JP6172073B2 - 車両用多段変速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、平行軸式常時噛合型変速機構と、シフトフォークと突起部とが設けられたフォークシャフトと、その突起部を嵌め入れる複数の溝部が形成されたドラムとを備える車両用多段変速装置に関するものである。
ギヤ段を切り替える複数のシフトスリーブを有する平行軸式常時噛合型変速機構と、前記シフトスリーブを軸心方向に移動させるシフトフォークと径方向外側へ突出する突起部とが設けられたフォークシャフトと、前記フォークシャフトと平行な軸心回りに回転可能に配置されて、前記突起部を円周方向に摺動可能に嵌め入れる複数の溝部が外周面に形成されたドラムとを備える車両用多段変速装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された多段歯車変速機がそれである。特許文献1には、フォークシャフトの軸心方向の中間部分に一体的に設けられてシフトフォークを保持する偏心軸部、フォークシャフトに平行な平行軸、フォークシャフトと平行軸とにそれぞれ固定されて先端部が相互に圧接された各アーム、平行軸側のアームに連結されたケーブル、ドラムの軸部に嵌合された歯車、平行軸に支持されて歯車と噛合可能に回動させられるセクターギヤを備え、ケーブルを操作することにより、平行軸から各アームを介してフォークシャフト(偏心軸部)を回動させることで、フォークシャフトに設けられた突起部をドラムの溝部から離反させ、更に、平行軸からセクターギヤと歯車とを介してドラムを回動させることで、ギヤ段が形成される噛合用溝部内を変位させることなく突起部をギヤ段が形成されない中立位置用溝部まで戻すことが開示されている。
特開昭54−98489号公報
ところで、特許文献1に開示された技術は、走行用ギヤ段を形成する(例えばギヤ段を順に切り替える)ことなく、所定の中立位置(例えば最低車速側ギヤ段(最ローギヤ段)を形成する位置と隣接する中立位置)へ戻すことができるものの、中立位置への変速ギヤ戻し装置を構成する部材として、偏心軸部、平行軸、各アーム、ケーブル、歯車、セクターギヤなどを備える必要がある為、軸心の径方向に相応の大きな空間が必要である。又、ケーブル操作により、突起部を溝部から離反させたり溝部へ嵌め入れたりする機構の構成部品が非常に多く複雑である。尚、上述したような課題は未公知であり、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに所定の中立位置へ変速することができる車両用多段変速装置に関して更なる改善が望まれる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに所定の中立位置へ変速することができ、且つ大型化を抑制することができる車両用多段変速装置である。
前記目的を達成する為の第1の発明の要旨とするところは、(a) 軸心方向に各々移動させられることでギヤ段を切り替える複数のシフトスリーブを有する平行軸式常時噛合型変速機構と、前記シフトスリーブを軸心方向に移動させるシフトフォークと径方向外側へ突出する突起部とが前記シフトスリーブの各々に対応して設けられたフォークシャフトと、前記フォークシャフトと平行な軸心回りに回転可能に配置されて、前記突起部を円周方向に摺動可能に嵌め入れる複数の溝部が前記シフトスリーブの各々に対応して外周面に形成されたドラムとを備える車両用多段変速装置であって、(b) 前記ドラムは、前記溝部毎に分割されて、軸心方向に所定の間隔を開けて配置された複数のシフトドラムと、(c) 前記シフトドラムと同軸心に且つ前記シフトドラムの径方向内側の空間にて回転可能に固定部材に保持されて、前記シフトドラムを相対回転不能に且つ各々独立に軸心方向の相対移動可能に保持するベースドラムと、(d) 前記シフトドラムの各々に対応して前記ベースドラムに設けられた、前記シフトドラムを前記ベースドラムに対して軸心方向の相対移動不能なロック状態と軸心方向の相対移動可能なフリー状態とを切り替えるロック機構とを備えており、(e) 前記ロック機構は、軸心方向の移動可能に前記ベースドラムの径方向内側の空間に配設された作動シャフトと、径方向外側の先端部と径方向内側の先端部とが突出可能に前記ベースドラムに収納されたロックピンとを備えており、(f) 前記作動シャフトは、前記ロックピンの径方向外側の先端部を突出させた状態で前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する凸面と、前記ロックピンの径方向外側の先端部を突出させない状態で前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる凹面とが軸心方向に隣接して外周面に形成されており、(g) 前記シフトドラムは、前記ベースドラムに対する軸心方向の相対移動不能に、前記ロックピンの径方向外側の先端部を嵌め入れる、係合孔が内周面に形成されていることにある。
このようにすれば、突起部を嵌め入れる溝部が形成されたドラムは、溝部毎に分割されたシフトドラムと、ベースドラムとに分けられており、各シフトドラムはロック機構によりフリー状態とされている場合には、ベースドラムに対して各々独立に軸心方向の相対移動可能とされるので、突起部が溝部に嵌め入れられたまま各シフトドラムが軸心方向に摺動されることで、各シフトスリーブの位置をそのまま維持しながらシフトドラムを回転させることができる。従って、各シフトドラムをフリー状態とすれば、各シフトスリーブを各々走行用ギヤ段を形成しない中間位置に維持しながらシフトドラムを回転させることができ、突起部を溝部から離反させたり溝部へ嵌め入れたりする機構が不要となる。又、ロック機構は、シフトドラムの径方向内側の空間に配設されたベースドラムに設けられているので、軸心の径方向に大きな配置空間が不要となる。よって、本発明の車両用多段変速装置では、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに所定の中立位置へ変速することができ、且つ大型化を抑制することができる。尚、シフトドラムがロック状態とされている場合には、シフトドラムとベースドラムとが一体化されているということであり、シフトドラムとベースドラムとに分けられていないドラムを備える車両用多段変速装置と同様に、平行軸式常時噛合型変速機構のギヤ段を順に切り替えながらシフトドラムを回転させることができる。
加えて、前記第1の発明によれば、ロックピンの径方向外側の先端部を突出させて係合孔に嵌め入れたロック状態と、ロックピンの径方向外側の先端部を突出させず係合孔に嵌め入れないフリー状態との切替えは、ロック機構の作動シャフトを軸心方向に移動することで行われる。これにより、ロック機構のロックピンはベースドラムに収納され、ロックピンの径方向外側の先端部を嵌め入れる係合孔はシフトドラムの内周面に形成され、ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる凹面は作動シャフトの外周面に形成されていることと相俟って、軸心の径方向への車両用多段変速装置の大型化を抑制することができる。
ここで、の発明は、前記第1の発明に記載の車両用多段変速装置において、前記ベースドラムを回動させるドラム用アクチュエータと、前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記ギヤ段を順に切り替えながら前記シフトドラムを回転させると共に、前記フリー状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記シフトスリーブの位置をそのまま維持しながら前記シフトドラムを回転させる制御装置とを、更に備えていることにある。このようにすれば、シフトドラムのロック状態では、ベースドラムを回動させることで車両用多段変速装置を変速することができ、又、シフトドラムのフリー状態では、ベースドラムを回動させることで走行用ギヤ段を形成することなく平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに所定の中立位置へ変速することができる。
また、第の発明は、前記第の発明に記載の車両用多段変速装置において、前記制御装置は、前記ギヤ段を走行用ギヤ段から所定の中立位置に戻す場合には、前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブを前記走行用ギヤ段を形成しない中間位置に移動させた後、前記フリー状態へ切り替え、前記フリー状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記シフトスリーブの何れをも各々対応する走行用ギヤ段を形成しない中間位置に維持しながら前記シフトドラムを回転させることにある。このようにすれば、走行用ギヤ段から所定の中立位置に戻す場合には、他の走行用ギヤ段へ変速されないので、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに所定の中立位置へ変速することができる。
また、第の発明は、前記第の発明に記載の車両用多段変速装置において、前記制御装置は、前記ギヤ段を前記走行用ギヤ段から隣接しない他の走行用ギヤ段へ変速する場合には、前記ギヤ段を前記走行用ギヤ段から前記所定の中立位置に戻した後、前記ロック状態へ切り替え、前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記他の走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブを前記他の走行用ギヤ段を形成する位置に移動させながら前記シフトドラムを回転させるものであり、前記所定の中立位置は、前記シフトスリーブの何れもが前記中間位置となる前記ギヤ段の中立位置のうちで、前記他の走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブが前記他の走行用ギヤ段を形成する位置と隣接する中間位置に対応する中立位置である。このようにすれば、走行用ギヤ段から隣接しない他の走行用ギヤ段へ変速する場合には、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに他の走行用ギヤ段と隣接する所定の中立位置へ変速した後に他の走行用ギヤ段へ変速するので、平行軸式常時噛合型変速機構を速やかに隣接しない他の走行用ギヤ段へ変速することができる。
また、第の発明は、前記第の発明に記載の車両用多段変速装置において、前記作動シャフトを軸心方向に移動させるシャフト用アクチュエータと、前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置に前記作動シャフトを移動させることで、前記係合孔に前記ロックピンの径方向外側の先端部を嵌め入れて前記ロック状態へ切り替えると共に、前記凹面が前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる位置に前記作動シャフトを移動させることで、前記係合孔と前記ロックピンの径方向外側の先端部との係合を解除して前記フリー状態へ切り替える制御装置とを、更に備えていることにある。このようにすれば、作動シャフトを軸心方向に移動することでシフトドラムのロック状態とフリー状態とを切り替えることができる。
また、第の発明は、前記第の発明に記載の車両用多段変速装置において、前記ロック機構は、前記作動シャフトを前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置側へ付勢する第1の弾性部材と、前記ロックピンを径方向内側へ付勢する第2の弾性部材とを更に備えており、前記制御装置は、前記シャフト用アクチュエータを非作動状態とすることで、前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置に前記作動シャフトを移動させると共に、前記シャフト用アクチュエータを作動状態とすることで、前記凹面が前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる位置に前記作動シャフトを移動させることにある。このようにすれば、シャフト用アクチュエータを非作動状態とすることでシフトドラムをロック状態へ切り替えることができ、又、シャフト用アクチュエータを作動状態とすることでシフトドラムをフリー状態へ切り替えることができる。
本発明が適用される車両用多段変速装置の概略構成を説明する図であると共に、車両用多段変速装置における各種制御の為の要部を説明する図である。 各溝部の形状を展開した図である。 ドラムの内部の構造を部分的に示す模式図である。 図3におけるA−A断面を示す図であって、シフトドラムのロック状態を示す図である。 図4の図中におけるドラムを示す図であって、シフトドラムのフリー状態を示す図である。 電子制御装置の制御作動の要部すなわち変速機構を速やかに目標ギヤ位置へ変速する為の制御作動を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用される車両用多段変速装置10(以下、多段変速装置10という)の概略構成を説明する図であると共に、多段変速装置10における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。図1において、多段変速装置10は、非回転部材である固定部材としてのケース12(図1中の斜線部、図4も参照)内において、平行軸式常時噛合型変速機構14(以下、変速機構14という)と、フォークシャフト16a,16b,16c,16d(以下、特に区別しない場合にはフォークシャフト16という)と、ドラム18とを備えている。
変速機構14は、入力軸20、出力軸22、及びカウンタ軸24を備えており、入力軸20と出力軸22との間で、カウンタ軸24を介して(或いは直接的に)動力を伝達する。入力軸20と出力軸22とは同軸心c1回りに相対回転可能に配設され、カウンタ軸24は入力軸20(出力軸22)と平行な軸心c2回りに配設されている。又、変速機構14は、出力軸22回りとカウンタ軸24回りとに、各々の軸心c1,c2と平行な方向(軸心方向ともいう)に各々移動させられることで変速機構14のギヤ段を切り替える複数のシフトスリーブ26a,26b,26c,26d(以下、特に区別しない場合にはシフトスリーブ26という)を備えている。シフトスリーブ26aは、第1速ギヤ段と第2速ギヤ段とを選択的に成立させる為の1−2速スリーブである。シフトスリーブ26bは、第3速ギヤ段と第4速ギヤ段とを選択的に成立させる為の3−4速スリーブである。シフトスリーブ26cは、第5速ギヤ段を選択的に成立させる為の5速スリーブである。シフトスリーブ26dは、第6速ギヤ段を選択的に成立させる為の6速スリーブである。尚、このように構成された変速機構14は公知の技術であるので、より具体的な構造や変速作動の説明については省略する。
フォークシャフト16a,16b,16c,16dは、各々、入力軸20(出力軸22、カウンタ軸24)と平行な軸心c3a,c3b,c3c,c3d回りに回転不能に且つその軸心c3a,c3b,c3c,c3dと平行な方向に摺動(移動)可能にケース12に保持されている。フォークシャフト16は、シフトスリーブ26の各々に対応して設けられている。その為、フォークシャフト16a,16b,16c,16dには、シフトスリーブ26a,26b,26c,26dを出力軸22(カウンタ軸24)と平行な方向に各々移動させるシフトフォーク28a,28b,28c,28d(以下、特に区別しない場合にはシフトフォーク28という)が固定されている。シフトフォーク28は、各々、シフトスリーブ26に対して円周方向に摺動可能に嵌合されている。又、フォークシャフト16a,16b,16c,16dには、径方向外側へ突出する突起部30a,30b,30c,30d(以下、特に区別しない場合には突起部30という)が設けられている。尚、図1では、図示の関係上、フォークシャフト16b,16dについては、フォークシャフト16a,16cと比較して簡略化して記載してある。
ドラム18は、フォークシャフト16と平行な軸心c4回りに回転可能にケース12に保持されるように配置されている。ドラム18には、シフトスリーブの各々に対応して外周面に溝部32a,32b,32c,32d(以下、特に区別しない場合には溝部32という)が形成されている。その為、この溝部32a,32b,32c,32dに対して、各々、突起部30a,30b,30c,30dが円周方向に摺動可能に嵌合されている。
ここで、本実施例の多段変速装置10は、変速機構14を速やかに所定の中立位置N0へ変速することができ、且つ大型化を抑制することができる。その為の多段変速装置10の構成について、以下に詳述する。
図2は、溝部32a,32b,32c,32dの形状を展開した図である。又、図3は、ドラム18の内部の構造を部分的に示す模式図である。又、図4は、図3におけるA−A断面を示す図であって、後述するシフトドラム34のロック状態を示す図である。又、図5は、図4の図中におけるドラム18を示す図であって、シフトドラム34のフリー状態を示す図である。
図1−5において、ドラム18は、シフトドラム34と、ベースドラム36と、ロック機構38とを備えている。又、多段変速装置10は、ベースドラム36を回動させるドラム用アクチュエータ40を備えている。
シフトドラム34は、外周面34soに形成された溝部32a,32b,32c,32d毎に分割された複数のシフトドラム34a,34b,34c,34d(以下、特に区別しない場合にはシフトドラム34という)が、軸心c4と平行な方向に所定の間隔を開けて配置されている。従って、溝部32が形成されているドラム18の外周面は、シフトドラム34の外周面34soである。ベースドラム36は、シフトドラム34と同軸心c4に且つシフトドラム34の径方向内側の空間にて回転可能にケース12に保持されて、シフトドラム34a,34b,34c,34dを相対回転不能に且つ各々独立に軸心c4と平行な方向の相対移動可能に保持する。ロック機構38は、シフトドラム34a,34b,34c,34dの各々に対応してベースドラム36に設けられており、シフトドラム34をベースドラム36に対して軸心c4と平行な方向の相対移動不能なロック状態と、軸心c4と平行な方向の相対移動可能なフリー状態とを切り替える。ドラム用アクチュエータ40は、例えばリダクションギヤ42を介してベースドラム36と連結されているサーボモータである。
このように構成されたドラム18において、シフトドラム34は、ドラム用アクチュエータ40によるベースドラム36の回転に伴って回動させられる。シフトドラム34の回動によって突起部30が溝部32に沿って摺動させられることで、突起部30は、図2に示すa位置、b位置、c位置に移動させられる。図2に示すa位置は、変速機構14の走行用ギヤ段(ここでは第1速ギヤ段乃至第6速ギヤ段)を形成しないシフトスリーブ26の中間位置に対応する位置である。図2に示すb位置及びc位置は、変速機構14の走行用ギヤ段を形成するシフトスリーブ26のギヤ段形成位置に対応する位置である。例えば、シフトドラム34のa位置では、変速機構14のギヤ段として中立位置N(N12,N23,N34,N45,N56)が形成される。シフトドラム34aのb位置では第1速ギヤ段が形成され、シフトドラム34aのc位置では第2速ギヤ段が形成され、シフトドラム34bのb位置では第3速ギヤ段が形成され、シフトドラム34bのc位置では第4速ギヤ段が形成され、シフトドラム34cのc位置では第5速ギヤ段が形成され、シフトドラム34dのc位置では第6速ギヤ段が形成される。このように、変速機構14では、第1速ギヤ段乃至第6速ギヤ段が順に形成され、各ギヤ段間で中立位置Nが各々形成される。その為、変速機構14をNレンジやPレンジとする際には、どの中立位置Nでも良い訳ではなく、例えば車両発進時の走行用ギヤ段として第1速ギヤ段や第2速ギヤ段が好適であることを考慮すれば、第1速ギヤ段と第2速ギヤ段との間の中立位置N12を形成することが好ましい。本実施例では、この中立位置N12を所定の中立位置N0とする。つまり、所定の中立位置N0は、シフトスリーブ26の何れもが中間位置となる変速機構14の中立位置Nのうちで、第1速ギヤ段と第2速ギヤ段との形成に関与するシフトスリーブ26aが第1速ギヤ段と第2速ギヤ段とを形成する位置と隣接する中間位置に対応する中立位置N12である。尚、図2において、シフトドラム34a,34b,34c,34dの円周方向の溝部32a,32b,32c,32dの位置は便宜上合わせてあるが、実際は図4に示す通り、嵌合するフォークシャフト16a,16b,16c,16dのベースドラム36回りの位相角分(例えばθ1、θ2)だけ円周方向に位相差を持って配置されている。
上述したように、シフトドラム34はロック機構38によりロック状態とフリー状態とに切り替えられる。その為、シフトドラム34の回動によって変速機構14のギヤ段が順に形成されるのは、シフトドラム34がロック状態とされて、シフトドラム34とベースドラム36とが一体化される場合である。
一方で、シフトドラム34がフリー状態とされる場合には、シフトドラム34の回動によって突起部30が溝部32に沿って摺動させられることは同じであるが、突起部30がシフトドラム34に対して軸心c4と平行な方向に移動するのではなく、シフトドラム34が各々ベースドラム36に対して軸心c4と平行な方向に摺動させられる。つまり、シフトスリーブ26の各々の位置をそのまま維持しながらシフトドラム34が回転させられる。従って、シフトドラム34のフリー状態では、シフトスリーブ26を各々中間位置に維持しながらシフトドラム34を回転させることができる。例えば、シフトドラム34のフリー状態では、走行用ギヤ段を形成することなく、中立位置N56から所定の中立位置N0へ戻すことができる。その為、シフトドラム34は、溝部32毎に分割されているのである。又、隣接するシフトドラム34間の所定の間隔は、例えばある1つのシフトドラム34が隣接する他のシフトドラム34に制限されることなく各々独立して軸心c4と平行な方向に移動できるように、シフトスリーブ26の各々のシフトストローク以上の間隔に予め定められている。
図3−図5において、ロック機構38は、シフトドラム34a,34b,34c,34dに共通して設けられて、軸心c4と平行な方向の移動可能(摺動可能)にベースドラム36の径方向内側の空間に配設(保持)された作動シャフト44と、シフトドラム34a,34b,34c,34dの各々に対応して設けられて、径方向外側の先端部46toと径方向内側の先端部46tiとが突出可能にベースドラム36に収納されたロックピン46a,46b,46c,46d(以下、特に区別しない場合にはロックピン46という)とを備えている。又、多段変速装置10は、作動シャフト44を軸心c4と平行な方向に移動させるシャフト用アクチュエータ48を備えている。
作動シャフト44は、ロックピン46の径方向外側の先端部46toをベースドラム36から突出させた状態でロックピン46の径方向内側の先端部46tiと当接する凸面44stと、ロックピン46の径方向外側の先端部46toを突出させない状態でロックピン46の径方向内側の先端部46tiを受け入れる凹面44sbとが軸心c4と平行な方向に隣接して外周面44soに形成されている。凸面44stはベースドラム36の内周面36siと摺動する面であり、ベースドラム36の内周面36siと摺動する面から径方向外側に突出した面ではない。従って、凹面44sbはベースドラム36の内周面36siと摺動する面から窪んだ面であり、凸面44stからある程度の傾斜面を介して連続した面である。シフトドラム34a,34b,34c,34dは、ベースドラム36に対する軸心c4と平行な方向の相対移動不能に、ロックピン46の径方向外側の先端部46toを嵌め入れる、係合孔34hが内周面34siに形成されている。シャフト用アクチュエータ48は、例えば直接的に或いは間接的に作動シャフト44と連結されているソレノイドバルブである。
ロック機構38は、更に、作動シャフト44を凸面44stがロックピン46の径方向内側の先端部46tiと当接する位置側(図3参照)へ付勢する第1の弾性部材としてのシャフト用リターンスプリング50と、ロックピン46をベースドラム36の径方向内側へ付勢する第2の弾性部材としてのピン用リターンスプリング52とを備えている。シャフト用リターンスプリング50は、シャフト用アクチュエータ48が連結された作動シャフト44の端部とは反対の端部側の空間に収容されている。又、ロックピン46は、ベースドラム36の内周面36siに形成された径方向外側へ伸びる収納孔36hに、ベースドラム36の径方向に摺動可能に保持されている。ロックピン46は、ベースドラム36の径方向の中間部分にバネ受け部46rsが突出して形成されており、ピン用リターンスプリング52は、収納孔36hの底面とバネ受け部46rsとの間の空間に収容されている。収納孔36hは、バネ受け部46rsを収納する空間に連続するように、ロックピン46の径方向外側の先端部46toをベースドラム36から突出させる為に底面の一部が貫通されている。
このように構成されたロック機構38において、シャフト用アクチュエータ48の非作動時には、シャフト用リターンスプリング50により凸面44stがロックピン46の径方向内側の先端部46tiと当接する位置に作動シャフト44が保持されるので、図3,4に示すように、シフトドラム34の係合孔34hにロックピン46の径方向外側の先端部46toが嵌め入れられて(係合されて)、シフトドラム34がロック状態へ切り替えられる。
一方で、シャフト用アクチュエータ48の作動時には、シャフト用アクチュエータ48により凹面44sbがロックピン46の径方向内側の先端部46tiを受け入れる位置に作動シャフト44が保持されるので、図5に示すように、ピン用リターンスプリング52によりシフトドラム34の係合孔34hとロックピン46の径方向外側の先端部46toとの係合が解除されて、シフトドラム34がフリー状態へ切り替えられる。このように、シャフト用アクチュエータ48は、ロック機構解除用アクチュエータとして機能する。
図1に戻り、多段変速装置10は、更に、変速機構14のギヤ段を切り替える制御装置を含む電子制御装置60を備えている。電子制御装置60は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより多段変速装置10の各種制御を実行する。電子制御装置60には、図1に示すように、多段変速装置10に備えられた各種センサ(例えば車速センサ62、ドラム位置検出スイッチ64、作動シャフト位置検出スイッチ66、シフトポジションセンサ68など)による検出信号に基づく各種実際値(例えば車速V、変速機構14の現ギヤ段(ギヤ位置)Pgearに対応するベースドラム36の回転角度、シフトドラム34のロック状態とフリー状態とに対応する作動シャフト44の摺動位置、シフトレバーの操作位置であるシフトポジションPshなど)が、それぞれ供給される。電子制御装置60からは、図1に示すように、例えば変速機構14のギヤ段を切り替える為のモータ制御指令信号Sm、シフトドラム34のロック状態とフリー状態とを切り替える為のソレノイド弁制御指令信号Ssなどが、ドラム用アクチュエータ40、シャフト用アクチュエータ48などへそれぞれ出力される。
電子制御装置60は、車両状態判定手段すなわち車両状態判定部70、ギヤ位置制御手段すなわちギヤ位置制御部72、及びロック/フリー制御手段すなわちロック/フリー制御部74を備えている。
車両状態判定部70は、例えば車速Vに基づいて車両停止状態であるか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えばシフトポジションPshに基づいてNレンジ或いはPレンジが要求されているか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えばシフトポジションPshに基づいてM(又はS等)レンジ(手動変速レンジ)において第2速ギヤ段以上が要求されているか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えば変速機構14の現ギヤ位置Pgearがギヤ位置制御部72により設定された目標ギヤ位置Pgtgtよりも大きい(すなわち中立位置Nを含むギヤ段順の高車速側(ハイ側))か否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えば変速機構14の現ギヤ位置Pgearが、あるギヤ位置と隣接する中立位置N(以下、近接N位置という)であるか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えば変速機構14の現ギヤ位置Pgearが所定の中立位置N0(=中立位置N12)であるか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが所定の中立位置N0であるか否かを判定する。又、車両状態判定部70は、例えば変速機構14の現ギヤ位置Pgearが目標ギヤ位置Pgtgtであるか否かを判定する。
ギヤ位置制御部72は、例えばシフトドラム34のロック状態にてベースドラム36を回動させることで、変速機構14の現ギヤ位置Pgearを順に切り替えながらシフトドラム34を回転させる。又、ギヤ位置制御部72は、例えばシフトドラム34のフリー状態にてベースドラム36を回動させることで、シフトスリーブ26の位置をそのまま維持しながらシフトドラム34を回転させる。
ロック/フリー制御部74は、例えばシャフト用アクチュエータ48を非通電状態(すなわち非作動状態)とするソレノイド弁制御指令信号Ssを出力して、凸面44stがロックピン46の径方向内側の先端部46tiと当接する位置に作動シャフト44を移動させることで、シフトドラム34の係合孔34hにロックピン46の径方向外側の先端部46toを嵌め入れてシフトドラム34をロック状態へ切り替える。又、ロック/フリー制御部74は、例えばシャフト用アクチュエータ48を通電状態(すなわち作動状態)とするソレノイド弁制御指令信号Ssを出力して、凹面44sbがロックピン46の径方向内側の先端部46tiを受け入れる位置に作動シャフト44を移動させることで、シフトドラム34の係合孔34hとロックピン46の径方向外側の先端部46toとの係合を解除してシフトドラム34をフリー状態へ切り替える。
ギヤ位置制御部72は、例えば車両状態判定部70によりNレンジ或いはPレンジが要求されていると判定された場合には、目標ギヤ位置Pgtgtを所定の中立位置N0に設定する。又、ギヤ位置制御部72は、例えば車両状態判定部70によりNレンジ或いはPレンジが要求されず且つ第2速ギヤ段以上も要求されていないと判定された場合には、目標ギヤ位置Pgtgtを第1速ギヤ段に設定する。又、ギヤ位置制御部72は、例えば車両状態判定部70によりNレンジ或いはPレンジが要求されず且つ第2速ギヤ段以上が要求されていると判定された場合には、目標ギヤ位置Pgtgtを第2速ギヤ段に設定する。
ギヤ位置制御部72は、例えば車両状態判定部70により現ギヤ位置Pgearが目標ギヤ位置Pgtgtよりも大きいと判定された場合には、変速機構14のギヤ段を走行用ギヤ段から所定の中立位置N0に戻す制御を実行する。ギヤ位置制御部72は、例えば変速機構14のギヤ段を走行用ギヤ段から所定の中立位置N0に戻す場合には、先ず、シフトドラム34のロック状態のままでベースドラム36を回動させることで、走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブ26をその走行用ギヤ段を形成しない中間位置に移動させる(例えばギヤ段を第1速ギヤ段側の近接N位置へ切り替える)モータ制御指令信号Smを出力する。その後、ギヤ位置制御部72は、ロック/フリー制御部74により切り替えられたシフトドラム34のフリー状態にてベースドラム36を回動させることで、シフトスリーブ26の何れをも各々対応する走行用ギヤ段を形成しない中間位置に維持しながらシフトドラム34を回転させるモータ制御指令信号Smを出力して、ギヤ段を所定の中立位置N0へ切り替える。
ギヤ位置制御部72は、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段である場合には(すなわちギヤ段を高車速側の現走行用ギヤ段から隣接しない低車速側の他の走行用ギヤ段へ変速する場合には)、先ず、上述したようにギヤ段を現走行用ギヤ段から所定の中立位置N0に戻す。その後、ギヤ位置制御部72は、ロック/フリー制御部74により切り替えられたシフトドラム34のロック状態にてベースドラム36を回動させることで、目標ギヤ位置Pgtgtの形成に関与するシフトスリーブ26を目標ギヤ位置Pgtgtを形成する位置に移動させながらシフトドラム34を回転させるモータ制御指令信号Smを出力して、ギヤ段を目標ギヤ位置Pgtgtへ切り替える。
図6は、電子制御装置60の制御作動の要部すなわち変速機構14を速やかに目標ギヤ位置Pgtgt(所定の中立位置N0、第1速ギヤ段、或いは第2速ギヤ段)へ変速する為の制御作動を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度の極めて短いサイクルタイムで繰り返し実行される。
図6において、先ず、車両状態判定部70に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S10において、例えば車速Vに基づいて車両停止状態であるか否かが判定される。このS10の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。このS10の判断が肯定される場合は車両状態判定部70に対応するS20において、例えばNレンジ或いはPレンジが要求されているか否かが判定される。このS20の判断が否定される場合は車両状態判定部70に対応するS30において、例えば第2速ギヤ段以上が要求されているか否かが判定される。上記S20の判断が肯定される場合はギヤ位置制御部72に対応するS40において、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが所定の中立位置N0(=中立位置N12)に設定される。上記S30の判断が肯定される場合はギヤ位置制御部72に対応するS50において、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが第2速ギヤ段に設定される。上記S30の判断が否定される場合はギヤ位置制御部72に対応するS60において、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが第1速ギヤ段に設定される。上記S40、上記S50、或いは上記S60に次いで、車両状態判定部70に対応するS70において、例えば現ギヤ位置Pgearが目標ギヤ位置Pgtgtよりも大きいか否かが判定される。このS70の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる。このS70の判断が肯定される場合はギヤ位置制御部72に対応するS80において、例えばギヤ位置が近接N位置(第1速ギヤ段方向)へ切り替えられる。次いで、車両状態判定部70に対応するS90において、例えば現ギヤ位置Pgearが近接N位置であるか否かが判定される。このS90の判断が否定される場合は上記S80へ戻される。このS90の判断が肯定される場合はロック/フリー制御部74に対応するS100において、例えばロック機構解除用アクチュエータとして機能するシャフト用アクチュエータ48が通電状態とされてシフトドラム34がフリー状態へ切り替えられる。次いで、ギヤ位置制御部72に対応するS110において、例えばギヤ位置が中立位置N12へ切り替えられる。次いで、車両状態判定部70に対応するS120において、例えば現ギヤ位置Pgearが中立位置N12であるか否かが判定される。このS120の判断が否定される場合は上記S110へ戻される。このS120の判断が肯定される場合はロック/フリー制御部74に対応するS130において、例えばシャフト用アクチュエータ48が非通電状態とされてシフトドラム34がロック状態へ切り替えられる。次いで、車両状態判定部70に対応するS140において、例えば目標ギヤ位置Pgtgtが中立位置N12であるか否かが判定される。このS140の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられる。このS140の判断が否定される場合はギヤ位置制御部72に対応するS150において、例えばギヤ位置が目標ギヤ位置Pgtgt(第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段)へ切り替えられる。次いで、車両状態判定部70に対応するS160において、例えば現ギヤ位置Pgearが目標ギヤ位置Pgtgtであるか否かが判定される。このS160の判断が否定される場合は上記S150へ戻される。このS160の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられる。
ここで、第5速ギヤ段での車両停止時の中立位置N12への戻し制御を、上述した図6のフローチャートにおける制御作動に当てはめて説明する。第5速ギヤ段での車両停止時において運転者の要求がなかった場合には、上記S60にて目標ギヤ位置Pgtgtが第1速ギヤ段に設定される。この場合、現ギヤ位置Pgear(第5速ギヤ段)が目標ギヤ位置Pgtgt(第1速ギヤ段)よりも大きいことから上記S70の判断が肯定されるので、上記S80にてドラム用アクチュエータ40が第1速ギヤ段方向へ回動され、第5速ギヤ段から第1速ギヤ段側の近接N位置である中立位置N45へ切り替えられる。中立位置N45への切替えが完了すると、S100にてシフトドラム34がフリー状態へ切り替えられる。そして、S110では、シフトドラム34のフリー状態にて、走行用ギヤ段が形成されることなく、中立位置N45から中立位置N12へ切り替えられる。中立位置N12への切替えが完了すると、S130にてシフトドラム34がロック状態へ切り替えられる。目標ギヤ位置Pgtgtは中立位置N12ではなく第1速ギヤ段であるので、上記S150にてドラム用アクチュエータ40が第1速ギヤ段方向へ回動され、中立位置N12から第1速ギヤ段へ切り替えられる。
上述のように、本実施例によれば、突起部30を嵌め入れる溝部32が形成されたドラム18は、溝部32毎に分割されたシフトドラム34a,34b,34c,34dと、ベースドラム36とに分けられており、シフトドラム34はロック機構38によりフリー状態とされている場合には、ベースドラム36に対して各々独立に軸心c4と平行な方向の相対移動可能とされるので、突起部30が溝部32に嵌め入れられたままシフトドラム34が軸心c4と平行な方向に摺動されることで、シフトスリーブ26a,26b,26c,26dの位置をそのまま維持しながらシフトドラム34を回転させることができる。従って、シフトドラム34をフリー状態とすれば、シフトスリーブ26を各々走行用ギヤ段を形成しない中間位置に維持しながらシフトドラム34を回転させることができ、突起部30を溝部32から離反させたり溝部32へ嵌め入れたりする機構が不要となる。又、ロック機構38は、シフトドラム34の径方向内側の空間に配設されたベースドラム36に設けられているので、軸心c4の径方向に大きな配置空間が不要となる。よって、多段変速装置10では、変速機構14を速やかに所定の中立位置N0へ変速することができ、且つ大型化を抑制することができる。又、シフトドラム34がロック状態とされている場合には、シフトドラム34とベースドラム36とが一体化されているということであり、シフトドラム34とベースドラム36とに分けられていないドラムを備える車両用多段変速装置と同様に、変速機構14のギヤ段を順に切り替えながらシフトドラム34を回転させることができる。
ところで、突起部30を溝部32から離反させたり溝部32へ嵌め入れたりする機構を採用すると、係合状態において溝部32と突起部30との間にある程度の隙間(がた、あそび)が必要となる為に、突起部30への応力集中に対する対策が必要になる可能性がある。これに対して、本実施例では、突起部30を溝部32から離反させたり溝部32へ嵌め入れたりしないので、溝部32と突起部30との間には突起部30が円周方向に摺動可能に嵌合される程度の隙間があれば良く、突起部30への応力集中を抑制することができる。
また、本実施例によれば、ロックピン46の径方向外側の先端部46toを突出させて係合孔34hに嵌め入れたロック状態と、ロックピン46の径方向外側の先端部46toを突出させず係合孔34hに嵌め入れないフリー状態との切替えは、ロック機構38の作動シャフト44を軸心c4と平行な方向に移動することで行われる。これにより、ロック機構38のロックピン46はベースドラム36に収納され、ロックピン46の径方向外側の先端部46toを嵌め入れる係合孔34hはシフトドラム34の内周面34siに形成され、ロックピン46の径方向内側の先端部46tiを受け入れる凹面44sbは作動シャフト44の外周面44soに形成されていることと相俟って、軸心c4の径方向への多段変速装置10の大型化を抑制することができる。
また、本実施例によれば、シフトドラム34のロック状態では、ベースドラム36を回動させることで多段変速装置10を変速することができ、又、シフトドラム36のフリー状態では、ベースドラム36を回動させることで走行用ギヤ段を形成することなく変速機構14を速やかに所定の中立位置N0へ変速することができる。
また、本実施例によれば、走行用ギヤ段から所定の中立位置N0に戻す場合には、他の走行用ギヤ段へ変速されないので、変速機構14を速やかに所定の中立位置N0へ変速することができる。
また、本実施例によれば、走行用ギヤ段から隣接しない他の走行用ギヤ段(ここでは第1速ギヤ段或いは第2速ギヤ段)へ変速する場合には、変速機構14を速やかに所定の中立位置N0へ変速した後に他の走行用ギヤ段へ変速するので、変速機構14を速やかに隣接しない他の走行用ギヤ段へ変速することができる。
また、本実施例によれば、作動シャフト44を軸心c4と平行な方向に移動することでシフトドラム34のロック状態とフリー状態とを切り替えることができる。
また、本実施例によれば、シャフト用アクチュエータ48を非作動状態とすることでシフトドラム34をロック状態へ切り替えることができ、又、シャフト用アクチュエータ48を作動状態とすることでシフトドラム34をフリー状態へ切り替えることができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例における図6のフローチャートでは、S110において、目標ギヤ位置Pgtgtが第2速ギヤ段の場合でも、ギヤ位置を中立位置N12へ切り替えたが、このような態様に限らない。例えば、目標ギヤ位置Pgtgtが第2速ギヤ段の場合には、ギヤ位置を中立位置N23へ切り替えても良い。この中立位置N23は、高車速側のギヤ段から最も近い、第2速ギヤ段と隣接する中立位置Nである。よって、中立位置N23の方が中立位置N12よりも、ギヤ位置を速やかに隣接する中立位置Nへ切り替えることができる。そういう意味では、所定の中立位置N0は、必ずしも中立位置N12でなくても良い。又、第2速ギヤ段以上が要求されている場合には、S50において、目標ギヤ位置Pgtgtを第2速ギヤ段に設定したが、このような態様に限らない。例えば、第3速ギヤ段が要求されている場合には、目標ギヤ位置Pgtgtを第3速ギヤ段に設定しても良い。目標ギヤ位置Pgtgtを第3速ギヤ段に設定する場合には、所定の中立位置N0は、第3速ギヤ段と隣接する中立位置Nである中立位置N23或いは中立位置N34であっても良い。又、例えば低車速側の現走行用ギヤ段から隣接しない高車速側の他の走行用ギヤ段へ変速する場合であっても、本発明は適用され得る。このように、図6のフローチャートにおいて、各ステップの実行態様等は差し支えのない範囲で適宜変更することができる。
また、前述の実施例では、ロックピン46は、シフトドラム34の1つに対して各々3個設けられていたが、このような態様に限らない。例えば、ロックピン46は、シフトドラム34の1つに対して少なくとも1つ設けられていれば良い。又、作動シャフト44は、円柱(或いは円筒)であったが、このような態様に限らない。例えば、作動シャフト44三角柱や四角柱等の角柱であっても良い。
また、前述の実施例では、シャフト用アクチュエータ48はソレノイドバルブであったが、例えば油圧アクチュエータであっても良い。又、手動変速レンジとしてシフトポジションPshのM(又はS等)レンジを例示したが、自動変速レンジ(Dレンジ)にて手動変速装置としてのパドルスイッチが運転者により操作されたことで手動変速レンジとされる場合であっても良い。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用多段変速装置
12:ケース(固定部材)
14:平行軸式常時噛合型変速機構
16(16a,16b,16c,16d):フォークシャフト
18:ドラム
26(26a,26b,26c,26d):シフトスリーブ
28(28a,28b,28c,28d):シフトフォーク
30(30a,30b,30c,30d):突起部
32(32a,32b,32c,32d):溝部
34(34a,34b,34c,34d):シフトドラム
34so:外周面
34h:係合孔
34si:内周面
36:ベースドラム
38:ロック機構
40:ドラム用アクチュエータ
44:作動シャフト
44st:凸面
44sb:凹面
44so:外周面
46(46a,46b,46c,46d):ロックピン
46to:径方向外側の先端部
46ti:径方向内側の先端部
48:シャフト用アクチュエータ
50:シャフト用リターンスプリング(第1の弾性部材)
52:ピン用リターンスプリング(第2の弾性部材)
60:電子制御装置(制御装置)

Claims (6)

  1. 軸心方向に各々移動させられることでギヤ段を切り替える複数のシフトスリーブを有する平行軸式常時噛合型変速機構と、前記シフトスリーブを軸心方向に移動させるシフトフォークと径方向外側へ突出する突起部とが前記シフトスリーブの各々に対応して設けられたフォークシャフトと、前記フォークシャフトと平行な軸心回りに回転可能に配置されて、前記突起部を円周方向に摺動可能に嵌め入れる複数の溝部が前記シフトスリーブの各々に対応して外周面に形成されたドラムとを備える車両用多段変速装置であって、
    前記ドラムは、
    前記溝部毎に分割されて、軸心方向に所定の間隔を開けて配置された複数のシフトドラムと、
    前記シフトドラムと同軸心に且つ前記シフトドラムの径方向内側の空間にて回転可能に固定部材に保持されて、前記シフトドラムを相対回転不能に且つ各々独立に軸心方向の相対移動可能に保持するベースドラムと、
    前記シフトドラムの各々に対応して前記ベースドラムに設けられた、前記シフトドラムを前記ベースドラムに対して軸心方向の相対移動不能なロック状態と軸心方向の相対移動可能なフリー状態とを切り替えるロック機構とを備えており、
    前記ロック機構は、軸心方向の移動可能に前記ベースドラムの径方向内側の空間に配設された作動シャフトと、径方向外側の先端部と径方向内側の先端部とが突出可能に前記ベースドラムに収納されたロックピンとを備えており、
    前記作動シャフトは、前記ロックピンの径方向外側の先端部を突出させた状態で前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する凸面と、前記ロックピンの径方向外側の先端部を突出させない状態で前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる凹面とが軸心方向に隣接して外周面に形成されており、
    前記シフトドラムは、前記ベースドラムに対する軸心方向の相対移動不能に、前記ロックピンの径方向外側の先端部を嵌め入れる、係合孔が内周面に形成されていることを特徴とする車両用多段変速装置。
  2. 前記ベースドラムを回動させるドラム用アクチュエータと、
    前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記ギヤ段を順に切り替えながら前記シフトドラムを回転させると共に、前記フリー状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記シフトスリーブの位置をそのまま維持しながら前記シフトドラムを回転させる制御装置とを、更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用多段変速装置。
  3. 前記制御装置は、前記ギヤ段を走行用ギヤ段から所定の中立位置に戻す場合には、前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブを前記走行用ギヤ段を形成しない中間位置に移動させた後、前記フリー状態へ切り替え、前記フリー状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記シフトスリーブの何れをも各々対応する走行用ギヤ段を形成しない中間位置に維持しながら前記シフトドラムを回転させることを特徴とする請求項に記載の車両用多段変速装置。
  4. 前記制御装置は、前記ギヤ段を前記走行用ギヤ段から隣接しない他の走行用ギヤ段へ変速する場合には、前記ギヤ段を前記走行用ギヤ段から前記所定の中立位置に戻した後、前記ロック状態へ切り替え、前記ロック状態にて前記ベースドラムを回動させることで、前記他の走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブを前記他の走行用ギヤ段を形成する位置に移動させながら前記シフトドラムを回転させるものであり、
    前記所定の中立位置は、前記シフトスリーブの何れもが前記中間位置となる前記ギヤ段の中立位置のうちで、前記他の走行用ギヤ段の形成に関与するシフトスリーブが前記他の走行用ギヤ段を形成する位置と隣接する中間位置に対応する中立位置であることを特徴とする請求項に記載の車両用多段変速装置。
  5. 前記作動シャフトを軸心方向に移動させるシャフト用アクチュエータと、
    前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置に前記作動シャフトを移動させることで、前記係合孔に前記ロックピンの径方向外側の先端部を嵌め入れて前記ロック状態へ切り替えると共に、前記凹面が前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる位置に前記作動シャフトを移動させることで、前記係合孔と前記ロックピンの径方向外側の先端部との係合を解除して前記フリー状態へ切り替える制御装置とを、更に備えていることを特徴とする請求項に記載の車両用多段変速装置。
  6. 前記ロック機構は、前記作動シャフトを前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置側へ付勢する第1の弾性部材と、前記ロックピンを径方向内側へ付勢する第2の弾性部材とを更に備えており、
    前記制御装置は、前記シャフト用アクチュエータを非作動状態とすることで、前記凸面が前記ロックピンの径方向内側の先端部と当接する位置に前記作動シャフトを移動させると共に、前記シャフト用アクチュエータを作動状態とすることで、前記凹面が前記ロックピンの径方向内側の先端部を受け入れる位置に前記作動シャフトを移動させることを特徴とする請求項に記載の車両用多段変速装置。
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