JP2002323117A - 油温制御装置 - Google Patents

油温制御装置

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JP2002323117A
JP2002323117A JP2001129512A JP2001129512A JP2002323117A JP 2002323117 A JP2002323117 A JP 2002323117A JP 2001129512 A JP2001129512 A JP 2001129512A JP 2001129512 A JP2001129512 A JP 2001129512A JP 2002323117 A JP2002323117 A JP 2002323117A
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Japan
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cooling water
oil
control valve
temperature
heater
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JP2001129512A
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Masahiko Kubo
雅彦 久保
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0413Controlled cooling or heating of lubricant; Temperature control therefor

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油温制御装置に関し、エンジンの冷却水を空
調装置用ヒータの加熱に用いるとともにトランスミッシ
ョンオイル等の潤滑油の加熱にも用いるものにおいて、
ヒータの性能を確保しうる流路遮断用制御弁を設けなが
ら制御弁に閉故障が生じても冷却水の過剰な温度を防止
することができるようにする。 【解決手段】 エンジン20を通過した冷却水を空調装
置用ヒータ26に循環させる第1冷却水経路27c,2
7dと、第1冷却水経路27c,27dと並列に設けら
れエンジン20を通過した冷却水をオイルウォーマ10
に循環させる第2冷却水経路27e,27fと、第2冷
却水経路第2冷却水経路27e,27fに設けられ所定
の寒冷状況下で閉作動する制御弁30と、制御弁30を
バイパスして第2冷却水経路第2冷却水経路27e,2
7fに接続され第2冷却水経路27e,27fより小径
のバイパス通路35とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスミッショ
ンの潤滑油の油温を制御するのに用いて好適の、油温制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−247263号公報
(以下、第1従来技術という)には、トランスミッショ
ンの潤滑油の油温が低いときはエンジンの高温冷却水を
トランスミッションに設けた熱交換器に供給して潤滑油
を加熱する装置が開示されている。
【0003】ところが、このようにエンジン冷却水を用
いてトランスミッション用オイルを加熱する装置の場
合、冷却水の熱を積極的にオイルに伝達させることから
ヒータに伝達される熱量が減少することになり、空調装
置用ヒータの効きが低下することが問題になる。一方、
特開平10−231727号公報(以下、第2従来技術
という)には、エンジンを通過した冷却水をオイルクー
ラに循環されると共に水温が低いときはサーモスタット
によりオイルクーラヘの冷却水の循環を遮断すること
で、エンジンの暖機を早めヒータ性能の向上や燃費の低
減を図る技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第2従来技
術のサーモスタットのように流路遮断用制御弁を設けて
冷却水の水温が低い時はオイル用熱交換器への冷却水の
流通を遮断してオイルの加熱は行わないようにすること
により、第1従来技術において生じる問題を解決するこ
とが考えられる。
【0005】しかしながら、サーモスタット等の流路遮
断用制御弁が閉故障(閉じたままになる故障)すると、
オイル用熱交換器に対する冷却水の流通がなくなってし
まうことから、オイル温度が上昇して、オイル用熱交換
器付近に滞留している冷却水が過度に温度上昇してしま
うことになる。そして、このような冷却水の局部的な温
度上昇は、冷却水の寿命低下を招いたり冷却水パイプの
破損を招いたりするおそれがある。
【0006】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、エンジンの冷却水を空調装置用ヒータの加熱に用
いるとともにトランスミッションオイル等の潤滑油の加
熱にも用いるものにおいて、ヒータの性能を確保しうる
流路遮断用制御弁を設けながら制御弁に閉故障が生じて
も冷却水の過剰な温度を防止することができるようにし
た、油温制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1,
2,3記載の本発明の油温制御装置では、エンジンを通
過して暖められた冷却水は、第1冷却水経路によって空
調装置用ヒータを循環し空調装置用ヒータに熱を供給
し、第1冷却水経路と並列に設けられ第2冷却水経路に
よってオイルウォーマを循環し空調装置用ヒータに熱を
供給するが、所定の寒冷状況下では、第2冷却水経路に
設けられた制御弁が閉作動するため、オイルウォーマヘ
の冷却水の循環が制限されることとなり、エンジンを通
過した冷却水は空調装置用ヒータに優先的に供給され
る。このため、暖房要求が高い環境下でのヒータ性能を
確実に確保しながら、オイルウォーマによるオイルの早
期暖機を促進させて燃費向上効果を十分に得ることがで
きる。
【0008】また、請求項1記載の本発明の油温制御装
置では、制御弁の閉動時でも第2冷却水経路よりも小径
のバイパス通路を経てオイルウォーマに対する冷却水の
循環が行われるので、制御弁が閉故障した場合でもオイ
ルウォーマに対する冷却水の循環を確保することができ
冷却水の局部的な温度上昇を防止することができる。ま
た、請求項2記載の本発明の油温制御装置では、制御弁
の閉動時でも制御弁に形成され第2冷却水経路よりも小
径の通路を経てオイルウォーマに対する冷却水の循環が
行われるので、制御弁が閉故障した場合でもオイルウォ
ーマに対する冷却水の循環を確保することができ冷却水
の局部的な温度上昇を防止することができる。
【0009】また、請求項3記載の本発明の油温制御装
置では、制御弁の閉動時でも制御弁は全閉しないので、
制御弁の隙間を経てオイルウォーマに対する冷却水の循
環が行われるので、制御弁が閉故障した場合でもオイル
ウォーマに対する冷却水の循環を確保することができ冷
却水の局部的な温度上昇を防止することができる。な
お、上記所定の寒冷状況下とは、具体的には、水温が所
定値以下、あるいは外気温が所定値以下、あるいは室温
が所定値以下の状況である。これによって、暖房要求が
高い環境下で的確にヒータ性能を優先させることができ
る。
【0010】また、上記の制御弁には所定水温以下で閉
弁するサーモスタット弁を用いることができる。これに
よって、安価で信頼性に優れた制御弁を構成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、図1〜図4に基づいて
本発明の第1実施形態としての油温制御装置を説明す
る。まず、図2〜図4を参照して本油温制御装置にかか
るオイルウォーマを説明する。このオイルウォーマ10
は、トランスミッションの潤滑油の一種であるATFオ
イル(オートマチックトランスミッションフルードオイ
ル、以下、単にオイルという)をウォームアップする機
能と、エンジンの潤滑油であるエンジンオイルをウォー
ムアップする機能とを有している。
【0012】図2〜図4に示すように、本オイルウォー
マ10は、円盤状のプレート10aを多数重合させた構
造になっており、各プレート10aの外周を包囲するよ
うに円筒状ケース10bがそなえられ、円筒状ケース1
0bの両端にはそれぞれ端部プレート10c,10dが
装着されている。各部材は、熱伝導性の高い材料が用い
られている。
【0013】また、各プレート10aの中心部には各プ
レート10aを貫通するように中空軸10eが挿嵌さ
れ、中空軸10e内は軸方向油路11として構成され
る。さらに、この軸方向油路11よりも外方2箇所に軸
方向油路12,13,14が形成されている。そして、
軸方向油路12の一端(図2〜図4中、下端)がオイル
流入口12aとして構成され、軸方向油路11の一端
(図2〜図4中、下端)がオイル流出口11aとして構
成されている。
【0014】さらに、軸方向油路12,13,14より
も内周及び外周の各プレート10a相互間には、軸方向
油路12,13,14と連通するように環状油路14
a,14bが形成されている。端部プレート10d側に
は、軸方向油路12の他端と連通するように端部空間1
5が形成され、端部空間15に流入したオイルが軸方向
油路11内に流入するように、軸方向油路11の他端に
は開口16が形成されている。
【0015】したがって、オイル流入口12aから軸方
向油路12に流入したオイルは、これらの環状油路14
a,14bを通じて軸方向油路12から軸方向油路13
へさらに軸方向油路13から軸方向油路14へと流動
し、軸方向油路14から端部空間15及び開口16を通
じて軸方向油路11へ流入して、オイル流出口11aか
ら流出するようになっている。オイルは、このように流
動しながら各プレート10a等の接触部との間で熱の授
受を行うようになっている。
【0016】一方、軸方向油路12,13,14とは位
相を変えて、各プレート10a及び端部プレート10d
を貫通するように、軸方向に向けて2本の水路17,1
8が形成され、水路17の一端(図2〜図4中、上端)
は冷却水流入口17aとして構成され、水路18の一端
(図2〜図4中、上端)は冷却水流出口18aとして構
成されている。また、図示しないが各プレート10a間
には水路17から水路18に通じる多数の水路が形成さ
れている。
【0017】したがって、冷却水流入口17aから水路
17に流入した冷却水は、これらの水路17,水路18
間の図示しない多数の水路を経て水路18に流通し、か
ら流出するようになっている。冷却水は、このように流
動しながら各プレート10a等の接触部との間で熱の授
受を行うようになっている。もちろん、このような冷却
水の流通系統は上記のオイルの流通系統とは液密化され
ており、両者が混ざり合うことはない。
【0018】これによって、オイルウォーマ10は、オ
イルの温度が冷却水の温度よりも低ければ(即ち、エン
ジン,トランスミッションの冷態時)、冷却水の熱をオ
イルに伝達してオイルを加熱するオイルウォーマとして
機能し、逆に、オイルの温度が冷却水の温度よりも高け
れば、オイルの熱を冷却水で吸収してオイルを冷却する
オイルクーラとして機能するようになっている。
【0019】このようなオイルウォーマ(ATFウォー
マ)10は、図1に示すような冷却水の循環系に設けら
れている。つまり、エンジン20のシリンダブロック2
1及びシリンダヘッド22のウォータジャケット(図示
略)内は、ウォータポンプ24を通じて導入される冷却
水によって冷却されるようになっている。エンジン20
を冷却して高温になった冷却水は、流路27aを通じて
ラジエータ25に、流路(第1冷却水経路)27cを通
じて空調装置用ヒータ26に、流路(第2冷却水経路)
27eを通じてオイルウォーマ10にそれぞれ送られ、
各熱関連機器25,26,10を経た後にそれぞれ流路
27b,流路(第1冷却水経路)27d,流路(第2冷
却水経路)27fを通じて戻ってくるようになってい
る。
【0020】ラジエータ25からウォータポンプ24に
向かう流路27bにはサーモスタットバルブ28が介装
されており、冷却水の水温が所定温度以上に高まると流
路27bが開通するようになっている。したがって、冷
却水温が低い(所定温度未満)場合には冷却水はラジエ
ータ25には送られず速やかに昇温されエンジン20の
暖気を促進し、冷却水温が高い(所定温度以上)場合に
は冷却水はラジエータ25に送られ冷却された上で返送
されてエンジン20を所定の温度域に保持するようにな
っている。
【0021】また、ヒータ26へ送られた冷却水は、そ
の熱をヒータの熱源に適宜利用されて、その分だけ冷却
されてエンジン20に戻ってくるようになっている。オ
イルウォーマ10に送られた冷却水は、少なくともトラ
ンスミッションの冷態時には、その熱をオイル(ATF
オイルやエンジンオイル)の加熱(ATやエンジンの暖
機)に利用されて、その分だけ冷却されてエンジン20
に戻ってくるようになっている。
【0022】そして、オイルウォーマ10に冷却水を送
る流路(第2冷却水経路)27eには、制御弁(ここで
は、電磁弁)30が介装されており、制御弁30の開閉
或いは開度調整によって、オイルウォーマ10への冷却
水の供給を遮断又は制限できるようになっている。この
制御弁30を制御するために、コントロ―ラ(制御手
段)31と、外気温あるいは車室温TAを検出する温度
センサ(温度検出手段)32と、エンジンの冷却水の温
度TWを検出する水温センサ(水温検出手段)33と、
空調装置用ヒータ26が作動中か否かを検出するヒータ
スイッチ34がそなえられている。
【0023】コントロ―ラ31は、水温センサ33に
より検出された冷却水の温度TWが所定値TW0未満で、
且つ、温度センサ32により検出された外気温あるい
は車室温TAが所定値TA0未満で、且つ、ヒータスイ
ッチ34がヒータ26作動中の場合には、オイルウォー
マ10ヘの冷却水の循環を遮断あるいは制限するよう、
制御弁30を制御するようになっている。
【0024】一方、水温センサ33により検出された
冷却水の温度TWが所定値TW0以上、又は、温度セン
サ32により検出された外気温あるいは車室温TAが所
定値TA0以上、又は、ヒータ26が停止中の場合に
は、コントロ―ラ31は、オイルウォーマ10ヘの冷却
水循環の遮断あるいは制限を解除するよう、制御弁30
を制御するようになっている。
【0025】このような制御は、暖房要求が高い場合に
は、エンジン20を通過した冷却水が空調装置用ヒータ
26に優先的に供給されるようにして、暖房要求時に速
やかに暖房できるようにするとともに、暖房要求が低い
(又はない)場合には、エンジン20を通過した冷却水
がヒータ26に対して不必要に優先供給されないように
して、ヒータ性能を犠牲にしない範囲で、オイルウォー
マ10ヘの供給熱量を確保しようとするものである。
【0026】つまり、上記のの条件は、冷却水の温度
Wが所定値TW0以上なら、冷却水が十分な熱量を有し
ており、この場合には、オイルウォーマ10ヘ熱量を供
給したとしてもヒータ26にも十分な熱量を供給するこ
とができるという考えに基づいている。また、上記の
の条件は、外気温あるいは車室温TAが所定値TA0以上
なら、暖房要求が低いことが想定され、ヒータ26に供
給すべき熱量は多くないものと考えられるため、オイル
ウォーマ10ヘ熱量を供給したとしてもヒータ26性能
への影響はない(又は少ない)という考えに基づいてい
る。
【0027】上記のの条件は、ヒータ26が停止中の
場合には、暖房要求はなく、ヒータ26には熱量供給は
不要なため、オイルウォーマ10ヘ熱量を供給しても何
ら支障はないという考えに基づいている。ところで、本
油温制御装置では、流路(第2冷却水経路)27eの制
御弁30をバイパスするように、流路(第2冷却水経
路)27eに比べて十分に小径のバイパス通路35が設
けられている。このバイパス通路35は、オイルウォー
マ10内に冷却水が滞留しない程度に微量の冷却水をオ
イルウォーマ10ヘ供給するためのものであり、オイル
ウォーマ10で積極的に熱交換を行うためのものではな
い。
【0028】つまり、オイルウォーマ10は、冷態時に
は冷却水の熱をオイルに伝えてオイルを加熱するという
オイルウォーマ本来の機能を発揮する一方で、オイルの
昇温後には、オイルの過剰な熱を冷却水で吸収するオイ
ルクーラとしての機能を発揮する。このため、制御弁3
0が全閉状態で故障してしまいオイルウォーマ10ヘの
冷却水の流通が全くなくなってしまうと昇温後のオイル
に対する冷却を行えなくなる。このため、オイルウォー
マ10内でのオイル温度が上昇して、オイルウォーマ1
0内に滞留した冷却水が過度に温度上昇してしまうこと
になり、こうした冷却水の局部的な温度上昇は、冷却水
の寿命低下を招いたり冷却水パイプの破損を招いたりす
るおそれがある。
【0029】これを回避するには、バイパス通路35を
通じてオイルウォーマ10内に冷却水を供給して、オイ
ルウォーマ10内に冷却水が滞留しないようにすればよ
い。しかし、このバイパス通路35は、オイルウォーマ
10への冷却水の供給を規制してヒータ26に十分な熱
量を供給するという制御弁30本来の機能を低下させる
ことになるので、オイルウォーマ10への冷却水の供給
規制への影響を抑えつつオイルウォーマ10内に冷却水
が滞留しないように、バイパス通路35の径を極力小さ
く設定している。
【0030】本発明の第1実施形態としての油温制御装
置は、上述のように構成されているので、水温センサ3
3により検出された冷却水の温度TWが所定値TW0未満
で、且つ、温度センサ32により検出された外気温ある
いは車室温TAが所定値TA0未満で、且つ、ヒータスイ
ッチ34がヒータ作動中となっていたら、制御弁30を
閉じて冷却水の流通を遮断するか、あるいは、制御弁3
0の開度を縮小して冷却水の流通を制限する。
【0031】このように、暖房要求が高いのに冷却水温
度TWが低い場合には、エンジン20を通過した冷却水
が空調装置用ヒータ26に優先的に供給されるようにな
るので、暖房要求に適切に応じることができる。なお、
制御弁30を全閉した場合にも、バイパス通路35を通
じてオイルウォーマ10ヘ冷却水が供給されるが、バイ
パス通路35は小径であり、オイルウォーマ10ヘの冷
却水供給量は僅かであるため、空調装置用ヒータ26へ
の冷却水の優先供給に関する影響は無視しうる程度とな
る。
【0032】一方、冷却水の温度TWが所定値TW0以上
の場合、又は、外気温あるいは車室温TAが所定値TA
以上の場合、又は、ヒータ停止中なら、制御弁30を開
いて、オイルウォーマ10ヘの冷却水供給を行う。これ
によって、暖房要求が低い(又はない)場合には、エン
ジン20を通過した冷却水がヒータ26に対して不必要
に優先供給されないようにして、ヒータ性能を犠牲にし
ない範囲で、オイルウォーマ10ヘの供給熱量を確保す
ることができる。
【0033】そして、もしも制御弁30が閉故障した場
合、オイルウォーマ10ヘの冷却水の流通が全くなくな
ってしまうと、オイルウォーマ10内でのオイル温度が
上昇して、オイルウォーマ10内に滞留した冷却水が過
度に温度上昇してしまうことになり、こうした冷却水の
局部的な温度上昇は、冷却水の寿命低下を招いたり冷却
水パイプの破損を招いたりするおそれが生じる。
【0034】しかし、本装置では、このような閉故障時
にも、バイパス通路35を通じてオイルウォーマ10内
に冷却水が供給され、オイルウォーマ10内に冷却水が
滞留しないため、冷却水の局部的な温度上昇が確実に回
避される。したがって、冷却水の寿命低下を招いたり冷
却水パイプの破損を招いたりする事態を確実に回避する
ことができる。
【0035】次に、図5に基づいて本発明の第2実施形
態としての油温制御装置を説明する。この実施形態で
は、図5(a)に示すように、第1実施形態のものに設
けられたバイパス通路35は省略され、制御弁30A自
体に、バイパス通路35に相当する構造が設けられてい
る。
【0036】つまり、この実施形態の制御弁30Aで
は、図5(b)に示すように、流路(第2冷却水経路)
27eを閉鎖する弁体30aに、流路(第2冷却水経
路)27eに比べて十分に小径の通路36が形成されて
おり、この通路30bが第1実施形態のバイパス通路3
5に相当する機能を有している。なお、30bは弁座で
ある。
【0037】したがって、本発明の第2実施形態として
の油温制御装置によれば、もしも制御弁30Aが閉故障
した場合にも、制御弁30Aの弁体30aに形成された
通路36を通じてオイルウォーマ10内に冷却水が供給
され、オイルウォーマ10内に冷却水が滞留しないた
め、冷却水の局部的な温度上昇が確実に回避され、冷却
水の寿命低下を招いたり冷却水パイプの破損を招いたり
する事態を確実に回避することができる。
【0038】もちろん、通路36は小径であり、オイル
ウォーマ10ヘの冷却水供給量は僅かであるため、空調
装置用ヒータ26への冷却水の優先供給に関する影響は
無視しうる程度となる。次に、図6に基づいて本発明の
第3実施形態としての油温制御装置を説明する。
【0039】この実施形態では、第2実施形態と同様
に、第1実施形態のものに設けられたバイパス通路35
は省略され〔図5(a)参照〕、制御弁30Bが全閉し
ないように構成されている。つまり、この実施形態の制
御弁30Bでは、図6に示すように、流路(第2冷却水
経路)27e側の弁座30bに弁体30aが全面密着す
るのを防止するストッパ37が形成されており、制御弁
30Bの最大閉動時にも制御弁30Bの弁体30aが流
路27eを完全閉鎖しないように構成されている。した
がって、制御弁30Bの最大閉動時に、弁体30aと弁
座30bとの間に隙間38が生じるが、この隙間38が
微小になるようにストッパ37が設定されている。
【0040】したがって、本発明の第3実施形態として
の油温制御装置によれば、もしも制御弁30Aが閉故障
した場合にも、制御弁30Bの弁体30aが流路27e
を完全閉鎖しないで隙間38が形成されるので、この隙
間38を通じてオイルウォーマ10内に冷却水が供給さ
れ、オイルウォーマ10内に冷却水が滞留しないため、
冷却水の局部的な温度上昇が確実に回避され、冷却水の
寿命低下を招いたり冷却水パイプの破損を招いたりする
事態を確実に回避することができる。
【0041】もちろん、隙間38は微小であり、オイル
ウォーマ10ヘの冷却水供給量は僅かであるため、空調
装置用ヒータ26への冷却水の優先供給に関する影響は
無視しうる程度となる。なお、本発明の実施形態は、上
述のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0042】例えば、制御弁30、30A,30Bに
は、冷却水温度が所定温度以下では閉鎖し所定温度を超
えると開放するサーモスタット弁を適用しても良い。こ
の場合、外気温あるいは車室温までは制御に反映されな
いが、簡素で安価な構成で、冷却水温度に応じて空調装
置用ヒータ26の性能を高めながら油温制御を行うこと
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2,3
記載の本発明の油温制御装置によれば、制御弁によっ
て、ヒータ性能を確保しながらオイルの加熱を行なえる
ようにできるとともに、制御弁が閉故障した場合にも、
オイルウォーマ内に冷却水が供給され、オイルウォーマ
内に冷却水が滞留しないため、冷却水の局部的な温度上
昇が確実に回避され、冷却水の寿命低下を招いたり冷却
水パイプの破損を招いたりする事態を確実に回避するこ
とができようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての油温制御装置を
示す構成図である。
【図2】本発明の各実施形態にかかるオイルウォーマの
一部を破断して示す斜視図である。
【図3】本発明の各実施形態にかかるオイルウォーマの
断面斜視図であって、図3のA−A矢視断面図である。
【図4】本発明の各実施形態にかかるオイルウォーマの
断面斜視図であって、図3のB−B矢視断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての油温制御装置を
示す図であり、(a)はその全体成構図、(b)はその
要部構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態としての油温制御装置を
示す要部構成図である。
【符号の説明】
10 オイルウォーマ 20 エンジン 26 空調装置用ヒータ 27c,27d 流路(第1冷却水経路) 27e,27f 流路(第2冷却水経路) 30,30A,30B 制御弁 35 バイパス通路 36 通路 37 ストッパ 38 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを通過した冷却水を空調装置用
    ヒータに循環させる第1冷却水経路と、 上記第1冷却水経路と並列に設けられ上記エンジンを通
    過した冷却水をオイルウォーマに循環させる第2冷却水
    経路と、 上記第2冷却水経路に設けられ所定の寒冷状況下で閉作
    動する制御弁と、 上記制御弁をバイパスして上記第2冷却水経路に接続さ
    れ上記第2冷却水経路よりも小径のバイパス通路とを備
    えたことを特徴とする、油温制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンを通過した冷却水を空調装置用
    ヒータに循環させる第1冷却水経路と、 上記第1冷却水経路と並列に設けられ上記エンジンを通
    過した冷却水をオイルウォーマに循環させる第2冷却水
    経路と、 上記第2冷却水経路に設けられ所定の寒冷状況下で閉作
    動する制御弁と、 上記制御弁に形成され上記第2冷却水経路よりも小径の
    通路とを備えたことを特徴とする、油温制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンを通過した冷却水を空調装置用
    ヒータに循環させる第1冷却水経路と、 上記第1冷却水経路と並列に設けられ上記エンジンを通
    過した冷却水をオイルウォーマに循環させる第2冷却水
    経路と、 上記第2冷却水経路に設けられ所定の寒冷状況下で閉作
    動し且つ該閉作動時に全閉しないように構成された制御
    弁とを備えたことを特徴とする、油温制御装置。
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