JP5870751B2 - 空間多重光ファイバ伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムに関するものである。
マルチコア光ファイバ(MCF)は、各々伝搬モード光を導波させることができる複数のコアが共通のクラッドに覆われた光ファイバである。また、マルチモード光ファイバ(MMF)は、数モード光ファイバ(FMF:Few Mode Fiber)とも呼ばれ、一つのコアにより複数の伝搬モード光を導波させることができる。これらの光ファイバは空間多重光ファイバと総称される。
信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムは、空間多重光ファイバにより複数の伝搬モードに光を導波させることができるので、光伝送路としてシングルモード光ファイバを用いる場合と比較すると大容量の情報を送受信することができる。
光伝送路として空間多重光ファイバを用いる光伝送システムでは、複数の伝搬モードの間のクロストーク(XT)が問題となる。非特許文献1には、MCFにおいて伝搬モード間のXTが伝送品質Q値(Q-factor)に与える影響について報告されている。
P. J. Winzer et al., ECOC2011,paper Tu.5.B.7. T. Hayashi, et al., Opt.Express, vol.19, no.17, pp.16576-16592 (2011). ITU-T Recommendation G.975.1, 2004. H. Bulow et al., OFC2011, paper OthO1.
実際には空間多重光ファイバにおける伝搬モード間のXTは或る分布でバラツキを有する。しかしながら、非特許文献1では、シミュレーションや実験において伝搬モード間のXTについて統計論的バラツキを考慮することなく一定であるとしており、XTが伝送品質Q値に与える影響が正確には明らかになってはいない。それ故、空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムにおいて、高品質の信号光伝送を行うことは容易ではない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、空間多重光ファイバを用いて高品質の信号光伝送を行うことができる光伝送システムを提供することを目的とする。
第1発明の光伝送システムは、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、光伝送において前方誤り訂正(FEC: Forward Error Correction)に必要な伝送品質Q値がQFECであり、光伝送において安全の為に望まれるQ値のマージンがQmarginであり、空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμであり、或る変調フォーマットにおいて、空間多重光ファイバの或る一つの伝搬モードのみに信号光を入射させた際のQ値であるQnoiseである場合に、PSRは、下記(1)式のPSRmax以下となるように設定されることを特徴とする。
第2発明の光伝送システムは、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、信号光の平均パワーである信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、光伝送において前方誤り訂正に必要な伝送品質Q値がQFECであり、光伝送において安全の為に望まれるQ値のマージンがQmarginであり、空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμであり、PM-QPSK変調フォーマットにおいて、空間多重光ファイバの或る一つの伝搬モードのみに信号光を入射させた際のQ値であるQPM-QPSKである場合に、PSRは、下記(2)式のPSRmax以下となるように設定されることを特徴とする。
第1発明または第2発明において、誤り訂正に必要な伝送品質Q値QFECが下記(3)式を満たし、且つ、Q値のマージンQmarginが下記(4)式を満たすのが好適である。
第3発明の光伝送システムは、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμである場合に、PSRは、下記(5)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする。
第4発明の光伝送システムは、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμである場合に、PSRは、下記(6)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする。
PSRが、PSRmax以下となるように設定された後の変調フォーマットが、偏波スイッチ変調フォーマットであるのが好適である。
signalが信号光の平均パワーであるのが好適である。このとき、PSRmaxが1以上21/2/(21/2-1)未満である場合にPM-QPSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが21/2/(21/2-1)以上5未満である場合にPM-8PSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが5以上10未満である場合にPM-16QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが10以上21未満である場合にPM-32QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが21以上41未満である場合にPM-64QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが41以上85未満である場合にPM-128QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが85以上165未満である場合にPM-256QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが165以上341未満である場合にPM-512QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが341以上である場合にPM-1024QAMを変調フォーマットとして、光伝送を行うのが好適である。
パワーPsignalが信号光の最大パワーであるのが好適である。このとき、PSRmaxが1以上21/2/(21/2-1)未満である場合にPM-QPSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが21/2/(21/2-1)以上9未満である場合にPM-8PSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが9以上17未満である場合にPM-16QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが17以上49未満である場合にPM-32QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが49以上85未満である場合にPM-64QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが85以上225未満である場合にPM-128QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが225以上377未満である場合にPM-256QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが377以上961未満である場合にPM-512QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが961以上である場合にPM-1024QAMを変調フォーマットとして、光伝送を行うのが好適である。
本発明の光伝送システムは、空間多重光ファイバを用いて高品質の信号光伝送を行うことができる。
信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムにおける伝搬モード間のクロストークXTの統計的分布を示すグラフである。 各種の変調ダイアグラムを示す図である。 各種の変調ダイアグラムを示す図である。 各種の変調ダイアグラムを示す図である。 変調器の変調範囲のフルスケールで変調した際の最大パワーPFSと、各変調フォーマットにおけるS2, Pavg, Pmaxとの比を纏めた図表である。 クロストークXTのバラツキを考慮しない場合のクロストークXTとOSNRペナルティとの関係を示すグラフである。(出典は、非特許文献1である。) クロストークXTのバラツキを考慮した場合のクロストークXTμとQ2ペナルティとの関係を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムにおける伝搬モード間のクロストークXTの統計的分布を示すグラフである。同図は、非特許文献2に示されているものであり、空間多重光ファイバとしてMCFを用いた場合のクロストークXTの統計的分布を示している。
同図に示されるように、伝搬モード間のクロストークXTは統計的バラツキを有している。クロストークXTの確率分布f(XT)は下記(7)式で表される。この確率分布f(XT)は、或る値σ2でスケーリングした自由度4のカイ二乗分布で表される。確率分布f(XT)の平均値(すなわちクロストーク平均値)XTμは下記(8)式で表される。
一般に、自由度4のカイ二乗分布は、各々分散σ2で正規分布する4つのランダム変数の二乗の和が採る確率分布である。1つの伝搬モードは互いに直交する2つの偏波モードを含むので、クロストークXTは、互いに直交する2つの偏波モードそれぞれの同相(In-phase)成分(I成分)および直交位相(Quadrature)成分(Q成分)の合計4つの振幅成分の二乗(パワー)の和で表すことができる。このことから、クロストークXTが上記(7)式の自由度4のカイ二乗分布でばらつくことは、クロストークXTの各偏波モードのI成分・Q成分それぞれが分散σ2の正規分布でばらついていることを示している。
本発明では、MCFやFMFなどの空間多重光ファイバでのクロストークXTの統計論的バラツキを考慮した上で、クロストークXTの伝送品質Q値への影響を明らかにし、伝搬モード間クロストークXTと1コア伝送時のQ値とから、該空間多重光ファイバで伝送可能な多値変調フォーマットを設定することが可能な光伝送システムを提供する。
空間多重光ファイバにおける伝搬モード間クロストークXTは、伝搬モード間の位相差のバラツキにより変動するI成分、Q成分のI-Q平面上の正規分布を確率分布とするランダムな値であると考えられる。このことから、クロストークXTをノイズと見なすことで、PSKやQAMなどの変調時に於けるクロストークXTの伝送品質Q値への影響を計算することができる。
特に、伝搬モード間で信号が非相関である場合、伝搬モード間位相差は経時的に変化し、クロストークXTも経時的に変動するものと考えられるので、クロストークXTをランダムノイズと見なすことができると考えられる。なお、非特許文献2で論じているのはMCFについてのみであるが、MCFと同様にFMFの場合でも、モード間位相差がランダムなモード結合と考えられ、クロストークXTをランダムノイズと見なすことができると考えられる。
Q値は下記(9)式で定義される(非特許文献3参照)。ここで、μ1,μ2は2つの隣接する変調シンボルそれぞれの平均位置であり、σ1,σ2は2つの隣接する変調シンボルそれぞれの標準偏差である。なお、参考までに、一般に用いられるQ値のデシベル表示は、下記(10)式のとおり電圧などと同様に係数が20のものであり、論文などでよく見られるQ2値(Q2-factor)の表現は下記式での係数間違いを防ぐ為に用いられているものである。Q値もQ2値もデシベルで表せば同じである。
上記(9)式から、各変調シンボルにおけるノイズの標準偏差は等しいものと見なすと、クロストークXTを含まないノイズに対するQ2値は下記(11)式で表される。ここで、Sは変調シンボル間の最短距離(|μ12|)である。また、ノイズがx/y両偏波のI-Q平面上に分散σnoise 2で正規分布しているとすると、4σnoise 2はノイズの平均パワーPnoiseに相当する。
或る伝搬モード(MCFの場合には「複数のコアのうちの或る1つのコアの伝搬モード」、FMFの場合には「1つのコアにおける複数の伝搬モードのうちの或る1つの伝搬モード」)のクロストーク平均値XTμは下記(12)式のように定義される。また、クロストークXTはI-Q平面上で正規分布を確率分布とするランダム値であり、クロストーク平均値XTμと前記正規分布の分散σ4 2との関係は下記(13)式で表される。
したがって、クロストークXT光パワーのI-Q平面上での分散σxt 2は下記(14)式で表される。よって、クロストークXTを含むノイズに対するQ2値は下記(15)式で表される。このとき、クロストークXTに起因するQ2ペナルティは下記(16)式で表される。
また、前方誤り訂正に必要なQ値をQFECとし、環境変動によるロス増や切断による再接続によるロス増などによるQ値悪化に対処する安全のためのQ値のマージンをQmarginとすると、下記(17)式が満たされる必要がある。なお、この(17)式をデシベル表示すると下記(18)式のように表される。
上記(15)式および(16)式それぞれにおいてPsignal/S2 は信号の変調フォーマットに依存する値であることから、1つの伝搬モードのみに信号光を伝送させたときのQ2値であるQnoise 2およびクロストーク平均値XTμが分かれば、残りの全ての伝搬モードにも信号光を伝送させたときのQ2値であるQnoise+xt 2が予測可能である。更に上記(17)式が要求されることを考えると、下記(19)式を満たす変調フォーマットで伝送する必要があることが分かる。
図2〜図4は、各種の変調ダイアグラムを示す図である。図2(a)はQPSKであり、同図(b)は8PSKであり、同図(c)は16QAMである。図3(a)は32QAMであり、同図(b)は64QAMであり、同図(c)は128QAMである。また、図4(a)は256QAMであり、同図(b)は512QAMであり、同図(c)は1024QAMである。
これらの変調ダイアグラムにおいて、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの最大パワーPmaxと見なした場合、Psignal/S2=Pmax/S2は、偏波多重(PM)のQPSK(PM-QPSK)では1となり、PM-8PSKでは21/2/(21/2-1)となり、PM-16QAMでは9となり、PM-32QAMでは17となり、PM-64QAMでは49となり、PM-128QAMでは85となり、PM-256QAMでは225となり、PM-512QAMでは377となり、PM-1024QAMでは961となる。
また、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの平均パワーPavgと見なした場合、Psignal/S2=Pavg/S2は、PM-QPSKでは1となり、PM-8PSK では21/2/(21/2-1)となり、PM-16QAMでは5となり、PM-32QAMでは10となり、PM-64QAMでは21となり、PM-128QAMでは41となり、PM-256QAMでは85となり,PM-512QAMでは165となり、PM-1024QAMでは341となる。
図5は、変調器の変調範囲のフルスケールで変調した際の最大パワーPFSと、各変調フォーマットにおけるS2, Pavg, Pmaxとの比を纏めた図表である。PM-32QAM、PM-128QAM、及びPM-512QAMそれぞれでは、変調ダイアグラムの端の部分に変調シンボルが無いことから分かるとおり、Pmax<PFSである。
実際に伝送実験を行った場合は、各伝搬モードの信号光が非相関であって、且つ、種々の摂動により各伝搬モード間にスキューが生じ、ファイバ長手位置によりクロストークXTに寄与する隣接伝搬モードのシンボルが変化すると考えれば、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの平均パワーと見なす場合がより現実的かと考えられるが、より安全サイドを見るには、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの最大パワーと見なす場合が望ましいとも言える。
また、各変調時のQnoiseはQPM-QPSKを用いて下記(20)式で表されるので、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの平均パワーPavgと見なした場合、上記(15)式および(17)式から、下記(21)式を満たす変調フォーマットで伝送する必要があることが分かる。
本発明に於いて、PSRmaxを大きくできれば、よりPSRの大きい変調フォーマットを選択できる様になり、周波数利用効率を改善でき、伝送容量を改善できる可能性があるので、PSRmaxは大きい方が望ましい。式(19)、式(21)、いずれの場合も、QFECが小さいほど、PSRmaxは大きくなるので、QFECはできるだけ小さいことが好適である。QFECは、少なくとも下記(22)式であることが望ましく、下記(23)式であることが更に望ましく、下記(24)式であることが更に望ましい。
また、Qmarginも小さい方がPSRmaxは大きくなるので、Qmarginもできるだけ小さい方が望ましいが、小さすぎると外乱などの要因により伝送品質Q値がQFECを下回り、伝送エラー発生する可能性がある。そこで、Qmarginが下記(25)式を満たすことが、PSRmax改善と伝送エラー抑圧のバランスの上で望ましい。
ここで、QnoiseのQFECに対するマージンQmargin1(Qmarginではない)との関係は下記(26)式で表せるので、上記式(19)は下記(27)式と書き直すことができる。
ここで、1つの伝搬モードで伝送する際のQmargin1が下記(28)式を満たすときに、多数の伝搬モードで伝送する際のQmarginが下記(29)式を満たす為には、例えば下記(30)式の場合には下記(31)式を満たすことが望ましく、また、例えば下記(32)式の場合には下記(33)式を満たすことが望ましい。
ここまで、2つの独立な偏波モードそれぞれで独立にI-Q平面上で変調を行う、すなわち、2つの偏波モードで個別に2次元平面上での変調を行う、偏波多重変調フォーマットに関して議論してきた。2つの偏波モードを一体として、第1の偏波モードのI成分と、第1の偏波モードのQ成分と、第2の偏波モードのI成分と、第2の偏波モードのQ成分の、合計4つの独立な成分を用いて、4次元空間上での変調を行う、偏波スイッチ(Polarization-switched)変調フォーマット(非特許文献4参照)を用いると、Q2値が等しい場合に実現可能な周波数利用効率を偏波多重変調フォーマットに比べて向上させることができるので、本発明において、PSRをPSRmax以下とした際の変調フォーマットが、偏波スイッチ変調フォーマットであることは、好適である。
本発明に於いて、PSRは大きい方が、変調の多値度を向上させ、周波数利用効率を向上させることができる。各種の変調ダイアグラムにおいて信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの最大パワーPmaxと見なした場合や、信号光パワーPsignalを各ダイアグラムの平均パワーPavgと見なした場合の例で考えると、多値度の隣り合う変調フォーマットの同士のPSRの比は最大でも21/2/(21/2-1)である。よって、PSRは、少なくともPSRmaxを21/2/(21/2-1)で割った値であるPSRmax(21/2-1)/21/2以上の値になる様に設定することが望ましい。
図6は、クロストークXTのバラツキを考慮しない場合のクロストークXTとOSNRペナルティとの関係を示すグラフである。同図は非特許文献1に示されているものである。同図において、実線はシミュレーションにより求められたものであり、丸印および四角印で描かれた折れ線は実験により求められたものである。同図では、実験に於いてもクロストークXTのばらつきは考慮されず、光分岐器で2分岐した光信号の一方を信号光とし、他方をXT光として、光減衰器でXT光を減衰させた後に2つの光を再結合して、再結合後の信号光の伝送品質を確認している。
一方、図7は、本実施形態に係るものであって、クロストークXTのバラツキを考慮した場合のクロストークXTとQ2ペナルティとの関係を示すグラフである。OSNR(OpticalSignal-to-Noise Ratio)とQ2とは比例関係にあることから、OSNRペナルティとQ2ペナルティとは等しい値をとる。同図は、図6と同一の条件(非特許文献1で想定しているビット誤り率10-3に相当する9.8dBのQnoise+xtを仮定)で、クロストークXTのばらつきを考慮した上記(16)式で求めたクロストークXTとQ2ペナルティとの関係を示す。
図6と図7とを対比して、クロストークXTのばらつきを考慮した場合のクロストークXT増加に対するQ2ペナルティの悪化から、実際の空間多重光ファイバでのQ2ペナルティの悪化は、非特許文献1に示されたものに比べるとより大きいことが分かる。本実施形態の光伝送システムによって、より正確にクロストークXTの伝送品質Q値への影響が予測され、適切な変調フォーマットでの伝送が可能となる。

Claims (10)

  1. 信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、
    信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、
    前記光伝送において誤り訂正に必要な伝送品質Q値がQFECであり、前記光伝送において安全の為に望まれるQ値のマージンがQmarginであり、前記空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμであり、或る変調フォーマットにおいて、前記空間多重光ファイバの或る一つの伝搬モードのみに信号光を入射させた際のQ値であるQnoiseである場合に、
    前記PSRは、下記(1)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする光伝送システム。
  2. 信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、
    前記信号光の平均パワーである信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、
    前記光伝送において前方誤り訂正に必要な伝送品質Q値がQFECであり、前記光伝送において安全の為に望まれるQ値のマージンがQmarginであり、前記空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμであり、PM-QPSK変調フォーマットにおいて、前記空間多重光ファイバの或る一つの伝搬モードのみに信号光を入射させた際のQ値であるQPM-QPSKである場合に、
    前記PSRは、下記(2)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする光伝送システム。
  3. 前記誤り訂正に必要な伝送品質Q値QFECが下記(3)式を満たし、且つ、前記Q値のマージンQmarginが下記(4)式を満たす、ことを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送システム。
  4. 信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、
    信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、
    前記空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμである場合に、
    前記PSRは、下記(5)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする光伝送システム。
  5. 信号光を伝送する光伝送路として空間多重光ファイバを用いて光伝送を行う光伝送システムであって、
    信号光パワーをPsignal、変調フォーマットのシンボル間最短距離をSとし、シンボル間信号光強度比PSRをPSR=Psignal/S2とし、
    前記空間多重光ファイバの或る伝搬モードのクロストーク平均値がXTμである場合に、
    前記PSRは、下記(6)式のPSRmax以下且つPSRmax(21/2-1)/21/2以上となるように設定されることを特徴とする光伝送システム。
  6. 前記信号光パワーPsignalが信号光の最大パワーであることを特徴とする請求項1、4、5の何れか1項に記載の光伝送システム。
  7. 前記PSRが、前記PSRmax以下となるように設定された後の変調フォーマットが、偏波スイッチ変調フォーマットであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の光伝送システム。
  8. 前記信号光パワーPsignalが信号光の平均パワーであることを特徴とする請求項1、4、5の何れか1項に記載の光伝送システム。
  9. 前記信号光パワーPsignalが信号光の平均パワーであり、
    PSRmaxが1以上21/2/(21/2-1)未満である場合にPM-QPSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが21/2/(21/2-1)以上5未満である場合にPM-8PSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが5以上10未満である場合にPM-16QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが10以上21未満である場合にPM-32QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが21以上41未満である場合にPM-64QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが41以上85未満である場合にPM-128QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが85以上165未満である場合にPM-256QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが165以上341未満である場合にPM-512QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが341以上である場合にPM-1024QAMを変調フォーマットとして、光伝送を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光伝送システム。
  10. 前記信号光パワーPsignalが信号光の最大パワーであり、
    PSRmaxが1以上21/2/(21/2-1)未満である場合にPM-QPSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが21/2/(21/2-1)以上9未満である場合にPM-8PSKを変調フォーマットとし、PSRmaxが9以上17未満である場合にPM-16QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが17以上49未満である場合にPM-32QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが49以上85未満である場合にPM-64QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが85以上225未満である場合にPM-128QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが225以上377未満である場合にPM-256QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが377以上961未満である場合にPM-512QAMを変調フォーマットとし、PSRmaxが961以上である場合にPM-1024QAMを変調フォーマットとして、光伝送を行うことを特徴とする請求項1、4、5の何れか1項に記載の光伝送システム。
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