JP5281450B2 - 車輌用パーキング装置 - Google Patents

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本発明は、車輌に搭載される自動変速機やハイブリッド駆動装置等に用いられる車輌用パーキング装置に係り、詳しくは、シフト操作入力に基づき駆動装置を駆動させることにより回動レバー及びパーキングロッドを介してパーキングギヤの噛合いを入切し得る車輌用パーキング装置に関する。
従来、車輌等に搭載される自動変速機には、駆動車輪に連動して回転するように構成された出力軸の回転を規制することにより、車輌をパーキング状態にするパーキング装置が備えられている。該パーキング装置は、上記出力軸に対して一体に設けられ、周方向に等間隔となるように複数のギヤ溝が形成されたパーキングギヤと、該ギヤ溝に噛合う爪部を有するパーキングポールと、該パーキングポールに隣接して配置されたサポートと、円錐形に形成され、パーキングポールとサポートとの間を挿脱することでパーキングポールを揺動させるカムと、該カムが嵌挿されたパーキングロッドと、該パーキングロッドに連結された回動レバーと、該回動レバーにロッドやワイヤ等で機械的に連結されたシフトレバーとを備えており、該シフトレバーを操作することにより、パーキング状態とパーキング解除状態とを切換えることができるように構成されている。
また、自動変速機には、パーキング(P)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ及びリバース(R)レンジ等のシフトポジションに対応する溝部及びこれら溝部の間に設けられた凸部を有するディテントレバーと、該溝部に係合する係合部を板状部材の先端部に有するディテントスプリングとからなるディテント機構が備えられており、該ディテント機構によりシフトポジションの位置決めを行っている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、自動変速機のパーキング装置としては、回動レバーとシフトレバーとの間をロッドやワイヤ等で機械的に連結されているものの他、シフトレバーの操作を電気信号を介して伝達し、油圧ピストン装置を用いて回動レバーを駆動するように構成したものもある(例えば、特許文献2参照)。該パーキング装置は、スプリングを用いて回動レバーを付勢してパーキングギヤを噛合わせることでパーキング状態にし、油圧ピストン装置に油圧を供給することにより、スプリングの付勢力に反して回動レバーを駆動してパーキング解除状態にしている。
特開平9−144857号公報 特表2002−533631号公報
ところで、上記特許文献2のように油圧ピストン装置によって回動レバーを回転駆動するパーキング装置に、上記特許文献1のようなディテント機構を組み合わせた場合、ディテントスプリングの係合部がディテントレバー(回動レバー)の凸部を乗り越える際に大きな力が必要となり、この力を発生させるためにディテントレバー(回動レバー)の駆動力も強化しなくてはならず、つまり油圧ピストン装置の肥大化を招いてしまう虞があった。
このため、上記ディテント機構を用いることなくパーキング装置を構成することが考えられるが、パーキング装置にディテント機構を用いないことは、位置決め機構を備えないことになり、パーキング状態及びパーキング解除状態の際における回動レバーの位置決め精度を悪化させてしまう。
つまり、例えばパーキング状態の際にあっても、回動レバーの回動角度が、該パーキング状態の所定角度となる前に停止してしまう場合、パーキングギヤを充分に噛合わせることができない状態となってしまう虞があった。
そこで本発明は、回動レバーの位置決めを精度良く行うことを可能とする車輌用パーキング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図5参照)、パーキングギヤ(3)の噛合を入れ得る入位置からパーキングギヤ(3)の噛合を解く切位置まで軸方向に移動駆動されるパーキングロッド(7)と、油圧回路を構成するバルブボディ(12)に隣接して配置され、前記パーキングロッド(7)に連結されて回動されることで前記パーキングロッド(7)の軸方向の位置を設定する回動レバー(10)と、前記回動レバー(10)に連結され、シフト操作入力に基づき該回動レバー(10)を回動駆動する駆動装置(20)と、を備えた車輌用パーキング装置(1)において、
前記回動レバー(10)は、前記パーキングロッド(7)が前記入位置となる回動角度で前記バルブボディ(12)に対して当接するパーキング入位置当接部(10b)と、前記パーキングロッド(7)が前記切位置となる回動角度で前記バルブボディ(12)の他の部位に対して当接するパーキング切位置当接部(10d)と、を有してなる、
ことを特徴とする車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図2乃至図5参照)、前記バルブボディ(12)は、複数の板状部材が積層されて構成され、
前記パーキング入位置当接部(10b)は、前記バルブボディ(12)の積層方向に対して当接してなる、
ことを特徴とする請求項1記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図2乃至図5参照)、前記駆動装置(20)は、供給される油圧により前記回動レバー(10)を回動駆動する油圧ピストン(21)と、該油圧ピストンとの間に油室(20a,20b)を形成するシリンダ部材(22)と、を有し、
前記バルブボディ(12)は、前記シリンダ部材を固定支持すると共に、先端部(13a)が前記回動レバー(10)の前記パーキング切位置当接部(10d)に当接し得るケース部(13)を有してなる、
ことを特徴とする請求項1または2記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図2乃至図5参照)、前記油圧ピストン(21)は、前記回動レバー(10)の摺動面(10c)に摺動自在に接すると共に該摺動面を介して回動駆動するための駆動力を伝達するピン状部材(21c)が形成されてなり、
前記回動レバー(10)の摺動面(10c)は、前記回動レバー(10)の回動位置に拘らず、前記ピン状部材(21c)の駆動力が垂直に作用する曲面状に形成されてなる、
ことを特徴とする請求項記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項に係る本発明は(例えば図2乃至図5参照)、前記シリンダ部材(22)は、前記油圧ピストン(21)との間に前記油室(20a)を形成するための側壁(22c)と、該側壁に形成され、前記油圧ピストン(21)の芯軸(21d)が貫通・嵌合される貫通孔(22h)と、前記側壁(22c)から前記油室(20a)とは反対側に延設され、前記ケース部(13)の先端部(13a)と前記貫通孔(22h)とを仕切る仕切り部材(22g)と、を備えてなる、
ことを特徴とする請求項3または4記載の車輌用パーキング装置(1)にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図1乃至図5参照)、パーキングギヤ(3)の噛合を入れ得る入位置からパーキングギヤ(3)の噛合を解く切位置まで軸方向に移動駆動されるパーキングロッド(7)と、油圧回路を構成するバルブボディ(12)に隣接して配置され、前記パーキングロッド(7)に連結されて回動されることで前記パーキングロッド(7)の軸方向の位置を設定する回動レバー(10)と、前記回動レバー(10)に連結され、シフト操作入力に基づき該回動レバー(10)を回動駆動する駆動装置(20)と、を備えた車輌用パーキング装置(1)において、
前記回動レバー(10)は、前記パーキングロッド(7)が前記入位置となる回動角度で前記バルブボディ(12)に対して当接するパーキング入位置当接部(10b)を有してなり、
前記バルブボディ(12)は、複数の板状部材が積層されて構成され、
前記パーキング入位置当接部(10b)は、前記バルブボディ(12)の積層方向に対して当接してなる、
ことを特徴とする車輌用パーキング装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、パーキングロッドが入位置となる回動角度でバルブボディに対して当接するパーキング入位置当接部を有する回動レバーを備えているので、新たな部品を追加することなく、パーキング入位置における回動レバーの位置決めを精度良く行うことができる。また、パーキングロッドが切位置となる回動角度でバルブボディの他の部位に対して当接するパーキング切位置当接部を有する回動レバーを備えているので、パーキング入位置における回動レバーの位置決めを行うことができるものでありながら、パーキング切位置における回動レバーの位置決めも行うことができ、回動レバーの位置決めを精度良く行うことができる。
請求項2及び請求項6に係る本発明によると、パーキング入位置当接部は、一般に高い寸法精度によって形成された複数の板状部材を積層することで構成されたバルブボディの積層方向に対して当接するので、パーキング入位置における回動レバーの位置決めをより精度良く行うことができる。
請求項に係る本発明によると、バルブボディは、ケース部に回動レバーのパーキング切位置当接部が当接し得る先端部を有しているので、新たな部品を追加することなくパーキング切位置における回動レバーの位置決めを精度良く行うことができる。
請求項に係る本発明によると、油圧ピストンは、回動レバーの摺動面に摺動自在に接すると共に該摺動面を介して回動駆動するための駆動力を伝達するピン状部材が形成され、回動レバーの摺動面は、該回動レバーの回動位置に拘らず、ピン状部材の駆動力が垂直に作用する曲面状に形成されているので、駆動装置の駆動力を効率良く回動レバーに伝達することができる。
請求項に係る本発明によると、シリンダ部材は、ケース部の先端部と貫通孔とを仕切る仕切り部材を備えているので、回動レバーのパーキング切位置当接部とケース部の先端部とが当接した際に異物が生じた場合にも、貫通孔及びシリンダ部材内に異物が噛み込んでしまうことを防止できる。
本実施の形態に係るパーキング装置を示す模式図。 パーキング装置のパーキング状態を示す断面図。 第2供給ポートを遮断した状態を示す断面図。 排出ポートを開放した状態を示す断面図。 パーキング装置のパーキング解除状態を示す断面図。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図5に沿って説明する。
本発明に係るパーキング装置(車輌用パーキング装置)1は、図1乃至図5に示すように、車輌に搭載される自動変速機(例えば多段自動変速機や無段変速機(CVT))に組み込まれて構成されている。該自動変速機は、運転者によってパーキング(P)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ及びリバース(R)レンジ等が選択されるシフトレバー(不図示)からのシフト信号に基づいて制御部(不図示)が発信する制御信号に基づき、各ソレノイドバルブ等が制御されることによりシフトポジションの切換えや該シフトポジションに応じた変速が行われる、いわゆるシフトバイワイヤ方式によるものである。従ってシフトレバーによってレンジの選択を行うように説明したが、例えばボタン操作等によってレンジの選択を行うように構成することもできる。
本発明に係るパーキング装置1は、自動変速機のシフトレバーのポジションがパーキング(P)レンジであるか、またはそれ以外のポジションであるかのシフト信号に基づく制御部からの制御信号に基づいて制御されるように構成されている。
上記パーキング装置1は、自動変速機のケースCの内部に、該自動変速機の変速機構(不図示)を油圧制御するためのバルブボディ(油圧制御装置)12に隣接して配置されており、パーキング機構2と、該パーキング機構2を駆動する油圧ピストン装置(駆動装置)20とによって構成されている。該パーキング機構2は、パーキングギヤ3、パーキングポール4、サポート5、カム6、パーキングロッド7、回動レバー10等を備えて構成されている。該パーキングギヤ3は、図1に示すように、自動変速機の出力軸に対して一体に設けられており、外縁部分には周方向に等間隔となるように複数のギヤ溝が形成されている。
パーキングポール4は、基端側に設けられた揺動軸4bを中心に略々上下方向に揺動可能に配置されており、中間部分の上方側には、上記パーキングギヤ3のギヤ溝に噛合可能な爪部4aが突設されている。サポート5は、上記パーキングポール4の先端側の下方に対向して配置されており、該パーキングポール4と対向する部分には互いに傾斜面を有してカム6を挿脱可能にしている。
該カム6は、先端部分が円錐状に形成され、上記パーキングポール4とサポート5との間への挿脱を容易にしていると共に、上記パーキングロッド7に摺動可能に、かつ所定位置より該パーキングロッド7の先端側への移動が規制されるように嵌挿されている。該パーキングロッド7は、基端側が上記回動レバー10に連結され、先端側にカム6が嵌挿されており、また中間部分には突起部7aが設けられ、該突起部7aとカム6との間に、該カム6を先端側に付勢するようにコイルスプリング8が縮設されている。
回動レバー10は、図2乃至図5に示すように、中間部分において上記ケースCに対して固定された回動軸10eを中心に回動可能に配置されており、該回動軸10e部分にねじりコイルスプリング11が配置され、上方側端部に連結されたパーキングロッド7を軸方向にパーキングギヤ3側に押し込む方向(つまり、図2乃至図5中の時計周り方向)に回動するように付勢されている。
また、回動レバー10の回動軸10eの下方におけるパーキングロッド7の延びる方向側には、パーキング装置1がパーキング解除状態の際に、詳しくは後述するケース部13の先端部13aと当接する切位置当接部(パーキング切位置当接部)10dが形成され、さらに下方における切位置当接部10dと反対側には、凸部10aが形成されている。該凸部10aには、パーキング装置1がパーキング状態となった際に、上記バルブボディ12の突出部12aに当接する入位置当接部(パーキング入位置当接部)10bが設けられている。さらに、回動レバー10の下方側端部には、例えばインボリュート曲線に基づいた摺動面10cが形成されており、該摺動面10cは、回動レバー10の回動位置に拘らず、後述するピストンロッド(芯軸)21dに設けられたピン(ピン状部材)21cからの駆動力が垂直に作用する曲面状に形成されている。
ところで、バルブボディ12は、上述したように自動変速機の変速機構(不図示)を油圧制御するための油圧制御装置となっており、一般にバルブの取付け穴や多数の油路が精密に形成されるため、高い寸法精度で形成されている。このため、バルブボディ12は、複数の板状部材を積層することで構成されるものであるが、この積層方向の寸法も高い寸法精度によって形成されている。従って、該バルブボディ12に設けられた突出部12aもまた、高い寸法精度によって形成されており、該突出部12aに入位置当接部10bが当接するように構成することで、回動レバー10の位置決めを精度良く行うことを可能としている。
ケース部13は、上記突出部12aに対して回動レバー10とは反対側のバルブボディ12に設けられており、先端部分(図2乃至図5中の左方側)には、パーキング装置1がパーキング解除状態となった際(図5参照)に、回動レバー10の切位置当接部10dと当接する先端部13aが設けられている。また、ケース部13の上部には、詳しくは後述する油圧ピストン装置20の第1油室(油室)20a、第2油室(油室)20bに油圧を供給するためのソレノイドバルブ15が配置されている。なお、上記突出部12a及び先端部13aは、どちらもバルブボディ12に対して設けられた部位であるが、それぞれ入位置当接部10b及び切位置当接部10dに当接する部位であるので一方(先端部13a)を他の部位として区別する。
上記油圧ピストン装置20は、図2乃至図5に示すように、ケース部13内に固定されたシリンダ(シリンダ部材)22と、該シリンダ22に貫通・嵌合されたピストン(油圧ピストン)21とによって構成されている。
シリンダ22は、上方端面がケース部13に固着するように配置されており、先端部分(図2乃至図5中の左方側)には側壁22cが形成され、内部には内径がDとなる円筒状の小径中空部22aと、内径がDよりも大径なDとなる円筒状の大径中空部22bとが連続的に形成されている。また、シリンダ22には、後述する第1油室20aに油圧を供給し得る第1供給ポート22dと、後述する第2油室20bに油圧を供給し得る第2供給ポート22eと、第2油室20bの油圧を排出し得る排出ポート22fと、後述するピストン21のピストンロッド21dが貫通・嵌合する貫通孔22hとが形成されている。さらに、シリンダ22には、側壁22cから第1油室20aとは反対側に延設され、上記ケース部13の先端部13aと上記貫通孔22hと仕切る仕切り部(仕切り部材)22gが設けられている。
ピストン21は、上記シリンダ22の小径中空部22aに嵌合する小径ランド部21aと、大径中空部22bに嵌合する大径ランド部21bと、該小径ランド部21aから先端側に延設され、上記シリンダ22の貫通孔22hを貫通・嵌合するピストンロッド21dとによって構成されている。これにより、シリンダ22内における側壁22cとピストン21の小径ランド部21aとの間に第1油室20aが形成され、シリンダ22内における小径ランド部21aと大径ランド部21bとの間に第2油室20bが形成される。
また、該ピストンロッド21dの先端部には、ピン21cが設けられており、該ピン21cは、上記回動レバー10の摺動面10cに当接して配置されている。つまり、ピストン21と上記回動レバー10とは、上述のようにピン21cと摺動面10cとの間で、ねじりコイルスプリング11の付勢力及び油圧ピストン装置20の駆動力をそれぞれ伝達し得るように連結されている。
以上のように構成されたパーキング装置1は、上記シフトレバー(不図示)のシフトポジションがパーキング(P)レンジである場合には、該シフトポジションがパーキング(P)レンジである旨のシフト信号及び制御信号が発信され、上記ソレノイドバルブ15から油圧ピストン装置20の第1油室20a及び第2油室20bには、油圧が供給されない。すると、パーキング装置1は、図2に示すように、カム6がサポート5とパーキングポール4との間に挿入され、該パーキングポール4を上方側に揺動して爪部4aをパーキングギヤ3と噛合わせることによりパーキング状態が維持されている。
その後、シフトレバーのシフトポジションがパーキング(P)レンジから、例えばニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ及びリバース(R)レンジ等にされた場合には、該シフトポジションがパーキング(P)レンジから他のシフトポジションに移動された旨のシフト信号及び制御信号が発信され、上記ソレノイドバルブ15から油圧ピストン装置20の第1油室20a及び第2油室20bに油圧が供給される。すると、パーキング装置1は、ピストン21が図中右方側に移動し、回動レバー10がねじりコイルスプリング11の付勢力に反して図中反時計回り方向に回動される。回動レバー10が反時計回りに回動されると、パーキングロッド7と共にカム6が図中左方側に移動し、該カム6がサポート5とパーキングポール4との間から離脱され、該パーキングポール4が下方側に揺動して爪部4aをパーキングギヤ3との噛合いから外される。
さらに、油圧ピストン装置20の第1油室20a及び第2油室20bに油圧が供給され、ピストン21が、パーキング状態とされた際の状態から右方側に所定距離移動された場合、図3に示すように、小径ランド部21aによって第2供給ポート22eが遮断される。これにより、第2油室20bへの油の供給が停止し、油圧ピストン装置20に供給する油の量を少なくすることができる。
また、第2供給ポート22eが遮断された後、さらに第1油室20aに油圧が供給され、ピストン21が右方側に移動された場合、図4に示すように、大径ランド部21bによって遮断されていた排出ポート22fが開放され、第2油室20bの油圧がドレーンされる。
そして、さらに第1油室20aに油圧が供給され、ピストン21が右方側に移動されると、図5に示すように、回動レバー10の切位置当接部10dとケース部13の先端部13aとが当接し、パーキング装置1がパーキング解除状態とされる。また、上記シフトレバーのシフトポジションがパーキング(P)レンジ以外である際には、例えばニュートラル(N)レンジからドライブ(D)レンジに変更されても、ソレノイドバルブ15から第1油室20aに油圧が供給され続け、パーキング装置1のパーキング解除状態が維持される。
このとき、パーキング装置1は、カム6がサポート5とパーキングポール4との間から離脱されるパーキング解除状態にされると共に、切位置当接部10dと先端部13aとが当接するので、該パーキング装置1におけるパーキング解除状態となる際の回動レバー10の位置決めを行うことができる。また、パーキング装置1は、第2油室20bが大径中空部22bに嵌合する大径ランド部21bと小径中空部22aに嵌合する小径ランド部21aとの間に形成され、大径ランド部21bと小径ランド部21aとの受圧面積の差によって、ピストン21を大きな力で右方側に移動させることができるので、パーキングギヤ3に荷重がかかった状態でも、カム6をサポート5とパーキングポール4との間から離脱させ、つまりパーキング解除状態にすることができる。
ここで、再びシフトレバーのシフトポジションがパーキング(P)レンジに変更された場合には、該シフトポジションがパーキング(P)レンジである旨のシフト信号及び制御信号が発信され、ソレノイドバルブ15から油圧ピストン装置20の第1油室20aへの油圧の供給が停止する。すると、パーキング装置1は、第1油室20aの油圧が低下して行き、上述のように、回動レバー10がねじりコイルスプリング11の付勢力により、図中時計回り方向に付勢される。該回動レバー10が時計回り方向に付勢されると、パーキングロッド7が図中右方側に付勢されると共にカム6も右方側に付勢され、サポート5とパーキングポール4との間に挿入されて、パーキングポール4を上方側に揺動し、爪部4aをパーキングギヤ3と噛合わせることにより、再びパーキング状態にされる。なお、パーキング解除状態からパーキング状態にされた場合は、上記爪部4aがパーキングギヤ3の凸部に乗り上げ、パーキングポール4が上方側に揺動しない場合にも、カム6は、コイルスプリング8によって図中右方側に付勢されており、パーキングギヤ3が回転すると爪部4aが該パーキングギヤ3と噛合うようになっている。
この際、パーキング装置1は、カム6がサポート5とパーキングポール4との間に挿入されるパーキング状態にされると共に、入位置当接部10bとバルブボディ12の突出部12aとが当接するので、該パーキング装置1におけるパーキング状態となる際の回動レバー10の位置決めを精度良く行うことができる。また、パーキング装置1は、ケース部13の先端部13aと貫通孔22hと仕切る仕切り部22gが設けられており、入位置当接部10bとバルブボディ12の突出部12aとが当接した際に異物が生じた場合にも、該異物が貫通穴22hに入り込むことを防いでいる。
以上のように本発明に係る車輌用パーキング装置1によると、パーキングロッド7がパーキング状態となる回動角度でバルブボディ12に対して当接する入位置当接部10bを有する回動レバー10を備えているので、新たな部品を追加することなく、パーキング入位置における回動レバー10の位置決めを精度良く行うことができる。
また、入位置当接部10bは、一般に高い寸法精度によって形成された複数の板状部材を積層することで構成されたバルブボディ12の積層方向に対して当接するので、パーキング入位置における回動レバー10の位置決めをより精度良く行うことができる。
さらに、パーキングロッド7がパーキング解除状態となる回動角度でバルブボディ12の他の部位に対して当接する切位置当接部10dを有する回動レバー10を備えているので、パーキング入位置における回動レバー10の位置決めを行うことができるものでありながら、パーキング切位置における回動レバー10の位置決めも行うことができ、回動レバー10の位置決めを精度良く行うことができる。
また、バルブボディ12は、ケース部13に回動レバー10の切位置当接部10dが当接し得る先端部13aを有しているので、新たな部品を追加することなくパーキング切位置における回動レバー10の位置決めを精度良く行うことができる。
さらに、油圧ピストン21は、回動レバー10の摺動面10cに摺動自在に接すると共に該摺動面10cを介して回動駆動するための駆動力を伝達するピン21cが形成され、回動レバー10の摺動面10cは、該回動レバー10の回動位置に拘らず、ピン21cの駆動力が垂直に作用する曲面状に形成されているので、油圧ピストン装置20の駆動力を効率良く回動レバー10に伝達することができる。
また、シリンダ22は、ケース部13の先端部13aと貫通孔22hとを仕切る仕切り部22gを備えているので、回動レバー10の切位置当接部10dとケース部13の先端部13aとが当接した際に異物が生じた場合にも、貫通孔22h及びシリンダ22内に異物が噛み込んでしまうことを防止できる。
なお、本実施の形態に係る車輌用パーキング装置1は、例えば多段自動変速機や無段変速機(CVT)等の自動変速機に組み込まれたものとして説明したが、これに限らず、例えばハイブリッド駆動装置に組み込まれるものであっても本発明を適用することができる。
1 車輌用パーキング装置(パーキング装置)
3 パーキングギヤ
7 パーキングロッド
10 回動レバー
10b パーキング入位置当接部(入位置当接部)
10c 摺動面
10d パーキング切位置当接部(切位置当接部)
12 バルブボディ
13 ケース部
13a 先端部
20 駆動装置(油圧ピストン装置)
20a,20b 油室
21 油圧ピストン(ピストン)
21c ピン状部材(ピン)
21d 芯軸(ピストンロッド)
22 シリンダ部材(シリンダ)
22c 側壁
22g 仕切り部材(仕切り部)
22h 貫通孔

Claims (6)

  1. パーキングギヤの噛合を入れ得る入位置からパーキングギヤの噛合を解く切位置まで軸方向に移動駆動されるパーキングロッドと、油圧回路を構成するバルブボディに隣接して配置され、前記パーキングロッドに連結されて回動されることで前記パーキングロッドの軸方向の位置を設定する回動レバーと、前記回動レバーに連結され、シフト操作入力に基づき該回動レバーを回動駆動する駆動装置と、を備えた車輌用パーキング装置において、
    前記回動レバーは、前記パーキングロッドが前記入位置となる回動角度で前記バルブボディに対して当接するパーキング入位置当接部と、前記パーキングロッドが前記切位置となる回動角度で前記バルブボディの他の部位に対して当接するパーキング切位置当接部と、を有してなる、
    ことを特徴とする車輌用パーキング装置。
  2. 前記バルブボディは、複数の板状部材が積層されて構成され、
    前記パーキング入位置当接部は、前記バルブボディの積層方向に対して当接してなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の車輌用パーキング装置。
  3. 前記駆動装置は、供給される油圧により前記回動レバーを回動駆動する油圧ピストンと、該油圧ピストンとの間に油室を形成するシリンダ部材と、を有し、
    前記バルブボディは、前記シリンダ部材を固定支持すると共に、先端部が前記回動レバーの前記パーキング切位置当接部に当接し得るケース部を有してなる、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車輌用パーキング装置。
  4. 前記油圧ピストンは、前記回動レバーの摺動面に摺動自在に接すると共に該摺動面を介して回動駆動するための駆動力を伝達するピン状部材が形成されてなり、
    前記回動レバーの摺動面は、前記回動レバーの回動位置に拘らず、前記ピン状部材の駆動力が垂直に作用する曲面状に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項記載の車輌用パーキング装置。
  5. 前記シリンダ部材は、前記油圧ピストンとの間に前記油室を形成するための側壁と、該側壁に形成され、前記油圧ピストンの芯軸が貫通・嵌合される貫通孔と、前記側壁から前記油室とは反対側に延設され、前記ケース部の先端部と前記貫通孔とを仕切る仕切り部材と、を備えてなる、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の車輌用パーキング装置。
  6. パーキングギヤの噛合を入れ得る入位置からパーキングギヤの噛合を解く切位置まで軸方向に移動駆動されるパーキングロッドと、油圧回路を構成するバルブボディに隣接して配置され、前記パーキングロッドに連結されて回動されることで前記パーキングロッドの軸方向の位置を設定する回動レバーと、前記回動レバーに連結され、シフト操作入力に基づき該回動レバーを回動駆動する駆動装置と、を備えた車輌用パーキング装置において、
    前記回動レバーは、前記パーキングロッドが前記入位置となる回動角度で前記バルブボディに対して当接するパーキング入位置当接部を有してなり、
    前記バルブボディは、複数の板状部材が積層されて構成され、
    前記パーキング入位置当接部は、前記バルブボディの積層方向に対して当接してなる、
    ことを特徴とする車輌用パーキング装置。
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