JP5279820B2 - 光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュール - Google Patents

光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュール Download PDF

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Description

本発明は、光通信、光情報処理、光センサー等に用いられる、光レセプタクルおよび光モジュールに関するものである。
従来、光モジュールとして、図17に示すような光レセプタクル100の一端(図において右側)に光電変換素子102を収納するパッケージ112を配置するとともに、光レセプタクル100の他端にプラグフェルール103を接続し、光信号を送信または受信するレセプタクル型の光モジュール104が提供されている(例えば、特開2003−075679号公報参照)。
この光レセプタクル100は、フェルール105と、フェルール105の細径穴に挿入された光ファイバ106から成るファイバスタブ107を備えている。ファイバスタブ107の後端部はホルダ108に圧入されて固定されている。ファイバスタブ107の先端部は、スリーブ109の内孔に挿入されている。
このような光レセプタクル100の先端部側よりスリーブ109内にプラグフェルール103を挿入し、ファイバスタブ107内の光ファイバ106の端面とプラグフェルール103側の光ファイバ106の端面とを当接させ、光信号のやりとりを行なわせる。
ところで、光モジュール104を使用する発光装置の形状は規格化されている。しかし、光電変換素子102に加える電気信号の変調速度が高速化すると、光電変換素子102を駆動するのに必要とされる電気回路のサイズが大きくなる傾向がある。光モジュール104を一定のサイズに納めるためには光レセプタクル100を短尺化することが求められる。
しかしながら、ファイバスタブ107を用いる光モジュール104を短尺化することは容易でない。
そこで、ファイバスタブ107を省略し、代わりに光が透過可能な板状体を介して光電変換素子102とプラグフェルール103とを光学的接続する光レセプタクルが提案されている(例えば、特開2005−242314号公報参照)。
この光レセプタクルでは、ホルダ108に形成した貫通孔の内側に板状体の外周面を接着してホルダ108の貫通孔が閉塞されている。そして、挿入されたプラグフェルール103の先端を板状体に当接させて、プラグフェルール103の位置合わせを行なっている。
しかしながら、プラグフェルール103の挿抜を繰り返した場合や、高温高湿度の環境下で長期間使用された場合等に、板状体がホルダ108から脱落する場合があるという課題がある。
発明の概要
本発明は叙上に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、機械的衝撃に対して耐久性を備え、良好な光学的接続が得られる短尺型の光レセプタクルおよび光モジュールを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る光レセプタクルは、光ファイバを保持するプラグフェルールが接続される光レセプタクルであって、外殻を成すケースと、該ケースに設けられ、一端に底面を有するとともに、前記プラグフェルールが挿入されるスリーブが挿入された挿入孔と、前記底面に配置される透光性基板と、を備えている。前記ケースは、前記挿入孔の前記底面から前記ケースの一端面にかけて形成され、前記挿入孔に比し径が小さい貫通孔を有している。この貫通孔は前記挿入孔と連通している。また、前記透光性基板は、前記ケースの底面に開口する前記貫通孔の開口部を覆うように、前記ケースの底面に当接し、前記底面と前記スリーブとの間に挟持されている。
また、本発明の一実施形態に係る光モジュールは、上記光レセプタクルと、前記貫通孔を介して受光もしくは発光する光学素子と、前記光レセプタクルの前記ケースに接合され、かつ前記光学素子を収容する筒体とを備えている。
本発明の一実施形態に係る光レセプタクルを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルおよび光モジュールを示す断面図である。 (a),(b),(c),(d)は透光性基板の各形状を説明する平面図である。 透光性基板の径に対する透光性基板とスリーブとの当接面積の変化を示す線図である。 (a),(b)は透光性基板の加工方法を説明する平面図である。 円形の透光性基板の加工方法を説明する模式図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る光レセプタクルを示す断面図である。(b)は(a)の要部拡大断面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る光レセプタクルを示す断面図である。(b)は(a)の要部拡大断面図である。 (a),(b),(c)は本発明の一実施形態に係る光レセプタクルに用いられる透光性基板の形状の例を示す斜視図である。 (a),(b)は透光性基板の製造方法の一例を説明する平面図である。 (a),(b)は透光性基板の製造方法の他の例を説明する平面図である。 (a)は透光性基板の製造方法のさらに他の例を説明する平面図である。(b)は(a)の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルおよび光モジュールを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルおよび光モジュールを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルおよび光モジュールを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルおよび光モジュールを示す断面図である。 従来の光レセプタクルおよびこれを用いた光モジュールの例を示す断面図である。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照しながら、本発明に係る光レセプタクルに関して詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態の各例は、本発明を例示するものであって、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、各図において、共通する部分、部品および部材については同一の符号を付し重複した説明を省略する。また、説明に用いる上下左右という用語は、単に図面上の位置関係を説明するために用いている。これらは、実際の使用時における位置関係を意味するものではない。
本発明の一実施形態に係る光レセプタクル1を図1に示す。光レセプタクル1は、プラグフェルール3が挿入される挿入孔20を有するケース5と、挿入孔20の底面20aに配置される透光性基板15とを備えている。また、ケース5は、ケース5の底面20aからケース5の一端面5aにかけて挿入孔20と連通する貫通孔19を有している。貫通孔19は、挿入孔20に比して径が小さい。底面20aに配置される透光性基板15は、底面20aに開口する貫通孔19の開口部を覆うように底面20aに当接させて配置される。そして、光レセプタクル1には、光ファイバ6を保持するプラグフェルール3が透光性基板15に当接するように挿入孔20に挿入される。
挿入孔20内にはスリーブ9が配置される場合がある。この場合、スリーブ9の後端面は透光性基板15に接触するように配置するのが好ましい。スリーブ9は、プラグフェルール3を保持する機能を有する。なお、スリーブ9が配置されない場合は、挿入孔20内にプラグフェルール3が挿入される。
挿入孔20は、一端面5a側が底面20aによって塞がれている。また、底面20aには貫通孔19が挿入孔20と連通するように設けられている。挿入孔20の他端側はケース5の外側に向けて開口している。このように、ケース5の内側に凹状の挿入孔20とこれに連通する貫通孔19とが一直線上に配置されることによって、ケース5は全体的には筒状とされている。なお、底面20aに設けられた貫通孔19には、プラグフェルール3が保持する光ファイバ6と光学的に接続される光が伝搬する。
透光性基板15は、光ファイバ6から出射される光、もしくは貫通孔19から入射される光を透過するとともに、プラグフェルール3の先端に当接され、プラグフェルール3の先端が所定位置になるように位置決めする機能を有する。この透光性基板15は、挿入孔20の底面20aに当接させて配置されるが、例えば、ホルダ5の底面20aに接着剤等を介して固定してもよい。また、図1に示すように、底面20aにさらに凹状の穴を加工し、この穴に嵌入するように透光性基板15を配置してもよい。
透光性基板15が挿入孔20に面する底面20aと当接するように配置されているため、プラグフェルール3の先端が透光性基板15と当接するまで挿入孔20内に挿入され、透光性基板15にプラグフェルール3から力が加えられても、透光性基板15は底面20aに支持されているので、容易に脱落することはない。また、底面20aに支持されているために、透光性基板15の位置ずれが生じ難く、良好な光学特性を維持できる。
なお、貫通孔19内に屈折率整合剤21を充填してもよい。この屈折率整合剤21は、透光性基板15と接触させて配置され、透光性基板15の屈折率と同程度の屈折率を有する。透光性基板15の屈折率と屈折率整合剤21の屈折率とを同程度に整合させることにより、透光性基板6と屈折率整合剤21との間で光が屈折したり、反射したりするのを抑えることができる。また、屈折率整合剤21の一端面5a側の端面21aを、貫通孔19の軸方向と直交する面に対して傾斜させておくのが好ましい。傾斜面とすることによって、貫通孔19の軸方向に入射される光が屈折率整合剤21の端面で反射されて、逆方向に戻る光を低減することができる。
図2は、本発明の別の実施形態に係る光レセプタクル1とこの光レセプタクル1を具備した光モジュール4を示す断面図である。
本実施形態に係る光レセプタクル1においては、ケース5がホルダ8とシェル10とで構成されている。そして、シェル10を貫通する孔と、ホルダ8に設けられた穴17とで挿入孔20が構成されている。また、挿入孔20の底面20aから底面20aの反対側の面に貫通する貫通孔19が挿入孔20と連通するように設けられている。底面20aには、底面20aと当接させて、貫通孔19を覆うように透光性基板15が配置されている。
ホルダ8は、挿入孔20の一部をなす穴17の底面20aに穴17の径より小さな径の貫通孔19を有することによって、全体的には筒状の形状を有する。なお、貫通孔19は、パッケージ12内の光電変換素子2とプラグフェルール3が保持する光ファイバ6とを光学的に接続するために設けられており、この貫通光19を信号光が通過する。
また、筒状のスリーブ9がシェル10の内部に保持されている。このスリーブ9には、光ファイバ6を保持するプラグフェルール3が挿入される。そして、透光性基板15は、挿入孔20の底面20aおよびスリーブ9の後端面9aによって挟持されるように配置されている。これによって、透光性基板15が光レセプタクル1内に保持されて、脱落し難いものとされている。
すなわち、本実施形態の光レセプタクル1においては、光レセプタクル1にプラグフェルール3が挿入されることにより、透光性基板15が挿入孔20の底面20a側に押し付けられ、透光性基板15に当接されるプラグフェルール3の先端位置は、常に一定位置に配置される。従って、プラグフェルール3の挿抜を繰り返しても光ファイバ6の先端位置は、常に一定に保たれる。しかも、透光性基板15は底面20aとスリーブ9の後端面9aとで挟持され、透光性基板15がホルダ8から脱落し難い。また、透光性基板15の固定に接着剤を使用しない場合、高温高湿度の環境下で長期間使用された場合でも、温度変化によって接着剤が膨張または収縮したり、接着剤が吸湿して膨潤したりすることによる透光性基板15の位置ズレが生じない。
また、プラグフェルール3が挿入された際、透光性基板15は挿入孔20の底面20a側に押し付けられる。従って、底面20aをプラグフェルール3の挿入方向に対して垂直に設定すれば、透光性基板15をプラグフェルール3の挿入方向に対して垂直に設定することが容易となる。これによって、光ファイバ6と透光性基板15との物理的接触を良好なものとでき、信号光の劣化を抑制できる。
なお、光レセプタクル1に挿入されるプラグフェルール3の先端は前述の物理的接触を容易にするために曲率半径5〜30mm程度の曲面に鏡面研磨され、プラグフェルール3の中央に配置された光ファイバ6端面がプラグフェルール3の最先端部近傍に配置される構造となっている。光レセプタクル1にプラグフェルール3が挿入されることにより、透光性基板15に光ファイバ6の端面が物理的に接触するようにされている。プラグフェルール3内の光ファイバ6と透光性基板15とを良好に接触させるため、透光性基板15は平行平板であることが望ましい。
また、透光性基板15は、従来一般的な四角形形状とは異なり、図3(b)に示す六角形板状、図3(c)に示す八角形板状等の多角形状、図3(d)に示す円盤状の形状を有するのが好ましい。なお、図3(b),(c),(d)の各図に示す透光性基板15において、透光性基板15が六角形、八角形等の多角形形状の場合、その対角線長15aと穴17の直径とがおよそ等しくなるようにしておくのが好ましい。また、透光性基板15が円形状の場合、その直径15aと穴17の直径とがほぼ等しいのが好ましい。このように透光性基板15が穴17内に内接するように配置することによって、透光性基板15が穴17内で径方向に動き難いようにできる。
さらに、透光性基板15の内接円の直径は、底面20aに設けられた貫通孔19の直径、およびスリーブ9の内径よりも大きく設定される。透光性基板15が円形の場合、その直径が貫通孔19の直径、およびスリーブ9の内径よりも大きく設定される。
光レセプタクル1に振動や衝撃が加わった場合、透光性基板15はホルダ8の底面20aやスリーブ9の後端面9aと激しく接触し、クラックや欠け等の欠損が生じる場合がある。ここで、透光性基板15とスリーブ9側との接触部分を観察するならば、透光性基板15のスリーブ9側の角部分がスリーブ9に接触するため透光性基板15の角部分に欠損が生じ易い。
図3(a),図3(b),図3(c),図3(d)において、透光性基板15の内側に施したハッチングは透光性基板15の表面とスリーブ9の後端面とが当接する部分を示す。ここで図3(a)に示されるように、透光性基板15が従来の四角形形状からなる場合は角の数が少なく、またスリーブ9に当接する面積が少ない。このため透光性基板15に応力が集中しやすい。これに対して図3(b),図3(c),図3(d)に示す本実施形態の透光性基板15は、六角形,八角形,または円形状であって、角の数が多く、直角よりも大きな鈍角で設けられることになり、またスリーブ9の後端面9aとの当接面積を大きくすることができる。このため、透光性基板15に生じる応力の集中が低減され、クラックや欠けが生じにくくなる。
図4は、透光性基板15とスリーブ9との当接面積の変化を示す線図である。図4において横軸は透光性基板15の径、すなわち透光性基板15の対角線長15aまたは直径15aをスリーブ9の内径で除した比、縦軸は透光性基板15とスリーブ9との当接面積を示す。なお、透光性基板15の径はスリーブ9の内径に対して規格化しており、これが1であった場合、透光性基板15の径がスリーブ9の内径に等しいことを示す。また、透光性基板15は各形状とも正多角形とする。
ここで示すように、透光性基板15が四角形である場合は、他の形状に比較して当接面積が小さくなり、応力集中の程度も強くなることがわかる。逆に透光性基板15が六角形、八角形、円形の場合は、次第に当接面積が大きくなり、応力集中の程度は弱まることがわかる。なお、透光性基板15が四角形形状を成す場合でも、大型化すればスリーブ9との当接面積が増加し、応力の集中も緩和される。但しこの場合、透光性基板15の対角線長15aも大きくなり、これに従って透光性基板15を挿入するための穴17の直径をこれに合わせて大きくする必要がある。しかしながら光レセプタクル1はより小型化が求められるため、穴17の直径を広げることは容易ではない。
透光性基板15に外接する円の直径(すなわち、穴17の内径)がスリーブ9の内径に比較して十分大きく設定されていれば、透光性基板15とスリーブ9の当接部分は、周方向で途切れることのないほぼ一定の幅のリング状になる。リング状に透光性基板15の外周部全周で当接する場合、透光性基板15の角部分に応力が集中することはなくなり、さらにクラックや欠けが生じにくくなる。なお、透光性基板15の内接円の直径は透光性基板15が六角形、八角形等の多角形形状の場合、その対辺間の距離におよそ等しく、円形状の場合その直径に等しい。ここでも透光性基板15の形状が六角形、八角形、円形の場合は、透光性基板15をさほど大型化しなくても透光性基板15とスリーブ9との当接部分は、全周にわたって途切れることのないリング状になる。
再度図4を用いてこのことを示す。透光性基板15の各形状において、接触面積の増加割合が急激に変動する箇所(図中ひし形で示した位置)が見られるが、透光性基板15のサイズがこれ以上大型化した場合、透光性基板15とスリーブ9の当接部分は、途切れることのないリング状になる。なお、透光性基板15の形状が円形の場合は、透光性基板15とスリーブ9との当接部分が常に途切れることのないリング状であるため変動点はない。ここで示すように、透光性基板15が四角形である場合は、ホルダ8に設けられた穴17の直径がスリーブ9内径の1.4倍程度になって初めて接触部分が途切れることのないリング状になる。これに対して透光性基板15が六角形、八角形、円形の場合は、ホルダに設けられた穴17の直径が、スリーブ9の内径の1.2倍に満たないうちに接触部分が途切れることのないリング状になる。
多角形状の透光性基板15は、これと厚みが等しい大型の平行平面基板をダイシング加工等の切削加工によって細分化することにより得られる。図5(a)は六角形、図5(b)は八角形の透光性基板を得るためのダイシング加工パターンを示す。透光性基板15が六角形の場合は図5(a)中にA、B、Cで示す互いに60°の角度をなす3方向のカットによって大型の平行平面基板を細分化する。透光性基板15が八角形の場合は図5(b)中にD、E、F、Gで示す互いに45°の角度をなす4方向のカットによって大型の平行平面基板を細分化する。このように、六角形,八角形等の偶数次の多角形とすると、対向する辺(対辺)がそれぞれ平行になり、加工が容易である。
また、円形の透光性基板15は、遊離砥粒を用いた超音波加工によって細分化することにより得られる。超音波加工については図6にこれを示す。超音波加工は、砥粒をオイルや水等の溶剤中に混合した加工液22を上下方向に超音波振動する工具(ツール)23と加工対象物の間に加え、ツール23を適当な加圧力で加工対象物に押し付けつつ超音波振動させることで、加工対象物を砥粒の衝撃により破砕加工し、ツール23の形状を加工対象物に転写するものである。なお、ツール23にはホーン24と呼ばれる継ぎ手を介して超音波振動子25が組み込まれ、その材質としてはステンレスや硬鋼、焼き入れ鋼などを使用する。また、砥粒としてはカーボランダムやボロンカーバイト、シリコンカーバイトなどを使用する。
以上の様に透光性基板15が六角形、八角形等の五角形以上の多角形、取り分け偶数次の多角形、または円形の場合は、透光性基板15のサイズに制限がある場合でも、スリーブ9との接触面積が十分大きく応力集中の程度が弱まるため、振動や衝撃に対して耐性のある光レセプタクル1を提供することができる。また、透光性基板15へのダメージを抑制するため、スリーブ9との当接部分を途切れることのないリング状にする場合でも、透光性基板15のサイズは比較的小さく納められるため、光レセプタクル1や光モジュール4の小型化に貢献することができる。
図7(a)は、本発明の別の実施形態に係る光レセプタクル1を示す断面図であり、図7(b)は図7(a)の要部拡大断面図である。光レセプタクル1は、シェル10およびホルダ8に設けられた挿入孔20内に配置される多角形形状からなる透光性基板15を有する。なお、挿入孔20の底面20aに接触する側の透光性基板15の面の角部に面取り加工31が施されている他は、図2に示された実施形態の光レセプタクル1と同じであるので説明を省略する。
先に示したように、光レセプタクル1に振動や衝撃が加わった場合、透光性基板15は底面20aやスリーブ9と激しく衝突する。図8(a),図8(b)で示すように、挿入孔20の底面20a外周部にC面やR面部分29が存在する場合、このC面やR面部分29に透光性基板15の外周辺の角が接触することによって、透光性基板15の角部分に応力が集中し、欠損が生じ易くなる傾向がある。なお、ホルダに生じるC面、R面形状は、ホルダ8に穴17を成形する際、切削用のドリルや、エンドミルの角部が直角でないことにより生じることが多い。これに対し、図7(a),図7(b)に示すように透光性基板15の角部に面取り31加工が施され、透光性基板15の角部と挿入孔20の内面との間に空隙が設けられるならば、底面20aの外周部に生じたC面やR面部分29に透光性基板15が接触しないため応力の集中がなく、クラックや欠けが生じにくくなる。
また、光レセプタクル1にプラグフェルール3が挿入される際、透光性基板15がホルダ8に設けられた穴17の底面20aに押しつけられるが、図8(b)に示すように透光性基板15がC面やR面部分29に乗り上げた場合、透光性基板15がプラグフェルール3の挿入方向に対して傾斜する場合がある。ここで、光レセプタクル1に挿入されるプラグフェルール3は前述の通り、その先端面が曲面状に鏡面研磨され、プラグフェルール3の中央に配置された光ファイバ6端面がプラグフェルール3の最先端部近傍に配置される構造となっている。
透光性基板15が、プラグフェルール3の挿入方向に対して傾斜しているならば、透光性基板15と光ファイバ6との物理的接触(PC:Physical Contact)が不安定となり、透光性基板15と光ファイバ6間に空隙が生じ、反射光が生じる場合がある。これに対し、図7(a),図7(b)に示すように透光性基板15の角部に面取り31加工が施されているならば、透光性基板15が底面20aの外周部に生じたC面やR面部分29に乗り上げることがなく、プラグフェルール3を挿入する方向に対して垂直に配置されるようになる。このため、透光性基板15と光ファイバ6との常に安定した物理的接触が得られる。
透光性基板15の角部分の面取り31加工形状として、図9に種々面取り31形状の例を斜視図で示す。なお、ここでは透光性基板15の形状として六角形のものを示しているが、八角形、その他のものでも同様の面取り31加工を施すことが可能である。
ここで、図9(a)では、透光性基板15の角部分のみに面取り31加工を施している。また図9(b)では、隣り合う2辺の一方に面取り31加工を辺に沿って施し、面取り31が施された辺と施されていない辺とが交互に配置されている。さらに図9(c)では縁部全周に面取り31加工を施している。
図9(a)に示した透光性基板15の面取り31は、透光性基板15の角部分をエッチング処理することにより得られる。このことを図10に示す。まず図10(a)に示すように大型の平行平面基板21に一定パターンのフォトレジストを施す。なお、図中にて斜線部分がレジストを施した部分である。その後、大型の平行平面基板表面21をエッチング処理し、洗浄によりフォトレジストを除去する。図10(b)にて示す斜線部分がエッチング処理された部分である。次に図10(b)に実線で示すように平行平面基板21を複数個の透光性基板15に細分化する。細分化の方法としてはダイシング加工等の切削加工が適当である。
ここで、図10(a)に示すパターンは、図10(b)の工程で得られる透光性基板15の角に相当する部分にレジストが施されないように設定されており、エッチング処理により透光性基板15の角部分が面取り31加工されることになる。また、エッチング深さはホルダ底面のR形状の曲率半径程度が必要であり、数10μm程度が望ましい。
図10(b)、(c)に示した透光性基板15の面取り31形状は、ダイシング加工等の切削加工により得られる。平行平面基板21の切削加工による細分化の工程と同時に面取り31加工を行なえば、容易に面取り31形状を形成することができる。
図11(a)には、図9(b)に示した透光性基板15の加工例を示す。また、図11(b)は加工部分の断面形状を示す。ここで、カットラインAは大型の平行平面基板21を細分化するためのカットラインを示し、破線で示されるカットラインBは透光性基板の面取り31加工を行なうためのカットラインである。カットラインA,Bの切削深さはそれぞれ異なり、カットラインAは平行平面基板21の厚みより深く加工を行ない透光性基板15の個片に細分化するものである。また、カットラインBは表面から数10ミクロン程度の深さで、平行平面基板21の厚みより深さの浅い溝状の加工を行なうものである。カットラインBはカットラインAに平行し、且つカッティングラインの幅方向で一部分が重なるようにその片側に沿わせて施してある。細分化された後の透光性基板15では隣り合う2辺の一方、且つ交互にカットラインBが配置されることになる。これにより透光性基板15の角部分および辺にそって面取り31加工が施されることになる。
カットラインAおよびBは、同じダイシングブレードを用い、ダイシングプレードを入れる位置をずらすとともにカットの深さを変えることによって施すことができる。
図12(a)には、図9(c)に示した透光性基板15の加工例を示す。図11と同様に、カットラインAは大型の平行平面基板21を細分化するためのカットラインを示し、カットラインBは透光性基板の面取り31加工を行なうためのカットラインである。カットラインBはカットラインAに平行し、且つその両側に一部分が重なるように沿わせて施してあり、個片化された後の透光性基板15ではその全周に面取り31となるカットラインBが配置される。これにより透光性基板15の全周に面取り31加工が施されることになる。
なお、カットラインの幅は、切削時に用いる加工用ブレードの幅と同程度になる。図10,図11においてはカットラインA、Bともに同じ幅として示しているが、異なっていてもよい。特に、図11で示したカットラインBは2回の加工により成形するよう示されているが、カットラインAを加工する際のブレード幅に比較して、より幅の広いブレードを用い1回の加工により形成してもよい。
ただし、ダイシング加工等の切削加工を行なう際にブレードを変更する工数が必要なことから、カットラインの幅は一定とし、カットする位置をずらして行なう方が容易であり、望ましい。また、加工数を少なくして透光性基板15の角部に面取り31加工を施せる点で、図9(b)に示した形状が図9(c)に示した形状より好適であると考えられる。
以上の様に本発明の一実施形態に係る光レセプタクルによれば透光性基板15の角部分に面取り31加工を施すことによって、底面20aの外周部にC面やR面部分29が生じたとしても、C面やR面部分29に透光性基板15が接触することがなくなり、振動や衝撃に対して欠けが生じ難い透光性基板15を提供し、機械的耐久性を備えた短尺型の光レセプタクル1を提供することができる。また、透光性基板15の全周にわたって底面20aと当接させることができ、透光性基板15が底面20aに平行に配置される。
なお、上記実施形態の例では、透光性基板15のホルダ8に当接する側の面に面取り31加工を施した例を示したが、スリーブ9に当接する側の面にも面取り31加工を施してもよい。この場合、スリーブ9との衝突による機械的耐久性を増すことができる。
透光性基板15とケース5(またはホルダ8)との間の構成に関するその他の各種実施の形態例について、以下に示す。
図13は、挿入孔20の底面20aを挿入孔20の軸に直交する面に対して傾斜させた光レセプタクル1の一実施形態の例を示す。底面20aが傾斜面とされているので、これに当接する透光性基板15の表面は挿入孔20の軸と平行な光軸に対して傾斜面となる。このため、光電変換素子2から発せられた光信号の一部が、透光性基板15の表面で正反射されて、反射戻り光として光電変換素子2に入射するのを低減することができる。
この場合、底面20aの傾斜角度に合わせてスリーブ9の後端面9aを傾斜させた面とする。また、プラグフェルール3の先端面も傾斜角度に合わせたアングルドPC加工とする。これによって、透光性基板15と良好な接触を図ることができる。
なお、この場合、光レセプタクル1または光モジュール4の外側に底面20aの傾斜方向を示すマーキング18を施しておくのが好ましい。マーキング18に対しプラグフェルール3のアングルドPC傾斜方向を一致させて挿入すれば、光ファイバ6の先端と透光性基板15とのPC接続を容易にできる。
図14は、図1で示した屈折率整合剤21に代えて、透光性基板15の一方の面に透光性の凸部15bを形成し、凸部15bを貫通孔19に挿嵌するように透光性基板15を配置した例を示す。このような実施形態では、透光性基板15と同一の屈折率を有する凸部15bにより、貫通孔19を埋めることができるため、屈折率差による光の反射を低減することができる。また、凸部15bの頂面を貫通孔19の軸方向と直交する面に対して傾斜するような斜面状に形成すれば、たとえば外部にある発光素子等の光電変換素子2から貫通孔19に向かって伝わる光が凸部15bの頂面で反射し、光電変換素子2に戻り光として戻る光を低減することができる。
また、図15は、光レセプタクル1において、さらに弾性部材22を備え、透光性基板15とケース5の底面20aとの間に弾性部材22が配置されるようにした実施の形態の例を示す。
この場合、弾性部材22の両面は、透光性基板15と底面20aとにそれぞれ所定の圧力で接触するように配置され、透光性基板15と底面20aとに挟まれるように設置されている。弾性部材19を透光性基板15と底面20aとの間に配置することで、透光性基板15の平面度等に影響されることなく、プラグフェルール3の先端面、すなわち光ファイバ6の先端と透光性基板15とを良好に接触させ易くなるため、接続点における光の反射や損失を抑えることができる。
弾性部材19は、樹脂若しくはバネで形成される。たとえば、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂等から成る弾力性を有する樹脂製の板材等を用いることができる。または、金属または樹脂製のコイルバネ、板バネ等を弾性部材19として用いることができる。
図16は、上記光レセプタクル1のケース5外側一端面5aに光アイソレータ素子16を配置した光レセプタクル1の一実施形態の例を示す断面図である。上記光レセプタクル1に、さらに光アイソレータを備える点で、光レセプタクル1は上記各光レセプタクル1と相違し、その他の構成については同じである。
光アイソレータは、光アイソレータ素子16とそれを包囲する円筒状の磁石とから構成され、プラグフェルール3側から戻ってくる反射戻り光の通過を阻止する。光アイソレータは、光アイソレータ素子16を構成するファラデー回転子が円筒状の磁石の内側に位置するよう配置される。
光アイソレータ素子16は、挿入孔20と反対側にあるケース5の一端面5aに開口する貫通孔19の開口部を閉塞するように配置されている。また、光レセプタクル1では、貫通孔19内に屈折率整合剤21が充填されている。屈折率整合剤21は、透光性基板15および光アイソレータ素子16の屈折率と整合する屈折率を有することにより、透光性基板15と光アイソレータ素子16との間の光の屈折および反射を低減する。
なお、光レセプタクル1において、図16に示すように、ケース5の一端面5aに、光アイソレータ素子16を配置するザグリ部5bを設けることが好ましい。光アイソレータ素子16をザグリ部5bで位置決めし、光アイソレータ素子16を精度よく配置することができる。また、図16に示すように、このザグリ部5bは、光軸に直交する面に対して傾斜させて、光アイソレータ素子16を傾斜させるようにするのがよい。たとえば、光軸と直交する面に対して、4〜11度傾斜させるのがよい。
光レセプタクル1の各部の材料として、次のものを用いることができる。
上記光レセプタクル1の各実施形態において、光レセプタクル1が光モジュール4に使用される場合、光モジュール4に搭載される光伝変換素子2(発光素子または受光素子)が収納される筐体と溶接されることが多い。そのため、ケース5またはホルダ8は、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接可能な材料が好ましい。このような材料の中でも、耐腐食性と溶接性の観点から、ステンレスが望ましい。また、半田との密着性を考慮すれば、金メッキ等をケース5またはホルダ8の外表面に施しても良い。
ケース5またはホルダ8に形成された貫通孔19を気密に閉塞する場合には、エポキシ樹脂等の有機系の接着剤、低融点ガラス等で透光性部材15をケース5またはホルダ8に接着して密封固定することができる。密封が目的なので、例えば透光性部材15の外周面と挿通孔20の内周面との間を接着するのでもよい。
透光性基板15は、たとえばガラス,石英,サファイア等の無機材料やアクリル,ポリメチルメタクリレート(PMMA),ポリカーボネート,ポリオレフィン等の樹脂材料が挙げられるが、光が透過可能な材質ならばこれらに限られない。特に安価に使用でき、かつ、プラグフェルール3の接触を繰り返しても耐久性を維持しやすいガラスが好ましい。
スリーブ9は、ジルコニアセラミックス、アルミナセラミックス、銅などが用いられるが、耐摩耗性の観点から、ジルコニアセラミックス材料を用いることが好ましい。なお、スリーブ9の内径の表面荒さは挿入性を考慮すれば、算術平均粗さRa=0.2μm以下であることが望ましい。プラグフェルール3の外径とスリーブ9の内径公差は、1μm以下であることが望ましい。これによりプラグフェルール3を繰り返し挿抜しても、この内部に収められた光ファイバ6の位置が一定位置に配置されるため、光学的接続が安定することとなる。
屈折率整合剤21は、透光性基板15と同程度の屈折率を有する材料であればよく、たとえばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリプタジエン系樹脂、またはポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。また、これら材質の中でも、アクリル系樹脂およびエポキシ系樹脂は、耐湿性、耐熱性、耐剥離性、耐衝撃性という観点から好適である。なお、屈折率整合剤21と透光性基板15の屈折率差は、0.1以下であれば、屈折率差による光の反射を十分小さくすることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る光モジュール4は、図2,図13,図14,図15および図16に代表例を示すように、上記いずれかの光レセプタクル1を備えている。光モジュール4は、例えば、ホルダ8の後端部外側に、スペーサ13,14を介して光電変換素子2およびレンズ12を収容したパッケージ12を接合し、構成される。そして、挿入孔20にプラグフェルール3を挿入することによって、透光性部材15および貫通孔19を介して光ファイバ6と光電変換素子2とが光結合される。なお、光電変換素子2と透光性基板15との間に配置されたレンズ11は、透光性基板15に当接された光ファイバ6のコア先端部に焦点を結ぶように設置されている。
光レセプタクル1、スペーサ13,14、およびパッケージ12は、YAG溶接等によって溶接されて接合されることが多い。そのため、パッケージ12、スペーサ13,14を構成する材料としては、ホルダ8と同じものが好ましい。
なお、光ファイバ6に最大結合するような位置で光モジュール4を組み立てた場合、レンズ12および光アイソレータ素子16等を通過した光信号は、光ファイバ6の先端面付近では約10μmのスポットサイズまで絞られる。この場合、わずか数μmの位置変動が生じるだけで光出力が変動する場合がある。そのため、光モジュール4では、光電変換素子2から出力された光の40〜60%程度の光が光ファイバ6に光学的に結合されるように、焦点を敢えてずらし、光ファイバ6の先端面付近のスポットサイズを大きくする場合がある。
また、透光性部材15または光アイソレータ素子16の光電変換素子2側の光学面で生じる反射光は、レンズ11を介して、光電変換素子2に戻り光として戻ってしまうため、当該光学面に反射防止膜(不図示)を施すのが好ましい。
このように本発明の実施形態に係るレセプタクル型光モジュール4によれば、挿入されたプラグフェルール3が透光性基板15に当接されることにより、その挿入方向における位置が一定に保たれる。透光性基板15はケース5またはホルダ8によって支持されており、プラグフェルール3を挿入することによって透光性基板15が一定位置に配置され、良好な光学的特性を有する光モジュール4となる。また、プラグフェルール3の挿抜が繰り返されたり、高温高湿度環境下で使用されたりした場合でも信頼性に優れた光モジュール4とできる。
符号の説明
1: 光レセプタクル
2: 光電変換素子
3: プラグフェルール
4: 光モジュール
5: ケース
6: 光ファイバ
8: ホルダ
9: スリーブ
10: シェル
11: レンズ
12: パッケージ
13,14: スペーサ
15: 透光性基板
17: 穴
18: マーキング
19: 貫通孔
20: 挿入孔
20a:底面
31: 面取り

Claims (14)

  1. 光ファイバを保持するプラグフェルールが接続される光レセプタクルであって、
    外殻を成すケースと、
    該ケースに設けられ、一端に底面を有するとともに、前記プラグフェルールが挿入されるスリーブが挿入された挿入孔と、
    前記底面に配置される透光性基板と、を備え、
    前記ケースは、前記挿入孔の前記底面から前記ケースの一端面にかけて形成され、前記挿入孔と連通するとともに前記挿入孔に比し径が小さい貫通孔を有し、
    前記透光性基板は、前記底面に開口する前記貫通孔の開口部を覆うように、前記底面に当接され、前記底面と前記スリーブとの間に挟持されていることを特徴とする光レセプタクル。
  2. 前記透光性基板は多角形状であることを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
  3. 前記透光性基板の前記底面に当接する側の面の角部に面取りが施され、前記角部と前記挿入孔の内面との間に空隙が設けられることを特徴とする請求項記載の光レセプタクル。
  4. 前記透光性基板の隣り合う2辺の一方に面取りが施され、面取りが施された辺と施されていない辺とが交互に配置されていることを特徴とする請求項記載の光レセプタクル。
  5. 前記透光性基板の前記底面に当接する側の面の縁部全周に面取りが施されていることを特徴とする請求項記載の光レセプタクル。
  6. 前記透光性基板の対辺がそれぞれ平行であることを特徴とする請求項記載の光レセプタクル。
  7. 前記底面を前記挿入孔の軸に直交する面に対して傾斜させたことを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
  8. 前記透光性基板は、一方の面に透光性の凸部を有し、前記凸部が前記貫通孔に挿嵌して配置されてなる請求項1記載の光レセプタクル。
  9. 前記透光性基板が、ガラスおよびサファイアのうち少なくとも1つからなる請求項1記載の光レセプタクル。
  10. 弾性部材をさらに備え、該弾性部材が前記透光性基板と前記ケースの底面との間に配置されている請求項1記載の光レセプタクル。
  11. 前記弾性部材が樹脂、若しくはバネで形成されていることを特徴とする請求項10記載の光レセプタクル。
  12. 光アイソレータ素子をさらに備え、該光アイソレータ素子は、前記ケースの一端面に、該一端面に開口する前記貫通孔の開口部を覆うように配置されてなり、前記貫通孔内に屈折率整合剤が充填されてなる請求項1記載の光レセプタクル。
  13. 前記屈折率整合剤が、アクリル系樹脂およびエポキシ系樹脂のうち少なくとも1つを含む請求項12記載の光レセプタクル。
  14. 請求項1記載の光レセプタクルと、
    前記貫通孔を介して受光もしくは発光する光学素子と、
    前記光レセプタクルの前記ケースに接合され、かつ前記光学素子を収容する筒体と、
    を備える光モジュール。
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