JP5281161B2 - 光ファイバ通信システム - Google Patents

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    • H04B10/2581Multimode transmission

Description

本発明は、光ファイバ通信システムに関する。
現在、一般に普及している光ファイバ通信システムに用いられる光ファイバは、1本のコアの外周がクラッドにより被覆される構造をしており、このコア内を光信号が伝播することで情報が伝送される。そして、近年光ファイバ通信システムの普及に伴い、光ファイバにより伝送される情報量が飛躍的に増大している。このような伝送される情報量の増大に伴い、光ファイバ通信システムにおいては、数十本から数百本といった多数の光ファイバが用いられることで、大容量の光通信が行われている。
こうした光ファイバ通信システムにおける光ファイバの数を低減させるため、複数のコアの外周が1つのクラッドにより被覆されたマルチコアファイバを用いて、それぞれのコアを伝播する光により、複数の信号を伝送させることが知られている。
下記非特許文献1には、このようなマルチコアファイバが記載されている。しかし、下記非特許文献1によると、クラッド内に複数のコアが形成された光ファイバにおいては、コア同士が光学的に結合して、コア内を伝播する光信号が互いに干渉し合う場合があるとしている。そこで、このような光信号の干渉の抑制には、コア間の距離を大きくしてコア同士が光学的に結合することを防止することや、コアのクラッドに対する屈折率をより高くして光をコアに集中させることや、互いに隣り合うコア同士で異なる屈折率を有するようにして、コア同士が光学的に結合することを防止することが有効であるとされている。また、下記非特許文献1によれば、例えば、クラッドに対する屈折率差が0.35%であるコアが複数用いられるマルチコアファイバの場合、コアの中心間距離が70μm以上であれば、光の干渉を小さく抑えることができ、さらに、互いに隣り合うコア同士で異なる屈折率を有する場合、コアの中心間距離が35μm以上であれば、光の干渉を小さく抑えることができるとされている(非特許文献1)。
Masanori KOSHIBA "Heterogeneous multi−core fibers: proposal and design principle" IEICE Electronics Express, Vol.6, No.2
上記非特許文献1に記載のマルチコアファイバを大容量の光通信を行う光ファイバ通信システムに用いることにより、確かに光ファイバの数を減らすことができる。しかし、マルチコアファイバにおいて、コア同士の中心間距離を大きくする場合、必然的にクラッドの直径が大きくなってしまう。このようにクラッドの直径が大きくなると、光ファイバ通信システムにおける光ファイバの数を減らした意義が低減するばかりでなく、マルチコアファイバの湾曲性が乏しくなりマルチコアファイバの設置場所が制限される場合がある等の問題が生じる。
そこで、本発明は、光ファイバの直径が大きくなることを抑制しつつ、少ない数の光ファイバで大容量の光通信が実現できる光ファイバ通信システムを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバ通信システムは、複数の光信号を並列に送信する光送信機と、複数のコアの外周が共通のクラッドにより被覆され、前記光送信機から並列に送信されるそれぞれの光信号がそれぞれの前記コアに入力するマルチコアファイバと、前記マルチコアファイバのそれぞれのコアから並列に出力する光信号を受信する光受信機と、を備え、前記光送信機と前記光受信機とは、MIMO(Multi-Input Multi-Output)通信を行い、前記光受信機のみが前記マルチコアファイバの伝送路特性の情報を記憶し、前記光受信機は、前記伝送路特性の情報及び受信した光信号から、前記光送信機から送信される信号を得ることを特徴とするものである。
このような光ファイバ通信システムにおいては、光送信機から並列に送信される光信号がマルチコアファイバのそれぞれのコアを介して光受信機により受信されることで、光信号による光通信が行われる。このとき、マルチコアファイバにおいて、それぞれのコア同士が光学的に結合することにより、並列に伝送される光信号が干渉する場合がある。しかし、光送信機と光受信機とはMIMO通信を行うため、マルチコアファイバにおいて光信号が干渉する場合においても、光受信機からは、光送信機から本来伝送されるべき信号が出力される。このようにマルチコアファイバにおいて、並列に伝送される光信号同士の干渉が許容されるため、マルチコアファイバのそれぞれのコアの中心間距離を小さくすることができる。従って、このような光ファイバ通信システムでは、マルチコアファイバを用いることにより光ファイバの数を減らすことができるので、少ない数の光ファイバで大容量の光通信が実現でき、さらに、光ファイバとしてのマルチコアファイバの直径が大きくなることを抑制できる。
また、光受信機のみが前記マルチコアファイバの伝送路特性の情報を記憶し、前記光受信機は、前記伝送路特性の情報及び受信した光信号から、前記光送信機から送信される信号を得る。従って、このような光ファイバ通信システムによれば、光送信機の構成を簡易にすることができる。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記光受信機は、前記伝送路特性の情報を予め記憶していることが好ましい。
このような光ファイバ通信システムによれば、光ファイバ通信システムの使用時に伝送路特性を生成する必要がないため、光受信機の負荷を低減することができる。
或いは、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記光送信機は、既知のパイロット信号を送信し、前記光受信機は、受信したパイロット信号と前記既知のパイロット信号とを比較することで生成される前記伝送路特性の情報を記憶することが好ましい。
このような光ファイバ通信システムによれば、マルチコアファイバが配置される環境に応じて、マルチコアファイバ20の伝送路特性が変化する場合がある。この場合においても、変化した伝送路特性の情報を求めるため、より正確なマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を生成することができる。従って、より正確なMIMO通信を行うことができる。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記伝送路特性の情報は、前記光受信機により生成されることが好ましい。
このような光ファイバ通信システムによれば、光受信機の他に伝送路特性の情報を生成する構成を新たに設ける必要がなく、光ファイバ通信システムの構成を簡易にすることができる。
また、本発明の光ファイバ通信システムは、複数の光信号を並列に送信する光送信機と、複数のコアの外周が共通のクラッドにより被覆され、前記光送信機から並列に送信されるそれぞれの光信号がそれぞれの前記コアに入力するマルチコアファイバと、前記マルチコアファイバのそれぞれのコアから並列に出力する光信号を受信する光受信機と、を備え、前記光送信機と前記光受信機とは、MIMO通信を行い、前記光送信機と前記光受信機とが前記マルチコアファイバの伝送路特性の情報を共有して記憶し、前記光送信機は、前記伝送路特性の情報を用いて、前記複数のコア毎に重み付けを行い光信号を送信すると共に、前記受信機は、前記伝送路特性の情報及び受信した光信号から、前記光送信機が前記複数のコア毎に重み付けを行なわずに送信する場合の信号を得ることを特徴とするものである。
このような光ファイバ通信システムによれば、マルチコアファイバの伝送路特性に応じて、マルチコアファイバのそれぞれのコアごとに重み付けを行って、光信号を送信するため、光信号の伝送をより効率的に行うことができる。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記光送信機及び光受信機は、前記伝送路特性の情報を予め記憶していることが好ましい。
或いは、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記光送信機は、既知のパイロット信号を送信し、前記光送信機及び光受信機は、受信したパイロット信号と前記既知のパイロット信号とを比較することで生成される前記伝送路特性の情報を記憶することが好ましい。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記伝送路特性の情報は、前記光受信機により生成されることが好ましい。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記複数のコアは、前記マルチコアファイバの長手方向に垂直な断面において、前記断面の中心を通る線に対して線対称性を有するように配置されることが好ましい。
このような光ファイバ通信システムによれば、マルチコアファイバの両端面においてコアの配置が同一となる。従って、複数のマルチコアファイバを長手方向に繋ぎ合わせて1本のマルチコアファイバとする場合に、マルチコアファイバのどちらの端部を繋ぎ合わせても、マルチコアファイバ同士の接続ができる。
また、上記光ファイバ通信システムにおいて、前記マルチコアファイバの互いに隣り合う前記コアの屈折率が異なることが好ましく、また、前記マルチコアファイバの互いに隣り合う前記コアの直径が互いに異なることが好ましい。
このような光ファイバ通信システムによれば、互いに隣り合うコア同士の光学的な結合が弱くなり、光信号同士の干渉が少なくなる。従って、光送信機から送信される信号を得るための演算が容易になり、システムの演算負荷を小さくすることができる。
以上のように、本発明によれば、光ファイバの直径が大きくなることを抑制しつつ、少ない数の光ファイバで大容量の光通信が実現できる光ファイバ通信システムが提供される。
本発明の第1実施形態に係る光ファイバ通信システムを示す図である。 図1のマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面における構造を示す断面図である。 信号の重み付けがされる様子を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光ファイバ通信システムを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る光ファイバ通信システムに用いるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面における構造を示す図である。 第1実施形態のマルチコアファイバの変形例を示す図である。
以下、本発明に係る光ファイバ通信システムの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る光ファイバ通信システムを示す図である。
図1に示すように、光ファイバ通信システム100は、光信号を送信する光送信機10と、光送信機10から送信される光信号を伝播するマルチコアファイバ20と、マルチコアファイバ20により伝播される光信号を受信する光受信機30とを備える。
まず、図1に示すマルチコアファイバ20から説明する。図2は、図1のマルチコアファイバ20の長手方向に垂直な断面における構造を示す断面図である。図2に示すように、マルチコアファイバ20は、複数のコア21と、それぞれのコア21の外周を被覆し、それぞれのコア21に共通のクラッド22と、クラッド22の外周を被覆する内側保護層23と、内側保護層23の外周を被覆する外側保護層24とから構成される。なお、図2においては、コア21が3つの場合を示している。
複数のコア21は、マルチコアファイバ20の断面において、互いに隣り合うコア同士が等距離とされ、かつ、マルチコアファイバ20の中心Cからそれぞれのコア21までの距離が等しくなるように配置されている。そして、複数のコア21は、マルチコアファイバ20の中心Cを通り径方向に延びる直線Lに対して線対称とされている。
このようなマルチコアファイバ20において、複数のコア21の屈折率は互いに等しくされ、クラッド22の屈折率は、コア21の屈折率よりも低くされる。
また、マルチコアファイバ20における各構成の大きさは、その用途により適切に選択されるため特に制限されるものではないが、例えば、コア21の直径は互いに等しく、それぞれ4μm〜10μmとされ、クラッド22の外径は、100μm〜200μmとされ、内側保護層23の外径は、170μm〜350μmとされ、外側保護層24の外径は、230μm〜400μmとされる。また、コア21の中心間距離は、20μm〜50μmとされる。
なお、マルチコアファイバ20のそれぞれのコア21を光信号が伝播する際、それぞれのコア21を伝播する光信号は互いに干渉し合う場合があり、マルチコアファイバ20は、それぞれのコア21毎で個別の振幅利得となる特有の伝送路特性を有する。
また、コア21を構成する材料としては、例えば、屈折率を高くするドーパントが添加される石英等が挙げられる。このようなドーパントとしては、酸化ゲルマニウム(GeO)や酸化アルミニウム(Al)等が挙げられる。また、クラッド22を構成する材料としては、例えば、何らドーパントが添加されない石英や、フッ素(F)等の屈折率を下げるドーパントが添加される石英が挙げられる。また、内側保護層23及び外側保護層24を構成する材料としては、例えば、アクリレート等の紫外線硬化樹脂が挙げられる。
また、図1に示すように、マルチコアファイバ20の一端は光送信機10と接続され、他端は光受信機30に接続される。
次に光送信機10及び光受信機30の説明を行う。
光送信機10は、光送信機10の外部からの指示により電圧信号を出力する信号発生部11と、信号発生部11からの電圧信号に対応する光信号を出力する光源部12とを主な構成として備える。
信号発生部11は、光送信機10を制御する制御部と、光源部12から出力される光信号の強度やマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報等を必要に応じて記憶するメモリと、信号発生部11から出力される電圧信号の基となるパルスを発生するパルスジェネレータと、シリアル/パラレル信号変換器と、アンプ等により構成され、外部からの指示により電圧信号を並列に出力する。
光源部12は、複数のLD(レーザダイオード)、及び、それぞれのLDに対応して設けられる光増幅器により構成されており、信号発生部11から出力される並列の電圧信号に対応して複数の光信号を並列に出力する。具体的には、信号発生部11から並列して入力されるそれぞれの電圧信号が複数のLDに入力され、それぞれのLDは入力された電圧信号に基づいて光信号を出力する。そして、それぞれのLDから出力される光信号は、光増幅器により増幅されて光源部12から並列に出力される。なお、光源部12は、光源部12から出力されるそれぞれの光信号が、図1に示すマルチコアファイバ20のそれぞれのコア21に入力するように、図示しない複数の光カプラと接続され、この複数の光カプラがマルチコアファイバ20のそれぞれのコア21と接続されている。
一方、図1に示す光受信機30は、マルチコアファイバ20から入力される光信号を受信して電圧信号に変換する受光部31と、受光部31から出力される電圧信号を処理する信号処理部32とを主な構成として備える。
受光部31は、マルチコアファイバ20のそれぞれのコア21に対応して設けられ、マルチコアファイバ20のコア21から出力される光信号を電圧信号に変換する複数のPD(フォトダイオード)と、それぞれのPDから出力される電圧信号を所定の電圧まで増幅するアンプ等から構成される。従って、マルチコアファイバ20の各コア21から光信号が並列に出力されると、受光部31からは、電圧信号が並列に出力される。
信号処理部32は、受光部31から出力される電圧信号を標本化してデジタル信号にするA/D変換部と、A/D変換された信号を演算して演算結果を信号として出力する演算部と、光受信機30を制御する制御部と、マルチコアファイバ20の伝送路特性の情報等を記憶するメモリとを主な構成として備える。この信号処理部32は、受光部31から電圧信号が並列に入力されると、この電圧信号を処理して、光送信機から送信される光信号を電気信号として出力する。
次に、この様な構成を備える光ファイバ通信システム100の動作について説明する。
まず、事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光受信機30のみが記憶している場合の動作について説明する。具体的には、伝送路特性の情報が予め信号処理部32のメモリに記憶されている場合の動作である。
まず、光送信機10の外部から所定の信号が光送信機10に入力される。信号発生部11は、外部からの所定の信号を受けると、この所定の信号に基づいた光信号が光源部12から並列に発生するように、所定の信号に基づいた電圧信号を並列に光源部12に出力する。このとき各光源部に並列に出力される電圧信号は、それぞれの電圧信号同士で異なる場合や、同じ場合がある。光源部12は、信号発生部11から受けた電圧信号に応じて、光源部12内の複数のLDから光信号を並列に出力して、光源部12内の光増幅器により光信号を増幅する。そして、増幅された光信号は、光送信機10から並列に出力される。こうして、光送信機10から複数の光信号が並列に送信される。
光送信機10から並列に出力された光信号は、それぞれマルチコアファイバ20の各コア21に個別に入力する。マルチコアファイバ20の各コア21に入力された光信号は、マルチコアファイバ20により伝送されて、光受信機30に入力される。こうして光受信機30は光信号を受信する。
光受信機30においては、並列に入力された光信号の強度に対応した電圧信号が並列に受光部31から出力されて、信号処理部32に入力される。信号処理部32においては、並列に入力された電圧信号を演算処理して、光送信機10から光信号として送信される信号を求める。
この演算処理は、次のようにして行われる。
信号処理部32内のメモリは、上述のように事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を記憶している。この伝送路特性の情報は、行列式で表すことができる。例えば、図2に示すようにマルチコアファイバ20のコア21が3つのコアからなる場合、それぞれのコア21をコア1、コア2、コア3とする。そして、光送信機10からコア1に光信号xが入力され、コア2には光信号xが入力され、コア3には光信号xが入力されるとする。そして、光受信機30においては、マルチコアファイバ20のコア1から光信号yが出力され、コア2から光信号yが出力され、コア3から光信号yが出力されるとする。
このとき、光送信機10から送信出力される光信号xと、伝送路特性の情報Hと、光受信機30で受信される光信号yの関係は、下式(1)のようになる。
Figure 0005281161
ただし、x、y、Hは、下式(2)〜(4)とされる。
Figure 0005281161
なお、本実施形態においては、マルチコアファイバ20において重畳するノイズは考慮していない。
上述のように光受信機30は、マルチコアファイバ20の伝送路特性の情報Hを記憶しているため、信号処理部32は、式(1)を用いて、伝送路特性の情報Hと受信した光信号yとから、光送信機10から送信される光信号xを求めることができる。そして、信号処理部32は、こうして求めた光送信機10から出力された光信号xを出力する。
このようにして、光送信機10と光受信機30とはMIMO(Multi-Input Multi-Output)通信を行う。なお、光送信機10と光受信機30とが行う光通信において、光信号の変調方式としては、特に限定されるわけではないが、OOK(On-Off keying)や、PSK(Phase Shift Keying)や、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や、OFDM(Orthogonal
Frequency Divisional Multiplexing)等を挙げることができる。
このようにマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光受信機30のみが記憶している場合には、光送信機10においてマルチコアファイバ20の伝送路特性を考慮する必要がないため、光送信機10の構成を簡易にすることができる。
次に、事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光送信機10と光受信機30とが共有して記憶している場合の動作について説明する。なお、上述の事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光受信機30のみが記憶している場合の動作において説明した内容と重複する内容は省略する。
この場合は、光送信機10の信号発生部11内のメモリと、光受信機30の信号処理部32内のメモリは、伝送路特性の情報を予め記憶している。
まず、信号発生部11は、光送信機10の外部からの所定の信号を受けると、この所定の信号に基づいた光信号が光源部12から並列に発生するように、所定の信号に基づいた電圧信号を並列に光源部12に出力する。このとき、信号発生部11は、本来光源部から出力すべき光信号xではなく、メモリに記憶している伝送路特性の情報に基づいて、光源部12からそれぞれの光信号毎に個別に重み付けがされて光信号が出力されるように、それぞれの電圧信号毎に重み付けを行う。この重み付けは、次のようにして行う。
伝送路特性の情報Hは、下式(5)のように特異値分解することができる。
Figure 0005281161
ただし、Aは、下式(6)とされる。
Figure 0005281161
なお、Vは光送信機10における重み付けの係数行列であり、Vは、光受信機30における重み付けの係数行列であり、Tは、複素共役転置である。さらに、VとVは、それぞれ、下式(7)、(8)を満たすユニタリ行列である。ただし、Iは、単位行列である。
Figure 0005281161
このとき、Aのλの平方根、λの平方根、λの平方根がそれぞれ、コア1、コア2、コア3の振幅利得を示す。この振幅利得においては、λの平方根が大きな値である程、コア1はより多くの光信号を伝送することができ、λの平方根が小さな値である場合には、コア1は然程光信号を伝送することができないこととなる。λの平方根、λの平方根についても同様である。
そこで、信号発生部11は、係数行列Vを用いて、コア1、コア2、コア3に入力される光信号が個別に重み付けされるように、それぞれの電圧信号に重み付けをする。図3は、信号の重み付けがされる様子を示す図である。このような重み付けにおいては、まず、図3に示すように、信号発生部11は、本来光送信機10から送信出力されるべき光信号xを、下式(9)のように重み付けを行う。
Figure 0005281161
こうして重み付けがされた電圧信号を光源部12が受けて、光源部12からは、本来出力されるべき光信号xではなく、それぞれの光信号毎に個別に重み付けがされた光信号x’が出力される。
そして、光送信機10から出力された光信号x’は、光受信機30に到達する時点において、伝送路特性の影響を受ける。従って、光受信機30が受信する光信号y’は、下式(10)のようになる。
Figure 0005281161
また、図3に示すように、光受信機30においては、信号処理部32は、係数行列Vを用いて、下式(11)にように、受光部31から入力される電圧信号を演算して、光送信機10から本来出力されるべき光信号xが出力される場合に、光受信機30が受信する光信号yが求められる。
Figure 0005281161
その後、式(1)を用いて、本来光送信機10が出力すべき光信号x、すなわち光送信機10が複数のコア21毎に重み付けを行なわずに送信する場合の信号を求め出力する。このようにして、事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光送信機10と光受信機30とが共有して記憶している場合においても、光送信機10と光受信機30とはMIMO通信を行う。
このようにマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光送信機10と光受信機30とが共有して記憶している場合には、マルチコアファイバ20のそれぞれのコア21ごとに重み付けを行って、光信号を送信することができるので、光信号の伝送をより効率的に行うことができる。
なお、このようなMIMO通信を行う場合における最大の伝送容量は、全てのコアで伝送帯域、信号出力、ノイズが同じであると仮定する場合に下式(12)で与えられる。
Figure 0005281161
ただし、Cは最大の伝送容量であり、Bはそれぞれのコアの伝送帯域であり、S/Nは、信号出力とノイズとの比であり、λは、その平方根が上記式(6)で用いた振幅利得を示す。このような式(12)の条件において、シングルコアの場合は、λ=1であり、Shannon’s limitとして知られており、下式(13)で表される。
Figure 0005281161
以上説明したように、本実施形態における光ファイバ通信システム100によれば、光送信機10から並列に送信される光信号がマルチコアファイバ20のそれぞれのコア21を介して光受信機30により受信されることで、光信号による光通信が行われる。このとき、マルチコアファイバ20において、それぞれのコア21同士が光学的に結合することにより、並列に伝送される光信号が干渉する場合がある。しかし、光送信機10と光受信機30とはMIMO通信を行うため、マルチコアファイバ20において光信号が干渉する場合においても、光受信機30からは、光送信機10から本来伝送されるべき信号が出力される。このようにマルチコアファイバ20において、並列に伝送される光信号同士の干渉が許容されるため、マルチコアファイバ20のそれぞれのコア21の中心間距離を小さくすることができる。従って、このような光ファイバ通信システム100では、マルチコアファイバ20を用いることにより光ファイバの数を減らすことができるので、少ない数の光ファイバで大容量の光通信が実現でき、さらに、光ファイバとしてのマルチコアファイバ20の直径が大きくなることを抑制できる。
また、光ファイバ通信システム100は、マルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を予め記憶しているため、光ファイバ通信システム100の使用時に伝送路特性を生成する必要がなく、光受信機30の負荷を低減することができる。
また、本実施形態にける光ファイバ通信システムは、物理的に分離している複数のコアにより光信号が伝送されるため、容易に並列した光信号をそれぞれのコアに入力することができ、また、それぞれのコアから並列した光信号を容易に取り出すことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図4は、本実施形態に係る光ファイバ通信システムを示す図である。
図4に示すように、本実施形態の光ファイバ通信システム200は、情報作成部40を備えている点において、第1実施形態の光ファイバ通信システム100と異なる。
情報作成部40は、光送信機10の信号発生部11及び光受信機30の信号処理部32と接続されている。この情報作成部40は、メモリと演算部とを有しており、マルチコアファイバ20の伝導路特性の情報を生成する。
また、本実施形態における光ファイバ通信システム200においては、光送信機10及び光受信機30は、マルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を予め記憶していない。
この光ファイバ通信システム200の動作は次のようになる。
まず、情報作成部40のメモリに記憶されているパイロット信号の情報を光送信機10の信号発生部11に出力する。信号発生部11は、このパイロット信号の情報が入力されると、この情報に基づいてパイロット信号が、光源部12から出力されるように光源部12に電圧信号を出力する。光源部12は、この電圧信号が入力されるとパイロット信号としての光信号を出力する。こうして、光送信機10からパイロット信号が送信される。
光受信機30では、パイロット信号を受信すると、信号処理部32において、受信したパイロット信号を電気信号として、情報作成部40に出力する。
情報作成部40は、光受信機30からパイロット信号が入力されると、メモリに記憶しているパイロット信号と、光受信機30から入力されたパイロット信号とを比較する。そして、2つのパイロット信号からマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を演算により求める。
次に、伝送路特性の情報を光受信機30のみが記憶する場合には、情報作成部40は、求めた伝送路特性の情報を光受信機30に出力し、光受信機30の信号処理部32は、この伝送路特性の情報をメモリに記憶する。
そして、上述の事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光受信機30のみが記憶している場合の動作と同様に、光送信機10と光受信機30とがMIMO通信を行う。
一方、伝送路特性の情報を光送信機10と光受信機30とが共有して記憶する場合には、情報作成部40は、求めた伝送路特性の情報を光送信機10及び光受信機30に出力し、光送信機10の信号発生部11、及び、光受信機30の信号処理部32は、この伝送路特性の情報をメモリに記憶する。
そして、上述の事前にマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を光送信機10と光受信機30とが共有して記憶している場合の動作と同様に、光送信機10と光受信機30とがMIMO通信を行う。
本実施形態の光ファイバ通信システム200によれば、マルチコアファイバ20が配置される環境に応じて、マルチコアファイバ20の伝送路特性が変化する場合がある。この場合においても、変化した伝送路特性の情報を求めるため、より正確なマルチコアファイバ20の伝送路特性の情報を生成することができる。従って、より正確なMIMO通信を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図5は、本実施形態に係る光ファイバ通信システムに用いるマルチコアファイバの長手方向に垂直な断面における構造を示す図である。
本実施形態の光ファイバ通信システムは、マルチコアファイバ20に代えてマルチコアファイバ25を用いる点において第1実施形態と異なる。
図5に示すように、マルチコアファイバ25は、複数のコアを有し、マルチコアファイバ25の長手方向に垂直な断面において、複数のコアが、隣り合うコアの中心を結ぶ線により正方形が描かれるように配置されている。また、この複数のコアは、互いに屈折率の異なる2種類のコア21aとコア21bとから構成される。さらにコア21a及びコア21bは、コア21aとコア21bとが交互に並ぶように配置されている。つまり、マルチコアファイバ25においては、互いに隣り合うコアの屈折率が異なるようにコアが配置されている。また、本実施形態においては、コア21aの屈折率は、コア21bの屈折率よりも高くされている。なお、図5においては、コア21a及びコア21bがそれぞれ8つの場合を示している。
また、コア21a及びコア21bは、マルチコアファイバ25の断面において、中心Cを通る直線Lに対して、それぞれが線対称となるように配置されている。
このようなコア21a、21bの直径は、第1実施形態のコア21と同様の直径であり、コア21aとコア21bとの中心間距離は、15μm〜40μmとされる。また、コア21a及びコア21bを構成する材料としては、例えば、屈折率を高くするドーパントが添加される石英等が挙げられ、コア21aにより多くのドーパントが添加されている。このようなドーパントとしては、第1実施形態におけるマルチコアファイバ20のコア21と同様のドーパントが挙げられる。
本実施形態における光ファイバ通信システムによれば、コア21aとコア21bとの光学的な結合が弱くなり、コア21aを伝播する光信号とコア21bを伝播する光信号の干渉が少なくなる。従って、光送信機10から送信される信号を得るための演算が容易になり、光ファイバ通信システムの演算負荷を小さくすることができる。
以上、本発明について、第1〜第3実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、第1〜第3実施形態において、マルチコアファイバにおけるそれぞれのコアの直径は等しいとされた。しかし、本発明は、これに限らず、マルチコアファイバにおける互いに隣り合うコアの直径が、互いに異なるようにしても良い。この場合、それぞれのコア同士の光学的な結合が弱くなり、光信号同士の干渉が少なくなる。従って、光送信機10から送信される信号を得るための演算が容易になり、光ファイバ通信システムの演算負荷を小さくすることができる。例えば、上述のようにコアの直径が4μm〜10μmである場合に、互いに隣り合うコアの直径の差は、互いに隣り合うコアの直径の差(δd)と平均直径(dave)との比(δd/dave)が0.1%〜5%未満であれば、それぞれのコアの特性に影響を殆ど与えることが無く、それぞれのコア同士の光学的な結合を弱くすることができる。
また、第1実施形態、第2実施形態において、マルチコアファイバ20のコア21の数が3つの場合を示したが、本発明はこれに限らず、複数のコアであれば、コアの数が2つでも良く、さらに4つ以上でも良い。
このようなコアが4つ以上の例について、図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態のマルチコアファイバ20の変形例を示す図である。なお、本変形例において、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図6に示すように、マルチコアファイバ27は、複数のコア21と、それぞれのコア21の外周を被覆するクラッド22と、クラッド22の外周を被覆する内側保護層23と、内側保護層23の外周を被覆する外側保護層24とから構成され、コア21が7つの場合を示している。複数のコアは、マルチコアファイバ20の断面において、マルチコアファイバ20の中心に1つのコア21cが配置されて、コア21cの周囲に他のコア21dが配置されている。さらに各コアは、それぞれのコア21d同士の中心間距離が等しく配置されると共に、各コア21dとコア21cとの中心間距離とコア21d同士の中心間距離とが等しくなるように配置されている。なお、コア21c、21dの屈折率、材料等は第1実施形態のマルチコアファイバ20におけるコア21と同様とされる。
また、上記の変形例において、コア21cと21dとを異なる屈折率としても良い。さらに、この場合にコア21dを2種類の屈折率として、コア21cとコア21dとで互いに隣り合うコア同士が異なる屈折率となるように配置しても良い。さらに、コア21cと21dとを異なる直径としても良く、さらに、この場合にコア21dを2つの大きさの直径として、コア21cとコア21dとで互いに隣り合うコア同士が異なる直径となるように配置しても良い。
また、第3実施形態においては、第1実施形態のマルチコアファイバ20の代わりにマルチコアファイバ25を用いるとしたが、第2実施形態のマルチコアファイバ20の代わりにマルチコアファイバ25を用いても良い。
また、第1実施形態において、光源部12は、複数のLD(レーザダイオード)から出力される光信号が、マルチコアファイバ20のそれぞれのコア21に入力するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、1つのLDから出力された光信号が、それぞれのコア21に対応して分岐され、その後、分岐したそれぞれの光信号が別々の変調器を介してマルチコアファイバ20のコア21に入力されるようにしても良い。
また、第2実施形態において、情報作成部40は、光受信機30と個別に設けられる構成とされたが、情報作成部40は、光受信機30内に設けられても良い。この場合、情報作成部40のメモリと光受信機30の信号処理部32内のメモリとを共通化することができ、さらに、情報作成部40の演算部と信号処理部32内の演算部とを共通化することができる。従って、光ファイバ通信システムの構成を簡易にすることができる。
また、第1〜第3実施形態における光ファイバ通信システムにおいて、複数のマルチコアファイバを用いても良い。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
(実施例1)
第1実施形態において説明した光ファイバ通信システムにおいて、上述の式(12)による最大伝送容量を計算により求めた。このとき、3つのコアのパラメータを全て同一として、コアの直径を6μm、コアのクラッドに対する非屈折率差を0.7%、コアの中心間距離を50μm、クラッドの外径を125μmとした。また、伝送距離(マルチコアファイバの長さ)を80kmとし、伝送される光信号の波長を1550nmとした。この様な条件において、コア間のクロストーク量(光学パワーの結合量)は、0.0368(−14.3dB)であり、上述の伝送路特性の情報Hを示す式(4)は、下式(14)の様になった。なお、下記行列Hの非対角成分は、各コア間の光学パワー結合量の平方根であり、対角成分は、各行の非対角成分の二乗和を1から引いて平方根をとった値になっている。
Figure 0005281161
この行列式を上述の式(5)の様に特異値分解すると、上述の式(6)の振幅利得を示す行列Aは、下式の様になった。
Figure 0005281161
そこで、各コアの伝送帯域Bを100GHzとし、上記伝送距離における各コアの信号出力とノイズとの比S/Nを20(13dB)とすると、最大伝送容量Cは、上述の式(12)より、約1259Gbpsとなった。
コアが1つであること以外は、実施例1と同様のシングルコアファイバにおいて、伝送距離、伝送帯域、信号出力とノイズとの比を実施例1と同様にすると、上述の式(13)より、最大伝送容量は、439Gbpsとなる。従って、実施例1のマルチコアファイバを用いた光ファイバ通信システムにおいては、大幅に伝送容量を増やすことができることが分かった。
次に、伝送される光信号の波長を1310nmとして、計算を行った。この条件におけるクロストーク量は、1.1×10−7(−69.6dB)であり、伝送路特性の情報Hは、下式(16)の様になり、振幅利得を示す行列Aは、下式(17)の様になった。
Figure 0005281161
そこで、伝送される光信号の波長が1550nmの場合と同様にして、各コアの伝送帯域Bを100GHzとし、上記伝送距離における各コアの信号出力とノイズとの比S/Nを20(13dB)とすると、最大伝送容量Cは、上述の式(12)より、約1318Gbpsとなった。
上述のように、コアが1つであること以外は、実施例1と同様のシングルコアファイバにおいて、伝送距離、伝送帯域、信号出力とノイズとの比を実施例1と同様にする場合、最大伝送容量は、439Gbpsとなるので、伝送される光信号の波長を1310nmにする場合においても、実施例1のマルチコアファイバを用いた光ファイバ通信システムにおいては、大幅に伝送容量を増やすことができることが分かった。
次に、伝送される光信号の波長を1600nmとして、計算を行った。この条件におけるクロストーク量は、0.2884(−5.4dB)であり、伝送路特性の情報Hは、下式(18)の様になり、振幅利得を示す行列Aは、下式(19)の様になった。
Figure 0005281161
そこで、伝送される光信号の波長が1550nmの場合と同様にして、各コアの伝送帯域Bを100GHzとし、上記伝送距離における各コアの信号出力とノイズとの比S/Nを20(13dB)とすると、最大伝送容量Cは、上述の式(12)より、約658Gbpsとなった。
上述のように、コアが1つであること以外は、実施例1と同様のシングルコアファイバにおいて、伝送距離、伝送帯域、信号出力とノイズとの比を実施例1と同様にする場合、最大伝送容量は、439Gbpsとなるので、伝送される光信号の波長を1600nmにする場合においても、実施例1のマルチコアファイバを用いた光ファイバ通信システムにおいては、大幅に伝送容量を増やすことができることが分かった。
(実施例2)
図6を用いて説明したマルチコアファイバを第1実施形態の光ファイバ通信システムに適用した場合において、上述の式(12)による最大伝送容量を計算により求めた。このとき、中心のコアの直径が6μmとなるようにして、中心のコアの周りに直径が5.94μm及び6.06μmの2種類のコアが交互に並ぶように配置したこと以外は、コアのパラメータを全て同一として、コアのクラッドに対する非屈折率差を0.7%、コアの中心間距離を30μm、クラッドの外径を125μmとした。また、伝送距離(マルチコアファイバの長さ)を40kmとし、伝送される光信号の波長を1550nmとした。この様な条件において、コア間のクロストーク量は、最も近接しているコア同士において、0.083(−10.8dB)となり、2番目に近接しているコア間、及び、3番目に近接しているコア間のクロストーク量は、−100dB以下となり、無視できるレベルとなった。そして、上述の伝送路特性の情報Hを示す式(4)は、下式(20)の様になった。なお、本実施形態においても、下記行列Hの非対角成分は、各コア間の光学パワー結合量の平方根であり、対角成分は、各行の非対角成分の二乗和を1から引いて平方根をとった値になっている。
Figure 0005281161
この行列式を上述の式(5)の様に特異値分解すると、上述の式(6)に示す振幅利得を示す行列Aは、下式(21)の様になった。
Figure 0005281161
そこで、各コアの伝送帯域Bを100GHzとし、上記伝送距離における各コアの信号出力とノイズとの比S/Nを40(16dB)とすると、最大伝送容量Cは、上述の式(12)より、約3054Gbpsとなった。
コアが1つであること以外は、実施例2と同様のシングルコアファイバにおいて、伝送距離、伝送帯域、信号出力とノイズとの比を実施例2と同様にすると、上述の式(13)より、最大伝送容量は、536Gbpsとなる。従って、実施例2のマルチコアファイバを用いた光ファイバ通信システムにおいては、大幅に伝送容量を増やすことができることが分かった。
本発明によれば、光ファイバの直径が大きくなることを抑制しつつ、少ない数の光ファイバで大容量の光通信が実現できる光ファイバ通信システムが提供される。
10・・・光送信機
11・・・信号発生部
12・・・光源部
20、25、27・・・マルチコアファイバ
21、21a、21b、21c、21d・・・コア
22・・・クラッド
23・・・内側保護層
24・・・外側保護層
30・・・光受信機
31・・・受光部
32・・・信号処理部
40・・・情報作成部
100、200・・・光ファイバ通信システム

Claims (11)

  1. 複数の光信号を並列に送信する光送信機と、
    複数のコアの外周が共通のクラッドにより被覆され、前記光送信機から並列に送信されるそれぞれの光信号がそれぞれの前記コアに入力するマルチコアファイバと、
    前記マルチコアファイバのそれぞれのコアから並列に出力する光信号を受信する光受信機と、
    を備え、
    前記光送信機と前記光受信機とは、MIMO通信を行い、
    前記光受信機のみが前記マルチコアファイバの伝送路特性の情報を記憶し、前記光受信機は、前記伝送路特性の情報及び受信した光信号から、前記光送信機から送信される信号を得る
    ことを特徴とする光ファイバ通信システム。
  2. 前記光受信機は、前記伝送路特性の情報を予め記憶していることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  3. 前記光送信機は、既知のパイロット信号を送信し、
    前記光受信機は、受信したパイロット信号と前記既知のパイロット信号とを比較することで生成される前記伝送路特性の情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  4. 前記伝送路特性の情報は、前記光受信機により生成されることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  5. 複数の光信号を並列に送信する光送信機と、
    複数のコアの外周が共通のクラッドにより被覆され、前記光送信機から並列に送信されるそれぞれの光信号がそれぞれの前記コアに入力するマルチコアファイバと、
    前記マルチコアファイバのそれぞれのコアから並列に出力する光信号を受信する光受信機と、
    を備え、
    前記光送信機と前記光受信機とは、MIMO通信を行い、
    前記光送信機と前記光受信機とが前記マルチコアファイバの伝送路特性の情報を共有して記憶し、
    前記光送信機は、前記伝送路特性の情報を用いて、前記複数のコア毎に重み付けを行い光信号を送信すると共に、
    前記受信機は、前記伝送路特性の情報及び受信した光信号から、前記光送信機が前記複数のコア毎に重み付けを行なわずに送信する場合の信号を得る
    ことを特徴とする光ファイバ通信システム。
  6. 前記光送信機及び光受信機は、前記伝送路特性の情報を予め記憶していることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  7. 前記光送信機は、既知のパイロット信号を送信し、
    前記光送信機及び光受信機は、受信したパイロット信号と前記既知のパイロット信号とを比較することで生成される前記伝送路特性の情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  8. 上記光ファイバ通信システムにおいて、前記伝送路特性の情報は、前記光受信機により生成されることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ通信システム。
  9. 前記複数のコアは、前記マルチコアファイバの長手方向に垂直な断面において、前記断面の中心を通る線に対して線対称性を有するように配置されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光ファイバ通信システム。
  10. 前記マルチコアファイバの互いに隣り合う前記コアの屈折率が異なることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の光ファイバ通信システム。
  11. 前記マルチコアファイバの互いに隣り合う前記コアの直径が互いに異なることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の光ファイバ通信システム。
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