流れながら、シリンダブロック8の上
方の孔を通り、シリンダヘッド9のウォータジャケット
11へ流れる。シリンダヘッド9のウォータジャケット
11内の水は、エンジン3の後側より前側へ流れてエン
ジン3より流出する。なお、シリンダブロック8とシリ
ンダヘッド9との間にはガスケット12が介在してい
る。
【0010】ラジエータ4は、エンジン3のウォータジ
ャケット10、11を通過する間に廃熱を吸収して水温
が高くなった冷却水とファン(図示せず)により送り込
まれる空気とを熱交換させて冷却水を冷却する熱交換器
である。このラジエータ4は、自動車のエンジンルーム
内の走行風を有効に利用できる場所に設置されている。
また、ラジエータ4は、アッパタンク13、ロアタンク
14、コア15等から構成され、アッパタンク13には
ラジエータキャップ16が取り付けられている。
【0011】オイルクーラ5は、本発明の熱交換器であ
って、トルコンオイルと冷却水とを熱交換させるもの
で、トルクコンバータのハウジングにボルト17を用い
て取り付けられている。
【0012】このオイルクーラ5(コア部5aの詳細は
図示しない)は、図2に示したように、トルコンオイル
が流れるオイル通路18と冷却水が流れる冷却水通路1
9とが熱交換可能なように接近して設けられている。な
お、冷却水通路19には2つの冷却水入口20、21と
1つの冷却水出口22とが設けられている。また、オイ
ル通路18と冷却水通路19の内部または外部にフィン
を配しても良い。
【0013】冷却水回路6は、エンジン3、ラジエータ
4、オイルクーラ5、サーモバルブ7、サーモスタット
23、ウォータポンプ24、ヒータバルブ25、ヒータ
コア26をそれぞれ環状に接続する第1、第2通水路2
7、28、通水路29〜31、バイパス水路32を有し
ている。そして、冷却水回路6は、サーモバルブ7、サ
ーモスタット23およびヒータバルブ25の作動状態に
応じて5つの通水経路を持つ。
【0014】サーモスタット23は、冷却水の水温によ
って自動作動するサーモバルブである。このサーモスタ
ット23は、冷却水の水温が低いときは閉弁して冷却水
がラジエータ4を経由せずバイパス水路32を経て循環
するようにし、冷却水の水温が高くなったときは開弁し
て冷却水がラジエータ4へ循環するようにする。ウォー
タポンプ24は、冷却水に圧力を加えて強制的に循環さ
せるものである。
【0015】ヒータバルブ25は、ヒータコア26へエ
ンジン3の熱を吸収した冷却水の供給および供給の停止
を行う弁である。ヒータコア26は、図示しない空気調
和装置のダクト内に配され、ダクト内を通過する空気を
加熱する熱交換器である。
【0016】第1通水路27は、シリンダヘッド9のウ
ォータジャケット11の出口とオイルクーラ5の冷却水
入口20とを連通する冷却水路である。第2通水路28
は、ウォータポンプ24の出口とシリンダブロック8の
ウォータジャケット10の入口との間(以下シリンダブ
ロック8の入口と略す)とオイルクーラ5の冷却水入口
21とを連通する冷却水路である。
【0017】通水路29は、オイルクーラ5の冷却水出
口22とウォータポンプ24の入口とを連通する冷却水
路である。通水路30は、シリンダヘッド9のウォータ
ジャケット11の出口とラジエータ4のアッパタンク1
3の入口とを連通する冷却水路である。通水路31は、
ラジエータ4のロアタンク14の出口とサーモスタット
23とを連通する冷却水路である。バイパス水路32
は、サーモスタット23の閉弁時に冷却水をラジエータ
4から迂回させる冷却水路である。
【0018】サーモバルブ7は、本発明の温度調整弁で
あって、トルコンオイルの油温によって自動作動する。
このサーモバルブ7は、図2に示したように、オイル通
路18内のトルコンオイルの油温を感知するサーモワッ
クス33等を密閉する容器34、サーモワックス33で
感知したトルコンオイルの油温に応じて第1通水路27
と第2通水路28とを開閉するバルブ35、およびバル
ブ35のリターン用のスプリング36などを有してい
る。なお、バルブ35のランド37、38間には、内部
を冷却水が流れる冷却水通路39が形成されている。サ
ーモワックス33は、本発明の加熱部であって、容器3
4内に密閉されている。このサーモワックス33は、ト
ルコンオイルにより加熱されると膨張してバルブ35を
図2において図示下方に動かす。
【0019】バルブ35のランド37、38は、図3の
グラフに示したように、エンジン始動時のようにトルコ
ンオイルの油温が第1設定油温(例えば80℃〜90
℃)以下に低下していることをサーモワックス33が感
知すると、第1通水路27に連通する冷却水通路19の
冷却水入口20を開放し、第2通水路28に連通する冷
却水通路19の冷却水入口21を閉塞する。すなわち、
冷却水回路6は第1通水経路に切り替えられる。
【0020】また、バルブ35のランド37、38は、
図3のグラフに示したように、エンジン負荷が低、中負
荷となりトルコンオイルの油温が第1設定油温(例えば
80℃〜90℃)より上昇し、且つ第2設定温度(例え
ば110℃〜120℃)より低下していることをサーモ
ワックス33が感知すると、第1通水路27に連通する
冷却水通路19の冷却水入口20および第2通水路28
に連通する冷却水通路19の冷却水入口21を両方とも
開放する。
【0021】そして、バルブ35のランド37、38
は、図3のグラフに示したように、エンジン負荷が高負
荷となりトルコンオイルの油温が第2設定油温(例えば
110℃〜120℃)以上に上昇したことをサーモワッ
クス33が感知すると、第1通水路27に連通する冷却
水通路19の冷却水入口20を閉塞し、第2通水路28
に連通する冷却水通路19の冷却水入口21を開放す
る。すなわち、冷却水回路6は第2通水経路に切り替え
られる。
【0022】第1通水経路は、シリンダヘッド9のウォ
ータジャケット11より流出した冷却水を第1通水路2
7→サーモバルブ7の冷却水通路39→オイルクーラ5
の冷却水通路19→通水路29→ウォータポンプ24を
経てエンジンブロック8のウォータジャケット10に戻
す経路である。
【0023】第2通水経路は、シリンダヘッド9のウォ
ータジャケット11より流出した冷却水を通水路30→
ラジエータ4→サーモスタット23→ウォータポンプ2
4→シリンダブロック8の入口→第2通水路28→サー
モバルブ7の冷却水通路39→オイルクーラ5の冷却水
通路19→通水路29→ウォータポンプ24→シリンダ
ブロック8のウォータジャケット10に戻す経路であ
る。
【0024】〔実施例の作用〕次に、この実施例の自動
車用油温制御装置1の作用を図1ないし図4に基づいて
簡単に説明する。 (エンジン始動時)エンジン3の始動時には、トルコン
オイルの油温が外気温程度まで低下していることからオ
イルポンプ(図示せず)のポンプロスが大きく、オイル
ポンプを駆動するエンジン3が消費する燃料消費量を増
大させてしまう。したがって、エンジン始動後になるべ
く早くトルコンオイルの油温を適温となるまで上昇させ
ることが必要となる。
【0025】このため、オイルクーラ5に内蔵されたサ
ーモバルブ7のサーモワックス33がトルコンオイルの
油温が第1設定油温(例えば80℃〜90℃)以下に低
下していることを感知したときには、サーモワックス3
3は最も収縮している状態となっている。このため、バ
ルブ35のランド37により第1通水路27が開放さ
れ、ランド38により第2通水路28が閉塞される。
【0026】これによって、シリンダヘッド9のウォー
タジャケット11より流出した冷却水は、第1通水路2
7→サーモバルブ7の冷却水通路39→オイルクーラ5
の冷却水通路19→通水路29→ウォータポンプ24→
シリンダブロック8のウォータジャケット10を順に流
れる。よって、エンジン3の冷却水回路6において、シ
リンダヘッド9のウォータジャケット11からの最も温
度の高い冷却水が第1通水路27を通ってオイルクーラ
5に通水されることになる。
【0027】したがって、図4のグラフに示したよう
に、オイルクーラ5内でブロック水温より水温の高い冷
却水(ヘッド水温)と油温の低いトルコンオイルとが熱
交換してトルコンオイルが急速に加熱されるので、適温
である80℃以上の油温までトルコンオイルが早期に昇
温する。
【0028】(エンジン3の低、中負荷運転時)エンジ
ン3を始動してから例えば5分〜10分が経過してトル
コンオイルが第1設定油温(例えば80℃〜90℃)を
越えると、サーモバルブ7のサーモワックス33が膨張
し始めバルブ35を図2において図示下方に移動させ
る。このため、バルブ35のランド37により第1通水
路27が開放され、ランド38により第2通水路28が
開放される。これによって、シリンダヘッド9のウォー
タジャケット11から比較的温度の高い冷却水が第1通
水路27を通ってオイルクーラ5に通水され、且つラジ
エータ4で冷却された比較的水温の低い冷却水がシリン
ダブロック8の入口、第2通水路28を通ってオイルク
ーラ5に通水されることになる。
【0029】(エンジン3の高負荷運転時)エンジン3
を高負荷運転、とくに高速高負荷連続運転すると、トル
コンオイルの油温が許容温度(例えば140℃)に迫る
油温に上昇する。このような場合には、トルコンオイル
の油温が第2設定油温(例えば110℃〜120℃)以
上に上昇していることをサーモワックス33で感知され
ると、サーモワックス33の膨張量が最大となる。この
ため、バルブ35のランド37により第1通水路27が
閉塞され、ランド38により第2通水路28が開放され
る。
【0030】これによって、シリンダヘッド9のウォー
タジャケット11より流出した冷却水は、通水路30→
ラジエータ4→サーモスタット23→ウォータポンプ2
4→シリンダブロック8の入口→第2通水路28→サー
モバルブ7の冷却水通路39→オイルクーラ5の冷却水
通路19→通水路29→ウォータポンプ24→シリンダ
ブロック8のウォータジャケット10の順に流れる。よ
って、図4のグラフに示したように、ラジエータ4で冷
却された比較的水温の低い冷却水(ブロック水温)がシ
リンダブロック8の入口、第2通水路28を通ってオイ
ルクーラ5に通水されることになり、エンジン3の熱を
充分に吸収した冷却水(ヘッド水温)をオイルクーラ5
に直接通水するもの(図4の破線A)に比べて油水温度
差が大きくとれる。
【0031】したがって、オイルクーラ5内で比較的に
水温の低い冷却水と油温の高いトルコンオイルとが熱交
換してトルコンオイルが冷却されるので、オイルクーラ
5の冷却性能が向上すると共に、トルコンオイルの油温
の低下量も大きくとることが可能となる。
【0032】〔実施例の効果〕以上のように、自動車用
油温制御装置1は、水温センサおよび油温センサが不要
となるとともにサーモバルブ7を制御装置等によって外
部制御する必要もないため、部品点数が減少することに
より大幅に製造コストを低下させることができる。
【0033】また、エンジン3を高負荷運転してトルコ
ンオイルの油温が許容温度に迫るように上昇した場合
に、オイルクーラ5内に通水する冷却水をエンジン3の
シリンダブロック8の入口から取り入れていることか
ら、ラジエータ4のロアタンク14に内蔵されたオイル
クーラ(従来の技術)のように、油水温度差を大きくす
ることができる。このため、トルコンオイルの油温が許
容温度に迫るように上昇した場合であってもトルコンオ
イルの冷却を充分に行うことができるので、オイルクー
ラ5の大型化を回避することができる。
【0034】したがって、エンジン3の始動時には冷却
水回路6において最も高温の冷却水によりトルコンオイ
ルの早期昇温を促進でき、且つトルコンオイルの油温が
許容温度に迫る温度まで上昇した時にはラジエータ4で
冷却した最も低温の冷却水によりトルコンオイルの冷却
を行うことができるので、トルクコンバータのフリクシ
ョンロスの低減や伝達力の増加を実現することができ
る。これにより、自動変速機2のトルクコンバータの効
率を向上することができるので、燃料の消費量を低減す
ることができる。
【0035】そして、サーモバルブ7はトルコンオイル
の油温によって開度が決定されることから、エンジン始
動時やトルコンオイルの極高温時以外にはラジエータ4
とシリンダヘッド9のウォータジャケット11の両方か
ら通水するようにしている。つまり、トルコンオイルの
油温に応じて必要な水温の冷却水を供給できるので、比
較的簡単なシステムでトルコンオイルの適温制御を行う
ことができる。
【0036】〔変形例〕この実施例では、オイルクーラ
5内にサーモバルブ7を内蔵したが、熱交換器外に温度
調整弁を配して第1、第2通水路の切り替えを行うよう
にしても良い。この実施例では、本発明をトルコンオイ
ルの適温制御に用いたが、本発明をエンジンオイル、ミ
ッションオイル等の潤滑油や作動油の適温制御に用いて
も良い。
【0037】なお、サーモバルブ7のサーモワックス3
3を変更するだけで、寒冷地仕様等のように使用環境に
応じたシステムを選定することも簡単に行える。この実
施例では、オイルクーラ5を自動変速機2の側方に配し
たが、熱交換器をラジエータ4のロアタンク14付近等
その他の場所に配しても良い。
【0038】
【発明の効果】この発明は、熱交換器内に流入するオイ
ルの油温を感知して自動作動する温度調整弁を用いて第
1通水路と第2通水路の開放および閉塞を行うようにし
ているので、制御装置による電気的な制御を廃止して部
品点数を減少することにより製造コストを低下させるこ
とができる。また、エンジンの始動時には冷却水回路に
おいて最も高温の冷却水によりオイルの加熱を行うこと
ができるので、オイルの早期昇温を促進できる。そし
て、オイルの油温が許容温度に迫る温度まで上昇した時
にはラジエータで冷却した最も低温の冷却水によりオイ
ルの冷却を行うことができる。このため、オイルの極高
温時でも油水温度差を大きくとれるので熱交換器を大型
化しなくても充分オイルを冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】オイルクーラに内蔵されたサーモバルブを示し
た図である。
【図3】第1、第2通水路の開閉状態と油温変化を示し
たグラフである。
【図4】エンジンの運転状態に対する水温変化と油温変
化を示したグラフである。
【符号の説明】
1 自動車用油温制御装置 2 自動変速機 3 エンジン 4 ラジエータ 5 オイルクーラ 6 冷却水回路 7 サーモバルブ(温度調整弁) 8 シリンダブロック 9 シリンダヘッド 10 ウォータジャケット 11 ウォータジャケット 27 第1通水路 28 第2通水路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)冷却水により冷却される水冷式の
    エンジンと、 (b)このエンジンの熱を吸収した冷却水と空気とを熱
    交換させて冷却水を冷却するラジエータと、 (c)車両を運転することにより発熱するオイルと冷却
    水とを熱交換させる熱交換器と、 (d)前記エンジンの熱を吸収した冷却水を前記熱交換
    器に通水する第1通水路、および前記ラジエータで冷却
    された冷却水を前記熱交換器に通水する第2通水路を有
    する冷却水回路と、 (e)前記熱交換器に流入するオイルの油温を感知する
    感知部を有し、 この感知部で感知されたオイルの油温が低温のときに、
    前記第1通水路を開放し前記第2通水路を閉塞すると共
    に、前記感知部で感知されたオイルの油温が高温のとき
    に、前記第1通水路を閉塞し前記第2通水路を開放する
    温度調整弁とを備えた車両用油温制御装置。
JP16555493A 1993-07-05 1993-07-05 車両用油温制御装置 Expired - Fee Related JP3292217B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16555493A JP3292217B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 車両用油温制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16555493A JP3292217B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 車両用油温制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726955A true JPH0726955A (ja) 1995-01-27
JP3292217B2 JP3292217B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=15814577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16555493A Expired - Fee Related JP3292217B2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 車両用油温制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3292217B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340161A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyota Motor Corp 油温制御装置
US6843211B2 (en) 2002-03-27 2005-01-18 Calsonic Kansei Corporation Water-cooled type engine cooling apparatus and transmission oil cooler module
WO2005010327A1 (es) * 2003-07-29 2005-02-03 Valeo Termico S.A. Sistema de regulacion de la temperatura del aceite para vehiculos equipados con un circuito de refrigeracion de liquidos y su correspondiente procedimiento
JP2005113783A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Denso Corp 冷却水回路
JP2006064155A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Toyota Motor Corp 自動変速機の熱交換器構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340161A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Toyota Motor Corp 油温制御装置
JP4491991B2 (ja) * 2001-05-21 2010-06-30 トヨタ自動車株式会社 油温制御装置
US6843211B2 (en) 2002-03-27 2005-01-18 Calsonic Kansei Corporation Water-cooled type engine cooling apparatus and transmission oil cooler module
WO2005010327A1 (es) * 2003-07-29 2005-02-03 Valeo Termico S.A. Sistema de regulacion de la temperatura del aceite para vehiculos equipados con un circuito de refrigeracion de liquidos y su correspondiente procedimiento
JP2005113783A (ja) * 2003-10-07 2005-04-28 Denso Corp 冷却水回路
JP2006064155A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Toyota Motor Corp 自動変速機の熱交換器構造
JP4586460B2 (ja) * 2004-08-30 2010-11-24 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の熱交換器構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3292217B2 (ja) 2002-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101394051B1 (ko) 차량용 엔진 냉각 시스템 및 그 제어방법
EP2795078B1 (en) Arrangement and method for cooling of coolant in a cooling system in a vehicle
US20020050251A1 (en) Cooling apparatus for liquid-cooled internal combustion engine
US20170321594A1 (en) Powertrain thermal management system and method
JP2006515052A (ja) 冷却循環、特に自動車トランスミッションのための冷却循環
JPH03242419A (ja) 内燃機関の冷却方法及びその装置
JP2005113783A (ja) 冷却水回路
JP2011173543A (ja) 電池冷却/加温装置
JP2007107522A (ja) 燃焼機関の冷却システム
JPH11264318A (ja) トランスミッションのオイル温度調整装置
JP4457848B2 (ja) 車両搭載パワーユニットの冷却装置
US20200318529A1 (en) Cooling circuit and oil cooler
CN216198425U (zh) 一种发动机冷却系统和车辆
JP3756502B2 (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
JP2004084882A (ja) トランスミッションの油温制御装置
JP3292217B2 (ja) 車両用油温制御装置
JP2002340161A (ja) 油温制御装置
JPS63120814A (ja) エンジン冷却システム
JPH04109027A (ja) 自動車用自動変速機の油温制御装置
WO2020152734A1 (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
JP2001271644A (ja) エンジンのオイル温度調節方法及びオイル温度調節装置
JP2002323117A (ja) 油温制御装置
JPH0814044A (ja) 油温調整用熱交換装置
WO2017199866A1 (ja) 車両用冷却装置
JP2002054440A (ja) 内燃機関の冷却制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees