JP2016015608A - 伝送システム、及び、伝送方法 - Google Patents

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学 有川
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Abstract

【課題】低コストと高い伝送容量とを両立する伝送システム等を提供する。
【解決手段】
伝送システムは、1つの伝送路、または、相互に隣接する2つ以上の伝送路を介して信号を伝送可能な伝送手段を複数有し、伝送手段は、伝送路が2つ以上である場合に、伝送路を介して略同じまたは同じ方向に信号を伝送する通信手段と、伝送路が2つ以上である場合に、伝送路を介して伝送する場合に干渉し合う信号を分離する分離手段とを含み、隣接する伝送手段は、略逆または逆方向に信号を伝送する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信号を伝送可能な伝送システム等に関する。
通信データに関するトラフィックは、増加の一途を辿っている。遠く離れた地点間でデータを効率的に伝送するために、光ファイバを用いる技術に対して、伝送容量(伝送性能)を高くする要望がある。光ファイバは、コア(core)と、該コアの外側にあるクラッド(clad)と、該コア及び該クラッドを覆う被覆とを含む層構造を有する。
シングルモードファイバは、長距離光伝送で一般的に使用される光ファイバであり、信号(光)が光ファイバのごく狭い中心部(コア)である伝送路(経路)を通る。シングルモードファイバにおいて、光ファイバに含まれる1つのコアに入力できる光の強度は、該光ファイバに関する非線形効果等を受けることにより制限される。このため、シングルモードファイバ1本当たりの伝送容量には限界がある。
そこで、光ファイバが有する伝送容量を増やすことを目的として、光ファイバにおける空間を利用することにより、光信号を多重化し、多重化した信号を伝送する空間多重伝送技術の検討が行われている。
マルチコアファイバは、空間多重伝送技術を実現する伝送路の1つである。マルチコアファイバは、1本のクラッド中に複数のコアを有する。1本のクラッド中にN(N≧2)本のコアがある場合に、該マルチコアファイバは、それぞれのコアで異なる光信号を伝送することにより、1本のコアを有するシングルモードファイバが有する伝送容量のN倍の伝送容量を有する。
伝送容量の大きな空間多重伝送を実現するためには、光ファイバに存在する空間に関して、高い利用効率を実現する必要がある。
マルチコアファイバにおいて、複数のコア間の距離を短くすること、すなわち、より多くのコアを1つのクラッドに配置することにより、該光ファイバの伝送容量は増大する。しかし、複数のコア間の距離を短くする場合に、該コア間においてクロストークが生じる。この理由は、信号がコア内を進むにつれて、信号が、お互いに干渉するからである。したがって、信号に関する品質は、クロストークに起因して低下する。
非特許文献1は、1本のクラッド中に7本のコアを有するマルチコアファイバに関して、(−54dB(デジベル)÷100km(キロメートル))程度の光強度が別のコアに漏れ出すことを開示する。
マルチコアファイバにおいて、1本のクラッド中におけるコア数を増やすことにより、1本の光ファイバが有する伝送容量は、さらに増加する。しかし、この場合に、上述したクロストークが引き起こす品質低下は、課題である。
一方、Multiple_Input_Multiple_Output_(MIMO)処理は、光ファイバを経由する信号を受信する受信部において、干渉した信号を分離する処理を表す。すなわち、MIMO処理は、デジタル信号処理を用いて、干渉した信号を分離する(クロストークに起因する混合を分離する場合に、「クロストークを補償する」と表す)技術の1つである。MIMO処理は、たとえば、特定の複数の伝搬モードの結合がほぼ不可避なマルチモード伝送技術において実行される。非特許文献2は、マルチモード(モード数は3)ファイバに関するMIMO処理を開示する。
非特許文献3が開示する技術は、マルチモード(モード数は5)ファイバに関して、非縮退モード間においては、伝搬定数の差を大きくすることにより、異なるモードが結合することを抑制する。また、該技術は、縮退モード間において、MIMO処理を実行することにより、結合したモードを分離する。該技術によれば、MIMO処理が1つの2×2のサイズを有するMIMO処理と、2つの4×4のサイズを有するMIMO処理とに分解される。したがって、該技術は、モード数に対して、MIMO処理におけるデジタル信号処理に要する計算リソースが増大するのを抑制する効果を有する。
同様に、マルチコアファイバにおいて生じるクロストークに関しても、MIMO処理は、干渉した信号を分離する技術の1つである。しかし、マルチコアファイバに関して想定するコア数は、たとえば、10本と多い。したがって、偏波多重を含めると((2×N)×(2×N))のサイズを有するMIMO処理が必要となり、これは、必要となる計算リソースが大きすぎるので、実際に用いることはできない。
また、特許文献1は、信号を送信する送信部と、該信号を受信する受信部との間におけるチャネル特性を推定し、推定したチャネル特性に基づいて、送信データ系列を出力する通信システムを開示する。送信部は、複数の信号を合成することにより合成信号を作成し、光ファイバを介して、該合成信号を受信部に送信する。受信部は、該合成信号を受信し、合成信号から複数の信号を分離する。次に、受信部は、該複数の信号に基づき、チャネル特性を推定し、該チャネル特性を用いて、複数の信号から送信データ系列を出力する。
特開2012−238931号公報
T. Hayashi et al., Design_and_fabrication_of_ultra−low_crosstalk_and_low−loss_multi−core_fiber, Opt. Express 19, 16576 (2011). S. Randel et al., Mode−Multiplexed 6×20−GBd QPSK Transmission over 1200−km DGD−Compensated Few−Mode Fiber, OFC2012, PDP5C.5. C. Koebele et al., 40km_Transmission_of_Five_Mode_Division_Multiplexed_Data_Streams_at_100Gb/s_with_low_MIMO−DSP_Complexity, ECOC2011, Th.13.C.3.
MIMO処理には、多くの計算リソースと、多くの消費電力を必要とする。
たとえば、マルチモード伝送技術において、MIMO処理を用いて、N(2≦N)個のモードが重ね合わせられた信号を、受信側における信号処理により分離する例を参照しながら課題について説明する。
重ね合わせの対象となるモードにおいて、それぞれ、偏波多重することを考慮すると、((2×N)×(2×N))のサイズを有する行列型のフィルタ構造を用いるMIMO処理が必要である。したがって、MIMO処理に要する計算リソース量等は、Nの2乗に比例する。
すなわち、非特許文献1乃至非特許文献3に開示される技術、及び、特許文献1に開示される技術を用いて、マルチモード伝送技術を実現するとしても、モード数が増大するにつれ、計算リソース量、及び、消費電力は急激に増大する。
そこで、本発明の主たる目的は、低コストと高い伝送容量とを両立する伝送システム等を提供することである。
前述の目的を達成するために、本発明の一態様において、伝送システムは、以下の構成を備える。
すなわち、伝送システムは、
1つの伝送路、または、相互に隣接する2つ以上の伝送路を介して信号を伝送可能な伝送手段
を複数備え、
前記伝送手段は、
前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して略同じまたは同じ方向に前記信号を伝送する通信手段と、
前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して伝送する場合に干渉し合う前記信号を分離する分離手段と
を含み、
隣接する前記伝送手段は、略逆または逆方向に前記信号を伝送する。
また、本発明の他の見地として、伝送方法は、
1つの伝送路、または、相互に隣接する2つ以上の伝送路を介して信号を伝送可能な伝送手段を複数個備える伝送システムを用いて、前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して、略同じまたは同じ方向に前記信号を伝送し、前記伝送路を介して伝送する場合に干渉し合う前記信号を分離し、さらに、隣接する前記伝送手段において、略逆または逆方向に前記信号を伝送する。
本発明に係る伝送システム等によれば、低コストと高い伝送容量とを両立することができる。
本発明の第1の実施形態に係る伝送システムが有する構成の一例を示すブロック図である。 伝送システムが、信号を伝送する方向の一例を概念的に表す図である。 第1の実施形態に係る通信部が有する構成の一例を表すブロック図である。 伝送システムにおける増幅部が有する構成の一例を概念的に表すブロック図である。 第1の実施形態に係る送信部が有する構成の一例を表すブロック図である。 第1の実施形態に係る受信部が有する構成の一例を表すブロック図である。 6×6MIMO処理部の一例を概念的に表すブロック図である。 信号を伝送する伝送路数を表す図である。 伝送システムが、マルチコアファイバに信号を伝送する方向の一例を概念的に表す図である。 分離部に関する計算の複雑さを表す図である。 伝送システムが、マルチコアファイバに信号を伝送する方向の一例を概念的に表す図である。 伝送システムが、マルチコアファイバに信号を伝送する方向の一例を概念的に表す図である。 複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である、37本の伝送路を有する伝送システムに関する空間利用率を表す図である。 伝送システムが、信号を送信する方向の一例を概念的に表す図である。 伝送システムが、信号を送信する方向の一例を概念的に表す図である。 伝送システムが、信号を送信する方向の一例を概念的に表す図である。 第1の実施形態に係る伝送システムにおいて、最小限のMIMO処理に要する回路規模を表す図である。 本発明の第2の実施形態に係る伝送システムにおける送信部が有する構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る送信部が有する構成を表すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る伝送システムにおける伝送路の配置の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る伝送システムにおける伝送路の配置の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る伝送システムにおける伝送路の配置の一例を示すブロック図である。 複数のコアがなす最外殻の配置態様が6角形状である19本のコアを有するマルチコアファイバの断面図の一例を模式的に表す図である。 19本のコアを有するマルチコアファイバにおいて、隣接するコアに逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。 19本のコアを有するマルチコアファイバにおいて、隣接するコアに逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。 19本のコアを有するマルチコアファイバにおいて、隣接するコアに逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。 37本のコアを有するマルチコアファイバにおいて、隣接するコアに、逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。
まず、発明の理解を容易にするため、本発明が解決しようとする課題を詳細に説明する。
図23、及び、図24を参照しながら、複数のコアがなす最外殻の形状(配置)が、正6角形状、または、略正6角形状(6角格子、以降、「6角形状」と表す)であるコアを有するマルチコアファイバ2002において、低コストと高い伝送容量とを両立する伝送システムを構築する上での課題について説明する。図23は、複数のコアがなす最外殻の配置が6角形状の態様を有する所定の態様に従い、19本のコアを有するマルチコアファイバ2002の断面図の一例を模式的に表す図である。図24は、19本のコアを有するマルチコアファイバ2002において、隣接するコアに逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。
はじめに、図23を参照しながら、「複数のコアがなす最外殻の形状が6角形状であるコア」なる記載の定義について説明する。マルチコアファイバ2002は、その内部に19本のコアを有する。係る19本のコアの配置は、図23に示すように、一部の複数のコア(コア2001、コア2007、コア2008、コア2009、コア2010、及び、コア2011)の配置態様が、6角形の各頂点をなす配置となっている。すなわち、この配置において、マルチコアファイバ2002に配置された複数のコアのうち、最外殻に配置された当該一部のコアの配置の態様が6角形状であることが判る。そこで、以下の説明では、記載の便宜上から、このような配置態様を、「複数のコアがなす最外殻の形状が6角形状であるコア」と記述することとする。
さらに、上述した配置態様は、複数のコアの一部がn(n≧3)角形の頂点をなす場合に、「複数のコアがなす最外殻の形状がn角形状であるコア」である配置態様である。さらに、上述した配置態様は、「複数のコアのうち一部のコアが外接する配置が、n角形状である」配置態様(たとえば、図23の破線2021)である。また、上述した配置態様は、「複数のコアのうち一部のコアの各中心点を結ぶ形状が、n角形状である」配置態様(たとえば、図23の破線2020)である。
6角形状配置は、円形のクラッドに対して、比較的空間効率良くコアを充填することが可能という特徴を持つ。
マルチコアファイバのコア間に発生するクロストーク量は、コア間の距離が短くなると急激に増大する。光ファイバのクラッド径は、曲げ耐性等を確保するために小さく保つ必要があり、際限なく大きくすることはできない。したがって、図23に示すような多くのコアを含むファイバにおいて、コア間に生じるクロストークは、信号品質を劣化させる。この場合に、コア間に生じるクロストークのうち、コア間の距離が短い、すなわち、隣接するコア間に生じるクロストークの影響が最も大きい。
コア間に生じるクロストークに対処する手法として、受信端においてMIMO処理を用いてデジタル的に補償する方法がある。
ここで、説明の便宜上、全てのコアにおいて偏波多重信号を伝送するとする。この場合に、受信端のMIMO処理には、1444(=(2×19)×(2×19))のサイズを有する行列型のフィルタ構造が必要である。すなわち、1コアのみ伝送する偏波分離する場合に必要な((2×1)×(2×1)=4)のサイズを有する行列型のフィルタ構造(バタフライ型フィルタ)と比較すると、19倍の伝送容量を得るのに約300倍以上の大きさのフィルタが必要となる。したがって、デジタル信号処理の必要リソースは非常に大きい。
コア間クロストークに対処する別の手法としては、隣接するコアに対して、お互いに逆向きの伝搬方向となるように信号を割り当てて使用する方法が考えられる。マルチコアファイバ2002において、隣接するコア2001に同方向に信号を伝送することにより生じるクロストークは、直接的に受信する信号に影響するので、受信信号に関する品質低下につながる。
一方で、マルチコアファイバ2002において、隣接するコアが逆方向に信号を伝送する場合に生じるクロストークは、クロストークの発生前後で信号の伝わる方向がRayleigh散乱等の過程を通して逆方向に変化する。この場合に、隣接するコアを介して受信される信号と同じ伝搬方向になるので、該クロストークは、受信信号に関する品質に影響を与える。一般的に、光ファイバにおける後方散乱は非常に小さい。このため、隣接するコアに対して、お互いに逆向きの伝搬方向となるように信号を割り当てて使用することにより、コア間クロストークが引き起こす品質劣化は抑制される。
図24乃至図26は、マルチコアファイバ2002に対し、隣接するコアに対してお互いに逆向きの伝搬方向となるように信号を割り当てて使用する場合の各コアにおける信号の伝搬方向のレイアウトの一例である。図24に示す例において、コア2003に付された符号は、紙面手前から奥方向に信号を伝送することを表す。また、コア2004に付された符号は、紙面奥から手前方向に信号を伝送することを表す。コア2005に付された符号は、信号を伝送しないことを表す。
すなわち、図24に示す例において、マルチコアファイバ2002は、6本の紙面手前から奥方向に信号を伝送するコア2004と、6本の紙面奥から手前方向に信号を伝送するコア2003とを有する。さらに、マルチコアファイバ2002は、信号を伝送しないコア2005を7本有する。
マルチコアファイバ2002が、双方向に信号を伝送(伝搬)するので、手前方向に信号を伝送するコアの本数と、奥方向に信号を伝送するコアの本数とは、等しいことが好ましい。
図24に示す例では、隣接するコア間では逆方向に信号が伝搬する。したがって、クロストークの影響は低減され、信号品質を改善することが可能となる。
しかし、図24に示す例の場合に、マルチコアファイバ2002に含まれるコアの本数に対する、信号を伝送するコアの本数の割合は、約63%(=12÷19)に留まっている。ただし、これは、(i)隣接するコアがお互いに逆方向に信号を伝送する、(ii)手前方向に信号を伝送するコア数と、奥方向に信号を伝送するコア数が同じであるという2つの条件を満たす場合において、最大の割合である。
図25乃至図26に例示するマルチコアファイバ2002におけるレイアウトは、マルチコアファイバ2002に含まれるコアの本数に対する、信号を伝送するコアの本数の割合が最大であるレイアウトの他の一例である。図25及び図26は、19本のコアを有するマルチコアファイバにおいて、隣接するコアに逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。
尚、図25及び図26に示す符号は、図24に示す符号と同じである。したがって、該符号に関する説明を省略する。
マルチコアファイバが別のコア配置を持つ場合にも、多くのコア配置では同様の状況が生じる。たとえば、マルチコアファイバが6角形状に37本のコアを有する場合について説明する。図27を参照しながら、マルチコアファイバ2006が37本のコアを有する場合において、複数コアがなす最外殻の配置態様が6角形状である配置の一例について説明する。図27は、37本のコアを有するマルチコアファイバ2006において、隣接するコアに、逆方向に伝送する信号を割り当てる一例を表す図である。尚、図27における符号は、図24における符号と同じであるので、ここでは、符号に関する説明を省略する。
図27を参照すると、マルチコアファイバ2006は、複数コアがなす最外殻の配置態様が6角形状である37本のコア(コア2003、コア2004、及び、コア2005等)を有する。
図27に示すマルチコアファイバ2006におけるレイアウトは、マルチコアファイバ2006に含まれるコアの本数に対する、信号を伝送するコアの本数の割合が最大となるレイアウトの一例である。この場合に、マルチコアファイバ2006に含まれるコアの本数に対する、信号を伝送するコアの本数の割合は、約65%(=24÷37)である。ただし、これは、(i)隣接するコアがお互いに逆方向に信号を伝送する、(ii)手前方向に信号を伝送するコア数と、奥方向に信号を伝送するコア数が同じであるという2つの条件を満たす場合において、最適なレイアウトである。
マルチコアファイバ2002において、隣接するコアが信号を逆方向に伝送することができるのか否かは、マルチコアファイバ2002におけるコアに関する配置に依存する。
たとえば、複数のコアがなす最外殻の配置が6角形状の態様に従い、コアが配置されたマルチコアファイバ2002において、コアが3つ以上のコアに接するので、全ての隣接したコアに逆方向に信号をできるとは限らない。したがって、該6角形状の態様に従い、コアが配置されたマルチコアファイバ2002において、隣接するコアに、逆方向に伝送する信号を割り当てる場合に、マルチコアファイバ2002に含まれるコアの本数に対する、信号を伝送するコアの本数の割合は、十分に高くない場合がある。この場合に、マルチコアファイバ2002に関する伝送容量は、常に高いとは限らない。
本出願人は、係る課題を見出すとともに、係る課題を解決する手段を導出するに至った。以降、このような課題を解決可能な、本発明を実施する実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態に係る伝送システム(伝送装置)101が有する構成と、伝送システム101が行う処理とについて、図1を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る伝送システム101が有する構成の一例を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る伝送システム101は、分離部106と、分離部107と、伝送路108と、伝送路109とを有する。
分離部106は、伝送路108を経由する信号を受信可能なように、伝送路108と接続される。分離部107は、伝送路109を経由する信号を受信可能なように、伝送路109と接続される。
尚、説明の便宜上、伝送部は、複数の伝送路を表すとする。また、通信部は、伝送部と、分離部とを表すとする。尚、通信部、及び、伝送部は、実在する装置の中で概念的に複数の装置をまとめて表す装置である。また、伝送部は、複数の伝送路を表し、たとえば、伝送路はマルチコアファイバのそれぞれのコアである。
すなわち、図1に示す例において、伝送システム101は、通信部102と、通信部103とを有する。通信部102は、伝送部104と、分離部106とを含む。通信部103は、伝送部105と、分離部107とを有する。伝送部104は、3本の伝送路108を有する。伝送部105は、2本の伝送路109を有する。
尚、伝送システム101は、3つ以上の通信部を有してもよい。また、伝送部104、及び、伝送部105のうち、少なくとも1つの伝送部は、2本以上の伝送路を含んでいればよい。また、伝送部は、必ずしも、光ファイバでなくともよい。
また、説明の便宜上、伝送路108及び伝送路109は、たとえば、光ファイバに含まれるコアであるとする。たとえば、図23に示す例のように、コア2001は、マルチコアファイバ2002において、複数のコアがなす最外殻の配置が6角形状の態様に従い配置されているとする。
図2は、伝送システム101が、信号を伝送する方向の一例を表す図である。
図2に示す例において、マルチコアファイバ1001は、コア1003及びコア1004等の複数のコアを有する。
尚、図2において、コア1003、及び、コア1004が示す符号は、図24と同様の符号である。このため、該符号に関する説明を省略する。
また、マルチコアファイバ1001に含まれるコアは、複数のグループ(たとえば、グループ1005、グループ1006)に分類されている。グループは、相互に隣接するコアを1本以上含む。すなわち、グループは、複数のコアの集合を表す。
ここで、「隣接する」は、たとえば、そのコアに同方向の信号を伝搬した場合に、生じるクロストークが信号品質に大きな問題を与えることを表す。たとえば、「隣接する」は、ある1点と他の1点との間の距離が所定の距離以下であることを表す。この場合に、当該2点は、コアが配置された位置であってもよいし、複数のコア間における位置であってもよい。
図1に示す例において、伝送路は、たとえば、コア1003、及び、コア1004等のコアを表す。また、伝送部104と伝送部105とは、たとえば、マルチコアファイバ1001に含まれるグループを表す。この場合に、伝送部104が3本の伝送路108を有することは、グループ(たとえば、グループ1005、グループ1006)が3本のコアを含むことを表す。同様に、伝送部105が2本の伝送路109を有することは、グループが2本のコアを含むことを表す。
図2に示す例において、マルチコアファイバ1001におけるコアは、グループ1005、及び、グループ1006を含む6つのグループと、信号を伝送しないコアとに分類されている。これは、図1に示す例において、伝送システム101が、各グループに含まれるコアを用いて、信号を伝送する通信部(たとえば、通信部102、通信部103)を6個有することを表す。また、各グループは、3本のコアを含む。これは、各通信部が、3本の伝送路を有することを表す。さらに、1つのグループは、該グループにおける3本のコアがなす最外殻の形状(配置)が、3角形状である3本のコアを含む。
図2に示すように、伝送システム101は、1つのグループに含まれるコアにおいて、同じまたは略同じの方向(説明の便宜上、これらの方向を「同方向」と表す)に信号を伝送(伝搬)する。隣接する異なるグループ間において、伝送システム101は、信号を逆方向または略逆方向(説明の便宜上、これらの方向を「逆方向」と表す)に伝送する。尚、図2に示す例において、マルチコアファイバ1001の中心にあるコア(すなわち、図2において格子模様が付されたコア)は、信号を伝送しない。
図3は、第1の実施形態に係る通信部が有する構成の一例を表すブロック図である。
以降、通信部102を用いて、通信部が有する機能について説明する。
通信部102は、送信部110と、ファンイン(Fan−in)111と、伝送部112と、伝送部114と、ファンアウト(Fan−out)115と、受信部116とを有する。通信部102は、さらに、増幅部113を有してもよく、伝送部と増幅部を相互に直列に複数接続した構成を取ってもよい。
伝送部112、及び、伝送部114は、たとえば、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である19本の伝送路のうち、あるグループに含まれる3本の伝送路を表す。すなわち、図2に示す例の場合に、本実施形態に係る伝送システム101は、6個の通信部を有する。
この例において、受信部116は、あるグループに含まれる3本の伝送路から、信号を受信する。
伝送部104に隣接する伝送部105を含む通信部103は、逆方向に信号を伝送する。
本実施形態に係る伝送システム101において、伝送路は、それぞれの通信部が信号を伝搬する方向に応じて、信号を伝送することができる。したがって、伝送システム101の有する増幅部113は6個の通信部に対応して、図4に例示するように、伝送路120における信号を、伝送方向121に応じて増幅する。図4は、伝送システム101における増幅部113が有する構成の一例を概念的に表すブロック図である。
ファンイン111、ファンアウト115は、たとえば、複数のシングルモードファイバをマルチコアファイバに結合するデバイスである。ファンイン111と、ファンアウト115とは、信号の伝搬方向に応じてファンイン、またはファンアウトとして機能してもよい。ファンアウト115は、細径ファイババンドル等を用いて実現することができる。
増幅部113は、伝送路等を介して信号を伝送する場合に生じる損失(ロス)を補償する。増幅部113は、たとえば、光増幅器である。
ファンイン111、及び、ファンアウト115により、送信部110、及び、受信部116は、シングルモードファイバ仕様の機器を用いて、実現することができる。
たとえば、波長チャンネルごとに通信部102が上述した処理を実行してもよい。すなわち、送信部110が、信号を、複数の波長に関して重ね合わせ、該重ね合わせた信号を伝送部112に送信してもよい。受信部116は、伝送部114から受信した信号を、波長分離してもよい。すなわち、本実施形態に係る伝送システム101を、波長多重技術と併用してもよい
次に、図5を参照しながら、送信部110における処理について説明する。図5は、第1の実施形態に係る送信部110が有する構成の一例を表すブロック図である。
上述した例の場合に、通信部102が3本の伝送路を含むので、送信部110は、該伝送路に関する信号を作成する3つの変調部(すなわち、変調部132と、変調部133と、変調部134)を有する。
変調部132と、変調部133と、変調部134とは、光源131が発する光から分岐された光を受信する。変調部132は、データ信号135に基づいて、受信した光を信号138に変調する。変調部133は、データ信号136に基づいて、受信した光を信号139に変調する。変調部134は、データ信号137に基づいて、受信した光を信号140に変調する。
ただし、データ信号135、データ信号136、及び、データ信号137は、お互いに同期する。データ信号135乃至データ信号137は、たとえば、誤り訂正符号化等に関する情報を含んでもよい。また、信号138乃至信号140は、たとえば、100ギガビット毎秒(Gb/s)を有するPM−QPSK(偏波モード−四位相偏移変調)信号である。
次に、図6を参照しながら、受信部116における処理について説明する。図6は、第1の実施形態に係る受信部116が有する構成の一例を表すブロック図である。
受信部116は、光源151、フロントエンド152、アナログデジタル変換部(ADC153)、波長分散補償部154、MIMO処理部155、位相補償部156、及び、シンボル識別部157を有する。
上述した例の場合に、通信部102が3本の伝送路を含むので、受信部116は、フロントエンド152、ADC153、波長分散補償部154、位相補償部156、及び、シンボル識別部157を、それぞれ、伝送路と同数の3つずつ含む。
フロントエンド152は、伝送路を介して伝送された信号を受信し、さらに、光源151から発する光が3つに分岐された信号(局発光)が入力する。フロントエンド152は、局発光及び受信した信号を用いてコヒーレント検波を実行する。この場合に、受信する信号は、偏波多重信号であるので、X偏波、Y偏波、及び、I−Q(In_phase−Quadrature)成分に相当する4種類の電気信号を作成する。受信部116は、フロントエンド152を3つ含むので、合計12種類の電気信号を作成する。フロントエンド152は、それぞれ、該電気信号をADC153に送信する。図6に示す構成例においては、I−Q成分については複素数の形で表現することとし、6種類の電気信号として表示している。
ADC153は、該電気信号を受信し、受信した該電気信号をサンプリングすることにより、量子化されたデジタル信号を作成する。次に、ADC153は、作成したデジタル信号を波長分散補償部154に送信する。
波長分散補償部154は、該デジタル信号を受信し、フロントエンド152が受信した信号ごとに、受信したデジタル信号に関してデジタル信号処理を実行する。たとえば、波長分散補償部154は、該デジタル信号に関して、波長分散補償を実行する。また、フロントエンド152の不完全性のデジタル的な補償も同時に実行してもよい。波長分散補償部154は、補償を実行することにより生成する信号を、MIMO処理部155に送信する。
MIMO処理部155は、該信号を受信し、受信した信号に関して、MIMO処理を実行することにより、たとえば、隣接するコア間において生じるクロストーク等により混合する信号を分離する。MIMO処理部155は、さらに、受信した信号に関して、偏波モード分散に関する補償と、偏波分離とを実行する。この例において、MIMO処理部155は、たとえば、図7に例示する6×6MIMO処理を実行することにより、上述したように3つの伝送路に関して2偏波多重された6つの信号を分離する。図7は、6×6MIMO処理部162の一例を概念的に表すブロック図である。
6×6MIMO処理部162は、6つの信号(Ein1乃至Ein6)に対し、6×6要素の行列型を有するフィルタhkm(すなわち、フィルタ161、ただし、kは、出力する信号を表す。mは、入力する信号を表す)を用いて、6×6のサイズを有するMIMO処理を実行することにより、出力信号(Eout1乃至Eout6)を作成する。
フィルタ161は、たとえば、有限インパルス応答(FIR)フィルタである。MIMO処理部155は、適応等化アルゴリズム記憶部163が記憶する適応等化アルゴリズムに従い、フィルタ係数を適応的に設定することにより、伝送路に関する時間的な変動を追従する。
適応等化アルゴリズムは、たとえば、Constant_modulus_algorithm(CMA)、または、Decision_directed_least_means_squareアルゴリズム等である。これらの適応等化アルゴリズムに従えば、フィルタhkmの係数の更新量は、出力kと入力mとに基づいて算出される。
尚、図7に示すフィルタの係数制御については、見易さのため、一部のみを表す。MIMO処理部155は、適応等化アルゴリズムに基づき、干渉する(干渉し合う)複数の信号を分離し、さらに、偏波分離を実行し、実行したことにより得られる6つの信号を位相補償部156に送信する。
位相補償部156は、該信号を受信し、受信した信号に関して、それぞれのコア/偏波ごとに、キャリア位相補償を実行する。たとえば、変調方式が四位相偏移変調(quadriphase_PSK、QPSK)である場合に、位相補償部156は、たとえば、M乗法に従い、キャリア位相補償を実行する。次に、位相補償部156は、変換した信号をシンボル識別部157に送信する。
シンボル識別部157は、位相補償部156が送信した信号を受信し、受信した信号に関して、シンボル識別、誤り訂正等の処理を実行することにより、データ信号を作成する。シンボル識別部157は、作成したデータ信号を出力する。
次に、第1の実施形態に係る伝送システム101に関する効果について説明する。
伝送システム101によれば、低コストと高い伝送容量とを両立することができる。
この理由は、伝送システム101において、MIMO処理の規模が小さく、さらに、隣接するグループにおいて逆方向に信号を伝送することにより、クロストークにより生じる品質低下を小さくすることができるからである。
隣接する伝送部は、お互いに、逆方向に信号を伝送する。上述したように、逆方向に伝送する信号により生じるクロストークは、ほとんど、信号の品質に影響を与えない。したがって、隣接する通信部によれば、クロストーク等が信号に与える品質低下を小さくすることができる。
一方、伝送部は、内包する伝送路において、同方向に信号を伝送する。該伝送路が、お互いに隣接するので、クロストークは生じる。さらに、同方向に伝送する信号であるので、該クロストークは、信号に関する品質低下を引き起こす。しかし、分離部は、MIMO処理によって、グループに含まれる伝送路間に生じるクロストーク等により干渉する信号を分離する。
さらに、伝送部が内包する伝送路が少数であるので、MIMO処理を実現する回路規模は小さい。この結果、伝送システム101によれば、低コストにて信号を伝送することができる。
したがって、伝送システム101によれば、伝送部が内包する伝送路である場合には小規模なMIMO処理を実行し、さらに、隣接する伝送部である場合には逆方向に信号を伝送することにより、クロストーク等により生じる品質低下を低減することができる。すなわち、本実施形態に係る伝送システム101によれば、低コストと高い伝送容量とを両立することができる。
尚、6×6MIMO処理部162に含まれるフィルタ161が有するメモリは、伝送路間における最大の伝送遅延差を処理するのに要するメモリ量よりも大きな容量を有するのが好ましい。これにより、6×6MIMO処理部162は、伝送路間における相対的な伝送遅延差についても補償することができる。
また、本実施形態では、伝送部に含まれるある一つの伝送路から、隣接する伝送部に含まれる伝送路を介して、さらに別の同方向に信号を伝搬する伝送部へ結合するようなクロストークについては抑制しておくことが好ましい。マルチコアファイバの場合、これは、同方向に信号を伝搬する異なるグループ間の最近接のコアの間の距離を適切に設定することで可能である。
本実施形態に係る伝送システム101によれば、伝送部に含まれる伝送路数のうち、信号を伝送する伝送路数の割合は、約95%(=18÷19)である。一方、隣接するコアが逆方向に信号を伝送する場合(たとえば、図24)に、マルチコアファイバ2002に含まれるコア数のうち、伝送可能コア数の割合は、約63%(=12÷19)である。したがって、本実施形態に係る伝送システム101によれば、伝送システム101における空間利用率は高い。
図8を参照しながら、伝送路における空間利用率について説明する。図8は、信号を伝送する伝送路数を表す図である。図8における横軸は、矢印の方向に、1つの伝送部に含まれる伝送路数が多くなることを表す。図8における縦軸は、矢印の方向に、信号を伝送可能な伝送路数が多くなることを表す。
図8は、点201乃至点204を含む。点201は、伝送システム101が図24に例示する態様を有する場合における伝送路数を表す。点202は、伝送システム101が、各通信部のもつ伝送部の最大の伝送路数が2の場合における伝送路数を表す。これは、例えば図9に例示する態様のグループ化と信号伝搬方向割り当てによって実現される。点203は、伝送システム101が、各通信部のもつ伝送部の最大の伝送路数が3の場合における伝送路数を表す。これは、図2に例示する態様で実現される。点204は、伝送システム101が、仮に1つの通信部をもつとした場合で、信号が全て同方向に伝送される場合における伝送路数を表す。尚、図9は、伝送システム101が、マルチコアファイバ1010に信号を伝送する方向の一例を概念的に表す図である。
尚、図9に示す符号は、図2に示す符号と同様であるので、該符号に関する説明を省略する。
マルチコアファイバ1010は、伝送路1011と、伝送路1012と、伝送路1013とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1014、伝送部1015)は、2本の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置が6角形状の態様である19本の伝送路を有する伝送システム101の場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は2である。
伝送システム101は、1つの伝送部(たとえば、伝送部1014)に含まれる伝送路において、同方向に信号を伝送する。伝送システム101は、隣接する異なるグループ間(たとえば、伝送部1014、伝送部1015間)において、信号を逆方向に伝送する。この場合に、伝送システム101は、信号を、16本の伝送路を用いて伝送する。たとえば、16本の伝送路は、8ファイバペアの代替として用いることができる。
図8を参照すると、伝送システム101が図2に例示する態様を有する場合に、信号を伝送する伝送路数は18である(点203)。また、伝送システム101が図9に例示する態様を有する場合に、信号を伝送する伝送路数は16である(点202)。これらの伝送路数は、伝送システム101が図24に例示する態様を有する場合における伝送路数(点201に比べ、多いことを読み取ることができる。したがって、図2または図9に例示する態様を有する伝送システム101に関する空間利用率は、図24に例示する態様の場合に比べ高い。
図10を参照しながら、MIMO処理に関するコスト(計算の複雑さ)について説明する。図10は、分離部に関する計算の複雑さを、使用するコアあたりに必要な複素乗算回数から算出し、表す図である。図10における横軸は、矢印の方向に、1つの伝送部に含まれる伝送路数が多くなることを表す。図10における縦軸は、矢印の方向に、計算の複雑さが増えることを表す。
図10は、点205乃至点210を含む。点205は、伝送システム101が図24に例示する態様を有する場合における計算の複雑さを表す。点206は、伝送システム101が図9に例示する態様を有する場合における計算の複雑さを表す。点207は、伝送システム101が図2に例示する態様を有する場合における計算の複雑さを表す。点208は、仮に伝送システム101が一つの通信部をもち、信号が全て同方向に伝送される場合における計算の複雑さを表す。
図10から分かるように、伝送システム101における計算の複雑さは、各伝送部が有する最大の伝送路数が小さいほど、小さくなっている。図2,9に例示する態様を有する場合の計算の複雑さは、仮に伝送システム101が一つの通信部をもち、信号が全て同方向に伝送される場合における計算の複雑さより相当に小さくなっている。したがって、小さい計算複雑さと高い空間利用率を両立することができる。
さらに、伝送部の有する伝送路数が小さな通信部が多くなるようにすることで、計算の複雑さをさらに低下することができる。点209は、伝送システム101が図11に例示する態様を有する場合における計算の複雑さを表す。点210は、伝送システム101が図12に例示する態様を有する場合における計算の複雑さを表す。尚、図11及び図12は、伝送システム101が、マルチコアファイバ1020に信号を伝送する方向の一例を表す図である。
尚、図11及び図12に示す符号は、図2に示す符号と同様であるので、該符号に関する説明を省略する。
図11を参照すると、マルチコアファイバ1020は、伝送路1021と、伝送路1022と、伝送路1023とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1024、伝送部1025)は、2つ以下の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である19本の伝送路を有する伝送システムの場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は2以下である。
図12を参照すると、マルチコアファイバ1030は、伝送路1031と、伝送路1032とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1034、伝送部1035)は、3つ以下の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である19本の伝送路を有する伝送システム101の場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は3以下である。
すなわち、伝送システム101は、1つのグループにおけるコア数は、2または3という少数である。上述したように、MIMO処理に関する計算の複雑さは、MIMO処理に入力される伝送路数の2乗に比例する。
したがって、図10を参照すると、MIMO処理に関する計算の複雑さは、伝送システム101が図2に例示する態様を有する場合よりも、伝送システム101が図12に例示する態様を有する場合の方が小さいことがわかる。これは、伝送システム101が図12に例示する態様を有する場合に、伝送部(たとえば、伝送部1034、伝送部1035)に含まれる伝送路数が2または1の場合を含むからである。同様に、MIMO処理に関する計算の複雑さは、伝送システム101が図9に例示する態様を有する場合よりも、伝送システム101が図11に例示する態様を有する場合の方が小さいことがわかる。
尚、図2、9、11及び図12に例示する態様は、紙面手前から奥方向に信号を伝送する通信部の数と、奥方向から紙面手前に信号を伝送する通信部の数が一致し、さらに、紙面手前から奥方向に信号を伝送する通信部と、奥方向から紙面手前に信号を伝送する通信部で、同じ伝送路数となるペアが作れるレイアウトの一つである。この場合に、紙面手前から奥方向に伝送する信号と、奥から紙面手前方向に伝送する信号の差が小さくなり、伝送システム101は、安定した双方向伝送を達成することができる。
伝送システムは、必ずしも、複数の伝送路がなす最外殻の配置が6角形状である19本の伝送路を有する態様でなくともよく、たとえば、図14乃至図16に示すように伝送路数がさらに多くでもよい。図13は、複数の伝送路がなす最外殻の配置が6角形状の態様に従い、37本の伝送路を有する伝送システム101に関する空間利用率を表す図である。
図13における横軸は、矢印の方向に、1つの伝送部に含まれる伝送路数が多くなることを表す。図13における縦軸は、矢印の方向に、信号を伝送する伝送路数が多くなることを表す。
図13は、点221乃至点225を含む。点221は、伝送システム101が図27に例示する態様を有する場合における伝送路数を表す。点222は、伝送システム101が図14に例示する態様を有する場合における伝送路数を表す。点223は、伝送システム101が図15に例示する態様を有する場合における伝送路数を表す。点224は、伝送システム101が図16に例示する態様を有する場合における伝送路数を表す。点225は、伝送システム101に含まれる伝送路において、信号が全て同方向に伝送される場合における伝送路数を表す。尚、図14乃至図16は、伝送システム101(すなわち、マルチコアファイバ1010)が、信号を送信する方向の一例を表す図である。
尚、図14乃至図16に示す符号は、図2に示す符号と同様であるので、該符号に関する説明を省略する。
図14を参照すると、マルチコアファイバ1040は、伝送路1041と、伝送路1042とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1044、伝送部1045)は、2つ以下の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である37本の伝送路を有する伝送システム101の場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は2以下である。
図15を参照すると、マルチコアファイバ1050は、伝送路1051と、伝送路1052とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1054、伝送部1055)は、3つ以下の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である37本の伝送路を有する伝送システム101の場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は3以下である。
図16を参照すると、マルチコアファイバ1090は、伝送路1091と、伝送路1092とを有する。伝送部(たとえば、伝送部1094、伝送部1095)は、3つ以下の伝送路を有する。この例において、複数の伝送路がなす最外殻の配置態様が6角形状である37本の伝送路を有する伝送システム101の場合に、1つの伝送部(グループ)に含まれる伝送路数は6である。
図13を参照すると、伝送システム101が図14に例示する態様を有する場合に、信号を伝送する伝送路数は24である(点222)。また、伝送システム101が図15に例示する態様を有する場合に、信号を伝送する伝送路数は34である(点223)。これらの伝送路数は、伝送システム101が図27に例示する態様を有する場合における伝送路数(点221)に比べ、多いことを読み取ることができる。したがって、図13または図14に例示する態様を有する伝送システム101に関する空間利用率は、図27に例示する態様の場合に比べ高い。したがって、本実施形態に係る伝送システム101によれば、伝送システム101における空間利用率は高い。
次に、図17を参照しながら、MIMO処理に要するコスト回路規模について説明する。
図17は、第1の実施形態に係る伝送システム101において、最小限のMIMO処理に要する回路規模を表す図である。図17の横軸は、矢印の方向に、伝送路当たりの伝送容量(すなわち、信号を伝送する伝送路数)が多くなることを表す。図17の縦軸は、矢印の方向に、必要な最小限のMIMO処理を実行する回路の規模が大きくなることを表す。
線230は、伝送システムに含まれる伝送路において、信号が全て同方向に伝送される場合におけるMIMO処理に要する回路規模を表す。線231は、本実施形態に係る伝送システム101の場合におけるMIMO処理に要する回路規模を表す。線232は、隣接する伝送路において異なる方向に信号を伝送する場合におけるMIMO処理に要する回路規模を表す。
また、線230にプロットされた点は、左から順に、伝送システム101が6角形状に配置された7本の伝送路を有する場合における回路規模、伝送システム101が19本の伝送路を有する場合における回路規模、及び、伝送システム101が37本の伝送路を有する場合における回路規模を表す。線231、及び、線232にプロットされた点に関しても同様であるので、該点に関する説明を省略する。
尚、本実施形態に係る伝送システム101は、各伝送部が含む伝送路数は3以下であるとする。
まず、線230を参照すると、伝送部に含まれる伝送路数が増えるにつれ、MIMO処理に要する回路規模が急減に増大することを読み取ることができる。この理由は、上述したように、MIMO処理に要する回路規模が、該MIMO処理が受信する信号数の2乗に比例するからである。
一方、線231を参照すると、伝送部に含まれる伝送路数が増える場合であっても、MIMO処理に要する回路規模が一定であることを読み取ることができる。この理由は、本実施形態に係る伝送システム101において、該MIMO処理に入力される信号数が3以下であるからである。
同様に、線232を参照すると、伝送部に含まれる伝送路数が増える場合であっても、MIMO処理に要する回路規模が一定であることを読み取ることができる。この理由は、隣接する伝送路において異なる方向に信号を伝送する場合において、該MIMO処理に入力される信号数が1であるからである。
一方、伝送部が37本の伝送路を有する場合において、使用する伝送路数は、線230において37であり、線231において36であり、線232において24であることを読み取ることができる。この理由は、隣接する伝送路において異なる方向に信号を伝送する場合に、使用しない伝送路が多いからである。また、本実施形態に係る伝送システム101においては、使用する伝送路数は、伝送システム101に含まれる伝送路数とほぼ変わらない。
したがって、本実施形態に係る伝送システム101によれば、伝送システム101における空間利用率は高い。
すなわち、本実施形態に係る伝送システム101によれば、伝送路数に依らずMIMO処理に要する回路規模を一定以下に保ち、さらに、使用可能な伝送路数を、伝送システム101に含まれる伝送路数に近い値を実現する。
一方、MIMO処理を用いて、伝送システム101に含まれる伝送路にて干渉する信号を分離する場合に、伝送路数が増えるにつれ、MIMO処理の規模は急激に増加する。
したがって、本実施形態に係る伝送システム101によれば、低コストと高い伝送容量とを両立することができる。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第2の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第1の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図18を参照しながら、第2の実施形態に係る伝送システムが有する構成と、伝送システムが行う処理とについて説明する。図18は、本発明の第2の実施形態に係る伝送システムにおける送信部171が有する構成を示すブロック図である。
第2の実施形態に係る伝送システムにおける通信部102は、図19に示す構成を有する送信部171と、ファンイン111と、伝送部112と、伝送部114と、ファンアウト115と、受信部172とを有する。通信部102は、さらに、増幅部113を有してもよい。図19は、第2の実施形態に係る送信部171が有する構成を表すブロック図である。
送信部171は、該伝送路に関する信号を作成する3つの変調部(すなわち、変調部132と、変調部133と、変調部134と、混合部173とを有する。
たとえば、混合部173は、たとえば、3×3型の光スターカプラ等の光混合器を用いて実現することができる。
伝送部(たとえば、伝送部104、伝送部105)に含まれる伝送路数は、必ずしも、同じであるとは限らない。この場合に、伝送路から受信する信号に関して、該信号の特性は、必ずしも、同じであるとは限らない。
変調部132と、変調部133と、変調部134とは、作成した信号を混合部173に送信する。
次に、混合部173は、該信号を受信し、受信した信号を混合することにより、混合信号を作成する。該混合信号は、クロストークにより干渉された状態と同様であると言ってもよい。
混合部173は、伝送路を介して、混合信号を受信部172に送信する。受信部172は、該混合信号を受信する。
次に、受信部172は、受信した混合信号にMIMO処理を実行することにより、クロストーク等により干渉する信号、及び、該混合信号を分離する。
次に、第2の実施形態に係る伝送システムに関する効果について説明する。
本実施形態に係る伝送システムによれば、低コストと高い伝送容量とを両立する効果に加え、さらに、伝送部の含む伝送路の特性に差がある場合であっても、効率よく伝送することができる。
この理由は、理由1及び理由2である。すなわち、
(理由1)第2の実施形態に係る伝送システムが有する構成は、第1の実施形態に係る伝送システム101が有する構成を含むからである、
(理由2)混合部173が信号を混合することにより、混合前の信号が、伝送部に含まれる伝送路の特性が平均化された効果を受けるからである。
<第3の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第3の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第1の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図20乃至図22を参照しながら、第3の実施形態に係る伝送システムが有する構成と、伝送システムが行う処理とについて説明する。図20乃至図22は、本発明の第3の実施形態に係る伝送システムにおける伝送路の配置の一例を示すブロック図である。
尚、図20乃至図22における符号は、図2と同様の符号である。このため、該符号に関する説明を省略する。
第3の実施形態に係る伝送システムが有するマルチコアファイバにおいて、複数の伝送路は、正方形状、または、略正方形状(正方格子、以降、「4角形状」と表す)に配置される。すなわち、該マルチコアファイバに含まれる複数の伝送路がなす最外殻の形状(配置)は4角形状である。
図20(または、図21、図22)に例示する配置において、伝送システムは、16本の伝送路を有する。しかし、伝送システムが有する伝送路の本数は16本に限定されない。
図20を参照すると、マルチコアファイバ1080は、伝送路1081、伝送路1082、伝送路1083、及び、伝送路1084を含む16本の伝送路を有する。図20に例示するマルチコアファイバ1080において、隣接する伝送路は、お互いに逆方向に信号を送信する。
複数の伝送路間に生じるクロストークの強度は、該伝送路間の距離に対して指数関数的に低減される。4角形における対角線上に配置される伝送路間の距離は、4角形における一辺の両端に配置される伝送路間の距離に比べ、√2(2の平方根)倍長い。4角形における対角線上に配置される伝送路間においては、弱いクロストークしか発生しない。
すなわち、マルチコアファイバ1080は、マルチコアファイバ1080に含まれるすべての伝送路を用いて信号を伝送する。したがって、複数の伝送路がなす最外殻の配置が4角形状である態様は、隣接する伝送路がお互いに逆方向に信号を伝送するには好適な配置である。この場合に、一部のコア(伝送路1081、伝送路1082、伝送路1083、及び、伝送路1084)の配置態様が、4角形の各頂点をなす配置となっている。すなわち、この配置において、マルチコアファイバ1080に配置された複数のコアのうち、最外殻に配置された当該一部の伝送路の配置の態様が4角形状であることが判る。
マルチコアファイバ1080に含まれるすべての伝送路において、高品質に信号を伝送することができる。これは、図21または図22に例示する態様においても同様である。
図21を参照すると、マルチコアファイバ1060は、伝送路1061及び伝送路1062を含む16本の伝送路を有する。さらに、マルチコアファイバ1060において、4つの伝送部(たとえば、伝送部1064、伝送部1065)は、相互に隣接する伝送路を含む。また、マルチコアファイバ1060は、隣接する異なる伝送部間(たとえば、伝送部1064、伝送部1065)において、信号を逆方向に伝送する。さらに、マルチコアファイバ1060は、MIMO処理を実行することにより、伝送部に含まれる伝送路において生じるクロストーク等により干渉する信号を分離する。
図21を参照すると、1つの伝送部は、4本の伝送路がなす最外殻の配置態様が4角形状である、4本の伝送路を有する。
また、図22を参照すると、マルチコアファイバ1070は、伝送路1071及び伝送路1072を含む16本の伝送路を有する。さらに、マルチコアファイバ1070において、4つの伝送部(たとえば、伝送部1074、伝送部1075)は、相互に隣接する伝送路を含む。また、マルチコアファイバ1070は、隣接する異なる伝送部間(たとえば、伝送部1074、伝送部1075)において、信号を逆方向に伝送する。さらに、マルチコアファイバ1070は、MIMO処理を実行することにより、伝送部に含まれる伝送路において生じるクロストーク等により干渉する信号を分離する。
図22を参照すると、1つの伝送部は、4本の伝送路がなす最外殻の配置態様が4角形状である4本の伝送路を有する。
図22に例示する構成は、複数の伝送路間の距離に関して、図21に例示する構成と異なる。
マルチコアファイバ1070は、MIMO処理を実行することにより、伝送部において生じるクロストーク等により干渉する信号を分離する。したがって、複数の伝送路間の距離を、さらに、短くする場合であっても、クロストークに起因する品質低下は、低減することができる。
したがって、本実施形態に係る伝送システムによれば、複数の伝送路間の距離が短くなるので、該伝送システムにおける空間利用率が向上する。
次に、第3の実施形態に係る伝送システムに関する効果について説明する。
第3の実施形態に係る伝送システムによれば、低コストと高い伝送容量とを両立する効果に加え、さらに、空間利用率が向上する効果を有する。
この理由は、理由1及び理由2である。すなわち、
(理由1)第3の実施形態に係る伝送システムが有する構成は、第1の実施形態に係る伝送システム101が有する構成を含むからである、
(理由2)上述したように、信号を伝送しない伝送路が少なくなるのに加え、さらに、複数の伝送路間の距離を短くすることができるからである。
101 伝送システム
102 通信部
103 通信部
104 伝送部
105 伝送部
106 分離部
107 分離部
108 伝送路
109 伝送路
1001 マルチコアファイバ
1003 コア
1004 コア
1005 グループ
1006 グループ
110 送信部
111 ファンイン
112 伝送部
113 増幅部
114 伝送部
115 ファンアウト
116 受信部
120 伝送路
121 伝送方向
131 光源
132 変調部
133 変調部
134 変調部
135、136、137 データ信号
138 信号
139 信号
140 信号
151 光源
152 フロントエンド
153 ADC
154 波長分散補償部
155 MIMO処理部
156 位相補償部
157 シンボル識別部
161 フィルタ
162 6×6MIMO処理部
163 適応等化アルゴリズム記憶部
201、202、203、204 点
1010 マルチコアファイバ
1011、1012、1013 伝送路
1014、1015 伝送部
205、206、207、208、209、210 点
1020 マルチコアファイバ
1021、1022、1023 伝送路
1024 伝送部
1025 伝送部
1030 マルチコアファイバ
1031、1032 伝送路
1034 伝送部
1035 伝送部
221、222、223、224、225 点
1040 マルチコアファイバ
1041、1042 伝送路
1044、1045 伝送部
1050 マルチコアファイバ
1051、1052 伝送路
1054、1055 伝送部
1090 マルチコアファイバ
1091、1092 伝送路
1094、1095 伝送部
230、231、232 線
171 送信部
172 受信部
173 混合部
1080 マルチコアファイバ
1081、1082、1083、1084 伝送路
1060 マルチコアファイバ
1061、1062 伝送路
1064 伝送部
1065 伝送部
1070 マルチコアファイバ
1071、1072 伝送路
1074 伝送部
1075 伝送部
2001 コア
2002 マルチコアファイバ
2003、2004、2005 コア
2006 マルチコアファイバ
2007、2008、2009、2010、2011 コア
2020、2021 破線

Claims (10)

  1. 1つの伝送路、または、相互に隣接する2つ以上の伝送路を介して信号を伝送可能な伝送手段を複数備え、
    前記伝送手段は、
    前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して略同じまたは同じ方向に前記信号を伝送する通信手段と、
    前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して伝送する場合に干渉し合う前記信号を分離する分離手段と
    を含み、
    隣接する前記伝送手段は、略逆または逆方向に前記信号を伝送する
    ことを特徴とする伝送システム。
  2. 前記伝送路は、光信号を伝送するマルチコアファイバである
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記分離手段は、フィルタを用いて複数の信号を分離するMIMO処理を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の伝送システム。
  4. 前記伝送手段は、
    入力された信号に基づき、光源が発する光から分岐された光を前記信号に変換し、前記伝送路に送信する送信手段
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の伝送システム。
  5. 前記送信手段は、
    前記略同じまたは同じ方向に伝送する信号を混合することにより混合信号を作成する混合手段
    をさらに備え、
    前記送信手段は、前記通信手段を介して前記混合信号を送信し、
    前記分離手段は、前記混合信号から前記信号を分離する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の伝送システム。
  6. 前記複数の伝送手段における前記伝送路であるマルチコアファイバをなす複数のコアのうち、一部のコアの配置態様がなす形状が、所定の態様をなすクラッド
    をさらに備え、
    前記所定の態様が6角形状である場合に、前伝送手段が信号を伝送する前記伝送路において、前記一部のコアの配置態様がなす形状が3角形状である
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の伝送システム。
  7. 前記配置態様が4角形状である場合に、前伝送手段が信号を伝送する前記伝送路において、前記一部のコアの配置態様がなす形状は4角形状である
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の伝送システム。
  8. 前記複数の伝送路の数は、異なる前記伝送手段において、同じである
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の伝送システム。
  9. 前記伝送手段において、前記隣接する複数の伝送路の本数は、3以下である
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の伝送システム。
  10. 1つの伝送路、または、相互に隣接する2つ以上の伝送路を介して信号を伝送可能な伝送手段を複数個備える伝送システムを用いて、前記伝送路が2つ以上である場合に、前記伝送路を介して、略同じまたは同じ方向に前記信号を伝送し、前記伝送路を介して伝送する場合に干渉し合う前記信号を分離し、さらに、隣接する前記伝送手段において、略逆または逆方向に前記信号を伝送することを特徴とする伝送方法。
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